JP2521636B2 - 角質繊維染色剤組成物 - Google Patents

角質繊維染色剤組成物

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JP2521636B2
JP2521636B2 JP5161053A JP16105393A JP2521636B2 JP 2521636 B2 JP2521636 B2 JP 2521636B2 JP 5161053 A JP5161053 A JP 5161053A JP 16105393 A JP16105393 A JP 16105393A JP 2521636 B2 JP2521636 B2 JP 2521636B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、彩度、染着力及び堅ろ
う性に優れる角質繊維染色剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】毛髪等の角質繊維の染色には、従来、顕
色物質とカップリング物質を組み合せて用いる、いわゆ
る酸化染色剤が広く使用されている。この酸化染色剤は
顕色物質とカップリング物質の酸化カップリングによっ
て生じる、いわゆる酸化色素が毛髪等を強く染色するこ
とを利用したものである。
【0003】従来、この顕色物質としては、一般にp−
フェニレンジアミン誘導体、p−アミノフェノール誘導
体、ジアミノピリジン誘導体、4−アミノピラゾロン誘
導体、複素環状ヒドラゾン等が、またカップリング物質
としては、α−ナフトール、o−クレゾール、m−クレ
ゾール、2,6−ジメチルフェノール、2,5−ジメチ
ルフェノール、3,4−ジメチルフェノール、3,5−
ジメチルフェノール、ベンズカテキン、ピロガロール、
1,5−ジヒドロキシナフタレン、1,7−ジヒドロキ
シナフタレン、5−アミノ−2−メチルフェノール、ヒ
ドロキノン、2,4−ジアミノアニソール、m−トルイ
レンジアミン、o−アミノフェノール、レゾルシン、レ
ゾルシンモノメチルエーテル、m−フェニレンジアミ
ン、1−フェニル−3−メチル−5−ピラゾロン、1−
フェニル−3−アミノ−5−ピラゾロン、1−フェニル
−3,5−ジケトピラゾリジン、1−メチル−7−ジメ
チルアミノ−4−ヒドロキシキノロン−2−オン、1−
アミノ−3−アセチルアセトアミノ−4−ニトロベンゾ
ール、1−アミノ−3−シアンアセチルアミノ−4−ニ
トロベンゾール、m−アミノフェノール、4−クロロレ
ゾルシン、2−メチルレゾルシン、2,4−ジアミノフ
ェノキシエタノール、2,6−ジアミノピリジン、3,
5−ジアミノトリフルオロメチルベンゼン、2,4−ジ
アミノフルオロベンゼン、3,5−ジアミノフルオロベ
ンゼン、2,4−ジアミノ−6−ヒドロキシピリミジ
ン、2,4,6−トリアミノピリミジン、2−アミノ−
4,6−ジヒドロキシピリミジン、4−アミノ−2,6
−ジヒドロキシピリミジン、4,6−ジアミノ−2−ヒ
ドロキシピリミジン、p−ニトロ−o−フェニレンジア
ミン、2−アミノ−5−ニトロフェノール、p−ニトロ
−m−フェニレンジアミン、o−ニトロ−p−フェニレ
ンジアミン、2−アミノ−4−ニトロフェノール等が使
用されてきた。しかしながら、従来の酸化染色剤は、彩
度、染着力及び堅ろう性において、充分満足できるもの
ではなかった。
【0004】例えば青色系については、m−フェニレン
ジアミン又は2,6−ジアミノピリジンをカップリング
物質として用いれば、高彩度の色調を付与できるが、染
色後の変褪色やシャンプーによる色落ちが著しいという
欠点があり、彩度、染着力及び堅ろう性のすべてにおい
て満足できるものは極めて少ないのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、彩度、染着力及び堅ろう性のすべてにおいて優れた
角質繊維染色剤組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは、彩度、染着力及び堅ろう性はカップリング
物質の特性によるところが大きいことに着目し、多くの
化合物を合成してそのカップリング物質としての特性を
検討していたところ、下記一般式(1)で表される2−
置換アミノ−5−アルキルフェノール誘導体をカップリ
ング物質として用いれば、高彩度の青色系色調を付与で
き、しかも染着力及び堅ろう性に優れた角質繊維染色剤
組成物とすることができることを見出し、本発明を完成
した。
【0007】すなわち、本発明は、顕色物質及びカップ
リング物質を含有する角質繊維染色剤組成物において、
カップリング物質として次の一般式(1)
【0008】
【化3】
【0009】(式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル基
を示し、R2 は水素原子、置換基を有していてもよい炭
素数1〜4のアルキル基もしくはアルコキシル基又は置
換基を有していてもよいアミノ基を示し、R3 は水素原
子又は置換基を有していてもよい炭素数2〜5のアシル
基を示し、R4 は水素原子、水酸基が置換していてもよ
い炭素数1〜4のアルコキシル基又はハロゲン原子を示
す)で表される2−置換アミノ−5−アルキルフェノー
ル誘導体又はその塩を含有することを特徴とする角質繊
維染色剤組成物に係るものである。
【0010】本発明において、カップリング物質として
用いる、一般式(1)で表される2−置換アミノ−5−
アルキルフェノール誘導体のR1 及びR2 で表される炭
素数1〜4のアルキル基としては、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
sec−ブチル基、tert−ブチル基等が挙げられ、
2 及びR4 で表される炭素数1〜4のアルコキシル基
としては、メトキシル基、エトキシル基、n−プロポキ
シル基、イソプロポキシル基、n−ブトキシル基、se
c−ブトキシル基、tert−ブトキシル基等が挙げら
れ、R3 で表される炭素数2〜5のアシル基としては、
アセチル基、プロパノイル基、2,2−ジメチルプロパ
ノイル基、3−メチルプロパノイル基、ブタノイル基、
2−メチルブタノイル基、ペンタノイル基等が挙げら
れ、R4 で表されるハロゲン原子としては、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子が挙げられる。
【0011】また、R2 で表されるアルキル基、アルコ
キシル基及びR3 で表されるアシル基に置換してもよい
基としては、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルコキシ
ル基、炭素数2〜5のアルカノイルオキシ基、水酸基、
アルキル基又は保護基が置換してもよいアミノ基、カル
ボキシル基、アルコキシカルボニル基等が挙げられ、こ
のアミノ基に置換してもよい保護基としては、tert
−ブトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基
等が挙げられる。これらの置換基はR2 で表されるアル
キル基、アルコキシル基及びR3 で表されるアシル基に
