JPH06249016A - 高度環境認識装置 - Google Patents

高度環境認識装置

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JPH06249016A
JPH06249016A JP3859093A JP3859093A JPH06249016A JP H06249016 A JPH06249016 A JP H06249016A JP 3859093 A JP3859093 A JP 3859093A JP 3859093 A JP3859093 A JP 3859093A JP H06249016 A JPH06249016 A JP H06249016A
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JP
Japan
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flow rate
mass flow
intake air
altitude
air mass
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Application number
JP3859093A
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English (en)
Inventor
Hideki Sekiguchi
秀樹 関口
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Publication of JPH06249016A publication Critical patent/JPH06249016A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】エンジン回転速度とスロットル弁開度とから演
算する吸入空気演算流量と、熱線式流量計等により検出
される吸入空気質量流量との比率により高度を推定する
ものにおいて、スロットル弁をバイパスして補助空気が
エンジンに吸入されても、精度良く高度環境を認識でき
る装置を提供すること。 【構成】ステップ2で吸入空気質量流量Qmを実測し、
ステップ3で吸入空気演算流量Qcを検索により求め
る。そして、ステップ6でバイパス通路14を通過する補
助空気流量Qaを求め、ステップ7で該Qaに基づいて
前記Qc、或いは前記Qmの何れか一方を補正する。こ
れにより、スロットル弁をバイパスして補助空気がエン
ジンに吸入されても、比率γ(=Qc/Qm)を精度良
く求めることができるので、高度環境の認識を精度よく
行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用の高度環境を
認識する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のエンジン及び駆動力伝達
系の制御は、予め定めた制御定数に基づき、目標値に近
づくように制御を行なっている。したがって、電子制御
式の自動変速装置の変速タイミング等の制御特性目標も
予め定められたものとなっていた。すなわち、車速とス
ロットル弁開度とに対応して、自動車に要求される最適
なトルクを得るように、変速位置(ギア位置;1速〜
3,4速)を定めた変速パターンのマップを有し、セレ
クトレバーがDレンジの状態において、これに基づいて
変速制御を行なっている。
【0003】ところが、高地においては、空気密度が低
下するため、スロットル弁開度が同一の条件では低地に
比べてエンジンの発生するトルクが低下することとな
る。このために、低地において最適化した変速制御にお
ける変速タイミングは、高地においては、実質的にエン
ジンのトルクの少ない領域において早めにシフトアップ
することとなり、最適なトルクを得ることができずに、
エンジンの振動、変速ショックが大きくなるという問題
があった。
【0004】そこで、上記のような問題を解決する先行
技術としては、特開平2−266155号に開示される
ように、機関回転速度(N)とスロットル弁開度(TV
