JPH0625210B2 - 反応性マイクロゲルの製造方法 - Google Patents

反応性マイクロゲルの製造方法

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JPH0625210B2
JPH0625210B2 JP1328665A JP32866589A JPH0625210B2 JP H0625210 B2 JPH0625210 B2 JP H0625210B2 JP 1328665 A JP1328665 A JP 1328665A JP 32866589 A JP32866589 A JP 32866589A JP H0625210 B2 JPH0625210 B2 JP H0625210B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、炭素−炭素二重結合、水酸基あるいはカルボ
キシル基などの反応性基を有する反応性マイクロゲルの
製造法に関し、プリント基板、印刷板、半導体素子など
の製造のために有用な高解像度、高感応性レジスト材
料、あるいは塗料、印刷インキのバインダーとして、ま
た、反応性充填剤として有用な反応性マイクロゲルの製
造方法に関するものである。
(従来の技術) マイクロゲルは、ゲル化または架橋されたコロイドのご
とき大きさ、例えば直径が0.001−10μm、一般
には1μm以下の重合体粒子であり、一般には乳化重合
法により合成されている新しい高分子材料として近年注
目を集めている。しかしマイクロゲルの表面に反応性基
が無いものは単なるフィラーとしての役目しか果たさな
いため、材料の強度向上といった目的のためにしか使用
されなかった。そして、1975年ドイツのフンケによ
り反応性基を有するマイクロゲルが合成された結果、マ
イクロゲルは一躍注目され世界中の高分子学者により研
究が促進された(W.Obrecht,U.Seit
e,W.Funke,Am.Chem.Soc.,Di
v.Polym.Chem.,Prepr.16
(1),149(1975))。フンケの合成したマイ
クロゲルは、二重結合を2つ以上持つモノマーを非常に
緩やかな条件で乳化重合し表面に反応せずに残っている
二重結合を他の試薬によって修飾し各種反応性基に変換
するものであった。この例として過酸化物を用いてエポ
キシ基に、ボランを用いて水酸基に、ハロゲン化水素を
用いてハロゲン基に、オゾンを用いてカルボキシル基に
変換する等の方法は既に提案されている。しかし、これ
らの反応はすべて水が存在する系中では起こらないため
マイクロゲルを水性分散液から分離、精製、乾燥した
後、DMF、ピリジン等の有機溶媒に分散して各種試薬
との反応を行なうことにより反応性基を変換しなくては
ならず手間がかかり過ぎ、かつたいへん高価なものとな
ってしまうため工業用材料として使用するには制限があ
った。また山崎等は水酸基、エポキシ基等および二重結
合基などを持つ多官能モノマーを乳化共重合させること
により1段階で反応性マイクロゲルを合成する試みを行
なってきた(山崎、服部、表面1987,25,8
6)。しかし、この方法で導入できる官能基は種類が非
常に限られ、特に炭素−炭素二重結合を持つ官能基は乳
化重合時にラジカルによる攻撃を受け反応してしまうた
め、二重結合基を有する反応性マイクロゲルの合成は困
難であった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明者等は鋭意研究した結果、水の中でも起こる付加
反応を発見し、それを利用することによりマイクロゲル
を水性分散液から単離することなくエポキシ基以外の他
の官能基、例えば不飽和二重結合、水酸基、カルボキシ
ル基などの官能基を定量的に付与することのできる製造
方法を見いだした。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明は、重合性二重結合を有するモノマーを、第3級
アンモニウム塩含有化合物を乳化剤として乳化重合によ
り合成したマイクロゲル微粒子(A)と、1分子中に第
3級アンモニウム塩と反応するエポキシ基および少なく
とも一つのその他の反応性官能基を有する化合物(B)
