JP2000514073A - 酸化染料 - Google Patents

酸化染料

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JP2000514073A JP10504764A JP50476498A JP2000514073A JP 2000514073 A JP2000514073 A JP 2000514073A JP 10504764 A JP10504764 A JP 10504764A JP 50476498 A JP50476498 A JP 50476498A JP 2000514073 A JP2000514073 A JP 2000514073A
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ビットナー,アンドレアス・ヨアヒム
クレーン,アストリート
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ハンス・シュヴァルツコプフ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンディットゲゼルシャフト
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ケラチン繊維染色に特に適当な酸化染料に関する。該染料は、式(I): [式中、R1〜R6はそれぞれ、・水素、・(C1-4)−アルキル基・ヒドロキシ−(C2-3)−アルキル基、・(C1-4)-アルコキシ−(C2-3)−アルキル基、・アミノ−(C2-3)−アルキル基(このアミノ基は、1個または2個の(C1-4)−アルキル基を有していてもよい)、または・2,3−ジヒドロキシプロピル基であり、置換基R1〜R6のすべてが同時に水素ではなく、R1とR2および/またはR3とR4および/またはR5とR6は、それらが結合している窒素原子と共同で、アジリジン、アセチジン、ピロリジン、ピペリジン、アゼパン、アゾシン環、またはモルホリノ、チオモルホリノもしくはピペラジノ基(これは窒素原子において、水素、(C1-4)−アルキル、ヒドロキシ−(C2-3)−アルキル、(C1-4)-アルコキシ−(C2-3)−アルキル、アミノ−(C2-3)−アルキルまたは2,3−ジヒドロキシプロピル基から選択するもう一つの置換基R7を有する)であってもよく、ベンゼン環上の残る3個の水素原子はそれぞれハロゲン原子または(C1-4)−アルキル基で置き換えてもよい。]で示されるジアミノアニリン、または無機および有機酸とのその生理学的適合性塩の少なくとも1種を酸化染料前駆物質として含有する。非常に鮮明で耐久性の高い色が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】 酸化染料 本発明は、ある種のジアミノアニリン類を酸化染料前駆物質として含有する酸 化染料製剤に関する。 いわゆる酸化染料は、色の純度が高く、耐久性が良好である故に、ケラチン繊 維(とりわけ人毛)の染色において重要な役割を担っている。酸化染料は通例、 酸化染料前駆物質、いわゆる第一中間体(Entwicklerkomponenten)および第二 中間体(Kupplerkomponenten)を含有する。第一中間体どうし、または第一中間 体と1種もしくはそれ以上の第二中間体とが、酸化剤または空気中の酸素の存在 下にカップリングして、実際の染料を生成する。 良好な酸化染料(前駆物質)は、とりわけ次のような条件を満足することが求 められる:酸化カップリング反応によって、充分な純度および耐久性を有する所 望の色調を生成しなければならない。更に、顕著なムラ無く、繊維に容易に吸収 されなければならず、特に人毛の場合、傷んだ毛髪と新しい再生毛髪との間にム ラがあってはならない(均染性)。光、熱、および化学的還元剤(例えばパーマ ネントウェーブローション)に対して、抵抗性でなければならない。また、染毛 に使用する場合には、過度に頭皮を染めてはならず、とりわけ毒物学的および皮 膚科学的に安全であるべきである。 第一中間体は、例えば、遊離または置換ヒドロキシまたはアミノ基をパラまた はオルト位に更に有する第一級芳香族アミン、ジアミノピリジン誘導体、複素環 ヒドラゾン、4−アミノピラゾロン誘導体、並びに2,4,5,6−テトラアミノ ピリミジンおよびその誘導体である。 第二中間体は、通例、m−フェニレンジアミン誘導体、ナフトール類、レゾル シノールおよびレゾルシノール誘導体、ピラゾロン類、m−アミノフェノール類 並びにピリジン誘導体である。本発明に従って使用するのに適当な個々の染料成 Waschmittelから出版されているColipa Listを特に参照されたい。 通例、単一の第二中間体/第一中間体組み合わせから、自然な色調を得ること はできない。そこで実際には、自然に見える色を得るためには、複数の第一中間 体と第二中間体との組み合わせを使用しなければならない。 すなわち、既知の第一中間体/第二中間体組み合わせから得られる濃青色調の 多くは、顕著な赤色成分を含んでいる。この赤色成分は、特により薄い色を得た い場合に不都合であり、色の濃さと灰色隠蔽効果とが充分な自然な色を得たい場 合にも不都合である。 従って、鮮明な青色域の高純度色、およびとりわけ青味または赤味のない純粋 な黒色調を生成する第一中間体/第二中間体組み合わせが、依然必要とされてい る。 更に、使用する酸化染料前駆物質数を増すと、染色結果が不均一となり、均染 性が低下し、耐久性が低下する可能性も高まる。 そこで、特に、使用する染料前駆物質数が少なくても自然な色を生成する新規 酸化染料前駆物質が、依然必要とされている。 すなわち、本発明の課題は、酸化染料前駆物質に求められる条件を高度に満足 する新規化合物を提供することであった。 驚くべきことに、本発明に記載の式(I)で示される化合物は、その電子構造 の故に、前記条件を高度に満足することがわかった。とりわけ、そのような化合 物を用いて、「純粋な黒」色、並びに非常に自然なブロンドおよびとりわけ褐色 を得ることができる。 しかも、そのような化合物は驚くべきことに、明らかな第二中間体の性質と、 明らかな第一中間体の性質の両方を示す。それ故、均染性および耐久性の問題( 比較的多数の酸化染料前駆物質を使用した場合に、しばしば起こる)を起こすこ となく、第二中間体および/または第一中間体タイプの他の酸化染料前駆物質を 少数併用することによって、多様な色調を得ることが可能である。 すなわち、本発明は第一の態様として、式(I):[式中、R1〜R6はそれぞれ、 ・水素、 ・(C1-4)−アルキル基 ・ヒドロキシ−(C2-3)−アルキル基、 ・(C1-4)−アルコキシ−(C2-3)−アルキル基、 ・アミノ−(C2-3)−アルキル基(このアミノ基は、1個または2個の(C1-4) −アルキル基を有していてもよい)、または ・2,3−ジヒドロキシプロピル基 であり、置換基R1〜R6のすべてが同時に水素ではなく、 R1とR2および/またはR3とR4および/またはR5とR6は、それらが結合し ている窒素原子と共同で、アジリジン、アセチジン、ピロリジン、ピペリジン、 アゼパン、アゾシン環、またはモルホリノ、チオモルホリノもしくはピペラジノ 基(これは窒素原子において、水素、(C1-4)−アルキル、ヒドロキシ−(C2-3) −アルキル、(C1-4)−アルコキシ−(C2-3)−アルキル、アミノ−(C2-3)−ア ルキルまたは2,3−ジヒドロキシプロピル基から選択するもう一つの置換基R7 を有する)であってもよく、 ベンゼン環上の残る3個の水素原子はそれぞれハロゲン原子または(C1-4)− アルキル基で置き換えてもよい。] で示されるジアミノアニリン、または無機および有機酸とのその生理学的適合性 塩の少なくとも1種を酸化染料前駆物質として含有する、ケラチン繊維染色用の 酸化染料製剤に関する。 このような化合物は、既知の方法で合成し得る。これに関して、本明細書の実 施例を特に参照されたい。 基R1〜R6の少なくとも2個が水素ではない化合物(I)を含有する染料製剤 が、特に優れた染色性を示す。 他の好ましい化合物(I)は、基−NR12、−NR34または−NR56の 少なくとも1個がアジリジン、アセチジン、ピロリジン、ピペリジン、アゼパン 、アゾシン環、またはモルホリノ、チオモルホリノもしくはピペラジノ基[窒素 原子において、水素、(C1-4)−アルキル、ヒドロキシ−(C2-3)−アルキル、( C1-4)−アルコキシ−(C2-3)−アルキル、アミノ−(C2-3)−アルキルまたは2 ,3−ジヒドロキシプロピル基から選択するもう一つの置換基R7を有する]であ る化合物である。 好ましい基R1〜R6は、水素、メチル、エチル、2−ヒドロキシエチルおよび 3−ヒドロキシプロピルである。 好ましい基−NR12、−NR34および−NR56は、ピロリジン、ピペリ ジン、アゼパン、モルホリンおよびピペラジン(後者は、他方の窒素原子におい て水素を有するもの)である。 化合物(I)は、遊離塩基として存在しても、無機または有機酸との生理学的 適合性塩(例えば、塩酸塩、硫酸塩および臭化水素酸塩)として存在してもよい 。塩形成に適当な他の酸は、リン酸並びに酢酸、プロピオン酸、乳酸およびクエ ン酸である。化合物(I)に関する以下の説明は、その塩にも常に適用される。 本発明において、ケラチン繊維は、毛皮、羊毛、羽毛、および特に人毛である と理解される。本発明の酸化染料製剤は主としてケラチン繊維の染色に適当であ るが、基本的に、他の分野(特に、カラー写真分野)における使用を妨げるもの ではない。 本発明の染毛製剤は、化合物(I)を該酸化染料製剤全体に対して、好ましく は0.001〜10重量%、より好ましくは0.1〜5重量%の量で含有する。こ こで、および以下の説明において、「酸化染料製剤全体」または「染料製剤全体 」なる表現は、使用者に供される生成物を意味する。組成により、この生成物は 直接毛髪に適用し得るか、または水もしくは例えば酸化剤水溶液との混合後に 毛髪に適用し得る。 化合物(I)は、本発明の酸化染料製剤中で、第一中間体としても、第二中間 体としても作用し得る。 第一の態様において、本発明の染料製剤は、酸化染料前駆物質として化合物( I)のみを含有する。 しかし、本発明の染料製剤が化合物(I)に加えて少なくとも1種の他の酸化 染料前駆物質をも含有する場合、得られる色調の範囲が顕著に広がる。 そこで第二の好ましい態様においては、本発明の染料製剤は、第二中間体タイ プの更なる酸化染料前駆物質少なくとも1種をも含有する。 本発明によると、好ましい第二中間体は、1−ナフトール、ピロガロール、1 ,5−、2,7−および1,7−ジヒドロキシナフタレン、o−アミノフェノール、 5−アミノ−2−メチルフェノール、m−アミノフェノール、レゾルシノール、 レゾルシノールモノメチルエーテル、m−フェニレンジアミン、1−フェニル− 3−メチル−5−ピラゾロン、2,4−ジクロロ−3−アミノフェノール、1,3 −ビス−(2,4−ジアミノフェノキシ)−プロパン、4−クロロレゾルシノール 、2−クロロ−6−メチル−3−アミノフェノール、2−メチルレゾルシノール 、5−メチルレゾルシノール、2,5−ジメチルレゾルシノール、2,6−ジヒド ロキシピリジン、2,6−ジアミノピリジン、2−アミノ−3−ヒドロキシピリ ジン、2,6−ジヒドロキシ−3,4−ジアミノピリジン、3−アミノ−2−メチ ルアミノ−6−メトキシピリジン、4−アミノ−2−ヒドロキシトルエン、2, 6−ビス−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−トルエン、2,4−ジアミノフェノ キシエタノール、2−アミノ−4−ヒドロキシエチルアミノアニソールである。 