JPH06252105A - ドライエッチングの終了時点検出方法 - Google Patents

ドライエッチングの終了時点検出方法

Info

Publication number
JPH06252105A
JPH06252105A JP3874593A JP3874593A JPH06252105A JP H06252105 A JPH06252105 A JP H06252105A JP 3874593 A JP3874593 A JP 3874593A JP 3874593 A JP3874593 A JP 3874593A JP H06252105 A JPH06252105 A JP H06252105A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
etching
dry etching
oxide film
plasma
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP3874593A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Takahashi
崇夫 高橋
Masahiro Yoshimatsu
昌裕 吉松
Seiki Kakihara
清貴 柿原
Masahiko Daimatsu
将彦 大松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
Priority to JP3874593A priority Critical patent/JPH06252105A/ja
Publication of JPH06252105A publication Critical patent/JPH06252105A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
  • ing And Chemical Polishing (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ドライエッチングの際にそのプラズマ領域で発
生する光を観察することによってエッチング処理の終了
時点を確実に検出し得るようにすることを目的とする。 【構成】ドライエッチング時にプロダクト部Qと同等な
プラズマ発光強度が得られる擬似プロダクト部Dをドラ
イエッチングされる半導体基板B上に設け、ドライエッ
チング時のプラズマ発光強度の変化に基づいてドライエ
ッチングの終了時点を検出するようにした。この擬似プ
ロダクト部Dはスクライブライン上に設けることがで
き、また、この擬似プロダクト部Dはプロダクト部Qと
類似の構造とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラズマエッチング、
反応性イオンエッチングなどのドライエッチング、特に
LSIなどの半導体装置を製造する工程におけるドライ
エッチングの終了時点を検出する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図7(a),(b) は、プラズマエッチングを
用いた半導体装置の製造工程の一例を断面図として示し
たもので、エッチング前の状態を示した(a) 図におい
て、シリコン基板1上の左方に図示した部分には、ポリ
シリコン膜2,ポリシリコン表面酸化膜3,窒化膜4が
所要の構造に合わせて集積されており、その側面にはス
ペーサ酸化膜5が設けられている。そして、この図の右
方に示したシリコン基板1が露出している部分を含め、
その全面に層間絶縁酸化膜7が設けられている。
【0003】同図(b) は、上記(a) 図図示の状態にある
基板をプラズマエッチングによってエッチングした後の
状態を示すものであって、マスク8によってマスクされ
ている部分以外の層間絶縁酸化膜7,上記の集積された
部分の窒化膜4,ポリシリコン表面酸化膜3およびスペ
ーサ酸化膜7の上部がこのプラズマエッチングによって
除去されている。
【0004】図3は、このようなプラズマエッチングを
行う装置の例を示すものであって、エッチング容器V
は、その内部の空気などが排気装置Xによって排気され
る一方エッチングガスがガス配管Gから供給されること
によって所定のエッチング雰囲気に保たれる。
【0005】このエッチング容器V内にはそれぞれ高周
波電源Rから高周波電力が供給される一対の電極E1,
2 が設けられており、エッチングされる基板Bはその一
方の電極E2 上に載置されていて、エッチング処理期間
中は、この基板Bと上記電極E1 との間にプラズマ領域
Pが形成される。
【0006】このプラズマ領域における発光の特定の波
長の成分が光学フィルタFによって選択されてからフォ
トセンサSに入力し、このセンサSで電気的な信号に変
換されて出力される。
【0007】図7(a) に示した基板を図3のプラズマエ
