JPH0624972B2 - ピラー量の異なるジルコニウム架橋モンモリロナイトの製造法 - Google Patents

ピラー量の異なるジルコニウム架橋モンモリロナイトの製造法

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JPH0624972B2
JPH0624972B2 JP2051950A JP5195090A JPH0624972B2 JP H0624972 B2 JPH0624972 B2 JP H0624972B2 JP 2051950 A JP2051950 A JP 2051950A JP 5195090 A JP5195090 A JP 5195090A JP H0624972 B2 JPH0624972 B2 JP H0624972B2
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【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は近年注目を集めている粘土層間化合物の一種で
あるジルコニウム架橋モンモリロナイトのピラー(ジル
コニウム)量を制御する方法に関するものであり、その
化合物の二次元細孔構造を利用した化学工業への利用、
例えば触媒、触媒担体、吸着材、分離材等への利用が考
えられる。
<従来の技術> 従来、粘土層間化合物の製造法に関しては特開昭54−
5884号公報、特開昭54−16386号公報、特公
昭62−12172号公報、特公昭62−41167号
公報等が公表されている。しかし、これらの製造法では
粘土層間化合物のピラー量を制御することは出来ない。
本発明者らはアルミナ架橋モンモリロナイトのピラー
(アルミナ)量を制御することを目的に鋭意研究を行
い、アルミナ架橋モンモリロナイトのピラー量の制御法
を見いだした(特願昭63−207526号、特願昭6
3−286281号)。しかし、ジルコニウム架橋モン
モリロナイトのピラー(ジルコニウム)量を制御する技
術は未だに確立されていない。
<発明が解決しようとする問題点> 一般に粘土層間化合物の製造法は、ピラー前駆体である
陽イオン性オリゴマーが粘土の交換性イオンとイオン交
換反応を行うことから始まるので、イオン交換量の多少
がピラー量に影響し、さらにイオン交換量は粘土のカチ
オン交換容量に比例する。従って、粘土のカチオン交換
容量を制御することができればピラー量が制御された粘
土層間化合物を得ることができる筈である。
従って、本発明の最初の目的はモンモリロナイトのカチ
オン交換容量を制御することにある。そして次の目的
は、制御されたカチオン交換容量を有するモンモリロナ
イトを出発原料としてジルコニウム架橋モンモリロナイ
トを合成し、ピラー量の異なる架橋体を製造することに
ある。
<問題点を解決するための手段> 本発明は、カチオン交換容量を制御したモンモリロナイ
トを出発原料とすることを特徴とする、ピラー量の異な
るジルコニウム架橋モンモリロナイトの製造法に関する
ものである。
本発明で使用される原料はスメクタイト型鉱物の一種が
あるモンモリロナイトであるが、これと同様の性質を有
する粘土であれば、これに限られるものではない。モン
モリロナイトの結晶構造は、けい酸四面体−アルミナ八
面体−けい酸四面体が酸素原子を共有して積み重なって
結合し、一枚のシート状の結晶を形成している。この結
晶をシリシート層と呼ぶ。シリケート層中のアルミナ八
面体の中心金属であるアルミニウムの一部はそれよりも
陽電荷の小さいマグネシウムによって置換されている。
また、けい酸四面体のシリコンの一部がそれよりも陽電
荷の小さいアルミニウムにより置換されている。これら
の置換によりシリケート層は電荷バランスを失い、負電
荷を帯びている。この負電荷量に応じて陽イオン(例え
ばNa+、Ca2+等)がシリケート層間に存在し、全体の
電荷バランスを保つように配置されている。シリケート
層間に存在する陽イオンが Na+の場合はNa−モンモ
リロナイト、 Ca2+の場合は Ca−モンモリロナイ
トという具合に表現される。層間に存在するNa+や C
a2+等の陽イオンは他の陽イオンと交換可能であり、交
換可能なこれらの陽イオン量をカチオン交換容量と呼
ぶ。カチオン交換容量はそれぞれのモンモリロナイトに
