JPH10114178A - 情報保持カード、及びカードの情報の読み取り方法 - Google Patents
情報保持カード、及びカードの情報の読み取り方法Info
- Publication number
- JPH10114178A JPH10114178A JP8271944A JP27194496A JPH10114178A JP H10114178 A JPH10114178 A JP H10114178A JP 8271944 A JP8271944 A JP 8271944A JP 27194496 A JP27194496 A JP 27194496A JP H10114178 A JPH10114178 A JP H10114178A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- card
- information
- light
- layer
- information holding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Credit Cards Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 情報の偽造を確実に防止することができるカ
ードを提供する。 【解決手段】 カード10は、カードの属性を示す情報
が設けられたものである。カード基体(11〜13)の
厚み層12内には、情報が形成されている。厚み層12
は、光が通過可能な透明体から形成されている。厚み層
12の一部には、不透明な情報層12aが設けられてお
り、情報層12aの配置パターンによりカード10の情
報が形成されている。厚み層12内を通過した光の出射
パターンによってカードの情報が読み取られる。
ードを提供する。 【解決手段】 カード10は、カードの属性を示す情報
が設けられたものである。カード基体(11〜13)の
厚み層12内には、情報が形成されている。厚み層12
は、光が通過可能な透明体から形成されている。厚み層
12の一部には、不透明な情報層12aが設けられてお
り、情報層12aの配置パターンによりカード10の情
報が形成されている。厚み層12内を通過した光の出射
パターンによってカードの情報が読み取られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カードにその属
性を示す情報を設けた情報保持カードと、カードの情報
の読み取り方法に関するものである。
性を示す情報を設けた情報保持カードと、カードの情報
の読み取り方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えばキャッシュカードやプ
リペイドカードにみられるように、そのカードの属性等
に関する情報を読み取り可能に記録した情報保持カード
が知られている。例えばキャッシュカードでは、カード
表面の一部に磁性体からなる磁気記録部(磁気ストライ
プ)が設けられ、その磁気記録部にそのカードの所有者
のID等が記録されている。また、テレフォンカードで
は、磁気記録部にそのカードの使用可能な度数等が記録
されている。
リペイドカードにみられるように、そのカードの属性等
に関する情報を読み取り可能に記録した情報保持カード
が知られている。例えばキャッシュカードでは、カード
表面の一部に磁性体からなる磁気記録部(磁気ストライ
プ)が設けられ、その磁気記録部にそのカードの所有者
のID等が記録されている。また、テレフォンカードで
は、磁気記録部にそのカードの使用可能な度数等が記録
されている。
【0003】カードリーダーにこれらのカードが挿入さ
れると、その磁気記録部に記録された情報が読み取られ
る。そして、その情報に基づいて所定の処理がなされ
る。ここで、近年におけるカードには、磁気記録部以外
にIC記録部や光記録部が用いられるようになってい
る。これは、カードに記録された情報の偽造を防止し
て、カードのセキュリティ性を高めるためである。
れると、その磁気記録部に記録された情報が読み取られ
る。そして、その情報に基づいて所定の処理がなされ
る。ここで、近年におけるカードには、磁気記録部以外
にIC記録部や光記録部が用いられるようになってい
る。これは、カードに記録された情報の偽造を防止し
て、カードのセキュリティ性を高めるためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来の
情報保持カードでは、情報を記録した磁気記録部、IC
記録部又は光記録部は、カード表面に露出しているの
で、偽造されやすいという問題があった。すなわち、こ
れらの記録部の情報が読み取られたり、情報が入れ替え
