JP2014514279A - 植物病原性真菌に対する収穫物の保護のためのジチイン−テトラカルボキサミドの使用 - Google Patents

植物病原性真菌に対する収穫物の保護のためのジチイン−テトラカルボキサミドの使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、貯蔵条件で発現されるある種の貯蔵病害もしくは障害によって引き起こされる腐朽に対して収穫された果実、切り花もしくは野菜を保護する方法において、果実、切り花もしくは野菜を式(I)のジチイノ−テトラカルボキシイミドで収穫前に処理しておくことを特徴とする方法に関するものである。特に、本発明は、収穫前に式(I)のジチイノ−テトラカルボキシイミドを施用して、植物病原性真菌に対して収穫された果実、切り花もしくは野菜を保護することに関するものである。

Description

本発明は、貯蔵条件で発現するある種の貯蔵病害もしくは障害によって生じる腐朽に対する収穫された果実、切り花もしくは野菜の保護方法であって、果実、切り花もしくは野菜を収穫前に式(I)のジチイノ−テトラカルボキシイミドで処理しておく方法に関するものである。特に本発明は、収穫前に式(I)のジチイノ−テトラカルボキシイミド類の施用によって、植物病原性真菌に対して収穫された果実、切り花もしくは野菜を保護することに関するものである。
果実、切り花および野菜のための収穫前植物保護プログラムの目的は、果実、切り花および野菜の最終的な品質を損ねると考えられる病害の発達を防止し、十分な生産収量を得ることにある。包装時の果実、切り花および野菜に対する植物保護製品の収穫後施用のためのシステムは、貯蔵および最終消費者への輸送の期間中に果実および野菜の健康を保護することを目的とする。さらに、例えば活性のスペクトラム、毒性、選択性、施用量、残留物の形成および好ましい製造能力に関して現代の殺菌剤に課される環境要件および経済要件は絶えず高くなっていることから、そしてさらに、例えば公知の活性化合物に対して発達する抵抗性により問題が生じる可能性があることから、一部の分野で、それの既知の対応物に勝る利点を少なくとも有する新たな殺菌剤を開発する作業が常に必要である。従って、貯蔵病害防除のための他の殺菌剤を見いだすおよび/または開発する必要が現在もなおある。ジチイノ−テトラカルボキシイミド類自体はすでに公知である。これらの化合物を駆虫薬および殺虫剤として使用可能であることも知られている(US3,364,229参照)。さらに、そのようなジチイノ−テトラカルボキシイミド類の殺菌剤使用が知られている(WO2010/043319)。
US3,364,229 WO2010/043319
驚くべきことに、ジチイノ−テトラカルボキシイミドを収穫に先だって(収穫前)施用すれば、ジチイノ−テトラカルボキシイミドを、果実、切り花および野菜を貯蔵病害に対して保護するのに用いることが可能であることが見いだされた。本発明はさらに、ジチイノ−テトラカルボキシイミド類を用いて、ある種の病害に冒された作物の収穫前処理によって、それらの貯蔵病害を防除する方法に関するものである。
有利な点は、収穫前処理としてジチイノ−テトラカルボキシイミド類を用いながら、収穫後長期にわたって貯蔵病害の防除を行うことで、長距離にわたる収穫された果実、切り花もしくは野菜の輸送が可能となるという点である。
従って本発明は、植物病原性真菌に対して果実、切り花もしくは野菜を保護するための、少なくとも1種類の下記式(I)のジチイノ−テトラカルボキシイミド:
Figure 2014514279
[式中、
およびRは同一であるか異なっており、水素を表し、ハロゲン、−OR、−CORによってモノ置換もしくは多置換されていても良いC−C−アルキルを表し、またはハロゲン、C−C−アルキルもしくはC−C−ハロアルキルによってモノ置換もしくは多置換されていても良いC−C−シクロアルキルを表し、またはアリールもしくはアリール−(C−C−アルキル)(それらはそれぞれ、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、−CORもしくはスルホニルアミノによってモノ置換もしくは多置換されていても良い。)を表し、
は、水素、C−C−アルキル、C−C−アルキルカルボニルを表し、またはハロゲン、C−C−アルキルもしくはC−C−ハロアルキルによってモノ置換もしくは多置換されていても良いアリールを表し、
は、ヒドロキシル、C−C−アルキルもしくはC−C−アルコキシを表し、
nは0もしくは1を表す。]またはそれの農芸化学的に許容される塩の果実、切花もしくは野菜を植物病原性真菌に対して保護するための使用において、式(I)のジチイノ−テトラカルボキシイミドを収穫前に施用することを特徴とする使用に関するものである。
本発明はさらに、収穫前の果実、切り花もしくは野菜を、少なくとも1種類の下記式(I)のジチイノ−テトラカルボキシイミド:
Figure 2014514279
(式中、RおよびRは上記で定義の通りである。)で処理することにより貯蔵病害を防除する方法に関する。
式(I)は、本発明に従って用いることができるジチイン−テトラカルボキシイミド類の一般的定義を提供する。好ましくは、遊離基が下記の意味を有する式(I)カルボキシイミドを用いることができる。
およびRは好ましくは同一であるか異なっており、好ましくは水素を表し、またはフッ素、塩素、臭素、−OR、−CORによってモノ置換もしくは多置換されていても良いC−C−アルキルを表し、または塩素、メチルもしくはトリフルオロメチルによってモノ置換もしくは多置換されていても良いC−C−シクロアルキルを表し、またはフェニルもしくはフェニル−(C−C−アルキル)(それぞれフッ素、塩素、臭素、メチル、トリフルオロメチル、−COR、スルホニルアミノによってモノ置換もしくは多置換されていても良い。)を表す。
およびRは特別に好ましくは同一であるか異なっており、特別に好ましくは水素を表し、またはフッ素、塩素、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、メチルカルボニルオキシ、カルボキシルによってモノ置換もしくは多置換されていても良いC−C−アルキルを表し、または塩素、メチルもしくはトリフルオロメチルによってモノ置換もしくは多置換されていても良いC−C−シクロアルキルを表し、またはフェニル、ベンジル、1−フェネチル、2−フェネチルもしくは2−メチル−2−フェネチル(それぞれ、フッ素、塩素、臭素、メチル、トリフルオロメチル、−COR、スルホニルアミノによってモノ置換ないしトリ置換されていても良い。)を表す。
およびRは非常に特別に好ましくは同一であるか異なっており、非常に特別に好ましくは水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチルを表し、またはそれぞれ塩素、メチルもしくはトリフルオロメチルによって置換されていても良いシクロプロピルもしくはシクロヘキシルを表す。
およびRは特に好ましくは、同時にメチルを表す。
は好ましくは、水素、メチル、エチル、メチルカルボニル、エチルカルボニルを表し、またはフッ素、塩素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピルもしくはトリフルオロメチルによってモノ置換もしくは多置換されていても良いフェニルを表す。
は特別に好ましくは、水素、メチル、メチルカルボニルもしくはフェニルを表す。
は好ましくは、ヒドロキシル、メチル、エチル、メトキシもしくはエトキシを表す。
は特別に好ましくは、ヒドロキシルもしくはメトキシを表す。
nは好ましくは0を表す。
nはやはり好ましくは1を表す。
nは特別に好ましくは0を表す。
下記の化合物を個別に挙げることができる。
(I−1)2,6−ジメチル−1H,5H−[1,4]ジチイノ[2,3−c:5,6−c′]ジピロール−1,3,5,7(2H,6H)−テトロン(すなわちR=R=メチル、n=0)
(I−2)2,6−ジエチル−1H,5H−[1,4]ジチイノ[2,3−c:5,6−c′]ジピロール−1,3,5,7(2H,6H)−テトロン(すなわちR=R=エチル、n=0)
(I−3)2,6−ジプロピル−1H,5H−[1,4]ジチイノ[2,3−c:5,6−c′]ジピロール−1,3,5,7(2H,6H)−テトロン(すなわちR=R=プロピル、n=0)
(I−4)2,6−ジイソプロピル−1H,5H−[1,4]ジチイノ[2,3−c:5,6−c′]ジピロール−1,3,5,7(2H,6H)−テトロン(すなわちR=R=イソプロピル、n=0)
(I−5)2,6−ジメチル−1H,5H−[1,4]ジチイノ[2,3−c:5,6−c′]ジピロール−1,3,5,7(2H,6H)−テトロン4−オキサイド(すなわちR=R=メチル、n=1)。
化合物(I−1)、(I−2)および(I−3)を特に好ましく用いることができ、特には化合物(I−1)である。
本発明によれば、果実、切り花もしくは野菜を、収穫の1週間から4週間前、好ましくは2から3週間前に式(I)のジチイノ−テトラカルボキシイミドで処理する。
本発明によれば、果実、切り花もしくは野菜を、少なくとも21日間、好ましくは21から360日間にわたり、より好ましくは45から250日間にわたり保護する。
本発明によれば、貯蔵病害は、例えば下記の真菌によって引き起こされ得る。
