JPH08203140A - 情報記録媒体と情報記録方法及び情報記録装置 - Google Patents

情報記録媒体と情報記録方法及び情報記録装置

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JPH08203140A
JPH08203140A JP7009777A JP977795A JPH08203140A JP H08203140 A JPH08203140 A JP H08203140A JP 7009777 A JP7009777 A JP 7009777A JP 977795 A JP977795 A JP 977795A JP H08203140 A JPH08203140 A JP H08203140A
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JP
Japan
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recording medium
film
laser light
shaped electric
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Application number
JP7009777A
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English (en)
Inventor
Tomio Ando
富雄 安藤
Shigeru Fukai
茂 深井
Shuzo Tomii
秀三 富井
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】磁気記録/読み取りのようには偽造、改竄が容
易でなく、仮になされた場合でもそれを容易に判別可能
であり、また記録した情報が磨耗により損傷を受けたり
しないこと、これらを満足する情報記録媒体、情報記録
方法、情報記録装置を提供する。 【構成】レーザー光で溶融除去可能な膜状電気配線が情
報記録媒体の内層に設けられ、且つ膜状電気配線がコモ
ン電極と信号電極とを介して該情報記録媒体の外部と電
気的に導通可能に形成されてある情報記録媒体、情報記
録媒体上に想定した座標系の画像データによりレーザー
光の照射と移動を制御して膜状電気配線を選択的に溶融
除去し内層に情報を記録する方法、レーザー光制御部と
照射目標を共通にする1つ以上のビームを照射するレー
ザー光照射部と画像データに基きビームを走査するレー
ザー光走査部を具備する情報記録装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非接触方式で情報を記
録する情報記録媒体と情報記録方法及び情報記録装置に
係わり、特には記録媒体の偽造、改竄行為が困難であ
り、且つたとえ偽造、改竄行為が行われてもそれらの不
正行為があったことを容易に判別可能とすることによっ
て、高いセキュリティ性を実現できるものである。
【0002】
【従来の技術】従来の情報記録媒体としては、IDカー
ド、身分証明証、運転免許証、(いくつかの国では使用
されている)国民登録証、パスポート、出国カード、学
生証、社員証、預金通帳、クレジットカード、プリペイ
ドカード、キャッシュカード、会員カード、証明カード
等がよく知られている。ちなみに、それらの材料として
は、プラスチックを主材料とするものが最も一般的であ
る。さて、これら情報記録媒体のうちとりわけ広く知ら
れている例として、クレジットカードやプリペイドカー
ドあるいはキャッシュカード等のように、セキュリティ
性を付与する為に個々の情報記録媒体にそれぞれの個別
情報等のデータを(例えばコード化して)磁気的に記録
させておき、またさらにセキュリティ性を高める場合に
は、磁気記録部分を情報記録媒体の内部に設けて、デー
タの改竄を困難にした磁気記録/読み取りを行う事によ
って実現されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、磁気記
録部分を情報記録媒体内部に設けて磁気記録/読み取り
を行う手段であっても、磁気記録そのものが昨今では非
常に容易に行える状況にあることから、偽造、改竄が容
易に行われてしまう危険性が高く、且つ偽造、改竄が行
われた場合には、偽造、改竄が行われた履歴を示す情報
を形成しておかない限り、真正の元データと照合を行う
しか見破ることが出来ないという問題点があった。さら
に、磁気記録/読み取りの宿命として、使用される様々
な環境化で遭遇する磁界の影響に対して弱く、磁界強度
がある程度に強い場合には個別情報をはじめとするデー
タが消滅もしくは破壊されてしまう危険性が高いという
問題点があった。また、磁気記録/読み取り装置では通
常は磁気ヘッドが接触方式(接触圧力の程度は様々であ
る。)により行われ、また仮に非接触式の磁気ヘッドで
あっても磁気記録/読み取り装置への装填・排出の際に
情報記録媒体は搬送用装置と接触する為に、表面に記録
されてある情報は磨耗による損傷を受けて次第に消失し
てしまう危険が高い。
【0004】本発明は前記従来の技術の問題点に鑑みな
されたものであり、その目的とするところは、磁気記録
/読み取りほどには偽造、改竄が容易ではなく、しかも
