JPH083121A - 毛髪酸化染色用薬剤及び新規な2−アルキルアミノ−4−アミノ−1−アルキルベンゼン類 - Google Patents
毛髪酸化染色用薬剤及び新規な2−アルキルアミノ−4−アミノ−1−アルキルベンゼン類Info
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- JPH083121A JPH083121A JP7174087A JP17408795A JPH083121A JP H083121 A JPH083121 A JP H083121A JP 7174087 A JP7174087 A JP 7174087A JP 17408795 A JP17408795 A JP 17408795A JP H083121 A JPH083121 A JP H083121A
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- A61Q—SPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
- A61Q5/00—Preparations for care of the hair
- A61Q5/10—Preparations for permanently dyeing the hair
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
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- A61K8/41—Amines
- A61K8/411—Aromatic amines, i.e. where the amino group is directly linked to the aromatic nucleus
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C217/00—Compounds containing amino and etherified hydroxy groups bound to the same carbon skeleton
- C07C217/78—Compounds containing amino and etherified hydroxy groups bound to the same carbon skeleton having amino groups and etherified hydroxy groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings of the same carbon skeleton
- C07C217/80—Compounds containing amino and etherified hydroxy groups bound to the same carbon skeleton having amino groups and etherified hydroxy groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings of the same carbon skeleton having amino groups and etherified hydroxy groups bound to carbon atoms of non-condensed six-membered aromatic rings
- C07C217/82—Compounds containing amino and etherified hydroxy groups bound to the same carbon skeleton having amino groups and etherified hydroxy groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings of the same carbon skeleton having amino groups and etherified hydroxy groups bound to carbon atoms of non-condensed six-membered aromatic rings of the same non-condensed six-membered aromatic ring
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】下記一般式(I)
(式中、Rは、直鎖又は分枝を有するC1 〜C4 のアル
キル残基を示し、Xは、塩素又は、直鎖又は分枝を有す
るC1 〜C4 のアルコキシ残基を示し、R1 は、直鎖又
は分枝を有するC1 〜C4 のアルキル残基又は、直鎖又
は分枝を有するC2 〜C4 のヒドロキシアルキル残基を
示す)で表されるカップリング物質を少なくとも1種含
有する毛髪酸化染色用薬剤、並びに新規な2−アルキル
アミノ−4−アミノ−1−アルキルベンゼン類。式(I)
のカップリング物質は、簡単な化学反応によって製造で
き、良好な水溶性を有し、特に本発明の毛髪染色剤の成
分として良好な貯蔵安定性を示す。 【効果】毛髪染色剤を用いて得られる染色は、染色濃淡
が多種である他、特に赤の色調の染色強度と、青の色調
の染色明度が優れている。
キル残基を示し、Xは、塩素又は、直鎖又は分枝を有す
るC1 〜C4 のアルコキシ残基を示し、R1 は、直鎖又
は分枝を有するC1 〜C4 のアルキル残基又は、直鎖又
は分枝を有するC2 〜C4 のヒドロキシアルキル残基を
示す)で表されるカップリング物質を少なくとも1種含
有する毛髪酸化染色用薬剤、並びに新規な2−アルキル
アミノ−4−アミノ−1−アルキルベンゼン類。式(I)
のカップリング物質は、簡単な化学反応によって製造で
き、良好な水溶性を有し、特に本発明の毛髪染色剤の成
分として良好な貯蔵安定性を示す。 【効果】毛髪染色剤を用いて得られる染色は、染色濃淡
が多種である他、特に赤の色調の染色強度と、青の色調
の染色明度が優れている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明の対象は、カップリング物
質としての、5位が置換された2−アルキルアミノ−4
−アミノ−1−アルキルベンゼン類を主剤とする毛髪酸
化染色用薬剤、及び、5位が置換された新規な2−アル
キルアミノ−4−アミノ−1−アルキルベンゼン類であ
る。
質としての、5位が置換された2−アルキルアミノ−4
−アミノ−1−アルキルベンゼン類を主剤とする毛髪酸
化染色用薬剤、及び、5位が置換された新規な2−アル
キルアミノ−4−アミノ−1−アルキルベンゼン類であ
る。
【0002】
【従来の技術】毛髪染色の実地では、酸化染料が重要な
ものになっている。この際、この染料は、顕色物質とカ
ップリング物質との酸化カップリングによって毛髪にお
いて生じる。このようにして、非常に良好な耐退色性を
有した非常に強い毛髪染色がもたらされる。その上、適
した顕色物質とカップリング物質との組み合わせによっ
て、種々の染色濃淡を生じさせることができる。
ものになっている。この際、この染料は、顕色物質とカ
ップリング物質との酸化カップリングによって毛髪にお
いて生じる。このようにして、非常に良好な耐退色性を
有した非常に強い毛髪染色がもたらされる。その上、適
した顕色物質とカップリング物質との組み合わせによっ
て、種々の染色濃淡を生じさせることができる。
【0003】顕色物質としては、2,5−ジアミノ−ト
ルエン、1,4−ジアミノベンゼン、2−(2’−ヒド
ロキシエチル)−1,4−ジアミノベンゼン、4−アミ
ノフェノール、4−アミノ−2−アミノメチル−フェノ
ール、及び4−アミノ−3−メチルフェノール、並びに
置換された4,5−ジアミノピラゾール類を使用するこ
とが好ましい。
ルエン、1,4−ジアミノベンゼン、2−(2’−ヒド
ロキシエチル)−1,4−ジアミノベンゼン、4−アミ
ノフェノール、4−アミノ−2−アミノメチル−フェノ
ール、及び4−アミノ−3−メチルフェノール、並びに
置換された4,5−ジアミノピラゾール類を使用するこ
とが好ましい。
【0004】この場合において、使用するのが好ましい
カップリング物質には、青色カップリング物質として、
m−フェニレンジアミン及びその誘導体、例えば2,4
−ジアミノフェノキシエタノール、2−アミノ−4−
(2’−ヒドロキシエチル)−アミノアニソール、又は
3,5−ジアミノ−2,6−ジメトキシピリジンのよう
なピリジン誘導体が挙げられ、赤色カップリング物質と
しては、1−ナフトール、m−アミノフェノール及びそ
の誘導体、例えば2−アミノ−4−クロロ−6−メチル
フェノール、5−アミノ−2−メチルフェノール、4−
アミノ−2−ヒドロキシフェノキシエタノール、4−ア
ミノ−5−フルオロ−2−ヒドロキシトルエン及び4−
アミノ−5−エトキシ−2−ヒドロキシトルエンが挙げ
られ、茶色−ブロンド色の範囲のためのカップリング物
質としては、レゾルシン、4−クロロレゾルシン、4,
6−ジクロロレゾルシン、2−メチルレゾルシン、4−
ヒドロキシ−1,2−メチレンジオキシベンゼン、4−
(2’−ヒドロキシエチル)アミノ−1,2−メチレン
ジオキシベンゼン及び、4−ヒドロキシインドールが挙
げられる。
カップリング物質には、青色カップリング物質として、
m−フェニレンジアミン及びその誘導体、例えば2,4
−ジアミノフェノキシエタノール、2−アミノ−4−
(2’−ヒドロキシエチル)−アミノアニソール、又は