ッチング装置でプラズマエッチングした際のプラズマ発
光の状態を半導体基板の構成を含めて具体的に説明す
る。
【0008】半導体基板Bは、所望のウエル構造と素子
分離構造とを設けたシリコン基板1上に厚さ 180Åのゲ
ート酸化膜2を熱酸化法により形成し、その上に2,500
Åのポリシリコン層3を堆積した後にPH3 をドープす
る。
【0009】そして、このポリシリコン層3の表面を60
Åの厚みになるように酸化して酸化ポリシリコン表面酸
化膜4を形成し、次いで2,000 Åの窒化膜5を堆積して
からレジスト塗布,選択露光,現像,エッチングなどの
処理を行なうことによって、上記ゲート酸化膜2,ポリ
シリコン層3,その表面酸化膜4および窒化膜5を所望
の形状に形成する。
【0010】そして、2,500 Åの厚さで酸化膜を堆積し
た後、エッチバックすることによってスペーサ酸化膜6
を生成し、その後、基板全面に汎って1,500 Åの層間絶
縁酸化膜7を堆積することによって、図7(a) に示した
基板Bが得られる。
【0011】この基板B上にレジストを塗布してから、
マスキング,露光,現像を行うことによって、基板B上
にマスクMを形成し、その後プラズマエッチングを行う
ことによって同図(b) に示す半導体装置が得られる。
【0012】このプラズマエッチング中にプラズマ領域
P(図3参照)からはC−OあるいはC−Nの結合エネ
ルギーに関連する発光が行われ、この発光の強度はエッ
チングの処理条件や進行状態に伴って変化する。
【0013】図7(c),(d) は、基板の全面積とエッチン
グされる領域の面積の比である開口率が0.3 %の同図
(a) に示した基板について、エッチング容器内の圧力2,
200mtorr,高周波電力 200W,電極間隔 0.8mm,Arガス
流量 875sccm,CF4 ガス流量68sccm,CHF3ガス流量8 sc
cmという条件で90秒間プラズマエッチングを行ったとき
のエッチング時間と発光強度の関係を示す図であって、
このときの上部電極の温度は40℃、下部電極の温度は−
20℃であった。
【0014】この図7(c) はC−O結合エネルギーによ
る波長 520nmの光の強度とエッチング処理時間との関係
を示した図、また、同図(d) はC−N結合エネルギーに
よる波長 388nmの光の強度とエッチング処理時間との関
係を示した図であり、いずれも光の強度は安定しておら
ず、しかも時間的変化は小さく、エッチングの進行状態
との関連を見出すことは困難である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】プラズマエッチング、
反応性イオンエッチング(RIE)などのドライエッチ
ング処理の際、そのプラズマ領域で発生する光、特にC
−O結合エネルギーによる波長 520nmの光、あるいはC
−N結合エネルギーによる波長 388nmの光の強度はエッ
チングの進行状態を示している。
【0016】しかしながら、基板の全面積とエッチング
される領域の面積の比である開口率が低い場合には、上
記図7(c),(d) 図示のようにバックグラウンドノイズの
影響が大きいために、プラズマ領域中でのC−Oあるい
はC−Nの結合エネルギーに関連する発光強度からエッ
チングの状態を把握することは困難である。
【0017】そこで、本発明は、ドライエッチングの際
にそのプラズマ領域で発生する光を観察することによっ
てエッチング処理の終了時点を確実に検出し得るように
することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】図1(a) に示したよう
に、ドライエッチング時にプロダクト部Qと同等なプラ
ズマ発光強度が得られる擬似プロダクト部Dをドライエ
ッチングされる半導体基板B上に設け、ドライエッチン
グ時のプラズマ発光強度の変化に基づいてドライエッチ
ングの終了時点を検出するようにした。
【0019】この擬似プロダクト部Dはスクライブライ
ン上に設けることができ、また、この擬似プロダクト部
Dはプロダクト部Qと類似の構造とすることができる。
【0020】
【作用】図1は本発明の原理を示す図であって、同図
(a) は半導体基板Bの一部におけるプロダクト部Qと擬
似プロダクト部D1,2,3 の配置例を概念的に示した
もので、網目状のハッチングで示したプロダクト部Q
は、半導体基板B上に形成されるトランジスタやコンデ
ンサなどの回路要素、配線あるいはスルーホールなどの
目的とする電気的動作を行わせるための要素である。
【0021】このプロダクト部においては、上記した層
間接続のためのスルーホールなどのような微細な構造を
エッチングすることが多いためにエッチングによって除
去される面積が小さいために、基板Bの全面積に対する
エッチングによって除去される面積の比である開口率が
低く、通常、その開口率は 0.3%程度である。