コレトトリクム属種(Colletotrichum spp.)、例えば、コレトトリクム・ムサエ(Colletotrichum musae)、コレトトリクム・グロエオスポリオイダス(Colletotrichum gloeosporioides)、コレトトリクム・コッコデス(Colletotrichum coccodes);フザリウム属種(Fusarium spp.)、例えば、フザリウム・セミテクタム(Fusarium semitectum)、フザリウム・モニリホルメ(Fusarium moniliforme)、フザリウム・ソラニ(Fusarium solani)、フザリウム・オキシスポラム(Fusarium oxysporum);ベルチシリウム属種(Verticillium spp.)、例えば、ベルチシリウム・テオブロマエ(Verticillium theobromae);ニグロスポラ属種(Nigrospora spp.);ボトリチス属種(Botrytis spp.)、例えば、ボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea);ゲオトリクム属種(Geotrichum spp.)、例えば、ゲオトリクム・カンディダム(Geotrichum candidum);ホモプシス属種(Phomopsis spp.)、ホモプシス・ナタレンシス(Phomopsis natalensis);ディプロディア属種(Diplodia spp.)、例えば、ディプロディア・シトリ(Diplodia citri);アルターナリア属種(Alternaria spp.)、例えば、アルターナリア・シトリ(Alternaria citri)、アルターナリア・アルターナタ(Alternaria alternata);フィトフトラ属種(Phytophthora spp.)、例えば、フィトフトラ・シトロフトラ(Phytophthora citrophthora)、フィトフトラ・フラガリエ(Phytophthora fragariae)、フィトフトラ・カクトルム(Phytophthora cactorum)、フィトフトラ・パラジチカ(Phytophthora parasitica);セプトリア属種(Septoria spp.)、例えば、セプトリア・デプレッサ(Septoria depressa);ムコール属種(Mucor spp.)、例えば、ムコール・ピリホルミス(Mucor piriformis);モニリニア属種(Monilinia spp.)、例えば、モニリニア・フルクチゲナ(Monilinia fructigena)、モニリニア・ラクサ(Monilinia laxa);ベンツリア属種(Venturia spp.)、例えば、ベンツリア・イナエクアリス(Venturia inaequalis)、ベンツリア・ピリナ(Venturia pyrina);リゾプス属種(Rhizopus spp.)、例えば、リゾプス・ストロニファー(Rhizopus stolonifer)、リゾプス・オリゼ(Rhizopus oryzae);グロメレラ属種(Glomerella spp.)、例えば、グロメレラ・シングラタ(Glomerella cingulata);スクレロティニア属種(Sclerotinia spp.)、例えば、スクレロティニア・フルイチコラ(Sclerotinia fruiticola);セラトシスチス属種(Ceratocystis spp.)、例えば、セラトシスチス・パラドクサ(Ceratocystis paradoxa);ペニシリウム属種(Penicillium spp.)、例えば、ペニシリウム・フニクロスム(Penicillium funiculosum)、ペニシリウム・エクスパンザム(Penicillium expansum)、ペニシリウム・ディギタータム(Penicillium digitatum)、ペニシリウム・イタリカム(Penicillium italicum);グロエオスポリウム属種(Gloeosporium spp.)、例えば、グロエオスポリウム・アルブム(Gloeosporium album)、グロエオスポリウム・ペレナンス(Gloeosporium perennans)、グロエオスポリウム・フルクチゲヌム(Gloeosporium fructigenum)、グロエオスポリウム・シングラタ(Gloeosporium singulata);フィリクテナ属種(Phlyctaena spp.)、例えば、フィリクテナ・バガブンダ(Phlyctaena vagabunda);シリンドロカルポン属種(Cylindrocarpon spp.)、例えば、シリンドロカルポン・マリ(Cylindrocarpon mali);ステムフィリウム属種(Stemphyllium spp.)、例えば、ステムフィリウム・ベシカリウム(Stemphyllium vesicarium);ファシジオピクニス属種(Phacydiopycnis spp.)、例えば、ファシジオピクニス・マリルム(Phacydiopycnis malirum);チエラビオプシス属種(Thielaviopsis spp.)、例えば、チエラビオプシス・パラドキシ(Thielaviopsis paradoxy);アスペルギルス属種(Aspergillus spp.)、例えば、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)、アスペルギルス・カルボナリウス(Aspergillus carbonarius);ネクトリア属種(Nectria spp.)、例えば、ネクトリア・ガリゲナ(Nectria galligena);ペジクラ属種(Pezicula spp.)。
本発明によれば、貯蔵病害は、例えば、瘡痂病(scald)、焼け、軟化、老化損傷、皮目斑点、苦痘病、褐変、みつ病、導管損傷、CO障害、CO欠乏およびO欠乏である。
本発明により処理される果実、切り花および野菜は、特に以下に挙げるもの:穀類、例えば、コムギ、オオムギ、ライムギ、エンバク、イネ、ソルガムなど;ビート類、例えば、テンサイおよび飼料用ビート;仁果、核果および液果類、例えば、リンゴ、ナシ、プラム、モモ、アーモンド、サクランボ、イチゴ、ラズベリーおよびブラックベリー;マメ科植物、例えば、インゲンマメ、ヒラマメ、エンドウマメ、ダイズ;油糧植物、例えば、アブラナ、カラシナ、ケシ、オリーブ、ヒマワリ、ココナッツ、ヒマ、カカオ、ラッカセイ;ウリ科、例えば、カボチャ(pumpkins)、ガーキン、メロン、キュウリ、スカッシュ(squashes);繊維植物、例えば、綿花、アマ、アサ、ジュート;柑橘類果実、例えば、オレンジ、レモン、グレープフルーツ、マンダリン;熱帯果実、例えば、パパイヤ、パッションフルーツ、マンゴー、スターフルーツ、パイナップル、バナナ;野菜、例えば、ホウレンソウ、レタス、アスパラガス、キャベツおよびカブ等のアブラナ科、ニンジン、タマネギ、トマト、ジャガイモ、トウガラシおよびアマトウガラシ;月桂樹様植物(laurel−likeplants)、例えば、アボカド、シナモンおよびクスノキ;または、トウモロコシ、タバコ、ナッツ、コーヒー、サトウキビ、チャ、ブドウ、ホップ、ゴム料植物等の植物、ならびに観賞植物、例えば、切り花、バラ、ガーベラおよび球根、灌木、針葉樹等の落葉樹および常緑樹から選択される。栽培植物をここに列挙したのは、本発明を例証することが目的であり、本発明をこれらに限定するものではない。
特に好ましいのは、仁果および核果および液果類、特にはリンゴ、ナシ、プラム、モモ、アーモンド、サクランボ、イチゴ、ラズベリーおよびブラックベリーの処理である。
特に好ましいのは、柑橘類果実、特にはオレンジ、レモン、グレープフルーツ、マンダリンの処理である。特に好ましいのは、熱帯果実、特にはパパイヤ、パッションフルーツ、マンゴー、スターフルーツ、パイナップル、バナナの処理である。
特に好ましいのは、ブドウの処理である。
本発明に従って使用される殺菌剤は、通常は、少なくとも1種類の上記で挙げたジチイノ−テトラカルボキシイミド系殺菌剤を含む組成物の形態で施用される。好ましくは、その殺菌剤組成物は、農芸化学的に許容される添加剤、溶媒、担体、界面活性剤または増量剤を含む。
本発明によれば、担体は、植物または植物部分または種子への施用において、より良好な施用性を得るために活性化合物と混合または組み合わせる天然もしくは合成の有機もしくは無機物質を意味するものと理解すべきである。担体は固体または液体であることができ、通常は不活性であり、農業での使用に好適なものでなければならない。
好適な固体または液体担体は、例えば、アンモニウム塩およびカオリン類、粘土類、タルク、チョーク、石英、アタパルガイト、モンモリロナイトまたは珪藻土などの天然粉砕材料および微粉砕シリカ、アルミナおよび天然もしくは合成シリケート類などの粉砕合成鉱物、樹脂類、ロウ類、固体肥料、水、アルコール類、特にはブタノール、有機溶媒、鉱油および植物油、さらにはこれらの誘導体である。そのような担体の混合物も使用可能である。粒剤に好適な固体担体は、例えば方解石、大理石、軽石、海泡石、ドロマイトなどの破砕および分別された天然鉱物ならびに無機および有機ミールの合成顆粒およびおがくず、ヤシ殻、トウモロコシ穂軸およびタバコ茎などの有機材料の顆粒である。
好適な液化ガス増量剤または担体は、環境温度および大気圧では気体である液体であり、例えば、エアロゾル噴射剤、例えばブタン、プロパン、窒素およびCOが挙げられる。
カルボキシメチルセルロース、粉末、顆粒ならびにアラビアガム、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテートなどのラテックスの形態での天然および合成ポリマー類、またはセファリン類およびレシチン類などの天然リン脂質および合成リン脂質などの粘着付与剤を製剤で用いることができる。他の可能な添加剤は鉱油および植物油ならびにロウ類であり、改質されていても良い。
使用される増量剤が水である場合、例えば、補助溶媒として有機溶媒を用いることも可能である。実質的に、好適な液体溶媒は、キシレン、トルエンまたはアルキルナフタレン類などの芳香族化合物、クロロベンゼン類、クロロエチレン類または塩化メチレンなどの塩素化芳香族化合物または塩素化脂肪族炭化水素基、シクロヘキサンまたはパラフィン類などの脂肪族炭化水素基、例えば鉱油留分、鉱油および植物油、ブタノールもしくはグリコールなどのアルコール類およびそれらのエーテル類およびエステル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンもしくはシクロヘキサノンなどのケトン類、ジメチルホルムアミドおよびジメチルスルホキシドなどの強極性溶媒および水である。
本発明による組成物は、例えば界面活性剤などのさらに別の成分を含むことができる。好適な界面活性剤は、乳化剤、分散剤またはイオン性もしくはノニオン性を有する湿展剤、またはこれら界面活性剤の混合物である。これらの例は、ポリアクリル酸の塩、リグノスルホン酸の塩、フェノールスルホン酸またはナフタレンスルホン酸の塩、エチレンオキサイドと脂肪族アルコール類もしくは脂肪酸もしくは脂肪族アミン類との重縮合物、置換フェノール類(好ましくはアルキルフェノール類またはアリールフェノール類)、スルホコハク酸エステルの塩、タウリン誘導体(好ましくはタウリン酸アルキル)、ポリエトキシル化アルコール類またはフェノールのリン酸エステル、多価アルコールの脂肪族エステル、および硫酸エステル、スルホン酸エステルおよびリン酸エステルを含む化合物の誘導体である。活性化合物のうちの一つおよび/または不活性担体のうちの一つが水に不溶であり、施用を水系で行う場合には、界面活性剤が存在する必要がある。界面活性剤の割合は、本発明による組成物の5から40重量%である。
無機顔料、例えば酸化鉄、酸化チタン、プルシアンブルーなどの着色剤およびアリザリン染料、アゾ染料および金属フタロシアニン染料などの有機染料および鉄、マンガン、ホウ素、銅、コバルト、モリブデンおよび亜鉛の塩などの微量栄養素を用いることが可能である。
適切であれば、他の別の成分が存在していても良く、例えば保護コロイド、結合剤、接着剤、増粘剤、チキソトロピー物質、浸透剤、安定剤、金属イオン封鎖剤、錯体形成剤である。概して、活性化合物は、製剤用に一般に使用される固体もしくは液体添加剤と組み合わせることができる。
