JPH06251212A - 情報記録媒体およびこの情報記録媒体からの記録情報読み取り装置 - Google Patents

情報記録媒体およびこの情報記録媒体からの記録情報読み取り装置

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JPH06251212A
JPH06251212A JP5033737A JP3373793A JPH06251212A JP H06251212 A JPH06251212 A JP H06251212A JP 5033737 A JP5033737 A JP 5033737A JP 3373793 A JP3373793 A JP 3373793A JP H06251212 A JPH06251212 A JP H06251212A
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JP5033737A
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Inventor
Kahei Murata
嘉平 村田
Masayuki Uchimiya
将行 内宮
Noriyuki Ito
典之 伊藤
Yoshio Shirosaki
善夫 城崎
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 情報記録媒体に任意の情報を記録するととも
に、その改ざんを防止することを目的とする。 【構成】 低融点金属からなる記録層2と、この記録層
2の表裏面に一体に積層され、耐熱性を有しかつ可視光
線に対して不透明な被覆層3(4)とからなり、前記記
録層2に、前記被覆層3(4)を透過して照射されるレ
ーザー光線Lによって形成されたピット7により情報が
記録されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カードあるいは有価証
券等、実物であることの確認が行なえ、かつ、その改ざ
んが不可能である等の高度の保護あるいは保証が必要と
される媒体に係わり、特に、前記条件を満足する情報記
録媒体、および、その記録情報読み取り装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の情報記録媒体として、媒
体内部に導電性材料からなる繊維を任意に混在させてお
き、媒体のある特定の領域における前記繊維の混在状態
を、その媒体の記録情報とするようにしたものがある。
(特公平3ー18232号公報、特表昭63ー5012
50号公報参照)そして、このような媒体においては、
前記設定された領域をマイクロ波の照射による走査を行
ない、その吸収または反射されたマイクロ波のエネルギ
ー値を検出することによって、記録情報の読み取りと確
認を行なっている。
【0003】このような従来の技術においては、媒体中
に混在する繊維の分布密度や混在状態が、媒体の面方向
と厚さ方向とに3次元的に変化し、かつ、作製時の樹脂
の流れの形態が一定ではないことから、複数の媒体を同
一条件で作製したとしても、各媒体間における繊維の分
布密度や混在状態は厳密には同一とはならない。また、
一旦媒体を作製したのちは、各繊維の媒体に対する位置
は不動であるとともに、外的操作による繊維の移動や付
加あるいは除去といった調整が不可能である。
【0004】したがって、媒体中の繊維の配列によって
決定される記録情報は、媒体の作製時点で、自動的に独
自の記録情報として付与され、また、改ざんが不可能と
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の提案により、独
自でかつ改ざん不可能な情報記録媒体を提供することが
可能となったが、なお、次のような解決すべき問題点が
残されている。
【0006】すなわち、前述の技術においては、記録情
報の形成を、媒体中に導電性材料からなる繊維を混在さ
せることによっておこなっているが、この繊維が非常に
細かいものであることから、繊維の空気中への飛散や製
造機器への付着等、媒体の製造工程における環境悪化の
原因となっている点である。
【0007】また、媒体の記録情報の全てを異ならせる
必要はなく、場合によっては、記録情報の一部に、例え