特有の物性値であり、これを任意に変えることは従来知
られていなかった。従って、本発明のひとつはモンモリ
ロナイトのカチオン交換容量を加熱することのみにより
制御できることを見い出したものである。これをNa−
モンモリロナイトを例に挙げて説明する。第1図にNa
−モンモリロナイトを空気雰囲気の電気炉で加熱した後
のカチオン交換容量と加熱温度との関係を示す。カチオ
ン交換容量は、600℃までの加熱においては127m
eq/100gて変らないものの、それ以上の温度にお
いて減少し始め、800℃において0mep/100g
となり、カチオン交換能を失う。この結果を利用してモ
ンモリロナイトのカチオン交換容量を任意に変えること
ができる。即ち、600〜800℃の間で加熱温度をコ
ントロールすることにより、モンモリロナイトのカチオ
ン交換容量は任意に変えられる。また、Ni−モンモリ
ロナイトの場合について加熱温度とカチオン交換容量の
関係を第2図に示す。Ni−モンモリロナイトの場合、
広い温度範囲にわたってカチオン交換容量が加熱温度の
上昇と共に単調に減少しており、このことからカチオン
交換容量のコントロールが加熱温度を変えることのみに
より容易に行えることが分かる。従って、モンモリロナ
イトのカチオン交換容量を制御する第一の方法は、モン
モリロナイトの加熱温度を制御することである。
第1図と第2図の結果から層間に存在する陽イオンの種
類が違うことによりカチオン交換容量に及ぼす加熱温度
の効果が異なることが分かる。例えば、400℃加熱に
おいてNa−モンモリロナイトのカチオン交換容量は加
熱前とほとんど変わらない127meq/100gであ
るのに対してNi−モンモリロナイトのそれは加熱前の
約20%に相当する25meq/100gに減少する。
これらの実験事実から次のことを推論することが出来
る。即ち、Na−モンモリロナイトのNa+ の一部をN
i2+でイオン交換した(Ni/Na)‐ モンモリロナイ
トを調製し、400℃で加熱すれば層間に共存するNa+
とNi2+のうちNa+の全量が依然として交換能を有して
存在するのに対し、Ni 2+の多くは交換能を失う。従っ
て、層間に存在した Ni2+の量に関係してカチオン交
換容量が減少することになる。このことを第3図により
詳しく説明する。始め127meq/100gのカチオ
ン交換容量を有したNa−モンモリロナイトをNi2+
イオン交換し、イオン交換率が0、20、40、60、
80、100%の(Ni/Na)−モンモリロナイトを
調製した後、400℃で加熱した。ここでのイオン交換
率とは、例えば40%はモンモリロナイトが最初に有し
ているカチオン交換容量、即ち127meq/100g
のうち、40%に相当する50meq/100gがNi
2+、60%に相当する76mep/100gがNa+であ
ることを表現している。また、0及び100%はそれぞ
れNa−及びNi−モンモリロナイトである。第3図に
示した結果から分るように、カチオン交換容量はイオン
交換率のみにより決定される。イオン交換率とカチオン
交換容量との交換は良い直線関係にあり、このことはカ
チオン交換容量を制御する観点から非常に都合が良い。
従って、モンモリロナイトのカチオン交換容量を制御す
る第二の方法は、層間陽イオンのNa+の一部をNi2+
Al3+等の陽イオンでイオン交換した後、400℃程度
の適当な温度で加熱することである。なお、加熱温度は
希望するカチオン交換容量を得るために、400℃に限
ることなく、適当な温度を決めればよい。ただし、80
0℃以上の温度で加熱することはほとんど全ての層間陽
イオンが交換能を失うことから意味がない。
層間陽イオンが加熱により交換能を失う現象を「固着」
と言う。この固着現象について説明する。モンモリロナ
イトのシリケート層の層面には、シリカ四面体を形成し
ている酸素原子が六角網を形成するように配列してい
る。その酸素原子が形成する六角網の内側には酸素原子
一個分に相当する半径1.4オングストロームの孔が空
いており、層間に存在する陽イオンが加熱されることに
よりその孔を通ってシリケート層内に侵入、固定する。
その結果、層間陽イオンは交換能を失うことになり、こ
の現象を「固着」と言う。従って、加熱前に層間に存在
した交換性陽イオンは減少し、その結果モンモリロナイ