られる場合があった。例えば、磁気記録部に別の情報が
書き込まれたり、IC記録部をカード基体から抜き取っ
て別のICに取り替えられる場合があった。したがっ
て、磁気記録部に代えてIC記録部や光記録部を用いた
としても、偽造を確実に防止することができないという
問題があった。
情報保持カードでは、情報を記録した磁気記録部、IC
記録部又は光記録部は、カード表面に露出しているの
で、偽造されやすいという問題があった。すなわち、こ
れらの記録部の情報が読み取られたり、情報が入れ替え
られる場合があった。例えば、磁気記録部に別の情報が
書き込まれたり、IC記録部をカード基体から抜き取っ
て別のICに取り替えられる場合があった。したがっ
て、磁気記録部に代えてIC記録部や光記録部を用いた
としても、偽造を確実に防止することができないという
問題があった。
【0005】本発明の課題は、情報を保持するカードに
おいて、情報の偽造を確実に防止することができるカー
ドを提供することにある。
おいて、情報の偽造を確実に防止することができるカー
ドを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、カードにその属性を示す情報
が設けられた情報保持カードであって、カード基体と、
前記カード基体の厚み層内に設けられ、少なくとも一部
が光の通過可能であり、前記厚み層内を通過した光の出
射パターンによってカードの属性を示すように形成され
た情報保持部とを備えることを特徴とする。
めに、請求項1の発明は、カードにその属性を示す情報
が設けられた情報保持カードであって、カード基体と、
前記カード基体の厚み層内に設けられ、少なくとも一部
が光の通過可能であり、前記厚み層内を通過した光の出
射パターンによってカードの属性を示すように形成され
た情報保持部とを備えることを特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載の情報
保持カードにおいて、前記情報保持部は、前記カード基
体の第1面側から前記厚み層内に入射した光が第2面側
から出射するように形成され、前記第1面又は前記第2
面の少なくとも一方の面は、前記カード基体の厚み面で
あることを特徴とする。請求項3の発明は、請求項1に
記載の情報保持カードにおいて、前記情報保持部は、前
記カード基体の一方の厚み面側から前記厚み層内に入射
した光が他方の厚み面側から出射するように形成されて
いることを特徴とする。
保持カードにおいて、前記情報保持部は、前記カード基
体の第1面側から前記厚み層内に入射した光が第2面側
から出射するように形成され、前記第1面又は前記第2
面の少なくとも一方の面は、前記カード基体の厚み面で
あることを特徴とする。請求項3の発明は、請求項1に
記載の情報保持カードにおいて、前記情報保持部は、前
記カード基体の一方の厚み面側から前記厚み層内に入射
した光が他方の厚み面側から出射するように形成されて
いることを特徴とする。
【0008】請求項4の発明は、請求項1から請求項3
までのいずれか1項に記載の情報保持カードにおいて、
前記情報保持部は、前記カード基体の厚み方向と垂直な
方向の光の出射パターンにより、カードの属性を示すよ
うに形成されていることを特徴とする。請求項5の発明
は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の
情報保持カードにおいて、前記情報保持部は、前記カー
ド基体の厚み方向の光の出射パターンにより、カードの
属性を示すように形成されていることを特徴とする。
までのいずれか1項に記載の情報保持カードにおいて、
前記情報保持部は、前記カード基体の厚み方向と垂直な
方向の光の出射パターンにより、カードの属性を示すよ
うに形成されていることを特徴とする。請求項5の発明
は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の
情報保持カードにおいて、前記情報保持部は、前記カー
ド基体の厚み方向の光の出射パターンにより、カードの
属性を示すように形成されていることを特徴とする。
【0009】請求項6の発明は、請求項1から請求項5
までのいずれか1項に記載の情報保持カードにおいて、
前記情報保持部は、光の透過領域と不透過領域とを有す
ることを特徴とする。
までのいずれか1項に記載の情報保持カードにおいて、
前記情報保持部は、光の透過領域と不透過領域とを有す
ることを特徴とする。
【0010】請求項7の発明は、カードの属性を示す情
報が前記カードの厚み層内に光の透過領域として形成さ
れた前記カードの前記厚み層内に光を入射し、前記厚み
層内を通過した光の出射パターンを読み取ることによ