O)とから演算される標準高度における標準高度吸入空
気質量流量(Qc)と、熱線式流量計等の実吸入空気質
量流量実測手段により検出される実吸入空気質量流量
(Qm)と、の比率(Qc/Qm)から高度を推定し、
これに基づいて各制御目標値を補正するようにしたもの
がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
装置では、エアコンの作動や、その他の電気負荷の作動
等による負荷の増大に対応するために、スロットル弁を
バイパスさせて補助空気をエンジンへ吸入させるように
したものにおいては、前述した機関回転速度(N)とス
ロットル弁開度(TVO)とから演算する標準高度吸入
空気質量流量(Qc)は前記補助空気量(Qa)分の変
化に対応できなかったため、前記比率(r=Qc/Q
m)に該補助空気量(Qa)分の変化によるズレが生じ
るので精度良く高度を推定することができなかった。
【0006】本発明は、上記の実情に鑑みなされたもの
で、エンジン回転速度とスロットル弁開度とから演算す
る標準高度吸入空気質量流量と、熱線式流量計等の実吸
入空気質量流量実測手段により検出される実吸入空気質
量流量との比率により高度を推定するものにおいて、ス
ロットル弁をバイパスして補助空気がエンジンに吸入さ
れても、精度良く高度環境を認識することができる高度
環境認識装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に記
載の発明では、図1に示すように、エンジン回転速度を
検出するエンジン回転速度検出手段Aと、スロットル弁
開度を検出するスロットル弁開度検出手段Bと、これら
検出手段により検出したエンジン回転速度とスロットル
弁開度とから標準高度における標準高度吸入空気質量流
量を演算する標準高度吸入空気質量流量演算手段Cと、
エンジンに吸入される実吸入空気質量流量を実測する実
吸入空気質量流量実測手段Dと、標準高度吸入空気質量
流量演算手段Cにより演算される標準高度吸入空気質量
流量と実吸入空気質量流量実測手段Dにより実測される
実吸入空気質量流量との比率から高度を演算する高度演
算手段Eと、を備えるエンジンの高度環境認識装置にお
いて、スロットル弁を迂回してエンジンに吸入される補
助空気流量に基づいて前記標準高度吸入空気質量流量、
或いは前記実吸入空気質量流量の何れか一方を補正する
補正手段を補正する補正手段Fを、含んで構成した。
【0008】また、請求項2に記載の発明では、図2に
示すように、エンジン回転速度を検出するエンジン回転
速度検出手段Aと、スロットル弁開度を検出するスロッ
トル弁開度検出手段Bと、これら検出手段により検出し
たエンジン回転速度とスロットル弁開度とから標準高度
における標準高度吸入空気質量流量を演算する標準高度
吸入空気質量流量演算手段Gと、エンジンに吸入される
実吸入空気質量流量を実測する実吸入空気質量流量実測
手段Dと、標準高度吸入空気質量流量演算手段Gにより
演算される標準高度吸入空気質量流量と実吸入空気質量
流量実測手段Dにより実測される実吸入空気質量流量と
の比率から高度を演算する高度演算手段Eと、を備える
エンジンの高度環境認識装置において、スロットル弁を
迂回してエンジンに吸入される補助空気流量を一定とす
ることが可能、或いは所定量以下に設定可能な運転条件
を検出する運転条件検出手段Hと、前記運転条件検出手
段により検出された運転条件時に、補助空気流量を一定
に、或いは所定量以下に制御する補助空気流量制御手段
Iと、を設け、前記標準高度吸入空気質量流量演算手段
Gが前記補助空気流量を一定に、或いは所定量以下に維
持した状態における標準高度吸入空気質量流量を演算す
るように構成した。
【0009】
【作用】かかる請求項1に記載の発明の構成によれば、
スロットル弁をバイパスして補助空気がエンジンに吸入
される場合には、補正手段により該補助空気流量に基づ
いて前記標準高度吸入空気質量流量、或いは前記実吸入
空気質量流量の何れか一方を補正する。これにより、精
度良く標準高度吸入空気質量流量と実吸入空気質量流量
との比率を求め、高度環境を精度良く認識することがで
きる。