偽造、改竄が成された場合には、その不正があったこと
を容易に判別可能であり、また記録した情報が磨耗によ
り損傷を受けたりしないこと、以上を可能にする情報記
録媒体、情報記録方法そして情報記録装置を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が提供する手段とは、まず請求項1に示すよう
に、レーザー光で溶融除去可能な1つ以上の膜状電気配
線が該情報記録媒体の内層に設けられ、且つ該膜状電気
配線が1つ以上のコモン電極と複数の信号電極とを介し
て該情報記録媒体の外部と電気的に導通可能に形成され
てあることを特徴とする情報記録媒体である。
【0006】好ましくは請求項2に示すように、膜状電
気配線には、レーザー光を熱に変換する光熱変換剤を含
有していることを特徴とする請求項1に記載の情報記録
媒体である。
【0007】好ましくは請求項3に示すように、レーザ
ー光を熱に変換する光熱変換剤層が設けてあることを特
徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の情報記録媒
体である。
【0008】好ましくは請求項4に示すように、情報記
録媒体の表面にレーザー光を吸収しない層を具備してい
ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の
情報記録媒体である。
【0009】好ましくは請求項5に示すように、レーザ
ー光を吸収しない層は、レーザー光の波長領域の光を透
過させる光フィルターであることを特徴とする請求項4
に記載の情報記録媒体である。
【0010】好ましくは請求項6に示すように、レーザ
ー光を吸収しない層は、膜状電気配線の熱溶融除去温度
よりも低温で熱破壊することを特徴とする請求項4又は
5のいずれかに記載の情報記録媒体である。
【0011】好ましくは請求項7に示すように、支持体
と膜状電気配線との間に分離層が設けてあることを特徴
とする請求項1乃至6のいずれかに記載の情報記録媒体
である。
【0012】好ましくは請求項8に示すように、光熱変
換剤は、ロイコ染料、ロイコ染料と顕色剤との混合体、
ロイコ染料及び顕色剤とバインダーとの混合体、すずを
中心とした金属、樹脂と有機高分子との混合体を中心と
した金属、顕色剤および減色剤とバインダーとを組合わ
せたロイコ染料、あるいは結晶のうちの、少なくともい
ずれかひとつを主成分としていることを特徴とする請求
項1乃至7のいずれかに記載の情報記録媒体である。
【0013】好ましくは請求項9に示すように、膜状電
気配線は電気抵抗層であることを特徴とする請求項1乃
至8のいずれかに記載の情報記録媒体である。
【0014】好ましくは請求項10に示すように、膜状
電気配線はアンプ回路になっていることを特徴とする請
求項6乃至8のいずれかに記載の情報記録媒体である。
【0015】好ましくは請求項11に示すように、膜状
電気配線はロジック回路になっていることを特徴とする
請求項6乃至8のいずれかに記載の情報記録媒体であ
る。
【0016】あるいは請求項12に示すように、情報記
録媒体を使用し、該情報記録媒体は、レーザー光で溶融
除去可能な1つ以上の膜状電気配線が該情報記録媒体の
内層に設けられ、且つ該膜状電気配線が1つ以上のコモ
ン電極と複数の信号電極とを介して該情報記録媒体の外
部と電気的に導通可能に形成されてあり、該情報記録媒
体上に想定した座標系に基づく画像データにより制御し
てレーザー光の照射と移動を行うことによって該膜状電
気配線を選択的に溶融除去し、これにより該内層に情報
を記録することを特徴とする情報記録方法である。
【0017】好ましくは請求項13に示すように、前記
レーザー光は前記画像データに基づいて定められた共通
の目標を照射する1つ以上のビームにより構成すること
を特徴とする請求項12に記載の情報記録方法である。
【0018】好ましくは請求項14に示すように、前記
座標系は直交座標系とし、前記1つ以上のビームは直交
座標軸の方向成分に基づいてビームを移動させることを
特徴とする請求項12又は13のいずれかに記載の情報
記録方法である。
【0019】好ましくは請求項15に示すように、前記
膜状電気配線は電気抵抗層を兼ねており、各膜状電気配
線について全く溶融除去しないか、前記レーザー光を用
いて一部/又は前部を溶融除去する作業を選択的に行う
ことによって、種々の組み合わせパターンを持つ電気抵
抗配線を形成することを特徴とする請求項12乃至14
のいずれかに記載の情報記録方法である。
【0020】好ましくは請求項16に示すように、情報
を記録された内層部分にアンプ回路を形成することを特
徴とする請求項12乃至14のいずれかに記載の情報記
録方法である。
【0021】好ましくは請求項17に示すように、情報
を記録された内層部分はロジック回路を形成することを
特徴とする請求項12乃至14のいずれかに記載の情報
記録方法である。
【0022】あるいは請求項18に示すように、情報記
録媒体に選択的にレーザー光を照射して情報記録を行う
情報記録装置において、該情報記録媒体上に想定された
座標系に係る画像データに基づきレーザー光を照射させ
るレーザー光制御部、該レーザー光制御部により制御さ
れ、照射目標を共通にする1つ以上のビームを照射する