とを反応させることを特徴とする反応性マイクロゲルの
製造方法である。
本発明において、マイクロゲル微粒子(A)を合成する
際使用される重合性二重結合を有するモノマーのうち、
1官能のものとしては、 (a)アクリル化合物またはメタクリル化合物として
は、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリ
ル酸ラウリル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタ
クリル酸ヘキシル、メタクリル酸オクチル、メタクリル
酸ラウリル等のアクリル酸またはメタクリル酸のC
18アルキルエステル:グリシジルアクリレート、グリ
シジルメタクリレート:アリルアクリレート、アリルメ
タクリレート等のアクリル酸またはメタクリル酸のC
〜Cアルケニルエステル:ヒドロキシエチルアクリレ
ート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプ
ロピルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレー
ト等のアクリル酸またはメタクリル酸のC〜Cヒド
ロキシアルキルエステル:アリルオキシルエチルアクリ
レート等のアクリル酸またはメタクリル酸のC〜C19
アルケニルオキシルアルキルエステルなど、 (b)ビニル芳香族化合物:例えば、スチレン、ビニル
トルエン、p−クロロスチレンなど、 (c)その他:アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、メチルイソプロペニルケトン:酢酸ビニル、ビニル
プロピオネート、ビニルピバレートなどが挙げられる。
次にマイクロゲル粒子の内部を3次元架橋させるための
2つ以上の官能基を持つモノマーとしては、 (a)アクリレート系またはメタクリレート系として
は、トリメチロールプロパンのトリアクリル酸エステル
またはトリメタクリル酸エステル、グリコール類のジア
クリル酸エステルまたはジメタクリル酸エステル、ポリ
オールのポリアクリル酸エステルまたはポリメタクリル
酸エステル、ポリウタン類のジアクリル酸エステルまた
はジメタクリル酸エステル、ポリエステルのジアクリル
酸エステルまたはジメタクリル酸エステルなど、 (b)ポリオレフィン系化合物:例えば、ブタジエン、
イソプレン、クロロプレン、ジビニルベンゼンなどが挙
げられる。
これら不飽和化合物は所望の物性に応じて適宜選択さ
れ、それぞれ単独で用いてもよく、あるいは2種または
それ以上組み合わせて使用することができる。
1官能モノマーと多官能モノマーとの使用比率は、通常
モル比で100/0.1〜50、好ましくは100/1
〜10である。
ただし、乳化剤に不飽和二重結合を有する反応性乳化剤
を用いた場合、これが架橋剤となるため、多官能モノマ
ーは必ずしも必要としない。
第3級アンモニウム塩含有化合物は、乳化剤としての効
果のあるものであり、通常第3級アミノ基を有する化合
物を酸により中和して第3級塩化したものである。その
ような乳化剤のうち低分子量のものとしては、ジメチル
ラウリルアミン、メメチルミリスチルアミン、ジメチル
パルミチルアミン、ジメチルステアリルアミン、ジエチ
ルラウリルアミン、ジエチルミリスチルアミン、ジエチ
ルパルミチルアミン、ジエチルステアリルアミン等のC
〜C20のアルキルおよびアルケニル3級アミン類、並
びに2,2−ジメチルアミノエチルアクリレートまたは
メタクリレート、2,2−ジエチルアミノエチルアクリ
レートまたはメタクリレート等の反応性モノマーの3級
アミン類の塩酸、硝酸、硫酸、酢酸、プロピオン酸、酪
酸、アクリル酸、メタクリル酸等の酸との反応物があ
る。またポリマー乳化剤としては、2,2−ジメチルア
ミノエチルアクリレートまたはメタクリレート、2,2
−ジエチルアミノエチルアクリレートまたはメタクリレ
ート等のアミノ基を持つ反応性モノマーと、共重合可能
な他の反応性モノマー、例えばアクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸イソプ
ロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ヘキシル、アク
リル酸オクチル、アクリル酸ラウリル、メタクリル酸メ
チル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メ
タクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル
酸オクチル、メタクリル酸ラウリル等のアクリル酸また
はメタクリル酸のC〜C18アルキルエステル:アリル
アクリレート、アリルメタクリレート等のアクリル酸ま
たはメタクリル酸のC〜Cアルケニルエステル:ヒ
ドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタク
リレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキ
シプロピルメタクリレート等のアクリル酸またはメタク
リル酸のC〜Cヒドロキシアルキルエステル:アリ
ルオキシルエチルアクリレート等のアクリル酸またはメ
タクリル酸のC〜C19アルケニルオキシルアルキルエ
ステル等の中から選ばれたビニルモノマー1種以上とを
共重合させその後酸により中和することにより得られる
ものが挙げられる。
上記ポリマー乳化剤は水溶性の程度を制御できるため、
耐水性の要求される用途においては好ましい乳化剤であ
る。これら乳化剤はモノマーに対して0.1〜80重量
%、望ましくは3〜50重量%用いられ、乳化重合の温
度は50〜95℃、望ましくは65〜80℃である。
乳化重合は、モノマーと乳化剤を合わせた固形分率が1
0〜50重量%、望ましくは15〜30重量%で行われ
る。
本発明において、乳化重合によって生成したマイクロゲ
ルの粒径は通常、光散乱法による測定で10〜200n
mである。
このようにして生成したマイクロゲル粒子(A)は、表
面に第3級アンモニウム塩を有するものであり、本発明
はこの第3級アンモニウム塩と、1分子中にエポキシ基
および少なくとも一つのその他の反応性官能基を有する
化合物(B)とを反応させてなるものである。
この化合物(B)としては、グリシジルアクリレート、
グリシジルメタクリレート、N−グリシジルアクリルア
ミド、グリシジルアリルエーテル、1,2−エポキシ−
5−ヘキセン等の不飽和二重結合を有するエポキシ化合
物、グリシドール等の水酸基を有するエポキシ化合物、
エポキシコハク酸等のカルボキシル基を有するエポキシ
化合物等が挙げられる。これらの化合物(B)は所望の
物性に応じて適宜選択され、それぞれ単独で用いてもよ
く、あるいは2種またはそれ以上組み合わせて使用する
ことができ、マイクロゲル粒子表面の3級アンモニウム
塩基に対し1〜100モル%まで自由な割合で反応させ
ることができる。
この反応はマイクロゲルのエマルジョンにエポキシ化合
物を混合し30〜90℃、望ましくは60〜80℃の温
度で2時間以上攪拌するだけで終了する。このように、
本発明においては水性分散液中でも簡単にマイクロゲル
の表面に種々の反応性官能基を導入することができると
いう利点がある。
本発明に係る反応性マイクロゲルは水性分散液のまま、
またはベンゼン類、アルコール類、ケトン類などと共沸
により水を一部または全部除いた有機溶剤分散液として
も提供される。また乾燥状態で用いた、場合には、マイ
クロゲルを通常の方法、例えばマイクロゲルを凝固さ
せ、凝固物を洗浄、乾燥して微粉化する方法またはスプ
レーー乾燥法等によって得ることができる。
(実施例) 以下の実施例は反応性マイクロゲルの製造法および反応
性マイクロゲル添加による樹脂の強度変化を示す。例
中、部および%は重量部および重量%を示す。
実施例1(反応性マイクロゲルの製造法) I.カチオン性ポリマー乳化剤水溶液 ブチルメタクリレート100部、2−ジメチルアミノエ
チルメタクリレート100部、2−プロパノール200
部を2反応容器中で攪拌下、窒素雰囲気中で80℃に
加熱した。開始剤を1部添加し1時間保持し、ついで
0.2部ずつの開始剤を80℃に保持したまま30分お
きに5回添加した。添加終了後3時間反応混合物を80
℃に保持し、重合を完結した。室温に冷却後酢酸38.