【0010】また、請求項2に記載の発明の構成によれ
ば、運転条件検出手段により、スロットル弁を迂回して
エンジンに吸入される補助空気流量を一定とすることが
可能、或いは所定量以下に設定可能な運転条件を検出
し、該運転条件のときに、補助空気流量制御手段により
補助空気流量を一定に、或いは所定量以下に制御し、か
つ前記標準高度吸入空気質量流量演算手段が補助空気流
量を一定に、或いは所定量以下に維持した状態における
標準高度吸入空気質量流量を演算するようにした。これ
により、より簡単に、精度良く標準高度吸入空気質量流
量と実吸入空気質量流量との比率を求め、高度環境を精
度良く認識することができる。
【0011】
【実施例】以下に、請求項1に記載の発明に対応する第
1の実施例を添付の図面に基づき説明する。本実施例
は、本発明にかかる高度環境認識装置を自動変速機の変
速制御に用いた例である。
【0012】図3に示すように、エンジン1の出力側に
自動変速機2が設けられている。自動変速機2は、エン
ジン1の出力軸に連結されたトルクコンバータ3と、こ
のトルクコンバータ3の出力軸に連結された歯車式変速
機4と、この歯車式変速機4中の各種変速要素の結合・
開放操作を行なう油圧アクチュエータ5とを備える。油
圧アクチュエータ5に対する作動油圧は各種の電磁弁を
介して制御されるが、ここでは自動変速のためのシフト
用電磁弁6A,6Bのみを示してある。
【0013】コントロールユニット7は、マイクロコン
ピュータを内蔵し、各種のセンサからの信号に基づいて
前記シフト用電磁弁6A,6B等を制御することにより
油圧アクチュエータ5を介して歯車式変速機4を変速制
御する。前記各種のセンサとしては、図示しないセレク
トレバーの操作位置(P,R,N,D,2,1)を検出
するポジションセンサ8が設けられている。
【0014】また、歯車式変速機4の出力軸より回転信
号を得て車速VSPを検出する車速センサ9が設けられ
ている。ところで、エンジン1の吸気通路12にはスロ
ットル弁10と、該スロットル弁10の開度TVOを検
出するスロットル弁開度検出手段としてのスロットルセ
ンサ11とが設けられている。
【0015】さらに、スロットル弁10の上流の吸気通
路12には、エンジン1に吸入される実吸入空気質量流
量(Qm)を実測する実吸入空気質量流量実測手段とし
ての熱線式流量計13が配設されている。ここで、該熱
線式流量計13は、図示しない感温抵抗と複数の抵抗と
により形成したブリッジ回路への供給電流を制御するこ
とにより、実吸入空気質量流量(Qm)を実測するもの
である。
【0016】そして、前記スロットル弁10をバイパス
するバイパス通路14が設けられ、該バイパス通路14
には、該通路を通過する補助空気量を制御する補助空気
流量制御弁15が介装されている。該補助空気流量制御
弁15は、各種入力信号に基づいて設定されるコントロ
ールユニット7からの駆動信号に応じてその駆動量を制
御される。
【0017】また、エンジン1の出力軸又はこれに同期
して回転する軸にエンジン回転速度検出手段としてのク
ランク角センサ16が設けられている。なお、該クラン
ク角センサ16からの出力信号は、例えば基準クランク
角毎のパルス信号で、その周期によりエンジン回転速度
Nを算出できる。さらに、図示しないエアコンの作動・
非作動を検出すべく、エアコンスイッチ17のON・O
FF信号が、コントロールユニット7に入力されてい
る。
【0018】ここで、コントロールユニット7は、各種
入力信号に基づいてセレクトレバーの操作位置と、車両
の運転条件とに適合した変速制御を行い、特に、セレク
トレバーがDレンジの状態では1速〜4速の変速位置を
自動設定し、シフト用電磁弁6A,6BのON・OFF
の組み合わせを制御して、歯車式変速機4をその変速位
置に変速制御する。
【0019】次に、コントロールユニット7によるDレ
ンジでの高度環境認識を踏まえた変速制御を図4のフロ
ーチャートに従って説明する。ステップ1では、車速V
SP,スロットル弁開度TVO,エンジン回転速度Nの
読み込みを行なう。ステップ2では、熱線式流量計13
により実吸入空気質量流量Qmを読み込む。
【0020】ステップ3では、エンジン回転速度Nとス