トのカチオン交換容量は減少する。なお、本発明で使用
される陽イオンはイオン半径が1.4オングストローム
以下のものに限られる。本発明は、出発原料に固着現象
を利用してカチオン交換容量を制御したモンモリロナイ
トを使用することにより、はじめてピラー量の異なるジ
ルコニウム架橋モンモリロナイトの製造に成功したもの
である。
ピラー量の異なるジルコニウム架橋モンモリロナイトの
製造法について説明する。カチオン交換容量を上記の方
法で任意の値に制御したモンモリロナイト1.0gを3
00mlの蒸溜水に添加し、スターラーでよく攪拌して
スラリーを調製する。スラリー濃度は攪拌条件に合わせ
て適当な濃度を選択すれば良いが、均質に分散したスラ
リーを得るためには10wt%以下の濃度が望ましい。
次にスラリーを激しく攪拌しながら水酸化ジルコニウム
オリゴマーを少しずつ添加し、添加終了後室温または数
十度の加温状態で1日以上放置する。水酸化ジルコニウ
ムオリゴマーは2価の陽電荷をもち、組成式は次式で表
される。
[Zr4(OH)14(H2O)102+ また、その調製はオキシ塩化ジルコニウム(ZrOCl2
・8H2O)33gを蒸留水400mlに溶解し、室温で
1週間以上放置することにより行う。水酸化ジルコニウ
ムオリゴマーの添加量は原料粘土のモンモリロナイトが
有する交換性陽イオンの全量が交換される量が望まし
い。生成物をろ過し、その後必要ならば1の蒸溜水で
数回洗浄した後乾燥する。このような方法によって得ら
れる生成物は、水酸化ジルコニウムのピラー有するジル
コニウム架橋モンモリロナイトである。これを電気炉等
で加熱すれば水酸化ジルコニウムのピラーは、脱水して
酸化ジルコニウムのピラーに変化する。本発明で使用す
るモンモリロナイトの最大のカチオン交換容量は130
meq/100gであり、それから合成されるジルコニ
ウム架橋モンモリロナイトのピラー量は、ピラーが水酸
化ジウコニウムの場合には440mg/g−モンモリロ
ナイト、ピラーが酸化ジルコニウムの場合には340m
g/g−モンモリロナイトである。従って、本発明で合
成されるジルコニウム架橋モンモリロナイトのピラー量
は上記の値を最大値とし、それ以下の量で制御すること
ができるものである。また、本発明で合成されるジルコ
ニウム架橋モンモリロナイトの層間隔は約0.7nm、
比表面積は最大260m/gである。
本発明のピラー量の異なるジルコニウム架橋モンモリロ
ナイトの製造法は、その工程中モンモリロナイトのカチ
オン交換容量を予め調整しておくことにより、ピラー量
の制御を行うことを特徴とするものである。従って、本
発明のジルコニウム架橋モンモリロナイトの製造法は同
架橋体が得られる方法でありさえすればどのような方法
であっても差し支えない。
さらに詳しくモンモリロナイトのカチオン交換容量の多
少とピラー量の関係について第4図により説明する。ジ
ルコニウム架橋モンモリロナイトの製造は、その初期反
応においてピラー前駆体(水酸化ジルコニウムオリゴマ
ー)が層間陽イオンとのイオン交換によりシリケート層
間に取り込まれる。その取り込まれる量はイオン交換
量、即ちモンモリロナイトが有するカチオン交換容量の
多少により決まる。大きな値のカチオン交換容量を有す
るモンモリロナイト(a)から生成されるジルコニウム
架橋モンモリロナイト(b)のピラー量は多く、一方、
小さな値のカチオン交換容量を有するモンモリロナイト
(c)から生成されるジルコニウム架橋モンモリロナイ
ト(d)のピラー量は少ない。
<発明の効果> 二次元構造の細孔を有するジルコニウム架橋モンモリロ
ナイトはゼオライトと同様な機能が期待され、従来多く
の分野でその利用が検討されてきた。本発明は二次元構
造を支えるピラーのジルコニウム量を制御する方法に関
するものであり、これはジルコニウム架橋モンモリロナ
イトの新たな機能の発現をもたらすものである。
以下、実施例にて本発明を詳細に説明する。
実施例 1 カチオン交換容量127meq/100gのNa−モン
モリロナイト1.0gを蒸溜水300mlに添加し、マ
グネチックスターラーで十分に攪拌、混合し、均質なス
ラリーを調製する。つづいてスラリーをマグネチックス
ターラーで激しく撹拌しながら水酸化ジルコニウムオリ
ゴマー水溶液40mlを毎時20mlで少量ずつ添加す
る。水酸化ジルコニウムオリゴマーはオキシ塩化ジルコ