2個以上置換してもよい。また、R2 で表されるアミノ
基に置換してもよい基としては、水酸基が置換してもよ
い炭素数1〜4のアルキル基等が挙げられる。
【0012】化合物(1)は、例えば次の反応式に従っ
て製造される。
【0013】
【化4】
【0014】(式中、R1 、R2 及びR4 は前記と同じ
意味を示し、R6 は水素原子又はハロゲン原子を示し、
7 は水酸基が置換してもよい炭素数1〜4のアルキル
基を示し、R8 及びR9 は置換基を有していてもよい炭
素数1〜4のアルキル基を示し、Xは塩素原子、臭素原
子又はヨウ素原子を示し、Mは金属ナトリウム又は金属
カリウムを示す)
【0015】すなわち、特開昭50−149633号公
報記載の方法等によって得られる5−アルキル−2−ニ
トロフェノール誘導体(3)を還元するか、又は特開昭
62−240960号公報記載の方法等によって得られ
る2−アルキル−4−ベンジルオキシ−5−ニトロフェ
ノール誘導体(4)を硫酸ジアルキル、ハロゲン化アル
キル又は酸化アルキレンと反応させて化合物(5)とな
し、これを還元すれば化合物(6)が得られる。これに
化合物(7)、(8)、(9)又は(10)を反応させ
れば化合物(1a)が得られる。また、化合物(6)を
2当量以上の化合物(7)又は(8)と反応させれば化
合物(1b)が得られ、化合物(1b)を塩基と反応さ
せることによっても化合物(1a)が得られる。
【0016】化合物(3)の還元反応は、通常のニトロ
基の還元方法によって実施できるが、酢酸−鉄や塩酸−
すずによる還元方法、又は接触水添による還元方法が簡
便かつ効率的である。化合物(4)のアルキル化反応
は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム等の塩基の存在下に行われる。化合物
(5)の還元反応は、接触水添による還元方法が簡便か
つ効率的である。化合物(3)及び化合物(5)の接触
水添の触媒としては、パラジウム、白金、銅、ニッケル
等が用いられる。溶媒としてはメタノール、エタノー
ル、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド等がよ
い。還元終了後触媒をろ別し、ろ液を濃縮後再結晶、昇
華等により容易に化合物(6)を精製することができる
が、触媒をろ別後、精製せずにただちに次の反応を行う
こともできる。
【0017】化合物(6)と化合物(7)又は(8)と
の反応により直接(1a)を得るには、公知のアシル化
反応に従って、塩基の存在下又は無塩基で、化合物
(6)を化合物(7)又は(8)と反応させればよい。
塩基としては、例えば炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム
等が挙げられ、また溶媒としては水、メタノール、エタ
ノール、ジオキサン又はこれらの混合溶媒、塩化メチレ
ン、クロロホルム等が好ましい。
【0018】化合物(6)と化合物(9)との反応は、
例えば金属アルコキシド等の塩基の存在下、無溶媒又は
テトラヒドロフラン、トルエン、キシレン等の溶媒を用
いて行うのが好ましい。生成するアルコールを蒸留によ
って除くことにより反応は効率的に進行するが、この反
応はメタノール、エタノール等のアルコール溶媒中でも
行うことができる。
【0019】化合物(6)と化合物(10)との反応
は、公知の縮合試薬、例えばN,N′−ジシクロヘキシ
ルカルボジイミド等を用いて、塩化メチレン、テトラヒ
ドロフラン、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミ
ド又はこれらの混合溶媒中で行うことができる。反応を
効率的に行うため、例えば1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾール等の公知の添加剤を使用することもできる。
【0020】化合物(6)から化合物(1b)を得るに
は、例えば2当量以上の化合物(8)を溶媒として用
い、触媒として硫酸等を用いる方法や、ピリジンやトリ
エチルアミン等の塩基の存在下、2当量以上の化合物
(7)又は(8)を反応させる方法等を使用すればよ
い。化合物(1b)は、例えば水、メタノール、エタノ
ール又はこれらの混合溶媒中、水酸化ナトリウムや水酸
化カリウム等のアルカリと反応させることにより、容易
に化合物(1a)に変換することができる。
【0021】また、化合物(6)を尿素又はシアン酸ア
ルカリ金属塩と反応させることにより化合物(1c)が
得られる。本反応は通常の置換尿素の合成法に従って、
例えば塩酸、酢酸等の存在下に昇温することにより行わ
れる。
【0022】上記のようにして製造された化合物(1
a)は、例えば以下の反応式に従ってR2 を変換するこ
とにより、別の化合物(1)とすることができる。
【0023】
【化5】
【0024】(式中、R1 及びR4 は前記と同じ意味を
示し、R10及びR13は置換基を有していてもよい炭素数
1〜4のアルキル基を示し、R11及びR12は水素原子又
はメチル基を示し、R14及びR15は同一でも異なっても
よく水素原子又は水酸基が置換してもよい炭素数1〜4
のアルキル基を示し、m、n、p及びqはそれぞれ0〜
3の整数を示す。ただし、mとnの和及びpとqの和が
4以上になることはない)
【0025】すなわち、化合物(1a)のうち、化合物
(1d)を塩基で処理することにより化合物(1e)
が、化合物(1f)を酸で処理することにより化合物
(1g)が、化合物(1h)をアミン(11)と反応さ
せることにより化合物(1i)が得られる。化合物(1
d)から化合物(1e)を得るには、化合物(1b)か
ら化合物(1a)を得るのと同様の方法が用いられる。
また化合物(1f)から化合物(1g)を得るには、例
えば塩酸、臭化水素酸、メタンスルホン酸、トリフルオ
ロ酢酸、トリフルオロメタンスルホン酸等の酸が用いら
れる。化合物(1h)とアミン(11)との反応は、金
属アルコキシド等の塩基の存在下に実施することができ
る。
【0026】かくして得られた化合物(1)は、再結
晶、カラムクロマトグラフィー等により容易に精製する
ことができ、また製剤化の取扱い性向上のため、常法に
より塩酸、硫酸、リン酸、酢酸、プロピオン酸、乳酸、
クエン酸等の無機酸又は有機酸の塩とすることができ
る。
【0027】本発明において用いられる顕色物質は、通
常酸化染色剤に用いられるものを使用することができ
る。具体的には、次の一般式(2)
【0028】
【化6】
【0029】(式中、R5 は水素原子、メチル基、メト
キシル基又は塩素原子を示す)で表される化合物、N−
フェニル−p−フェニレンジアミン、N,N−ビス(2
−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、p−
アミノフェノール、p−メチルアミノフェノール、o−
アミノフェノール、2,4−ジアミノフェノール、2,
5−ジアミノピリジン、テトラアミノピリミジン、4,
4′−ジアミノジフェニルアミン等が挙げられるが、就
中、一般式(2)で表されるp−フェニレンジアミン、