ロットル弁開度TVOとにより標準高度(低地)におけ
る標準高度吸入空気質量流量Qcを予め割付られた3次
元マップを参照して、エンジン回転速度Nとスロットル
弁開度TVOとから該標準高度吸入空気質量流量Qcを
検索する。かかるステップ3が、標準高度吸入空気質量
流量演算手段を構成する。
【0021】ステップ4では、エアコンがON状態であ
るか否かをスイッチ17からの信号に基づき判断する。
ステップ5は、エアコンがOFF状態であり、補助空気
流量Qaは無視できる程度であると判断して、そのまま
実吸入空気質量流量Qmと標準高度吸入空気質量流量Q
cとの比率γ(=Qc/Qm)を求める。すなわち、エ
アコンの負荷が他の電気負荷に比べ特に大きいので、エ
アコンの作動に必要な補助空気量が全補助空気流量の大
部分を占めるため、エアコンが作動していないときには
補助空気流量Qaは無視できる程度に小さいからであ
る。かかるステップ5が、高度演算手段を構成する。
【0022】一方、ステップ6は、ステップ4でエアコ
ンがON状態であると判断された場合で、エンジン回転
速度Nに応じて割付られた補助空気流量Qaを予めコン
トロールユニット7に設定記憶されているマップを参照
して検索する。そして、ステップ7で、該補助空気流量
Qaを前記標準高度吸入空気質量流量Qcに加えたもの
を標準高度吸入空気質量流量Qc(=Qa+Qc)とす
る。ここにおいて、該補助空気流量Qaを前記実吸入空
気質量流量Qmから差し引いたものを実吸入空気質量流
量Qm(=Qm−Qa)としても勿論構わない。
【0023】かかるステップ6、7が補正手段を構成す
る。すなわち、ステップ4でエアコンがON状態の場合
には、ステップ6、7を経て、補助空気流量Qa分で前
記標準高度吸入空気質量流量Qc、或いは実吸入空気質
量流量Qmを補正した後に、ステップ5へ進み、比率γ
(=Qc/Qm)を求める。
【0024】つづいて、ステップ8では、車速VSPと
スロットル弁開度TVOとに対応して変速位置(ギア位
置;1速〜3速,4速)を定めた変速パターンのマップ
を参照して、実際のTVO=TVO1 , VSP=VSP
1 から変速位置を検索により設定する。但し、検索には
実際のTVOではなく、前記比率γに定数Kを乗じたも
のを高度を演算する修正パラメータとして、実際のTV
Oを修正したTVO’=TVO1 ×γ×Kを用いる。
【0025】すなわち、図5に示すように、スロットル
弁開度TVO1 ×γ×Kと車速VSP1 とに対応して変
速位置が定められるので、スロットル弁開度TVOが実
際はTVO1 であるところの点Aは、スロットル弁開度
TVOがTVO1 ×γ×Kであるところの点Bにあると
見做され、制御されることとなる。したがって、点Aに
おける変速位置は3速の状態であるが、点Bにおける変
速位置はまだ2速の状態であり、もってシフトアップを
高度に合わせて遅くすることが可能となる。
【0026】なお、高度による補正方法としては、高度
(比率γ)に応じて予め複数の変速パターンのマップを
用意しておき、高度(比率γ)によりマップを選択して
から変速位置を設定してもよい。以上のようにして、ス
ロットル弁を迂回してエンジンに補助空気が吸入される
ような場合においても、該補助空気流量Qaをエンジン
回転速度から推定し、補助空気流量Qaで標準高度吸入
空気質量流量Qc、或いは実吸入空気質量流量Qmを補
正するようになしたので、比率γ(=Qc/Qm)を精
度良く求めて高度補正を行なうことができるので、例え
ば、標準高度(低地)において、最適であった変速制御
における変速タイミングを、前記比率γを含む修正パラ
メータにより、高地においては遅めにシフトアップさせ
ることができるので、同一スロットル弁開度において最
適なトルクが得られるようになる。
【0027】次に、第2の実施例について説明する。第
2の実施例の全体構成は、図3に示した全体構成と同様
であるので説明を省略し、図6に示すフローチャートに
ついてのみ説明する。かかる実施例は、第1の実施例の
ようにエアコンの作動による補助空気流量Qaの影響だ
けを考慮したものではなく、さらに他の電気負荷の作動