本発明による組成物は、0.05から99重量%、0.01から98重量%、好ましくは0.1から95重量%、特に好ましくは0.5から90重量%の本発明による活性化合物の組み合わせを、非常に特に好ましくは10から70重量%を含む。
本発明による活性化合物の組み合わせまたは組成物は、そのまま用いることができるか、それらの個々の物理的および/または化学的特性に応じて、それらの製剤またはそれから製造される使用形態で用いることができ、例えばエアロゾル、カプセル懸濁液、低温フォギング(cold−fogging)濃縮物、温フォギング(warm−fogging)濃縮物、カプセル化粒剤、微細粒剤、種子処理用のフロアブル製剤、即時使用液剤、粉剤、乳剤、水中油型乳濁液、油中水型乳濁液、巨大顆粒、微細顆粒、油分散性粉剤、油混和性フロアブル製剤、油混和性液体、発泡剤、ペースト、農薬コートした種子、懸濁濃縮液、サスポエマルジョン濃縮液、可溶性濃縮液、懸濁液、水和剤、可溶性粉末、ダスト剤および粒剤、水溶性の粒剤もしくは錠剤、種子処理用の水溶性粉剤、水和剤、天然物および活性化合物で含浸させた合成物質、ならびに種子用のポリマー物質およびコーティング材料中のマイクロカプセル、ならびにULV低温フォギングおよび温フォギング製剤がある。
上記の製剤は、それ自体公知の方法で、例えば活性化合物または活性化合物の組み合わせを少なくとも1種類の添加剤と混合することで製造することができる。好適な添加剤は、例えば有機溶媒、増量剤、溶媒もしくは希釈剤、固体担体および充填剤、界面活性剤(補助剤、乳化剤、分散剤、保護コロイド、湿展剤および粘着付与剤など)、分散剤および/または結合性もしくは固定剤、保存剤、色素および顔料、消泡剤、無機および有機増粘剤、撥水剤、適切な場合には乾燥剤およびUV安定剤、ジベレリン類、さらには水およびさらなる加工助剤などの全ての一般的な製剤補助剤である。各場合で製造すべき製剤の種類に応じて、さらなる加工段階、例えば湿式粉砕、乾式粉砕または造粒が必要な場合がある。
本発明による組成物には、好適な装置を用いて植物もしくは種子に施用することができる即時使用組成物だけでなく、使用前に水で希釈しなければならない商業的濃縮物も含まれる。
本発明による活性化合物組み合わせは、(市販の)製剤で、殺虫剤、誘引剤、滅菌剤、殺細菌剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、成長調節剤、除草剤、肥料、薬害軽減剤および情報物質などの他の(公知の)活性化合物との混合物としてこれらの製剤から調製される使用形態で存在することができる。
活性化合物または組成物による植物および植物部分の本発明による処理は、一般的な処理方法を用い、例えば浸漬、噴霧、霧化、潅水、蒸発、散粉、雲霧、散布、発泡、塗布、展着、灌水(灌注)、細流灌漑によって、そして繁殖物の場合、特には種子の場合はさらには乾式種子処理用粉末、種子処理用溶液、スラリー処理用水溶性粉末として、被覆、1以上のコート層によるコーティングによって、直接行うか、それの環境、生育場所または保管場所への作用によって行う。超微量法によって活性化合物を施用するか、活性化合物の製剤もしくは活性化合物自体を土壌に注入することも可能である。
すでに上述したように、本発明に従って、全ての植物および植物部分を処理することが可能である。好ましい実施形態では、野生植物種および植物品種または交雑もしくはプロトプラスト融合のような従来の生物育種法によって得られるもの、ならびにそれらの部分が処理される。さらに好ましい実施形態では、適切な場合は従来の方法と組み合わせた遺伝子工学法によって得られたトランスジェニック植物および植物品種(遺伝的改変生物)、ならびにこれらの部分を処理する。「部分」、「植物の部分」および「植物部分」という用語については、上記ですでに説明している。特に好ましくは、各場合において、市販されているか使用されている植物品種の植物を、本発明に従って処理する。植物品種とは、従来の品種改良、突然変異誘発または組換えDNA技術によって得られた新規な特性(「形質」)を有する植物を意味するものと理解すべきである。これらは、栽培品種、生物型または遺伝子型であることができる。
本発明による処理方法は、遺伝子改変した生物(GMOs)、例えば、植物または種子の処理で使用することができる。遺伝子改変した植物(またはトランスジェニック植物)は、異種遺伝子がゲノム中に安定に組み込まれている植物である。「異種遺伝子」という表現は、本質的に、植物の外側で提供または組み立てられ、かつ、細胞核ゲノム、クロロプラストゲノムまたはミトコンドリアゲノムに導入すると、形質転換された植物に、対象となるタンパク質もしくはポリペプチドを発現することで、またはその植物に存在する他の遺伝子を低下またはサイレンシングすることにより(例えば、アンチセンス技術、共抑制技術またはRNA干渉−RNAiを用いる)、新たなもしくは改善された農学的その他の特性を与える遺伝子を意味する。ゲノム中に存在する異種遺伝子は、同様にトランス遺伝子と呼ばれる。植物のゲノム中でのそれの特定の位置によって定義されるトランス遺伝子は、形質転換またはトランスジェニック事象と呼ばれる。
本発明に従って処理するのが好ましい植物および植物品種は、特に有利で有益な形質を植物に付与する遺伝物質を有している全ての植物(育種によって得られたものであろうと、および/または、生物工学的方法によって得られたものであろうと)を包含する。
本発明に従って処理するのが同様に好ましい植物および植物品種は、1以上の生物的ストレスに対して抵抗性を示す。即ち、そのような植物は、害虫および有害微生物に対して、例えば、線虫類、昆虫類、ダニ類、植物病原性の菌類、細菌類、ウイルス類および/またはウイロイド類などに対して、良好な防御を示す。
線虫抵抗性植物の例は、例えば米国特許出願11/765,491、11/765,494、10/926,819、10/782,020、12/032,479、10/783,417、10/782,096、11/657,964、12/192,904、11/396,808、12/166,253、12/166,239、12/166,124、12/166,209、11/762,886、12/364,335、11/763,947、12/252,453、12/209,354、12/491,396および12/497,221に記載されている。
本発明に従って同様に処理し得る植物および植物品種は、1以上の非生物的ストレスに対して抵抗性を示す植物である。非生物的なストレス状態としては、例えば、渇水、低温に晒されること、熱に晒されること、浸透ストレス、湛水、土壌中の塩分濃度の上昇、より多くの鉱物に晒されること、オゾンに晒されること、強い光に晒されること、利用可能な窒素養分が限られていること、利用可能なリン養分が限られていること、日陰回避などを挙げることができる。
本発明に従って同様に処理し得る植物および植物品種は、増大した収量特性を特徴とする植物である。そのような植物における増大した収量は、例えば、改善された植物の生理機能、生長および発育、例えば、水の利用効率、水の保持効率、改善された窒素の利用性、強化された炭素同化作用、改善された光合成、上昇した発芽効率および促進された成熟などの結果であり得る。収量は、さらに、改善された植物の構成によっても影響され得る(ストレス条件下および非ストレス条件下)。そのような改善された植物の構成としては、限定するものではないが、早咲き、ハイブリッド種子産生のための開花制御、実生の活力、植物の寸法、節間の数および距離、根の成長、種子の寸法、果実の寸法、莢の寸法、莢または穂の数、1つの莢または穂当たりの種子の数、種子の体積、強化された種子充填、低減された種子分散、低減された莢の裂開および耐倒伏性などがある。収量についてのさらなる形質としては、種子の組成、例えば、炭水化物含有量、タンパク質含有量、油含有量および油の組成、栄養価、抗栄養化合物の低減、改善された加工性ならびに向上した貯蔵安定性などがある。
本発明により処理され得る植物は、既にヘテロシスまたはハイブリッド活力の特徴を発現するハイブリッド植物であり、それによって、収量、活力、健康および生物ストレスおよび非生物ストレスに対する抵抗性がより高くなる。そのような植物は代表的には、同系交配雄性不稔親株(雌親)と別の同系交配雄性稔性親株(雄親)を交雑させることにより作られる。ハイブリッド種子は代表的には、雄性不稔植物から収穫され、栽培者に販売される。雄性不稔植物は、(例えばトウモロコシでは)、雄穂除去、すなわち雄性生殖器(または雄花)の物理的除去により作ることができる場合があるが、より代表的には、雄性不稔性は、植物ゲノムにおける遺伝的決定基の結果である。この場合、そして特には種子がハイブリッド植物から収穫するのが望まれる産物である場合に、ハイブリッド植物での雄性稔性が十分に回復されるようにすることが有用であるのが普通である。これは、雄性不稔性を担う遺伝的決定基を含むハイブリッド植物で雄性稔性を回復することができる適切な稔性回復遺伝子を雄親が有するようにすることで達成される。雄性不稔性の遺伝的決定基は細胞質に局在化していることができる。細胞質雄性不稔性(CMS)の例としては、例えばアブラナ種に記載されていた。しかしながら、雄性不稔性の遺伝的決定基は、細胞核ゲノムに局在化していることもできる。雄性不稔性植物は、遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によっても得ることができる。雄性不稔性植物を得る上で特に好ましい手段は、WO89/10396に記載されており、そこでは、例えば、バルナーゼなどのリボヌクレアーゼが、雄しべにあるタペータム細胞で選択的に発現される。次に稔性は、バルスターなどのリボヌクレアーゼ阻害剤のタペータム細胞での発現によって回復することができる。
本発明によって処理することができる植物または植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られる)は、除草剤耐性植物、すなわち、1以上の所定の除草剤に対して耐性とされた植物である。そのような植物は、形質転換により、またはそのような除草剤耐性を付与する突然変異を含む植物の選択によって得ることができる。