【0022】また、斜線によるハッチングによって示し
た擬似プロダクト部D1,2,3 は本発明によって設け
られたものであり、この擬似プロダクト部D1,2,3
は上記プロダクト部と同等なプラズマ発光の強度変化が
得られるように、プロダクト部と類似した構造とし、あ
るいは、プラズマ発光の変化特性がプロダクト部と同等
になるような適宜の構造や材料を用いて構成することが
できる。
【0023】この擬似プロダクト部Dを本来開口のない
部分に適宜の位置・適宜の面積で設けることによって開
口の面積を増加させることができ、基板Bの開口率が上
記のプロダクト部Qとこの擬似プロダクト部Dとの開口
面積の和によって定まることから、プロダクト部Qの開
口率が低いことを補って基板Bの実効的な開口率を高め
ることができる。
【0024】なお、この擬似プロダクト部Dにはプロダ
クト部Qのような電気的な機能は要求されないので、D
2,3 として示した擬似プロダクト部のようにウェハを
分割するためのスクライブラインC2 上あるいはスクラ
イブラインC1 内に設ければ基板B上のプロダクト部Q
の配置を制約することがない。
【0025】なお、上記擬似プロダクト部D3 のように
スクライブライン中に擬似プロダクト部を設ければ、完
成した半導体ウェハ上にこの擬似プロダクト部が現れる
ことはないので、従来と同一な組立処理を行うことがで
きる。
【0026】図1(b) はプラズマ発光強度と開口率との
関係を概念的に示したもので、縦軸には、同図(c) の発
光強度とエッチング時間の関係を概念的に例示した図に
示されているように、発光強度が比較的安定している期
間における発光強度の平均値I0 とこの平均値I0 から
の変化量ΔIの比ΔI/I0 を、また、横軸には開口率
をとってある。
【0027】この図1(b) に示したように、開口率が
0.5%程度になるとフォトセンサ(図3参照)からの出
力はノイズレベルを超えるようになるから、このフォト
センサからの出力を監視することによってプラズマ領域
における発光状態、したがってドライエッチングの進行
状態を検出することができる。
【0028】なお、このプラズマ領域中での発光状態を
検出するためには、C−O結合エネルギーに関連する波
長 520nmの光、あるいは、C−N結合エネルギーによる
波長388nmの光を光学フィルタFで選択して用いること
ができる。
【0029】図1(c) の例でいえば、時刻t1 までには
ほとんどの部分のエッチングが終了しており、この時刻
1 から時刻t3 までは除去すべき材料の厚みの多いと
ころや除去され難い部分でのエッチングが行われてい
る。
【0030】したがって、フォトセンサの出力と平均値
0 との差ΔIが所定の値αになった時刻t2 にエッチ
ングを終了させればよいことになる。なお、エッチング
を終了させるときの上記の差ΔIの値αは、ドライエッ
チングによって除去する材料や厚み、また、半導体装置
の構造などに合わせて定めればよい。
【0031】図2はマイクロローティング効果によるエ
ッチング処理の進行速度の相違を概念的に示したもの
で、はエッチング速度が小さい狭い部分でのエッチン
グの進行状態を、はエッチング速度が大きい広い部分
でのエッチングの進行状態をそれぞれ示している。
【0032】したがって、従来技術でこのような狭い部
分と広い部分とが混在している半導体基板についてエッ
チングの状態を監視すると、この狭い部分からの情報と
広い部分からの情報との和であるで示したような情報
が得られることになるので、狭い部分と広い部分とのい
ずれか一方の進行状態に合わせてエッチングを終了させ
ることは困難である。
【0033】すなわち、で示したととが合成され
たエッチング進行状態を示す情報からエッチング終了と
判定されるet 点においては、広い部分でのエッチング
は既に終了しているが、狭い部分でのエッチングはen
点まで処理を継続して始めて終了するから、上記のet
点が検出されたとき直ちにエッチング処理を終了させる
と狭い部分についてのエッチングが完了しないことにな
る。
【0034】そこで、本発明では、プラズマ発光の強度
変化から得られたエッチング終了時期からこの図2にΔ
tで示したet 点とen 点の間の時間だけ実際のエッチ
ング終了を遅らせることによって、狭い部分でのエッチ
ングを完了させるようにすることができる。
【0035】
【実施例】図4(a),(b) は先に図7を参照して説明した
と同様な半導体装置の製造に本発明を適用した第1実施
例を示すもので、同図(a) に示したエッチング処理前の
プロダクト部の構成は図7と同一であるが、本発明によ
って、このプロダクト部と材料とその厚さが同一な構造
で、面積が大きい擬似プロダクト部を基板上のスクライ
ブライン内に設けて、開口率が 0.5%になるように構成
されている。
【0036】なお、半導体基板1上のプロダクト部およ
び擬似プロダクト部における各膜の厚みは、ゲート酸化