による補助空気流量Qaの影響をも考慮できるものであ
る。なお、本実施例では、エアコンスイッチ17からコ
ントロールユニット7へON・OFF信号は入力されな
くてもよい。
【0028】即ち、ステップ11では、車速VSP,ス
ロットル弁開度TVO,エンジン回転速度N,及び補助
空気流量制御弁15の駆動量ISCDutyの読み込みを行
なう。そして、ステップ12〜ステップ13において、
第1の実施例同様にして、実吸入空気質量流量Qmと、
標準高度吸入空気質量流量Qcとを求める。
【0029】ステップ14では、コントロールユニット
7からの駆動信号に応じて制御される補助空気流量制御
弁15の駆動量ISCDutyに応じて割付られている補助
空気流量Qaを、予めコントロールユニット7に設定記
憶されているマップを参照して検索する。ステップ15
では、該補助空気流量Qaを標準高度吸入空気質量流量
Qcに加えたものを標準高度吸入空気質量流量Qc(=
Qa+Qc)とする。ここにおいて、該補助空気流量Q
aを実吸入空気質量流量Qmから差し引いたものを実吸
入空気質量流量Qm(=Qm−Qa)としても勿論構わ
ない。
【0030】すなわち、かかるステップ14、15が補
正手段を構成する。その後、ステップ16で、実吸入空
気質量流量Qmと標準高度吸入空気質量流量Qcとの比
率γ(=Qc/Qm)を求め、その後は第1の実施例同
様にステップ17に従って高度補正制御を行なう。第2
の実施例のように、補助空気流量制御弁15の駆動量I
SCDutyに基づいて補助空気流量Qaを検出するように
すれば、エアコンの作動以外の電気負荷による補助空気
流量Qaを全て考慮することができるので、より精度の
高い高度補正が行なえるようになる。
【0031】つづいて、請求項2に記載の発明に対応す
る第3の実施例について説明する。第3の実施例につい
ては、全体構成は第2の実施例と同様であるので、説明
は省略し、図7に示すフローチャートについてのみ説明
する。ステップ21では、エンジン回転速度N,スロッ
トル弁開度TVOを読み込む。
【0032】ステップ22では、エンジン回転速度Nの
所定時間内における変化量ΔNが所定量NESL以下で
あるか否かを判断する。ΔN≧NESLのときには、本
フローを終了し、ΔN<NESLのときには、ステップ
23へ進む。ステップ23では、熱線式流量計13によ
り実吸入空気質量流量Qmを読み込み、所定時間内にお
ける変化量ΔQmを求める。そして、該変化量ΔQmが
所定量QmSL以下であるか否かを判断する。ΔQm≧
QmSLのときには、本フローを終了し、ΔQm<Qm
SLのときには、ステップ24へ進む。なお、補助空気
流量制御弁15の駆動量ISCDutyに基づいて補助空気
流量Qaを検出して、その変化量ΔQaにより判断する
ようにしてもよい。
【0033】上記ステップ22、ステップ23は、エン
ジンが定常運転状態にあるか否かを判断するものであ
る。つづいて、ステップ24では、補助空気流量制御弁
15を固定してよいか否かを判断する。ここで、例え
ば、アイドル運転時、または低水温時、或いは減速時で
ない場合には、補助空気流量制御弁15を固定してよい
と判断して、ステップ25へ進む。そして、アイドル運
転時、または低水温時、或いは減速時等の場合には、補
助空気流量制御弁15を固定することはできないと判断
して、本フローを終了する。かかるステップ22、2
3、24が運転条件検出手段を構成する。
【0034】ステップ25では、補助空気流量制御弁1
5の駆動量を所定量ISCATMに固定する。かかるステップ
25が、補助空気流量制御手段を構成する。ステップ2
6では、かかる状態での熱線式流量計13により実吸入
空気質量流量Qmを読み込む。ステップ27では、エン
ジン回転速度Nとスロットル弁開度TVOとから求まる
標準高度(低地)における標準高度吸入空気質量流量
を、補助空気流量制御弁15の駆動量を所定量ISCATMに
固定したときの補助空気流量Qa分を考慮した標準高度
吸入空気質量流量Qcとして、予めコントロールユニッ
ト7に3次元マップに記憶しておき、該3次元マップを
参照して、ステップ21で読み込んだエンジン回転速度
Nとスロットル弁開度TVOとに基づき前記補正された