り、前記カードの属性を示す情報を読み取ることを特徴
とする。
報が前記カードの厚み層内に光の透過領域として形成さ
れた前記カードの前記厚み層内に光を入射し、前記厚み
層内を通過した光の出射パターンを読み取ることによ
り、前記カードの属性を示す情報を読み取ることを特徴
とする。
【0011】請求項1又は請求項7の発明においては、
情報保持部であるカード基体の厚み層に光が照射され、
厚み層内を通過した光の出射パターンが読み取られるこ
とにより、カードの属性が読み取られる。請求項2の発
明においては、カードの厚み面から光が入射され、又は
出射されて、カードの属性が読み取られる。請求項3の
発明においては、カードの厚み面から光が入射され、他
の厚み面から光が出射されて、カードの属性が読み取ら
れる。
情報保持部であるカード基体の厚み層に光が照射され、
厚み層内を通過した光の出射パターンが読み取られるこ
とにより、カードの属性が読み取られる。請求項2の発
明においては、カードの厚み面から光が入射され、又は
出射されて、カードの属性が読み取られる。請求項3の
発明においては、カードの厚み面から光が入射され、他
の厚み面から光が出射されて、カードの属性が読み取ら
れる。
【0012】請求項4の発明においては、カード基体の
厚み方向と垂直な方向の光の出射パターンにより、カー
ドの属性が読み取られる。請求項5の発明においては、
カード基体の厚み方向の光の出射パターンにより、カー
ドの属性が読み取られる。請求項6の発明においては、
情報保持部の光の透過領域を通過した光のみがカード基
体の厚み層内から出射し、この光によりカードの属性が
読み取られる。
厚み方向と垂直な方向の光の出射パターンにより、カー
ドの属性が読み取られる。請求項5の発明においては、
カード基体の厚み方向の光の出射パターンにより、カー
ドの属性が読み取られる。請求項6の発明においては、
情報保持部の光の透過領域を通過した光のみがカード基
体の厚み層内から出射し、この光によりカードの属性が
読み取られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照して、本発明
の一実施形態について説明する。図1は、本発明による
情報保持カード(以下、単に「カード」という。)の第
1実施形態を示す斜視図である。また、図2は、図1の
A−A断面を示す断面図である。図1及び図2では、説
明の便宜上、3次元座標(x,y,z座標)を併せて図
示している(以下の図においても同様である)。この実
施形態のカード10は、厚み方向(z方向)に、基材層
11、透明層12及び保護層13が積層されたものであ
る。基材層11、透明層12及び保護層13が積層され
たカード10の厚みは、ISO規格に準じて、約0.7
6mmに形成されている。
の一実施形態について説明する。図1は、本発明による
情報保持カード(以下、単に「カード」という。)の第
1実施形態を示す斜視図である。また、図2は、図1の
A−A断面を示す断面図である。図1及び図2では、説
明の便宜上、3次元座標(x,y,z座標)を併せて図
示している(以下の図においても同様である)。この実
施形態のカード10は、厚み方向(z方向)に、基材層
11、透明層12及び保護層13が積層されたものであ
る。基材層11、透明層12及び保護層13が積層され
たカード10の厚みは、ISO規格に準じて、約0.7
6mmに形成されている。
【0014】基材層11は、例えば塩化ビニルの樹脂に
より形成された層である。透明層12は、例えばセラミ
ック材料、プラスチック材料又はガラスからなる層であ
り、光が透過可能に形成された透明な層である。保護層
13は、カード10の表面を保護するための層であり、
樹脂により形成された層である。
より形成された層である。透明層12は、例えばセラミ
ック材料、プラスチック材料又はガラスからなる層であ
り、光が透過可能に形成された透明な層である。保護層
13は、カード10の表面を保護するための層であり、
樹脂により形成された層である。
【0015】基材層11や保護層13は、透明体であっ
ても不透明体であっても良いが、透明体を用いるとき
は、透明層12と屈折率が異なるものが用いられる。ま
た、これらの層と透明層12との界面は、滑らかであ
り、乱反射しないように形成されている。
ても不透明体であっても良いが、透明体を用いるとき
は、透明層12と屈折率が異なるものが用いられる。ま
た、これらの層と透明層12との界面は、滑らかであ
り、乱反射しないように形成されている。
【0016】透明層12の一部には、光が透過しない層
である情報層12aが配置されている。すなわち、カー
ド10の厚み面(yz面)において、透明層12内は、
情報層12aが配置されることにより、光が透過する領
