JPH0625112B2 - 2,5―ジアミノピリジン誘導体、その製造法及びそれを含有する角質繊維染色組成物 - Google Patents

2,5―ジアミノピリジン誘導体、その製造法及びそれを含有する角質繊維染色組成物

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JPH0625112B2
JPH0625112B2 JP1234246A JP23424689A JPH0625112B2 JP H0625112 B2 JPH0625112 B2 JP H0625112B2 JP 1234246 A JP1234246 A JP 1234246A JP 23424689 A JP23424689 A JP 23424689A JP H0625112 B2 JPH0625112 B2 JP H0625112B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規な2,5−ジアミノピリジン誘導体およ
びその塩、その製造法並びにそれを含有する角質繊維染
色組成物に関する。
〔従来の技術及びその課題〕
毛髪等の角質繊維の染色には、従来、顕色物質とカップ
リング物質を組み合せて用いる、いわゆる酸化染色剤が
広く使用されている。この酸化染色剤は、顕色物質とカ
ップリング物質の酸化カップリングによって生じる、い
わゆる酸化色素が毛髪等を強く染色することを利用した
ものである。そして顕色物質としては、一般にp−フェ
ニレンジアミン誘導体、ジアミノピリジン、4−アミノ
ピラゾロン誘導体、複素環状ヒドラゾン等が使用されて
いる。
しかしながら、従来の酸化染色剤は、彩度、染着力及び
堅ろう性において未だ満足すべきものではなかった。
〔課題を解決するための手段〕
かかる実情において、本発明者らは種々の化合物を合成
し、染色剤へ適用したときの性能について鋭意研究を重
ねた結果、下記一般式(I)で表わされる新規な2,5
−ジアミノピリジン誘導体を酸化染色剤の顕色物質とし
て用いることにより、高彩度かつ優れた堅ろう性の染色
が可能な角質繊維染色組成物が得られることを見出し、
本発明を完成した。
すなわち、本発明は、 (式中、R1は水素原子または炭素数1〜5のアルキル基
を示し、R1が水素原子のとき、R2は炭素数3〜5のヒド
ロキシアルキル基またはポリヒドロキシアルキル基を、
R1がアルキル基のとき、R2は炭素数1〜5のヒドロキシ
アルキル基またはポリヒドロキシアルキル基を示す) で表わされる2,5−ジアミノピリジン誘導体及びその
塩並びにその製造法を提供するものである。
更に、本発明は顕色物質として当該2,5−ジアミノピ
リジン誘導体(I)またはその塩を含有する角質繊維染
色組成物を提供するものである。
本発明において、(I)式中、R1で示される炭素数1〜
5のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、イソプロピル基、ブチル基、ペンチル基などが、
またR2で示される炭素数1〜5のヒドロキシアルキル基
としては、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、
ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基などが、ポ
リヒドロキシアルキル基としては、2,3−ジヒドロキ
シプロピル基、1,2,3−トリヒドロキシプロピル基
などが挙げられる。更に、2,5−ジアミノピリジン誘
導体(I)の具体例としては、5−アミノ−2−(3−
ヒドロキシプロピルアミノ)ピリジン、5−アミノ−2
−(2,3−ジヒドロキシプロピルアミノ)ピリジン、
5−アミノ−2−(3−ヒドロキシプロピルアミノ)−
4−メチルピリジン、5−アミノ−2−(2,3−ジヒ
ドロプロピルアミノ)−4−メチルピリジン、5−アミ
ノ−2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−4−メチル