標準高度吸入空気質量流量Qcを検索する。ここにおけ
る3次元マップは、通常の制御に用いられるものとは別
のものであって、高度推定時にのみ用いられるものであ
る。かかるステップ27が、標準高度吸入空気質量流量
演算手段を構成する。
【0035】ステップ28では、実吸入空気質量流量Q
mと標準高度吸入空気質量流量Qcとの比率γ(=Qc
/Qm)を求める。かかるステップ28が、高度演算手
段を構成する。その後は、第1、第2の実施例同様に、
ステップ29に従って高度補正制御が行なわれる。
【0036】かかる実施例によれば、エンジン回転速度
Nとスロットル弁開度TVOとから求まる標準高度(低
地)における標準高度吸入空気質量流量を補助空気流量
制御弁15の駆動量を所定量ISCATMに固定したときの補
助空気流量Qa分で補正した標準高度吸入空気質量流量
Qcとして、予めコントロールユニット7に記憶させて
あるので、第1、第2の実施例のように、その都度補助
空気流量Qaを求めて、これに基づいて前記標準高度吸
入空気質量流量Qcを補正する必要がなくなる。したが
って、より簡単に、精度良く比率γ(=Qc/Qm)を
求めることができる。なお、本実施例におけるステップ
22、ステップ23は省略することも可能である。
【0037】つぎに、第4の実施例について説明する。
第4の実施例は、第1の実施例のように、全補助空気流
量のうちエアコンの作動に必要な補助空気量の占める割
合が殆どであるとして、エアコンがOFF状態では、そ
の他の電気負荷がON状態であっても補助空気流量Qa
は無視できる程度であるとした場合についてのものであ
る。したがって、本実施例では、第1の実施例同様に、
エアコンスイッチ17を具備する必要がある。
【0038】図8に示すフローチャートに従って説明す
るが、ステップ31〜ステップ33は、第3の実施例に
おけるステップ21〜ステップ23と同様であるのでこ
の部分についての説明は省略する。ステップ34では、
エアコンがON状態であるか否かをエアコンスイッチ1
7からの信号に基づき判断する。ONであれば、ステッ
プ35へ進み、OFFであればステップ37へ進む。
【0039】ステップ35では、エアコンをOFFして
もよいか否かを判断する。エアコンが運転室内温度を設
定値に近づけようとしてフル稼働中である場合等には、
エアコンをOFFすることができないとして、本フロー
を終了する。一方、運転室内が設定温度に既に到達して
おり、一時的にエアコンをOFFしても良い状態のとき
には、ステップ36へ進む。かかるステップ32〜35
が、運転条件検出手段を構成する。
【0040】ステップ36では、エアコンをOFFす
る。これにより、補助空気制御弁15が殆ど閉じられた
状態となり、かかる補助空気制御弁15を通過する補助
空気流量Qaは無視できる程度となる。ステップ37で
は、かかる状態で熱線式流量計13により実吸入空気質
量流量Qmを読み込む。
【0041】ステップ38では、エンジン回転速度Nと
スロットル弁開度TVOとから求まる標準高度(低地)
における標準高度吸入空気質量流量Qcを、エアコンを
非作動としたときの標準高度吸入空気質量流量Qcとし
て、予めコントロールユニット7に3次元マップに記憶
しておき、該3次元マップを参照して、ステップ31で
読み込んだエンジン回転速度Nとスロットル弁開度TV
Oとに基づき標準高度吸入空気質量流量Qcを検索す
る。かかるステップ38が、標準高度吸入空気質量流量
演算手段を構成する。勿論、エアコンを非作動としたと
きに補助空気流量が大である場合には、該補助空気流量
Qa分で補正した標準高度吸入空気質量流量Qcを検索
するようにする。
【0042】ステップ39では、実吸入空気質量流量Q
mと標準高度吸入空気質量流量Qcとの比率γ(=Qc
/Qm)を求める。かかるステップ39が、高度演算手
段を構成する。その後は、第1〜第3の実施例同様に、
ステップ40に従って高度補正制御を行なう。
【0043】かかる実施例によれば、エアコンの非作動
時に前記比率を求めるようになしたので、補助空気流量
Qaを殆ど無視することができ、第3の実施例に比べ、
より簡単に、精度良く前記比率γ(=Qc/Qm)を求