膜2が 180Å、ポリシリコン層3が 2,500Å、酸化ポリ
シリコン表面酸化膜4が60Å、窒化膜5が 2,000Åであ
って、擬似プロダクト部における各膜の厚みもこれと同
一であり、この基板全面を覆う層間絶縁酸化膜7の厚み
は 1,500Åである。
【0037】この図4(a) 図図示の構成を有する半導体
基板を図7について説明したと同一の条件、すなわち、
エッチング容器内の圧力2,200mtorr,高周波電力 200
W,電極間隔 0.8mm,Arガス流量 875sccm,CF4 ガス流
量68sccm,CHF3ガス流量 8sccmという条件でのプラズマ
エッチングとマスクの除去によって同図(b) に示すよう
な半導体装置が得られるが、このエッチング期間中のC
−O結合エネルギーによる波長 520nmの発光の強度変化
は同図(c) に示すようなものであった。
【0038】この図4(c) におけるプラズマエッチング
の時間が約25秒から30秒付近での光強度の低下は層間絶
縁酸化膜7のエッチング終了によるものであり、その後
の30秒付近から70秒付近までの低レベルの部分は窒化膜
5のエッチングが行われている期間であり、それ以後の
立上がりは酸化ポリシリコン表面酸化膜4およびポリシ
リコン層3のエッチングが行われていることを示してい
る。
【0039】これをより具体的な数値として示すと、デ
ィレイ(図1(c) 参照)時間を15秒とった後の5秒を平
均化時間とし、この平均化により得られた平均値に対し
て85%の値になった点Tを層間絶縁酸化膜7のエッチン
グ終了とし、また、この層間絶縁酸化膜7のエッチング
終了と判定した時点からディレイ時間を10秒とった後の
5秒を平均化時間とし、この平均化により得られた平均
値に対して 120%の値になった時点を窒化膜5のエッチ
ング終了と判定した。
【0040】そして、この実施例では擬似プロダクト部
がプロダクト部に比較して微細な構造を有していないこ
とから相対的にエッチング速度が大きく、図2について
説明したように、微細な構造を含むためにエッチング速
度の小さいプロダクト部におけるエッチングが終了して
いない状態で上記のエッチング終了の判定が行われてし
まうために、この酸化ポリシリコン表面酸化膜4のエッ
チング終了と判定した時点から25秒経過してプロダクト
部のエッチングが終了するのを待ってエッチング処理を
終了させた。
【0041】同図(d) は上記 (c)図のC−O結合エネル
ギーによる発光の強度変化の代わりにC−N結合エネル
ギーによる波長 388nmの発光の強度変化を示したもの
で、その強度変化はC−O結合エネルギーによる発光の
強度変化とは逆の変化特性を示している。
【0042】上記同様に具体的な数値として示すと、デ
ィレイ時間を15秒とった後の5秒を平均化時間とし、こ
の平均化により得られた平均値に対して 110%の値にな
った点を層間絶縁酸化膜7のエッチング終了とし、ま
た、この層間絶縁酸化膜7のエッチング終了と判定した
時点からディレイ時間を10秒とった後の5秒を平均化時
間とし、この平均化により得られた平均値に対して90%
の値になった時点を窒化膜5のエッチング終了と判定し
た。
【0043】そして、この酸化ポリシリコン表面酸化膜
4のエッチング終了と判定した時点から前述したプロダ
クト部と擬似プロダクト部におけるエッチング速度の相
違を考慮して、上記の終了判定から25秒経過するのを待
ってエッチング処理を終了させた。
【0044】このように、窒化膜5および酸化ポリシリ
コン表面酸化膜4のエッチング終了と判定されてから25
秒経過したときにドライエッチング処理を終了させるこ
とによって、図4(b) に示したような半導体装置が得ら
れるが、もし層間絶縁酸化膜7のみをエッチングするの
であれば上記の層間絶縁酸化膜7のエッチング終了と判
定された時点でドライエッチングを終了させ、また、ポ
リシリコン層3上の酸化ポリシリコン表面酸化膜4を残
しておきたければ酸化ポリシリコン表面酸化膜4のエッ
チング終了と判定された時点でドライエッチングを終了
させればよいことは明らかであろう。
【0045】図5は第2実施例を示すもので、半導体基
板Bは、所望のウエル構造と素子分離構造とを設けたシ
リコン基板1上に厚さ 180Åのゲート酸化膜2を熱酸化
法により形成し、その上に 2,800Åのポリシリコン層3
を堆積した後にPH3 をドープする。
【0046】そして、このポリシリコン層3の表面を60
Åの厚みになるように酸化して酸化ポリシリコン表面酸
化膜4を形成し、次いで 2,000Åの窒化膜5を堆積して
からレジスト塗布,選択露光,現像,エッチングなどの
処理を行なうことによって、上記ゲート酸化膜2,ポリ
シリコン層3,その表面酸化膜4および窒化膜5をプロ
ダクト部および擬似プロダクト部のそれぞれを所望の形
状に形成する。
【0047】この基板におけるプロダクト部の面積は1.