ピリジンなどが挙げられる。また、その塩としては、塩
酸、硫酸、リン酸、酢酸、プロピオン酸、乳酸、クエン
酸等の無機酸または有機酸の塩が挙げられる。
本発明の2,5−ジアミノピリジン誘導体(I)は、例
えば次の反応式に従って、5−ニトロ−2−置換アミノ
ピリジン誘導体(II)またはその塩を、水素化触媒の存
在下に水素添加することにより製造される。
(式中、R1及びR2は前記と同じ意味を示す) 本発明方法において、使用される水素化触媒は水素化反
応に使用しうる触媒であれば限定されないが、ラネー触
媒が好適であり、中でも安価なラネーニッケル、ラネー
コバルト等を用いるのが工業的に有利である。水素化触
媒の使用量は、5−ニトロ−2−置換アミノピリジン誘
導体(II)またはその塩に対して1〜30重量%の範囲が
好適である。
本反応には溶媒を使用することができる。反応溶媒は不
活性なものであればよい。反応溶媒は、原料及び生成物
質のいずれをも溶解するものである必要はなく、原料の
5−ニトロ−2−置換アミノ誘導体を溶解せず、反応生
成物だけを溶解する場合でも、反応は円滑に進行し、そ
のことが反応に大きな影響を及ぼすことはない。反応溶
媒としては、メタノール、エタノール、DMF、DMSO等の
極性溶媒;ヘキサン、ベンゼン、トルエン等の炭化水
素;クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化物等の、
反応に不活性な有機溶媒が好ましい。反応溶媒の使用量
は、仕込物質を円滑に撹拌しうる程度の量であれば特に
限定されないが、原料5−ニトロ−2−置換アミノピリ
ジン誘導体(II)またはその塩の1〜10倍重量の範囲
が好ましい。溶媒の使用量が上記使用範囲より少ない
と、溶媒に未溶解の原料または反応生成物の存在によ
り、撹拌効果を著しく低下させる要因となることがあ
る。また、溶媒の使用量量が上記使用範囲より多いと、
特に反応に影響を及ばすことはないが容器効率が低下
し、工業的には不利になる。
本反応は、水素が吸収される程度の水素圧下に行われ、
具体的には1〜50kg/cm2の範囲の水素圧下で行うのが
好ましい。また、反応温度は水素吸収が認められる温度
であれば充分であるが、30−150℃の範囲、特に5
0−100℃の範囲が好ましい。反応温度が上記範囲よ
り低いと反応時間が長くなり、上記範囲より高いと高沸
点物質の副生を促進させるため、工業的には不利とな
る。更に、反応時間は水素の吸収が無くなった時を終点
とすれば良いが、通常は1〜5時間の範囲である。
原料である5−ニトロ−2−置換アミノピリジン誘導体
(II)またはその塩は、例えば次の反応式に従って2−
ハロ−5−ニトロピリジン誘導体(III)とアミン類(I
V)とを反応せしめることにより製造される。
(式中、R1及びR2は前記と同じ意味を示し、Xはハロゲ
ン原子を示す) 前述のようにして得られた本発明の2,5−ジアミノピ
リジン誘導体(I)を顕色物質として、通常のカップリ
ング物質と共に使用すれば、黄色〜茶褐色〜赤色の色調
を与える本発明の角質繊維染色組成物が得られる。
本発明の角質繊維染色組成物の顕色物質として使用され
る化合物(I)としては、既に具体例として挙げた化合
物またはその塩が特に好ましい。
本発明角質繊維染色組成物において使用されるカップリ
ング物質としては、通常の酸化染色剤に一般に使用され
ているものを使用することができ、例えばα−ナフトー
ル、o−クレゾール、m−クレゾール、2,6−ジメチ
ルフェノール、2,5−ジメチルフェノール、3,4−
ジメチルフェノール、3,5−ジメチルフェノール、ベ
ンズカテキン、ピロガロール、1,5−ジヒドロキシナ
フタレン、1,7−ジヒドロキシナフタレン、5−アミ
ノ−2−メチルフェノール、ヒドロキノン、2,4−ジ
アミノアニソール、m−トルイレンジアミン、4−アミ
ノフェノール、レゾルシン、レゾルシンモノメチルエー
テル、m−フェニレンジアミン、1−フェニル−3−メ