レーザー光照射部、該画像データに基き該1つ以上のビ
ームを走査するレーザー光走査部、以上を具備すること
を特徴とする情報記録装置である。
【0023】あるいは請求項19に示すように、レーザ
ー光走査部は、ミラー部、ミラーの駆動部そして駆動制
御部からなることを特徴とする請求項18に記載の情報
記録装置である。
【0024】あるいは請求項20に示すように、ミラー
部が、水平走査ミラー部と垂直走査ミラー部を具備する
ことを特徴とする請求項18又は19のいずれかに記載
の情報記録装置である。
【0025】あるいは請求項21に示すように、レーザ
ー光の照射により情報を記録する情報記録装置におい
て、情報記録媒体上に想定された座標系が直交座標であ
ることを特徴とする請求項18乃至20のいずれかに記
載の情報記録装置である。
【0026】あるいは請求項22に示すように、レーザ
ー光の照射により情報記録媒体中の膜状電気配線を溶融
除去することを特徴とする請求項18乃至21のいずれ
かに記載の情報記録装置である。
【0027】本発明によれば、情報記録媒体の内層に、
例えば本発明のように非接触で記録が可能なレーザー光
を用いて溶融除去が可能な膜状をなす膜状電気配線を予
め設けておき、ある膜状電気配線を全く溶融除去しない
か、あるいはある膜状電気配線の幅方向のうちの一部の
みを/又は全幅に渡って溶融除去することが、記録すべ
き情報に基づいてレーザー光により選択的に処置可能と
なる。この膜状電気配線を情報記録媒体の内部に持たせ
ておき、且つこの膜状電気配線は情報記録媒体の外部に
電極端子に導通させておけば、情報記録媒体に持たせる
べき情報に基づいて形成される膜状電気配線パターンを
情報記録媒体上の座標系中に設けられる画像情報として
予め用意しておき、この画像情報に基づいてレーザー光
を照射することによりこの内層の膜状電気配線を選択的
に溶融除去すると、前記電極端子を介して得られる電気
信号は選択的に溶融除去された膜状電気配線パターンに
応じた様々なコードデータとして入手することができ
る。そのうえ、このコードデータの記録/読み取りに
は、前記のとおり磁気を用いていないので、使用環境の
磁気による影響は無関係となる。
【0028】またレーザー光は、共通の照射目標に向か
って照射される1つ以上のビームにより構成されるの
で、レーザー光ビームを細くでき、特にパワーが必要な
場合は、細い複数のレーザー光ビームによって照射する
ので、各ビームは共通の照射目標に照射され、照射目標
に於ける熱量を充分確保することが出来る。更に、上記
の細いレーザー光ビームによる小さなスポット径のおか
げで、結像面である電気配線では、微細な溶融除去が出
来るので、配線密度を増やすことが可能で、コードデー
タを沢山持たせることが可能となる。また、電気配線上
の各電気部品が、記録媒体の厚さ方向にバラツキがあっ
たとしても、上記の細いレーザー光ビームのおかげで焦
点深度を大きく取ることができるため、電気配線の任意
の箇所にほぼ同じビーム径でレーザー光を照射すること
出来る。
【0029】また、ビームを直交軸に沿って、例えば水
平方向に走査するとき、対象物への最短距離のビームに
対するビームの走査角度に対応して、対象物上における
照射位置の移動速度が変化する。しかし、走査ミラーか
ら対照物までの距離が長いので走査角度が少なくて済む
ため、移動速度の変化量は少ない。レーザー光の照射目
標が画像データに基づいて定められ、画像データは情報
記録媒体上に設定した直交座標によって表され、複数の
ビームは直交座標の方向成分によって走査されるベクト
ル走査が行われるので、時間あたりの走査角度の変動量
は少なくなり、走査角度に対応した照射位置の移動速度
変化の修正が容易である。さらに、ベクトル走査によっ
て行うため、ラスター走査のように有限の解像力にとら
われることもなく、記録画像のみを効率的に照射でき、
高い溶融除去精度と高い解像力とを高速描画できる。
【0030】また、膜状電気配線が電気抵抗である場合
には、膜状電気配線の一部若しくは全部を様々にレーザ
ー光にて溶融除去すれば、電極からのコード情報は、様
々な抵抗値による、情報になり、例えば、この記録媒体
からコードデータを読み取る装置よりコモン電極に定電
圧を印加すれば、信号線からは微妙に違う電圧データと
して、この記録媒体からコードデータを読み取ることが
できる。
【0031】それから、膜状電気配線にアンプ回路を盛
り込んである場合は、トランジスタ等が設けられ、増
幅、スイッチング、あるいは無安定マルチバイブレータ
等の発振現象等を利用することが出来るので、この記録
媒体からコードデータを読み取る装置に対して様々な形
態のコード情報を送ることが可能となる。
【0032】また、膜状電気配線に様々なロジック回路
を盛り込んである場合は、例えばAND回路やOR回路
等により、この情報記録媒体からコードデータを読み取
る装置に対して様々な形態のコード情報を送ることが可
能となる。そして、膜状電気配線には前述の抵抗・トラ
ンジスタ・ロジック回路の他にも、コンデンサ、ダイオ
ード、FET、オペアンプ、レジスタ、あるいはCPU
等々の集積回路等を様々に構成出来るので、この情報記
録媒体からコードデータを読み取る装置に対して様々な
形態のコード情報を送ることが可能となる。
【0033】また、情報記録装置は、情報記録媒体上に