3,5−ジアミノ−2,6−ジメトキシピリジンのよう
なピリジン誘導体が挙げられ、赤色カップリング物質と
しては、1−ナフトール、m−アミノフェノール及びそ
の誘導体、例えば2−アミノ−4−クロロ−6−メチル
フェノール、5−アミノ−2−メチルフェノール、4−
アミノ−2−ヒドロキシフェノキシエタノール、4−ア
ミノ−5−フルオロ−2−ヒドロキシトルエン及び4−
アミノ−5−エトキシ−2−ヒドロキシトルエンが挙げ
られ、茶色−ブロンド色の範囲のためのカップリング物
質としては、レゾルシン、4−クロロレゾルシン、4,
6−ジクロロレゾルシン、2−メチルレゾルシン、4−
ヒドロキシ−1,2−メチレンジオキシベンゼン、4−
(2’−ヒドロキシエチル)アミノ−1,2−メチレン
ジオキシベンゼン及び、4−ヒドロキシインドールが挙
げられる。
【0005】人間の毛髪を染色するのに使用される酸化
染料には、多くの特殊な必要条件がある。即ち、これら
の染料は、毒物学的な点においても皮膚科学的な点にお
いても危険性がないものでなければならず、しかも、所
望の濃度の色が実現できるものでなければならない。更
に、得られた毛髪染色については、良好な光−、パーマ
ネントウェーブ−、酸−及び摩擦堅牢度が必要とされ
る。それから、いずれの場合にも、このような毛髪染色
は、光、摩擦及び化学薬剤を作用させずに、少なくとも
4〜6週間以上の間は安定な状態を維持することが必要
である。その上、適当な顕色成分と発色成分の組み合わ
せにより、幅広い色彩の範囲の種々の染色濃淡を生じさ
せることができることも必要である。
染料には、多くの特殊な必要条件がある。即ち、これら
の染料は、毒物学的な点においても皮膚科学的な点にお
いても危険性がないものでなければならず、しかも、所
望の濃度の色が実現できるものでなければならない。更
に、得られた毛髪染色については、良好な光−、パーマ
ネントウェーブ−、酸−及び摩擦堅牢度が必要とされ
る。それから、いずれの場合にも、このような毛髪染色
は、光、摩擦及び化学薬剤を作用させずに、少なくとも
4〜6週間以上の間は安定な状態を維持することが必要
である。その上、適当な顕色成分と発色成分の組み合わ
せにより、幅広い色彩の範囲の種々の染色濃淡を生じさ
せることができることも必要である。
【0006】しかしながら、現在、特に赤色及び明るい
青色の染色色調を生じさせるための毛髪染色剤において
使用されているカップリング物質は、先に述べた必要条
件を満足させることができない。同様に、これらの物質
は、その皮膚科学的性質においても、多くの使用者に対
して極めて良好なものではない。そのため、皮膚科学的
にも毒物学的にも良好な性質を有したカップリング物質
を更に見い出すことが要望されている。又、これらの化
合物は、その安定性の点において欠点を示し、特に、光
の影響による早い退色が生じる。
青色の染色色調を生じさせるための毛髪染色剤において
使用されているカップリング物質は、先に述べた必要条
件を満足させることができない。同様に、これらの物質
は、その皮膚科学的性質においても、多くの使用者に対
して極めて良好なものではない。そのため、皮膚科学的
にも毒物学的にも良好な性質を有したカップリング物質
を更に見い出すことが要望されている。又、これらの化
合物は、その安定性の点において欠点を示し、特に、光
の影響による早い退色が生じる。
【0007】DE−OS 42 06 416から知ら
れている、5−ハロゲン−2,4−ビス−(アルキルア
ミノ)−1−アルキルベンゼン類は、エイムス試験にお
いては突然変異誘発作用を示さないが、このカップリン
グ物質を用いて得られる着色強度は、その高い溶解性に
よって常に満足のいくものではない。
れている、5−ハロゲン−2,4−ビス−(アルキルア
ミノ)−1−アルキルベンゼン類は、エイムス試験にお
いては突然変異誘発作用を示さないが、このカップリン
グ物質を用いて得られる着色強度は、その高い溶解性に
よって常に満足のいくものではない。
【0008】DE−OS 36 22 784に記載さ
れているカップリング物質である、2,4−ジアミノ−
5−エトキシトルエン及び2,4−ジアミノ−5−
(2’ヒドロキシエチル)オキシトルエンは、良好な毒
物学的性質を有しているが、p−アミノフェノール又は
その誘導体のような顕色剤との組み合わせにおいて、非
常に染色性の低い着色しか示さない。
れているカップリング物質である、2,4−ジアミノ−
5−エトキシトルエン及び2,4−ジアミノ−5−
(2’ヒドロキシエチル)オキシトルエンは、良好な毒
物学的性質を有しているが、p−アミノフェノール又は
その誘導体のような顕色剤との組み合わせにおいて、非
常に染色性の低い着色しか示さない。
【0009】DE−OS 40 28 661から知ら
れている5−フルオロ−2,4−ジアミノ−トルエン
は、エイムス試験においては突然変異誘発作用を示さな
いが、このカップリング物質を用いて得られる着色は、
光安定性が不足していることが確かめられている。
れている5−フルオロ−2,4−ジアミノ−トルエン
は、エイムス試験においては突然変異誘発作用を示さな
いが、このカップリング物質を用いて得られる着色は、
光安定性が不足していることが確かめられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】それゆえ、本発明の課
題は、新規なカップリング物質を含有し、毛髪染色にお
いて一般的な顕色物質を主剤とする毛髪酸化染色用の毛
髪染色剤を提供することであり、この毛髪染色剤におい
ては、新規なカップリング物質が、使用に要求される特
性に関する前述の必要条件を満たしている。
題は、新規なカップリング物質を含有し、毛髪染色にお
いて一般的な顕色物質を主剤とする毛髪酸化染色用の毛
髪染色剤を提供することであり、この毛髪染色剤におい
ては、新規なカップリング物質が、使用に要求される特
性に関する前述の必要条件を満たしている。
【0011】
【課題を解決するための手段】ここに、顕色剤物質−カ
ップリング物質の配合物、並びに、場合によっては他の
染色成分及び、毛髪染色剤において一般的な添加物を主
剤とする毛髪酸化染色用薬剤であって、下記の一般式
(I)
ップリング物質の配合物、並びに、場合によっては他の
染色成分及び、毛髪染色剤において一般的な添加物を主
剤とする毛髪酸化染色用薬剤であって、下記の一般式
(I)
【0012】
【化1】
【0013】で表されるカップリング物質、又はその生
理学的に温和な水溶性塩を少なくとも1種含有するもの
により、前記の課題が顕著な程度に解決されることが見
い出された。
理学的に温和な水溶性塩を少なくとも1種含有するもの
により、前記の課題が顕著な程度に解決されることが見
い出された。
【0014】本発明における前記一般式(I) の化合物と
は対照的に、下記の一般式(II)で表される異性体化合物
は対照的に、下記の一般式(II)で表される異性体化合物
【0015】
【化2】
【0016】は、5位が置換されていない化合物と同様
に、十分な着色安定性を示さない。
に、十分な着色安定性を示さない。
【0017】前記一般式(I) のカップリング物質は、工
業的に入手可能な出発化合物から簡単な化学反応によっ
て得ることができ、p−フェニレンジアミンのような顕
色物質と共に、赤味を帯びていない明るい青色の着色を
生じさせる。p−アミノフェノールタイプの顕色物質と
の組み合わせにおいては、濃い赤色の着色が得られ、し
かも、この着色強度は、置換されていない2−アルキル
アミノ−4−アミノ−1−アルキルベンゼン類を用いた
着色の場合よりも大きい。
業的に入手可能な出発化合物から簡単な化学反応によっ
て得ることができ、p−フェニレンジアミンのような顕
色物質と共に、赤味を帯びていない明るい青色の着色を
生じさせる。p−アミノフェノールタイプの顕色物質と
の組み合わせにおいては、濃い赤色の着色が得られ、し
かも、この着色強度は、置換されていない2−アルキル
アミノ−4−アミノ−1−アルキルベンゼン類を用いた
着色の場合よりも大きい。
【0018】前記一般式(I) のカップリング物質は、水
への溶解性が良好であり、特に、ここに記載されている
毛髪染色剤の構成成分として、優れた貯蔵安定性を示
す。
への溶解性が良好であり、特に、ここに記載されている
毛髪染色剤の構成成分として、優れた貯蔵安定性を示
す。
【0019】ここに記載されている毛髪染色剤では、前
記一般式(I) で表される本発明のカップリング物質は、
毛髪を染色するのに十分な量、好ましくは0.01〜5
重量%、特に好ましくは0.1〜3重量%の量で含有さ
れなければならない。
記一般式(I) で表される本発明のカップリング物質は、
毛髪を染色するのに十分な量、好ましくは0.01〜5
重量%、特に好ましくは0.1〜3重量%の量で含有さ
れなければならない。
【0020】前記一般式(I) のカップリング物質につい
ては、本発明の毛髪染色剤中に、4−アミノ−2−
(2’−ヒドロキシエチル)アミノ−5−エトキシ−ト
ルエン、4−アミノ−2−(2’−ヒドロキシエチル)
アミノ−5−メトキシ−トルエン、及び4−アミノ−2
−(2’−ヒドロキシエチル)アミノ−5−クロロ−ト
ルエンが含有されることが好ましい。
ては、本発明の毛髪染色剤中に、4−アミノ−2−
(2’−ヒドロキシエチル)アミノ−5−エトキシ−ト
ルエン、4−アミノ−2−(2’−ヒドロキシエチル)
アミノ−5−メトキシ−トルエン、及び4−アミノ−2
−(2’−ヒドロキシエチル)アミノ−5−クロロ−ト
ルエンが含有されることが好ましい。
【0021】更に、この毛髪染色剤中には、少なくとも