チル−5−ピラゾロン、1−フェニル−3−アミノ−5
−ピラゾロン、1−フェニル−3,5−ジケト−ピラゾ
リジン、1−メチル−7−ジメチル−アミノ−4−ヒド
ロキシキノロン−2、1−アミノ−3−アセチル−アセ
トアミノ−4−ニトロベンゾール、1−アミノ−3−シ
アンアセチル−アミノ−4−ニトロ−ベンゾール、m−
アミノフェノール、4−クロロレゾルシン、2−メチル
レゾルシン、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、
2,6−ジアミノピリジン、3,5−ジアミノ−トリフ
ロロメチルベンゼン、2,4−ジアミノ−フロロベンゼ
ン、3,5−ジアミノ−フロロベンゼン、2,4−ジア
ミノ−6−ヒドロキシピリミジン、2,4,6−トリア
ミノピリミジン、2−アミノ−4,6−ジヒドロキシピ
リミジン、4−アミノ−2,6−ジヒドロキシピリミジ
ン、4,6−ジアミノ−2−ヒドロキシピリミジン、p
−ニトロ−o−フェニレンジアミン、2−アミノ−5−
ニトロフェノール、p−ニトロ−m−フェニレンジアミ
ン、o−ニトロ−p−フェニレンジアミン、2−アミノ
−4−ニトロフェノール等が挙げられる。これらのう
ち、特に好ましいものとしてα−ナフトール、1,5−
ジヒドロキシナフタレン、1,7−ジヒドロキシナフタ
レン、5−アミノ−2−メチルフェノール、2,4−ジ
アミノアニソール、m−トルイレンジアミン、レゾルシ
ン、m−フェニレンジアミン、m−アミノフェノール、
2,6−ジアミノピリジン等が挙げられる。
本発明の染色組成物への顕色物質とカップリング物質の
配合割合は、一方が他方に比べ過剰となっても差し支え
ないが、モル比で1:0.5〜1:2程度であることが好
ましい。また顕色物質及びカップリング物質は、共に単
独でも二種以上を組み合せても使用することができる。
また、本発明の染色組成物には、所望の色調を得るため
必要であれば、公知の顕色物質、直接染料等を配合する
こともできる。
本発明染色組成物は、空気中の酸素によっても酸化カッ
プリングを生起し、毛髪等を染色するが、化学的酸化剤
を添加することにより酸化カップリングを生起させるの
がより好ましい。特に好ましい酸化剤としては、過酸化
水素;過酸化水素が尿素、メラミンまたは硼酸ナトリウ
ムに付加した生成物;このような過酸化水素付加物と過
酸化カリウム−二硫酸との混合物等が挙げられる。
本発明の染色組成物は通常、クリーム、エマルジョン、
ゲル、溶液等の剤型で提供されるのが好ましい。このよ
うな剤型とするには、前記顕色物質及びカップリング物
質に、通常化粧品分野において用いられる湿潤剤(乳化
剤)、可溶化剤、増粘剤、安定化剤、感触向上剤、整髪
基剤、香料等を添加し、常法に従って製造すればよい。
ここで用いられる湿潤剤(乳化剤)としては、例えばア
ルキルベンゼンスルホネート、脂肪アルコールサルフェ
ート、アルキルスルホネート、脂肪酸アルカノールアミ
ド、エチレンオキシドと脂肪アルコールとの付加生成物
等が挙げられる。また増粘剤としては、例えばメチルセ
ルロース、デンプン、高級脂肪アルコール、パラフィン
油、脂肪酸等が挙げられ、安定化剤としては、例えば亜
硫酸塩等の還元剤、ヒドロキノン誘導体、キレート剤等
が挙げられ、感触向上剤、整髪基剤としては、例えばシ
リコーン、高級アルコール、各種非イオン界面活性剤等
の油剤、各種のカチオンポリマー等が挙げられる。
これらの剤型における顕色物質とカップリング物質の配
合量は、合計で0.2〜10重量%(以下単に%で示
す)、特に1〜5%が好ましい。湿潤剤(乳化剤)は通
常0.5〜30%、増粘剤は0.1〜25%配合されるのが好
ましい。
本発明染色組成物を用いて角質繊維の染色を実施するに
は、例えば本発明染色組成物に酸化剤を添加して酸化カ
ップリングを行って染色液を調製し、この染色液を角質
繊維に適用し、10〜50分、好ましくは25〜35分
前後の作用時間をおいて角質繊維を洗浄した後、乾燥す