ばグループや種類等を分類するための共通情報を入力し
ておく必要も生じる。しかしながら従来の技術において
は、記録情報を形成する繊維が任意に分布させられるも
のであるから、その特性上、情報の調整が不可能であ
り、記録情報中に共通部分を作製することが困難である
から、前述した要請への対処は困難である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した従来
の問題点を有効に解消し得る情報記録媒体およびこの媒
体からの記録情報読み取り提供せんとするもので、請求
項1記載の情報記録媒体は、低融点金属からなる記録層
と、この記録層の表裏面に一体に積層され、耐熱性を有
しかつ可視光線に対して不透明な被覆層とからなり、前
記記録層には、前記被覆層を透過して照射されるレーザ
ー光線によって記録層を溶融することによって形成され
たピットにより情報が記録されていることを特徴とす
る。また、請求項2記載の情報記録媒体からの記録情報
読み取り装置は、請求項1記載の情報記録媒体の一方の
面側に対向配置され、媒体の情報が記録された部分へ向
けてマイクロ波を発振する電磁波発生手段と、前記媒体
の他方の面側に対向配置され、この媒体の情報が記録さ
れた部分からの漏洩マイクロ波の変化を検出する電磁波
検出手段と、これらの電磁波発生手段と前記電磁波検出
手段との間に前記媒体を位置決めするとともに、電磁波
発生手段および電磁波検出手段と媒体とを、前記情報が
記録された方向に沿って相対移動させる搬送手段とを備
えていることを特徴とする。さらに、請求項3記載の情
報記録媒体からの記録情報読み取り装置は、請求項1記
載の情報記録媒体の一方の面側に対向配置され、媒体の
情報が記録された部分へ向けてマイクロ波を発振する電
磁波発生手段と、前記媒体の、前記電磁波発生手段が配
置された側と同一面側に配置され、この媒体の情報が記
録された部分からの反射マイクロ波の変化を検出する電
磁波検出手段と、これらの電磁波発生手段および前記電
磁波検出手段と媒体とを所定間隔に保持するとともに、
これらを前記情報が記録された方向に沿って相対移動さ
せる搬送手段とを備えていることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の請求項1記載の情報記録媒体は、レー
ザー光線の波長を適宜設定することにより、このレーザ
ー光線を被覆層を透過させて記録層に照射して、この記
録層を加熱溶融することによりピットを形成し情報を書
き込むことができる。したがって、非接触でかつ追記式
により固有の情報を任意に書き込むことができ、意図し
た情報の書き込みが可能となる。また、情報が記録層に
ピットを形成することによって書き込まれているから、
通常の磁気ヘッドでの読み取りが不可能であり、かつ、
被覆層が可視光線に対して不透明であることから、目視
による解読も不可能である。しかも、記録層と被覆層と
は一体に積層されていることから、これらを剥離して前
記記録情報のパターンを確認しようとしても、剥離に際
して記録層が破壊されてしまいその確認が不可能とな
る。したがって、記録情報の改ざん防止機能が確保され
る。
【0010】また、繊維等の微細な材料を取り扱うこと
なく媒体の製作が行なわれるので、製造工程において雰
囲気汚染等の問題の発生が防止される。
【0011】また、記録層を溶融して形成したピットに
よって情報を記録してあることから、これによって得ら
れる記録情報は2値化信号として取り出され、読み取り
精度が向上するとともに、情報処理の簡素化が図られ
る。
【0012】また、請求項2記載の情報記録媒体からの
記録情報読み取り装置は、電磁波発生手段によって媒体
にその一方の面側からマイクロ波を連続的に照射すると
ともに、搬送手段によって媒体を電磁波発生手段や電磁
波検出手段に対し相対移動させる。この相対移動方向
は、媒体に記録されている情報の書き込み方向である。
そして、電磁波発生手段の電磁波発振方向と媒体に形成
されているピットとが一致させられると、このピットか
らマイクロ波が媒体の反対側に漏洩し、この漏洩マイク
ロ波が媒体の反対側に配置されている電磁波検出手段に
よって検出される。このようにして検出された漏洩マイ
クロ波と、搬送手段による媒体の位置情報とにより、前