ニウム(ZrOCl2・8H2O)33gを蒸留水400m
lに溶解し、室温で1週間放置することにより調製し
た。オリゴマー添加後、室温で1日間放置した後粘土を
ろ別し、得られら生成物を60℃のオーブン中で3日間
乾燥した。その後乳鉢にて粉砕し、ピラーが水酸化ジル
コニウムであるジルコニウム架橋モンモリロナイトを得
た。測定から本発明品のピラー量は437mg/g1−
モンモリロナイト、比表面積は198m2/gであった。
実施例 2 カチオン交換容量127meq/100gを有するNa
−モンモリロナイトをNi2+イオンでカチオン交換容量
の10%相当分だけイオン交換した(Ni0.05/N
a0.9)−モンモリロナイトを調製し、400℃、30分
間加熱して得られたモンモリロナイトのカチオン交換容
量は115meq/100gである。カチオン交換容量
115meq/100gのモンモリロナイトを出発原料
とし、実施例1と同様の操作でジルコニウム架橋モンモ
リロナイトを製造した。測定から本発明品のピラー量は
396mg/g−モンモリロナイト、比表面積247m2
/gであった。
実施例 3 カチオン交換容量127meq/100gを有するNa
−モンモリロナイトをNi2+イオンでカチオン交換容量
の15%相当分だけイオン交換した(Ni0.075/Na
0.85)−モンモリロナイトを調製し、400℃、30分
間加熱して得られたモンモリロナイトのカチオン交換容
量は109meq/100gである。カチオン交換容量
109meq/100gのモンモリロナイトを出発原料
とし、実施例1と同様の操作でジルコニウム架橋モンモ
リロナイトを製造した。測定から本発明品のピラー量は
390mg/g−モンモリロナイト、比表面積228m2
/gであった。
実施例 4 カチオン交換容量127meq/100gを有するNa
−モンモリロナイトをNi2+イオンでカチオン交換容量
の20%相当分だけイオン交換した(Ni0.1/Na0.8
−モンモリロナイトを調製し、400℃、30分間加熱
して得られたモンモリロナイトのカチオン交換容量は1
06meq/100gである。カチオン交換容量106
meq/100gのモンモリロナイトを出発原料とし、
実施例1と同様の操作でジルコニウム架橋モンモリロナ
イトを製造した。測定から本発明品のピラー量は371
mg/g−モンモリロナイト、比表面積250m2/gで
あった。
実施例 5 カチオン交換容量127meq/100gを有するNa
−モンモリロナイトをNi2+イオンでカチオン交換容量
の30%相当分だけイオン交換した(Ni0.15/N
a0.7)−モンモリロナイトを調製し、400℃、30分
間加熱して得られたモンモリロナイトのカチオン交換容
量は98meq/100gである。カチオン交換容量9
8meq/100gのモンモリロナイトを出発原料と
し、実施例1と同様の操作でジルコニウム架橋モンモリ
ロナイトを製造した。測定から本発明品のピラー量は3
44mg/g−モンモリロナイト、比表面積は260m2
/gであった。
実施例 6 カチオン交換容量127meq/100gを有するNa
−モンモリロナイトをNi2+イオンでカチオン交換容量
の40%相当分だけイオン交換した(Ni0.2/N
0.6)−モンモリロナイトを調製し、400℃、30
分間加熱して得られたモンモリロナイトのカチオン交換
容量は89meq/100gである。カチオン交換容量
89meq/100gのモンモリロナイトを出発原料と
し、実施例1と同様の操作でジルコニウム架橋モンモリ
ロナイトを製造した。測定から本発明品のピラー量は3
17mg/g−モンモリロナイト、比表面積260m2
gであった。
実施例 7 カチオン交換容量127meq/100gを有するNa
−モンモリロナイトをNi2+イオンでカチオン交換容量
の60%相当分だけイオン交換した(Ni0.3/Na0.4
−モンモリロナイトを調製し、400℃、30分間加熱
して得られたモンモリロナイトのカチオン交換容量は6
5meq/100gである。カチオン交換容量65me
q/100gのモンモリロナイトを出発原料とし、実施
例1と同様の操作でジルコニウム架橋モンモリロナイト
を製造した。測定から本発明品のピラー量は209mg
/g−モンモリロナイト、比表面積は247m2/gであ
った。
実施例 8 実施例1で製造したジルコニウム架橋モンモリロナイト