域と透過しない領域とを有するようになる。この情報層
12aは、y方向に複数配置されており、この情報層1
2aの配置パターンにより、カード10の属性情報をあ
らわすように形成されている。
である情報層12aが配置されている。すなわち、カー
ド10の厚み面(yz面)において、透明層12内は、
情報層12aが配置されることにより、光が透過する領
域と透過しない領域とを有するようになる。この情報層
12aは、y方向に複数配置されており、この情報層1
2aの配置パターンにより、カード10の属性情報をあ
らわすように形成されている。
【0017】情報層12aは、例えば、透明層12の一
部を切削等で除去し、その部分に光が透過しない不透明
体(金属材料、プラスチック材料又は紙材等)を埋設す
ることにより形成される。情報層12aは、いかなる色
のものを用いても良いが、黒色系であれば、乱反射を少
なくすることができ、好ましい。
部を切削等で除去し、その部分に光が透過しない不透明
体(金属材料、プラスチック材料又は紙材等)を埋設す
ることにより形成される。情報層12aは、いかなる色
のものを用いても良いが、黒色系であれば、乱反射を少
なくすることができ、好ましい。
【0018】図3は、カード10の情報を読み取るため
のカードリーダーの一実施形態(要部)を示す図であ
る。図3は、カード10の透明層12の平面(xy面)
を示している。カードリーダー20は、カード10の情
報を読み取るための光(レーザー光等)をカード10に
照射する発光部21と、カード10を介して発光部21
と対向して配置されカード10から出射した光を受光す
る受光部22(ラインセンサー等)とを備えている。
のカードリーダーの一実施形態(要部)を示す図であ
る。図3は、カード10の透明層12の平面(xy面)
を示している。カードリーダー20は、カード10の情
報を読み取るための光(レーザー光等)をカード10に
照射する発光部21と、カード10を介して発光部21
と対向して配置されカード10から出射した光を受光す
る受光部22(ラインセンサー等)とを備えている。
【0019】発光部21は、カード10の厚み面(yz
面)に光を照射する。この光は、透明層12内に入り込
むと、透明層12内の情報層12aによって光路が遮蔽
されるものと遮蔽されないで反対側の厚み面(yz面)
から出射するものとに分かれる。受光部22は、カード
10の透明層12内を通過した光のみを受光する。
面)に光を照射する。この光は、透明層12内に入り込
むと、透明層12内の情報層12aによって光路が遮蔽
されるものと遮蔽されないで反対側の厚み面(yz面)
から出射するものとに分かれる。受光部22は、カード
10の透明層12内を通過した光のみを受光する。
【0020】これにより、受光部22は、光が通過した
領域と通過しなかった領域とを検知する。そして、例え
ば図3に示すように、光が通過した領域を「0」とし、
光が通過しなかった領域を「1」として符号(信号)化
することにより、透明層12内から出射した光のパター
ンを文字情報に変換し、この情報をカード10の属性情
報として認識する。以上により、カード10の情報層1
2aの数や配置を変えることで、カード10の属性をあ
らわすことができるとともに、それを読み取ることが可
能となる。
領域と通過しなかった領域とを検知する。そして、例え
ば図3に示すように、光が通過した領域を「0」とし、
光が通過しなかった領域を「1」として符号(信号)化
することにより、透明層12内から出射した光のパター
ンを文字情報に変換し、この情報をカード10の属性情
報として認識する。以上により、カード10の情報層1
2aの数や配置を変えることで、カード10の属性をあ
らわすことができるとともに、それを読み取ることが可
能となる。
【0021】カード10は、クレジットカード、キャッ
シュカード、プリペイドカードその他プリペイドカード
等、各種の情報保持カードに適用することができる。ま
た、透明層12及び情報層12aにより形成される情報
としては、例えば、カードの所有者のIDコード、暗証
番号若しくは氏名、銀行コード、又はカードの使用可能
度数(上限度数)があげられる。以上のように厚み層内
である透明層12内に情報が形成されたカード10で
は、情報の偽造が困難となる。また、情報がカード10
の表面に露出していないので、情報に傷や汚れが付くこ
とを防止することができる。
シュカード、プリペイドカードその他プリペイドカード
等、各種の情報保持カードに適用することができる。ま
た、透明層12及び情報層12aにより形成される情報
としては、例えば、カードの所有者のIDコード、暗証
番号若しくは氏名、銀行コード、又はカードの使用可能
度数(上限度数)があげられる。以上のように厚み層内