記ピットのパターンを検出して記録情報の読み取りを行
なう。
【0013】この際、電磁波検出手段では、前記ピット
の有無すなわち漏洩マイクロ波の有無によるON・OF
Fの2値化信号として、前記記録情報が検出される。そ
して、記録層のピット以外の部分に照射されたマイクロ
波は、この記録層によって反射されて電磁波検出手段側
へは至らない。したがって、読み取りが非接触で行なわ
れるとともに、明瞭な読み取りが行なわれる。
【0014】さらに、請求項3記載の情報記録媒体から
の記録情報読み取り装置は、電磁波発生手段によって媒
体にその一方の面側からマイクロ波を連続的に照射する
とともに、媒体を搬送手段によって電磁波発生手段や電
磁波検出手段に対し情報の書き込み方向に沿って相対移
動させる。このとき、媒体に照射させられたマイクロ波
は、記録層によって媒体の電磁波発生手段が配置された
側へ反射させられており、また、この反射させられたマ
イクロ波が、前記電磁波発生手段と同一側に配置された
電磁波検出手段によって連続的に検出されている。そし
て、電磁波発生手段の電磁波発振方向と媒体に形成され
ているピットとが一致させられると、このピットからマ
イクロ波が媒体の反対側に漏洩し、電磁波検出手段によ
って検出されるマイクロ波が減衰させられる。このよう
にして検出された反射マイクロ波の変化と、搬送手段に
よる媒体の位置情報とにより、前記ピットのパターンを
検出して記録情報の読み取りを行なう。
【0015】この際、電磁波検出手段では、前記ピット
の有無すなわち反射マイクロ波の増減によるON・OF
Fの2値化信号として、前記記録情報が検出される。し
たがって、読み取りが非接触で行なわれるとともに、明
瞭な読み取りが行なわれる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1中、符号1は本実施例に係わる情報記録媒
体を示し、本実施例では、カード型の媒体1を例示し
た。
【0017】この媒体1は、低融点金属からなる記録層
2と、この記録層2の表裏面に一体に積層された被覆層
3・4とによって構成されている。さらに詳述すれば、
前記記録層2は、例えば、錫(Sn)あるいはアルミニ
ウム(Al)あるいはこれらの合金等が用いられ、厚さ
が約500Åに設定されている。また、前記被覆層3・
4は、例えば、ポリエチレンテレフタラート(PET)
等の耐熱性の樹脂が用いられ、この樹脂内に顔料等を混
合することにより、可視光線に対して不透明となるよう
な処置が施されている。そして、前記記録層2は、一方
の被覆層3(4)の表面にスパッタリングや蒸着するこ
とによって一体化した状態で積層され、この記録層2の
露出面側に、他方の被覆層4(3)を接着や融着等の手
段を用いて積層して一体化することにより媒体1が形成
される。
【0018】一方、このような構成を有する媒体1の記
録層2には、図1に示すように、レーザー光線を用いて
前記金属層2を溶融することにより、所定の記録情報5
が書き込まれており、前記レーザー光線としては、波長
の短いYAGレーザーが好適に用いられる。
【0019】ここで、前記情報5の書き込み方法につい
て、図2ないし図4を参照して説明する。
【0020】まず、図2に示すように、媒体1を所定位
置に保持した状態で、その一方の面側にレーザー発振器
6を対向配置する。これより、例えばレーザー発振器6
を、図中に矢印で示すように、前記媒体1に対して所定
方向に相対移動させ、この媒体1に対して所定の位置に
位置させられた時点で、図3に示すように、前記レーザ
ー発振器6を作動させて媒体1へ向けてレーザー光線L
を照射する。このレーザー光線Lの波長は、前記被覆層
3(4)や記録層の材質に応じて設定されるもので、両
者の物性が相違することに着眼して、被覆層3(4)を
透過して記録層2を加熱し得るような波長が選ばれる。
【0021】このようにして媒体に1にレーザー光線L
を照射すると、このレーザー光線Lは前記被覆層4を透
過して記録層2に到達してこの記録層2を加熱溶解し、
これによって、図4に示すように、記録層2にピット7
が形成される。このようなレーザー光線Lの照射操作
を、レーザー発振器6と媒体1との位置関係を制御しつ
つ、所定方向に沿って複数箇所において行なうことによ