を400℃、1時間加熱してピラーが酸化ジルコニウム
の架橋体を製造した。測定から本発明品のピラー量は3
38mg/g−モンモリロナイト、比表面積は169m2
/gであった。
実施例 9 実施例2で製造したジルコニウム架橋モンモリロナイト
を400℃、1時間加熱してピラーが酸化ジルコニウム
の架橋体を製造した。測定から本発明品のピラー量は3
06mg/g−モンモリロナイト、比表面積は216m2
/gであった。
実施例 10 実施例3で製造したジルコニウム架橋モンモリロナイト
を400℃、1時間加熱してピラーが酸化ジルコニウム
の架橋体を製造した。測定から本発明品のピラー量は3
02mg/g−モンモリロナイト、比表面積は201m2
/gであった。
実施例 11 実施例4で製造したジルコニウム架橋モンモリロナイト
を400℃、1時間加熱してピラーが酸化ジルコニウム
の架橋体を製造した。測定から本発明品のピラー量は2
87mg/g−モンモリロナイト、比表面積は230m2
/gであった。
実施例 12 実施例5で製造したジルコニウム架橋モンモリロナイト
を400℃、1時間加熱してピラーが酸化ジルコニウム
の架橋体を製造した。測定から本発明品のピラー量は2
66mg/g−モンモリロナイト、比表面積は211m2
/gであった。
実施例 13 実施例6で製造したジルコニウム架橋モンモリロナイト
を400℃、1時間加熱してピラーが酸化ジルコニウム
の架橋体を製造した。測定から本発明品のピラー量は2
45mg/g−モンモリロナイト、比表面積は225m2
/gであった。
実施例 14 実施例7で製造したジルコニウム架橋モンモリロナイト
を400℃、1時間加熱してピラーが酸化ジルコニウム
の架橋体を製造した。測定から本発明品のピラー量は1
62mg/g−モンモリロナイト、比表面積は204m2
/gであった。
実施例1〜7及び8〜14のカチオン交換容量とピラー
量の結果をまとめて第5図に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図はNa−モンモリロナイトが有するカチオン交換
容量と加熱温度との関係について示す。 第2図はNi−モンモリロナイトが有するカチオン交換
容量と加熱温度との関係について示す。 第3図は(Ni/Na)−モンモリロナイトの400℃
加熱後のカチオン交換容量とイオン交換率との関係につ
いて示す。 第4図はカチオン交換容量の多少とピラー量との関係を
示す概念図である。図中1はシリケート層、2は交換性
イオン、3はピラーを示す。 第5図はジルコニウム架橋モンモリロナイトのピラー量
とカチオン交換容量との関係について示す。図中1はピ
ラーが水酸化ジルコニウム、2はピラーが酸化ジルコニ
ウムの場合についての結果である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カチオン交換容量を制御したモンモリロナ
    イトを出発原料とすることを特徴とするピラー量の異な
    るジルコニウム架橋モンモリロナイトの製造法。
  2. 【請求項2】該モンモリロナイトが有するカチオン交換
    容量は130meq/100g以下である、特許請求の
    範囲第1項記載の製造法。
  3. 【請求項3】該ピラーは水酸化ジルコニウム、酸化ジル
    コニウムの一種あるいはそれらの混合物である、特許請
    求の範囲第1項記載の製造法。
  4. 【請求項4】該ピラー量はピラーが水酸化ジルコニウム
    の場合、モンモリロナイト1gあたり440mg以下で
    ある、特許請求の範囲第1項記載の製造法。
  5. 【請求項5】該ピラー量はピラーが酸化ジルコニウムの
    場合、モンモリロナイト1gあたり340mg以下であ
    る、特許請求の範囲第1項記載の製造法。
  6. 【請求項6】該カチオン交換容量の制御は、イオン半径
    が1.4オングストローム以下の陽イオンの一種あるい
    はそれらの混合物から成る群より選択される陽イオンを
    包含するモンモリロナイトを800℃以下の温度で加熱
    することにより行う、特許請求の範囲第1項記載のカチ
    オン交換容量の制御。
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