である透明層12内に情報が形成されたカード10で
は、情報の偽造が困難となる。また、情報がカード10
の表面に露出していないので、情報に傷や汚れが付くこ
とを防止することができる。
【0022】図4は、本発明の第2実施形態の透明層1
2Aを示す平面(xy面)図である。この実施形態の情
報層12aは、光反射性を有する材料から形成されてい
る。そして、複数の情報層12aは、xy面において斜
めに配置されている。さらに、情報層12aは、光路を
90度変更させる反射面を有している。図4において、
A側から透明層12A内に光が入射すると、情報層12
aに到達した光は、情報層12aにより反射され、光路
が90度変更されてB側に出射する。このB側に出射し
た光が検知されて、情報が読み取られる。すなわち、光
の入射面と出射面とが垂直となる。
2Aを示す平面(xy面)図である。この実施形態の情
報層12aは、光反射性を有する材料から形成されてい
る。そして、複数の情報層12aは、xy面において斜
めに配置されている。さらに、情報層12aは、光路を
90度変更させる反射面を有している。図4において、
A側から透明層12A内に光が入射すると、情報層12
aに到達した光は、情報層12aにより反射され、光路
が90度変更されてB側に出射する。このB側に出射し
た光が検知されて、情報が読み取られる。すなわち、光
の入射面と出射面とが垂直となる。
【0023】一方、第1実施形態と同様に、情報層12
aが設けられていない領域を通過してC側に出射した光
を検知することにより、情報を読み取ることも可能であ
る。このときのC側に出射した光のパターンは、B側に
出射した光のパターンと反対になる。すなわち、B側で
「0」と符号化された領域は、C側では「1」と符号化
される。以上のように形成すれば、A側から光を照射し
た場合には、B側又はC側のいずれの位置からでも、出
射光を検知して、情報を読み取ることができる。
aが設けられていない領域を通過してC側に出射した光
を検知することにより、情報を読み取ることも可能であ
る。このときのC側に出射した光のパターンは、B側に
出射した光のパターンと反対になる。すなわち、B側で
「0」と符号化された領域は、C側では「1」と符号化
される。以上のように形成すれば、A側から光を照射し
た場合には、B側又はC側のいずれの位置からでも、出
射光を検知して、情報を読み取ることができる。
【0024】図5は、本発明の第3実施形態を示す断面
(yz面)図であり、第1実施形態で示した図2の変形
例である。第3実施形態では、透明層12Bは、厚み方
向(z方向)に3層構造を有している。そして、これら
の各層12−1〜12−3に、それぞれ情報層12aが
設けられている。このように、y方向に複数の情報層1
2aを配置するとともに、z方向にも複数の情報層12
aを配置すれば、情報量を多くすることができる。な
お、y方向には情報層12aを配置せずに、z方向にの
み情報層12aを配置しても良いのは勿論である。
(yz面)図であり、第1実施形態で示した図2の変形
例である。第3実施形態では、透明層12Bは、厚み方
向(z方向)に3層構造を有している。そして、これら
の各層12−1〜12−3に、それぞれ情報層12aが
設けられている。このように、y方向に複数の情報層1
2aを配置するとともに、z方向にも複数の情報層12
aを配置すれば、情報量を多くすることができる。な
お、y方向には情報層12aを配置せずに、z方向にの
み情報層12aを配置しても良いのは勿論である。
【0025】図6は、本発明の第4実施形態の透明層1
2Cを示す平面(xy面)図である。複数の情報層12
aは、xy面において斜めに配置されている。そして、
図中、A側から光が照射され、B側に出射したときの出
射光のパターンと、図中、C側から光が照射され、D側
に出射したときの出射光のパターンとが異なるように形
成されている。したがって、情報を読み取るときは、図
中、A側から光を照射してB側から出射した光を検知し
て1つの情報を読み取る。さらに、図中、C側から光を
照射してD側から出射した光を検知してもう1つの情報
を読み取る。このようにすれば、2種類の情報を設ける
ことができる。
2Cを示す平面(xy面)図である。複数の情報層12
aは、xy面において斜めに配置されている。そして、
図中、A側から光が照射され、B側に出射したときの出
射光のパターンと、図中、C側から光が照射され、D側
に出射したときの出射光のパターンとが異なるように形
成されている。したがって、情報を読み取るときは、図
中、A側から光を照射してB側から出射した光を検知し
て1つの情報を読み取る。さらに、図中、C側から光を
照射してD側から出射した光を検知してもう1つの情報