2部を添加し、しばらく攪拌した後水1000部を加え
加熱することにより、2−プロパノールを共沸蒸留によ
り除去した。更に一部水を留去することにより固形分率
を20%とした。
II.反応性マイクロゲル スチレン27部、ジビニルベンゼン3部、カチオン性ポ
リマー乳化剤水溶液(固形分15%)75部、脱イオン
水185部を500ml反応容器中で攪拌下、窒素雰囲気
中で65℃に加熱した。3%AAPD〔2,2−アゾビ
ス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩〕の水溶液を8部
添加し、その直後80℃まで昇温し2時間保持した。つ
いで3%AAPD水溶液を2部添加した。添加終了後反
応混合物を80℃に保持し、重合を完結した。粒径の光
散乱法による測定結果は約50nmであった。生成した
マイクロゲル水性分散液を室温に冷却し、一晩放置した
後、グリシジルメタクリレーート2.7部を加え空気下
80℃に加熱した。反応混合液を80℃で4時間保持す
ることにより反応を完結した。
実施例2(アクリル樹脂の物性改良手段としてのマイク
ロゲルの評価) 実施例1で合成された表面にメタクリロイル基を有する
反応性マイクロゲルを、非感光性アクリル樹脂および感
光性アクリル樹脂に添加することによる引っ張り強度の
変化を示した。本実施例で使用する非感光性アクリル樹
脂としては実施例1−Iで合成したカチオン性ポリマー
を使用した。また感光性ポリマーとしては前記カチオン
性ポリマーの3級アンモニウム塩基のうち5%をグリシ
ジルメタアクリレートにより変性したものを使用した。
成分 重量(g) アクリル樹脂20%水溶液 10 反応性マイクロゲル15%水性分散液 3.3 Darocur2959(メルク社製光開始剤 0.
075 上記試料を混合し60℃に加熱した。全体が均一になる
まで攪拌し60℃に保持した。均一になった試料を縦横
9cm、深さ3mmの正方形のテフロン枠板上に投入し、水
平な台の上に置き遮光シーテをかぶせ表面に膜が張るま
で室温に放置した。試料表面に膜が張ったところでテフ
ロン枠板を60℃のオーブンに入れ、一晩乾燥して約
0.2mmの厚さのフィルムを作った。生成したフィルム
は幅1cmの短冊状に切断し、引っ張り強度を測定した。
表1に非感光性アクリル樹脂および感光性アクリル樹脂
に反応性マイクロゲルおよび非反応性マイクロゲルを添
加したものの100mJの紫外線照射前後の引っ張り強
度の変化を示す。
実施例3 スチレン27部、ジビニルベンゼン3部、実施例1のカ
チオン性ポリマー乳化剤水溶液75部、脱イオン水18
5部を500ml反応容器中で攪拌下、窒素気流中で65
℃に加熱した。3%AAPD水溶液を8部添加し、その
直後80℃まで昇温し、2時間その温度を保持した。次
いで3%AAPD水溶液を2部添加した。添加後反応混
合物を80℃に保持し反応を終了した。
生成したマイクロゲル水性分散液を室温まで冷却し、一
晩放置した後グリシドール1.4部を添加し空気下80
℃、4時間加熱することにより水酸基含有マイクロゲル
を作製した。
実施例4 グリシドール1.4部の代わりにエポキシコハク酸2.