本発明によると、1,7−ジヒドロキシナフタレン、m−アミノフェノール、2 −メチルレゾルシノール、4−アミノ−2−ヒドロキシトルエン、2−アミノ− 4−ヒドロキシエチルアミノアニソールおよび2,4−ジアミノフェノキシエタ ノールが特に好ましい。 この態様は当然、複数の追加第二中間体の使用をも包含する。本発明によると 、好ましい第二中間体組み合わせは、 ・レゾルシノール、m−フェニレンジアミン、4−クロロレゾルシノール、2− アミノ−4−ヒドロキシエチルアミノアニソール、 ・2−メチルレゾルシノール、4−クロロレゾルシノール、2−アミノ−3−ヒ ドロキシピリジン、 ・レゾルシノール、m−アミノアニリン、2−ヒドロキシ−4−アミノトルエン 、 ・3−メチル−4−アミノアニリン、m−アミノアニリン、2−ヒドロキシ−4 −アミノトルエン、2−アミノ−3−ヒドロキシピリジン、 ・2−メチルレゾルシノール、m−アミノアニリン、2−ヒドロキシ−4−アミ ノトルエン、2−アミノ−3−ヒドロキシピリジン である。 第二の好ましい態様においては、本発明の染料製剤は場合により、第二中間体 タイプの更なる酸化染料前駆物質に加えて、第一中間体タイプの更なる酸化染料 前駆物質少なくとも1種を含有する。 本発明によると、好ましい第一中間体は、p−フェニレンジアミン、p−トルイ レンジアミン、p−アミノフェノール、3−メチル−1,4−ジアミノベンゼン、 1−(2'−ヒドロキシエチル)−2,5−ジアミノベンゼン、N,N−ビス−(2− ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、2−(2,5−ジアミノフェノキシ )−エタノール、1−フェニル−3−カルボキシアミド−4−アミノ−5−ピラ ゾロン、4−アミノ−3−メチルフェノール、2−メチルアミノ−4−アミノフ ェノール、2,4,5,6−テトラアミノピリミジン、2−ヒドロキシ−4,5,6 −トリアミノピリミジン、4−ヒドロキシ−2,5,6−トリアミノピリミジン、 2,4−ジヒドロキシ−5,6−ジアミノピリミジン、2−ジメチルアミノ−4, 5,6−トリアミノピリミジンおよび2−ヒドロキシエチルアミノメチル−4− アミノフェノールである。 本発明によると、p−トルイレンジアミン、p−アミノフェノール、1−(2'− ヒドロキシエチル)−2,5−ジアミノベンゼン、4−アミノ−3−メチルフェノ ール、2−メチルアミノ−4−アミノフェノールおよび2,4,5,6−テトラア ミノピリミジンが特に好ましい。 この態様は当然、複数の追加第一中間体の使用を包含する。本発明によると、 好ましい第一中間体組み合わせは、 ・p−トルイレンジアミン、p−フェニレンジアミン、 ・3−メチル−4−アミノアニリン、p−トルイレンジアミン、 ・p−トルイレンジアミン、4−アミノ−3−メチルフェノール、 ・p−トルイレンジアミン、2−メチルアミノ−4−アミノフェノール、 ・2,4,5,6−テトラアミノピリミジン、1−(2'−ヒドロキシエチル)−2, 5−ジアミノベンゼン、 ・2,4,5,6−テトラアミノピリミジン、p−トルイレンジアミン である。 通例、第一中間体と第二中間体とは、実質的に等モルの比で使用する。第一お よび第二中間体を等モルの比で使用することが有利であるとわかっているが、い ずれかの酸化染料前駆物質がある程度過剰であっても全く不都合はなく、第一中 間体と第二中間体とはモル比1:0.5ないし1:2で本発明の染料製剤中に有利 に存在し得る。酸化染料前駆物質の総量は通例、染料製剤全体に対して20重量 %までである。 好ましい第四の態様において、本発明の染料製剤は、色調を更に変化するため に、追加の酸化染料前駆物質に加えて、場合により直接染料を含有する。そのよ うな直接染料は、例えば、ニトロフェニレンジアミン類、ニトロアミノフェノー ル類、アントラキノン類またはインドフェノール類から成る群に属する。好まし い直接染料は下記国際名または商品名で知られる化合物である:HC Yellow 2 、HC Yellow 4、Basic Yellow 57、Disperse Orange 3、HC Red 3、HC Red BN、Basic Red 76、HC Blue 2、Disperse Blue 3、Basic Blue 99、HC Violet 1、Disperse Violet 1、Disperse Violet 4、Disperse Black 9、Basic Brown 16、Basic Brown 17、 ピクラミン酸およびRodol R、並びに4−アミノ−2−ニトロジフェニルアミ ン−2'−カルボン酸、6−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン、 (N−2,3−ジヒドロキシプロピル−2−ニトロ −4−トリフルオロメチル)−アミノベンゼンおよび4−N−エチル−1,4−ビ ス−(2’−ヒドロキシエチルアミノ)−2−ニトロベンゼンヒドロクロリド。本 発明のこの態様の染料製剤は直接染料を、染料製剤全体に対して好ましくは0. 01〜20重量%の量で含有する。 更に本発明の染料製剤は、天然に生成する染料、例えばヘンナ・レッド、ヘン ナ・ニュートラル、ヘンナ・ブラック、カモミール花、ビャクダン、紅茶、モチ ノキ樹皮、セージ、蘇方樹、アカネ根、カテキュ、Sedreおよびアルカネットを 含有してもよい。 必須の、または場合により使用する酸化染料前駆物質は、単一の化合物である 必要はない。本発明の染毛製剤は、各染料の製造方法に起因する少量の他の成分 を、それが染色結果に悪影響を及ぼすこと、または他の理由(例えば毒物学的理 由)によって排除する必要の無い限り、含有してよい。 本発明の酸化染料製剤は通例、水または非水性溶媒および粉末をベースとする 製剤である。 本発明の染料製剤を製造するための好ましい一態様においては、酸化染料前駆 物質を、適当な水含有担体中に組み合わせる。染毛のためのそのような担体は、 例えば、クリーム、エマルジョン、ゲル、もしくは界面活性剤含有発泡性溶液( 例えばシャンプー)、泡エーロゾル、または毛髪に適用するのに適当な他の製剤 である。本発明の染毛製剤は、好ましくはpH6.5〜11.5、より好ましくは pH9〜10に調節する。 本発明の染料製剤は、そのような製剤中に通常存在する既知の活性物質、添加 剤および助剤をも含有し得る。染料製剤は多くの場合、少なくとも1種の界面活 性剤を含有する。原則として、アニオン性、双性イオン性、両性、ノニオン性お よびカチオン性界面活性剤のいずれも適当である。しかし、多くの場合、アニオ ン性、双性イオン性またはノニオン性界面活性剤から選択することが有利である とわかった。アニオン性界面活性剤が特に有用であり得る。 本発明の染毛製剤に適当なアニオン性界面活性剤は、人体に対する使用に適し たアニオン性界面活性物質である。そのような物質は、水可溶化アニオン基、例 えばカルボキシレート、スルフェート、スルホネートまたはホスフェート基と、 炭素数約10〜22の親油性アルキル基とを有する。更に、グリコールまたはポ リグリコールエーテル基、エーテル、アミドおよびヒドロキシル基、並びに通例 エステル基も、分子中に存在し得る。ナトリウム、カリウムおよびアンモニウム 塩並びにモノ−、ジ−およびトリアルカノールアンモニウム塩(アルカノール基 の炭素数2または3)の形態の、適当なアニオン性界面活性剤の例を次に挙げる : ・炭素数8〜22の直鎖および分枝状脂肪酸(石鹸)、 ・式:R−O−(CH2−CH2O)x−CH2−COOH[式中、Rは炭素数10 〜22の直鎖アルキル基であり、x=0または1〜16である。]で示されるエ ーテルカルボン酸、 ・アシル基の炭素数10〜18のアシルサルコシド、 ・アシル基の炭素数10〜18のアシルタウリド、 ・アシル基の炭素数10〜18のアシルイセチオネート、 ・アルキル基の炭素数8〜18のスルホコハク酸モノ−およびジアルキルエス テル、およびアルキル基の炭素数8〜18/オキシエチル基数1〜6のスルホコ ハク酸モノアルキルポリオキシエチルエステル、 ・炭素数12〜18の直鎖アルカンスルホネート、 ・炭素数12〜18の直鎖α−オレフィンスルホネート、 ・炭素数12〜18の脂肪酸のα−スルホ脂肪酸メチルエステル、 ・式:R−O−(CH2−CH2O)x−SO3H[式中、Rは好ましくは直鎖の炭 素数10〜18のアルキル基であり、x=0または1〜12である。]で示され るアルキルスルフェートおよびアルキルポリグリコールエーテルスルフェート、 ・DE−A−3725030による界面活性ヒドロキシスルホネートの混合物 、 ・DE−A−3723354による硫酸化ヒドロキシアルキルポリエチレンお よび/またはヒドロキシアルキレンプロピレングリコールエーテル、 ・DE−A−3926344による炭素数12〜24/二重結合数1〜6の不 飽和脂肪酸のスルホネート、 ・炭素数8〜22の脂肪アルコールにエチレンオキシドおよび/またはプロピ レンオキシド約2〜15分子が付加した生成物の形態のアルコールと酒石酸およ びクエン酸とのエステル。 好ましいアニオン性界面活性剤は、アルキルスルフェート、アルキルポリグリ コールエーテルスルフェートおよびエーテルカルボン酸(アルキル基の炭素数1 0〜18、分子中のグリコールエーテル基数12までのもの)、並びにとりわけ 、飽和および特に不飽和のC8-22カルボン酸(例えばオレイン酸、ステアリン酸 、イソステアリン酸およびパルミチン酸)の塩である。 本発明において、双性イオン性界面活性剤は、少なくとも1個の第四級アンモ ニウム基および少なくとも1個の−COO-または−SO3 -基を分子中に有する 界面活性化合物である。特に適当な双性イオン性界面活性剤は、いわゆるベタイ ン、例えばN−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムグリシネート(例えばヤ シ油アルキルジメチルアンモニウムグリシネート)、N−アシルアミノプロピル −N,N−ジメチルアンモニウムグリシネート(例えばヤシ油アシルアミノプロピ ルジメチルアンモニウムグリシネート)、および2−アルキル−3−カルボキシ メチル−3−ヒドロキシエチルイミダゾリンであって、アルキルまたはアシル基 の炭素数8〜18のもの、並びにヤシ油アシルアミノエチルヒドロキシエチルカ ルボキシメチルグリシネートである。好ましい双性イオン性界面活性剤は、CT FA名Cocamidopropyl Betaineとして知られる脂肪酸アミド誘導体である。 両性界面活性剤は、C8-18アルキルまたはアシル基に加えて、少なくとも1個 の遊離アミノ基および少なくとも1個の−COOHまたは−SO3H基を分子中 に有し、分子内塩を形成し得る界面活性化合物である。適当な両性界面活性剤の 例は、N−アルキルグリシン、N−アルキルプロピオン酸、N−アルキルアミノ 酪酸、N−アルキルイミノジプロピオン酸、N−ヒドロキシエチル−N−アルキ ルアミドプロピルグリシン、N−アルキルタウリン、N−アルキルサルコシン、 2−アルキルアミノプロピオン酸およびアルキルアミノ酢酸(アルキル基の炭素 数約8〜18のもの)である。特に好ましい両性界面活性剤は、N−ヤシ油アル キルアミノプロピオネート、ヤシ油アシルアミノエチルアミノプロピオネート、 およびC12-18アシルサルコシンである。 ノニオン性界面活性剤は、例えば、ポリオール基、ポリアルキレングリコール エーテル基、またはポリオール/ポリグリコールエーテル基組み合わせを、親水 性基として有する。