トルエン−2,5−ジアミン、o−メトキシ−p−フェ
ニレンジアミン、o−クロロ−p−フェニレンジアミン
が特に好ましい。
【0030】本発明角質繊維染色剤組成物中の顕色物質
とカップリング物質の配合割合は、一方の成分が他方に
比べ過剰となっていてもさしつかえないが、モル比で
1:0.5〜1:2程度であることが好ましい。また顕
色物質及びカップリング物質は、ともに単独でも二種以
上を組み合せても使用することができる。
【0031】また本発明の染色剤組成物には所望の色調
を得るため必要であれば、更に公知のカップリング物
質、通常の直接染料等を配合することができる。
【0032】このような直接染料としては、例えば、日
本ヘアカラー工業会発行の染料原料基準に記載の2−ア
ミノ−4−ニトロフェノール、2−アミノ−5−ニトロ
フェノール、塩酸ニトロ−p−フェニレンジアミン、ニ
トロ−p−フェニレンジアミン、p−アミノフェニルス
ルファミン酸、p−ニトロ−o−フェニレンジアミン、
ピクラミン酸、ピクラミン酸ナトリウム、ピクリン酸、
クロムブラウンRH、ヘマテイン、硫酸ニトロ−p−フ
ェニレンジアミン、硫酸p−ニトロ−o−フェニレンジ
アミン、硫酸p−ニトロ−o−フェニレンジアミン、硫
酸p−ニトロ−m−フェニレンジアミン、1−アミノ−
4−メチルアミノアントラキノン、1,4−ジアミノア
ントラキノン;酸性染料である赤色2号、赤色3号、赤
色102号、赤色104号、赤色105号、赤色106
号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号、青色2
号、赤色201号、赤色227号、赤色230号、赤色
231号、赤色232号、橙色205号、橙色207
号、黄色202号、黄色203号、緑色201号、緑色
204号、緑色205号、青色202号、青色203
号、青色205号、褐色201号、赤色401号、赤色
502号、赤色503号、赤色504号、赤色506
号、橙色402号、黄色402号、黄色403号、黄色
406号、黄色407号、緑色401号、緑色402
号、紫色401号、黒色401号;油溶性染料である赤
色215号、赤色218号、赤色225号、橙色201
号、橙色206号、黄色201号、黄色204号、緑色
202号、紫色201号、赤色501号、赤色505
号、橙色403号、黄色404号、黄色405号、青色
403号;塩基性染料である赤色213号、赤色214
号;及びArianor社の塩基性染料のSienna
Brown、Mahogany、Madder Re
d、Steel Blue、Straw Yellow
等が挙げられるが、特にニトロフェニレンジアミン、ニ
トロ−アミノフェノール、アントラキノン染料が好まし
い。
【0033】本発明角質繊維染色剤組成物は、空気中の
酸素によっても酸化カップリングを生起し、毛髪等を染
色するが、化学的酸化剤を添加することにより酸化カッ
プリングを生起させるのが好ましい。特に好ましい酸化
剤としては、過酸化水素;過酸化水素が尿素、メラミン
又は硼酸ナトリウムに付加した生成物;このような過酸
化水素付加物と過酸化カリウム・二硫酸との混合物等が
挙げられる。
【0034】本発明角質繊維染色剤組成物は通常、クリ
ーム、エマルジョン、ゲル、溶液等の剤型で提供される
のが好ましい。このような剤型とするには、前記顕色物
質及びカップリング物質に、通常化粧品分野において用
いられる湿潤剤(乳化剤)、可溶化剤、増粘剤、安定化
剤、感触向上剤、整髪基剤、香料等を添加し、常法に従
って製造すればよい。ここで用いられる湿潤剤(乳化
剤)としては、例えばアルキルベンゼンスルホネート、
脂肪族アルコールサルフェート、アルキルスルホネー
ト、脂肪酸アルカノールアミド、エチレンオキシドと脂
肪族アルコールとの付加生成物等が挙げられる。また増
粘剤としては、例えばメチルセルロース、デンプン、高
級脂肪アルコール、パラフィン油、脂肪酸等が挙げら
れ、安定化剤としては、例えば亜硫酸塩等の還元剤、ヒ
ドロキノン誘導体、キレート剤等が挙げられ、感触向上
剤、整髪基剤としては、例えばシリコーン、高級アルコ
ール、各種非イオン界面活性剤等の油剤、各種のカチオ
ンポリマー等が挙げられる。
【0035】これらの剤型における顕色物質とカップリ
ング物質の配合量は、合計で0.001〜10重量%
(以下単に%で示す)、特に0.01〜5%が好まし
い。湿潤剤(乳化剤)は通常0.5〜30%、増粘剤は
0.1〜25%配合されるのが好ましい。
【0036】また、これらの剤型において、組成物全体
のpHは6〜11程度に調整されるのが好ましい。
【0037】本発明染色剤組成物を用いた角質繊維の染
色は、例えば本発明染色剤組成物に酸化剤を添加して酸
化カップリングを行い、染色液を調製し、この染色液を
角質繊維に適用し、5〜50分、好ましくは25〜30
分前後の作用時間をおいて角質繊維を洗浄した後、乾燥
することにより行われる。ここで染色液の適用は15〜
40℃で行われる。
【0038】
【発明の効果】本発明の角質繊維染色剤組成物は、角質
繊維に高彩度の青色系色調を付与することができ、しか
も染着力及び堅ろう性に優れる。
【0039】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0040】参考例1 オートクレーブに5%パラジウム炭素1.5g、5−メ
チル−2−ニトロフェノール50.0g(5.9%の水
分含有、308mmol)及びメタノール250mlを加え、
水素圧20kg/cm2 、50℃で3時間攪拌した。冷却
後、触媒をろ過、触媒を温メタノール50mlで2回洗浄
した。ろ液と洗浄液を合わせて減圧下に溶媒留去し、乾
燥して、6−アミノ−m−クレゾールを褐色固体として
37.3g(303mmol)得た。収率98%。この褐色
固体15.0gをイソプロピルアルコール45mlから再
結晶して、6−アミノ−m−クレゾールを黄色結晶とし
て11.9g得た。回収率79%。
【0041】合成例1 エタノール20mlに氷冷しながらナトリウムメトキシド
4.83g及びギ酸エチル18.0gを加え、更に6−
アミノ−m−クレゾール10.0g(81.3mmol)を
氷冷しながら加えた。溶液を室温に戻した後、窒素雰囲
気下で1時間攪拌し、反応終了後、水200mlに注い
だ。この溶液を氷酢酸で中和後、酢酸エチル300mlで
抽出し、1規定塩酸200ml及び飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液100mlで洗浄し、無水芒硝で乾燥した。減圧
下に溶媒留去して、N−(2−ヒドロキシ−4−メチル
フェニル)ホルムアミドを淡褐色固体として3.98g
(26.4mmol)得た。収率32%。1 H-NMR スペクトル(200MHz,DMSO-d6)δppm シス異性体 2.18(3H,s), 6.56(1H,d,J=8.1Hz), 6.
68(1H,s),7.87(1H,d,J=8.1Hz), 8.24(1H,d,J=1.8Hz),9.
51(1H,brs), 10.19(1H,s) トランス異性体 2.18(3H,s), 6.56(1H,d,J=7.9Hz), 6.
