JPH0624981Y2 - 巻線部品のケース構造 - Google Patents
巻線部品のケース構造Info
- Publication number
- JPH0624981Y2 JPH0624981Y2 JP12355690U JP12355690U JPH0624981Y2 JP H0624981 Y2 JPH0624981 Y2 JP H0624981Y2 JP 12355690 U JP12355690 U JP 12355690U JP 12355690 U JP12355690 U JP 12355690U JP H0624981 Y2 JPH0624981 Y2 JP H0624981Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lead wire
- case
- winding
- bobbin
- coil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
- Insulating Of Coils (AREA)
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この考案は、トランスやチョークコイルなどの巻線部品
のケース構造に関し、特に、高圧用巻線部品のケース構
造の改良に関する。
のケース構造に関し、特に、高圧用巻線部品のケース構
造の改良に関する。
《従来の技術》 トランスやチョークコイルなどの巻線部品の代表的な構
成の一つに次のようなものがある。複数個のフランジを
有するプラスチック製のボビンにコイル巻線を装着す
る。このコイルボビンをやはりプラスチック製のケース
に収納する。ケースはコイルボビンを収納する筒状部
と、この筒状部の一端部に一体的に形成されたベース部
と、このベース部に取り付けられた端子とを有し、ボビ
ンに巻かれているコイルの線端（リード線）を筒状部の
内側から外側に引き出し、そのリード線を前記ベース部
の端子の位置まで引き回して接続する。また、コア付き
の巻線部品の場合は、前記ボビンおよびケースの両方に
わたってコアを組み合わせる構造が付設されており、ボ
ビンに巻かれたコイルにコアが鎖交するようになってい
る。
成の一つに次のようなものがある。複数個のフランジを
有するプラスチック製のボビンにコイル巻線を装着す
る。このコイルボビンをやはりプラスチック製のケース
に収納する。ケースはコイルボビンを収納する筒状部
と、この筒状部の一端部に一体的に形成されたベース部
と、このベース部に取り付けられた端子とを有し、ボビ
ンに巻かれているコイルの線端（リード線）を筒状部の
内側から外側に引き出し、そのリード線を前記ベース部
の端子の位置まで引き回して接続する。また、コア付き
の巻線部品の場合は、前記ボビンおよびケースの両方に
わたってコアを組み合わせる構造が付設されており、ボ
ビンに巻かれたコイルにコアが鎖交するようになってい
る。
《考案が解決しようとする課題》 特に高圧用の巻線部品においては、コイルの巻き始めと
巻き終りのリード線間の絶縁性や、引き出したリード線
を端子まで配線してある部品の絶縁性や、一次コイルと
二次コイル間の絶縁性、それに引き出したリード線とコ
アとの絶縁性を高めることが重要である。そのためには
各リード線間の空間距離を充分にとって絶縁性を高める
必要があり、したがってリード線の引き出し位置、端子
などの配線位置を充分な絶縁距離をかせげる好ましい状
態に保っておかなければならない。
巻き終りのリード線間の絶縁性や、引き出したリード線
を端子まで配線してある部品の絶縁性や、一次コイルと
二次コイル間の絶縁性、それに引き出したリード線とコ
アとの絶縁性を高めることが重要である。そのためには
各リード線間の空間距離を充分にとって絶縁性を高める
必要があり、したがってリード線の引き出し位置、端子
などの配線位置を充分な絶縁距離をかせげる好ましい状
態に保っておかなければならない。
しかし従来の巻線部品のケース構造では、リード線の引
き出し位置やリード線の配線位置を確実に規制し、しか
もケースの外面側に引き出されたリード線を保護するよ
うな対策は施されていない。そのため従来においては、
引き出したリード線を接着剤で固定したりして位置ずれ
が起きないようにしているが、この作業は非常に面倒で
あるし作業者の熟練度によっても配線状態が変化すると
いう問題があった。
き出し位置やリード線の配線位置を確実に規制し、しか