そのような化合物の例を、次に挙げる: ・炭素数8〜22の直鎖脂肪アルコール、炭素数12〜22の脂肪酸、および アルキル基の炭素数8〜15のアルキルフェノールの、エチレンオキシド2〜3 0モルおよび/またはプロピレンオキシド0〜5モル付加物、 ・グリセロールのエチレンオキシド1〜30モル付加物の、C12-22脂肪酸モ ノエステルおよびジエステル、 ・C8-22アルキルモノ−およびオリゴグリコシド並びにそれらのエトキシル化 類似体、 ・ヒマシ油および水素化ヒマシ油のエチレンオキシド5〜60モル付加物、 ・ソルビタン脂肪酸エステルのエチレンオキシド付加物、 ・脂肪酸アルカノールアミドのエチレンオキシド付加物。 本発明の毛髪処理製剤中に使用するのに適当なカチオン性界面活性剤の例は、 とりわけ、第四級アンモニウム化合物である。好ましい第四級アンモニウム化合 物は、次のようなハロゲン化アンモニウムである:アルキルトリメチルアンモニ ウムクロリド、ジアルキルジメチルアンモニウムクロリドおよびトリアルキルメ チルアンモニウムクロリド、例えばセチルトリメチルアンモニウムクロリド、ス テアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウム クロリド、ラウリルジメチルアンモニウムクロリド、ラウリルジメチルベンジル アンモニウムクロリドおよびトリセチルメチルアンモニウムクロリド。本発明に 従って使用するのに適当な他のカチオン性界面活性剤は、第四級化タンパク質加 水分解物である。 また、次に例示するカチオン性シリコーン油も、本発明に従って使用するのに 適当である:市販品であるQ2−7224(製造者:Dow Corning;安定化したト リメチルシリルアモジメチコン)、Dow Corning(商標)929 Emulsion(Amod imethiconeとしても知られるヒドロキシアミノ修飾シリコーンを含有)、SM− 2059(製造者:General Electric)、SLM−55067(製造 者:Wacker)、並びにAbil(商標)−Quat3270および3272(製造者:Th.Gol dschmidt;ジ第四級ポリジメチルシロキサン、Quaternium−80)。 アルキルアミドアミン、とりわけ脂肪酸アミドアミン、例えばTego Amid(商 標)S18として入手し得るステアリルアミドプロピルジメチルアミンは、好ま しいコンディショニング効果を示し、しかも、とりわけ易生分解性である。 第四級エステル化合物、いわゆる「エステルクォート(esterquat)」、例えば ジアルキルアンモニウムメトスルフェートおよびメチルヒドロキシアルキルジア ルコイルオキシアルキルアンモニウムメトスルフェート[Stepantex(商標)の商品 名で市販されている]、並びにDehyquart(商標)系の対応する生成物も、易生分解 性である。 カチオン性界面活性剤として使用するのに適当な第四級糖誘導体の一例は、市 販生成物であるGlucquat(商標)100(CTFA名:Lauryl Methyl Gluceth−1 0 Hydroxypropyl Dimonium Chloride)である。 界面活性剤として使用するアルキル基を有する化合物は、単一の化合物であっ てよい。しかし、通例、そのような化合物は天然の植物性または動物性原料から 製造するので、原料に応じてアルキル鎖長の異なる化合物の混合物として得られ る。 脂肪アルコールのエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシド付加生 成物、またはそのような付加生成物の誘導体である界面活性剤は、「通常の」同族 体分布を有する生成物、および狭い同族体分布を有する生成物のいずれであって もよい。「通常の」同族体分布を有する生成物は、触媒としてアルカリ金属、アル カリ金属水酸化物またはアルカリ金属アルコラートを使用して、脂肪アルコール とアルキレンオキシドとの反応によって得る同族体混合物である。一方、狭い同 族体分布は、例えばヒドロタルサイト、エーテルカルボン酸のアルカリ土類金属 塩、アルカリ土類金属酸化物、水酸化物またはアルコラートを触媒として使用し た場合に得られる。同族体分布の狭い生成物を使用することが有利であり得る。 他の活性物質、助剤および添加剤を、次に例示する: ・ノニオン性ポリマー、例えばビニルピロリドン/ビニルアクリレートコポリ マー、ポリビニルピロリドン、およびビニルピロリドン/ビニルアセテートコポ リマー、並びにポリシロキサン、 ・カチオン性ポリマー、例えば第四級化セルロースエーテル、第四級基含有ポ リシロキサン、ジメチルジアリルアンモニウムクロリドポリマー、アクリルアミ ド/ジメチルジアリルアンモニウムクロリドコポリマー、ジエチルスルフェート で第四級化したジメチルアミノエチルメタクリレート/ビニルピロリドンコポリ マー、ビニルピロリドン/イミダゾリニウムメトクロリドコポリマー、および第 四級化ポリビニルアルコール、 ・双性イオン性および両性ポリマー、例えばアクリルアミドプロピル−トリメ チルアンモニウムクロリド/アクリレートコポリマー、およびオクチルアクリル アミド/メチルメタクリレート/t−ブチルアミノエチルメタクリレート/2− ヒドロキシプロピルメタクリレートコポリマー、 ・アニオン性ポリマー、例えばポリアクリル酸、架橋ポリアクリル酸、ビニル アセテート/クロトン酸コポリマー、ビニルピロリドン/ビニルアクリレートコ ポリマー、ビニルアセテート/ブチルマレエート/イソボルニルアクリレートコ ポリマー、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸コポリマー、およびアクリル 酸/エチルアクリレート/N−t−ブチルアクリルアミドターポリマー、 ・増粘剤、例えば寒天、グアーガム、アルギネート、キサンタンガム、アラビ アガム、インドガム、イナゴマメ粉、アマニガム、デキストラン、セルロース誘 導体(例えばメチルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロースおよびカルボキ シメチルセルロース)、デンプンフラクションおよび誘導体(例えばアミロース、 アミロペクチンおよびデキストリン)、クレー(例えばベントナイト)、または純 合成ヒドロコロイド(例えばポリビニルアルコール)、 ・構造剤、例えばグルコース、マレイン酸および乳酸、 ・ヘアコンディショニング化合物、例えばリン脂質(例えば大豆レシチン、卵 レシチンおよびケファリン)、およびシリコーン油、 ・タンパク質加水分解物、とりわけエラスチン、コラーゲン、ケラチン、乳タ ンパク質、大豆タンパク質および小麦タンパク質加水分解物、それらと脂肪酸と の縮合生成物、並びに第四級化タンパク質加水分解物、 ・香油、ジメチルイソソルビドおよびシクロデキストリン、 ・可溶化剤、例えばエタノール、イソプロパノール、エチレングリコール、プ ロピレングリコール、グリセロールおよびジエチレングリコール、 ・抗フケ剤、例えばPiroctone OlamineおよびZinc Omadine、 ・アルカリ性化剤、例えばアンモニア、モノエタノールアミン、2−アミノ− 2−メチルプロパノールおよび2−アミノ−2−メチルプロパン−1,3−ジオ ール、 ・pH値調節のための他の物質、 ・活性物質、例えばパンテノール、パントテン酸、アラントイン、ピロリドン カルボン酸およびその塩、植物抽出物、並びにビタミン、 ・コレステロール、 ・UV吸収剤、 ・コンシステンシー付与剤、例えば糖エステル、ポリオールエステルまたはポ リオールアルキルエーテル、 ・脂肪および蝋、例えば鯨蝋、蜜蝋、モンタン蝋、パラフィン、脂肪アルコー ルおよび脂肪酸エステル、 ・脂肪酸アルカノールアミド、 ・錯化剤、例えばEDTA、NTAおよびホスホン酸、 ・膨潤および浸透剤、例えばグリセロール、プロピレングリコールモノエチル エーテル、カーボネート、水素カーボネート、グアニジン類、尿素類、並びに第 一、第二および第三ホスフェート、 ・乳濁剤、例えばラテックス、 ・真珠光沢剤、例えばエチレングリコールモノ−およびジステアレート、 ・プロペラント、例えばプロパン/ブタン混合物、N2O、ジメチルエーテル 、CO2および空気、並びに ・抗酸化剤。 本発明の染料製剤を調製するには、水含有担体の成分は、その目的のための通 常の量で使用する。例えば、染料製剤全体に対して、乳化剤を0.5〜30重量 %の濃度で使用し、増粘剤を0.1〜25重量%の濃度で使用する。 基本的に、色は、空気中の酸素によって、または酸化剤(染料製剤中に存在す るか、または適用直前に染料製剤に加える)によって、酸化的に発色する。 第一の好ましい態様においては、化学酸化剤を使用する。これは、人毛を染色 するだけでなく脱色もする場合には特に有利である。特に適当な酸化剤は、過酸 化水素、または尿素、メラミンもしくはアルカリ金属塩ホウ酸塩のその付加物で ある。この態様においては特に好ましくは、本発明の染料製剤を酸化剤製剤(と りわけH22水溶液)と、適用直前に混合する。得られる即用の染毛製剤は、p H6〜10であることが好ましい。特に好ましい態様おいては、染毛製剤を弱ア ルカリ性媒体中で使用する。適用温度は、15〜40℃の範囲であり得る。約3 0分間の接触時間後、毛髪から染毛製剤を濯ぎ落とす。界面活性剤含量の高い担 体(例えば染料シャンプー)を使用した場合には、毛髪をシャンプーで洗う必要 はない。 染色困難な毛髪の場合、酸化染料前駆物質含有製剤を、酸化成分と予め混合す ることなく、毛髪に適用し得る。20〜30分間の接触時間後、場合により濯ぎ を行った後に、酸化成分を適用する。更に10〜20分間の接触時間後、毛髪を 濯ぎ、要すれば、シャンプーする。 第二の態様においては、空気中の酸素で発色を行う。この場合、本発明の染料 製剤に酸化触媒を加えることが有利である。適当な酸化触媒は、金属塩および金 属錯体であり、遷移金属が好ましい。銅、マンガン、コバルト、セレン、モリブ デン、ビスマスおよびルテニウムの化合物が好ましい。銅(II)の塩化物、硫酸 塩および酢酸塩が、好ましい酸化触媒であり得る。好ましい金属錯体は、アンモ ニア、エチレンジアミン、フェナントロリン、トリフェニルホスフィン、1,2 −ジフェニルホスフィノエタン、1,3−ジフェニルホスフィノプロパンまたは アミノ酸との錯体を包含する。このような金属塩または金属錯体は、本発明の染 料製剤中に、染料製剤全体に対して好ましくは0.0001〜1重量%の量で存 在する。当然、一染料製剤が複数の酸化触媒を含有してもよい。適当な触媒の製 造に関しては、EP0709365A1(第4頁第19〜42行)の開示を特に 参照されたい。 酵素によって酸化を行ってもよい。この場合、酸化性パー化合物を生成するた め、および少量存在する酸化剤の作用を向上するために酵素を使用し得る。酵素 を用いる方法の一例においては、少量(例えば、染料製剤全体に対して1%また はそれ以下)の過酸化水素の作用を、ペルオキシダーゼによって向上する。 本発明は、ケラチン繊維を染色するための、請求項1記載の式(I)で示され るジアミノアニリン類の使用にも関する。 以下の実施例は、本発明を説明するものである。 実施例 1.製造方法 1.1. 一般製造方法 1.1.1. 2,4−ジニトロハロベンゼンから開始する一般製造方法 第一の方法においては、式(I)の本発明の化合物を製造するために、式(II) [式中、X=弗素、塩素、臭素または沃素]の2,4−ジニトロハロベンゼンを 、アルカリ性反応媒体中で、随意に相間移動触媒の存在下に、式(III)[式中 、R1およびR2は請求項1のものと同意義]のアミンと反応させて、式(IV)の 2,4−ジニトロアニリンを生成する。好適な相間移動触媒は、例えば、メチル または、ベンジルトリ(C6-8)アルキルアンモニウムクロリドである。この反 応は、アミンの沸点が反応温度より低い場合、または反応が不充分となる場合に 、随意に加圧下にオートクレーブ中で行うこともできる。式(IV)の化合物を還 元して式(V)の化合物を得、随意にアルキル化またはアルコキシル化して式( I)の本発明の化合物を得ることができ、およびそれらの無機または有機酸との 塩に随意に変換することもできる。 式(III)の化合物は、一般的な化学出発物質であり、商業的に入手可能であ る。 1.1.2. 4−アミノ−2−ニトロハロベンゼンから開始する一般的製造方 法 第二の方法においては、式(I)の本発明の化合物を得るために、初めに式( VI)の置換4−アミノ−2−ニトロハロベンゼンを式(III)のアミンと反応さ せて、式(VII)の化合物を生成する。 次に、式(VII)の化合物が、還元、および、随意に、それに続くアルキル化 またはアルコキシル化によって、式(I)の化合物に変換される。 1.1.3. 2−アミノ−4−ニトロハロベンゼンから開始する一般製造方法 第三の方法においては、式(I)の本発明の化合物を得るために、初めに式( VIa)の置換2−アミノ−4−ニトロハロベンゼンを式(III)のアミンと反 応させて、式(VIIa)の化合物を生成する。 式(VIIa)の化合物が、還元、および、随意に、それに続くアルキル化また はアルコキシル化によって、式(I)の化合物に変換される。 1.1.4. 3−アミノ−4−ニトロハロベンゼンから開始する一般製造方法 第四の方法においては、式(I)の本発明の化合物を得るために、初めに式( VIb)の置換3−アミノ−4−ニトロハロベンゼンを式(IIIb)のアミンと反 応させて、式(VIIb)の化合物を生成する。 還元、および、随意に、それに続くアルキル化またはアルコキシル化の後に、 式(I)の本発明の化合物が得られ、随意に、無機または有機酸を用いて塩に変 換される。 1.1.5. 2−ニトロ−5−アセチルアミノハロベンゼンから開始する一般 製造方法 式(I)の本発明の化合物を製造するために、式(II')[式中、X=弗素、 塩素、臭素、または沃素]の2−ニトロ−5−アセチルアミノハロベンゼンを、 アルカリ性反応媒体中、随意に相間移動触媒の存在下に、式(IIIa)[式中、 R3およびR4は前記と同意義]のアミンと反応させて、式(IV)'の2−ニトロ −5−アセチルアミノアニリンを生成する。2−ニトロ−5−アセチルアミノア ニリン(IV)'を加水分解して式(V)'の化合物を得、随意にアルキル化または アルコキシル化し、さらに還元し、および随意にアルキル化またはアルコキシル 化して、式(I)の本発明の化合物を得る。好適な相間移動触媒は、例えば、メ チルまたはベンジルトリ(C6-8)アルキルアンモニウムクロリドである。この 反応は、アミンの沸点が反応温度より低い場合、または反応が不充分となる場合 に、加圧下にオートクレーブ中で行うこともできる。 式(IIIa)の化合物は、一般的な化学出発物質であり、商業的に入手可能で ある。式(IV)'の化合物は、加水分解および随意にアルキル化またはアルコキ シル化、還元および随意にさらにアルキル化またはアルコキシル化することによ って、式(I)の化合物に変換され、および酸を用いて随意にそれらの塩に変換 される。 1.1.6. 2−ニトロ−5−アミノハロベンゼンから開始する一般製造工程 他の方法においては、式(I)の本発明の化合物を得るために、初めに式(VI) '[式中、R5およびR6は請求項1のものと同意義]の置換2−ニトロ−5−ア ミノハロベンゼンを、式(IIIa)のアミンと反応させて、式(VIIb)の化合物 を生成する。 次に、式(VIIb)の化合物が、還元および随意にそれに続くアルキル化または アルコキシル化によって、式(I)の化合物に変換される。 1.1.7. 4−ニトロ−3−アセトアミノハロベンゼンから開始する一般製 造方法 式(I)の本発明の化合物を得るために、式(II)”[式中、X=弗素、塩素 、臭素または沃素]の4−ニトロ−3−アセトアミノハロベンゼンを、アルカリ 性反応媒体中、随意に相間移動触媒の存在下に、式(IIIb)[式中、R5および R6は前記と同意義]のアミンと反応させて、式(IV)”の置換4−ニトロ−3 −アセトアミノアニリンを生成する。好適な相間移動触媒は、例えば、メチルま たはベンジルトリ(C6-8)アルキルアンモニウムクロリドである。この反応は 、アミンの沸点が反応温度より低い場合、または反応が不充分となる場合に、加 圧下にオートクレーブ中で行うこともできる。式(IV)”の化合物を加水分解し て、式(VIIb)の化合物を得、随意にアルキル化またはアルコキシル化した後に 、還元し、さらにアルキル化またはアルコキシル化して、式(I)の本発明の化 合物を得、随意に無機または有機酸を用いてそれらの塩に変換する。式(IIIb) の化合物は、一般的な化学出発物質であり、商業的に入手可能である。 1.2. 製造方法における一般的知見 これらの方法の第一段階は基本的に、フェニル環においてハロゲン置換基をア ミン置換基と交換することを含む。既知の方法は通常、約40〜80%過剰のア ミンを用いて行われる。生成物は、約90%の収率、および95〜96%の純度 で得られる。驚くべきことに、アミンの過剰が、使用される化合物(II)、(VI)、 (VIa)、(VIb)、(II)'、(VI)'および(II)”の量に対して30%または それ以下、特に5〜10mol%である場合に、より高い収率が、同じかまたはよ り高い純度およびより速い変換において、達成されることが見い出された。アミ ン(III)、(IIIa)または(IIIb)と、化合物(II)、(VI)、(VIa)、(VIb)、 (II)'、(VI)'および(II)”との反応は、酸結合剤としてのアルカリ金属カ ーボネートの存在下に行うのが好ましい。他の好ましい実施態様においては、反 応が有機溶媒中で行われる。反応を、1種またはそれ以上の相間移動触媒、例え ば、メチルまたはベンジルトリ(C6-8)アルキルアンモニウムクロリドの存在 下に行うのも好ましい。最後に、1〜15bar、より好ましくは1〜8bar、最も 好ましくは1〜2.5barの加圧下に、反応を行うのが好ましい。 例えば、式(VI)、(VIa)、(VIb)、(V)’および(VIIb)の化合物は、 式(VI)、(VIa)、(VIb)、(V)’および(VIIb)[式中、R3およびR4、 またはR5およびR6=水素]の化合物をアルキル化またはアルコキシル化するこ とによって得られる。これは、これらの化合物を、不活性溶媒中、硫酸ジアルキ ル、ハロゲン化アルキルまたは酸化アルキレンと反応させることによって、ある いはそれら化合物から得られるカルバメートを転位し、次にそれらを前記のアル キル化剤で処理することによって行うことができる。 例えば、アミンの既知の選択的ヒドロキシアルキル化(アミンをクロロ蟻酸ク ロロアルキルエステルと反応させ、それに続いてクロロアルキルカルバメートを 塩基で処理する)に従って、式(V)'、(VII)、(VIIa)または(VIIb)[式 中、R3およびR4=水素、またはR5およびR6=水素]の化合物と、クロロ蟻酸 −2−クロロエチルエステルまたはクロロ蟻酸−3−クロロプロピルエステルと の反応を行うことができる。この方法においては、例えば、式(VII)、(VIIa) または(VIIb): [式中、R3、R4、R5およびR6は、水素を表す。] の化合物を、不活性溶媒中、クロロ蟻酸−2−クロロエチルエステルまたはクロ ロ蟻酸−3−クロロプロピルエステルと反応させて、式(VIII)、(VIIIa)ま たは(VIIIb): [式中、R7=CH2CH2ClまたはCH2CH2CH2Cl] の化合物を生成し、それを溶媒中、塩基と反応させて、式(IX)、(IXa)また は(IXb):[式中、R8=CH2CH2OHまたはCH2CH2CH2OH] の化合物を生成する。それを既知のアルキル化剤またはアルコキシル化剤と反応 させて、式(VII)、(VIIa)または(VIIb)[式中、R1〜R6は前記と同意義 である。]の化合物を生成し、それを還元、および随意にさらにアルキル化また はアルコキシル化して、式(I)の化合物を得る。 式(I)の化合物は、式(V)'、(IV)、(VI)、(VIIa)または(VIIb) の化合物を、卑金属で還元し、または接触還元し、随意にアルキル化またはアル コキシル化した後に得ることができる。 接触還元は、標準的触媒、例えば、ラニーニッケル、活性炭上パラジウム、活 性炭上白金を用いて行われる。反応温度は、室温〜120℃、好ましくは35℃ 〜100℃であり、圧力は、常圧〜20bar、好ましくは2〜7barである。使用 される溶媒は、標準的溶媒であり、例えば、水、トルエン、氷酢酸、低級アルコ ールまたはエーテルである。還元および触媒除去の後、式(I)の生成物を、随 意にアルキル化またはアルコキシル化した後に、不活性気体雰囲気中で溶媒を留 去することによって遊離形態で単離することができる。好適なアルキル化剤は、 既知の化合物である硫酸ジメチルおよびジエチルであり、一方、好適なアルコキ シル化剤は、既知の化合物であるエチレンオキシドおよびプロピレンオキシドで ある。式(I)の生成物は、好ましくは不活性気体雰囲気中、1.0〜1.1当量 の酸を加えることによって、塩に変換される。塩は、そのまま沈殿するか、また は溶媒の除去後に得られる。 塩形成に好適な無機酸は、例えば、塩酸、硫酸、燐酸であり、一方、塩形成に 好適な有機酸は、酢酸、プロピオン酸、乳酸、またはクエン酸である。 1.3. 式(I)の特定の化合物の製造 製造された化合物は、IRスペクトルまたはIR(KBrペレット)および1 H−NMRスペクトル(D6−DMSO中)によって特性決定がなされた。IR スペクトルの場合、非常に強いバンドおよび強いバンドのみが記載される。1H −NMRスペクトルに関するデータにおいて、s=一重線、d=二重線、dd= 二重線の二重線、t=三重線、q=四重線、qi=五重線、m=多重線、3Jお よび4J=3つまたは4つの結合によるカップリング、並びにH2、H3、H4、H5 およびH6=ベンゼン環の2、3、4、5、および6位における水素原子。 1.3.1. N,N−ジメチル−2,4−ジアミノアニリルスルフェートの製造 段階a) N,N−ジメチル−2,4−ジニトロアニリン 2,4−ジニトロアニリン97.3g(0.5mol)をジメチルスルホキシド50 0mLに溶解し、得られる溶液に、沃化メチル141.9g(1.0mol)を攪拌 しながら滴下した。全ての物質が溶解するまで混合物を攪拌し、次に、50%水 酸化カリウム112.2g(1.0mol)をゆっくり滴下した。次に、混合物を攪 拌しながら室温に冷まし、次に氷浴で10℃に冷却し、生成物を沈殿させた。沈 殿した生成物を吸引濾過し、約100mLの水で2回洗浄し、40℃で真空乾燥 した。 収量: 92.1g(理論量の87.2%) 融点: 90℃(分解) 段階b) N,N−ジメチル−2,4−ジアミノアニリンスルフェート メタノール150mLを0.3リットルオートクレーブに導入し、N,N−ジメ チル−2,4−ジニトロアニリン(段階a;または実施例1.3.8.段階aの化 合物)42.2g(0.2mol)をその中に溶解し、活性炭上パラジウム10%(D egussa)2gを加えた。オートクレーブを閉め、窒素雰囲気とした後、3barの 加圧下、35℃〜40℃の温度において、水素が吸収されなくなるまで水素添加 を行った。活性炭1.3gを窒素下に温溶液に加え、触媒を濾過した。