設けられた座標系により表される画像データにより照射
目標が定められた場合、この照射目標に向かって共通な
支持体上の厚さの変化量よりも大きな焦点深度を持った
1つ以上のビームが照射され、(例えば直交座標系であ
る場合、)これらの1つ以上のビームの照射目標が水平
走査ミラーと垂直走査ミラーとによって直交座標の成分
方向に沿うように良好に走査されることになる。
【0034】それから、1つ以上のコモン電極と複数の
信号電極に膜状電気配線を結線してあることにより、膜
状電気配線をコードデータに基づいてレーザー光で選択
的に溶融除去するので、コモン電極からの外部からの印
加電圧は、信号電極への様々なコードデータ出力が可能
になり、前記と同様の作用が得られる。
【0035】また、膜状電気配線にレーザー光を熱に変
換する光熱変換剤を含浸させてある場合には、照射され
るレーザー光を効率良く熱吸収して効率良く溶融除去す
ることが出来るので、個々のビームのパワーを低下させ
ることが可能となる。個々のビームのパワーを低下する
ことが出来ると、レーザー発振源の負荷やコストは低減
され、ミラー等の損傷も低減され、また装置の安全対策
も軽減される。半導体レーザーを発光源にした場合さら
に、ビームパワーが小さければ、より小さな発光点を持
った半導体レーザーを使用できるので、より小さなビー
ム径(スポット径)の照射が可能となる。
【0036】そして、情報記録媒体中にレーザー光を熱
に変換する専用の光熱変換剤の層を設けてある場合に
は、膜状電気配線に光熱変換剤が含浸出来なくても、レ
ーザー光の吸収能力が高まり、前記同様にビームのパワ
ーを低下させることが可能となる。
【0037】それから、情報記録媒体の表面に、レーザ
ー光を吸収しない表面層を設けている場合、膜状電気配
線の保護層として使用することが出来る。また、このと
き表面層を設けても、レーザー光のパワー減衰量は最小
限にすることができる。
【0038】そして、表面層にレーザー光の波長のみを
通過させる光フィルターの役目をさせている場合は、例
えば使用するレーザー光が可視光域以外の波長のもので
あれば、内層の膜状電気配線を隠すことが出来、同時に
この隠蔽性によって、セキュリティ性をさらに向上させ
ることが出来る。
【0039】また、表面層の熱破壊温度が内層の膜状電
気配線の溶融除去温度よりも低くしてある場合は、サー
マルヘッドや熱針等を用いて外部から直接加熱すること
により内層の膜状電気配線を溶融除去することを試みて
も、改竄の痕跡が残るために容易に判別することが出来
ることから、セキュリティ性が非常に高くなる。
【0040】それから、支持体と感熱記録層との間に分
離層が設けてある場合には、表面層や感熱層等を剥がし
て改竄を試みた場合に、感熱記録層が分離してしまうた
めにその情報記録媒体としての体裁が失われ、改竄に至
らなくなってしまう。
【0041】そして、レーザー光を吸収し熱に変換する
光熱変換剤の主成分が、ロイコ染料、ロイコ染料と顕色
剤との混合体、ロイコ染料及び顕色剤とバインダーとの
混合体、すずを中心とした金属、樹脂と有機高分子との
混合体を中心とした金属、顕色剤および減色剤とバイン
ダーとを組合わせたロイコ染料、結晶のうちの少なくと
もいずれかを主成分としている場合には、レーザー光の
パワーが小さくとも充分に熱エネルギーに変換されて膜
状電気配線をよりいっそう容易に溶融除去することが出
来る。
【0042】
【作用】本発明によると、情報記録を非接触で行えるこ
と、情報を記録する部分が情報記録媒体の内層部に設け
られていること、情報記録が例えば内層部に設けらた膜
状電気配線を外部からレーザー光で選択的に溶融除去す
ることにより行うこと、情報記録を行えるレーザー光照
射装置は一般には高額であり且つ自主製作を試みる場合
に高度の専門的知識と技術を備えていないと製作できな
いこと、そして所定のレーザー光照射装置によらずに情
報記録を行おうとすると情報記録媒体自体が容易に破損
してしまうこと、以上のような状況を実現できることに
なる。
【0043】
【実施例】以下、本発明の実施例にかかる情報記録媒体
方法、情報記録装置、情報記録媒体を図面に基づいて説
明する。先ず、図1、図2、図3を用いて、本実施例の
情報記録方法による情報記録媒体及び情報記録装置を示
す。
【0044】図2、もっとも簡単な情報記録媒体の一例
で、表面に抵抗体である溶融除去部材3と、導体である
導電材2とが、図3に示した回路図のように薄い膜状に
記録媒体13の表面に膜状電気配線として形成されてい
る。そして、この膜状電気配線には、コモン電極1A
と、信号電極1Bとが図に示した様に情報記録媒体の最
表面部に露出させてある。ちなみに、この実施例におい
て、情報記録媒体は、例えばクレジットカード、IDカ
ードや運転免許証等のプラスチックカードPであり、プ
ラスチクカードPは、絶縁性の支持体と膜状電気配線
と、表面層及び露出させた電極(1A,1B)からな
る。
【0045】尚、情報記録媒体としては前記のIDカー
ドの他に、会員カード、プリペイドカード、ICカー
ド、パスポート、出国カード、学生証、社員証、貯金通
帳、身分証明用のカード、ワッペンやシール等の検査証
や所有者証、外国での国民登録証等、その他が考えられ
る。
【0046】そして、本実施例において、支持体は、膜