68(1H,s),6.98(1H,d,J=7.9Hz), 8.41(1H,d,J=11.3Hz),
9.21(1H,d,J=11.3Hz), 10.19(1H,s) 本化合物はジメチルホルムアミド溶液中でアミド結合の
シス異性体とトランス異性体の10:1混合物として存
在する。
【0042】合成例2 ジオキサン100mlに6−アミノ−m−クレゾール1
1.78g(95.8mmol)及び炭酸カルシウム4.9
9g(49.9mmol)を加え、氷浴で冷却しながらクロ
ロギ酸メチル9.51g(100.6mmol)を10分間
かけて加えた。室温まで戻した後、更に1時間攪拌し、
反応終了後、アセトン100mlを加えた。無機塩をろ別
し、ろ液を減圧下に溶媒留去して、N−(2−ヒドロキ
シ−4−メチルフェニル)メチルカルバメートを褐色固
体として11.52g(68.2mmol)得た。収率71
%。これをアセトニトリルから再結晶して、N−(2−
ヒドロキシ−4−メチルフェニル)メチルカルバメート
を淡紫色結晶として3.83g得た。回収率33%。1 H-NMR スペクトル(200MHz,DMSO-d6)δppm 2.17(3H,s), 3.06(3H,s), 6.55(1H,d,J=8.0Hz), 6.63(1
H,s),7.33(1H,d,J=8.0Hz), 8.21(1H,s), 9.50(1H,s)
【0043】合成例3 水13mlに、6−アミノ−m−クレゾール5.00g
(40.7mmol)、尿素9.76g(162.6mmo
l)、濃塩酸4ml及び濃塩酸と氷酢酸の(1:1(v:
v))混合液0.8mlを加え、1.5時間加熱還流し
た。冷却後、水20mlを加え、析出した結晶をろ過、乾
燥して、N−(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)
ウレアを濃褐色結晶として5.81g(35.0mmol)
得た。収率86%。これをアセトニトリルから再結晶し
て、N−(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)ウレ
アを淡紫色結晶として2.00g得た。回収率34%。1 H-NMR スペクトル(200MHz,DMSO-d6)δppm 2.14(3H,s), 6.13(2H,s), 6.49(1H,d,J=8.1Hz), 6.59(1
H,s),7.61(1H,d,J=8.1Hz), 7.90(1H,s), 9.82(1H,s)
【0044】合成例4 トルエン15mlに、N−(2−ヒドロキシ−4−メチル
フェニル)メチルカルバメート4.0g(32.5mmo
l)、2−アミノエタノール4.58g(75.0mmo
l)及びナトリウムメトキシド1.93g(35.8mmo
l)を加え、100℃で30分間攪拌した。冷却後、水
150mlに注ぎ、トルエン層を除いた後、水層を氷酢酸
で中和し、析出する結晶をろ別した。ろ液を酢酸エチル
200mlで抽出し、減圧下に濃縮後、シリカゲルカラム
クロマトグラフィー(メルク社製Si60,230〜4
00メッシュ,200g,溶出溶媒:5%メタノール−
クロロホルム2000ml,10%メタノール−クロロホ
ルム2000ml)にかけ、10%メタノール−クロロホ
ルム0〜1200ml溶出部を減圧下に留去し、乾燥し
て、N−(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)−
N′−(2−ヒドロキシエチル)ウレアを淡褐色固体と
して0.20g(1.0mmol)得た。収率3%。1 H-NMR スペクトル(200MHz,DMSO-d6)δppm 2.14(3H,s), 3.12(2H,td,J=5.6,5.5Hz), 3.41(2H,td,J=
5.6,5.1Hz),4.72(1H,t,J=5.1Hz), 6.49(1H,d,J=8.2Hz),
6.59(1H,s),6.83(1H,t,J=5.5Hz), 7.62(1H,d,J=8.2H
z), 7.91(1H,s), 9.74(1H,s)
【0045】合成例5 エタノール40mlと水60mlの混合液に、6−アミノ−
m−クレゾール20.0g(16.3mmol)を加え、8
0℃に昇温した。この溶液に無水酢酸17.4g(1
7.1mmol)を10分間かけて滴下し、更に80℃で1
5分間攪拌した。反応終了後、10℃まで冷却し、析出
した結晶をろ過して水洗し、乾燥して、N−(2−ヒド
ロキシ−4−メチルフェニル)アセトアミドを淡褐色結
晶として23.9g(15.0mmol)得た。収率89
%。この20.0gをアセトニトリルから再結晶して、
N−(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)アセトア
ミドを無色結晶として17.9g得た。回収率90%。1 H-NMR スペクトル(200MHz,DMSO-d6)δppm 2.07(3H,s), 2.19(3H,s), 6.56(1H,d,J=8.0Hz), 6.66(1
H,s),7.45(1H,d,J=8.0Hz), 9.28(1H,s), 9.60(1H,s)
【0046】合成例6 ジオキサン130mlに、6−アミノ−m−クレゾール2
0.0g(163mmol)及び炭酸カルシウム9.2g
(92mmol)を加え、60℃に昇温した。この溶液に、
塩化クロロアセチル22.1g(196mmol)を40分
間かけて加え、更に60℃で2時間攪拌した。冷却後、
水500mlに注ぎ、酢酸エチル700mlで抽出し、無水
芒硝で乾燥した。減圧下に溶媒留去して得た緑褐色固体
をアセトニトリルから再結晶して、N−(2−ヒドロキ
シ−4−メチルフェニル)クロロアセトアミドを淡緑色
結晶として23.5g(118mmol)得た。収率72
%。1 H-NMR スペクトル(200MHz,DMSO-d6)δppm 2.20(3H,s), 4.36(2H,s), 6.59(1H,d,J=8.1Hz), 6.70(1
H,s),7.73(1H,d,J=8.1Hz), 9.29(1H,s), 9.84(1H,s)
【0047】合成例7 ジオキサン100mlに、6−アミノ−m−クレゾール1
3.8g(112mmol)及び炭酸カルシウム5.85g
(58.5mmol)を加え、氷浴で冷却した。この溶液
に、塩化アセトキシアセチル16.0gを10分間かけ
て滴下し、更に室温で10分間攪拌した。これにアセト
ン100mlを加え、無機塩をろ別し、塩をアセトン50
mlで洗浄した。ろ液と洗浄液を合わせ、減圧下に溶媒留
去して、N−(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)
アセトキシアセトアミドを褐色結晶として20.6g
(92.4mmol)得た。収率82%。この結晶2.6g
をアセトニトリルから再結晶して、N−(2−ヒドロキ
シ−4−メチルフェニル)アセトキシアセトアミドを淡
紫色結晶として1.2g得た。回収率42%。1 H-NMR スペクトル(200MHz,DMSO-d6)δppm 2.10(3H,s), 2.19(3H,s), 4.67(2H,s), 6.56(1H,d,J=8.