80%硫 酸37g(または濃塩酸32mL/0.2mol)を、氷で冷却しながら、5℃で溶 液に滴下した。沈殿した生成物を吸引濾過し、メタノールで洗浄し、乾燥した。 収量: 39.9g(理論量の80%) 融点: >250℃ 1.3.2. N,N−ジエチル−2,4−ジアミノアニリントリヒドロクロリド の製造 段階a) N,N−ジエチル−2,4−ジニトロアニリン 2,4−ジニトロクロロベンゼン20.26g(0.1mol)を、ジメチルスルホ キシド150mLに溶解し[*]、炭酸カリウム8.3g(0.06mol)を加え、 ジエチルアミン10.5g(0.14mol)を攪拌しながら滴下した。反応が終了 するまで、混合物を80℃で攪拌した。混合物を、氷/水混合物800mLに注 ぎ、攪拌し、生成物を沈殿させた。沈殿した生成物を吸引濾過し、約100mL の水で2回洗浄し、40℃で真空乾燥した。 [*] この反応は、1,2−ジメトキシエタン中で行うのも好都合でり得る。 収量: 21.9g(理論量の90.8%) 融点: 75℃〜77℃ 段階b) N,N−ジエチル−2,4−ジアミノアニリントリヒドロクロリド 段階a)で得られる生成物の反応を、実施例1.3.1.段階b)と同様に、接 触還元、それに続く塩酸での沈殿によって行った。 収量: 8g(理論量の34.6%) 1.3.3. N−(2,4−ジアミノフェニル)モルホリンスルフェートの製造 段階a) N−(2,4−ジニトロフェニル)モルホリン 段階a)を、実施例1.3.1.段階a)と同様に、2,4−ジニトロクロロベン ゼンをモルホリンと反応させることによって行った。 収量: 24.0g(理論量の94.0%) 融点: 104℃〜105℃ 段階b) N−(2,4−ジアミノフェニル)モルホリンスルフェート 段階b)を、実施例1.3.1.段階b)と同様に、段階a)で得られる生成物 の接触還元および硫酸での沈殿によって行った。 収量: 18.0g(理論量の74.3%) 融点: 176℃〜178℃ 1.3.4. N−(2,4−ジアミノフェニル)ピペリジンスルフェートの製造 段階a) N−(2,4−ジニトロフェニル)ピペリジン 段階a)を、実施例1.3.1.段階a)と同様に、2,4−ジニトロクロロベン ゼンをピペリジンと反応させることによって行った。 収量: 24.8g(理論量の98.0%) 融点: 88℃〜91℃ 段階b) N−(2,4−ジアミノフェニル)ピペリジンスルフェート 段階b)を、実施例1.3.1.段階b)と同様に、段階a)で得られる生成物 の接触還元、それに続く硫酸での沈殿によって行った。 収量: 28.3g(理論量の94.1%) 1.3.5. N−(2,4−ジアミノフェニル)ピロリジンスルフェートの製造 段階a) N−(2,4−ジニトロフェニル)ピロリジン 段階a)を、実施例1.3.5.段階a)と同様に、2,4−ジニトロクロロベン ゼンをピロリジンと反応させることによって行った。 収量: 21.5g(理論量の89.9%) 融点: 79℃〜81℃ 段階b) N−(2,4−ジアミノフェニル)ピロリジンスルフェート 段階b)を、実施例1.3.1.段階b)と同様に、段階a)で得られる生成物 の接触還元、それに続く硫酸での沈殿によって行った。 収量: 11.8g(理論量の37.8%) 1.3.6. 2,4−ジアミノ−N,N−ジ−(2−ヒドロキシエチル)アニリ ンスルフェートの製造 段階a) 2,4−ジニトロ−N,N−ジ−(2−ヒドロキシエチル)アニリン 段階a)を、実施例1.3.1.段階a)と同様に、2,4−ジニトロクロロベ ンゼンおよびジエタノールアミンを用いて行った。 収量: 22.0g(理論量の80.5%) 融点: 90℃〜92℃ 段階b) 2,4−ジアミノ−N,N−ジ−(2−ヒドロキシエチル)アニリン スルフェート 段階b)を、実施例1.3.1.段階b)と同様に、段階a)で得られる生成物 の接触還元、それに続く硫酸での沈殿によって行った。 収量: 10.3g(理論量の32.1%) 1.3.7. 2,4−ジアミノ−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−エチルア ニリンスルフェートの製造 段階a) 2,4−ジニトロ−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−エチルア ニリン 段階a)を、実施例1.3.1.段階a)と同様に、2,4−ジニトロクロロベン ゼンをN−メチルエタノールアミンと反応させることによって行った。 収量: 20.9g(理論量の81.2%) 融点: 105℃〜108℃ 段階b) 2,4−ジアミノ−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−エチルア ニリンスルフェート 段階a)を、実施例1.3.1.段階b)と同様に、段階a)で得られる生成物 の接触還元、それに続く硫酸での沈殿によって行った。 収量: 8g(理論量の34.6%) 1.3.8. N−(2,4−ジアミノフェニル)アゼパンスルフェートの製造 段階a) N−(4−アミノ−2−ニトロフェニル)アゼパン 4−アミノ−2−ニトロクロロベンゼンを、実施例1.3.1.段階a)と同様 に、アゼパンと反応させる。 収量: 37.2g(理論量の39.5%) 融点: 72℃〜73.5℃ 段階b) N−(2,4−ジアミノフェニル)アゼパンスルフェート この生成物を、段階a)で得られる生成物の接触還元、それに続く硫酸での沈 殿によって製造した。 収量: 19.5g(理論量の64.5%) 1.3.9. 4−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−アミノ−N,N−ジメ チルアニリンスルフェートの製造 段階a) 4−アミノ−2−ニトロ−N,N−ジメチルアニリン 4−フルオロ−3−ニトロアニリン62.5g(0.4mol)、ジメチルアミン4 5.1g(0.4mol、40%溶液)、および炭酸ナトリウム21.2g(0.2mol) を、1,2−ジメトキシエタン250mLに導入した。変換が終了するまで、混 合物を還流下に加熱し、次に、活性炭1gおよびセライト1gを加え、約30分 間攪拌した後に、反応混合物を濾過した。生成物を回転蒸発器で溶媒から分離し 、得られる油状物をさらに処理した。 収量: 62.8g(理論量の86.6%) 融点: (油状物) 段階b) 4−(2−クロロエトキシカルボニルアミノ)−2−ニトロ−N, N−ジメチルアニリン 4−アミノ−2−ニトロ−N,N−ジメチルアニリン28.5g(160mmol) および炭酸カルシウム9g(80mmol)を、1,2−ジメトキシエタン100m Lに導入した。クロロ蟻酸−2−クロロエチルエステル22.5g(160mmol) を、室温で溶液に滴下し、次に、反応が終了するまで混合物を攪拌した。次に、 濃塩酸を用いてpH値を3〜4に調節し、氷/水混合物100gを加えた。沈殿 した生成物を、吸引濾過し、水100mLで2回洗浄した。 収量: 25.5g(理論量の59.1%) 融点: 178℃〜180℃ 段階c) 4−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−ニトロ−N,N−ジメ チルアニリン 4−(2−クロロエトキシカルボニルアミノ)−2−ニトロ−N,N−ジメチ ルアニリン23.0g(80mmol)を、エタノール100mLに導入した。水酸 化ナトリウム50%溶液33g(412mmol)を、室温で溶液に滴下し、次に、 変換が終了するまで混合物を攪拌した。次に、混合物を約80℃に加熱し、溶液 を濾過した。次に、酢酸を用いて濾液をpH8に調節した。次に、水75mLを 加え、沸騰温度が99℃になるまでエタノールを留去した。冷却後、溶液を酢酸 エチルで抽出し、エステル相を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶液を真空濃縮した。 ガラス棒で擦った後に、生成物が結晶化した。それを吸引濾過し、乾燥した。 収量: 12.1g(理論量の67.2%) 融点: 110℃ 段階d) 4−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−アミノ−N,N−ジメ チルアニリンスルフェート メタノール100mLを、0.3リットルオートクレーブに導入し、4−(2 −ヒドロキシエチルアミノ)−2−ニトロ−N,N−ジメチルアニリン(段階c より)12.0g(53mmol)を、その中に溶解し、活性炭上パラジウム10%( Degussa)2gを加えた。オートクレーブを閉め、窒素雰囲気とした後に、4bar の加圧下、35℃〜40℃の温度において、水素が吸収されなくなるまで混合物 に水素添加した。活性炭1.3gを窒素下に温溶液に加え、触媒を濾過によって 除去した。80%硫酸7g(または、35%塩酸16mL/0.1mol)を、氷で 5℃に冷却しながら溶液に滴下した。沈殿した生成物を吸引濾過し、メタノール で洗浄し、乾燥した。 収量: 12.2g(理論量の78.8%) 融点: >250℃ 1.3.10. N−[4−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−アミノフェ ニル]モルホリンスルフェートの製造 段階a) N−(4−アミノ−2−ニトロフェニル)モルホリン 段階a)を、実施例1.3.9.段階a)と同様に、4−フルオロ−3−ニトロ アニリンをモルホリンと反応させることによって行った。 収量: 61.9g(理論量の69.3%) 融点: 131℃〜132℃ 段階b) N−[4−(2−クロロエトキシカルボニルアミノ)−2−ニトロ フェニル]モルホリン 段階b)を、実施例1.3.9.段階b)と同様に、N−(4−アミノ−2−ニ トロフェニル)モルホリンをクロロ蟻酸−2−クロロエチルエステルと反応させ ることによって行った。 収量: 32.7g(理論量の95.1%) 融点: 121℃〜122℃ 段階c) N−[4−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−ニトロフェニル ]モルホリン 段階c)を、実施例1.3.9.段階c)と同様に、N−[4−(2−クロロエ トキシカルボニルアミノ)−2−ニトロフェニル]モルホリンを水酸化カリウム と反応させることによって行った。 収量: 20g(理論量の93.5%) 融点: (油状物) 段階d) N−[4−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−アミノフェニル ]モルホリンスルフェート 段階d)を、実施例1.3.9.段階d)と同様に、段階c)で得られる生成物 の接触還元、それに続く硫酸での沈殿によって行った。 収量: 7.4g(理論量の28.3%) 1.3.11. N−[4−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−アミノフェ ニル]ピペリジンスルフェートの製造 段階a) N−(4−アミノ−2−ニトロフェニル)ピペリジン 段階a)を、実施例1.3.9.段階a)と同様に、4−フルオロ−3−ニトロ アニリンをピペリジンと反応させることによって行った。 収量: 80.6g(理論量の91.1%) 融点: 112℃〜113℃ 段階b) N−[4−(2−クロロエトキシカルボニルアミノ)−2−ニトロ フェニル]ピペリジン 段階b)を、実施例1.3.9.段階b)と同様に、N−(4−アミノ−2−ニ トロフェニル)ピペリジンをクロロ蟻酸−2−クロロエチルエステルと反応させ ることによって行った。 