状電気配線の溶融除去部材3の溶融除去温度と同等かそ
れ以上の耐熱温度を有する高分子材料、(例えば、ポリ
塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタレート
(PET)、ABS樹脂、フェノール樹脂、ポリブチレ
ンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネート(P
C)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルメタアクリ
レート(PMMA)、ポリテトラフルオロエチレン(P
TFE)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアル
キルビニルエーテルコポリマー(PFA)、ポリフェニ
レンサルファイド(PPS)、等)や、あるいは紙、木
材、ガラス等からなり、形態としては板状のもの、そし
てその他にも手帳やノートタイプのものであっても良
い。
【0047】尚、溶融除去部材3だけではレーザー光等
を効率良く吸収できない場合は、光吸収剤として、例え
ば次に挙げる、ポリメチン系、ナフトキノン系、アンス
ラキン系、トリフェニルメタン系、アミニウム系、ジイ
ンモニウム系等の有機系色素、フタロシアニン系、ナフ
タロシアニン系、ジチオール系等の金属錯体、Fe2+
び/又はCu2+を含有する赤外線吸収ガラス、その他、
金属酸化物、金属硫化物、金属水酸化物、等の光吸収剤
を感熱記録剤に含有させるか、光吸収層として情報記録
媒体に層状に設ける。
【0048】更に、表面層には可視領域の波長のレーザ
ー光を吸収せず、溶融除去部材3と同等、または溶融除
去部材3よりも低温で熱破壊する高分子化合物、例え
ば、塩化ビニル、酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル
コポリマー、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマーとポリ
エステルとの混合物、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマ
ーとポリメチルメタアクリレートとの混合物、ポリエチ
レンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、エポキシ
系樹脂、ポリスチレン、ポリスチレンアクリレート、ウ
レタン樹脂等であって、ガラス転移温度等の相変態温度
の最低1つが、溶融除去部材3と同等かそれより低いも
のが用いられる。
【0049】本実施例の情報記録装置は、図1に示すよ
うに、レーザー光照射手段として3本のレーザー光4,
5,6と、水平走査ミラー7と垂直走査ミラー8とから
なる。レーザー光照射器4,5,6は、コードデータに
基づいて照射制御がなされ、プラスチックカードP上に
想定された共通の照射目標に向かって複数のビームを照
射して書込を行うものである。本実施例では、各々のレ
ーザー光照射器には80〜150mWの光パワーで、発
光点が小さな(数μm程度)半導体レーザー光を使用
し、コリメータを長い焦点距離(350〜600mm程
度)で像を結ぶように使用している。
【0050】従って、コリメータと半導体レーザー光と
の距離を少なくしておけば、長い焦点距離で結像された
スポット径であっても、直径を50〜100μm以下に
することが出来る。また、各々のレーザー光照射器は、
レンズ系に上記のコリメータのみを使用しているので、
例えばメニスカスにアクロマートといった2群3枚構成
のレンズ系であったとしても比較的高出力(60〜13
0mW)のレーザー光を発射することが可能であり、発
射したレーザー光を照射する焦点部で直径を50〜10
0μm以下にする平行光束に揃えるコリメータユニット
と一体になっている。
【0051】そして、3本のレーザー光照射器4〜6の
照射目標は、プラスチックカードPの感熱記録層2にお
いて1つのスポットになるように、照準が調整されてい
る。半導体レーザー光の光出力は、発光点の大きさに依
存し、高出力になればなるほど発光点は大きくなってし
まう。したがって、共役結像をした場合に、レンズ系と
発光点、及び焦点での位置関係が同じであれば、焦点の
スポット径は大きくなってしまうので、大発光点半導体
レーザー光を用いて小径スポットを得るためには焦点距
離は小さくしなくてはならない。
【0052】ところが、上記の実施例の様に3本の細く
焦点距離の長いレーザー光を同一照準に合せることによ
って、直径が太く焦点距離の短いレーザー光の結像より
も、ビームウェストの光路長方向の長さを長くすること
が出来るとため、高光出力のレーザー光であっても焦点
深度が深く、プラスチックカードPの焦点面がビームの
進行方向(カードの厚さ方向)多少ずれても焦点のボケ
が出ず、良好なほぼ同じスポット径によるレーザー光照
射が可能である。更に、レーザー光を情報記録媒体の上
下左右に走査するときに、プラスチックカードPに対す
るレーザー光の入射角θがπ/2から徐々に鋭角になっ
ても、ビームウェストの範囲内に感熱記録層が位置する
ため、解像度を高く保ちながら、溶融除去描画が出来
る。
【0053】ちなみに、本実施例では、プラスチックカ
ードPで、記録エリアが20mm×20mmで、約1.