もケースの外面側に引き出されたリード線を保護するよ
うな対策は施されていない。そのため従来においては、
引き出したリード線を接着剤で固定したりして位置ずれ
が起きないようにしているが、この作業は非常に面倒で
あるし作業者の熟練度によっても配線状態が変化すると
いう問題があった。
この考案は前述した従来の問題点に鑑みなされたもの
で、その目的は、巻線を施したコイルボビンをケースに
収納する構造の巻線部品において、ケース内から引き出
したコイルリード線をケースのベース部の端子まで配線
する際に、リード線の引き出し位置および端子までの配
線位置を予め設定した好ましい状態に確実に保ち、かつ
外面に引き出されているリード線を保護するようにした
巻線部品のケース構造を提供することにある。
で、その目的は、巻線を施したコイルボビンをケースに
収納する構造の巻線部品において、ケース内から引き出
したコイルリード線をケースのベース部の端子まで配線
する際に、リード線の引き出し位置および端子までの配
線位置を予め設定した好ましい状態に確実に保ち、かつ
外面に引き出されているリード線を保護するようにした
巻線部品のケース構造を提供することにある。
《課題を解決するための手段》 この考案に係る巻線部品のケース構造は、巻線を施した
コイルボビンを収納する筒状部と、この筒状部の一端部
に一体的に形成されたベース部と、このベース部に取り
付けられた端子と、前記筒状部の所定位置に形成された
リード線引き出し用のスリットと、前記筒状部および前
記ベース部の外壁面に前記スリットから前記端子取り付
け面にまでわたって形成されたリード線ガイド溝とを備
えたものである。
コイルボビンを収納する筒状部と、この筒状部の一端部
に一体的に形成されたベース部と、このベース部に取り
付けられた端子と、前記筒状部の所定位置に形成された
リード線引き出し用のスリットと、前記筒状部および前
記ベース部の外壁面に前記スリットから前記端子取り付
け面にまでわたって形成されたリード線ガイド溝とを備
えたものである。
《作用》 前記コイルボビンはケースの筒状部に収納され、コイル
のリード線は筒状部の前記スリットから外側へ引き出さ
れる。そして前記リード線ガイド溝内に引き出されたガ
イド溝が嵌め込まれ、前記ベース部の端子取り付け面ま
で配線される。
のリード線は筒状部の前記スリットから外側へ引き出さ
れる。そして前記リード線ガイド溝内に引き出されたガ
イド溝が嵌め込まれ、前記ベース部の端子取り付け面ま
で配線される。
《実施例》 第１図および第２図に本考案の一実施例によるケース構
造を採用した巻線部品の構成を示している。１はプラス
チック製のボビンであり、中空の角柱に四角い３個のフ
ランジ１ａ、１ｂ、１ｃを一体に有するもので、フラン
ジ１ａと１ｂの間に一次コイルを巻き、フランジ１ｂと
１ｃの間に二次コイルを巻く。なおコイル巻線は図示省
略している。
造を採用した巻線部品の構成を示している。１はプラス
チック製のボビンであり、中空の角柱に四角い３個のフ
ランジ１ａ、１ｂ、１ｃを一体に有するもので、フラン
ジ１ａと１ｂの間に一次コイルを巻き、フランジ１ｂと
１ｃの間に二次コイルを巻く。なおコイル巻線は図示省
略している。
２はプラスチック製のケースで、前述の一次コイルおよ
び二次コイルを巻いたボビン１を収納する四角い筒状部
２ａと、筒状部２ａの下端部に一体的に形成されたベー
ス部２ｂと、ベース部２ｂの底面に充分な間隔をおいて
植設された４本の端子ビン３ａ、３ｂ、３ｃ、３ｄを備
えている。
び二次コイルを巻いたボビン１を収納する四角い筒状部
２ａと、筒状部２ａの下端部に一体的に形成されたベー
ス部２ｂと、ベース部２ｂの底面に充分な間隔をおいて
植設された４本の端子ビン３ａ、３ｂ、３ｃ、３ｄを備
えている。
この実施例のものでは、ボビン１をケース２の筒状部２
ａに収納した上で、２個のＥ型コア４ａ、４ｂをこれら
に組み合わせるようになっている。Ｅ型コア４ａ、４ｂ
の３本の脚部のうちの中央の脚をボビン１およびケース
２の中心の四角穴内に嵌入すると、両端の脚部がケース
２の側面に位置し、Ｅ型コア４ａと４ｂの各脚部の先端
同士が接合して閉磁気回路を構成するようになってい
る。
ａに収納した上で、２個のＥ型コア４ａ、４ｂをこれら
に組み合わせるようになっている。Ｅ型コア４ａ、４ｂ
の３本の脚部のうちの中央の脚をボビン１およびケース
２の中心の四角穴内に嵌入すると、両端の脚部がケース