ることにより行われる。ここで染色液の適用は15〜4
0℃で行われる。
〔実施例〕
次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれら実施例に限定されるものではない。
参考例1 5−ニトロ−2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−4
−メチルピリジンの合成: 温度計、滴下ロート、還流冷却器及び撹拌機の備わった
500mlの四つ口フラスコに、2−クロル−5−ニト
ロ−4−メチルピリジン200g(1.16モル)とエタノ
ール200gを仕込んだ。次いで、内温を70℃に維持
しながら、エタノールアミン85g(1.392モル)を2
時間で滴下した。滴下終了後、同温度で4時間撹拌し
た。反応液を濃縮し、残渣結晶283gを得た。
この結晶に10%水酸化ナトリウム水溶液464gを加
え、約1時間撹拌した。反応液をベンゼン500gで3
回抽出した。抽出オイルを水で洗浄後、濃縮し、次いで
冷却晶出・濾別して、2−クロル−5−ニトロ−4−メ
チルピリジンからの収率80%で5−ニトロ−2−(2
−ヒドロキシエチルアミノ)−4−メチルピリジン18
3gを得た。
mp 117.6℃ Mass分析:(EI)m/e=197,178,166 元素分析(C8H11N3O3=197として): 参考例2 5−ニトロ−2−(3−ヒドロキシプロピルアミノ)ピ
リジンの合成: 実施例1と同様のフラスコに、2−クロル−5−ニトロ
ピリジン158g(1モル)とエタノール500gを仕
込み、内温80℃で3−アミノ−1−プロパノール11
3g(1.5モル)を2時間で滴下した。滴下終了後、同
温度で3時間撹拌し、次いで濃縮してエタノールを除去
した。得られた残渣を分液ロートに移し、ベンゼン50
0g及び10%水酸化ナトリウム水溶液400gを加
え、振とうした。30分静置後分液し、得られたオイル
層を水洗し、次いで濃縮してベンゼン及び未反応の原料
を除去して、粘稠性オイル状の5−ニトロ−2−(3−
ヒドロキシプロピルアミノ)ピリジン187g(2−ク
ロル−5−ニトロピリジンからの収率95%)を得た。
Mass分析:(EI)m/e=197,166,152 元素分析(C8H11N3O3=197として): 参考例3 5−ニトロ−2−(3−ヒドロキシプロピルアミノ)−
4−メチルピリジンの合成: 2−クロル−5−ニトロピリジンに代えて2−クロル−
5−ニトロ−4−メチルピリジンを用いた以外は参考例
2と同様にして、粘稠性オイル状の5−ニトロ−2−
(3−ヒドロキシプロピルアミノ)−4−メチルピリジ
ン(2−クロル−5−ニトロ−4−メチルピリジンから
の収率92%)を得た。
Mass分析:(EI)m/e=211,180,166 元素分析(C9H13N3O3=211として): 参考例4 5−ニトロ−2−(2,5−ジヒドロキシプロピルアミ
ノ)ピリジンの合成: 2−クロル−5−ニトロ−4−メチルピリジン及びエタ
ノールアミンに代えて2−クロル−5−ニトロピリジン
及び3−アミノ−2−ヒドロキシ−1−プロパノールを
用いた以外は参考例1と同様にして、5−ニトロ−2−
(2,3−ジヒドロキシプロピルアミノ)ピリジン(2
−クロル−5−ニトロピリジンからの収率89%)を得
た。
mp 121.2℃ Mass分析:(EI)m/e=213,182,152 元素分析(C8H11N3O4=213として): 参考例5 5−ニトロ−2−(2,3−ジヒドロキシプロピルアミ
ノ)−4−メチルピリジンの合成: 2−クロル−5−ニトロピリジン及び3−アミノ−1−
プロパノールに代えて2−クロル−5−ニトロ−4−メ
チルピリジン及び3−アミノ−2−ヒドロキシ−1−プ
ロパノールを用いた以外は参考例2と同様にして、粘稠
性オイル状の5−ニトロ−2−(2,3−ジヒドロキシ
プロピルアミノ)−4−メチルピリジン(2−クロル−
5−ニトロ−4−メチルピリジンからの収率89%)を
得た。