5mm程度のカードの厚さ方向における焦点面の変動が
あっても問題無くレーザー光を照出来ることを確認し
た。従って、膜状電気配線が厚さ方向にその存在箇所の
位置差があったとしても溶融除去が可能である。尚、こ
のレーザー光照射器4〜6は制御部9のレーザー光スイ
ッチングコントローラ10によってコードデータに基づ
いた溶融除去のスイッチングが行われる。そしてプラス
チックカードPに描出する溶融除去データは、制御部9
に接続される図示しないコンピュータにより制御部9に
送信される。
【0054】溶融除去データは、プラスチックカードP
に想定された直交軸により表された多数の画素からなる
もので、溶融除去されるべき溶融除去部材の位置と、溶
融除去する描画画素の順序により表される。例えば、画
素Pnの位置はプラスチックカードP上に想定されたX
Y座標で表され、次に溶融除去すべき画素Pn+1 は、例
えば最も画素Pn に近い位置にある画素Pn+1 が選択さ
れ、画素Pn+1 の選択後に画素Pn+1 の溶融除去強度に
基づいてビームの強度が設定される。
【0055】制御部9はコンピュータから送信された画
像データ信号をメモリーに一次的に保持してから、描写
する画素の順序及び濃度に応じてレーザー光スイッチン
グコントローラ10によりレーザー光を発射させる。発
射されたレーザー光は水平走査ミラー7と、垂直走査ミ
ラー8とでベクトル走査される。すなわち、水平走査ミ
ラー7には電磁ロータリアクチュエータ11がもうけら
れており、制御部9から送られる画素Pn のX成分の駆
動信号に基づいて電磁ロータリアクチュエータ11が駆
動されて水平走査ミラー7が水平方向に走査される。垂
直走査ミラー8にも同様に電磁ロータリアクチュエータ
12が設けられており、制御部9から送られる画素Pn
のY成分の駆動信号に基づいて電磁ロータリーアクチュ
エータ12が駆動されて垂直走査ミラー8が垂直方向に
走査される。尚、レーザー光スイッチングコントローラ
10は、水平走査ミラー7と垂直走査ミラー8とが画素
n のX成分、Y成分にあった値をとった後に、画素P
n の溶融除去の強度に応じた強度のレーザー光を出力す
るように、レーザー光照射器4〜6に命令信号を送信
し、レーザー光照射器4〜6がその命令信号に基づいて
レーザー光を発射する。
【0056】画素Pn を描出した後には画素Pn に最も
近い画素Pn+1 のX成分、Y成分に基づいて水平走査ミ
ラー7と垂直走査ミラー8とが走査された後に、画素P
n+1の濃度に応じた強度のレーザー光を出力するよう
に、レーザー光照射器4〜6に命令信号を送信し、レー
ザー光照射器4〜6がその命令信号に基づいてレーザー
光を発射する。水平走査ミラー7と垂直走査ミラー8か
らなる偏向器からプラスチックカードPまでの光路長は
約300mmと充分に間隔が設定してあり、更に3本の
細いビームを照準を合せて照射するので、感熱記録層2
にビーム径100μm以下のレーザー光ビームを照射し
ても、Fθレンズ無しで焦点エラーとFθエラーとをク
リアできる。従って、比較的低出力かつ安価なレーザー
光でもレンズ系が少ないために効率が良く、溶融除去描
出を高速化出来る。
【0057】さて、図2に呈示した例では、図示してい
ない外部のコード読み取り装置からコモン電極に一定の
電圧を印加すると、この、回路は図3で呈示したものと
同じになるので、各信号電極1Bからは、図示していな
い外部のコード読み取り装置の固定の内部抵抗と情報記
録媒体上の抵抗体である各溶融除去部材3の抵抗値に応
じた電圧が検出される。よって、本実施例では4つの信
号電極であるが、設けた信号電極の数(例えば64、1
28、1024等)だけ、各々の溶融除去部材3の抵抗
値に応じた電圧によるディジタルコードが形成できる。
ここで、先の情報記録方法による情報記録装置により、
図2(II)に示した様に溶融除去部材3の一部を切断(例
a方向)、若しくは図2(III) に示したように溶融除
去部材3の一部を切り欠く(例 b方向)等をすれば、
そのぶん抵抗値を増やすことができる。よって、各溶融
除去部材3の抵抗値を変えることによって、各々の情報
記録媒体は、その個々に応じたコード情報をインプット
することが可能となる。また、サーマルヘッド等の接触
式の記録方法で各溶融除去部材3を溶融除去して改ざ
ん、変造等を行った場合には、サーマルヘッドの熱は表
面層からの熱伝導による伝熱になり、必ず表面層の温度
の方が各溶融除去部材3よりも温度が高くなってしま
う。
【0058】その結果、各溶融除去部材3を溶融除去す
る前に、表面層を熱破壊してしまう事になり、改ざん、
変造等を行ったことが判明する。よって、高セキュリテ
ィのコード記録が可能となる。尚、上記実施例では水平
走査ミラー7と垂直走査ミラー8とは通常の電磁ロータ
リアクチュエータにより回動させているが、他の手段に
よるガルバノスキャナにより走査することもできる。
【0059】例えば、図4のものでは、金属ベース14
に弾性ひんじ15を設けて反射ミラー16を微動操作
し、金属ベース14と支持板17間に設けた圧電セラミ
ック18に駆動電圧を印加して微動を起こさせて操作す
るものであっても良い。また、図5に示すように、ボイ
スコイル19の直線運動を駆動力とするものであっても
良い。これらの圧電セラミック18やボイスコイル19
による走査によれば、反射ミラー16及び支持板17の
マスが小さいため、通電制御により高速度、高精度、で
あり、また安価で小型な装置による走査が実現できる。
【0060】ところで、本実施例では、膜状電気配線を
溶融除去部材の抵抗体のみの回路にしたが、図11に呈
示したようにトランジスタやFET等の増幅・スイッチ
ング素子をも膜状電気配線に設け、その周辺の抵抗体を
溶融除去し、増幅もしくはスイッチング・発振等の度合
いを変えることによってコードデータとすることも可能
であるし、なにも、抵抗体のみを溶融除去部材とするの
ではなく、例えば図12に呈示したようなコンデンサを
設けておき、その積層されたコンデンサを溶融除去する