5部を用いた以外は、実施例3と同様にしてカルボキシ
ル基含有マイクロゲルを作製した。
実施例5(反応性マイクロゲルの製造法) I.カチオン性ポリマー乳化剤水溶液 ヘキシルメタクリレート100部、2−ジメチルアミノ
エチルメタクリレート100部、2−プロパノール20
0部を2反応容器中で攪拌下、窒素雰囲気中で80℃
に加熱した。アゾビスイソブチロニトリル(以後AIB
Nと記す)を1.6部添加し2時間保持し、ついでAI
BN0.4部添加しその後、80℃で4時間混合しなが
ら反応を完結した。室温に冷却後、酢酸38.2部と水
1000部の混合物を加え加熱して、共沸蒸留により2
−プロパノールおよび水を除去した。その後グリシジル
メタクリレート18.1部を加え、空気雰囲気中で70
℃に加熱し2時間保持することにより、メタクリロイル
基のペンダントされたカチオン性ポリマー乳化剤水溶液
(固形分20%)を得た。
II.反応性マイクロゲル ブチルメタクリレート12部、エチルヘキシルメタクリ
レート15部、ネオペンチルグリコールジメタクリレー
ト3部、実施例5−Iで得られた反応性カチオン性ポリ
マー乳化剤水溶液75部、脱イオン水185部を500
ml反応容器中で攪拌下、窒素雰囲気中で80℃に加熱し
た。3%AAPD水溶液を8部添加し2時間保持した。
ついで3%AAPD水溶液を2部添加した。添加終了後
反応混合物を80℃にて4時間保持し、重合を完結し
た。粒径の光散乱法による測定結果は約50nmであっ
た。生成したマイクロゲル水性分散液を室温に一晩放置
した後、グリシジルメタクリレート2.7部を加え空気
下70℃に加熱し2時間保持することにより反応性を完
結した。
実施例6(反応性性マイクロゲルを含む版材と従来から
ある水現像可能な版材との耐水性の比較) 実施例5−Iで合成した感光性カチオン性ポリマー乳化
剤にグリシジルメタクリレート72.4部を加え、70
℃で2時間混合し、全ての3級アンモニウム塩と反応さ
せ、水溶性感光性ポリマーを作った。このポリマー2
部、実施例5−IIで得られた反応性マイクロゲル水性分
散液(固形分20%)40部、ダロキュア(メルク社
製)0.5部を混合しキャスト法により厚さ約1mmの樹
脂版を作成した。この感光性樹脂版および比較品として
水溶性感光性樹脂凸版NAPP(日本ペイント社製)
に、それぞれ紫外線500mj/cm2照射し室温(25
℃)でイオン交換水に漬けて吸水率の比較(表2)を行
った。なお、吸水率は下記式により求めた。
このように本発明による感光性マイクロゲルを含む版材
は従来の版材に比べ著しく耐水性が優れている。
〔発明の効果〕
本発明のマイクロゲルは、表面官能基に応じて各種ポリ
マー材料に添加することにより、感光性、強度等の特性
の改善に寄与する。
特に表面官能基が(メタ)アクリロイル基であるマイク
ロゲルは塗料、インキ、光硬化性接着剤、プリント基
板、印刷版等感光性材料へ広く利用することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重合性二重結合を有するモノマーを、第3
    級アンモニウム塩含有化合物を乳化剤として乳化重合に
    より合成したマイクロゲル微粒子(A)と、1分子中に
    第3級アンモニウム塩と反応するエポキシ基および少な
    くとも一つのその他の反応性官能基を有する化合物
    (B)とを反応させることを特徴とする反応性マイクロ
    ゲルの製造方法。
  2. 【請求項2】乳化剤として用いられる第3級アンモニウ
    ム塩含有化合物が反応性二重結合を含むことを特徴とす
    る請求項1記載の反応性マイクロゲルの製造方法。
  3. 【請求項3】1分子中に第3級アンモニウム塩と反応す
    るエポキシ基および少なくとも一つのその他の反応性官
    能基を有する化合物(B)の少なくとも一つのその他の
    反応性官能基が、エチレン性不飽和二重結合であること
    を特徴とする請求項1記載のマイクロゲルの製造方法。
  4. 【請求項4】1分子中に第3級アンモニウム塩と反応す
    るエポキシ基および少なくとも一つのその他の反応性官
    能基を有する化合物(B)の少なくとも一つのその他の
    反応性官能基が、水酸基であることを特徴とする請求項
    1記載のマイクロゲルの製造方法。
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