0Hz),6.68(1H,s), 7.63(1H,d,J=8.0Hz), 9.21(1H,s),
9.74(1H,s)
【0048】合成例8 メタノール100mlに、N−(2−ヒドロキシ−4−メ
チルフェニル)アセトキシアセトアミド18.0g(8
0.7mmol)及び炭酸カリウム12.0gを加え、室温
で14時間攪拌した。これに水150mlを加え、氷酢酸
で中和後、酢酸エチル200mlで2回抽出した。飽和食
塩水で洗浄し、無水芒硝で乾燥後、減圧下に溶媒留去し
て、褐色結晶を得た。これをシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(メルク社製Si60,230〜240メッ
シュ,200g,溶出溶媒:酢酸エチル)にかけ、0〜
3500ml溶出部を減圧下に溶媒留去し、乾燥して、N
−(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)ヒドロキシ
アセトアミドを褐色固体として7.79g(53.3mm
ol)得た。収率53%。この6.81gをアセトニトリ
ルから再結晶して、N−(2−ヒドロキシ−4−メチル
フェニル)ヒドロキシアセトアミドを淡褐色結晶として
4.73g得た。回収率69%。1 H-NMR スペクトル(200MHz,DMSO-d6)δppm 2.17(3H,s), 3.94(2H,d,J=4.2Hz), 6.05(1H,brt,J=4.2H
z),6.57(1H,d,J=8.1Hz), 6.68(1H,s), 7.99(1H,d,J=8.1
Hz), 9.07(1H,s),9.96(1H,s)
【0049】合成例9 ジオキサン50mlに、6−アミノ−m−クレゾール5.
20g(42.3mmol)、炭酸カルシウム2.33g
(23.3mmol)を加え、この溶液に塩化メトキシアセ
チル5.00g(46.5mmol)を10分間で滴下し
た。室温で20分間攪拌後、アセトン50mlを加え、無
機塩をろ別し、塩をアセトン20mlで洗浄した。ろ液と
洗浄液を合わせ、減圧下に溶媒留去して、N−(2−ヒ
ドロキシ−4−メチルフェニル)メトキシアセトアミド
を褐色固体として5.91g(30.3mmol)得た。収
率72%。これをアセトニトリルから再結晶して、N−
(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)メトキシアセ
トアミドを淡褐色結晶として2.66g得た。回収率4
5%。1 H-NMR スペクトル(200MHz,DMSO-d6)δppm 2.19(3H,s), 3.42(3H,s), 3.98(2H,s), 6.59(1H,d,J=8.
2Hz),6.69(1H,s), 7.90(1H,d,J=8.2Hz), 8.83(1H,s),
9.96(1H,s)
【0050】合成例10 (i)酢酸エチル50mlに、N−(tert−ブトキシ
カルボニル)グリシン4.27g(24.4mmol)、
N,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド5.03g
(24.4mmol)を加え、室温で30分間攪拌した。こ
の溶液を氷浴で冷却し、6−アミノ−m−クレゾール
3.00g(24.4mmol)、トリエチルアミン2.5
1g(24.4mmol)を加え、室温に戻した後12時間
攪拌した。反応後、N,N−ジメチルホルムアミド50
mlを加え、析出している結晶をろ別し、結晶をN,N−
ジメチルホルムアミド20mlで洗浄した。ろ液と洗浄液
を合わせて、減圧下に溶媒留去して褐色固体を得た。こ
れをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メルク社製
Si60,230〜400メッシュ,300g,溶出溶
媒:3%メタノール−クロロホルム)にかけ、900〜
1300ml溶出部を減圧下に溶媒留去し、クロロホルム
20mlを加えて結晶化させた。これをろ過し、乾燥し
て、N−(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)te
rt−ブトキシカルボニルアミノアセトアミドを黄色結
晶として2.00g(7.1mmol)得た。収率29%。1 H-NMR スペクトル(200MHz,DMSO-d6)δppm 1.40(9H,s), 2.18(3H,s), 3.70(2H,d,J=5.9Hz), 6.57(1
H,d,J=8.0Hz),6.66(1H,s), 7.29(1H,t,J=5.9Hz), 7.76
(1H,d,J=8.0Hz), 8.94(1H,s),9.80(1H,brs) (ii)エーテルの飽和塩化水素溶液30mlに、N−(2
−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)tert−ブトキ
シカルボニルアミノアセトアミド1.80g(6.4mm
ol)を加え、室温で20分間攪拌した。反応後、析出し
た結晶をろ過し、エーテルで洗浄後、乾燥して、N−
(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)アミノアセト
アミド塩酸塩を無色結晶として1.21g(5.6mmo
l)得た。収率87%。1 H-NMR スペクトル(200MHz,DMSO-d6)δppm 2.19(3H,s), 3.80(2H,br), 6.58(1H,d,J=8.1Hz), 6.75
(1H,s),7.68(1H,d,J=8.1Hz), 8.25(3H,br), 9.72(1H,
s), 9.92(1H,s)
【0051】合成例11 エタノール15mlと水15mlの混合液に、6−アミノ−
m−クレゾール20.0g(163mmol)を加え、この
溶液に無水プロピオン酸22.2g(171mmol)を3
0分間かけて滴下した。室温で20分間攪拌した後、水
15mlを加え、析出した結晶をろ過し、エタノール−水
の(7:8(v:v))混合溶媒から再結晶して、N−
(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)プロピオンア
ミドを無色結晶として21.8g(122mmol)得た。
収率75%。1 H-NMR スペクトル(200MHz,DMSO-d6)δppm 1.07(3H,t,J=7.3Hz), 2.19(3H,s), 2.36(2H,q,J=7.3H
z),6.57(1H,d,J=8.0Hz), 6.67(1H,s), 7.49(1H,d,J=8.0
Hz), 9.19(1H,s),9.61(1H,s)
【0052】合成例12 エタノール20mlに、ナトリウムメトキシド6.72
g、乳酸エチル20.0g(169mmol)及び6−アミ
ノ−m−クレゾール6.95g(56.5mmol)を加
え、3時間加熱還流した。冷却後、水100mlを加え、
析出した結晶をろ別した。ろ液を酢酸エチル200mlで
抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水芒硝で乾燥した。減
圧下に溶媒留去して得られた固体をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(メルク社製Si60,230〜40
0メッシュ,300g,溶出溶媒:2%メタノール−ク
ロロホルム)にかけ、2000〜3200ml溶出部を減
圧下に溶媒留去、得られた固体を酢酸エチル200mlに
溶かし、1規定塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及
び飽和食塩水で洗浄後、無水芒硝で乾燥した。これを減
圧下に溶媒留去し、乾燥してN−(2−ヒドロキシ−4
−メチルフェニル)2−ヒドロキシプロピオンアミドを
褐色結晶として0.70g(3.6mmol)得た。収率6
%。1 H-NMR スペクトル(200MHz,DMSO-d6) δppm 1.31(3H,d,J=6.8Hz), 2.19(3H,s), 4.12(1H,qd,J=6.8,
6.8Hz),6.18(1H,d,J=6.8Hz), 6.58(1H,d,J=8.1Hz), 6.6
9(1H,s),8.02(1H,d,J=8.1Hz), 9.17(1H,s), 9.97(1H,s)
【0053】合成例13 (i)酢酸エチル50mlに、N−(tert−ブトキシ
カルボニル)−β−アラニン4.61g(24.4mmo
l)及びN,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド
5.03g(24.4mmol)を加え、室温で30分間攪
拌した。この溶液に、6−アミノ−m−クレゾール3.