除草剤耐性植物は、例えばグリホセート耐性植物、すなわち除草剤であるグリホセートまたはその塩に対して耐性とされた植物である。植物は、各種手段によってグリホセートに対して耐性とすることができる。例えば、グリホセート耐性植物は、酵素5−エノールピルビルシキマート−3−ホスファート合成酵素(EPSPS)をコードする遺伝子で植物を形質転換することで得ることができる。そのようなEPSPS遺伝子の例は、細菌サルモネラ・チフィムリウム(Salmonella typhimurium)(Comai et al., 1983, Science 221, 370−371)のAroA遺伝子(突然変異CT7)、細菌アグロバクテリウム属種(Agrobacterium sp)(Barry et al., 1992、Curr. Topics Plant Physiol. 7, 139−145)のCP4遺伝子、ペチュニアEPSPS(Shah et al., 1986, Science 233, 478−481)、トマトEPSPS(Gasser et al., 1988, J. Biol. Chem. 263, 4280−4289)もしくはオヒシバ(Eleusine)EPSPS(WO01/66704)をコードする遺伝子である。それは、変異EPSPSであることもできる。グリホセート耐性植物は、グリホセートオキシド−レダクターゼ酵素をコードする遺伝子を発現させることによって得ることもできる。グリホセート耐性植物は、グリホセートアセチルトランスフェラーゼ酵素をコードする遺伝子を発現させることによって得ることもできる。グリホセート耐性植物は、上述の遺伝子の天然突然変異を含む植物を選択することによっても得ることができる。グリホセート耐性を与えるEPSPS遺伝子を発現する植物が報告されている。デカルボキシラーゼ遺伝子などのグリホセート耐性を与える他の遺伝子を有する植物が報告されている。
他の除草剤耐性植物は、例えば酵素であるグルタミン合成酵素を阻害する除草剤、例えばビアラホス、ホスフィノトリシンまたはグルホシネートに対して耐性とされた植物である。そのような植物は、除草剤を解毒する酵素または阻害に対して耐性である酵素グルタミン合成酵素の突然変異体を発現させることによって得ることができる。そのような有効な解毒性酵素は、ホスフィノトリシンアセチルトランスフェラーゼ(例えば、ストレプトミセス(Streptomyces)種からのbarまたはpatタンパク質)をコードする酵素である。外来ホスフィノトリシンアセチルトランスフェラーゼを発現する植物が報告されている。
さらに別の除草剤耐性植物は、酵素ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)を阻害する除草剤に対して耐性にされている植物でもある。HPPDは、パラヒドロキシフェニルピルビン酸(HPP)がホモゲンチジン酸に変換される反応を触媒する酵素である。WO96/38567、WO99/24585、WO99/24586、WO2009/144079、WO2002/046387、またはUS6,768,044に記載のような天然の耐性HPPD酵素をコードする遺伝子または突然変異もしくはキメラHPPD酵素をコードする遺伝子を用いて、HPPD阻害剤に対して耐性の植物を形質転換することができる。HPPD阻害剤に対する耐性はまた、HPPD阻害剤による天然HPPD酵素の阻害にもかかわらずホモゲンチジン酸の形成を可能にする、ある種の酵素をコードする遺伝子を用いて植物を形質転換することによっても得ることができる。そのような植物および遺伝子は、WO99/34008およびWO02/36787に記載されている。WO2004/024928に記載のように、HPPD耐性酵素をコードする遺伝子に加えて、酵素プレフェン酸デヒドロゲナーゼ(PDH)活性を有する酵素をコードする遺伝子を用いて植物を形質転換することによって、HPPD阻害剤に対する植物の耐性を改善させることもできる。さらに、WO2007/103567およびWO2008/150473に示されるCYP450酵素などのHPPD阻害薬を代謝または分解することができる酵素をコードする遺伝子をゲノムに付加させることで、植物のHPPD阻害薬系除草剤に対する耐性を高くすることができる。
さらに別の除草剤抵抗性植物は、アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤に対して耐性とされた植物である。公知のALS阻害剤には、例えばスルホニル尿素、イミダゾリノン、トリアゾロピリミジン類、プリミジニルオキシ(チオ)安息香酸化合物および/またはスルホニルアミノカルボニルトリアゾリノン系除草剤などがある。例えばTranel and Wright(2002, Weed Science 50: 700−712)に記載のように、ALS酵素(アセトヒドロキシ酸合成酵素、AHASとも称される)における各種突然変異が、各種の除草剤または除草剤群に対する耐性を付与することが知られている。スルホニル尿素耐性植物およびイミダゾリノン耐性植物の製造が報告されている。他のイミダゾリノン耐性植物も報告されている。さらに別のスルホニル尿素およびイミダゾリノン耐性植物も報告されている。
イミダゾリノンおよび/またはスルホニル尿素に対して耐性である他の植物は、突然変異誘発、除草剤存在下での細胞培地での選別または例えば大豆(米国特許第5084082号)、イネ(WO97/41218)、甜菜(米国特許第5773702号およびWO99/057965号)、レタス(米国特許第5198599号)またはヒマワリ(WO01/065922)に関して記載の突然変異育種によって得ることができる。
やはり本発明に従って処理することができる植物または植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られる)は、昆虫耐性トランスジェニック植物、すなわち、ある種の標的昆虫による攻撃に対して耐性とした植物である。そのような植物は、形質転換によってまたはそのような昆虫耐性を付与する突然変異を含む植物の選択によって得ることができる。
本明細書で使用される場合の「昆虫耐性トランスジェニック植物」には、次のものをコードするコード配列を含む少なくとも一つのトランス遺伝子を含む植物などがある。
1)バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)由来の殺虫性結晶タンパク質またはその殺虫性部分、例えばCrickmore et al. (1998, Microbiology and Molecular Biology Reviews, 62: 807−813)により挙げられ、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)毒命名法でCrickmoreら(2005)によって改訂された、オンライン:http://www.lifesci.sussex.ac.uk/Home/Neil_Crickmore/Bt/にオンラインで挙げられた殺虫性結晶タンパク質またはそれの殺虫性部分、例えばCryタンパク質分類Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1B、Cry1C、Cry1D、Cry1F、Cry2Ab、Cry3AaまたはCry3Bbのタンパク質またはそれらの殺虫性部分(例えばEP1999141およびWO2007/107302)または例えば米国特許出願第12/249016号に記載の合成遺伝子によってコードされるタンパク質;または
2)バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)由来の結晶タンパク質またはバチルス・チューリンゲンシス由来の第二の他の結晶タンパク質またはそれの部分の存在下で殺虫性であるそれの部分、例えばCry34およびCry35結晶タンパク質から構成される二元毒素(Moellenbeck et al. 2001, Nat. Biotechnol. 19: 668−72; Schnepf et al. 2006, Applied Environm. Microbiol. 71, 1765−1774)またはCry1AまたはCry1Fタンパク質およびCry2AaまたはCry2AbまたはCry2Aeタンパク質で構成される二元毒素(米国特許出願12/214,022およびEP08010791.5);または
3)バチルス・チューリンゲンシス由来の2つの各種殺虫性結晶タンパク質の部分を含むハイブリッド殺虫性タンパク質、例えば、上記1)のタンパク質のハイブリッドまたは上記2)のタンパク質のハイブリッド、例えば、コーン・イベント(corn event)MON98034により産生されるCry1A.105タンパク質(WO2007/027777);または
4)標的昆虫種に対するより高い殺虫活性を得るために、および/または、影響を受ける標的昆虫種の範囲を拡大するために、および/またはクローニングもしくは形質転換時にコードDNAに導入される変化のために、いくつか、特に1から10のアミノ酸が別のアミノ酸により置換されている上記1)から3)のいずれか一つのタンパク質、例えばコーン・イベントMON863またはMON88017におけるCry3Bb1タンパク質またはコーン・イベントMIR604におけるCry3Aタンパク質;または
5)バチルス・チューリンゲンシスまたはバチルス・セレウス(Bacillus cereus)由来の殺虫性分泌タンパク質またはそれの殺虫性部分、例えばhttp://www.lifesci.sussex.ac.uk/home/Neil_Crickmore/Bt/vip.htmlで列挙される植物殺虫性(VIP)タンパク質、例えば、VIP3Aaタンパク質分類からのタンパク質;または
6)バチルス・チューリンゲンシスまたはB.セレウス由来の第二の分泌タンパク質存在下で殺虫性であるバチルス・チューリンゲンシスまたはバチルス・セレウス由来の分泌タンパク質、例えば、VIP1AおよびVIP2Aタンパク質から構成される二元毒素(WO94/21795);または
7)バチルス・チューリンゲンシスまたはバチルス・セレウス由来の異なる分泌タンパク質からの部分を含むハイブリッド殺虫性タンパク質、例えば上記1)におけるタンパク質のハイブリッドまたは上記2)におけるタンパク質のハイブリッド;または
8)標的昆虫種に対するより高い殺虫活性を得るために、および/または、影響を受ける標的昆虫種の範囲を拡大するために、および/またはクローニングもしくは形質転換時にコードDNAに導入される変化のために、いくつか、特に1から10のアミノ酸が別のアミノ酸により置換されている上記5)から7)のいずれかのタンパク質(なおも殺虫性タンパク質をコードしている)、例えば、コットン・イベントCOT102におけるVIP3Aaタンパク質;または
9)VIP3およびCry1AまたはCry1Fから構成される二元毒素(米国特許出願61/126083および61/195019)、またはVIP3タンパク質およびCry2AaまたはCry2AbまたはCry2Aeタンパク質から構成される二元毒素(米国特許出願12/214,022およびEP08010791.5)などのバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)からの結晶タンパク質の存在下に殺虫性であるバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)またはセレウス菌(Bacillus cereus)からの分泌タンパク質;