1種の他のカップリング物質が0.01〜5重量%、好
ましくは0.1〜3重量%の割合で追加して含有されて
も良く、このようなカップリング物質には、例えばレゾ
ルシン、4−クロロレゾルシン、4,6−ジクロロレゾ
ルシン、2−メチルレゾルシン、2−アミノ−4−
(2’−ヒドロキシエチルアミノ)アニソール、4−ア
ミノ−5−フルオロ−2−ヒドロキシトルエン、4−ア
ミノ−5−エトキシ−2−ヒドロキシトルエン、m−フ
ェニレンジアミン、5−アミノ−2−メチルフェノー
ル、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、1−ナフ
トール、m−アミノフェノール、3−アミノ−4−クロ
ロ−6−メチルフェノール、3−アミノ−2−メチルフ
ェノール、4−アミノ−2−ヒドロキシフェノキシエタ
ノール、4−ヒドロキシ−1,2−メチレンジオキシベ
ンゼン、4−(2’−ヒドロキシエチルアミノ)−1,
2−メチレンジオキシベンゼン、2,4−ジアミノ−5
−エトキシトルエン、4−ヒドロキシインドール及び
3,5−ジアミノ−2,6−ジメトキシピリジンがあ
る。
1種の他のカップリング物質が0.01〜5重量%、好
ましくは0.1〜3重量%の割合で追加して含有されて
も良く、このようなカップリング物質には、例えばレゾ
ルシン、4−クロロレゾルシン、4,6−ジクロロレゾ
ルシン、2−メチルレゾルシン、2−アミノ−4−
(2’−ヒドロキシエチルアミノ)アニソール、4−ア
ミノ−5−フルオロ−2−ヒドロキシトルエン、4−ア
ミノ−5−エトキシ−2−ヒドロキシトルエン、m−フ
ェニレンジアミン、5−アミノ−2−メチルフェノー
ル、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、1−ナフ
トール、m−アミノフェノール、3−アミノ−4−クロ
ロ−6−メチルフェノール、3−アミノ−2−メチルフ
ェノール、4−アミノ−2−ヒドロキシフェノキシエタ
ノール、4−ヒドロキシ−1,2−メチレンジオキシベ
ンゼン、4−(2’−ヒドロキシエチルアミノ)−1,
2−メチレンジオキシベンゼン、2,4−ジアミノ−5
−エトキシトルエン、4−ヒドロキシインドール及び
3,5−ジアミノ−2,6−ジメトキシピリジンがあ
る。
【0022】顕色物質については、本発明の毛髪染色剤
の構成成分として、1,4−ジアミノベンゼン、2,5
−ジアミノトルエン、2−(2’−ヒドロキシエチル)
−1,4−ジアミノベンゼン、4−アミノフェノール、
4−アミノ−2−アミノメチル−フェノール、4−アミ
ノ−3−メチルフェノール、4−アミノ−2−メトキシ
メチルフェノール、4−アミノ−2−エトキシメチルフ
ェノール、4,5−ジアミノ−1−メチル−ピラゾー
ル、4,5−ジアミノ−1−イソプロピル−ピラゾー
ル、1−ベンジル−4,5−ジアミノ−ピラゾール、
4,5−ジアミノ−1−メチルベンジル−ピラゾール、
並びにテトラアミノピリミジン、又は、その生理学的に
温和な塩類が挙げられる。本発明の薬剤における前記顕
色物質の含有量は0.01〜5重量%が好ましいが、
0.1〜3.0重量%であることが特に好ましい。
の構成成分として、1,4−ジアミノベンゼン、2,5
−ジアミノトルエン、2−(2’−ヒドロキシエチル)
−1,4−ジアミノベンゼン、4−アミノフェノール、
4−アミノ−2−アミノメチル−フェノール、4−アミ
ノ−3−メチルフェノール、4−アミノ−2−メトキシ
メチルフェノール、4−アミノ−2−エトキシメチルフ
ェノール、4,5−ジアミノ−1−メチル−ピラゾー
ル、4,5−ジアミノ−1−イソプロピル−ピラゾー
ル、1−ベンジル−4,5−ジアミノ−ピラゾール、
4,5−ジアミノ−1−メチルベンジル−ピラゾール、
並びにテトラアミノピリミジン、又は、その生理学的に
温和な塩類が挙げられる。本発明の薬剤における前記顕
色物質の含有量は0.01〜5重量%が好ましいが、
0.1〜3.0重量%であることが特に好ましい。
【0023】一般的なカップリング物質及び顕色物質
は、本発明の毛髪染色剤中に、その都度、単独であるい
は互いに混合して含有して良い。ここに記載される毛髪
染色剤に含有される顕色物質−カップリング物質の配合
物の総量は、約0.1〜5.0重量%であり、0.5〜
4.0重量%であることが特に好ましい。
は、本発明の毛髪染色剤中に、その都度、単独であるい
は互いに混合して含有して良い。ここに記載される毛髪
染色剤に含有される顕色物質−カップリング物質の配合
物の総量は、約0.1〜5.0重量%であり、0.5〜
4.0重量%であることが特に好ましい。
【0024】前記の顕色物質は、一般的にはカップリン
グ物質に対してほぼ等モル量で添加される。しかしなが
ら、このことに関しては、顕色物質がある程度過剰で存
在する場合であっても少量で存在する場合であっても不
都合になることはない。
グ物質に対してほぼ等モル量で添加される。しかしなが
ら、このことに関しては、顕色物質がある程度過剰で存
在する場合であっても少量で存在する場合であっても不
都合になることはない。
【0025】更に、本発明の毛髪染色剤は、例えば6−
アミノ−2−メチルフェノールや2−アミノ−5−メチ
ルフェノールのような、それ自身がカップリング性で直
接作用する染色成分、並びに、例えばC.I.ベイシッ
ク バイオレット14(C.I.42 510)やC.
I.ベイシック バイオレット2(C.I.42 52
0)のようなトリフェニルメタン染料などの、更に通常
の直接染料、2−アミノ−4,6−ジニトロフェノー
ル、2−アミノ−5−(2’−ヒドロキシエチルアミ
ノ)−ニトロベンゼン、4−(2’−ヒドロキシエチル
アミノ)−3−ニトロトルエン、1−(2’−ウレイド
エチル)−アミノ−4−ニトロベンゼンのような芳香族
ニトロ染料、C.I.アシッド ブラウン4(C.I.
14 805)のようなアゾ染料、及び、例えば1,4
−ジアミノアントラキノンや1,4,5,8−テトラア
ミノアントラキノンのような分散染料を、約0.1〜4
重量%の量で追加して含有することもできる。
アミノ−2−メチルフェノールや2−アミノ−5−メチ
ルフェノールのような、それ自身がカップリング性で直
接作用する染色成分、並びに、例えばC.I.ベイシッ
ク バイオレット14(C.I.42 510)やC.
I.ベイシック バイオレット2(C.I.42 52
0)のようなトリフェニルメタン染料などの、更に通常
の直接染料、2−アミノ−4,6−ジニトロフェノー
ル、2−アミノ−5−(2’−ヒドロキシエチルアミ
ノ)−ニトロベンゼン、4−(2’−ヒドロキシエチル
アミノ)−3−ニトロトルエン、1−(2’−ウレイド
エチル)−アミノ−4−ニトロベンゼンのような芳香族
ニトロ染料、C.I.アシッド ブラウン4(C.I.
14 805)のようなアゾ染料、及び、例えば1,4
−ジアミノアントラキノンや1,4,5,8−テトラア
ミノアントラキノンのような分散染料を、約0.1〜4
重量%の量で追加して含有することもできる。
【0026】毛髪に直接塗布する染料で更に適したもの
は、例えばJ.C.ジョンソン著の書物、「毛髪染
料」、ノイエス データ社、パークリッジ、USA(1
973年)、第3〜91頁及び第113〜139頁(I
SBN:0−8155−0477−2)に記載されてい
る。
は、例えばJ.C.ジョンソン著の書物、「毛髪染
料」、ノイエス データ社、パークリッジ、USA(1
973年)、第3〜91頁及び第113〜139頁(I
SBN:0−8155−0477−2)に記載されてい
る。
【0027】もちろん、このようなカップリング物質及
び顕色物質、並びにこの他の染色成分は、それが塩基で
ある場合には、例えば塩酸や硫酸塩のような、生理学的
に温和な酸付加塩の形態で添加することもでき、又、そ
れが芳香族性のOH基を有する場合には、例えばアルカ
リフェノレートのような、塩基を含んだ塩の形態で添加
することもできる。
び顕色物質、並びにこの他の染色成分は、それが塩基で
ある場合には、例えば塩酸や硫酸塩のような、生理学的
に温和な酸付加塩の形態で添加することもでき、又、そ
れが芳香族性のOH基を有する場合には、例えばアルカ
リフェノレートのような、塩基を含んだ塩の形態で添加
することもできる。
【0028】その上、この毛髪染色剤中には、更に通常
の化粧添加物、例えばアスコルビン酸、チオグリコール
酸又は亜硫酸ナトリウムのような酸化防止剤、芳香油、
錯体形成剤、網状剤、乳化剤、凝縮剤、保護剤などが含
まれても良い。
の化粧添加物、例えばアスコルビン酸、チオグリコール
酸又は亜硫酸ナトリウムのような酸化防止剤、芳香油、
錯体形成剤、網状剤、乳化剤、凝縮剤、保護剤などが含
まれても良い。
【0029】この調製形態は、例えば溶液、特に水−ア
ルコール性溶液とすることができる。しかしながら、特
に好ましい調製形態は、クリーム、ゲル又はエマルジョ
ンである。これらの調合物は、前記の染料成分と、この
ような調合物において一般的な添加物との混合を意味し
ている。
ルコール性溶液とすることができる。しかしながら、特
に好ましい調製形態は、クリーム、ゲル又はエマルジョ
ンである。これらの調合物は、前記の染料成分と、この
ような調合物において一般的な添加物との混合を意味し
ている。
【0030】溶液、クリーム、エマルジョン又はゲルに
おける通常の添加物には、例えば、水、低級脂肪族アル
コール、例えばエタノール、プロパノール及びイソプロ
パノール、グリセリンや1,2−プロピレングリコール
のようなグリコール等の溶剤、更には、脂肪族アルコー
ル硫酸塩、オキシエチル化脂肪族アルコール硫酸塩、ア
ルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、
アルキルトリメチルアンモニウム塩、アルキルベタイ
ン、オキシエチル化脂肪族アルコール、オキシエチル化
ノニルフェノール、脂肪族アルカノールアミド、オキシ
エチル化脂肪酸エステルのような、アニオン性、カチオ
ン性、両性又は非イオン性界面活性物質の類から選ばれ
た網状剤又は乳化剤、更に、高級脂肪族アルコール、澱
粉又はセルロース誘導体、更には、ワセリン、パラフィ
ン油及び脂肪酸のような濃縮剤、並びにカチオン性樹
脂、ラノリン誘導体、コレステリン、パントテン酸及び
ベタインのような、この他の養毛剤が挙げられる。ここ
に挙げられた成分は、このような目的において一般的な
量で使用され、例えば網状剤や乳化剤では約0.5〜3
0重量%の濃度で、濃縮剤では約0.1〜25重量%の
量で、養毛剤では約0.1〜5.0重量%の濃度で使用
される。
おける通常の添加物には、例えば、水、低級脂肪族アル
コール、例えばエタノール、プロパノール及びイソプロ
パノール、グリセリンや1,2−プロピレングリコール
のようなグリコール等の溶剤、更には、脂肪族アルコー
ル硫酸塩、オキシエチル化脂肪族アルコール硫酸塩、ア
ルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、
アルキルトリメチルアンモニウム塩、アルキルベタイ
ン、オキシエチル化脂肪族アルコール、オキシエチル化
ノニルフェノール、脂肪族アルカノールアミド、オキシ
エチル化脂肪酸エステルのような、アニオン性、カチオ
ン性、両性又は非イオン性界面活性物質の類から選ばれ
た網状剤又は乳化剤、更に、高級脂肪族アルコール、澱
粉又はセルロース誘導体、更には、ワセリン、パラフィ
ン油及び脂肪酸のような濃縮剤、並びにカチオン性樹
脂、ラノリン誘導体、コレステリン、パントテン酸及び
ベタインのような、この他の養毛剤が挙げられる。ここ
に挙げられた成分は、このような目的において一般的な
量で使用され、例えば網状剤や乳化剤では約0.5〜3
0重量%の濃度で、濃縮剤では約0.1〜25重量%の
量で、養毛剤では約0.1〜5.0重量%の濃度で使用
される。
【0031】調合によっては、本発明の毛髪染色剤は、
弱い酸性、中性又はアルカリ性で反応することができ
る。特に、これが6.0〜11.5のpH値を示す場合
には、アンモニアを用いて調整を行うことが好ましい。
しかし、例えばモノエタノールアミンやトリエタノール
アミンのような有機アミンを使用することもでき、ある
いは、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムのような無機
塩基も使用できることがわかった。
弱い酸性、中性又はアルカリ性で反応することができ
る。特に、これが6.0〜11.5のpH値を示す場合
には、アンモニアを用いて調整を行うことが好ましい。
しかし、例えばモノエタノールアミンやトリエタノール
アミンのような有機アミンを使用することもでき、ある
いは、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムのような無機
塩基も使用できることがわかった。
【0032】毛髪を酸化染色するために使用する場合、
前記の毛髪染色剤を、使用する直前に酸化剤と混合し、
毛髪染色処理に十分な量、毛髪の量に応じて、一般的に
は約60〜200g、これらの混合物を毛髪に塗布す
る。
前記の毛髪染色剤を、使用する直前に酸化剤と混合し、
毛髪染色処理に十分な量、毛髪の量に応じて、一般的に
は約60〜200g、これらの混合物を毛髪に塗布す
る。
【0033】毛髪染色を生じさせるための酸化剤として
は、過酸化水素又は、尿素、メラミン又はホウ酸ナトリ
ウムの添加化合物の、3〜12%水溶液、好ましくは6
%水溶液の形態のものを挙げることができる。又、空気
中の酸素による反応、即ち酸化剤を添加せずに着色を生
じさせることも可能である。酸化剤としての6%過酸化
水素溶液は、毛髪染色剤と酸化剤の重量割合が5:1〜
1:2の間、好ましくは1:1になるようにして使用さ
れる。大量の酸化剤は、特に毛髪染色剤中の染料濃度が
高い場合、又は、同時に毛髪を強く漂白することを意図
する場合に使用する。
は、過酸化水素又は、尿素、メラミン又はホウ酸ナトリ
ウムの添加化合物の、3〜12%水溶液、好ましくは6
%水溶液の形態のものを挙げることができる。又、空気
中の酸素による反応、即ち酸化剤を添加せずに着色を生
じさせることも可能である。酸化剤としての6%過酸化
水素溶液は、毛髪染色剤と酸化剤の重量割合が5:1〜
1:2の間、好ましくは1:1になるようにして使用さ
れる。大量の酸化剤は、特に毛髪染色剤中の染料濃度が
高い場合、又は、同時に毛髪を強く漂白することを意図
する場合に使用する。
【0034】この混合物を、15〜50℃で約10〜4
5分間、好ましくは30分間、毛髪に作用させ、それか
ら、毛髪を水で濯いで乾燥させる。場合によっては、こ
のような濯ぎを行った後、引き続いて、シャンプーを用
いて洗髪するか、あるいは、例えばクエン酸や酒石酸の
ような弱い有機酸を用いて再び濯ぎを行う。その後、引
き続いて毛髪を乾燥させる。
5分間、好ましくは30分間、毛髪に作用させ、それか
ら、毛髪を水で濯いで乾燥させる。場合によっては、こ
のような濯ぎを行った後、引き続いて、シャンプーを用
いて洗髪するか、あるいは、例えばクエン酸や酒石酸の
ような弱い有機酸を用いて再び濯ぎを行う。その後、引
き続いて毛髪を乾燥させる。
【0035】本発明の毛髪染色剤は、特に光−、洗濯
−、摩擦に関して十分な堅牢度特性を有する毛髪染色を
もたらし、還元剤を用いて再び除去される。染色能力に
ついては、本発明の毛髪染色剤は、染色成分の種類及び
調合に応じて、幅広い色調に渡る種々の着色濃度を提供
する。得られる赤色の着色の大きな染色強度と、得られ
る青色の着色の染色明度は注目に値するものである。更
には、白くなって化学的には予め傷ついていない毛髪の
染色も、上記の毛髪染色剤を用いて問題なく実施でき、
非常に良好な塗覆力を有するものとなる。この際に得ら
れる着色は、毛髪の種々の構造には関係なく、均一で、
しかも非常に良好な復元能力がある。
−、摩擦に関して十分な堅牢度特性を有する毛髪染色を
もたらし、還元剤を用いて再び除去される。染色能力に
ついては、本発明の毛髪染色剤は、染色成分の種類及び
調合に応じて、幅広い色調に渡る種々の着色濃度を提供
する。得られる赤色の着色の大きな染色強度と、得られ
る青色の着色の染色明度は注目に値するものである。更
には、白くなって化学的には予め傷ついていない毛髪の
染色も、上記の毛髪染色剤を用いて問題なく実施でき、
非常に良好な塗覆力を有するものとなる。この際に得ら
れる着色は、毛髪の種々の構造には関係なく、均一で、
しかも非常に良好な復元能力がある。
【0036】前記式(I) で表される、5位が置換されて
いる2−アルキルアミノ−4−アミノ−1−アルキルベ
ンゼン類は、工業的に有用な2−アミノ−1−アルキル
ベンゼン類(III) から簡単に製造される。そして次に、
4位のニトロ化によって、相当する2−アミノ−5−ハ
ロゲン−4−ニトロ−1−アルキルベンゼン類(IV)が製
造され、この際、R及びXは、先に述べたものを意味す
る。
いる2−アルキルアミノ−4−アミノ−1−アルキルベ
ンゼン類は、工業的に有用な2−アミノ−1−アルキル
ベンゼン類(III) から簡単に製造される。そして次に、
4位のニトロ化によって、相当する2−アミノ−5−ハ
ロゲン−4−ニトロ−1−アルキルベンゼン類(IV)が製
造され、この際、R及びXは、先に述べたものを意味す
る。
【0037】
【化3】
【0038】このニトロ化では、有機合成において一般
的なニトロ化試薬が挙げられ、硫酸と硝酸からなる混合
物が好ましい。
的なニトロ化試薬が挙げられ、硫酸と硝酸からなる混合
物が好ましい。
【0039】2−アミノ−5−ハロゲン−4−ニトロ−
1−アルキルベンゼン(IV)から、前記一般式(I) で表さ
れる新規なカップリング物質を2つの工程で得ることが
できる。
1−アルキルベンゼン(IV)から、前記一般式(I) で表さ
れる新規なカップリング物質を2つの工程で得ることが
できる。
【0040】1. 2−アミノ−5−ハロゲン−4−ニ
トロ−1−アルキルベンゼンを、相当するC2 〜C4 の
クロロ蟻酸−クロロアルキルエステルと反応させて、一
般式(V) で表されるヒドロキシアルキル化化合物(式
中、R2 は、直鎖又は分枝を有するC2 〜C4 のヒドロ
キシアルキル残基を示し、R及びXは、先に述べたもの
を意味する)に変換する。このニトロ基の反応は、この
ような合成方法において知られている試薬、例えばパラ
ジウム/活性炭のような適した触媒の存在下での水素、
を用いて行われ、一般式(Ia)で表されるヒドロキシアル
キル化された本発明の化合物に誘導される。
トロ−1−アルキルベンゼンを、相当するC2 〜C4 の
クロロ蟻酸−クロロアルキルエステルと反応させて、一
般式(V) で表されるヒドロキシアルキル化化合物(式
中、R2 は、直鎖又は分枝を有するC2 〜C4 のヒドロ
キシアルキル残基を示し、R及びXは、先に述べたもの
を意味する)に変換する。このニトロ基の反応は、この
ような合成方法において知られている試薬、例えばパラ
ジウム/活性炭のような適した触媒の存在下での水素、
を用いて行われ、一般式(Ia)で表されるヒドロキシアル
キル化された本発明の化合物に誘導される。
【0041】
【化4】
【0042】2. 式(Ib)で表される本発明の化合物