り、記録層2に任意の情報が書き込まれる。
【0022】このようにして形成された本実施例の情報
記録媒体1においては、レーザー光線Lの波長を適宜設
定することにより、被覆層3(4)を破壊することな
く、記録層2にピット7を形成して、任意の情報を簡便
に書き込むことができ、かつ、この書き込み操作を非接
触で行なうことができる。また、情報がレーザー光線L
によって記録層2にピット7を形成することによって書
き込まれて、かつ、被覆層3・4が可視光線に対して不
透明であることから、前記ピット7のパターンを目視に
よって確認することも不可能である。しかも、記録層2
と被覆層3・4とは一体に積層されていることから、こ
れらを剥離して前記記録情報5を確認しようとしても、
剥離に際して前記記録層2が破壊されてしまいその確認
が不可能となる。したがって、特殊な装置でのみ読み取
りを可能にし、また、追記型の記録であるから記録情報
の改ざん防止機能が確保される。
【0023】また、情報の書き込みが非接触で行なわれ
ることから、書き込み装置の汚れによる書き込み不良の
発生が抑制されるとともに、保守点検の作業が簡素化さ
れ、かつ、従来のように繊維等の微細な材料を取り扱う
ことなく媒体1の製作が行なわれるので、製造工程にお
ける雰囲気汚染や装置汚染等の問題の発生が防止され
る。
【0024】また、記録層2を溶融して形成したピット
7によって情報を記録してあることから、これによって
得られる情報は2値化信号として取り出され、読み取り
精度が向上するとともに、情報処理の簡素化が図られ
る。さらに、前記記録情報に2次元コードを採用するこ
とにより、記録可能な情報量を飛躍的に大きくすること
ができる。
【0025】ついで、前述したようにして製作された媒
体1から、記録された情報を読み取る際に好適に用いら
れる、請求項2記載の記録情報読み取り装置の一実施例
について説明する。
【0026】図5中、符号10は本実施例に係わる記録
情報読み取り装置を示すもので、請求項1記載の情報記
録媒体1の一方の面側に対向配置され、媒体1の情報が
記録された部分へ向けてマイクロ波Wを発振する電磁波
発生手段11と、前記媒体1の他方の面側に対向配置さ
れ、この媒体1の情報が記録された部分からの漏洩マイ
クロ波Wの変化を検出する電磁波検出手段12と、これ
らの電磁波発生手段11と前記電磁波検出手段12との
間に前記媒体1を位置決めするとともに、電磁波発生手
段11および電磁波検出手段12と媒体1とを、前記情
報が記録された方向に沿って相対移動させる搬送手段
(図示略)とを備えている。
【0027】前記電磁波発生手段11と電磁波検出手段
12とは、同軸上に所定間隔をおいて配置されており、
その中間に遮蔽物が存在しない場合に、電磁波発生手段
11から発生させられるマイクロ波Wが、電磁波検出手
段12へ向けて照射させられて、この電磁波検出手段1
2によって前記マイクロ波Wが検出されるようになって
いる。
【0028】また、前記搬送手段は、本実施例において
は、前記記録媒体1をその記録情報5の書き込み方向と
直交する方向において、前記電磁波発生手段11および
電磁波検出手段12との位置関係を一定に保持しつつ、
この記録媒体1を記録情報の書き込み方向へ所定速度で
搬送するようになっている。
【0029】ついで、このように構成された本実施例の
記録情報読み取り装置10の作用について説明する。ま
ず、記録媒体1を電磁波発生手段11と電磁波検出手段
12との間に挿入すると、この記録媒体1が搬送手段に
よって記録情報の書き込み方向に所定速度で移動させら
れる。この記録媒体1が所定位置まで搬送された時点
で、電磁波発生手段11からマイクロ波Wが連続して発
振される。この電磁波発生手段11から発振されたマイ
クロ波Wは、記録媒体1の被覆層4を透過して記録層2
へ照射され、この際、前記記録層2にピット7が形成さ
れていないと、図5に示すように、前記マイクロ波Wが
金属からなる記録層2によって反射させられて、記録媒
体1の反対側への透過が防止され、前記電磁波検出手段
12によるマイクロ波Wの検出はなされない。
【0030】そして、記録媒体1の継続した移動に伴っ
て、記録媒体1の記録層2に形成されたピット7が前記
マイクロ波Wの照射経路に合致させられると、このマイ