を読み取る。このようにすれば、2種類の情報を設ける
ことができる。
【0026】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、本発明は、上述した実施形態に限定されることな
く、均等の範囲内で以下のような種々の変形が可能であ
る。 (1)上記実施形態では、透明層12内に光が透過しな
い情報層12aを設けたが、例えば光路を妨げるような
物質を透明層12内に配置すれば良く、必ずしも不透明
なものに限られない。また、光路を妨げる方法として、
カード10にエンボス加工を行うことにより、透明層1
2内に光の透過領域と透過しない領域とを形成しても良
い。
たが、本発明は、上述した実施形態に限定されることな
く、均等の範囲内で以下のような種々の変形が可能であ
る。 (1)上記実施形態では、透明層12内に光が透過しな
い情報層12aを設けたが、例えば光路を妨げるような
物質を透明層12内に配置すれば良く、必ずしも不透明
なものに限られない。また、光路を妨げる方法として、
カード10にエンボス加工を行うことにより、透明層1
2内に光の透過領域と透過しない領域とを形成しても良
い。
【0027】(2)第2実施形態(図4)の情報層12
aの配置は、xy面(平面)のものを示しているが、厚
み面(xz面又はyz面)に、図4のように情報層12
aを設けても良い。このようにすれば、xy面から光を
入射させてxz面又はyz面から出射させるか、又はx
z面又はyz面から光を入射させてxy面から出射させ
ることができる。
aの配置は、xy面(平面)のものを示しているが、厚
み面(xz面又はyz面)に、図4のように情報層12
aを設けても良い。このようにすれば、xy面から光を
入射させてxz面又はyz面から出射させるか、又はx
z面又はyz面から光を入射させてxy面から出射させ
ることができる。
【0028】(3)上記実施形態では、透明層12の一
部を除去してその部分に情報層12aを埋設するように
したが、透明層12と情報層12aとを一体成型により
形成しても良い。 (4)また、透明層12を設けずに、最初に不透明層を
設け、その不透明層の一部に光が通過可能な領域を例え
ば光ファイバーで設けるようにしても良い。
部を除去してその部分に情報層12aを埋設するように
したが、透明層12と情報層12aとを一体成型により
形成しても良い。 (4)また、透明層12を設けずに、最初に不透明層を
設け、その不透明層の一部に光が通過可能な領域を例え
ば光ファイバーで設けるようにしても良い。
【0029】(5)透明層12の一部に穴を開けて光の
進行を妨げる領域を形成し、これを情報層12aとして
も良い。 (6)発光部21は、カード10の厚み面の全領域に一
時に光を照射しても良いが、発光部21又はカード10
を移動させることにより、透明層12の一部の領域ごと
に光を順次照射するようにしても良い。 (7)基材層11、透明層12及び保護層13以外に、
カード10の用途に応じて、印刷層、磁性層、接着剤層
又は隠蔽層等を設けても良い。
進行を妨げる領域を形成し、これを情報層12aとして
も良い。 (6)発光部21は、カード10の厚み面の全領域に一
時に光を照射しても良いが、発光部21又はカード10
を移動させることにより、透明層12の一部の領域ごと
に光を順次照射するようにしても良い。 (7)基材層11、透明層12及び保護層13以外に、
カード10の用途に応じて、印刷層、磁性層、接着剤層
又は隠蔽層等を設けても良い。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、カードの厚み層内に情
報を設けることにより、情報の偽造を確実に防止するこ
とができる。また、情報保持部がカード表面に露出して
いないので、情報に傷や汚れが付くことを防止すること
ができる。請求項2又は請求項3の発明によれば、カー
ドの厚み面から光を入射し、又は出射させることによ
り、厚み層内に形成された情報を読み取ることができ
る。
報を設けることにより、情報の偽造を確実に防止するこ
とができる。また、情報保持部がカード表面に露出して
いないので、情報に傷や汚れが付くことを防止すること
ができる。請求項2又は請求項3の発明によれば、カー
ドの厚み面から光を入射し、又は出射させることによ
り、厚み層内に形成された情報を読み取ることができ
る。
【0031】請求項4又は請求項5の発明によれば、カ
ードの情報量を多くすることができる。請求項6の発明
によれば、光の出射パターンの読み取り精度を高めるこ
とができる。請求項7の発明によれば、厚み層内に情報
が形成された偽造防止効果の高いカードの情報を読み取
ることができる。