２の側面に位置し、Ｅ型コア４ａと４ｂの各脚部の先端
同士が接合して閉磁気回路を構成するようになってい
る。
本実施例の特徴は以下の構成にある。
ケース筒状部２ａの正面と背面にそれぞれ縦方向に細長
く切り開いたリード線引き出し用のスリット５ａと５ｂ
が形成されている。また、両スリット５ａ、５ｂの両脇
部分において、ケース筒状部２ａおよびベース部２ｂの
外壁面にスリット５ａ（５ｂ）の側端からベース部２ｂ
の底面の端子ピン３ａ〜３ｄの取り付け面にまで達する
リード線ガイド溝６が形成されている。
く切り開いたリード線引き出し用のスリット５ａと５ｂ
が形成されている。また、両スリット５ａ、５ｂの両脇
部分において、ケース筒状部２ａおよびベース部２ｂの
外壁面にスリット５ａ（５ｂ）の側端からベース部２ｂ
の底面の端子ピン３ａ〜３ｄの取り付け面にまで達する
リード線ガイド溝６が形成されている。
リード線ガイド溝６はボビン１に巻かれたコイルのリー
ド線をケース２の肉厚内に埋め込むことができるような
断面形状になっており、ベース部２ｂの底面に達する長
い縦溝と、この縦溝からスリット５ａ（５ｂ）の側端に
達する４本の短い横溝６ａ、６ｂ、６ｃ、６ｄからなっ
ている。
ド線をケース２の肉厚内に埋め込むことができるような
断面形状になっており、ベース部２ｂの底面に達する長
い縦溝と、この縦溝からスリット５ａ（５ｂ）の側端に
達する４本の短い横溝６ａ、６ｂ、６ｃ、６ｄからなっ
ている。
ボビン１をケース筒状部２ａ内に納めた状態において、
横溝６ａはフランジ１ａの直下に位置し、横溝６ｂはフ
ランジ１ｂの直ぐ上に位置し、横溝６ｃはフランジ１ｂ
の直ぐ下に位置し、横溝６ｄはフランジ１ｃの直ぐ上に
位置する。
横溝６ａはフランジ１ａの直下に位置し、横溝６ｂはフ
ランジ１ｂの直ぐ上に位置し、横溝６ｃはフランジ１ｂ
の直ぐ下に位置し、横溝６ｄはフランジ１ｃの直ぐ上に
位置する。
そして第２図に示すように、ボビン１のフランジ１ａと
１ｂの間に巻いた一次コイルの巻き始めリード線Ｘをス
リット５ａの左側のリード線ガイド溝６における一番上
の横溝６ａから縦溝に通して配線し、その先端を至近の
端子ピン３ａに接続する。また、一次コイルの巻き終り
のリード線Ｙをスリット５ａの右側のリード線ガイド溝
６における上から２番目の横溝溝６ｂから縦溝へ通して
配線し、至近の端子ピン３ｂに接続する。
１ｂの間に巻いた一次コイルの巻き始めリード線Ｘをス
リット５ａの左側のリード線ガイド溝６における一番上
の横溝６ａから縦溝に通して配線し、その先端を至近の
端子ピン３ａに接続する。また、一次コイルの巻き終り
のリード線Ｙをスリット５ａの右側のリード線ガイド溝
６における上から２番目の横溝溝６ｂから縦溝へ通して
配線し、至近の端子ピン３ｂに接続する。
同様にして図示省略しているが、ボビン１のフランジ１
ｂと１ｃの間に巻いたネジコイルの巻き始めと巻き終り
のリード線を反対側のスリット５ｂの両脇のガイド溝
６、６に振り分け、それぞれ３段目の横溝６ｃと４段目
の横溝６ｄから縦溝へ通してベース部２ｂ側へ配線す
る。
ｂと１ｃの間に巻いたネジコイルの巻き始めと巻き終り
のリード線を反対側のスリット５ｂの両脇のガイド溝
６、６に振り分け、それぞれ３段目の横溝６ｃと４段目
の横溝６ｄから縦溝へ通してベース部２ｂ側へ配線す
る。
以上の構成によれば、一次コイルおよび二次コイルの両
端の合計４本のリード線は限られた大きさのケース表面
に沿って、最大限に離れた状態で整然と配線され、その
配線状態は簡単には乱れない。したがってリード線間の
絶縁性は良好に保たれるとともに、リード線とコアとの
絶縁距離も充分に保たれる。またリード線はガイド溝６
内に埋設された状態になるので、リード線の保護効果も
非常に大きい。
端の合計４本のリード線は限られた大きさのケース表面
に沿って、最大限に離れた状態で整然と配線され、その
配線状態は簡単には乱れない。したがってリード線間の
絶縁性は良好に保たれるとともに、リード線とコアとの
絶縁距離も充分に保たれる。またリード線はガイド溝６
内に埋設された状態になるので、リード線の保護効果も
非常に大きい。
《考案の効果》 以上詳細に説明したように、この考案に係る巻線部品の
ケース構造によれば、ケース内のボビンから引き出した
コイルのリード線をケースベース部の端子まで配線する
のに、ケースに形成したリード線引き出し用スリットか
ら端子取り付け面までわたってケース外壁面に形成され
たリード線ガイド溝内にリード線を嵌合してほぼ埋め込