(式中、アミノ基は、直鎖又は分枝を有するC1 〜C4
のヒドロキシアルキル残基で置換されている)は、下記
の反応機構による4つの合成工程により、相当する2−
アミノ−5−ハロゲン−4−ニトロ−1−アルキルベン
ゼン類(IV)から製造され、この合成工程は、ベンゼンス
ルホニルクロリドのような、アミノ基に対する一般的な
保護基試薬を用いた反応、C1 〜C4 のアルキルヨウ化
物のような一般的なアルキル化試薬を用いたアルキル
化、及び、保護基の適当な除去並びに、ニトロ基の還元
を含み、下記の反応機構中、R3 は、直鎖又は分枝を有
するC1 〜C4 のアルキル残基を示し、Yは、アミノ基
に対する一般的な保護基を示し、R及びXは、先に述べ
たものを意味する。
(式中、アミノ基は、直鎖又は分枝を有するC1 〜C4
のヒドロキシアルキル残基で置換されている)は、下記
の反応機構による4つの合成工程により、相当する2−
アミノ−5−ハロゲン−4−ニトロ−1−アルキルベン
ゼン類(IV)から製造され、この合成工程は、ベンゼンス
ルホニルクロリドのような、アミノ基に対する一般的な
保護基試薬を用いた反応、C1 〜C4 のアルキルヨウ化
物のような一般的なアルキル化試薬を用いたアルキル
化、及び、保護基の適当な除去並びに、ニトロ基の還元
を含み、下記の反応機構中、R3 は、直鎖又は分枝を有
するC1 〜C4 のアルキル残基を示し、Yは、アミノ基
に対する一般的な保護基を示し、R及びXは、先に述べ
たものを意味する。
【0043】
【化5】
【0044】以下の実施例は、本発明の対象を更に詳細
に説明するものであって、本発明の対象はこれらの実施
例に限定されるものではない。
に説明するものであって、本発明の対象はこれらの実施
例に限定されるものではない。
【0045】
【実施例】 実施例1:ゲル形態の毛髪染色剤 0.08 g 4−アミノ−2−(2’−ヒドロキシエチル)アミノ−5− メトキシ−トルエン 1.00 g 2−(2’−ヒドロキシエチル)−1,4−ジアミノベンゼ ン硫酸塩 0.35 g レゾルシン 0.05 g m−アミノフェノール 0.40 g 亜硫酸ナトリウム、無水 15.00 g オレイン酸 7.00 g イソプロパノール 10.00 g アンモニア(22%水溶液) 66.12 g 水 −−−−−−−− 100.00 g
【0046】上記のゲル状の毛髪染色剤50gを、使用
する直前に6%過酸化水素水溶液と混合する。その後、
この混合物をブロンド色の人間の毛髪に塗布する。40
℃で30分間の作用時間の後、この毛髪を水で濯ぎ、そ
の後、乾燥させる。この毛髪は、自然な茶色の着色を有
していた。
する直前に6%過酸化水素水溶液と混合する。その後、
この混合物をブロンド色の人間の毛髪に塗布する。40
℃で30分間の作用時間の後、この毛髪を水で濯ぎ、そ
の後、乾燥させる。この毛髪は、自然な茶色の着色を有
していた。
【0047】 実施例2:毛髪染色溶液 0.22 g 4−アミノ−2−(2’−ヒドロキシエチル)アミノ−5− メトキシ−トルエン 1.26 g p−アミノフェノール 0.12 g レゾルシン 0.10 g m−アミノフェノール 1.05 g 5−アミノ−2−メチルフェノール 0.40 g 亜硫酸ナトリウム、無水 10.00 g ラウリルアルコール−ジグリコールエーテル硫酸塩 (28%水溶液) 10.00 g イソプロパノール 20.00 g アンモニア(22%水溶液) 56.85 g 水、無塩 −−−−−−−− 100.00 g
【0048】上記の毛髪染色溶液50gを、使用する直
前に6%過酸化水素水溶液と混合する。その後、この混
合物をブロンド色の人間の毛髪に塗布する。40℃で3
0分間の作用時間の後、この毛髪を水で濯ぎ、その後、
乾燥させる。この毛髪は、流行の赤褐色に着色される。
前に6%過酸化水素水溶液と混合する。その後、この混
合物をブロンド色の人間の毛髪に塗布する。40℃で3
0分間の作用時間の後、この毛髪を水で濯ぎ、その後、
乾燥させる。この毛髪は、流行の赤褐色に着色される。
【0049】比較例 染色安定性を比較するために、染料として、前記一般式
(I) の本発明によるカップリング物質である、4−アミ
ノ−2−(2’−ヒドロキシエチル)アミノ−5−メト
キシトルエン、4−アミノ−2−(2’−ヒドロキシエ
チル)アミノ−5−クロロトルエン、又は、公知のカッ
プリング物質である、2,4−ジアミノ−5−エトキシ
トルエン、2,4−ジアミノ−5−フルオロトルエンを
それぞれ、公知の顕色物質である、1,4−ジアミノベ
ンゼン(実施例I、IV、VII 及びX)、2,5−ジアミ
ノトルエン(実施例II、V、VIII及びXI)、2−(2’
−ヒドロキシエチル)−1,4−ジアミノベンゼン(実
施例III 、VI、IX及びXII)と、毛髪染色溶液中に等モ
ル量配合されるようにして添加した。
(I) の本発明によるカップリング物質である、4−アミ
ノ−2−(2’−ヒドロキシエチル)アミノ−5−メト
キシトルエン、4−アミノ−2−(2’−ヒドロキシエ
チル)アミノ−5−クロロトルエン、又は、公知のカッ
プリング物質である、2,4−ジアミノ−5−エトキシ
トルエン、2,4−ジアミノ−5−フルオロトルエンを
それぞれ、公知の顕色物質である、1,4−ジアミノベ
ンゼン(実施例I、IV、VII 及びX)、2,5−ジアミ
ノトルエン(実施例II、V、VIII及びXI)、2−(2’
−ヒドロキシエチル)−1,4−ジアミノベンゼン(実
施例III 、VI、IX及びXII)と、毛髪染色溶液中に等モ
ル量配合されるようにして添加した。
【0050】 実施例I:染色溶液 10.0000 g ヤシ脂肪酸とオレイン酸のカリウム塩からなる混合物 10.0000 g イソプロパノール 2.4531 g 4−アミノ−2−(2’−ヒドロキシエチル)アミノ− 5−メトキシ−トルエン 1.3518 g 1,4−ジアミノベンゼン 10.0000 g アンモニア(25%水溶液) 66.1951 g 水 −−−−−−−− 100.0000 g
【0051】 実施例II:染色溶液 10.0000 g ヤシ脂肪酸とオレイン酸のカリウム塩からなる混合物 10.0000 g イソプロパノール 2.4531 g 4−アミノ−2−(2’−ヒドロキシエチル)アミノ− 5−メトキシ−トルエン 1.5271 g 1,4−ジアミノトルエン 10.0000 g アンモニア(25%水溶液) 66.0198 g 水 −−−−−−−− 100.0000 g
【0052】 実施例III :染色溶液 10.0000 g ヤシ脂肪酸とオレイン酸のカリウム塩からなる混合物 10.0000 g イソプロパノール 2.4531 g 4−アミノ−2−(2’−ヒドロキシエチル)アミノ− 5−メトキシ−トルエン 1.9025 g 2−(2’−ヒドロキシエチル)−1,4−ジアミノベ ンゼン 10.0000 g アンモニア(25%水溶液) 65.6444 g 水 −−−−−−−− 100.0000 g
【0053】 実施例IV:染色溶液 10.0000 g ヤシ脂肪酸とオレイン酸のカリウム塩からなる混合物 10.0000 g イソプロパノール 2.5084 g 4−アミノ−2−(2’−ヒドロキシエチル)アミノ− 5−クロロ−トルエン 1.3518 g 1,4−ジアミノベンゼン 10.0000 g アンモニア(25%水溶液) 66.1398 g 水 −−−−−−−− 100.0000 g
【0054】 実施例V:染色溶液 10.0000 g ヤシ脂肪酸とオレイン酸のカリウム塩からなる混合物 10.0000 g イソプロパノール 2.5084 g 4−アミノ−2−(2’−ヒドロキシエチル)アミノ− 5−クロロ−トルエン 1.5271 g 2,5−ジアミノトルエン 10.0000 g アンモニア(25%水溶液) 65.9645 g 水 −−−−−−−− 100.0000 g
【0055】 実施例VI:染色溶液 10.0000 g ヤシ脂肪酸とオレイン酸のカリウム塩からなる混合物 10.0000 g イソプロパノール 2.5084 g 4−アミノ−2−(2’−ヒドロキシエチル)アミノ− 5−クロロ−トルエン 1.9025 g 2−(2’−ヒドロキシエチル)−1,4−ジアミノ− ベンゼン 10.0000 g アンモニア(25%水溶液) 65.5891 g 水 −−−−−−−− 100.0000 g
【0056】 実施例VII :従来の染色溶液 10.0000 g ヤシ脂肪酸とオレイン酸のカリウム塩からなる混合物 10.0000 g イソプロパノール 2.0778 g 2,4−ジアミノ−5−エトキシトルエン 1.3518 g 1,4−ジアミノベンゼン 10.0000 g アンモニア(25%水溶液) 66.5704 g 水 −−−−−−−− 100.0000 g
【0057】 実施例VIII:従来の染色溶液 10.0000 g ヤシ脂肪酸とオレイン酸のカリウム塩からなる混合物 10.0000 g イソプロパノール 2.0778 g 2,4−ジアミノ−5−エトキシトルエン 1.5271 g 1,5−ジアミノトルエン 10.0000 g アンモニア(25%水溶液) 66.3951 g 水 −−−−−−−− 100.0000 g
【0058】 実施例IX:従来の染色溶液 10.0000 g ヤシ脂肪酸とオレイン酸のカリウム塩からなる混合物 10.0000 g イソプロパノール 2.0778 g 2,4−ジアミノ−5−エトキシトルエン 1.9025 g 2−(2’−ヒドロキシエチル)−1,4−ジアミノ− ベンゼン 10.0000 g アンモニア(25%水溶液) 66.0197 g 水 −−−−−−−− 100.0000 g