ードの情報量を多くすることができる。請求項6の発明
によれば、光の出射パターンの読み取り精度を高めるこ
とができる。請求項7の発明によれば、厚み層内に情報
が形成された偽造防止効果の高いカードの情報を読み取
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による情報保持カードの第1実施形態を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図2】図1のA−A断面を示す断面図である。
【図3】カード10の情報を読み取るためのカードリー
ダーの一実施形態(要部)を示す図である。
ダーの一実施形態(要部)を示す図である。
【図4】本発明の第2実施形態の透明層12Aを示す平
面図である。
面図である。
【図5】本発明の第3実施形態を示す断面図である。
【図6】本発明の第4実施形態の透明層12Cを示す平
面図である。
面図である。
10 カード 11 基材層 12 透明層 12a 情報層 13 保護層 20 カードリーダー 21 発光部 22 受光部
Claims (7)
- 【請求項1】 カードにその属性を示す情報が設けられ
た情報保持カードであって、 カード基体と、 前記カード基体の厚み層内に設けられ、少なくとも一部
が光の通過可能であり、前記厚み層内を通過した光の出
射パターンによってカードの属性を示すように形成され
た情報保持部とを備えることを特徴とする情報保持カー
ド。 - 【請求項2】 請求項1に記載の情報保持カードにおい
て、 前記情報保持部は、前記カード基体の第1面側から前記
厚み層内に入射した光が第2面側から出射するように形
成され、 前記第1面又は前記第2面の少なくとも一方の面は、前
記カード基体の厚み面であることを特徴とする情報保持
カード。 - 【請求項3】 請求項1に記載の情報保持カードにおい
て、 前記情報保持部は、前記カード基体の一方の厚み面側か
ら前記厚み層内に入射した光が他方の厚み面側から出射
するように形成されていることを特徴とする情報保持カ
ード。 - 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか1
項に記載の情報保持カードにおいて、 前記情報保持部は、前記カード基体の厚み方向と垂直な
方向の光の出射パターンにより、カードの属性を示すよ
うに形成されていることを特徴とする情報保持カード。 - 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれか1
項に記載の情報保持カードにおいて、 前記情報保持部は、前記カード基体の厚み方向の光の出
射パターンにより、カードの属性を示すように形成され
ていることを特徴とする情報保持カード。 - 【請求項6】 請求項1から請求項5までのいずれか1
項に記載の情報保持カードにおいて、 前記情報保持部は、光の透過領域と不透過領域とを有す
ることを特徴とする情報保持カード。 - 【請求項7】 カードの属性を示す情報が前記カードの
厚み層内に光の透過領域として形成された前記カードの
前記厚み層内に光を入射し、前記厚み層内を通過した光
の出射パターンを読み取ることにより、前記カードの属
性を示す情報を読み取ることを特徴とするカードの情報
の読み取り方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8271944A JPH10114178A (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | 情報保持カード、及びカードの情報の読み取り方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8271944A JPH10114178A (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | 情報保持カード、及びカードの情報の読み取り方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10114178A true JPH10114178A (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=17507010