む状態とするので、リード線の配線状態が予め決めた通
りに整然と保たれ、リード線間の絶縁距離が充分大きく
保たれる。またリード線はガイド溝内になかば埋設され
るので、リード線の保護効果もある。さらに接着剤等を
用いずにリード線の配線を所定の状態に規制することが
できるので、巻線部品の組立作業および配線作業が従来
より簡単になる。
ケース構造によれば、ケース内のボビンから引き出した
コイルのリード線をケースベース部の端子まで配線する
のに、ケースに形成したリード線引き出し用スリットか
ら端子取り付け面までわたってケース外壁面に形成され
たリード線ガイド溝内にリード線を嵌合してほぼ埋め込
む状態とするので、リード線の配線状態が予め決めた通
りに整然と保たれ、リード線間の絶縁距離が充分大きく
保たれる。またリード線はガイド溝内になかば埋設され
るので、リード線の保護効果もある。さらに接着剤等を
用いずにリード線の配線を所定の状態に規制することが
できるので、巻線部品の組立作業および配線作業が従来
より簡単になる。
第１図は本考案の一実施例によるケース構造を採用した
巻線部品の分解斜視図、第２図は第１図の巻線部品のコ
アを除いた組立状態の正面図である。 １……ボビン １ａ、１ｂ、１ｃ……フランジ ２……ケース ２ａ……筒状部、２ｂ……ベース部 ３ａ〜３ｄ……端子ピン ４ａ、４ｂ……Ｅ型コア ５ａ、５ｂ……リード線引き出し用スリット ６……リード線ガイド溝 ６ａ〜６ｄ……横溝 Ｘ、Ｙ……リード線
巻線部品の分解斜視図、第２図は第１図の巻線部品のコ
アを除いた組立状態の正面図である。 １……ボビン １ａ、１ｂ、１ｃ……フランジ ２……ケース ２ａ……筒状部、２ｂ……ベース部 ３ａ〜３ｄ……端子ピン ４ａ、４ｂ……Ｅ型コア ５ａ、５ｂ……リード線引き出し用スリット ６……リード線ガイド溝 ６ａ〜６ｄ……横溝 Ｘ、Ｙ……リード線
Claims (1)
- 【請求項１】巻線を施したコイルボビンを収納する筒状
部と、この筒状部の一端部に一体的に形成されたベース
部と、このベース部に取り付けられた端子と、前記筒状
部の所定位置に形成されたリード線引き出し用のスリッ
トと、前記筒状部および前記ベース部の外壁面に前記ス
リットから前記端子取り付け面にまでわたって形成され
たリード線ガイド溝とを備えたことを特徴とする巻線部
品のケース構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12355690U JPH0624981Y2 (ja) | 1990-11-27 | 1990-11-27 | 巻線部品のケース構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12355690U JPH0624981Y2 (ja) | 1990-11-27 | 1990-11-27 | 巻線部品のケース構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0480023U JPH0480023U (ja) | 1992-07-13 |
| JPH0624981Y2 true JPH0624981Y2 (ja) | 1994-06-29 |
Family
ID=31871252
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12355690U Expired - Lifetime JPH0624981Y2 (ja) | 1990-11-27 | 1990-11-27 | 巻線部品のケース構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0624981Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4509544B2 (ja) * | 2003-01-21 | 2010-07-21 | 和夫 河野 | 巻線型トランス及びこの巻線型トランスを使用した電源装置 |
-
1990
- 1990-11-27 JP JP12355690U patent/JPH0624981Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0480023U (ja) | 1992-07-13 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |