JPH0624916A - カンキツ貯蔵病害防除剤 - Google Patents

カンキツ貯蔵病害防除剤

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JPH0624916A
JPH0624916A JP4178204A JP17820492A JPH0624916A JP H0624916 A JPH0624916 A JP H0624916A JP 4178204 A JP4178204 A JP 4178204A JP 17820492 A JP17820492 A JP 17820492A JP H0624916 A JPH0624916 A JP H0624916A
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JP
Japan
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agent
blight
citrus fruit
calcium carbonate
storage
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Pending
Application number
JP4178204A
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English (en)
Inventor
Kentaro Tanabe
憲太郎 田辺
Kyoji Kiyono
亨治 清野
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 式(I) 【化1】 で示される1,1’−イミニオジ(オクタメチレン)ジ
グアニジウムトリアセタ−ト(イミノクタジン酢酸塩)
と炭酸カルシウムとを含有することを特徴とするカンキ
ツ貯蔵病害防除剤。 【効果】 カンキツ貯蔵病害に対して、イミノクタジン
酢酸塩単独使用の場合と比較して長期間にわたり著しく
高い防除効果を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長期間にわたって高い
防除効果を発揮するカンキツ貯蔵病害防除剤に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】カンキツの果実は、出荷前、輸送中また
は市場等においてコンテナやダンボ−ル箱等で貯蔵され
る。貯蔵中の果実が、カンキツ青かび病菌、緑かび病
菌、黒腐れ病菌、軸腐れ病菌等の病原菌によって腐敗す
る病害を貯蔵病害という。カンキツ貯蔵病害は実害が大
きいため、多発生すると生産地の評価が著しく低下す
る。したがって、生産者は、貯蔵病害を防除するために
殺菌剤を収穫前に散布する。
【0003】近年、カンキツ貯蔵病害の防除に主として
使用されてきたベンゾイミダゾ−ル系殺菌剤に対する耐
性菌が出現し、防除効果が低下している地域がある。こ
のため、高い防除効果を示す代替薬剤の開発が求められ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】1,1’−イミニオジ
(オクタメチレン)ジグアニジウムトリアセタ−ト(以
下、イミノクタジン酢酸塩と記載)は、カンキツ貯蔵病
害に対して高い防除効果を示す薬剤である。ベンゾイミ
ダゾール系殺菌剤耐性菌に対しても、感受性菌と同等の
防除効果を示す。しかし、果実に対する浸透性が低いた
めに、貯蔵期間が長くなるに従って防除効果が低下する
欠点がある。したがって本発明が解決しようとする課題
は、長期間にわたって優れた防除効果を示す薬剤を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者等は、イ
ミノクタジン酢酸塩のかかる欠点を改良するため種々研
究した結果、当該薬剤と炭酸カルシウムとからなる薬剤
が、長期間にわたってカンキツ貯蔵病害防除に優れた効
果を発揮することを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0006】即ち、本発明は、式(I)
【0007】
【化2】
【0008】で示されるイミノクタジン酢酸塩と炭酸カ
ルシウムとを含有するカンキツ貯蔵病害防除剤に関する
ものである。
【0009】本発明で使用される炭酸カルシウムは、銅
水和剤の薬害軽減、浮皮軽減、果皮水分の減少促進を目
的としてカンキツに散布されている。しかし、病害に対
する防除効果はない。
【0010】本発明におけるイミノクタジン酢酸塩と炭
酸カルシウムとの混合割合は、一般に重量比で1:1か
ら1:300、好ましくは1:30から1:150の範
囲である。本発明に係るカンキツ貯蔵病害防除剤は、上
記成分に増量剤、界面活性剤、水、その他の添加剤等を
配合して、例えば水和剤、フロアブル剤等に製剤した
後、適当な濃度に希釈して使用することができる。増量
剤としては、例えばクレー、タルク、ベントナイト、カ
オリン等があり、界面活性剤としては、例えばポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルアリルエーテル、ポリオキシエチレンジノニルフェ