05μm× 2.0μmで開口率が 0.1%であるのに対し、ス
クライブライン上に設けた擬似プロダクト部の面積は 1
00μm× 100μmで開口率を 0.4%とした。これによっ
て、基板全体としての見掛け上の開口率は 0.5%になっ
た。
【0048】そして、 2,500Åの厚さで酸化膜を堆積し
た後、エッチバックすることによってスペーサ酸化膜6
を生成し、その後、基板全面に汎って 1,500Åの層間絶
縁酸化膜7を堆積することによって、図5(a) に示した
基板Bが得られる。
【0049】この基板B上にレジストを塗布してからマ
スキング,露光,現像を行うことによって基板B上にマ
スクMを形成し、その後、前述の第1実施例におけると
同一の条件でプラズマエッチングを行う。
【0050】図5(c) はこのプラズマエッチング期間中
のC−N結合エネルギーによる波長388nmの発光の発光
強度をエッチング時間との関係で示したもので、前記し
た第1実施例におけると同様に、ディレイ時間を15秒と
った後の5秒を平均化時間とし、この平均化により得ら
れた平均値に対して 110%の値になった点を層間絶縁酸
化膜7のエッチング終了とし、また、この層間絶縁酸化
膜7のエッチング終了と判定した時点からディレイ時間
を10秒とった後の5秒を平均化時間とし、この平均化に
より得られた平均値に対して90%の値になった時点を窒
化膜5のエッチング終了と判定した。
【0051】そして、この窒化膜5のエッチング終了と
判定した後、35秒経過してからエッチング処理を終了さ
せた。
【0052】なお、上記のプラズマエッチング処理によ
って得られた同図(b) の半導体装置においては、プロダ
クト部は微細な構造を有しているためにエッチング速度
が小さく、ゲート酸化膜2とポリシリコン層3を合計し
た厚みは 2,085Åであるのに対し、擬似プロダクト部は
広い構造となっているためにエッチング速度が大きくて
除去されるポリシリコン層が多くなって、そのゲート酸
化膜2とポリシリコン層3を合計した厚みは 1,640Åに
なっている。
【0053】図6(a),(b) は、埋込コンタクトホールH
を設けるようにした半導体装置の製造方法に本発明を適
用した第3実施例のプラズマエッチング前と後の状態を
それぞれ示すもので、半導体基板Bに設けられるウエル
構造と素子分離構造とが前記第2実施例と相違するだけ
で、この基板上に形成される層と層厚は第1実施例と同
一であるから、これらの説明は省略する。
【0054】なお、この基板の見掛け上の開口率は 0.5
%であり、当初のエッチング条件は、エッチング容器内
の圧力1,200mtorr,高周波電力 280W,電極間隔 1.1m
m,Arガス流量 875sccm,CF4 ガス流量30sccm,CHF3
ス流量50sccmである。
【0055】この実施例は、埋込コンタクトホールHを
設けるために層間絶縁酸化膜7だけをエッチングするも
ので、C−N結合エネルギーによる波長 388nmの発光強
度のエッチング時間に伴う変化は同図(c) に示すとおり
である。
【0056】このエッチング処理の終了の検出は、ディ
レイ時間を25秒とった後の5秒を平均化時間とし、この
平均化により得られた平均値に対して 105%の値になっ
た点を層間絶縁酸化膜7のエッチング終了と判定した。
【0057】そして、CF4 ガス流量を68sccm,CHF3ガス
流量を 8sccmに変更してから7秒が経過して狭い部分な
どのエッチングが終了するのを待ってプラズマエッチン
グ処理を終了させた。
【0058】以上に説明した本発明の実施例において
は、プラズマエッチングを例にとって説明したが、本発
明はこのプラズマエッチングに限られるものではなく、
反応性イオンエッチング(RIE),サイクロトロン共
鳴(ECR)プラズマエッチング,イオンビームエッチ
ング,プラズマアッシャー,マイクロ波アッシャー,オ
ゾンアッシャーあるいは光オゾンアッシャーなどのドラ
イエッチングのすべてに適用できることはいうまでもな
い。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、開口率の低いプロダク
ト部を構成している半導体基板に対しても、ドライエッ
チング中のプラズマからの発光を反応容器の外部から観
察するだけでエッチング処理の終了時期を検出できるの
で、エッチング処理の管理・制御が極めて容易かつ正確
に行なえるという格別の効果が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための図である。
【図2】マイクロローティング効果の影響を説明する図
である。
【図3】プラズマ発光観察手段を備えたプラズマエッチ
ング装置の概念図である。
【図4】本発明の第1実施例を説明するための図であ
る。
【図5】本発明の第2実施例を説明するための図であ
る。
【図6】本発明の第3実施例を説明するための図であ
る。
【図7】従来の半導体基板のエッチングとプラズマ発光
状態を示す図である。
【符号の説明】
B──半導体基板 Q──プロダクト部 D──擬似プロダクト部 C──スクライブライン H──埋込コンタクトホール 1──半導体基板 2──ゲート酸化膜 3──ポリシリコン層 4──ポリシリコン層の表面酸化膜 5──窒化膜 6──スペーサ酸化膜 7──層間絶縁酸化膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大松 将彦 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドライエッチング時にプロダクト部と同
    等なプラズマ発光強度が得られる擬似プロダクト部をド
    ライエッチングされる半導体基板上に設け、ドライエッ
    チング時のプラズマ発光強度の変化に基づいてドライエ