10)いくつかの、特には1から10のアミノ酸が別のアミノ酸によって置き換わっていることで、標的昆虫種に対する殺虫活性がより高くなり、および/または影響される標的昆虫種の範囲が拡大し、および/またはクローニングまたは形質転換時にコードするDNAに導入される変化(殺虫性タンパク質はなおもコードしている)の故の上記の9)のタンパク質
当然のことながら、本明細書で使用される場合の昆虫耐性トランスジェニック植物には、上記の分類1から10のいずれか一つのタンパク質をコードする遺伝子の組み合わせを含む植物が含まれる。1実施態様において、昆虫耐性植物は、異なる標的昆虫種に対する異なるタンパク質を使用した場合に影響を受ける標的昆虫種の範囲を拡大するため、または同じ標的昆虫種に対して殺虫性があるが異なる作用機序(例えば、昆虫での異なる受容体結合部位に結合する等)を有する異なるタンパク質を使用することによって植物に対する昆虫の抵抗性発達を遅延させるために、上記の分類1から10のいずれか一つのタンパク質をコードする複数のトランス遺伝子を含む。
本明細書で使用される「昆虫抵抗性トランスジェニック植物」にはさらに、植物害虫によって摂食されたら、その害虫の成長を阻害する二本鎖RNAを発現時に産生する配列を有する少なくとも一つの導入遺伝子を含む植物が含まれる。
やはり本発明によって処理することができる植物または植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得たもの)は、非生物ストレスに対して耐性である。そのような植物は、形質転換によりまたはそのようなストレス耐性を付与する突然変異を含む植物の選択によって得ることができる。特に有用なストレス耐性植物には以下のものなどがある。
1)植物細胞または植物においてポリ(ADP−リボース)ポリメラーゼ(PARP)遺伝子の発現および/または活性を低下させることができるトランス遺伝子を含む植物、
2)植物または植物細胞のPARGコード遺伝子の発現および/または活性を低下させることができるストレス耐性促進トランス遺伝子を含む植物、
3)ニコチンアミダーゼ、ニコチネートホスホリボシルトランスフェラーゼ、ニコチン酸モノヌクレオチドアデニルトランスフェラーゼ、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド合成酵素またはニコチンアミドホスホリボシルトランスフェラーゼなどのニコチンアミドアデニンジヌクレオチドサルベージ生合成経路の植物機能性酵素をコードするストレス耐性促進トランス遺伝子を含む植物。
やはり本発明によって処理することができる植物または植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得たもの)は、収穫産物の量、品質および/または貯蔵安定性の変化および/または収穫産物の具体的な成分の特性変化も示し、それには下記のものなどがある。
1)物理化学的特性、特にアミロース含有量またはアミロース/アミロペクチン比、分枝度、平均鎖長、側鎖分布、粘性挙動、ゲル化強度、デンプン粒度および/またはデンプン粒子形態が、野生型植物細胞または植物で合成されるデンプンと比較して変化していることで、特殊な用途により適したものとなる改質デンプンを合成するトランスジェニック植物、
2)非デンプン炭水化物ポリマーを合成する、または遺伝子組み換えなしに野生型植物と比較して特性が変わっている非デンプン炭水化物ポリマーを合成するトランスジェニック植物。例としては、特にイヌリン型およびレバン型のポリフルクトースを産生する植物、α−1,4−グルカン類を産生する植物、α−1,6分枝α−1,4−グルカン類を産生する植物、およびアルテルナンを産生する植物がある。
3)ヒアルロナンを産生するトランスジェニック植物、
4)「高可溶性固体含有量」、「低い辛味」(LP)および/または「長期貯蔵」(LS)などの特徴を有するタマネギなどのトランスジェニック植物または交配植物。
やはり本発明によって処理することができる植物または植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得たもの)は、繊維特性が変化したワタ植物などの植物である。そのような植物は、形質転換によりまたはそのような繊維特性を変化させる突然変異を含む植物の選択により得ることができ、それには下記のものなどがある。
a)改変型のセルロース合成酵素遺伝子を含むワタ植物などの植物、
b)改変型のrsw2またはrsw3相同性核酸を含むワタ植物などの植物、ショ糖リン酸合成酵素の発現が高くなったワタ植物などの植物、
c)ワタ植物などのショ糖合成酵素の発現が高くなった植物、
d)繊維細胞の根底での原形質連絡制御のタイミングが、例えば繊維選択的β−1,3−グルカナーゼの低下によって変化しているワタ植物などの植物、
e)例えばnodCなどのN−アセチルグルコサミントランスフェラーゼ遺伝子およびキチン合成遺伝子の発現により、反応性が変わった繊維を有するワタ植物などの植物。
やはり本発明によって処理することができる植物または植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得たもの)は、油分プロファイルの特徴が変わったセイヨウアブラナまたは関連するアブラナ(Brassica)植物などの植物である。そのような植物は、形質転換によりまたはそのような油分の特徴が変える突然変異を含む植物の選択によって得ることができ、それには下記のものなどがある。
a)高いオレイン酸含有量を有する油を産生するセイヨウアブラナ植物などの植物;
b)低いリノレン酸含有量を有する油を産生するセイヨウアブラナ植物などの植物;
c)低レベルの飽和脂肪酸を有する油を産生するセイヨウアブラナ植物などの植物。
やはり本発明に従って処理可能である植物または植物栽培品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得ることができる)は、例えばジャガイモウィルスY(Tecnoplant、Argentinaからの事象SY230およびSY233)に対してウィルス抵抗性である、例えばジャガイモ葉枯れ病に対して病害抵抗性である(例えばRB遺伝子)、低温誘発甘味化の低下を示す(Nt−Inhh、IIR−INV遺伝子を有する)、または萎縮表現型を有する(遺伝子A−20オキシダーゼ)ジャガイモなどの植物である。
やはり本発明に従って処理可能である植物または植物栽培品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得ることができる)は、種子脱粒特性が変わったアブラナまたは関連するアブラナ属植物などの植物である。そのような植物は、形質転換により、または植物選択によって得ることができ、種子脱粒特性の変化などを与える突然変異を含み、種子脱粒が遅延または低減するアブラナ植物などの植物などがある。
本発明に従って処理できる特に有用なトランスジェニック植物は、米国において米国農務省(USDA)の動植物衛生検査部(APHIS)への未規制状態についての申し立ての主題である(申し立てが認可されているかなおも係属中であるかを問わず)形質転換事象または形質転換事象の組み合わせを含む植物である。この情報は常に、例えばインターネットサイト(URL http://www.aphis.usda.gov/brs/not_reg.html)でAPHIS(4700 River Road Riverdale, MD20737, USA)から容易に入手できる。本願の出願日に、APHISで係属中であるかAPHISによって認可されている未規制状態についての申し立ては、下記の情報を含むものであった。
−申し立て:申し立ての識別番号。形質転換事象の技術的説明は、例えば本申し立て番号を参照することでAPHISウェブサイトでAPHISから得ることができる個々の申し立て文書にある。それらの記載は、参照によって本明細書に組み込まれる。
−申し立ての延長:延長が申請された過去の申し立てについての言及。
−機関:申し立てを提出する事業体名。
−規制条項:関係する植物種。
−トランスジェニック表現型:形質転換事象によって植物に与えられる形質。
−形質転換事象または系統:未規制状態が必要な事象または複数事象(場合により、系統または複数系統とも称される)の名称。
−APHIS文書:申し立てに関連してAPHISによって刊行され、APHISで請求することができる各種文書。
本発明によって処理することができる特に有用なトランスジェニック植物は、1以上の毒素をコードする1以上の遺伝子を有する植物であり、それには、商品名YIELD GARD(登録商標)(例えば、トウモロコシ、ワタ、ダイズ)、KnockOut(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、BiteGard(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、Bt−Xtra(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、StarLink(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、Bollgard(登録商標)(ワタ)、Nucotn(登録商標)(ワタ)、Nucotn 33B(登録商標)(ワタ)、NatureGard(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、Protecta(登録商標)およびNewLeaf(登録商標)(ジャガイモ)で販売されているものなどがある。挙げることができる除草剤耐性植物の例には、商品名Roundup Ready(登録商標)(グリホセート耐性、例えば、トウモロコシ、ワタ、ダイズ)、Liberty Link(登録商標)(ホスフィノトリシン耐性、例えば、セイヨウアブラナ)、IMI(登録商標)(イミダゾリノン類耐性)およびSTS(登録商標)(スルホニル尿素耐性、例えばトウモロコシ)で販売されているトウモロコシ品種、ワタ品種およびダイズ品種がある。挙げることができる除草剤耐性植物(除草剤耐性となるよう従来の方法で育種された植物)には、Clearfield(登録商標)(例えばトウモロコシ)で販売されている品種などがある。
単独の形質転換事象または形質転換事象の組み合わせを含む別の特に有用な植物が、例えば様々な国または地域の規制当局からのデータベースに挙げられている(例えばhttp://gmoinfo.jrc.it/gmp_browse.aspxおよびhttp://cera−gmc.org/index.php?evidcode=&hstIDXCode=&gType=&AbbrCode=&atCode=&stCode=&coIDCode=&action=gm_crop_database&mode=Submitを参照)。