【0059】 実施例X:従来の染色溶液 10.0000 g ヤシ脂肪酸とオレイン酸のカリウム塩からなる混合物 10.0000 g イソプロパノール 1.7520 g 2,4−ジアミノ−5−フルオロトルエン 1.3518 g 1,4−ジアミノベンゼン 10.0000 g アンモニア(25%水溶液) 66.8962 g 水 −−−−−−−− 100.0000 g
【0060】 実施例XI:従来の染色溶液 10.0000 g ヤシ脂肪酸とオレイン酸のカリウム塩からなる混合物 10.0000 g オレイン酸 1.7520 g 2,4−ジアミノ−5−フルオロトルエン 1.5271 g 2,5−ジアミノトルエン 10.0000 g アンモニア(25%水溶液) 66.7209 g 水 −−−−−−−− 100.0000 g
【0061】 実施例IX:従来の染色溶液 10.0000 g ヤシ脂肪酸とオレイン酸のカリウム塩からなる混合物 10.0000 g イソプロパノール 1.7520 g 2,4−ジアミノ−5−フルオロトルエン 1.9025 g 2−(2’−ヒドロキシエチル)−1,4−ジアミノ− ベンゼン 10.0000 g アンモニア(25%水溶液) 66.3455 g 水 −−−−−−−− 100.0000 g
【0062】前記実施例I〜XII の染色溶液各5gを、
使用する直前に、6%過酸化水素溶液5gとそれぞれ混
合した。その後、この混合物を、それぞれ白色の水牛の
毛髪束に塗布した。40℃で30分間の作用時間の後、
この水牛の毛髪束を水で濯ぎ、乾燥させた。
使用する直前に、6%過酸化水素溶液5gとそれぞれ混
合した。その後、この混合物を、それぞれ白色の水牛の
毛髪束に塗布した。40℃で30分間の作用時間の後、
この水牛の毛髪束を水で濯ぎ、乾燥させた。
【0063】最後に、このようにして染色された水牛の
毛髪束の染色測定値を、色測定装置(クロマメーターC
R200、ミノルタ社製)を用いて決定した。この場合
において、Yは、汚れのない白色表面(Y=100%)
に対する明度、即ち、Y値が大きいほど、一層、色がよ
り明るいことを示す。
毛髪束の染色測定値を、色測定装置(クロマメーターC
R200、ミノルタ社製)を用いて決定した。この場合
において、Yは、汚れのない白色表面(Y=100%)
に対する明度、即ち、Y値が大きいほど、一層、色がよ
り明るいことを示す。
【0064】パラメーターx、y及びzは、各染色色調
の赤、緑及び青成分を示し、この場合においては、xと
yとが測定され、zは、式z=1−(x+y)から算出
されたものである。
の赤、緑及び青成分を示し、この場合においては、xと
yとが測定され、zは、式z=1−(x+y)から算出
されたものである。
【0065】このようにして染色された水牛の毛髪束の
染色測定値を表1に示す(括弧内の値は3週間後に測定
されたものである)。
染色測定値を表1に示す(括弧内の値は3週間後に測定
されたものである)。
【0066】
【表1】
【0067】以下において、本発明の4−アミノ−2−
(2’−ヒドロキシエチル)−アミノ−4−クロロトル
エン(A)が、位置異性体である2−アミノ−4−
(2’−ヒドロキシエチル)−アミノ−4−クロロトル
エン(B)に比べて良好な染色特性を示すことが明らか
である。
(2’−ヒドロキシエチル)−アミノ−4−クロロトル
エン(A)が、位置異性体である2−アミノ−4−
(2’−ヒドロキシエチル)−アミノ−4−クロロトル
エン(B)に比べて良好な染色特性を示すことが明らか
である。
【0068】
【化6】
【0069】更に、実施例IV、V及びVIに記載の毛髪染
色剤を用いて得られる着色を、本発明の4−アミノ−2
−(2’−ヒドロキシエチル)−アミノ−4−クロロト
ルエンの代わりに、異性体の2−アミノ−4−(2’−
ヒドロキシエチル)−アミノ−4−クロロトルエンを同
量を混合して得た対応する毛髪染色溶液(実施例IVa、
Va 及びVIa )を用いた場合の着色と比較した。この染
色測定値の測定は、前記の方法により行い、この際、毛
髪染色処理の直後に最初の測定を行う一方、毛髪染色処
理から3週間後に2回目の測定を行った。
色剤を用いて得られる着色を、本発明の4−アミノ−2
−(2’−ヒドロキシエチル)−アミノ−4−クロロト
ルエンの代わりに、異性体の2−アミノ−4−(2’−
ヒドロキシエチル)−アミノ−4−クロロトルエンを同
量を混合して得た対応する毛髪染色溶液(実施例IVa、
Va 及びVIa )を用いた場合の着色と比較した。この染
色測定値の測定は、前記の方法により行い、この際、毛
髪染色処理の直後に最初の測定を行う一方、毛髪染色処
理から3週間後に2回目の測定を行った。
【0070】この染色測定値が、以下の表2にまとめら
れている。括弧内の値は3週間後に測定されたものであ
る。
れている。括弧内の値は3週間後に測定されたものであ
る。
【0071】
【表2】
【0072】製造例 実施例A:4−アミノ−2−(2’−ヒドロキシエチ
ル)アミノ−5−メトキシトルエンの製造 工程1:2−アミノ−5−フルオロ−4−ニトロトルエ
ン 1.3g(10ミリモル)の4−フルオロ−2−メチル
アニリンを、10mlの濃H2 SO4 に加え、−10℃
に冷却する。2mlの濃H2 SO4 中に0.4ml(1
0ミリモル)の発煙HNO3 を含む冷溶液を、ゆっくり
と滴下する。この混合物を0℃で3時間攪拌し、引き続
いて氷に注ぐ。この沈澱生成物を吸引濾過し、その後、
洗浄する。178℃の融点を有する、黄色に着色した結
晶が0.85g(理論値の50%)得られる。
ル)アミノ−5−メトキシトルエンの製造 工程1:2−アミノ−5−フルオロ−4−ニトロトルエ
ン 1.3g(10ミリモル)の4−フルオロ−2−メチル
アニリンを、10mlの濃H2 SO4 に加え、−10℃
に冷却する。2mlの濃H2 SO4 中に0.4ml(1
0ミリモル)の発煙HNO3 を含む冷溶液を、ゆっくり
と滴下する。この混合物を0℃で3時間攪拌し、引き続
いて氷に注ぐ。この沈澱生成物を吸引濾過し、その後、
洗浄する。178℃の融点を有する、黄色に着色した結
晶が0.85g(理論値の50%)得られる。
【0073】 1 H-NMR (D6 -DMSO):δ= 2.24 (s;3H;−CH3 ) 5.78 (br.s;2H;−NH2 D2 Oで交換) 7.28 (d,J= 12 Hz;1H;6−H) 7.57 (d,J= 6.8 Hz ;1H;3−H) MS (70eV) : m/e=170(M+ )
【0074】工程2:2−クロロエチル−N−〔(4−
フルオロ−2−メチル−5−ニトロ)−フェニル〕−カ
ルバメート5g(29ミリモル)の2−アミノ−5−フ
ルオロ−4−ニトロトルエンを、200mlのジオキサ
ン中で、2.5gの炭酸カルシウムと共に70℃に加温
し、3.1mlの塩化蟻酸クロロエチルエステルを添加
して、100℃で3時間加熱する。この溶液を熱濾過
し、この濾過物を500mlの氷水にあける。この黄土
色の沈澱を吸引濾過し、エタノール−水の混合物から再
結晶する。113℃の融点を有する、2−クロロエチル
−N−〔(4−フルオロ−2−メチル−5−ニトロ)−
フェニル〕−カルバメートが6.6g(理論値の81
%)得られる。
フルオロ−2−メチル−5−ニトロ)−フェニル〕−カ
ルバメート5g(29ミリモル)の2−アミノ−5−フ
ルオロ−4−ニトロトルエンを、200mlのジオキサ
ン中で、2.5gの炭酸カルシウムと共に70℃に加温
し、3.1mlの塩化蟻酸クロロエチルエステルを添加
して、100℃で3時間加熱する。この溶液を熱濾過
し、この濾過物を500mlの氷水にあける。この黄土
色の沈澱を吸引濾過し、エタノール−水の混合物から再
結晶する。113℃の融点を有する、2−クロロエチル
−N−〔(4−フルオロ−2−メチル−5−ニトロ)−
フェニル〕−カルバメートが6.6g(理論値の81
%)得られる。
【0075】 1 H-NMR (D6 -DMSO):δ= 2.33 (s;3H;−CH3 ) 3.88 (t;2H;CH 2 Cl) 4.38 (t;2H;CH 2 CH2 Cl) 7.49 (d,J= 12.3 Hz;1H;6−H) 8.22 (d,J= 7.3 Hz ;1H;3−H) 9.44 (br.s;2H;−NH、D2 Oで交換) MS (70eV) : m/e=276(M+ )
【0076】工程3:2−(2’−ヒドロキシエチル)
アミノ−4−ニトロ−5−メトキシトルエン 10g(36ミリモル)の2−クロロエチル−N−〔4
−フルオロ−2−メチル−5−ニトロ)フェニル〕−カ
ルバメートを、10%NaOHとメタノールの比率が
2:1である混合物120mlと混合し、還流させなが
ら1時間加熱する。冷却後、この溶液を水で希釈し、酢
酸を用いて中和する。この粒子の細かい赤色の結晶を吸
引濾過し、エタノール−水の混合物から再結晶する。こ
の際の収量は理論値の63%(5.1g)となり、この
化合物の融点は94℃である。
アミノ−4−ニトロ−5−メトキシトルエン 10g(36ミリモル)の2−クロロエチル−N−〔4
−フルオロ−2−メチル−5−ニトロ)フェニル〕−カ
ルバメートを、10%NaOHとメタノールの比率が
2:1である混合物120mlと混合し、還流させなが
ら1時間加熱する。冷却後、この溶液を水で希釈し、酢
酸を用いて中和する。この粒子の細かい赤色の結晶を吸
引濾過し、エタノール−水の混合物から再結晶する。こ
の際の収量は理論値の63%(5.1g)となり、この
化合物の融点は94℃である。