収量: 31.1g(理論量の94.8%) 融点: 74℃〜76℃ 段階c) N−[4−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−ニトロフェニル ]ピペリジン 段階c)を、実施例1.3.9.段階c)と同様に、N−[4−(2−クロロエ トキシカルボニルアミノ)−2−ニトロフェニル]ピペリジンを水酸化ナトリウ ムと反応させることによって行った。 収量: 19g(理論量の90%) 融点: (油状物) 段階d) N−[4−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−アミノフェニル ]ピペリジンスルフェート 段階d)を、実施例1.3.9.段階d)と同様に、段階c)で得られる生成物 の接触還元、それに続く硫酸での沈殿によって行った。 収量: 11.4g(理論量の83.5%) 融点: 200℃〜202℃ 1.3.12. N−[4−(3−ヒドロキシプロピルアミノ)−2−アミノフ ェニル]モルホリンジヒドロクロリドの製造 段階a) N−(4−アミノ−2−ニトロフェニル)モルホリン 段階a)を、実施例1.3.10.段階a)に記載のように、4−フルオロ−3 −ニトロアニリンをモルホリンと反応させることによって行った。 段階b) N−[4−(3−クロロプロポキシカルボニルアミノ)−2−ニト ロフェニル]モルホリン この化合物を、実施例1.3.10.段階b)と同様に、N−(4−アミノ−2 −ニトロフェニル)モルホリンをクロロ蟻酸−3−クロロプロピルエステルと反 応させることによって製造した。 収量: 32.7g(理論量の95.1%) 融点: 122℃〜124℃ 段階c) N−[4−(3−ヒドロキシプロピルアミノ)−2−ニトロフェニ ル]モルホリン この化合物を、実施例1.3.10.段階c)と同様に、N−[4−(3−クロ ロプロポキシカルボニルアミノ)−2−ニトロフェニル]モルホリンを水酸化ナ トリウムと反応させることによって製造した。 収量: 20.4g(理論量の90.5%) 融点: 93℃〜95℃ 段階d) N−[4−(3−ヒドロキシプロピルアミノ)−2−アミノフェニ ル]モルホリンジヒドロクロリド この化合物を、段階c)で得られる生成物の接触還元、および塩酸を用いる塩 形成によって得た。 収量: 11.4g(理論量の83.5%) 融点: 139℃〜141℃ 1.3.13. N−[4−(3−ヒドロキシプロピルアミノ)−2−アミノフ ェニル]ピペリジンスルフェートの製造 段階a) N−(4−アミノ−2−ニトロフェニル)ピペリジン 段階a)を、実施例1.3.9.段階a)と同様に、4−フルオロ−3−ニトロ アニリンをピペリジンと反応させることによって行った。 段階b) N−[4−(3−クロロプロポキシカルボニルアミノ)−2−ニト ロフェニル]ピペリジン 段階b)を、実施例1.3.9.段階b)と同様に、N−(4−アミノ−2−ニ トロフェニル)ピペリジンをクロロ蟻酸−3−クロロプロピルエステルと反応さ せることによって行った。 収量: 20.6g(理論量の60.4%) 融点: (油状物) 段階c) N−[4−(3−ヒドロキシプロピルアミノ)−2−ニトロフェニ ル]ピペリジン 段階c)を、実施例1.3.9.段階c)と同様に、N−[4−(3−クロロプ ロポキシカルボニルアミノ)−2−ニトロフェニル]ピペリジンを水酸化ナトリ ウムと反応させることによって行った。 収量: 20.6g(理論量の60.4%) 段階d) N−[4−(3−ヒドロキシプロピルアミノ)−2−アミノフェニ ル]ピペリジンスルフェート 段階d)を、実施例1.3.9.段階d)と同様に、段階c)で得られる生成物 の接触還元、それに続く硫酸を用いる沈殿によって行った。 収量: 20.6g(理論量の60.4%) 1.3.14. N−[4−(3−ヒドロキシプロピルアミノ)−2−アミノフ ェニル]ピロリジンスルフェートの製造 段階a) N−(4−アミノ−2−ニトロフェニル)ピロリジン 段階a)を、実施例1.3.9.段階a)と同様に、4−フルオロ−3−ニトロ アニリンをピロリジンと反応させることによって行った。 収量: 61.0g(理論量の73.6%) 融点: 84℃〜86℃ 段階b) N−[4−(3−クロロプロポキシカルボニルアミノ)−2−ニト ロフェニル]ピロリジン 段階b)を、実施例1.3.9.段階b)と同様に、N−(4−アミノ−2−ニ トロフェニル)ピロリジンをクロロ蟻酸−3−クロロプロピルエステルと反応さ せることによって行った。 収量: 23.7g(理論量の72.2%) 融点: (油状物) 段階c) N−[4−(3−ヒドロキシプロピルアミノ)−2−ニトロフェニ ル]ピロリジン 段階c)を、実施例1.3.9.段階c)と同様に、N−[4−(3−クロロプ ロポキシカルボニルアミノ)−2−ニトロフェニル]ピロリジンを水酸化ナトリ ウムと反応させることによって行った。 収量: 15.2g(理論量の81.8%) 段階d) N−[4−(3−ヒドロキシプロピルアミノ)−2−アミノフェニ ル]ピロリジンスルフェート 段階d)を、実施例1.3.9.段階d)と同様に、段階c)で得られる生成物 の接触還元、それに続く硫酸を用いる沈殿によって行った。 収量: 16.6g(理論量の86.9%) 1.3.15. N−[2−アミノ−4−(3−ヒドロキシプロピルアミノ)フ ェニル]アゼパンスルフェートの製造 段階a) N−(4−アミノ−2−ニトロフェニル)アゼパン 段階a)を、実施例1.3.9.段階a)と同様に、4−フルオロ−3−ニトロ アニリンをアゼパンと反応させることによって行った。 収量: 37.2g(理論量の39.5%) 融点: 72℃〜73.5℃ 段階b) N−[4−(3−クロロプロポキシカルボニルアミノ)−2−ニト ロフェニル]アゼパン 段階b)を、実施例1.3.9.段階b)と同様に、N−(4−アミノ−2−ニ トロフェニル)アゼパンをクロロ蟻酸−3−クロロプロピルエステルと反応させ ることによって行った。 収量: 13.6g(理論量の63.7%) 融点: 61℃〜63℃ 段階c) N−[4−(3−ヒドロキシプロピルアミノ)−2−ニトロフェニ ル]アゼパン 段階c)を、実施例1.3.9.段階c)と同様に、N−[4−(3−クロロプ ロポキシカルボニルアミノ)−2−ニトロフェニル]アゼパンを水酸化ナトリウ ムと反応させることによって行った。 収量: 12.8g(理論量の34.3%) 段階d) N−[2−アミノ−4−(3−ヒドロキシプロピルアミノ)−フェ ニル]アゼパンスルフェート 段階d)を、実施例1.3.9.段階d)と同様に、段階c)で得られる生成物 の接触還元、それに続く硫酸を用いる沈殿によって行った。 収量: 12.9g(理論量の81.8%) 1.3.16. N−{2−アミノ−4−[ジー(2−ヒドロキシエチル)アミ ノ]フェニル}ピロリジンスルフェートの製造 段階a) N−{2−ニトロ−4−[ジ−(2−ヒドロキシエチル)アミノ] フェニル}ピロリジン 4−フルオロ−3−ニトロ−N,N−ジ−(2−ヒドロキシエチル)−アニリ ン24.4g(0.1mol)、ピロリジン7.8g(0.11mol)、炭酸カリウム5 .3g(0.05mol)、およびメチルトリ(C6-8)アルキルアンモニウムクロリ ド(イソプロパノール中70%)0.25gを、1,2−ジメトキシエタン65m L中に溶解し、得られる溶液を、反応が終了するまで還流下に加熱した。未溶解 塩を熱濾過し、母液を冷却した。沈殿した生成物を、吸引濾過し、乾燥した。 収量: 23.8g(理論量の80.6%) 段階b) N−{2−アミノ−4−[ジ−(2−ヒドロキシエチル)アミノ] フェニル}ピロリジンスルフェート 段階b)を、実施例1.3.9.段階d)と同様に、段階a)で得られる生成物 の接触還元、それに続く硫酸を用いる沈殿によって行った。 収量: 11.5g(理論量の45.3%) 1.3.17. N−メチル−2,5−ジアミノアニリンスルフェートの製造 段階a) N−メチル−2−ニトロ−5−アセトアミノアニリン 1,2−ジメトキシエタン100mL、2−ニトロ−5−アセチルアミノクロ ロベンゼン21.5g(0.1mol)、炭酸カリウム15.1g(0.11mol)、お よび40%メチルアミン溶液12.4g(0.11mol)を、オートクレーブに導 入した。混合物を攪拌しながら、8時間120℃に加熱した。無機塩を熱混合物 から濾過によって除去し、溶媒を減圧下に蒸留によって除去した。沈殿した黄色 粉末をエタノールから再結晶した。 収量: 17g(理論量の100%) 段階b) N−メチル−2−ニトロ−5−アミノアニリン N−メチル-5−アセトアミノ−2−ニトロアニリン(段階aより)15.9g (0.095mol)を、水78mLおよびメタノール26mLの混合物に導入し、 全体を濃塩酸25.8mLと共に、還流下に1時間加熱した。反応の終了後、混 合物をアンモニアでpH7に調節し、生成物を撹拌して分離し、吸引濾過し、水 で洗浄した。 収量: 12.4g(理論量の78.1%) 段階c) N−メチル−2,5−ジアミノアニリンスルフェート N−メチル−2−ニトロ−5−アミノアニリン(段階bより)15.9g(0. 064mol)を、メタノール180mL中の活性炭上パラジウム10%(Degussa) 1gと共に、0.3リットルオートクレーブに導入した。オートクレーブを閉め 、窒素雰囲気とした後、3barの加圧下に35℃から40℃の温度で、水素が吸 収されなくなるまで混合物に水素添加した。活性炭1.3gを、窒素下に温溶液 に加え、触媒を濾過によって除去した。氷で5℃に冷却しながら、80%硫酸8 .4gを溶液に滴下した。沈殿した生成物を、吸引濾過し、メタノールで洗浄し 、乾燥した。 収量: 14.4g(理論量の90%) 融点: >200℃ 1.3.18. N−エチル−2,5−ジアミノアニリンスルフェートの製造 段階a) N−エチル−2−ニトロ−5−アセトアミノアニリン 段階a)を、実施例1.3.17.段階a)と同様に、2−ニトロ−5−アセチ ルアミノクロロベンゼンをエチルアミンと反応させることによって行った。 収量: 黄色結晶19.7g(理論量の88.2%) 段階b) N−エチル−2−ニトロ−5−アミノアニリン 段階b)を、実施例1.3.17.段階b)と同様に、N−エチル−2−ニトロ −5−アセトアミノアニリンを塩酸と反応させることによって行った。 収量: 15.3g(理論量の84.4%) 段階c) N−エチル−2,5−ジアミノアニリンスルフェート 段階c)を、実施例1.3.17.段階c)と同様に、N−エチル−2−ニトロ −5−アミノアニリンの接触還元によって行った。 収量: 15.4g(理論量の85.8%) 融点: >200℃ 1.3.19. N−n−プロピル−2,5−ジアミノアニリンスルフェートの製 造 段階a) N−n−プロピル−2−ニトロ−5−アセチルアミノアニリン 段階a)を、実施例1.3.17.段階a)と同様に、2−ニトロ−5−アセチ ルアミノクロロベンゼンをn−プロピルアミンと反応させることによって行った 。 収量: 黄色結晶15.5g(理論量の65.3%) 段階b) N−n−プロピル−2−ニトロ−5−アミノアニリン 段階b)を、実施例1.3.17.段階b)と同様に、N−n−プロピル−2− ニトロ−5−アセトアミノアニリンを塩酸と反応させることによって行った。 収量: 11.7g(理論量の98.3%) 段階c) N−n−プロピル−2,5−ジアミノアニリンスルフェート 段階c)を、実施例1.3.17.段階c)と同様に、N−n−プロピル−2− ニトロ−5−アミノアニリンの接触還元によって行った。 