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8271944A Pending JPH10114178A (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | 情報保持カード、及びカードの情報の読み取り方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10114178A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013170248A1 (en) * | 2012-05-11 | 2013-11-14 | Document Security Systems, Inc. | Laminated documents and cards including embedded security features |
-
1996
- 1996-10-15 JP JP8271944A patent/JPH10114178A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013170248A1 (en) * | 2012-05-11 | 2013-11-14 | Document Security Systems, Inc. | Laminated documents and cards including embedded security features |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4641017A (en) | Fraud resistant credit card system | |
EP1099199B1 (en) | Secure document reader and method therefor | |
US4544184A (en) | Tamper-proof identification card and identification system | |
US5545883A (en) | Magnetic card and card reader apparatus utilizing a pseudo bar code and an address information code | |
CA2198880A1 (en) | Authenticating data storage articles | |
JPH05254283A (ja) | 光カードおよびその読取装置 | |
EP0772530A1 (en) | Unalterable self-verifying articles | |
EP0866420A2 (en) | Identification card or badge | |
WO2005119588A1 (ja) | 2次元コードを備えた偽造防止カード、該偽造防止カードを用いた情報提示照合システム及び情報提示照合方法 | |
EP1251448B1 (en) | Method, device and system for biometric identification | |
EP0412316A2 (en) | Authenticity identifying system for information storage cards | |
JPH0550788A (ja) | カードおよびカード読み取り装置 | |
JPWO2007072795A1 (ja) | 蛍光体粒子チップにより真贋判別可能なカード | |
US6981648B1 (en) | Information carrier medium and reader for reading the information carrier medium | |
JPS61136188A (ja) | 磁気記録カ−ドおよびそのデ−タ記録方法 | |
JPH10114178A (ja) | 情報保持カード、及びカードの情報の読み取り方法 | |
US4362930A (en) | Data carrier card | |
KR940011671B1 (ko) | 정보 저장 카드용 진정성 확인 시스템 | |
JPH01210391A (ja) | カード型メモリ | |
EP1511012A1 (en) | Magnetic recording medium authentication method, magnetic recording medium authentication system, and authenticable magnetic recording medium | |
JPS6222189A (ja) | 記録再生装置 | |
JP2006123382A (ja) | 偽造防止カードおよびその読み取り方法 | |
JPH02301496A (ja) | 情報記録媒体 | |
JP2925350B2 (ja) | 磁気カードとその正当性判別方法及び装置 | |
JP2006301971A (ja) | 光カードを用いた情報管理方法 |