mp 128.2〜128.6℃ Mass分析:(EI)m/e=196,166 (CI)m/e=228 元素分析(C9H13N3O4=227として): 実施例1 5−アミノ−2−(3−ヒドロキシプロピルアミノ)−
4−メチルピリジン・2塩酸塩の合成: 1の電磁撹拌式オートクレーブに、5−ニトロ−2−
(3−ヒドロキシプロピルアミノ)−4−メチルピリジ
ン100g、エタノール400g及びラネーニッケル3
0g仕込み、容器内を水素置換したあと水素圧を10kg
/cm2にした。次いで、50℃、20kg/cm2下で水素を連
続的に供給すると、2時間で水素の吸収が止まり反応が
終了した。
反応終了後、反応液を冷却、濾過した。濾液に30gの
塩化水素を吹き込み、次いで濃縮し冷却すると結晶が晶
出した。この結晶を濾過、乾燥すると5−ニトロ−2−
(3−ヒドロキシプロピルアミノ)−4−メチルピリジ
ンからの収率92.6%で、5−アミノ−2−(3−ヒドロ
キシプロピルアミノ)−4−メチルピリジン・2塩酸塩
95gが得られた。
mp 207.0℃ Mass分析:(EI)m/e=181,165,150,136 実施例2 5−アミノ−2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−4
−メチルピリジン・2塩酸塩の合成: 1のガラスオートクレーブに、5−ニトロ−2−(2
−ヒドロキシエチルアミノ)−4−メチルピリジン60
g、エタノール400g及びラネーニッケル18gを仕
込み、容器内を水素置換したあと水素圧を5kg/cm2にし
た。次いで、90℃、5〜6kg/cm2下で水素を連続的に
供給すると、2時間で水素の吸収が止まり反応が終了し
た。
反応終了後、反応液を冷却、濾過した。濾液に約25g
の塩化水素を吹き込み、次いで濃縮し冷却すると結晶が
晶出した。この結晶を濾過、乾燥すると5−ニトロ−2
−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−4−メチルピリジ
ンからの収率94.2%で、5−アミノ−2−(2−ヒドロ
キシエチルアミノ)−4−メチルピリジン・2塩酸塩6
8.8gが得られた。
mp 222.0℃ Mass分析:(EI)m/e=167,148,136 実施例3 5−アミノ−2−(3−ヒドロキシプロピルアミノ)ピ
リジン・2塩酸塩の合成: 原料に5−ニトロ−2−(3−ヒドロキシプロピルアミ
ノ)ピリジン75g、メタノール400g及びラネーニ
ッケル25gを用いた以外は実施例2と同様の方法で反
応を行ったところ、5−アミノ−2−(3−ヒドロキシ
プロピルアミノ)ピリジン・2塩酸塩72.6g(収率94
%)を得た。
mp 202.9℃ Mass分析:(EI)m/e=167,151,136,122 実施例4 5−アミノ−2−(2,3−ジヒドロキシプロピルアミ
ノ)ピリジン・2塩酸塩の合成: 原料に5−ニトロ−2−(2,3−ジヒドロキシプロピ
ルアミノ)ピリジン100g、メタノール50g及びラ
ネーコバルト30gを用いた以外は実施例2と同様の方
法で反応を行ったところ、5−アミノ−2−(2,3−
ジヒドロキシプロピルアミノ)ピリジン・2塩酸塩99.5
g(収率97.2%)を粘稠性オイルとして得た。
Mass分析:(EI)m/e=183,122 (CI)m/e=184 実施例5 5−アミノ−2−(2,3−ジヒドロキシプロピルアミ
ノ)−4−メチルピリジン・2塩酸塩の合成: 原料に5−ニトロ−2−(2,3−ジヒドロキシプロピ
ルアミノ)−4−メチルピリジン100g、メタノール
500g及びラネーニッケル30gを使用した以外は実
施例2と同様の方法で反応を行ったところ、5−アミノ
−2−(2,3−ジヒドロキシプロピルアミノ)−4−
メチルピリジン・2塩酸塩113g(収率95%)を粘
稠性オイルとして得た。