クロ波Wが、前記ピット7を介して記録媒体1の反対側
へ漏洩し、この漏洩マイクロ波Wが電磁波検出手段12
によって検出される。
【0031】このような操作が記録媒体1の移動によっ
て、その記録領域の全長に亙って行なわれることによ
り、ピット7の形成パターンに応じた情報が電磁波検出
手段12によって読み込まれる。
【0032】このようにして得られる情報は、図5の
(b)および図6の(b)に示すように、ピット7が存
在しない場合には電磁波検出手段12における出力信号
は変化せず、また、ピット7が存在する場合には明確な
ピーク値を持つ出力信号となる。したがって、前者を
「0」とし後者を「1」とした2値化信号として前記記
録情報5が読み込まれる。この信号は、A/D変換器を
へてデジタル信号に変換されるとともに、記録媒体1と
電磁波検出手段12との間の位置情報に基づき処理され
て、可視情報に変換される。
【0033】このような本実施例の記録情報読み取り装
置10によれば、前記マイクロ波Wが指向性が強く、か
つ、減衰が小さいことから、ピット7を確実に捕えて記
録媒体1の反対側へ透過し、電磁波検出手段12によっ
て確実に捕捉される。したがって、請求項1記載の構成
を有する記録媒体1からの記録情報5の読み取りに用い
て、記録媒体1の特殊な構成から生じる機能を充分に生
かした読み取り操作が可能となる。また、電磁波検出手
段12において、明確なピーク値を伴う検出信号が得ら
れ、高精度の検出が可能となり、後段の信号処理におい
ても簡便かつ確実な処理が可能となる。
【0034】また、電磁波発生手段11および電磁波検
出手段12は、記録情報5の読み取り操作に際して、常
時非接触状態に保持されることから、装置自体の摩耗や
記録媒体1の損傷もなく、長期に亙って、高精度の検出
が維持される。
【0035】さらに、請求項3記載の記録情報読み取り
装置の一実施例について図7および図8を参照して説明
する。なお、本実施例は、各構成部材自体は、請求項2
記載の記録情報読み取り装置10の構成部材と全く同一
であり、その配置関係を変えたことに特徴点がある。し
たがって、各構成部材については、図5および図6に使
用した符号を用いて説明を簡略化する。
【0036】本実施例に示す記録情報読み取り装置20
は、請求項1記載の情報記録媒体の一方の面側に対向配
置され、媒体の情報が記録された部分へ向けてマイクロ
波を発振する電磁波発生手段11と、前記媒体1の、前
記電磁波発生手段11が配置された側と同一面側に配置
され、この媒体1の情報が記録された部分からの反射マ
イクロ波Wの変化を検出する電磁波検出手段12と、こ
れらの電磁波発生手段11および前記電磁波検出手段1
2と媒体1とを所定間隔に保持するとともに、これらを
前記情報5が記録された方向に沿って相対移動させる搬
送手段(図示略)とを備えた構成となっている。
【0037】前記電磁波検出手段12は、前記マイクロ
波Wが記録層2によって反射させられる際の反射波の経
路上に位置させられている。
【0038】そして、本実施例においては、電磁波発生
手段11から発振されたマイクロ波Wが記録媒体1の記
録層2に照射させられると、その照射位置にピット7が
形成されていない場合には、図7の(a)に示すよう
に、前記マイクロ波Wの全てが記録層2によって反射さ
せられて電磁波検出手段12によって検出される。この
ように反射マイクロ波Wの検出が連続してなされている
間の電磁波検出手段12における検出信号は、図7の
(b)に示すように、殆ど変化のない平坦な信号とな
る。
【0039】一方、記録媒体1の移動に伴って、電磁波
発生手段11から発振されたマイクロ波Wの照射経路上
に前記記録媒体1に形成されたピット7が合致させられ
ると、電磁波発生手段11から発振させられたマイクロ
波Wの一部が、前記ピット7を介して記録媒体1の反対
側へ漏洩し、残りが記録層2によって反射させられる。
【0040】そして、この反射させられたマイクロ波W
の反射経路に、電磁検出手段12が配置されていること
から、この反射マイクロ波Wが、図8の(a)に示すよ
うに、電磁検出手段12によって検出されるが、その際
の検出信号は、前述のように、記録層2へ照射されたマ
イクロ波Wの一部がピット7から記録媒体1の反対側へ