    ッチングの終了時点を検出するようにしたことを特徴と
    するドライエッチングの終了時点検出方法。
  2. 【請求項2】 上記擬似プロダクト部をスクライブライ
    ン上に設けることを特徴とする請求項1記載のドライエ
    ッチングの終了時点検出方法。
  3. 【請求項3】 上記擬似プロダクト部をプロダクト部と
    類似の構造としたことを特徴とする請求項1あるいは請
    求項2記載のドライエッチングの終了時点検出方法。
JP3874593A 1993-02-26 1993-02-26 ドライエッチングの終了時点検出方法 Withdrawn JPH06252105A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3874593A JPH06252105A (ja) 1993-02-26 1993-02-26 ドライエッチングの終了時点検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3874593A JPH06252105A (ja) 1993-02-26 1993-02-26 ドライエッチングの終了時点検出方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06252105A true JPH06252105A (ja) 1994-09-09

Family

ID=12533855

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3874593A Withdrawn JPH06252105A (ja) 1993-02-26 1993-02-26 ドライエッチングの終了時点検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06252105A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002246369A (ja) * 2001-02-15 2002-08-30 Sharp Corp 薄膜ドライエッチング方法
US6716362B1 (en) * 2000-10-24 2004-04-06 International Business Machines Corporation Method for thin film laser reflectance correlation for substrate etch endpoint

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6716362B1 (en) * 2000-10-24 2004-04-06 International Business Machines Corporation Method for thin film laser reflectance correlation for substrate etch endpoint
JP2002246369A (ja) * 2001-02-15 2002-08-30 Sharp Corp 薄膜ドライエッチング方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6514672B2 (en) Dry development process for a bi-layer resist system
JP3252780B2 (ja) シリコン層のエッチング方法
US6531349B2 (en) Method of etching polycrystalline silicon film by using two consecutive dry-etching processes
JPH09312336A (ja) 接続孔形成法
US5922516A (en) Bi-layer silylation process
JPH07235590A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH06252105A (ja) ドライエッチングの終了時点検出方法
JPS63192236A (ja) エツチング方法
JPH04370929A (ja) ドライエッチング方法
JPH07297174A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH09321024A (ja) 半導体装置の製造方法
JP3113040B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH0334426A (ja) 埋め込み酸化膜の形成方法
KR0139072B1 (ko) 접촉구멍에 플러그를 형성하는 공정을 갖는 반도체 장치 제조방법
JP2000164865A (ja) 半導体装置の製造方法
KR19980084300A (ko) 반사억제막을 이용한 소자분리막 형성방법
KR950011172B1 (ko) 삼층감광막 패턴 형성방법
KR100338091B1 (ko) 반도체소자제조방법
JPH0430518A (ja) 半導体装置の製造方法
KR100256809B1 (ko) 반도체 소자의 콘택홀 형성방법
JPH0897201A (ja) 半導体装置の製造方法
KR0165417B1 (ko) 반도체 장치의 미세 패턴 제조방법
KR100913332B1 (ko) 반도체 소자의 제조 방법
JPH065565A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH05129253A (ja) 半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000509