JPH06253510A - Vvvf用誘導電動機 - Google Patents
Vvvf用誘導電動機Info
- Publication number
- JPH06253510A JPH06253510A JP5036256A JP3625693A JPH06253510A JP H06253510 A JPH06253510 A JP H06253510A JP 5036256 A JP5036256 A JP 5036256A JP 3625693 A JP3625693 A JP 3625693A JP H06253510 A JPH06253510 A JP H06253510A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- torque
- frequency
- winding
- motor
- constant output
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】 定出力範囲が広い用途に比較的小さい体格で
対応しうる電動機を提供する。 【構成】 固定子を、固定鉄心の同一スロット内に同じ
極数でターン数の異なる複数の1次巻線を挿入して構成
し、定出力範囲Bの運転でモータトルクロが定格トルク
イの近くまで下ったときターン数の少い1次コイルに切
替えてモータトルクをハのように改善して小さな体格の
電動機で定出力範囲の速度(周波数)比率nの大きな運
転を可能にする。
対応しうる電動機を提供する。 【構成】 固定子を、固定鉄心の同一スロット内に同じ
極数でターン数の異なる複数の1次巻線を挿入して構成
し、定出力範囲Bの運転でモータトルクロが定格トルク
イの近くまで下ったときターン数の少い1次コイルに切
替えてモータトルクをハのように改善して小さな体格の
電動機で定出力範囲の速度(周波数)比率nの大きな運
転を可能にする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インバータによりVV
VF制御される誘導電動機で特に定出力範囲の広い速度
制御に適する多数巻線方式のVVVF用誘導電動機に関
する。
VF制御される誘導電動機で特に定出力範囲の広い速度
制御に適する多数巻線方式のVVVF用誘導電動機に関
する。
【0002】
【従来の技術】誘導電動機のインバータによるVVVF
制御では、図3に示すように、定トルク範囲では電圧/
周波数が一定となるように制御され、定出力範囲では電
圧一定で制御している。
制御では、図3に示すように、定トルク範囲では電圧/
周波数が一定となるように制御され、定出力範囲では電
圧一定で制御している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図4について、誘導電
動機のVVVF制御における定格トルク(負荷要求トル
ク)は曲線イのように定出力範囲Bにおいて周波数(回
転数)に反比例して減少する。
動機のVVVF制御における定格トルク(負荷要求トル
ク)は曲線イのように定出力範囲Bにおいて周波数(回
転数)に反比例して減少する。
【0004】一方、電動機の発生するトルクは(電圧/
周波)2に比例するので、電圧一定である定出力範囲B
におけるモータトルクは曲線ロ,ハのように周波数の2
乗に反比例して減少する。
周波)2に比例するので、電圧一定である定出力範囲B
におけるモータトルクは曲線ロ,ハのように周波数の2
乗に反比例して減少する。
【0005】このため定出力範囲Bにおいて定格トルク
曲線イ以上のトルクをキープするには、定出力範囲の速
度(周波数)の比率をnとするとベース周波数fbにお
いてはn倍のトルクが必要となる。
曲線イ以上のトルクをキープするには、定出力範囲の速
度(周波数)の比率をnとするとベース周波数fbにお
いてはn倍のトルクが必要となる。
【0006】このため誘導電動機としてはベース周波数
fbにおいてnTbのトルクを出力するものが必要とな
り、それ以下の例えばトルクT1の電動機では点線ロで
示すように周波数f1で定格トルクを割りそれ以上の周
波数範囲の運転が不能となる。
fbにおいてnTbのトルクを出力するものが必要とな
り、それ以下の例えばトルクT1の電動機では点線ロで
示すように周波数f1で定格トルクを割りそれ以上の周
波数範囲の運転が不能となる。
【0007】従って定出力範囲Bの速度比率nが大きく
なるほどベース周波数fbにおいて大きい電動機トルク
が必要となるため電動機体格は非常に大きくなる。ま
た、電動機体格が大きくなると慣性モーメント(G
D2)も大きくなるため、加減速に時間がかかり応答性
の悪いVVVF制御システムとなる。
なるほどベース周波数fbにおいて大きい電動機トルク
が必要となるため電動機体格は非常に大きくなる。ま
た、電動機体格が大きくなると慣性モーメント(G
D2)も大きくなるため、加減速に時間がかかり応答性
の悪いVVVF制御システムとなる。
【0008】本発明は、従来のこのような問題点に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところはVVV
F制御における定出力範囲が広い用途に比較的小さい体
格で対応しうるVVVF用誘導電動機を提供することに
ある。
てなされたものであり、その目的とするところはVVV
F制御における定出力範囲が広い用途に比較的小さい体
格で対応しうるVVVF用誘導電動機を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明におけるVVVF用誘導電動機は、固定子
を、固定鉄心の同一スロット内に同じ極数でターン数の
異なる複数の1次巻線を挿入し、1次巻線のターン数を
切替えうるようにしたものである。
め、本発明におけるVVVF用誘導電動機は、固定子
を、固定鉄心の同一スロット内に同じ極数でターン数の
異なる複数の1次巻線を挿入し、1次巻線のターン数を
切替えうるようにしたものである。
【0010】
【作用】誘導電動機は周波数を上げると定出力範囲でト
ルクは周波数の2乗に反比例して減少し、トルクが定格
トルクに至り運転不能となるが、この少し前にターン数
の少ない巻線に切替えるとトルクが増加するので更に周