漏洩していることから、ピット7が形成されていない部
分における検出信号に比して、図8の(b)に示すよう
に、減衰した信号として検出される。
【0041】ここで、電磁波検出手段11における検出
信号が図7の(b)に示す状態であるとき、すなわち、
ピット7が形成されていない位置における反射マイクロ
波Wの検出信号の状態を「0」とし、図8の(b)に示
す負のピーク値を「1」として認識させることにより、
請求項2記載の記録情報読み取り装置10と同様に、記
録情報5を2値化コードとして検出することができる。
【0042】したがって、本実施例においても、請求項
2記載の記録情報読み取り装置10と同様の作用を得る
ことができるばかりでなく、装置の構成部材の殆どを記
録媒体1の一方に集約して配置することができることか
ら、装置のコンパクト化が図られる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の記録媒体によれば、レーザー光線により、被覆層
を破壊することなく、記録層にピットを形成して、任意
の情報を簡便に書き込むことができ、かつ、この書き込
み操作を非接触で行なうことができる。かつ、被覆層が
可視光線に対して不透明であることから、前記ピットの
パターンを目視によって確認することも不可能にするこ
とができる。しかも、記録層と被覆層とを一体に積層し
ていることから、これらを剥離して前記記録情報を確認
しようとしても、剥離に際し前記記録層を破壊させてそ
の確認を不可能にすることができる。したがって、特殊
な装置でのみ読み取りを可能にし、また、追記型の記録
であることと相俟って、記録情報の改ざんを防止するこ
とができる。
【0044】また、情報の書き込みを非接触で行ない、
書き込み装置の汚れによる書き込み不良の発生を抑制す
るとともに、装置保守点検の作業を簡素化することがで
きる。
【0045】さらに、記録層を溶融して形成したピット
によって情報を記録することにより、これによって得ら
れる情報を2値化信号とし、読み取り精度を向上させる
ことができるとともに、情報処理の簡素化を図ることが
できる。
【0046】また、請求項2および3記載の記録情報読
み取り装置によれば、読み取りに用いられるマイクロ波
の指向性が強く、かつ、減衰が小さいことから、ピット
を確実に捕えて記録媒体の反対側へ透過し、あるいは、
記録層によって反射させられて、電磁波検出手段によっ
て確実に捕捉される。したがって、請求項1記載の構成
を有する記録媒体からの記録情報の読み取りに用いて、
記録媒体の特殊な構成から生じる機能を充分に生かした
読み取り操作が可能となる。
【0047】また、電磁波検出手段において、明確なピ
ーク値を伴う検出信号が得られ、高精度の検出が可能と
なり、後段の信号処理においても簡便かつ確実な処理が
可能となる。
【0048】かつ、マイクロ波による読み取り操作であ
ることから、読み取り装置の構成部材を常時非接触状態
に保持して、装置自体の摩耗や記録媒体の損傷を防止
し、高精度の検出を長期に亙って保持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1記載の記録媒体の概略を示す
一部を破断した外観斜視図である。
【図2】本発明の請求項1記載の記録媒体に情報を記録
するために用いられる装置を説明するための概略図であ
る。
【図3】本発明の請求項1記載の記録媒体に情報を記録
するために用いられる装置の作動を説明するための概略
図である。
【図4】本発明の請求項1記載の記録媒体に情報を記録
した状態を示す概略図である。
【図5】本発明の請求項2記載の情報読み取り装置の一
実施例を示す図で、(a)は読み取り装置が記録媒体の
情報が記録されていない部分に対向させられた状態を示
す概略図であり、(b)はその時の検出信号の波形図で
ある。
【図6】本発明の請求項2記載の情報読み取り装置の一
実施例を示す図で、(a)は読み取り装置が記録媒体の
情報が記録されている部分に対向させられた状態を示す
概略図であり、(b)はその時の検出信号の波形図であ
る。
【図7】本発明の請求項3記載の情報読み取り装置の一
実施例を示す図で、(a)は読み取り装置が記録媒体の
情報が記録されていない部分に対向させられた状態を示
す概略図であり、(b)はその時の検出信号の波形図で