収量: 12.1g(理論量の83.5%) 融点: >200℃ 1.3.20. N−イソ−ブチル−2,5−ジアミノアニリンスルフェートの製 造 段階a) N−イソ−ブチル−2−ニトロ−5−アセチルアミノアニリン 段階a)を、実施例1.3.17.段階a)と同様に、2−ニトロ−5−アセチ ルアミノクロロベンゼンをイソ−ブチルアミンと反応させることによって行った 。 収量: 黄色結晶14.5g(理論量の57.7%) 段階b) N−イソ−ブチル−2−ニトロ−5−アミノアニリン 段階b)を、実施例1.3.17.段階b)と同様に、N−イソ−ブチル−2− ニトロ−5−アセトアミノアニリンを塩酸と反応させることによって行った。 収量: 11.5g(理論量の55.2%) 融点: (赤色油状物) 段階c) 3−イソ−ブチルアミノ−4−アミノアニリンスルフェート 段階c)を、実施例1.3.17.段階c)と同様に、N−イソ−ブチル−2− ニトロ−5−アミノアニリンの接触還元によって行った。 収量: 8g(理論量の55.5%) 融点: >200℃ 1.3.21. N,N−ジメチル−2,5−ジアミノスルフェートの製造 段階a) N,N−ジメチル−2−ニトロ−5−アセチルアミノアニリン 段階a)を、実施例1.3.17.段階a)と同様に、2−ニトロ−5−アセチ ルアミノクロロベンゼンをジメチルアミンと反応させることによって行った。 収量: 黄色結晶16.8g(理論量の75.5%) 段階b) N,N−ジメチル−2−ニトロ−5−アミノアニリン 段階b)を、実施例1.3.17.段階b)と同様に、N,N−ジメチル−2−ニ トロ−5−アセトアミノアニリンを塩酸と反応させることによって行った。 収量: 黄色結晶18.9g(理論量の100%) 段階c) N,N−ジメチル−2,5−ジアミノアニリンスルフェート 段階c)を、実施例1.3.17.段階c)と同様に、N,N−ジメチル−2−ニ トロ−5−アミノアニリンの接触還元によって行った。 収量: 19.6g(理論量の81.1%) 融点: >200℃ 1.3.22. N,N−ジエチル−2,5−ジアミノアニリンスルフェートの製 造 段階a) N,N−ジエチル−2−ニトロ−5−アセチルアミノアニリン 段階a)を、実施例1.3.17.段階a)と同様に、2−ニトロ−5−アセチ ルアミノクロロベンゼンをジエチルアミンと反応させることによって行った。 収量: 黄色結晶20.1g(理論量の79.9%) 段階b) N,N−ジエチル−2−ニトロ−5−アミノアニリン 段階b)を、実施例1.3.17.段階b)と同様に、N,N−ジエチル−2−ニ トロ−5−アセトアミノアニリンを塩酸と反応させることによって行った。 収量: 12.6g(理論量の60.2%) 融点: (赤色油状物) 段階c) N,N−ジエチル−2,5−ジアミノアニリンスルフェート 段階c)を、実施例1.3.17.段階c)と同様に、N,N−ジエチル−2−ニ トロ−5−アミノアニリンの接触還元によって行った。 収量: 10.1g(理論量の64.3%) 融点: >200℃ 1.3.23. N−(2,5−ジアミノフェニル)ピロリジンスルフェートの製 造 段階a) N−(5−アセチルアミノ−2−ニトロフェニル)ピロリジン 段階a)を、実施例1.3.17.段階a)と同様に、2−ニトロ−5−アセチ ルアミノクロロベンゼンをピロリジンと反応させることによって行った。 収量: 黄色結晶24.3g(理論量の97.5%) 段階b) N−(5−アミノ−2−ニトロフェニル)ピロリジン 段階b)を、実施例1.3.17.段階b)と同様に、N−(5−アセチルアミ ノ−2−ニトロフェニル)ピロリジンを塩酸と反応させることによって行った。 収量: 18.3g(理論量の98.1%) 融点: (赤色油状物) 段階c) N−(2,5−ジアミノフェニル)ピロリジンスルフェート 段階c)を、実施例1.3.17.段階c)と同様に、N−(5−アミノ−2− ニトロフェニル)ピロリジンの接触還元によって行った。 収量: 13.5g(理論量の59.5%) 融点: >200℃ 1.3.24. N−(2,5−ジアミノフェニル)ピペリジンスルフェートの製 造 段階a) N−(5−アセチルアミノ−2−ニトロフェニル)ピペリジン 段階a)を、実施例1.3.17.段階a)と同様に、2−ニトロ−5−アセチ ルアミノクロロベンゼンをピペリジンと反応させることによって行った。 収量: 黄色結晶22.1g(理論量の84.1%) 段階b) N−(5−アミノ−2−ニトロフェニル)ピペリジン 段階b)を、実施例1.3.17.段階b)と同様に、N−(5−アセチルアミ ノ−2−ニトロフェニル)ピペリジンを塩酸と反応させることによって行った。 収量: 17.8g(理論量の81.5%) 融点: (赤色油状物) 段階c) N−(2,5−ジアミノフェニル)ピペリジンスルフェート 段階c)を、実施例1.3.17.段階c)と同様に、N−(5−アミノ−2− ニトロフェニル)ピペリジンの接触還元によって行った。 収量: 13.3g(理論量の57.5%) 融点: >200℃ 1.3.25. N−(2,5−ジアミノフェニル)アゼパンスルフェートの製造 段階a) N−(5−アセチルアミノ−2−ニトロフェニル)アゼパン 段階a)を、実施例1.3.17.段階a)と同様に、2−ニトロ−5−アセチ ルアミノクロロベンゼンをアゼパンと反応させることによって行った。 収量: 黄色結晶25.3g(理論量の91.3%) 段階b) N−(5−アミノ−2−ニトロフェニル)アゼパン 段階b)を、実施例1.3.17.段階b)と同様に、N−(5−アセチルアミ ノ−2−ニトロフェニル)アゼパンを塩酸と反応させることによって行った。 収量: 黄色結晶19.8g(理論量の95.6%) 段階c) N−(2,5−ジアミノフェニル)アゼパンスルフェート 段階c)を、実施例1.3.17.段階c)と同様に、N−(5−アミノ−2− ニトロフェニル)アゼパンの接触還元によって行った。 融点: >200℃ 1.3.26. N−(2,5−ジアミノフェニル)モルホリンスルフェートの製 造 段階a) N−(5−アセチルアミノ−2−ニトロフェニル)モルホリン 段階a)を、実施例1.3.17.段階a)と同様に、2−ニトロ−5−アセチ ルアミノクロロベンゼンをモルホリンと反応させることによって行った。 収量: 黄色結晶25.6g(理論量の96.5%) 段階b) N−(5−アミノ−2−ニトロフェニル)モルホリン 段階b)を、実施例1.3.17.段階b)と同様に、N−(5−アセチルアミ ノ−2−ニトロフェニル)モルホリンを塩酸と反応させることによって行った。 収量: 黄色結晶19.2g(理論量の95.6%) 融点: (赤色油状物) 段階c) N−(2,5−ジアミノフェニル)モルホリンスルフェート 段階c)を、実施例1.3.17.段階c)と同様に、N−(5−アミノ−2− ニトロフェニル)モルホリンの接触還元によって行った。 収量: 22.3g(理論量の95.7%) 融点: >200℃ 1.3.27. N−(2,5−ジアミノフェニル)ピペラジンスルフェートの製 造 段階a) N−(5−アセチルアミノ−2−ニトロフェニル)ピペラジン 段階a)を、実施例1.3.17.段階a)と同様に、2−ニトロ−5−アセチ ルアミノクロロベンゼンをピペラジンと反応させることによって行った。 収量: 黄色結晶21.5g(理論量の81%) 段階b) N−(5−アミノ−2−ニトロフェニル)ピペラジン 段階b)を、実施例1.3.17.段階b)と同様に、N−(5−アセチルアミ ノ−2−ニトロフェニル)ピペラジンを塩酸と反応させることによって行った。 収量: 黄色結晶14.6g(理論量の93.8%) 段階c) N−(2,5−ジアミノフェニル)ピペラジンスルフェート 段階c)を、実施例1.3.17.段階c)と同様に、N−(5−アミノ−2− ニトロフェニル)ピペラジンの接触還元によって行った。 収量: 13.2g(理論量の75.8%) 融点: >200℃ 1.3.28. N,N−ジメチル−3,4−ジアミノアニリンスルフェートの製 造 段階a) N,N−ジメチル−4−ニトロ−3−アセトアミノアニリン 1,2−ジメトキシエタン100mL、4−ニトロ−3−アセトアミノクロロ ベンセン21.5g(0.1mol)、炭酸カリウム20.7g(0.15mol)、およ び40%ジメチルアミン溶液16.9g(0.15mol)を、オートクレーブに導 入した。次に、混合物を攪拌しながら8時間120℃に加熱した。次に、熱反応 混合物から無機塩を濾去し、溶媒を真空下に蒸留して除去した。沈殿した黄色粉 末をエタノールから再結晶した。 収量: 21.3g(理論量の95.4%) 段階b) N,N−ジメチル−2−ニトロ−5−アミノアニリン N,N−ジメチル−4−ニトロ−3−アセトアミノアニリン(段階aより)2 0.3g(0.091mol)を、水75mLおよびメタノール21mLの混合物に 導入し、全体を、濃塩酸20.7mLと共に、還流下に1時間加熱した。反応の 終了後、混合物をアンモニアでpH7に調節し、生成物を攪拌して分離し、吸引 濾過し、水で洗浄した。 収量: 15.9g(理論量の96.4%) 段階c) N,N−ジメチル−3,4−ジアミノアニリンスルフェート N,N−ジメチル−2−ニトロ−5−アミノアニリン(段階bより)14.9g(0 .082mol)を、メタノール180mL中の活性炭上パラジウム10%(Degussa) 1gと共に、0.3リットルオートクレーブに導入した。オートクレーブを閉め 、窒素雰囲気とした後に、3barの加圧下に、35℃から40℃の温度において 、水素が吸収されなくなるまで水素添加を行った。活性炭1.3gを窒素下に温 溶液に加え、触媒を濾過によって除去した。80%硫酸8.4gを、氷で5℃に 冷 却しながら溶液に滴下した。沈殿した生成物を吸引濾過し、メタノールで洗浄し 、乾燥した。 収量: 10.1g(理論量の49.4%) 融点: >200℃ 1.3.29. N−(3,4−ジアミノフェニル)モルホリンスルフェートの製 造 段階a) N−(4−ニトロ−3−アセトアミノフェニル)モルホリン 段階a)を、実施例1.3.28.段階a)と同様に、4−ニトロ−3−アセト アミノクロロベンゼンをモルホリンと反応させることによって行った。 収量: 黄色結晶24.1g(理論量の90.8%) 段階b) N−(4−ニトロ−3−アミノフェニル)モルホリン 段階b)を、実施例1.3.28.段階b)と同様に、N−(4−ニトロ−3− アセトアミノフェニル)モルホリンを塩酸と反応させることによって行った。 収量: 15.3g(理論量の84.4%) 段階c) N−(3,4−ジアミノフェニル)モルホリンスルフェート 段階c)を、実施例1.3.28.段階c)と同様に、N−(4−ニトロ−3− アミノフェニル)モルホリンの接触還元によって行った。 収量: 15.4g(理論量の85.8%) 融点: >200℃ 2.染色 2.1.染料製剤: クリームベースC1 ラウリル硫酸ナトリウム(70%) 2.5g オレイン酸 1.0g 無水亜硫酸ナトリウム 0.6g セトステアリルアルコール 12.0g ミリスチルアルコール 6.0g プロピレングリコール 1.0g アンモニア(25%) 10.0g 酸化染料前駆物質 x.xg 水 100gとする クリームベースC2 オレイン酸 1.2g 亜二チオン酸ナトリウム 0.5g ラウリルアルコールジグリコールエーテル スルフェート・ナトリウム塩(28%溶液) 6.2g セトステアリルアルコール 18.0g アンモニア(25%) 7.5g 酸化染料前駆物質 x.xg 水 100gとする ゲルベースG1 オレイン酸 12.0g イソプロパノール 12.0g Nonoxynol-4 5.0g アンモニア(25%) 10.0g 無水亜硫酸ナトリウム 0.5g 酸化染料前駆物質 x.xg 水 100gとする 2.2.