本発明による処理方法で通常施用される活性化合物の用量/施用量は、特定の利用目的向けに選択される製剤の種類に応じて、通常および有利には0.005から70重量%、好ましくは0.01から20重量%、より好ましくは0,05から10重量%である。
本明細書で示される用量は、本発明による方法の例示として提供されるものである。当業者であれば、特には処理される植物もしくは作物の性質に応じた施用量の調整方法については知っている。
本発明による組み合わせを用いて、有害生物および/または植物病原性真菌および/または微生物に対する処理後から一定時間範囲内で植物を保護することができる。保護が行われる時間範囲は、処理後から、通常は90日以内、好ましくは45から90日以内である。
さらに、本発明による組み合わせおよび組成物を用いて、収穫した植物材料、従ってそれから製造される食品および動物飼料におけるマイコトキシン含有量を減らすこともできる。特に、下記の真菌毒:デオキシニバレノール(DON)、ニバレノール、15−Ac−DON、3−Ac−DON、T2−およびHT2−毒素、フモニシン類、ゼアラレノン、モニリホルニン、フザリン、ジアセトキシスシルペノール(DAS)、ボーベリシン、エンニアチン、フザロプロリフェリン、フザレノール、オクラトキシン類、パツリン、麦角アルカロイド類およびアフラトキシン類を挙げることができ(これらに限定されるものではない)、これらは、例えば以下の真菌病:フザリウム・アクミナツム(Fusarium acuminatum)、フザリウム・アベナセウム(F. avenaceum)、フザリウム・クロオクウェレンセ(F. crookwellense)、フザリウム・クルモルム(F. culmorum)、フザリウム・グラミネアルム(F. graminearum)(ジベレラ・ゼアエ(Gibberella zeae))、フザリウム・エクイセチ(F. equiseti)、フザリウム・フジコロイ(F. fujikoroi)、フザリウム・ムサルム(F. musarum)、フザリウム・オキシスポルム(F. oxysporum)、フザリウム・プロリフェラツム(F. proliferatum)、フザリウム・ポアエ(F. poae)、フザリウム・シュードグラミネアルム(F. pseudograminearum)、フザリウム・サムブシヌム(F. sambucinum)、フザリウム・シルピ(F. scirpi)、フザリウム・セミテクツム(F. semitectum)、フザリウム・ソラニ(F. solani)、フザリウム・スポロトリコイデス(F. sporotrichoides)、フザリウム・ラングセチアエ(F. langsethiae)、フザリウム・セブグルチナンス(F. subglutinans)、フザリウム・トリシンクツム(F. tricinctum)、フザリウム・ベルチシリオイデス(F. verticillioides)などのフザリウム(Fusarium)種などによって、さらにはアスペルギルス(Aspergillus)種、ペニシリウム・エクスパンスム(P. expansum)、ペニシリウム・ディジタツム(P. digitatum)、ペニシリウム・イタリクム(P. italicum)などのペニシリウム(Penicillium)種、クラビセプス・プルプレア(Claviceps purpurea)、スタキボトリス(Stachybotrys)種、ゲオトリクム・カンジズム(Geotrichum candidum)などによって生じ得るものである。
使用例
実施例1:リンゴ黒星病(Venturia inaequalis)/リンゴ
リンゴ黒星病防除:貯蔵果実
本実施例は、リンゴでのリンゴ黒星病に対する本発明により組成物の効力を説明するものである。ベンチュリア(Venturia)属種にはナシも感染する。
2010年にドイツのリンゴ果樹園で圃場試験を実施して、リンゴの成長時期に進行する種類の病害であって、果実にも潜在し、貯蔵条件でも進行する病害に属するリンゴ黒星病(Venturia inaequalis)に対する化合物(I−1)の成績を評価した。
200g/Lの化合物(I−1)を含む代表的な殺菌剤製剤を、2010年に4月上旬の開花期から2010年6月の早期果実成長期(直径10mm)まで7連続葉面噴霧によって施用する(2010年6月6日が最終施用)。試験は標準的な実験手法に従って行った。冒されていない果実を、9月28日の収穫後に低温チャンバに保存した。長期貯蔵後、2011年1月に病害評価を行って、化合物(I−1)施用の効果を評価した。
第7回噴霧から236日後の果実についてのリンゴ黒星病(Venturia inaequalis)発生率評価からの結果から、100から200g ai/ha/mch(=有効成分/ヘクタール/メートルキャノピー(canopy)高さ)の範囲の施用量で施用した場合における組成物の効力が明らかになった。
2010年のドイツでの試験からの結果:果実(リンゴ)におけるリンゴ黒星病(Venturia inaequalis)発生率
(貯蔵後未処理プロットでの果実における発生率は79.2%)
Figure 2014514279
実施例2:病原糸状菌(Gloeosporium)属種/リンゴ
病原糸状菌(Gloeosporium)属種疾患防除:貯蔵果実
本実施例は、リンゴでの病原糸状菌(Gloeosporium)属種疾患に対する本発明により組成物の効力を説明するものである。グロエオスポリウム・アルブム(Gloesporium album)にはナシも感染する。
2010年にイタリアのリンゴ果樹園で圃場試験を実施して、貯蔵条件で進行する種類の疾患に属する病原糸状菌(Gloeosporium)属種に対する化合物(I−1)の成績を評価した。
200g/Lの化合物(I−1)を含む代表的な殺菌剤製剤を、2010年に、8月末の最終段階に近い果実サイズ(直径70mm)から9月末の中間成熟まで3連続葉面噴霧によって施用した(2010年9月23日に最終施用、すなわち2010年10月7日の収穫の2週間前)。試験は標準的な実験手法に従って行った。長期貯蔵後、2011年1月に収穫された果実について病害評価を行って、化合物(I−1)施用の効果を評価した。
病原糸状菌(Gloeosporium)属種の評価からの結果。第3回噴霧から118日後の果実についての発生率から、100から300g ai/ha/mchの範囲の施用量で施用した場合における組成物の効力が明らかになった。
2010年のイタリアでの一つの試験からの結果:果実での病原糸状菌(Gloeosporium)属種発生率(リンゴ)
(未処理プロットでの果実における発生率42%)
Figure 2014514279
実施例3:リンゴすす斑病菌(Gloeodes pomigena)/ナシ
リンゴすす斑病菌(Gloeodes pomigena)疾患防除:貯蔵果実
本実施例は、ナシでのリンゴすす斑病菌(Gloeodes pomigena)疾患に対する本発明による組成物の効力を説明するものである。この疾病にはリンゴも感染する。
2010年にドイツのナシ果樹園で圃場試験を実施して、果実病害に対する化合物(I−1)の成績を評価した。リンゴすす斑病菌(Gloeodes pomigena)は、貯蔵条件での果実腐朽を引き起こす種類の病害に属する。
200g/Lの化合物(I−1)を含む代表的な殺菌剤製剤を、2010年に、8月末の成熟開始段階から、9月末の中間成熟までの果実に2連続葉面噴霧によって施用した(2010年9月20日に最終施用、すなわち2010年10月4日の収穫の2週間前)。試験は標準的な実験手法に従って行った。長期貯蔵後、2011年1月に収穫された果実について病害評価を行って、化合物(I−1)施用の効果を評価した。
リンゴすす斑病菌(Gloeodes pomigena)の評価からの結果:2回目噴霧から122日後の果実での発生率から、100から300g ai/ha/mchの範囲の施用量で施用した場合に、組成物の効力が高くなり、最も高い施用量で優れた保護が得られることが明らかになった。リンゴすす斑病菌(Gloeodes pomigena)および他の病害に対するこの保護は高い値を有しており、市場で売れる果実が大幅に増加する。
2010から2011年のドイツでの一つの試験からの結果:リンゴすす斑病菌(Gloeodes pomigena)−果実(ナシ)での発生率
(未処理プロットでの果実における発生率20.8%−未処理プロットでの貯蔵後の市場で売れる果実59.4%)
Figure 2014514279
実施例4−イチゴ炭疽病菌(Glomerella cingulata)/マンゴー
イチゴ炭疽病菌(Glomerella cingulata)病害防除:貯蔵果実
2010年にブラジルのマンゴー果樹園で圃場試験を実施して、貯蔵条件で進行する種類の疾患に属するイチゴ炭疽病菌(Glomerella cingulata)に対する化合物(I−1)の成績を評価した。200g/Lの化合物(I−1)を含む代表的な殺菌剤製剤を、2010年および2011年に、2010年11月初旬の果実サイズ10mm直径から2011年1月初頭まで4連続葉面噴霧によって施用した(2011年1月4日に最終施用、2011年1月20日に果実の収穫)。試験は標準的な実験手法に従って行った。長期貯蔵後、2011年1月に収穫された果実について病害評価を行って、化合物(I−1)施用の効果を評価した。4回目の噴霧から24日後の果実についてのイチゴ炭疽病菌(Glomerella cingulata)重度の評価からの結果から、25から75g ai/hlの範囲の施用量で背長した場合に、組成物の効力が高まることが明らかになった。
2010年のブラジルでの一つの試験からの結果:果実でのイチゴ炭疽病菌(Glomerella cingulata)重度(マンゴー)
(未処理プロットでの果実における重度31%)
Figure 2014514279
)有効成分グラム/ヘクトリットル−2000リットル/haで実現される施用。

Claims (15)

  1. 植物病原性真菌に対して果実、切り花もしくは野菜を保護するための、少なくとも1種類の下記式(I)のジチイノ−テトラカルボキシイミド:
    Figure 2014514279
    [式中、
    およびRは同一であるか異なっており、水素を表し、ハロゲン、−OR、−CORによってモノ置換もしくは多置換されていても良いC−C−アルキルを表し、またはハロゲン、C−C−アルキルもしくはC−C−ハロアルキルによってモノ置換もしくは多置換されていても良いC−C−シクロアルキルを表し、またはアリールもしくはアリール−(C−C−アルキル)(それらはそれぞれ、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、−CORもしくはスルホニルアミノによってモノ置換もしくは多置換されていても良い。)を表し、
    は、水素、C−C−アルキル、C−C−アルキルカルボニルを表し、またはハロゲン、C−C−アルキルもしくはC−C−ハロアルキルによってモノ置換もしくは多置換されていても良いアリールを表し、