ことによって、静電容量を変化させることなども可能で
ある。更には、ANDやORといったロジックICやC
PU、等を膜状電気配線に設け、コードデータのみの保
持にとどまること無く、もっと高度な処理を行わせるこ
とも可能である。
【0061】次に、情報記録媒体の層構造他の実施例に
ついて説明する。図6のプラスチックカードは、支持体
20上に、先に呈示した様なロイコ染料、或はロイコ染
料と顕色剤、或はロイコ染料と顕色剤とバインダ等や、
スズ、スズとビスマスやアンチモン等のズズ合金系、T
e等の低融点金属系、液晶系、樹脂と有機高分子との混
合体系等による感熱記録層21があり、膜状電気配線2
1そのものがレーザー光に対して吸収性のあるものであ
ったり、光熱変換剤を予め混ぜたものであり、これによ
って、レーザー光の吸収性が高められ、表面層22によ
りコートされている。
【0062】また、図7のプラスチックカードは、支持
体23上の膜状電気配線24に、先に呈示した様なポリ
メチン系、ナフトキノン系、アンスラキン系、トリフェ
ニルメタン系、アミニウム系、ジインモニウム系等の有
機系色素、フタロシアニン系、ナフタロシアニン系、ジ
チオール系等の金属錯体、Fe2+及び/又はCu2+を含
有する赤外線吸収ガラス、その他、金属酸化物、金属硫
化物、金属水酸化物、等の光吸収剤からなる光吸収層2
5を分けたもので、レーザー光の照射時に表面層26と
光熱変換層25との境界は若干熱破壊されるが、昇温の
中心が光熱変換層25であるので、表面層26からサー
マルヘッド等の接触加熱式の記録法に比べて、レーザー
光の吸収による伝熱の方が膜状電気配線への伝熱距離が
短かく効率が良い。従って、表面層26の温度上昇は接
触加熱式の記録法に比べて少なく、外見から判るような
熱破壊は受けない。従って、レーザー光による記録は可
能であるが、サーマルヘッド等による改ざん,変造は出
来ない。
【0063】また、図8は、図7の光熱変換層27を支
持体上の深部に形成したものである。図8のプラスチッ
クカードによれば、レーザー光の照射による表面層26
の熱破壊もなくなる。図9のプラスチックカードは、支
持体23の上に膜状電気配線24が形成され、さらにそ
の上に光熱変換層27を形成し、光熱変換層27の上に
耐熱性のある難熱破壊表面層28とし、最表面層は直接
加熱で直ちに熱破壊する易熱破壊表面層29として改ざ
ん、変造防止効果を高めている。更に図10に示すプラ
スチックカードは、支持体23の上面に分離層30を設
けてあり、支持体23から膜状電気配線24以上の層を
剥がそうととすると、分離層30から剥がれるようにな
っている。ちなみに分離層30は、図10に限るもので
はなく、図6から図9までの層構造にも適応できること
は言うまでも無い。
【0064】
【発明の効果】以上のように本発明により、磁気記録/
読み取りのようには偽造、改竄が容易でなく、しかも偽
造、改竄が成された場合には、その不正があったことを
容易に判別可能であり、また記録した情報が磨耗により
損傷を受けたりしないこと、以上を可能にする情報記録
媒体と情報記録方法そして情報記録装置を提供すること
ができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる情報記録媒体と情報記録方法そ
して情報記録装置の一実施例について、その概要を示す
説明図である。
【図2】本発明に係わる情報記録媒体の一実施例につい
て、その概要を示す説明図である。
【図3】本発明に係わる情報記録媒体の一実施例につい
て、膜状電気配線が電気抵抗である場合の概要を示す説
明図である。
【図4】本発明に係わる情報記録装置の一実施例につい
て、ミラー部の概要を示す説明図である。
【図5】本発明に係わる情報記録装置の別の一実施例に
ついて、ミラー部の概要を示す説明図である。
【図6】本発明に係わる情報記録媒体の前記とは別の一
実施例について、その概要を示す説明図である。
【図7】本発明に係わる情報記録媒体の前記とは別の一
実施例について、その概要を示す説明図である。
【図8】本発明に係わる情報記録媒体の前記とは別の一
実施例について、その概要を示す説明図である。
【図9】本発明に係わる情報記録媒体の前記とは別の一
実施例について、その概要を示す説明図である。
【図10】本発明に係わる情報記録媒体の前記とは別の
一実施例について、その概要を示す説明図である。
【図11】本発明に係わる情報記録媒体の他の一実施例
について、膜状電気配線をアンプ回路とした場合の概要
を示す説明図である。
【図12】本発明に係わる情報記録媒体の前記と別の一
実施例について、膜状電気配線中にコンデンサを形成し
た場合の概要を示す説明図である。
【符号の説明】
1A・・・コモン電極 1B・・・信号電極 2 ・・・導電材 3 ・・・溶融消去用部材 4 ・・・レーザー光照射源 5 ・・・レーザー光照射源 6 ・・・レーザー光照射源 7 ・・・ミラー 8 ・・・ミラー 9 ・・・制御部 10・・・レーザースイッチングコントローラ 11・・・水平方向偏向器 12・・・垂直方向偏向器 13・・・情報記録媒体 14・・・ベース部 15・・・弾性ヒンジ 16・・・ミラー 17・・・偏向部 18・・・圧電セラミックス 19・・・ボイスコイルアクチュエータ 20・・・支持層 21・・・膜状電気配線層 22・・・表面層 23・・・支持層 24・・・膜状電気配線層 25・・・光熱変換層 26・・・表面層 27・・・光熱変換層 28・・・難熱破壊表面層 29・・・易熱破壊表面層 30・・・分離層 36・・・溶融消去部 50・・・マルチコリメータユニット及び小発光点高出
力レーザーダイオード

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザー光で溶融除去可能な1つ以上の膜
    状電気配線が該情報記録媒体の内層に設けられ、且つ該
    膜状電気配線が1つ以上のコモン電極と複数の信号電極
    とを介して該情報記録媒体の外部と電気的に導通可能に