波数を上げた運転が可能になる。
ルクは周波数の2乗に反比例して減少し、トルクが定格
トルクに至り運転不能となるが、この少し前にターン数
の少ない巻線に切替えるとトルクが増加するので更に周
波数を上げた運転が可能になる。
【0011】このため大きな体格の電動機を使用するこ
となく定出力範囲の速度(周波数)比率を大きくした運
転が可能となる。
となく定出力範囲の速度(周波数)比率を大きくした運
転が可能となる。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
【0013】図1について、1は誘導電動機の固定鉄
心、2は鉄心1のスロット、3及び4は同一のスロット
内に同じ極数でターン数を異にした第1及び第2の巻線
で、第1の巻線3は、図2の曲線ロのようにベーストル
クT1を発生するターン数N1の巻線となっており、第2
の巻線4は、図2の曲線ハのようなトルクを発生するタ
ーン数N2の巻線となっている(例えばN1/N2=1/
0.4)。
心、2は鉄心1のスロット、3及び4は同一のスロット
内に同じ極数でターン数を異にした第1及び第2の巻線
で、第1の巻線3は、図2の曲線ロのようにベーストル
クT1を発生するターン数N1の巻線となっており、第2
の巻線4は、図2の曲線ハのようなトルクを発生するタ
ーン数N2の巻線となっている(例えばN1/N2=1/
0.4)。
【0014】この誘導電動機は1次巻線3及び4を切替
スイッチを介してインバータに接続して使用する(図示
省略)。
スイッチを介してインバータに接続して使用する(図示
省略)。
【0015】巻線3を使用した場合電動機トルクは図2
の曲線ロのトルクを出力するので、このトルクロが定格
トルクイに至る周波数f1までは巻線3を使用して運転
し、周波数f1を越える運転を行う場合、周波数f1でス
イッチにより巻線4に切替えて巻線4を用いた運転を行
う。この場合、電動機トルクは図2の実線ハで示すよう
に改善されるので、周波数f1〜nfbの範囲の運転がで
きる。従って、定出力範囲Bの中間において巻線を切替
えることにより定出力範囲の速度比nの大きな運転が可
能となる。
の曲線ロのトルクを出力するので、このトルクロが定格
トルクイに至る周波数f1までは巻線3を使用して運転
し、周波数f1を越える運転を行う場合、周波数f1でス
イッチにより巻線4に切替えて巻線4を用いた運転を行
う。この場合、電動機トルクは図2の実線ハで示すよう
に改善されるので、周波数f1〜nfbの範囲の運転がで
きる。従って、定出力範囲Bの中間において巻線を切替
えることにより定出力範囲の速度比nの大きな運転が可
能となる。
【0016】このため定出力範囲の速度(周波数)比率
をnとした場合、従来は図4の曲線ハに示すようにベー
ス周波数fbにおいてn倍のトルクnTbを出力できる体
格の大きな電動機が必要であったが、図2の曲線ロに示
すようにこれより大幅に小さいトルクT1を出力する電
動機で運転可能となる。
をnとした場合、従来は図4の曲線ハに示すようにベー
ス周波数fbにおいてn倍のトルクnTbを出力できる体
格の大きな電動機が必要であったが、図2の曲線ロに示
すようにこれより大幅に小さいトルクT1を出力する電
動機で運転可能となる。
【0017】即ち、ベース周波数におけるトルクは従来
に比し大幅に少なくてすむため、電動機の体格を小さく
することができる。
に比し大幅に少なくてすむため、電動機の体格を小さく
することができる。
【0018】例えば、n=5の定出力範囲を必要とする
250kwの電動機の場合、電動機の重量比で約40%
減、慣性(GD2)は約1/3とすることができること
になる。
250kwの電動機の場合、電動機の重量比で約40%
減、慣性(GD2)は約1/3とすることができること
になる。
【0019】上記実施例では2巻線方式となっている
が、3巻線,4巻線方式とすることも可能であることは
いうまでもない。
が、3巻線,4巻線方式とすることも可能であることは
いうまでもない。
【0020】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載する効果を奏する。
ので、次に記載する効果を奏する。
【0021】(1)定出力範囲の中間で巻線を切換える
ことにより電動機トルクを改善することができる。この
ためベース周波数における電動機トルクは小さくて良い
ことになり、電動機体格を大幅に小さくできる。
ことにより電動機トルクを改善することができる。この
ためベース周波数における電動機トルクは小さくて良い
ことになり、電動機体格を大幅に小さくできる。
【0022】(2)電動機は多数巻線方式となっている
ため巻線コストは上昇するが、それ以上に電動機の体
格,重量低減が大きいため、低コストとなり、据付面積
でも有利となる。また、慣性モーメントを小さくするこ
とができるため、速度応答性が速くなり、制御上でも有
利となる。
ため巻線コストは上昇するが、それ以上に電動機の体
格,重量低減が大きいため、低コストとなり、据付面積
でも有利となる。また、慣性モーメントを小さくするこ
とができるため、速度応答性が速くなり、制御上でも有
利となる。
【0023】(3)従来、定出力範囲の広い用途ではV
VVF制御システムよりも直流機の方が有利であったが
VVVF用誘導電動機を多重巻線方式としたことにより
直流機と同等になる。
VVF制御システムよりも直流機の方が有利であったが
VVVF用誘導電動機を多重巻線方式としたことにより
直流機と同等になる。
【0024】(4)また、誘導電動機を多重巻線方式と
したことにより従来では考えられにくい速度比率が1:
10程度の定出力範囲にも対応可能となる。
したことにより従来では考えられにくい速度比率が1:
10程度の定出力範囲にも対応可能となる。
【図1】実施例にかかる誘導電動機の固定子の要部断面
図。
図。
【図2】実施例における電動機のトルク特性図。
【図3】VVVFインバータの周波数−出力電圧曲線
図。
図。
【図4】従来電動機の必要トルク曲線図。
1…固定鉄心 2…スロット 3,4…巻線。
Claims (1)
- 【請求項1】 固定子を、固定鉄心の同一スロット内に
同じ極数でターン数の異なる複数の1次巻線を挿入して
