JPH062506U - 車両用灯具の反射鏡取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のハウジングに金属反射鏡が取付けられ
た車両用灯具においては、金属反射鏡の反射面側から螺
着を行うものであったので、螺子の頭部により照射方向
に影を生じ、車両用灯具の品質感を損なう問題点を生じ
ていた。 【構成】 本考案により、金属反射鏡２には背面側に突
出する突出し部２ａを設けると共に、ハウジング３には
突出し部２ａに嵌合し且つ背面に貫通する取付孔３ａを
設け、前記金属反射鏡２は先端４ａをこの金属反射鏡２
の反射面２ｂと面一となる長さの螺子４で前記ハウジン
グ３の背面側から止着されている車両用灯具１の反射鏡
取付構造としたことで、金属反射鏡２の反射面２ａに螺
子４の頭部４ｂが現れることをなくして反射面２ａの変
形を最低限のものとして課題を解決する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は車両用灯具に関するものであり、詳細には後退灯、リヤフォグランプ など照明灯具であるが前照灯の如くに照準が行われることなく、従って、ハウジ ングに反射鏡が固定される車両用灯具に係るものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のこの種の車両用灯具９０における金属反射鏡９１の取付構造の例を示す ものが図２であり、ハウジング９２の所定位置に金属反射鏡９１をセットし、反 射面９１ａ側から螺子９３により取付を行うものとされていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前記した従来の金属反射鏡９１の取付構造においては、反射面 ９１ａ側から螺子９３の螺着が行われていることから、当然に螺子９３の頭部９ ３ａは反射面９１ａ側に存在するものとなり、前記車両用灯具９０を点灯したと きには前記頭部９３ａの部分は規定方向への反射光を生ずることのないものとな り、この部分が照射方向側から影として観視され、この種の車両用灯具９０の品 質感を損なうと云う問題点を生ずるものとなり、この点の解決が課題とされるも のとなっていた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記した従来の課題を解決するための具体的な手段として、ハウジン グに金属反射鏡を螺着するときの車両用灯具の反射鏡取付構造において、前記金 属反射鏡には背面側に突出する突出し部を設けると共に、前記ハウジングには前 記突出し部に嵌合し且つ背面に貫通する取付孔を設け、前記金属反射鏡は先端を この金属反射鏡の反射面と面一となる長さの螺子で前記ハウジングの背面側から 止着されていることを特徴とする車両用灯具の反射鏡取付構造を提供することで 点灯時に影を生じないものとして品質感を向上させ、前記した従来の課題を解決 するものである。

【０００５】

【実施例】

つぎに、本考案を図に示す一実施例に基づいて詳細に説明する。 図１に符号１で示すものは要部で示す本考案の車両用灯具であり、この車両用 灯具１の金属反射鏡２はハウジング３に螺子４により止着されているものである 点は従来例のものと同様であるが、本考案により前記螺着は金属反射鏡２の背面 側から行われるものとされている。

【０００６】 以下に上記の構成を更に詳細に説明すれば、先ず、前記金属反射鏡２にはバー リング加工などの手段によりこの金属反射鏡２の背面側に向かい突出する突出し 部２ａが設けられ、該突出し部２ａの内径には必要に応じてタッピング加工が施 されるものとされている。

【０００７】 一方、ハウジング３の前記金属反射鏡２の取付を行うための所定位置には、前 記突出し部２ａが外径で嵌着する孔径の取付孔３ａが、このハウジング３を貫通 して設けられるものとされ、更に、前記ハウジング３は取付孔３ａの周縁で背面 側に後に説明する螺子４の長さを勘案したボス状の延長が行われて取付部３ｂと されている。

【０００８】 また、前記螺子４は前記ハウジング３の背面側から前記取付孔３ａを介して金 属反射鏡２への止着が行われるものとなるが、このときには前記螺子４としては 、例えば首下５mmなど標準品として市場で容易に入手可能な規定の長さのものが 採用され、前記取付部３ｂの長さは取付を行ったときに金属反射鏡２の反射面２ ｂと螺子４の先端４ａとが面一となるように予めに形成される長さが調整される ものとされている。

【０００９】 次いで、上記の構成とした本考案の作用及び効果について説明を行えば、本考 案により前記金属反射鏡２の螺着をハウジング３の背面側から行うものとしたこ とで、反射面２ｂに螺子４の頭部４ｂが存在することはなく、且つ螺子４の先端 ４ａを面一としたことで、反射面２ｂの形状を損なうことがなくなり照射方向側 に影を生ずることはなくなる。

【００１０】 尚、実際の実施に当たっては螺子４の止着後に、例えば螺子４の緩み止めも兼 ねる前記反射面２ｂ側からの銀色ペイントによる螺子４の先端４ａに対するタッ チアップ塗装を行うなどすれば、上記の作用、効果は一層に確実なものとするこ とが出来る。

【００１１】

【考案の効果】

以上に説明したように本考案により、金属反射鏡には背面側に突出する突出し 部を設けると共に、ハウジングには前記突出し部に嵌合し且つ背面に貫通する取 付孔を設け、前記金属反射鏡は先端をこの金属反射鏡の反射面と面一となる長さ の螺子で前記ハウジングの背面側から止着されている車両用灯具の反射鏡取付構 造としたことで、金属反射鏡の反射面に現れる止着のための変形を最低限のもの として、以て、照射方向に影などを生ずることをなくしてこの種の車両用灯具の 品質感の向上に極めて優れた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案に係る車両用灯具の反射鏡取付構造の
一実施例を要部で示す断面図である。

【図２】 従来例を腰部で示す断面図である。

【符号の説明】

１……車両用灯具 ２……金属反射鏡 ２ａ……突出し部 ２ｂ……反射面 ３……ハウジング ３ａ……取付孔 ３ｂ……取付部 ４……螺子 ４ａ……先端 ４ｂ……頭部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ハウジングに金属反射鏡を螺着するとき
   の車両用灯具の反射鏡取付構造において、前記金属反射
   鏡には背面側に突出する突出し部を設けると共に、前記
   ハウジングには前記突出し部に嵌合し且つ背面に貫通す
   る取付孔を設け、前記金属反射鏡は先端をこの金属反射
   鏡の反射面と面一となる長さの螺子で前記ハウジングの
   背面側から止着されていることを特徴とする車両用灯具
   の反射鏡取付構造。