ニルエーテルスルファートアンモニウム塩等がそれぞれ
挙げられ、また、その他の添加剤としては、例えばポリ
ビニルアルコール、ホワイトカーボン等が挙げられる。
【0011】
【実施例】次に、実施例及び試験例により本発明を具体
的に説明するが、本発明は当該実施例のみに限定される
ものではない。
【0012】実施例1(水和剤1) イミノクタジン酢酸塩40%原末(大日本インキ化学工業株式会社製) 50部 炭酸カルシウム(日東粉化工業株式会社製) 930部 アクチノ−ルF7(松本油脂製薬株式会社製界面活性剤) 10部 カープレックス(塩野義製薬株式会社製添加剤) 10部 以上をリボンミキサーに入れてよく混合した後、アトマ
イザーにて十分粉砕して水和剤を得た。
【0013】実施例2(水和剤2) イミノクタジン酢酸塩40%原末 25部 炭酸カルシウム 955部 アクチノ−ルF7 10部 カープレックス 10部 以上をリボンミキサーに入れてよく混合した後、アトマ
イザーにて十分粉砕して水和剤を得た。
【0014】実施例3(フロアブル剤) イミノクタジン酢酸塩40%水溶液 25部 炭酸カルシウム 500部 ニューカルゲンD−625(竹本油脂株式会社製界面活性剤) 30部 水 445部 以上をホモジナイザーで混合し、フロアブル剤を得た。
【0015】試験例1 実施例1の処方によって調製した水和剤(水和剤1)の
200倍水希釈液及び比較対照としてイミノクタジン酢
酸塩25%液剤2000倍水希釈液を着果している温州
ミカン樹に噴霧器を用いて十分量散布した。1週間後果
実を収穫、ダンボ−ル箱に詰め、室内に貯蔵した。収穫
4日後、45日後及び85日後に、無作為に12果実を
選び接種試験に供試した。1果実あたり4カ所の傷を付
けて接種部位とし、そこにミカン青かび病菌の胞子懸濁
液(胞子濃度:106個/ml)を滴下した。胞子接種
4日後に、青かび病が発生している接種部位を数え、全
接種部位数に対する発病率を求めた。結果を表1に示
す。
【0016】
【表1】
【0017】水和剤1の方がイミノクタジン酢酸塩液剤
よりイミノクタジン酢酸塩成分量が少ないにもかかわら
ず、収穫85日後における防除効果は水和剤1の方が非
常に優れていた。
【0018】試験例2 実施例2の処方によって調製した水和剤(水和剤2)の
100倍水希釈液及び比較対照としてイミノクタジン酢
酸塩25%液剤2000倍水希釈液を着果している温州
ミカン樹に噴霧器を用いて十分量散布した。1週間後、
1試験区あたり360個〜380個の果実を収穫、ダン
ボ−ル箱に詰め、室内に貯蔵した。定期的にダンボール
箱を開けて発病果実を数え、収穫115日後までの累計
発病果実数を計算して、全供試果実数に対する発病率を
求めた。結果を表2に示す。
【0019】
【表2】
【0020】ミカン緑かび病及び黒腐れ病が発生した。
水和剤2の方がイミノクタジン酢酸塩液剤よりイミノク
タジン酢酸塩成分量が少ないにもかかわらず、防除効果
は水和剤2の方が非常に優れていた。
【0021】
【発明の効果】イミノクタジン酢酸塩と炭酸カルシウム
とを含有するカンキツ貯蔵病害防除剤は、イミノクタジ
ン酢酸塩単独使用の場合と比較し、顕著な相乗効果が得
られるため、長期間にわたり優れた防除効果を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 で示される1,1’−イミニオジ(オクタメチレン)ジ
    グアニジウムトリアセタ−トと炭酸カルシウムとを含有
    することを特徴とするカンキツ貯蔵病害防除剤。
JP4178204A 1992-07-06 1992-07-06 カンキツ貯蔵病害防除剤 Pending JPH0624916A (ja)

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JP4178204A JPH0624916A (ja) 1992-07-06 1992-07-06 カンキツ貯蔵病害防除剤

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JP4178204A JPH0624916A (ja) 1992-07-06 1992-07-06 カンキツ貯蔵病害防除剤

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Cited By (6)

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JP2007282590A (ja) * 2006-04-19 2007-11-01 Yamaguchi Univ ペニシリウム属に属する新規微生物
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JP2017537956A (ja) * 2014-12-16 2017-12-21 オムヤ インターナショナル アーゲー 植物保護のための炭酸カルシウム
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