00g(24.4mmol)及びトリエチルアミン2.51
g(24.4mmol)を加え、室温で17時間攪拌した。
反応後、この溶液に酢酸エチル100mlを加え、不溶の
結晶をろ別し、ろ液を1規定塩酸、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄し、無水芒硝で乾燥し
た。減圧下に溶媒留去して得られる褐色固体をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(メルク社製Si60,2
30〜400メッシュ,300g,溶出溶媒:5%メタ
ノール−クロロホルム)にかけ、600〜1200ml溶
出部を減圧下に溶媒留去して淡褐色結晶を得た。これを
クロロホルムから再結晶して、N−(2−ヒドロキシ−
4−メチルフェニル)3−(tert−ブトキシカルボ
ニル)アミノプロピオンアミドを淡褐色結晶として1.
56g(5.3mmol)得た。収率22%。1 H-NMR スペクトル(200MHz,DMSO-d6)δppm 1.37(9H,s), 2.19(3H,s) 2.50(2H,t,J=7.0Hz),3.20(2H,
td,J=7.0,6.0Hz), 6.57(1H,d,J=8.1Hz), 6.67(1H,s),6.
84(1H,brt,J=6.0Hz), 7.50(1H,d,J=8.1Hz), 9.24(1H,
s), 9.60(1H,s) (ii)エーテルの飽和塩化水素溶液15mlに、アセトン
10ml及びN−(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニ
ル)3−(tert−ブトキシカルボニル)アミノプロ
ピオンアミド1.30g(4.4mmol)を加え、室温で
30分間攪拌した。反応後、析出した結晶をろ過し、エ
ーテルで洗浄後、乾燥して、N−(2−ヒドロキシ−4
−メチルフェニル)3−アミノプロピオンアミド塩酸塩
を無色結晶として0.76g(2.6mmol)得た。収率
59%。1 H-NMR スペクトル(200MHz,DMSO-d6)δppm 2.19(3H,s), 2.78(2H,t,J=6.7Hz), 3.03(2H,m), 6.56(1
H,d,J=8.1Hz),6.72(1H,s), 7.56(1H,d,J=8.1Hz), 8.06
(3H,br), 9.52(1H,s),9.72(1H,s)
【0054】合成例14 ジオキサン30mlに、6−アミノ−m−クレゾール1.
50g(12.6mmol)、炭酸カルシウム0.6g
(6.0mmol)を加え、この溶液に塩化ブタノイル1.
02gを10分間かけて加え、更に室温で30分間攪拌
した。反応後、無機塩をろ別し、水150mlを注いだ
後、酢酸エチル150mlで抽出した。飽和食塩水で洗浄
し、無水芒硝で乾燥後、減圧下に溶媒留去して赤色の油
状物を得た。これにヘキサン15ml及び酢酸エチル6ml
を加えて結晶化し、ろ過、乾燥して、N−(2−ヒドロ
キシ−4−メチルフェニル)ブタンアミドを無色結晶と
して0.62g(3.2mmol)得た。収率25%。1 H-NMR スペクトル(200MHz,DMSO-d6)δppm 0.91(3H,t,J=7.3Hz), 1.59(2H,qt,J=7.3,7.3Hz), 2.19
(3H,s),2.34(2H,t,J=7.3Hz), 6.57(1H,d,J=8.1Hz), 6.6
6(1H,s),7.47(1H,d,J=8.1Hz), 9.24(1H,s), 9.64(1H,s)
【0055】合成例15 ジオキサン100mlに、6−アミノ−m−クレゾール1
5.0g(122mmol)及び炭酸カルシウム7.58g
(75.8mmol)を加え、80℃に昇温した。この溶液
に塩化4−クロロブタノイル18.3g(130mmol)
を10分間かけて加え、更に80℃で2時間攪拌した。
冷却後、無機塩をろ別し、ろ液を水500mlに注ぎ、酢
酸エチル200mlで抽出した。無水芒硝で乾燥後、減圧
下に溶媒留去して褐色の油状物を得た。これをアセトニ
トリルで結晶化し、ろ過、乾燥して、N−(2−ヒドロ
キシ−4−メチルフェニル)4−クロロブタンアミドを
淡赤色結晶として8.4g(36.1mmol)得た。収率
30%。1 H-NMR スペクトル(200MHz,DMSO-d6)δppm 2.02(2H,tt,J=7.1,6.1Hz), 2.19(3H,s), 2.53(2H,t,J=
7.1Hz),3.69(2H,t,J=6.1Hz), 6.57(1H,d,J=8.0Hz), 6.6
7(1H,s),7.50(1H,d,J=8.0Hz), 9.28(1H,s), 9.60(1H,b
r)
【0056】合成例16 クロロホルム200mlに、6−アミノ−m−クレゾール
20.0g(163mmol)及び無水コハク酸17.9g
(179mmol)を加え、1時間加熱還流した。冷却後、
析出した結晶をろ過し、アセトニトリル−メタノール
(8:1(v:v))混合溶媒から再結晶して、N−
(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)スクシンアミ
ドを淡黄色結晶として21.8g(97.6mmol)得
た。収率60%。1 H-NMR スペクトル(200MHz,DMSO-d6)δppm 2.17(3H,s), 2.49(2H,t,J=5.5Hz), 2.61(2H,t,J=5.5H
z),6.55(1H,d,J=8.1Hz), 6.65(1H,s), 7.51(1H,d,J=8.1
Hz),9.26(1H,s), 9.60(1H,s), 12.12(1H,br)
【0057】合成例17 (i)無水酢酸50mlに、5−イソプロピル−2−ニト
ロフェノール2.50g(13.8mmol)及び濃硫酸
0.3mlを加え、室温で2.5時間攪拌した。これを水
150mlに注ぎ、室温で2時間攪拌した。これを酢酸エ
チル150mlで抽出し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
及び飽和食塩水で洗浄し、無水芒硝で乾燥した。減圧下
に溶媒留去、乾燥して、5′−イソプロピル−2′−ニ
トロフェニルアセテートを黄色油状物として3.08g
(13.8mmol)得た。収率100%。 (ii)エタノール150mlに、5′−イソプロピル−
2′−ニトロフェニルアセテート3.00g(13.5
mmol)、5%パラジウム炭素0.3gを加え、水素圧5
0kg/cm2 、60℃で4時間攪拌した。冷却後、触媒を
ろ過し、ろ液を減圧下に溶媒留去して、2′−アミノ−
5′−イソプロピルフェニルアセテートの褐色固体を得
た。これに無水酢酸25ml、濃硫酸0.5mlを加え、室
温で20分間攪拌した。反応後、水280mlを加え、室
温で30分間攪拌した。これを酢酸エチル200mlで抽
出し、飽和食塩水で洗浄し、無水芒硝で乾燥した。これ
を減圧下に溶媒留去して、2′−アセトアミド−5′−
イソプロピルフェニルアセテートの褐色油状物を得た。
これをメタノール30mlに溶かし、水酸化カリウム6.