Mass分析:(EI)m/e=197,166,136 実施例6 ベース組成: (%) オレイン酸 10 オレイン酸ジエタノールアミド 8 オレイルアルコール 2 ポリオキシエチレンオクチル 10 ドデシルエーテル(平均ED20モル付加) エタノール 15 プロピレングリコール 10 塩化アンモニウム 3 25%アンモニア 7 水 35 上記組成からなるベース100g中に表1に示す顕色物
質0.01モル及びカップリング物質0.01モルを混入した。
次いで組成物のpHをアンモニアにて9.5に調整すること
により、本発明染色組成物を製造した。
この染色組成物100gに対し、等重量の6%過酸化水
素溶液を加え染色液を調製した。この染色液を白毛混じ
りの人毛に塗布し、30℃で30分間放置した。次いで
毛髪を通常のシャンプーで洗浄し、乾燥した。得られた
染色の色調を観察した結果を表1に示す。なお、染色性
はいずれも良好であった。
顕色物質 P1:5−アミノ−2−(3−ヒドロキシプロピルアミ
ノ)ピリジン P2:5−アミノ−2−(2,3−ジヒドロキシプロピル
アミノ)ピリジン P3:5−アミノ−2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)
−4−メチルピリジン P4:5−アミノ−2−(3−ヒドロキシプロピルアミ
ノ)−4−メチルピリジン P5:5−アミノ−2−(2,3−ジヒドロキシプロピル
アミノ)−4−メチルピリジン P6:5−アミノ−2−(3−ヒドロキシプロピルアミ
ノ)ピリジン・2塩酸塩 カップリング物質 C1:p−アミノ−o−クレゾール C2:α−ナフトール C3:1,5−ジヒドロキシナフタレン 〔発明の効果〕 叙上の如く、本発明の2,5−ジアミノピリジン誘導体
を酸化染色剤の顕色物質として用いると、染色性、耐光
性、耐洗浄性、耐摩擦性、彩度、耐変退色性に優れた、
黄色〜茶褐色〜赤色の色調を与える角質繊維染色組成物
が得られる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) (式中、R1は水素原子または炭素数1〜5のアルキル基
    を示し、R1が水素原子のとき、R2は炭素数3〜5のヒド
    ロキシアルキル基またはポリヒドロキシアルキル基を、
    R1がアルキル基のとき、R2は炭素数1〜5のヒドロキシ
    アルキル基またはポリヒドロキシアルキル基を示す) で表わされる2,5−ジアミノピリジン誘導体またはそ
    の塩。
  2. 【請求項2】5−アミノ−2−ヒドロキシプロピルアミ
    ノピリジン、5−アミノ−2−ジヒドロキシプロピルア
    ミノピリジン、5−アミノ−2−ヒドロキシプロピルア
    ミノ−4−メチルピリジン、5−アミノ−2−ジヒドロ
    キシプロピルアミノ−4−メチルピリジン及び5−アミ
    ノ−2−ヒドロキシエチルアミノ−4−メチルピリジン
    またはそれらの塩から選ばれる化合物である請求項1記
    載の2,5−ジアミノピリジン誘導体またはその塩。
  3. 【請求項3】一般式(II) (式中、R1は水素原子または炭素数1〜5のアルキル基
    を示し、R1が水素原子のとき、R2は炭素数3〜5のヒド
    ロキシアルキル基またはポリヒドロキシアルキル基を、
    R1がアルキル基のとき、R2は炭素数1〜5のヒドロキシ
    アルキル基またはポリヒドロキシアルキル基を示す) で表わされる5−ニトロ−2−置換アミノピリジン誘導
    体またはその塩を、水素化触媒の存在下に水素添加する
    ことを特徴とする請求項1記載の2,5−ジアミノピリ
    ジン誘導体またはその塩の製造法。
  4. 【請求項4】顕色物質及びカップリング物質よりなる染
    色組成物において、顕色物質として請求項1記載の2,
    5−ジアミノピリジン誘導体またはその塩を含有する角
    質繊維染色組成物。
  5. 【請求項5】2,5−ジアミノピリジン誘導体が、請求
    項2記載の化合物である請求項4記載の角質繊維染色組
    成物。
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