酸化染料前駆物質 ・式(I)で示されるもの (I−1)N−(2,4−ジアミノフェニル)−エタノールアミンスルフェート (I−2)2,4−ジアミノ−N,N−ジエチルアニリンスルフェート (I−3)N−(2,4−ジアミノフェニル)−ピロリジンスルフェート (I−4)N,N−ジメチル−2,4−ジアミノアニリンスルフェート (I−5)N−(2,4−ジアミノフェニル)モルホリンスルフェート (I−6)N−[4−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−アミノフェニル]ピペ リジンスルフェート (I−7)N−{2−アミノ−4−[ジ−(2−ヒドロキシエチル)アミノ]フェニ ル}ピロリジンスルフェート (I−8)N−[N,N−ジエチルアミノエチル]−2−アミノ−4−(3−ヒドロ キシプロピルアミノ)アニリンスルフェート (I−9)N−[2−アミノ−4−(3−ヒドロキシプロピルアミノ)フェニル]ア ゼパンスルフェート (I−10)N,N−ジメチル−2,5−ジアミノアニリンスルフェート (I−11)N−(2,5−ジアミノフェニル)モルホリンスルフェート (I−12)N−(2,5−ジアミノフェニル)ピロリジンスルフェート (I−13)N,N−ジエチル−2,5−ジアミノアニリン (I−14)N−(2,5−ジアミノフェニル)ピペラジン (I−15)N−メチル−2,5−ジアミノアニリンスルフェート (I−16)N,N−ジメチル−3,4−ジアミノアニリンスルフェート ・第一中間体 (P−1)p−アミノフェノール (P−2)2−(2'−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミンスルフェー ト (P−3)p−フェニレンジアミンジヒドロクロリド (P−4)2,5−ジアミノトルエンスルフェート (P−5)4−アミノ−m−クレゾール ・第二中間体 (S−1)レゾルシノール (S−2)m−アミノフェノール (S−3)4−アミノ−2−ヒドロキシトルエン (S−4)2−アミノ−4−ヒドロキシエチルアミノアニソールスルフェート 2.3.方法 染料製剤(50g)を、H22溶液(水中、6%)(50g)と使用直前に混 合し、その混合物を100%灰色の毛髪にブラシで適用した(毛髪1g当たり染 料製剤4g)。室温で30分間の接触時間後、クリームベースの染料製剤を濯ぎ 落とし、毛髪を乾燥した。ゲルベースの場合は、染料製剤を濯ぎ落としてから毛 髪をシャンプーで洗い、乾燥した。 2.4.結果 染色結果を次の表に示す: ベース 酸化染料前駆物質 色 C1 2.65g I−1 + 1.09g P−1 均一な明褐色−赤 C1 2.65g I−1 + 1.52g P−2 均一な中間−褐色 C1 2.65g I−1 + 1.08g P−4 均一な暗褐色 C1 2.65g I−1 + 1.23g P−5 均一な明褐色−赤 C1 2.65g I−4 + 1.10g S−1 均一なオリーブ−橙 C1 2.65g I−4 + 1.09g S−2 均一な緑−青 C1 2.65g I−4 + 1.23g S−3 均一なスカイブルー C1 2.65g I−4 + 2.80g S−4 均一なマリンブルー G1 2.66g I−2 + 1.10g S−1 褐色紫 G1 2.66g I−2 + 1.09g P−1 明金ブロンド G1 2.66g I−2 + 1.52g P−1 明灰ブロンド G1 2.66g I−2 + 1.08g P−3 明灰紫 G1 2.66g I−2 + 1.22g P−4 明灰ブロンド G1 2.66g I−2 + 1.23g P−5 明金ブロンド C1 2.75g I−3 + 1.09g P−1 中間金ブロンド C1 2.49g I−10+ 1.10g S−1 均一なオリーブ橙 C1 2.49g I−10+ 1.09g S−2 均一な緑−青 C1 2.49g I−10+ 1.23g S−3 均一なスカイブルー C1 2.49g I−10+ 2.80g S−4 均一なマリンブルー G1 2.91g I−11+ 1.10g S−1 褐色−紫 G1 2.91g I−11+ 1.09g S−2 青−鼠 G1 2.91g I−11+ 1.23g S−3 灰紫 G1 2.91g I−11+ 2.80g S−4 青−灰 G1 2.49g I−15+ 1.09g P−1 明紫−赤 C1 2.49g I−15+ 1.09g P−2 明紫−赤 G1 2.49g I−15+ 1.38g P−3 暗紫−赤 C2 2.49g I−15+ 1.09g P−4 暗紫−褐色 C1 2.49g I−16+ 1.09g P−1 均一な明金褐色 C1 2.49g I−16+ 1.52g P−2 均一な明褐色 C1 2.49g I−16+ 1.38g P−3 均一な中間褐色 C1 2.49g I−16+ 1.22g P−4 均一な明褐色 G1 2.91g I−16+ 1.23g P−5 明褐色−橙 G1 2.49g I−16+ 1.10g S−1 明褐色−赤 C2 2.49g I−16+1.09g S−2 暗緑 G1 2.49g I−16+1.23g S−3 青−緑 C2 2.49g I−16+2.80g S−4 暗青紫 更に、下記酸化染料前駆物質組み合わせにより、次のような色が得られた: I−3 + P−2 灰紫 I−3 + P−4 明褐色−赤 I−3 + P−5 明褐色−銅 I−4 + P−1 明褐色 I−4 + P−2 暗灰 I−4 + P−3 深青−黒 I−4 + P−4 暗灰−黒 I−4 + P−5 明灰褐色 I−5 + P−1 明褐色−紫 I−5 + P−2 灰鼠−青 I−5 + P−3 深青−黒 I−5 + P−4 灰鼠−青 I−5 + P−5 明金ブロンド I−6 + P−1 褐色−赤 I−6 + P−2 暗紫 I−6 + P−4 灰紫 I−6 + P−5 灰赤−紫 I−7 + P−1 明金ブロンド I−7 + P−2 灰鼠−褐色 I−7 + P−4 暗灰ブロンド I−7 + P−5 明金褐色 I−8 + P−1 明金褐色 I−8 + P−2 明灰鼠 I−8 + P−3 暗ブロンド I−8 + P−4 明灰ブロンド I−8 + P−5 明ブロンド I−9 + P−1 明ブロンド−銅 I−9 + P−2 中間灰鼠 I−9 + P−3 中間褐色−紫 I−9 + P−4 暗灰ブロンド I−9 + P−5 明ブロンド銅 I−12 + S−1 銀鼠−灰白 I−12 + S−2 灰鼠−灰白 I−12 + S−3 緑−灰 I−12 + S−4 紫−灰 I−13 + S−1 灰白 I−13 + S−2 オリーブ−紫 I−13 + S−3 紫−鼠 I−13 + S−4 青−紫 I−14 + S−1 褐色−紫 I−14 + S−2 灰−緑 I−14 + S−3 紫−青 I−14 + S−4 青−灰 I−15 + S−1 明紫 I−15 + S−2 明紫 I−15 + S−3 明紫 I−15 + S−4 暗紫 I−11 + P−1 中間金ブロンド I−11 + P−2 暗紫 I−11 + P−3 明褐色 I−11 + P−4 中間金ブロンド I−11 + P−5 明金ブロンド I−12 + P−1 中間金ブロンド I−12 + P−2 明灰ブロンド I−12 + P−3 灰褐色 I−12 + P−4 中間金ブロンド I−12 + P−5 明灰ブロンド I−13 + P−1 中間金ブロンド I−13 + P−2 明灰紫 I−13 + P−3 明褐色 I−13 + P−4 中間ブロンド I−13 + P−5 明灰ブロンド I−14 + P−1 中間金ブロンド I−14 + P−2 明灰ブロンド I−14 + P−3 明褐色 I−14 + P−4 中間金ブロンド I−14 + P−5 明灰ブロンド I−10 + P−1 明ブロンド−銅 I−10 + P−2 明金ブロンド I−10 + P−3 中間褐色 I−10 + P−4 明金ブロンド I−10 + P−5 橙−赤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 196 26 744.7 (32)優先日 平成8年7月3日(1996.7.3) (33)優先権主張国 ドイツ(DE) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),JP,US (72)発明者 クレーン,アストリート ドイツ連邦共和国デー―40627デュッセル ドルフ、ヴェンハウザー・アレー203番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式(I): [式中、R1〜R6はそれぞれ、 ・水素、 ・(C1-4)−アルキル基 ・ヒドロキシ−(C2-3)−アルキル基、 ・(C1-4)−アルコキシ−(C2-3)−アルキル基、 ・アミノ−(C2-3)−アルキル基(このアミノ基は、1個または2個の(C1-4) −アルキル基を有していてもよい)、または ・2,3−ジヒドロキシプロピル基 であり、置換基R1〜R6のすべてが同時に水素ではなく、 R1とR2および/またはR3とR4および/またはR5とR6は、それらが結合し ている窒素原子と共同で、アジリジン、アセチジン、ピロリジン、ピペリジン、 アゼパン、アゾシン環、またはモルホリノ、チオモルホリノもしくはピペラジノ 基(これは窒素原子において、水素、(C1-4)-アルキル、ヒドロキシ−(C2-3)− アルキル、(C1-4)−アルコキシ−(C2-3)−アルキル、アミノ−(C2-3)−アル キルまたは2,3−ジヒドロキシプロピル基から選択するもう一つの置換基R7を 有する)であってもよく、 ベンゼン環上の残る3個の水素原子はそれぞれハロゲン原子または(C1-4)− アルキル基で置き換えてもよい。] で示されるジアミノアニリン、または無機および有機酸とのその生理学的適合性 塩の少なくとも1種を酸化染料前駆物質として含有する、ケラチン繊維染色用の 酸化染料製剤。 2.置換基R1〜R6の少なくとも2個が水素ではない請求項1記載の染料製剤 。 3.基−NR12、−NR34または−NR56の少なくとも1個がアジリジ ン、アセチジン、ピロリジン、ピペリジン、アゼパン、アゾシン環、またはモル ホリノ、チオモルホリノもしくはピペラジノ基であって、これは窒素原子におい て、水素、(C1-4)−アルキル、ヒドロキシ−(C2-3)−アルキル、(C1-4)−ア ルコキシ−(C2-3)−アルキル、アミノ−(C2-3)−アルキルまたは2,3−ジヒ ドロキシプロピル基から選択するもう一つの置換基R7を有する請求項1または 2記載の製剤。 4.化合物(I)を染料製剤全体に対して0.001〜10重量%、とりわけ 0.1〜5重量%の量で含有する請求項1〜3のいずれかに記載の染料製剤。 5.第二中間体タイプの酸化染料前駆物質を更に含有する請求項1〜4のいず れかに記載の染料製剤。 6.第一中間体タイプの酸化染料前駆物質を更に含有する請求項1〜5のいず れかに記載の染料製剤。 7.直接染料を更に含有する請求項1〜6のいずれかに記載の染料製剤。 8.金属塩または金属錯体を更に含有する請求項3〜7のいずれかに記載の染 料製剤。 9.金属は、銅、マンガン、コバルト、セレン、モリブデン、ビスマスおよび ルテニウムから選択する請求項8記載の染料製剤。 10.請求項1記載の式(I)で示されるジアミノアルカン類の、ケラチン繊 維の染色のための使用。
JP10504764A 1996-07-03 1997-07-03 酸化染料 Pending JP2000514073A (ja)

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