0g及び水50mlを加えて、室温で20分間攪拌した。
反応後、氷酢酸で中和して水100mlに注ぎ、酢酸エチ
ル150mlで抽出した。これを飽和食塩水で洗浄し、無
水芒硝で乾燥し、減圧下に溶媒留去して、褐色の油状物
を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(メルク社製Si60,230〜400メッシュ,30
0g,溶出溶媒:ヘキサン−酢酸エチル(2:3(v:
v))にかけ、600〜1200ml溶出部を減圧下に溶
媒留去して淡褐色油状物を得た。これを酢酸エチル10
mlに溶かし、ヘキサン20mlを加えて結晶化させた。こ
の結晶をろ過し、ヘキサンで洗浄後乾燥して、N−(2
−ヒドロキシ−4−イソプロピルフェニル)アセトアミ
ドを淡褐色結晶として0.41g(2.1mmol)得た。
5′−イソプロピル−2′−ニトロフェニルアセテート
からの収率16%。1 H-NMR スペクトル(200MHz,DMSO-d6)δppm 1.14(6H,d,J=6.8Hz), 2.06(3H,s), 2.75(1H,sep,J=6.8H
z),6.62(1H,d,J=8.2Hz), 6.70(1H,s), 7.47(1H,d,J=8.2
Hz), 9.33(1H,s),9.61(1H,s)
【0058】合成例18 無水酢酸5.0mlに、6−アミノ−m−クレゾール1.
00g(8.1mmol)、濃硫酸0.2mlを加え、室温で
1時間攪拌した。これに水30mlを加え、10時間攪拌
した。析出した結晶をろ過して水洗し、エタノールから
再結晶して、2′−アセトアミド−5′−メチルフェニ
ルアセテートを無色針状晶として0.75g(3.6mm
ol)得た。収率44%。1 H-NMR スペクトル(200MHz,DMSO-d6)δppm 2.04(3H,s), 2.26(3H,s), 2.27(3H,s), 6.93(1H,s),7.0
0(1H,d,J=8.2Hz), 7.71(1H,d,J=8.2Hz), 9.34(1H,s)
【0059】合成例19 無水プロピオン酸5.0mlに、6−アミノ−m−クレゾ
ール1.00g(8.1mmol)及び濃硫酸0.2mlを加
え、室温で1時間攪拌した。これに水30mlを加え、8
時間攪拌した。析出した結晶をろ過して水洗し、エタノ
ールから再結晶して、2′−プロピオンアミド−5′−
メチルフェニルプロピオネートを無色針状晶として0.
82g(3.1mmol)得た。収率39%。1 H-NMR スペクトル(200MHz,DMSO-d6)δppm 1.05(3H,t,J=7.6Hz), 1.12(3H,t,J=7.5Hz), 2.26(3H,
s),2.30(2H,q,J=7.6Hz), 2.60(2H,q,J=7.6Hz), 6.95(1
H,s),6.99(1H,d,J=8.2Hz), 7.63(1H,d,J=8.2Hz), 9.22
(1H,s)
【0060】合成例20 (i)メタノール100mlに、4−ベンジルオキシ−2
−メチル−5−ニトロフェノール24.6g(95.0
mmol)、水酸化カリウム6.38g(114mmol)を加
え、加熱還流した。この溶液に硫酸ジメチル14.4g
(114mmol)を加え、更に1時間加熱還流した。冷却
後、水200mlを加え、析出した結晶をろ過し、ヘキサ
ン−アセトン(2:1、(v/v))で再結晶して、4
−ベンジルオキシ−2−メチル−5−ニトロアニソール
を黄色結晶として13.0g(47.5mmol)得た。収
率50%。1 H-NMR スペクトル(200MHz,DMSO-d6)δppm 2.22(3H,s), 3.81(3H,s), 5.23(2H,s), 7.36(1H,s), 7.
40(1H,s),7.45(4H,s) (ii)オートクレーブに10%パラジウム炭素1.2
g、4−ベンジルオキシ−2−メチル−5−ニトロアニ
ソール8.3g(30.4mmol)及びエタノール250
mlを加え、水素圧50kg/cm2 、50℃で6時間攪拌し
た。冷却後、パラジウム炭素をろ別し、ろ液に無水酢酸
3.72g(36.5mmol)を加えて室温で20分間攪
拌した。反応後、溶媒を減圧下に溶媒留去して、褐色固
体を得た。これをアセトニトリルから再結晶して、N−
(2−ヒドロキシ−5−メトキシ−4−メチルフェニ
ル)アセトアミドを無色結晶として3.87g(19.
8mmol)得た。収率65%。1 H-NMR スペクトル(200MHz,DMSO-d6)δppm 2.05(3H,s), 2.08(3H,s), 3.66(3H,s), 6.64(1H,s), 7.
26(1H,s),9.12(1H,s), 9.38(1H,s)
【0061】合成例21 (i)アセトン60mlに、4−クロロ−3−メチルフェ
ノール25.0g(175mmol)及びピリジン16.6
g(210mmol)を加え、冷却した後、塩化メタンスル
ホニル21.9g(193mmol)を5分間かけて加え
た。更に室温で2日間攪拌した後、水300mlに注ぎ、
酢酸エチル300mlで抽出した。これを減圧下に溶媒留
去して、4′−クロロ−3′−メチルフェニルメタンス
ルホネートを無色油状物として38.7g得た。 (ii)濃硫酸130mlに、上記(i)で得られた4′−
クロロ−3′−メチルフェニルメタンスルホネート3
8.7gを氷冷しながら加え、更に濃硝酸16mlを氷冷
しながら10分間かけて加えた。20分間攪拌した後、
この溶液を氷水600mlに注ぎ、クロロホルム300ml
で抽出した。抽出液を水及び飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液で洗浄した後、減圧下に溶媒留去して、褐色の油状
物を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(メルク社製Si60,230〜400メッシュ,20
0g,溶出溶媒:ヘキサン−酢酸エチル(4:1(v:
v))にかけ、500〜2500ml溶出部を減圧下に溶
媒留去して4′−クロロ−5′−メチル−2′−ニトロ
フェニルメタンスルホネートを黄色油状物として37.
9g得た。 (iii)メタノール160mlに、上記(ii)で得られた
4′−クロロ−5′−メチル−2′−ニトロフェニルメ
タンスルホネート37.9g及び7規定水酸化ナトリウ
ム水溶液80mlを加え、20分間加熱還流した。冷却
後、水500mlに注ぎ、塩酸で中和した。析出した結晶
をろ過し、アセトンから再結晶して、4−クロロ−5−
メチル−2−ニトロフェノールを黄色結晶として10.