    形成されてあることを特徴とする情報記録媒体。
  2. 【請求項2】膜状電気配線には、レーザー光を熱に変換
    する光熱変換剤を含有していることを特徴とする請求項
    1に記載の情報記録媒体。
  3. 【請求項3】レーザー光を熱に変換する光熱変換剤層が
    設けてあることを特徴とする請求項1又は2のいずれか
    に記載の情報記録媒体。
  4. 【請求項4】情報記録媒体の表面にレーザー光を吸収し
    ない層を具備していることを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれかに記載の情報記録媒体。
  5. 【請求項5】レーザー光を吸収しない層は、レーザー光
    の波長領域の光を透過させる光フィルターであることを
    特徴とする請求項4に記載の情報記録媒体。
  6. 【請求項6】レーザー光を吸収しない層は、膜状電気配
    線の熱溶融除去温度よりも低温で熱破壊することを特徴
    とする請求項4又は5のいずれかに記載の情報記録媒
    体。
  7. 【請求項7】支持体と膜状電気配線との間に分離層が設
    けてあることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに
    記載の情報記録媒体。
  8. 【請求項8】光熱変換剤は、ロイコ染料、ロイコ染料と
    顕色剤との混合体、ロイコ染料及び顕色剤とバインダー
    との混合体、すずを中心とした金属、樹脂と有機高分子
    との混合体を中心とした金属、顕色剤および減色剤とバ
    インダーとを組合わせたロイコ染料、あるいは結晶のう
    ちの、少なくともいずれかひとつを主成分としているこ
    とを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の情報
    記録媒体。
  9. 【請求項9】膜状電気配線は電気抵抗層であることを特
    徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の情報記録媒
    体。
  10. 【請求項10】膜状電気配線はアンプ回路になっている
    ことを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の情
    報記録媒体。
  11. 【請求項11】膜状電気配線はロジック回路になってい
    ることを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の
    情報記録媒体。
  12. 【請求項12】情報記録媒体を使用し、 該情報記録媒体は、レーザー光で溶融除去可能な1つ以
    上の膜状電気配線が該情報記録媒体の内層に設けられ、
    且つ該膜状電気配線が1つ以上のコモン電極と複数の信
    号電極とを介して該情報記録媒体の外部と電気的に導通
    可能に形成されてあり、 該情報記録媒体上に想定した座標系に基づく画像データ
    により制御してレーザー光の照射と移動を行うことによ
    って該膜状電気配線を選択的に溶融除去し、これにより
    該内層に情報を記録することを特徴とする情報記録方
    法。
  13. 【請求項13】前記レーザー光は前記画像データに基づ
    いて定められた共通の目標を照射する1つ以上のビーム
    により構成することを特徴とする請求項12に記載の情
    報記録方法。
  14. 【請求項14】前記座標系は直交座標系とし、前記1つ
    以上のビームは直交座標軸の方向成分に基づいてビーム
    を移動させることを特徴とする請求項12又は13のい
    ずれかに記載の情報記録方法。
  15. 【請求項15】前記膜状電気配線は電気抵抗層を兼ねて
    おり、各膜状電気配線について全く溶融除去しないか、
    前記レーザー光を用いて一部/又は前部を溶融除去する
    作業を選択的に行うことによって、種々の組み合わせパ
    ターンを持つ電気抵抗配線を形成することを特徴とする
    請求項12乃至14のいずれかに記載の情報記録方法。
  16. 【請求項16】情報を記録された内層部分にアンプ回路
    を形成することを特徴とする請求項12乃至14のいず
    れかに記載の情報記録方法。
  17. 【請求項17】情報を記録された内層部分はロジック回
    路を形成することを特徴とする請求項12乃至14のい
    ずれかに記載の情報記録方法。
  18. 【請求項18】情報記録媒体に選択的にレーザー光を照
    射して情報記録を行う情報記録装置において、 該情報記録媒体上に想定された座標系に係る画像データ
    に基づきレーザー光を照射させるレーザー光制御部、 該レーザー光制御部により制御され、照射目標を共通に
    する1つ以上のビームを照射するレーザー光照射部、 該画像データに基き該1つ以上のビームを走査するレー
    ザー光走査部、 以上を具備することを特徴とする情報記録装置。
  19. 【請求項19】レーザー光走査部は、ミラー部、ミラー
    の駆動部そして駆動制御部からなることを特徴とする請
    求項18に記載の情報記録装置。
  20. 【請求項20】ミラー部が、水平走査ミラー部と垂直走
    査ミラー部を具備することを特徴とする請求項18又は
    19のいずれかに記載の情報記録装置。
  21. 【請求項21】レーザー光の照射により情報を記録する
    情報記録装置において、 情報記録媒体上に想定された座標系が直交座標であるこ
    とを特徴とする請求項18乃至20のいずれかに記載の
    情報記録装置。
  22. 【請求項22】レーザー光の照射により情報記録媒体中
    の膜状電気配線を溶融除去することを特徴とする請求項
    18乃至21のいずれかに記載の情報記録装置。
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