ある。
【図8】本発明の請求項3記載の情報読み取り装置の一
実施例を示す図で、(a)は読み取り装置が記録媒体の
情報が記録されていない部分に対向させられた状態を示
す概略図であり、(b)はその時の検出信号の波形図で
ある。
【符号の説明】
1 記録媒体 2 記録層 3 被覆層 4 被覆層 5 記録情報 6 レーザー発振機 7 ピット 10 記録情報読み取り装置 11 電磁波発生手段 12 電磁波検出手段 20 記録情報読み取り装置 L レーザー光線 W マイクロ波
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06K 17/00 F 7459−5L G11B 7/24 571 G 7215−5D (72)発明者 城崎 善夫 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低融点金属からなる記録層と、この記録
    層の表裏面に一体に積層され、耐熱性を有しかつ可視光
    線に対して不透明な被覆層とからなり、前記記録層に
    は、前記被覆層を透過して照射されるレーザー光線によ
    って記録層を溶融することによって形成されたピットに
    より情報が記録されていることを特徴とする情報記録媒
    体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の情報記録媒体の一方の面
    側に対向配置され、媒体の情報が記録された部分へ向け
    てマイクロ波を発振する電磁波発生手段と、前記媒体の
    他方の面側に対向配置され、この媒体の情報が記録され
    た部分からの漏洩マイクロ波の変化を検出する電磁波検
    出手段と、これらの電磁波発生手段と前記電磁波検出手
    段との間に前記媒体を位置決めするとともに、電磁波発
    生手段および電磁波検出手段と媒体とを、前記情報が記
    録された方向に沿って相対移動させる搬送手段とを備え
    ていることを特徴とする情報記録媒体からの記録情報読
    み取り装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の情報記録媒体の一方の面
    側に対向配置され、媒体の情報が記録された部分へ向け
    てマイクロ波を発振する電磁波発生手段と、前記媒体
    の、前記電磁波発生手段が配置された側と同一面側に配
    置され、この媒体の情報が記録された部分からの反射マ
    イクロ波の変化を検出する電磁波検出手段と、これらの
    電磁波発生手段および前記電磁波検出手段と媒体とを所
    定間隔に保持するとともに、これらを前記情報が記録さ
    れた方向に沿って相対移動させる搬送手段とを備えてい
    ることを特徴とする情報記録媒体からの記録情報読み取
    り装置。
JP5033737A 1993-02-23 1993-02-23 情報記録媒体およびこの情報記録媒体からの記録情報読み取り装置 Withdrawn JPH06251212A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08203140A (ja) * 1995-01-25 1996-08-09 Toppan Printing Co Ltd 情報記録媒体と情報記録方法及び情報記録装置
JP2007512981A (ja) * 2003-12-02 2007-05-24 ギーゼッケ アンド デブリエント ゲーエムベーハー データ保持装置とその製造方法

Cited By (3)

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JP2007512981A (ja) * 2003-12-02 2007-05-24 ギーゼッケ アンド デブリエント ゲーエムベーハー データ保持装置とその製造方法
JP4658958B2 (ja) * 2003-12-02 2011-03-23 ギーゼッケ アンド デブリエント ゲーエムベーハー セキュリティ要素を有するデータ保持装置とその製造方法

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