4g(55mmol)得た。4−クロロ−3−メチルフェノ
ールからの収率31%。1 H-NMR スペクトル(200MHz,DMSO-d6)δppm 2.31(3H,s), 7.09(1H,s), 7.92(1H,s), 11.11(1H,s) (iv)水−エタノール(1:1(v/v))混合溶媒1
5mlに、氷酢酸0.5mlを加え加熱還流した。この溶液
に、鉄粉0.86g及び4−クロロ−5−メチル−2−
ニトロフェノール0.80g(4.3mmol)を加え20
分間更に加熱還流した。冷却後、アセトン30mlを加え
た後、鉄粉をろ別し、鉄粉末をアセトン50mlで洗浄し
た。ろ液と洗浄液を合わせて減圧下に溶媒留去し、褐色
固体を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(メルク社製Si60,230〜400メッシュ,2
00g,溶出溶媒:ヘキサン−酢酸エチル(2:1(v
/v))にかけ、1100〜2000ml溶出部を減圧下
に溶媒留去して2−アミノ−4−クロロ−5−メチルフ
ェノールを黄色結晶として0.29g(1.8mmol)得
た。収率43%。1 H-NMR スペクトル(200MHz,DMSO-d6)δppm 2.08(3H,s), 4.57(2H,brs), 6.55(1H,s), 6.58(1H,s),
9.13(1H,br) (v)メタノール30mlに、2−アミノ−4−クロロ−
5−メチルフェノール1.0g(6.4mmol)及び無水
酢酸0.71g(7.0mmol)を加え、室温で30分間
攪拌した。この溶液に水60mlを加え、析出した結晶を
ろ過し、メタノールから再結晶して、N−(5−クロロ
−2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)アセトアミド
を淡褐色結晶として0.89g(4.5mmol)得た。収
率70%。1 H-NMR スペクトル(200MHz,DMSO-d6)δppm 2.07(3H,s), 2.19(3H,s), 6.79(1H,s), 7.85(1H,s), 9.
25(1H,s),9.97(1H,s)
【0062】実施例1 角質繊維染色剤組成物: まず、下記組成のベースを調製した。
【表1】 (%) オレイン酸 10 オレイン酸ジエタノールアミド 8 オレイルアルコール 2 ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル (平均EO20モル付加) 10 エタノール 15 プロピレングリコール 10 塩化アンモニウム 3 25%アンモニア 7水 35 合計 100
【0063】上記組成からなるベース100g中に、下
記に示す顕色物質0.005mol 及びカップリング物質
0.005mol を表2〜5に示す組合せで混入した。次
いで組成物のpHをアンモニアにて9.5に調整すること
により、本発明染色剤組成物を製造した。得られた染色
剤組成物100gに対し、等重量の6%過酸化水素水溶
液を加えて染色液とした。この染色液を白髪混じりの人
毛に塗布し、30℃で30分間放置した。次いで毛髪を
通常のシャンプーで洗浄し、乾燥した。得られた染色毛
の色調、耐変褪色性及び耐シャンプー洗浄性を下記試験
方法により評価した。結果を表2〜5に示す。
【0064】顕色物質 P1 :p−フェニレンジアミン P2 :トルエン−2,5−ジアミン カップリング物質 C1 :N−(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)ホ
ルムアミド(合成例1の化合物) C2 :N−(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)メ
チルカルバメート(合成例2の化合物) C3 :N−(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)ウ
レア(合成例3の化合物) C4 :N−(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)−
N′−(2−ヒドロキシエチル)ウレア(合成例4の化
合物) C5 :N−(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)ア
セトアミド(合成例5の化合物) C6 :N−(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)ク
ロロアセトアミド(合成例6の化合物) C7 :N−(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)ア
セトキシアセトアミド(合成例7の化合物) C8 :N−(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)ヒ
ドロキシアセトアミド(合成例8の化合物) C9 :N−(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)メ
トキシアセトアミド(合成例9の化合物) C11:N−(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)プ
ロピオンアミド(合成例11の化合物) C12:N−(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)2
−ヒドロキシプロピオンアミド(合成例12の化合物) C13:N−(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)3
−アミノプロピオンアミド塩酸塩(合成例13の化合
物) C14:N−(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)ブ
タンアミド(合成例14の化合物) C15:N−(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)4
−クロロブタンアミド(合成例15の化合物) C16:N−(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)ス
クシンアミド(合成例16の化合物) C18:2′−アセトアミド−5′−メチルフェニルアセ
テート(合成例18の化合物) C19:2′−プロピオンアミド−5′−メチルフェニル
プロピオネート(合成例19の化合物) C20:N−(2−ヒドロキシ−5−メトキシ−4−メチ
ルフェニル)アセトアミド(合成例20の化合物) C21:N−(5−クロロ−2−ヒドロキシ−4−メチル
フェニル)アセトアミド(合成例21の化合物) C22:2,6−ジアミノピリジン(比較化合物) C23:m−フェニレンジアミン(比較化合物)
【0065】試験方法: (1)耐変褪色性 40%、75%RHの条件下で60時間保存後、常温で
乾燥した後、−5℃保存下の染色トレスと目視で比較
し、以下の基準で判断した。 A:ほとんど変褪色なし B:やや変褪色あり C:かなり変褪色あり (2)耐シャンプー洗浄性 中性シャンプーによる洗浄を15回繰り返した後、未処
理の染毛トレスと目視で比較し、以下の基準で判定し
た。 A:ほとんど色落ちがない B:やや色落ちが認められる C:かなりの色落ちが認められる
【0066】
【表2】
【0067】
【表3】
【0068】
【表4】
【0069】
【表5】
【0070】以上の結果から、本発明品は、堅ろう性に
優れていることが分かる。また本発明品は角質繊維に高
彩度の青色の色調を付与した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉原 徹 東京都墨田区文花2丁目1番3号 花王 株式会社東京研究所内 (72)発明者 川瀬 次朗 東京都墨田区文花2丁目1番3号 花王 株式会社東京研究所内 (72)発明者 田村 正 栃木県芳賀郡市貝町大字赤羽2606 花王 株式会社素材研究所内 (72)発明者 西澤 義則 栃木県芳賀郡市貝町大字赤羽2606 花王 株式会社素材研究所内 (72)発明者 松永 賢一 東京都墨田区文花2丁目1番3号 花王 株式会社東京研究所内

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顕色物質及びカップリング物質を含有す
    る角質繊維染色剤組成物において、カップリング物質と
    して次の一般式(1) 【化1】 (式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル基を示し、R2
    は水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜4の
    アルキル基もしくはアルコキシル基又は置換基を有して
    いてもよいアミノ基を示し、R3 は水素原子又は置換基
    を有していてもよい炭素数2〜5のアシル基を示し、R
    4 は水素原子、水酸基が置換していてもよい炭素数1〜
    4のアルコキシル基又はハロゲン原子を示す)で表され
    る2−置換アミノ−5−アルキルフェノール誘導体又は
    その塩を含有することを特徴とする角質繊維染色剤組成
    物。
  2. 【請求項2】 顕色物質が次の一般式(2) 【化2】 (式中、R5 は水素原子、メチル基、メトキシル基又は
    塩素原子を示す)で表される化合物である請求項1記載
    の角質繊維染色剤組成物。
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