    は、ヒドロキシル、C−C−アルキルもしくはC−C−アルコキシを表し、
    nは0もしくは1を表す。]またはそれの農芸化学的に許容される塩の使用において、式(I)のジチイノ−テトラカルボキシイミドを収穫前に施用することを特徴とする使用。
  2. およびRが同一であるか異なっており、水素を表し、またはフッ素、塩素、臭素、−OR、−CORによってモノ置換もしくは多置換されていても良いC−C−アルキルを表し、または塩素、メチルもしくはトリフルオロメチルによってモノ置換もしくは多置換されていても良いC−C−シクロアルキルを表し、またはフェニルもしくはフェニル−(C−C−アルキル)(それぞれフッ素、塩素、臭素、メチル、トリフルオロメチル、−COR、スルホニルアミノによってモノ置換もしくは多置換されていても良い。)を表し;
    が、水素、メチル、エチル、メチルカルボニル、エチルカルボニルを表し、またはフッ素、塩素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピルもしくはトリフルオロメチルによってモノ置換もしくは多置換されていても良いフェニルを表し;
    が、ヒドロキシル、メチル、エチル、メトキシもしくはエトキシを表し;
    nが0または1を表すことを特徴とする、請求項1に記載の使用。
  3. およびRが同一であるか異なっており、水素を表し、またはフッ素、塩素、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、メチルカルボニルオキシ、カルボキシルによってモノ置換もしくは多置換されていても良いC−C−アルキルを表し、または塩素、メチルもしくはトリフルオロメチルによってモノ置換もしくは多置換されていても良いC−C−シクロアルキルを表し、またはフェニル、ベンジル、1−フェネチル、2−フェネチルもしくは2−メチル−2−フェネチル(それぞれ、フッ素、塩素、臭素、メチル、トリフルオロメチル、−COR、スルホニルアミノによってモノ置換ないしトリ置換されていても良い。)を表し;
    が水素、メチル、メチルカルボニルもしくはフェニルを表し;
    がヒドロキシルもしくはメトキシを表し;
    nが0もしくは1を表すことを特徴とする、請求項1に記載の使用。
  4. およびRが同時にメチルを表すことを特徴とする、請求項1に記載の使用。
  5. 病害が、コレトトリクム属種(Colletotrichum spp.)、例えば、コレトトリクム・ムサエ(Colletotrichum musae)、コレトトリクム・グロエオスポリオイダス(Colletotrichum gloeosporioides)、コレトトリクム・コッコデス(Colletotrichum coccodes);フザリウム属種(Fusarium spp.)、例えば、フザリウム・セミテクタム(Fusarium semitectum)、フザリウム・モニリホルメ(Fusarium moniliforme)、フザリウム・ソラニ(Fusarium solani)、フザリウム・オキシスポラム(Fusarium oxysporum);ベルチシリウム属種(Verticillium spp.)、例えば、ベルチシリウム・テオブロマエ(Verticillium theobromae);ニグロスポラ属種(Nigrospora spp.);ボトリチス属種(Botrytis spp.)、例えば、ボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea);ゲオトリクム属種(Geotrichum spp.)、例えば、ゲオトリクム・カンディダム(Geotrichum candidum);ホモプシス属種(Phomopsis spp.)、ホモプシス・ナタレンシス(Phomopsis natalensis);ディプロディア属種(Diplodia spp.)、例えば、ディプロディア・シトリ(Diplodia citri);アルターナリア属種(Alternaria spp.)、例えば、アルターナリア・シトリ(Alternaria citri)、アルターナリア・アルターナタ(Alternaria alternata);フィトフトラ属種(Phytophthora spp.)、例えば、フィトフトラ・シトロフトラ(Phytophthora citrophthora)、フィトフトラ・フラガリエ(Phytophthora fragariae)、フィトフトラ・カクトルム(Phytophthora cactorum)、フィトフトラ・パラジチカ(Phytophthora parasitica);セプトリア属種(Septoria spp.)、例えば、セプトリア・デプレッサ(Septoria depressa);ムコール属種(Mucor spp.)、例えば、ムコール・ピリホルミス(Mucor piriformis);モニリニア属種(Monilinia spp.)、例えば、モニリニア・フルクチゲナ(Monilinia fructigena)、モニリニア・ラクサ(Monilinia laxa);ベンツリア属種(Venturia spp.)、例えば、ベンツリア・イナエクアリス(Venturia inaequalis)、ベンツリア・ピリナ(Venturia pyrina);リゾプス属種(Rhizopus spp.)、例えば、リゾプス・ストロニファー(Rhizopus stolonifer)、リゾプス・オリゼ(Rhizopus oryzae);グロメレラ属種(Glomerella spp.)、例えば、グロメレラ・シングラタ(Glomerella cingulata);スクレロティニア属種(Sclerotinia spp.)、例えば、スクレロティニア・フルイチコラ(Sclerotinia fruiticola);セラトシスチス属種(Ceratocystis spp.)、例えば、セラトシスチス・パラドクサ(Ceratocystis paradoxa);ペニシリウム属種(Penicillium spp.)、例えば、ペニシリウム・フニクロスム(Penicillium funiculosum)、ペニシリウム・エクスパンザム(Penicillium expansum)、ペニシリウム・ディギタータム(Penicillium digitatum)、ペニシリウム・イタリカム(Penicillium italicum);グロエオスポリウム属種(Gloeosporium spp.)、例えば、グロエオスポリウム・アルブム(Gloeosporium album)、グロエオスポリウム・ペレナンス(Gloeosporium perennans)、グロエオスポリウム・フルクチゲヌム(Gloeosporium fructigenum)、グロエオスポリウム・シングラタ(Gloeosporium singulata);フィリクテナ属種(Phlyctaena spp.)、例えば、フィリクテナ・バガブンダ(Phlyctaena vagabunda);シリンドロカルポン属種(Cylindrocarpon spp.)、例えば、シリンドロカルポン・マリ(Cylindrocarpon mali);ステムフィリウム属種(Stemphyllium spp.)、例えば、ステムフィリウム・ベシカリウム(Stemphyllium vesicarium);ファシジオピクニス属種(Phacydiopycnis spp.)、例えば、ファシジオピクニス・マリルム(Phacydiopycnis malirum);チエラビオプシス属種(Thielaviopsis spp.)、例えば、チエラビオプシス・パラドキシ(Thielaviopsis paradoxy);アスペルギルス属種(Aspergillus spp.)、例えば、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)、アスペルギルス・カルボナリウス(Aspergillus carbonarius);ネクトリア属種(Nectria spp.)、例えば、ネクトリア・ガリゲナ(Nectria galligena);ペジクラ属種(Pezicula spp.)から選択される真菌によって引き起こされることを特徴とする、請求項1、2、3もしくは4に記載の使用。
  6. 果実および野菜が、穀類、例えば、コムギ、オオムギ、ライムギ、エンバク、イネ、ソルガムなど;ビート類、例えば、テンサイおよび飼料用ビート;仁果、核果および液果類、例えば、リンゴ、ナシ、プラム、モモ、アーモンド、サクランボ、イチゴ、ラズベリーおよびブラックベリー;マメ科植物、例えば、インゲンマメ、ヒラマメ、エンドウマメ、ダイズ;油糧植物、例えば、アブラナ、カラシナ、ケシ、オリーブ、ヒマワリ、ココナッツ、ヒマ、カカオ、ラッカセイ;ウリ科、例えば、カボチャ(pumpkins)、ガーキン、メロン、キュウリ、スカッシュ(squashes);繊維植物、例えば、綿花、アマ、アサ、ジュート;柑橘類果実、例えば、オレンジ、レモン、グレープフルーツ、マンダリン;熱帯果実、例えば、パパイヤ、パッションフルーツ、マンゴー、スターフルーツ、パイナップル、バナナ;野菜、例えば、ホウレンソウ、レタス、アスパラガス、キャベツおよびカブ等のアブラナ科、ニンジン、タマネギ、トマト、ジャガイモ、トウガラシおよびアマトウガラシ;月桂樹様植物(laurel−likeplants)、例えば、アボカド、シナモンおよびクスノキ;または、トウモロコシ、タバコ、ナッツ、コーヒー、サトウキビ、チャ、ブドウ、ホップ、ゴム料植物等の植物、ならびに観賞植物、例えば、切り花、バラ、ガーベラおよび球根、灌木、針葉樹等の落葉樹および常緑樹から選択されることを特徴とする、請求項1、2、3、4もしくは5に記載の使用。
  7. 果実、切り花もしくは野菜を、収穫の1週間から4週間前、好ましくは2週間から3週間前に、少なくとも1種類の請求項1、2、3もしくは4に記載の式(I)のジチイノ−テトラカルボキシイミドで処理することを特徴とする、請求項1、2、3、4、5もしくは6に記載の使用。
  8. 果実、切り花もしくは野菜を少なくとも21日間、好ましくは21から360日間、より好ましくは45から250日間保護することを特徴とする、請求項1、2、3、4、5、6もしくは7に記載の使用。
  9. 収穫前の果実、切り花もしくは野菜を、少なくとも1種類の下記式(I)のジチイノ−テトラカルボキシイミド:
    Figure 2014514279
    [式中、
    およびRは同一であるか異なっており、水素を表し、ハロゲン、−OR、−CORによってモノ置換もしくは多置換されていても良いC−C−アルキルを表し、またはハロゲン、C−C−アルキルもしくはC−C−ハロアルキルによってモノ置換もしくは多置換されていても良いC−C−シクロアルキルを表し、またはアリールもしくはアリール−(C−C−アルキル)(それらはそれぞれ、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、−CORもしくはスルホニルアミノによってモノ置換もしくは多置換されていても良い。)を表し、