構成し、定出力範囲の中間において1次巻線を切替えて
高速度範囲におけるトルクを改善しうるようにしたこと
を特徴としたVVVF用誘導電動機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5036256A JPH06253510A (ja) | 1993-02-25 | 1993-02-25 | Vvvf用誘導電動機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5036256A JPH06253510A (ja) | 1993-02-25 | 1993-02-25 | Vvvf用誘導電動機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06253510A true JPH06253510A (ja) | 1994-09-09 |
Family
ID=12464698
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5036256A Pending JPH06253510A (ja) | 1993-02-25 | 1993-02-25 | Vvvf用誘導電動機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06253510A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018101158A1 (ja) | 2016-12-02 | 2018-06-07 | 梨木 政行 | モータとその制御装置 |
US11283384B2 (en) | 2017-01-16 | 2022-03-22 | Masayuki Nashiki | Motor system provided with both motor having multiple-phase stator windings and control device controlling the motor |
-
1993
- 1993-02-25 JP JP5036256A patent/JPH06253510A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018101158A1 (ja) | 2016-12-02 | 2018-06-07 | 梨木 政行 | モータとその制御装置 |
US11283385B2 (en) | 2016-12-02 | 2022-03-22 | Masayuki Nashiki | Motor system provided with both motor having multiple-phase stator windings and control device controlling the motor |
US11283384B2 (en) | 2017-01-16 | 2022-03-22 | Masayuki Nashiki | Motor system provided with both motor having multiple-phase stator windings and control device controlling the motor |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5650707A (en) | Inverter-controlled induction machine with an extended speed range | |
KR940027285A (ko) | 하이브리드 여기형 영구 자석 동기 모터를 제어하기 위한 방법 및 장치 | |
JPH07298685A (ja) | 多重巻線電動機の駆動システム | |
US5821725A (en) | Electric current compensation circuit for brushless motors for reducing ripples in output torques during phase change | |
JPH06253510A (ja) | Vvvf用誘導電動機 | |
Pulle | Performance of split-coil switched reluctance drive | |
US4472670A (en) | Simplified connections to control speed relating to electrical rotating machinery | |
JPH1118382A (ja) | 極数切換回転電機システム | |
JP3133207B2 (ja) | モータ制御装置 | |
JPH06197593A (ja) | Pwm制御モータ装置 | |
JPH04208098A (ja) | 大容量可変速装置 | |
JP2884776B2 (ja) | 交流電動機の商用運転・インバータ運転切換制御方法 | |
JPS58127579A (ja) | 同期モ−タの停止方式 | |
SU1185529A1 (ru) | Многодвигательный электропривод | |
JPH07203695A (ja) | 主電動機のスター・デルタ始動装置 | |
JPH0419999Y2 (ja) | ||
JPH0382394A (ja) | 極数変換電動機の極数切替装置 | |
JPH06165547A (ja) | 誘導電動機の制動方法 | |
JPH10108491A (ja) | Dcブラシレスモータの出力制御装置 | |
JPS6464596A (en) | Driving method for induction motor | |
JPH08191582A (ja) | モータ駆動装置 | |
JPH0534914B2 (ja) | ||
JPH08317691A (ja) | コンデンサ誘導電動機 | |
JPS5829718B2 (ja) | 誘導電動機の極数切換装置 | |
JPS5858881A (ja) | 3相誘導電動機の制動方法 |