【0077】 1 H-NMR (D6 -DMSO):δ= 2.24 (s;3H;−CH3 ) 3.16-3.22(m;2H;−CH 2 −OH) 3.64-3.66(m;2H;NH−CH 2 ) 3.86 (s;3H;−OCH3 ) 4.82 (br.s;1H;OH、D2 Oで交換) 4.93 (br;1H;NH、D2 Oで交換) 7.04 (s;1H;6−H) 7.15 (s;1H;3−H) MS (70eV) : m/e=226(M+ )
【0078】工程4:4−アミノ−2−(2’−ヒドロ
キシエチル)アミノ−5−メトキシトルエン 3g(15ミリモル)の 2−(2’−ヒドロキシエチ
ル)アミノ−4−ニトロ−5−メトキシトルエンを、1
00mlの無水エタノール中で触媒量のパラジウム/炭
素(5%Pd)を用いて水素添加する。触媒を濾別した
後、溶剤を完全に蒸発除去し、この灰色の結晶をメタノ
ールから再結晶する。4−アミノ−2−(2’−ヒドロ
キシエチル)アミノ−5−メトキシトルエンが2.2g
(理論値の83%)得られ、この化合物は148℃で溶
融する。
キシエチル)アミノ−5−メトキシトルエン 3g(15ミリモル)の 2−(2’−ヒドロキシエチ
ル)アミノ−4−ニトロ−5−メトキシトルエンを、1
00mlの無水エタノール中で触媒量のパラジウム/炭
素(5%Pd)を用いて水素添加する。触媒を濾別した
後、溶剤を完全に蒸発除去し、この灰色の結晶をメタノ
ールから再結晶する。4−アミノ−2−(2’−ヒドロ
キシエチル)アミノ−5−メトキシトルエンが2.2g
(理論値の83%)得られ、この化合物は148℃で溶
融する。
【0079】 1 H-NMR (D6 -DMSO):δ= 2.01 (s;3H;CH3 ) 3.06 (m;2H;−CH 2 OH) 3.61-3.66(m;2H;−NHCH 2 ) 3.68 (s;3H;−OCH3 ) 4.08 (br.s;1H;OH、D2 Oで交換) 4.37 (br.s;2H;NH2 、D2 Oで交換) 4.76 (br.s;1H;NH、D2 Oで交換) 6.05 (s;1H;3−H) 6.55 (s;1H;6−H) MS (70eV) : m/e=196(M+ )
【0080】実施例B:4−アミノ−2−(2’−ヒド
ロキシエチル)アミノ−5−エトキシトルエンの製造 工程1及び2:2−クロロエチル−N−〔(4−フルオ
ロ−2−メチル−5−ニトロ)−フェニル〕−カルバメ
ート 2−クロロエチル−N−〔(4−フルオロ−2−メチル
−5−ニトロ)−フェニル〕−カルバメートを、4−フ
ルオロ−2−メチルアニリンから、実施例Aに記載され
る工程1及び2に従って製造する。
ロキシエチル)アミノ−5−エトキシトルエンの製造 工程1及び2:2−クロロエチル−N−〔(4−フルオ
ロ−2−メチル−5−ニトロ)−フェニル〕−カルバメ
ート 2−クロロエチル−N−〔(4−フルオロ−2−メチル
−5−ニトロ)−フェニル〕−カルバメートを、4−フ
ルオロ−2−メチルアニリンから、実施例Aに記載され
る工程1及び2に従って製造する。
【0081】工程3:2−(2’−ヒドロキシエチル)
アミノ−5−エトキシ−4−ニトロトルエン 11g(3.6ミリモル)の2−クロロエチル−N−
〔(4−フルオロ−2−メチル−5−ニトロ)−フェニ
ル〕−カルバメートを、10mlのエタノールと10m
lの10%苛性ソーダ液中で1時間、還流しながら加熱
する。この溶液を氷にあけ、酢酸を用いて中和する。赤
色の沈澱を吸引濾過する。この収量は0.7g(理論値
の80%)であり、融点は119℃である。
アミノ−5−エトキシ−4−ニトロトルエン 11g(3.6ミリモル)の2−クロロエチル−N−
〔(4−フルオロ−2−メチル−5−ニトロ)−フェニ
ル〕−カルバメートを、10mlのエタノールと10m
lの10%苛性ソーダ液中で1時間、還流しながら加熱
する。この溶液を氷にあけ、酢酸を用いて中和する。赤
色の沈澱を吸引濾過する。この収量は0.7g(理論値
の80%)であり、融点は119℃である。
【0082】 1 H-NMR (D6 -DMSO):δ= 1.31 (t;J= 7.0 Hz;3H;OCH2 CH 3 ) 2.17 (s;3H;−CH3 ) 3.10-3.16(m;2H;−CH 2 OH) 3.58 (m;2H;−NH−CH 2 ) 4.04-4.08(q;J= 6.9 Hz ;2H; −OCH 2 CH3 ) 4.78 (br.s;1H;NH) 4.90 (t;J= 5.6 Hz ;1H;OH) 6.96 (s;1H;6−H) 7.08 (s;2H;3−H) MS (70eV) : m/e=240(M+ )
【0083】工程4:4−アミノ−2−(2’−ヒドロ
キシエチル)アミノ−5−エトキシトルエン 644mg(2.7ミリモル)の2−(2’−ヒドロキ
シエチル)アミノ−5−エトキシ−4−ニトロトルエン
を、50mlのメタノール中で触媒量のパラジウム/炭
素(5%Pd)を用いて水素添加する。触媒を濾別した
後、溶剤を完全に蒸発除去すると、薄層クロマトグラフ
ィー的に純粋な4−アミノ−2−(2’−ヒドロキシエ
チル)アミノ−5−エトキシトルエンが428mg(理
論値の76%)析出する。このようにして得られた結晶
は128℃で溶融する。
キシエチル)アミノ−5−エトキシトルエン 644mg(2.7ミリモル)の2−(2’−ヒドロキ
シエチル)アミノ−5−エトキシ−4−ニトロトルエン
を、50mlのメタノール中で触媒量のパラジウム/炭
素(5%Pd)を用いて水素添加する。触媒を濾別した
後、溶剤を完全に蒸発除去すると、薄層クロマトグラフ
ィー的に純粋な4−アミノ−2−(2’−ヒドロキシエ
チル)アミノ−5−エトキシトルエンが428mg(理
論値の76%)析出する。このようにして得られた結晶
は128℃で溶融する。
【0084】 1 H-NMR (D6 -DMSO):δ= 1.26 (t;3H;CH 3 −CH2 −O−) 1.94 (s;3H;−CH3 ) 2.98 (m;2H;−CH2 −OH) 3.57 (m;2H;NH−CH 2 ) 3.79-3.86(q;2H;CH3 −CH 2 −O−) 4.12 (br.s;1H;OH、D2 Oで交換) 4.69 (br.s;1H;NH、D2 Oで交換) 5.98 (s;1H;3−H) 6.48 (s;2H;6−H) MS (70eV) : m/e=210(M+ )
【0085】実施例C:4−アミノ−2−(2’−ヒド
ロキシエチル)アミノ−5−クロロトルエン塩酸塩の製
造 工程1:2−アミノ−5−クロロ−4−ニトロトルエン 7g(20ミリモル)の2−アミノ−5−クロロトルエ
ンを、10℃にて10mlのH2 SO4 に溶解させる。
2.05mlの発煙HNO3 を、10mlの濃H2 SO
4 に溶解させ、この溶液を上記溶液にゆっくりと滴下す
る。この溶液を室温にて3〜4時間攪拌し、引き続いて
氷に注ぐ。この黄色い結晶を吸引濾過して、メタノール
から再結晶する。2−アミノ−5−クロロ−4−ニトロ
トルエンが6.4g(理論値の70%)得られ、この化
合物は115℃で溶融する。
ロキシエチル)アミノ−5−クロロトルエン塩酸塩の製
造 工程1:2−アミノ−5−クロロ−4−ニトロトルエン 7g(20ミリモル)の2−アミノ−5−クロロトルエ
ンを、10℃にて10mlのH2 SO4 に溶解させる。
2.05mlの発煙HNO3 を、10mlの濃H2 SO
4 に溶解させ、この溶液を上記溶液にゆっくりと滴下す
る。この溶液を室温にて3〜4時間攪拌し、引き続いて
氷に注ぐ。この黄色い結晶を吸引濾過して、メタノール
から再結晶する。2−アミノ−5−クロロ−4−ニトロ
トルエンが6.4g(理論値の70%)得られ、この化
合物は115℃で溶融する。
【0086】 1 H-NMR (D6 -DMSO):δ= 2.13 (s;3H;−CH3 ) 4.24 (br.s;2H;−NH2 ) 7.26 (s;2H;3−H;6−H) MS (70eV) : m/e=141(M+ )
【0087】工程2:2−クロロエチル−N−〔(4−
クロロ−2−メチル−5−ニトロ)−フェニル〕−カル
バメート 3g(16ミリモル)の4−アミノ−5−クロロトルエ
ンを、150mlのジオキサン中で、1.5gの炭酸カ
ルシウムと共に70℃に加温する。3.6ml(35ミ
リモル)の塩化蟻酸クロロエチルエステルを滴下して、
この溶液を100℃で3.5時間攪拌する。これを濾過
して氷にあけ、透明性を有する結晶を吸引濾過する。2
−クロロエチル−N−〔(4−クロロ−2−メチル−5
−ニトロ)−フェニル〕−カルバメートが4.5g(理
論値の94%)得られ、この化合物は93℃で溶融す
る。
クロロ−2−メチル−5−ニトロ)−フェニル〕−カル
バメート 3g(16ミリモル)の4−アミノ−5−クロロトルエ
ンを、150mlのジオキサン中で、1.5gの炭酸カ
ルシウムと共に70℃に加温する。3.6ml(35ミ
リモル)の塩化蟻酸クロロエチルエステルを滴下して、
この溶液を100℃で3.5時間攪拌する。これを濾過
して氷にあけ、透明性を有する結晶を吸引濾過する。2
−クロロエチル−N−〔(4−クロロ−2−メチル−5
−ニトロ)−フェニル〕−カルバメートが4.5g(理
論値の94%)得られ、この化合物は93℃で溶融す
る。
【0088】 1 H-NMR (D6 -DMSO):δ= 2.33 (s;3H;−CH3 ) 3.87 (t;J= 5.2 Hz ;2H;−CH 2 Cl) 4.39 (t;J= 5.2 Hz ;2H;−CH 2 − CH2 Cl) 7.59 (s;1H;6−H) 8.23 (s;1H;3−H) 9.51 (br.s;1H;−NH) MS (70eV) : m/e=293(M+ )
【0089】工程3:2−(2’−ヒドロキシエチル)