    は、水素、C−C−アルキル、C−C−アルキルカルボニルを表し、またはハロゲン、C−C−アルキルもしくはC−C−ハロアルキルによってモノ置換もしくは多置換されていても良いアリールを表し、
    は、ヒドロキシル、C−C−アルキルもしくはC−C−アルコキシを表し、
    nは0もしくは1を表す。]または該化合物の農芸化学的に許容される塩で処理することにより貯蔵病害を防除する方法。
  10. およびRが同一であるか異なっており、水素を表し、またはフッ素、塩素、臭素、−OR、−CORによってモノ置換もしくは多置換されていても良いC−C−アルキルを表し、または塩素、メチルもしくはトリフルオロメチルによってモノ置換もしくは多置換されていても良いC−C−シクロアルキルを表し、またはフェニルもしくはフェニル−(C−C−アルキル)(それぞれフッ素、塩素、臭素、メチル、トリフルオロメチル、−COR、スルホニルアミノによってモノ置換もしくは多置換されていても良い。)を表し;
    が、水素、メチル、エチル、メチルカルボニル、エチルカルボニルを表し、またはフッ素、塩素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピルもしくはトリフルオロメチルによってモノ置換もしくは多置換されていても良いフェニルを表し;
    が、ヒドロキシル、メチル、エチル、メトキシもしくはエトキシを表し;
    nが0または1を表すことを特徴とする、請求項9に記載の方法。
  11. およびRが同一であるか異なっており、水素を表し、またはフッ素、塩素、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、メチルカルボニルオキシ、カルボキシルによってモノ置換もしくは多置換されていても良いC−C−アルキルを表し、または塩素、メチルもしくはトリフルオロメチルによってモノ置換もしくは多置換されていても良いC−C−シクロアルキルを表し、またはフェニル、ベンジル、1−フェネチル、2−フェネチルもしくは2−メチル−2−フェネチル(それぞれ、フッ素、塩素、臭素、メチル、トリフルオロメチル、−COR、スルホニルアミノによってモノ置換ないしトリ置換されていても良い。)を表し;
    が水素、メチル、メチルカルボニルもしくはフェニルを表し;
    がヒドロキシルもしくはメトキシを表し;
    nが0もしくは1を表すことを特徴とする、請求項9に記載の方法。
  12. 病害が、コレトトリクム属種(Colletotrichum spp.)、例えば、コレトトリクム・ムサエ(Colletotrichum musae)、コレトトリクム・グロエオスポリオイダス(Colletotrichum gloeosporioides)、コレトトリクム・コッコデス(Colletotrichum coccodes);フザリウム属種(Fusarium spp.)、例えば、フザリウム・セミテクタム(Fusarium semitectum)、フザリウム・モニリホルメ(Fusarium moniliforme)、フザリウム・ソラニ(Fusarium solani)、フザリウム・オキシスポラム(Fusarium oxysporum);ベルチシリウム属種(Verticillium spp.)、例えば、ベルチシリウム・テオブロマエ(Verticillium theobromae);ニグロスポラ属種(Nigrospora spp.);ボトリチス属種(Botrytis spp.)、例えば、ボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea);ゲオトリクム属種(Geotrichum spp.)、例えば、ゲオトリクム・カンディダム(Geotrichum candidum);ホモプシス属種(Phomopsis spp.)、ホモプシス・ナタレンシス(Phomopsis natalensis);ディプロディア属種(Diplodia spp.)、例えば、ディプロディア・シトリ(Diplodia citri);アルターナリア属種(Alternaria spp.)、例えば、アルターナリア・シトリ(Alternaria citri)、アルターナリア・アルターナタ(Alternaria alternata);フィトフトラ属種(Phytophthora spp.)、例えば、フィトフトラ・シトロフトラ(Phytophthora citrophthora)、フィトフトラ・フラガリエ(Phytophthora fragariae)、フィトフトラ・カクトルム(Phytophthora cactorum)、フィトフトラ・パラジチカ(Phytophthora parasitica);セプトリア属種(Septoria spp.)、例えば、セプトリア・デプレッサ(Septoria depressa);ムコール属種(Mucor spp.)、例えば、ムコール・ピリホルミス(Mucor piriformis);モニリニア属種(Monilinia spp.)、例えば、モニリニア・フルクチゲナ(Monilinia fructigena)、モニリニア・ラクサ(Monilinia laxa);ベンツリア属種(Venturia spp.)、例えば、ベンツリア・イナエクアリス(Venturia inaequalis)、ベンツリア・ピリナ(Venturia pyrina);リゾプス属種(Rhizopus spp.)、例えば、リゾプス・ストロニファー(Rhizopus stolonifer)、リゾプス・オリゼ(Rhizopus oryzae);グロメレラ属種(Glomerella spp.)、例えば、グロメレラ・シングラタ(Glomerella cingulata);スクレロティニア属種(Sclerotinia spp.)、例えば、スクレロティニア・フルイチコラ(Sclerotinia fruiticola);セラトシスチス属種(Ceratocystis spp.)、例えば、セラトシスチス・パラドクサ(Ceratocystis paradoxa);ペニシリウム属種(Penicillium spp.)、例えば、ペニシリウム・フニクロスム(Penicillium funiculosum)、ペニシリウム・エクスパンザム(Penicillium expansum)、ペニシリウム・ディギタータム(Penicillium digitatum)、ペニシリウム・イタリカム(Penicillium italicum);グロエオスポリウム属種(Gloeosporium spp.)、例えば、グロエオスポリウム・アルブム(Gloeosporium album)、グロエオスポリウム・ペレナンス(Gloeosporium perennans)、グロエオスポリウム・フルクチゲヌム(Gloeosporium fructigenum)、グロエオスポリウム・シングラタ(Gloeosporium singulata);フィリクテナ属種(Phlyctaena spp.)、例えば、フィリクテナ・バガブンダ(Phlyctaena vagabunda);シリンドロカルポン属種(Cylindrocarpon spp.)、例えば、シリンドロカルポン・マリ(Cylindrocarpon mali);ステムフィリウム属種(Stemphyllium spp.)、例えば、ステムフィリウム・ベシカリウム(Stemphyllium vesicarium);ファシジオピクニス属種(Phacydiopycnis spp.)、例えば、ファシジオピクニス・マリルム(Phacydiopycnis malirum);チエラビオプシス属種(Thielaviopsis spp.)、例えば、チエラビオプシス・パラドキシ(Thielaviopsis paradoxy);アスペルギルス属種(Aspergillus spp.)、例えば、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)、アスペルギルス・カルボナリウス(Aspergillus carbonarius);ネクトリア属種(Nectria spp.)、例えば、ネクトリア・ガリゲナ(Nectria galligena);ペジクラ属種(Pezicula spp.)から選択される真菌によって引き起こされることを特徴とする、請求項9、10もしくは11に記載の方法。
  13. 果実および野菜が、穀類、例えば、コムギ、オオムギ、ライムギ、エンバク、イネ、モロコシなど;ビート類、例えば、テンサイおよび飼料用ビート;仁果、核果および液果類、例えば、リンゴ、ナシ、プラム、モモ、アーモンド、サクランボ、イチゴ、ラズベリーおよびブラックベリー;マメ科植物、例えば、インゲンマメ、ヒラマメ、エンドウマメ、ダイズ;油糧植物、例えば、アブラナ、カラシナ、ケシ、オリーブ、ヒマワリ、ココナッツ、ヒマ、カカオ、ラッカセイ;ウリ科、例えば、カボチャ(pumpkins)、ガーキン、メロン、キュウリ、スカッシュ(squashes);繊維植物、例えば、綿花、アマ、アサ、ジュート;柑橘類果実、例えば、オレンジ、レモン、グレープフルーツ、マンダリン;熱帯果実、例えば、パパイヤ、パッションフルーツ、マンゴー、スターフルーツ、パイナップル、バナナ;野菜、例えば、ホウレンソウ、レタス、アスパラガス、キャベツおよびカブ等のアブラナ科、ニンジン、タマネギ、トマト、ジャガイモ、トウガラシおよびアマトウガラシ;月桂樹様植物(laurel−likeplants)、例えば、アボカド、シナモンおよびクスノキ;または、トウモロコシ、タバコ、ナッツ、コーヒー、サトウキビ、チャ、ブドウ、ホップ、ゴム料植物等の植物、ならびに観賞植物、例えば、切り花、バラ、ガーベラおよび球根、灌木、針葉樹等の落葉樹および常緑樹から選択されることを特徴とする、請求項9、10、11もしくは12に記載の方法。
  14. 果実、切り花もしくは野菜を、収穫の1週間から4週間前、好ましくは2週間から3週間前に、少なくとも1種類の請求項9、10もしくは11に記載の式(I)のジチイノ−テトラカルボキシイミドで処理することを特徴とする、請求項9、10、11、12もしくは13に記載の方法。
  15. 果実、切り花もしくは野菜を少なくとも21日間、好ましくは21から360日間、より好ましくは45から250日間保護することを特徴とする、請求項9、10、11、12、13もしくは14に記載の方法。
JP2013558401A 2011-03-16 2012-03-12 植物病原性真菌に対する収穫物の保護のためのジチイン−テトラカルボキサミドの使用 Pending JP2014514279A (ja)

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