アミノ−4−ニトロ−5−クロロトルエン 2g(6.8ミリモル)の2−クロロエチル−N−〔4
−クロロ−2−メチル−5−ニトロ)フェニル〕−カル
バメートを、10mlのメタノール中で70℃に加熱す
る。8.2ml(21ミリモル)の10%苛性ソーダ液
を滴下し、還流させながら1.5時間加熱する。この溶
液を氷にあけ、酢酸を用いて中和する。このようにして
生成した沈澱を濾別し、エタノール/水から再結晶す
る。オレンジ色の結晶が816mg(理論値の52%)
が得られ、この結晶は110℃で溶融する。
アミノ−4−ニトロ−5−クロロトルエン 2g(6.8ミリモル)の2−クロロエチル−N−〔4
−クロロ−2−メチル−5−ニトロ)フェニル〕−カル
バメートを、10mlのメタノール中で70℃に加熱す
る。8.2ml(21ミリモル)の10%苛性ソーダ液
を滴下し、還流させながら1.5時間加熱する。この溶
液を氷にあけ、酢酸を用いて中和する。このようにして
生成した沈澱を濾別し、エタノール/水から再結晶す
る。オレンジ色の結晶が816mg(理論値の52%)
が得られ、この結晶は110℃で溶融する。
【0090】 1 H-NMR (D6 -DMSO):δ= 2.15 (s;3H;−CH3 ) 3.22 (q;J= 5.7 Hz ;2H;−CH 2 OH) 3.58 (q;J= 5.8 Hz ;2H;−NHCH 2 ) 4.78 (t;J= 5.6 Hz ;1H;−OH、 D2 Oで交換) 5.53 (t;J= 5.3 Hz ;1H;−NH、 D2 Oで交換) 7.11 (s;1H;6−H) 7.29 (s;1H;3−H) MS (70eV) : m/e=230(M+ )
【0091】工程4:4−アミノ−2−(2’−ヒドロ
キシエチル)アミノ−5−クロロトルエン塩酸塩 670mg(2.9ミリモル)の 2−(2’−ヒドロ
キシエチル)アミノ−5−クロロ−4−ニトロトルエン
と、625gのスズを、10mlの1/2濃塩酸中で還
流させながら1時間加熱する。冷却後、10mlのH2
Oで希釈し、この混合物を、40mlの10%苛性ソー
ダ液にあける。このようにして沈澱したスズ塩を濾別
し、この濾液を、それぞれ30mlの塩化メチレンを用
いて3回抽出する。水を用いて洗浄した後、Na2 SO
4 で乾燥され、溶剤を完全に蒸発除去する。この油状の
残査を、20mlのメタノール中に取り出し、等モル量
の塩酸と混合する。
キシエチル)アミノ−5−クロロトルエン塩酸塩 670mg(2.9ミリモル)の 2−(2’−ヒドロ
キシエチル)アミノ−5−クロロ−4−ニトロトルエン
と、625gのスズを、10mlの1/2濃塩酸中で還
流させながら1時間加熱する。冷却後、10mlのH2
Oで希釈し、この混合物を、40mlの10%苛性ソー
ダ液にあける。このようにして沈澱したスズ塩を濾別
し、この濾液を、それぞれ30mlの塩化メチレンを用
いて3回抽出する。水を用いて洗浄した後、Na2 SO
4 で乾燥され、溶剤を完全に蒸発除去する。この油状の
残査を、20mlのメタノール中に取り出し、等モル量
の塩酸と混合する。
【0092】 1 H-NMR (D6 -DMSO):δ= 1.93 (s;3H;−CH3 ) 3.05 (t;J= 6.0 Hz ;2H;−CH2 OH) 3.33 (br.s;1H;OH、D2 Oで交換) 3.59 (t;J= 5.9 Hz ;2H;NHCH 2 ) 4.72 (br.s;2H;NH2 、D2 Oで交換) 5.1 (br.s;1H;NH、D2 Oで交換) 6.75 (s;1H;3H) 6.95 (s;1H;6−H) MS (70eV) : m/e=200(M+ )
【0093】本願明細書において挙げられているパーセ
ント値は全て、特に記載のない限りは、重量%を示す。
ント値は全て、特に記載のない限りは、重量%を示す。
【0094】
【発明の効果】本発明の新規なカップリング物質を含有
する毛髪酸化染色用薬剤を使用した場合には、良好な光
−、パーマネントウェーブ−、酸−及び摩擦堅牢度を有
する毛髪染色が得られる。又、本発明の毛髪染色剤は、
染色成分の種類及び調合に応じて、幅広い色調に渡る種
々の着色濃度を提供し、特に赤の色調の染色強度と、青
の色調の染色明度が優れている。
する毛髪酸化染色用薬剤を使用した場合には、良好な光
−、パーマネントウェーブ−、酸−及び摩擦堅牢度を有
する毛髪染色が得られる。又、本発明の毛髪染色剤は、
染色成分の種類及び調合に応じて、幅広い色調に渡る種
々の着色濃度を提供し、特に赤の色調の染色強度と、青
の色調の染色明度が優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アンケ フランク ドイツ連邦共和国、デー‐65933 フラン クフルト、アルテ ファルターシュトラー セ 29 (72)発明者 アレクサ ヴァインゲス ドイツ連邦共和国、デー‐69121 ハイデ ルベーク、ラングゲヴァン 9
Claims (11)
- 【請求項1】 顕色剤物質−カップリング物質の配合
物、並びに、場合によっては他の染色成分及び、毛髪染
色剤において一般的な添加物を主剤とする毛髪酸化染色
用薬剤であって、前記薬剤が、下記の一般式(I) 【化1】 で表されるカップリング物質、又はその生理学的に温和
な水溶性塩を、少なくとも1種含有することを特徴とす
る毛髪酸化染色用薬剤。 - 【請求項2】 前記薬剤が、前記一般式(I) のカップリ
ング物質を0.01〜5重量%の割合で含有することを
特徴とする請求項1記載の薬剤。 - 【請求項3】 前記薬剤が、4−アミノ−2−(2’−
ヒドロキシエチル)アミノ−5−エトキシ−トルエン、
4−アミノ−2−(2’−ヒドロキシエチル)アミノ−
5−メトキシ−トルエン、又は4−アミノ−2−(2’
−ヒドロキシエチル)アミノ−5−クロロ−トルエン
を、カップリング物質として含有することを特徴とする
請求項1又は請求項2記載の薬剤。 - 【請求項4】 前記薬剤が、更に、レゾルシン、4−ク
ロロレゾルシン、4,6−ジクロロレゾルシン、2−メ
チルレゾルシン、2−アミノ−4−(2’−ヒドロキシ
エチルアミノ)アニソール、m−フェニレンジアミン、
5−アミノ−2−メチルフェノール、2,4−ジアミノ
フェノキシエタノール、1−ナフトール、m−アミノフ
ェノール、3−アミノ−4−クロロ−6−メチルフェノ
ール、3−アミノ−2−メチル−フェノール、4−アミ
ノ−2−ヒドロキシフェノキシエタノール、4−ヒドロ
キシ−1,2−メチレンジオキシベンゼン、4−(2’
−ヒドロキシエチルアミノ)−1,2−メチレンジオキ
シベンゼン、2,4−ジアミノ−5−エトキシトルエ
ン、4−ヒドロキシインドール、4−アミノ−5−フル
オロ−2−ヒドロキシ−トルエン、4−アミノ−5−エ
トキシ−2−ヒドロキシ−トルエン、及び3,5−ジア
ミノ−2,6−ジメトキシピリジンから選ばれた他のカ
ップリング物質を少なくとも1種追加して含有すること
を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の薬
剤。 - 【請求項5】 前記顕色物質が、1,4−ジアミノベン
ゼン、2,5−ジアミノ−トルエン、2−(2’−ヒド
ロキシエチル)−1,4−ジアミノベンゼン、4−アミ
ノフェノール、4−アミノ−2−アミノメチル−フェノ
ール、4−アミノ−3−メチルフェノール、4−アミノ
−2−メトキシメチルフェノール、4−アミノ−2−エ
トキシ−メチルフェノール、4,5−ジアミノ−1−メ
チル−ピラゾール、4,5−ジアミノ−1−イソプロピ
ル−ピラゾール、1−ベンジル−4,5−ジアミノ−ピ
ラゾール、4,5−ジアミノ−1−メチルベンジル−ピ
ラゾール、並びにテトラアミノピリミジン、又は、その
生理学的に温和な塩類から選ばれたものであることを特
徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の薬剤。 - 【請求項6】 前記の顕色剤物質−カップリング物質の
配合物の総量が、0.1〜5.0重量%であることを特
徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の薬剤。 - 【請求項7】 前記薬剤が、6−アミノ−2−メチルフ
ェノール、2−アミノ−5−メチルフェノール、C.
I.ベイシック バイオレット14(C.I.42 5
10)、C.I.ベイシック バイオレット2(C.
I.42 520)、2−アミノ−4,6−ジニトロフ
ェノール、2−アミノ−5−(2’−ヒドロキシエチル
アミノ)−ニトロベンゼン、4−(2’−ヒドロキシエ
チルアミノ)−3−ニトロトルエン、1−(2’−ウレ
イドエチル)−アミノ−4−ニトロベンゼン、C.I.
アシッド ブラウン4(C.I.14 805)、1,
4−ジアミノアントラキノン、及び1,4,5,8−テ
トラアミノアントラキノンから選ばれた染色成分を含有
することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記
載の薬剤。 - 【請求項8】 下記の一般式(I) 【化1】で表される2−アルキルアミノ−4−アミノ−
1−アルキルベンゼン。 - 【請求項9】 4−アミノ−2−(2’−ヒドロキシエ
チル)アミノ−5−エトキシ−トルエン。 - 【請求項10】 4−アミノ−2−(2’−ヒドロキシ
エチル)アミノ−5−メトキシ−トルエン。 - 【請求項11】 4−アミノ−2−(2’−ヒドロキシ
エチル)アミノ−5−クロロ−トルエン。
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