めることができる。なお、かかる場合にもステップ3
3、ステップ33は省略して構わない。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スロットル弁をバイパスして補助空気がエンジンに吸入
されても、補正手段により該補助空気流量に基づいて前
記標準高度吸入空気質量流量、或いは前記実吸入空気質
量流量の何れか一方を補正するようになしたので、精度
良く標準高度吸入空気質量流量と実吸入空気質量流量と
の比率を求めて精度良く高度環境を認識することがで
き、もって各種制御特性目標を高度に応じて最適に制御
することができる。
【0045】また、運転条件検出手段により、スロット
ル弁を迂回してエンジンに吸入される補助空気流量を一
定とすることが可能、或いは所定量以下に設定可能な運
転条件を検出し、該運転条件のときに、補助空気流量制
御手段により補助空気流量を一定に、或いは所定量以下
に制御し、かつ前記標準高度吸入空気質量流量演算手段
が補助空気流量を一定に、或いは所定量以下に維持した
状態における標準高度吸入空気質量流量を演算するよう
にしたので、より簡単に、精度良く標準高度吸入空気質
量流量と実吸入空気質量流量との比率を求め、高度環境
を精度良く認識することができ、もって各種制御特性目
標を高度に応じて最適に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明にかかるブロック図
【図2】請求項2に記載の発明にかかるブロック図
【図3】本発明にかかる高度環境認識装置を自動変速機
の変速制御に用いた場合の全体構成図
【図4】本発明の第1の実施例にかかるフローチャート
【図5】同上実施例における作用を説明する変速位置を
示す図
【図6】本発明の第2の実施例にかかるフローチャート
【図7】本発明の第3の実施例にかかるフローチャート
【図8】本発明の第4の実施例にかかるフローチャート
【符号の説明】
1 エンジン 2 自動変速機 7 コントロールユニット 10 スロットル弁 11 スロットルセンサ 13 熱線式流量計 14 バイパス通路 15 補助空気流量制御弁 16 クランク角センサ 17 エアコンスイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン回転速度を検出するエンジン回転
    速度検出手段と、スロットル弁開度を検出するスロット
    ル弁開度検出手段と、これら検出手段により検出したエ
    ンジン回転速度とスロットル弁開度とから標準高度にお
    ける標準高度吸入空気質量流量を演算する標準高度吸入
    空気質量流量演算手段と、エンジンに吸入される実吸入
    空気質量流量を実測する実吸入空気質量流量実測手段
    と、標準高度吸入空気質量流量演算手段により演算され
    る標準高度吸入空気質量流量と実吸入空気質量流量実測
    手段により実測される実吸入空気質量流量との比率から
    高度を演算する高度演算手段と、を備えるエンジンの高
    度環境認識装置において、 スロットル弁を迂回してエンジンに吸入される補助空気
    流量に基づいて前記標準高度吸入空気質量流量、或いは
    前記実吸入空気質量流量の何れか一方を補正する補正手
    段を補正する補正手段を、 含んで構成したことを特徴とするエンジンの高度環境認
    識装置。
  2. 【請求項2】エンジン回転速度を検出するエンジン回転
    速度検出手段と、スロットル弁開度を検出するスロット
    ル弁開度検出手段と、これら検出手段により検出したエ
    ンジン回転速度とスロットル弁開度とから標準高度にお
    ける標準高度吸入空気質量流量を演算する標準高度吸入
    空気質量流量演算手段と、エンジンに吸入される実吸入
    空気質量流量を実測する実吸入空気質量流量実測手段
    と、標準高度吸入空気質量流量演算手段により演算され
    る標準高度吸入空気質量流量と実吸入空気質量流量実測
    手段により実測される実吸入空気質量流量との比率から
    高度を演算する高度演算手段と、を備えるエンジンの高
    度環境認識装置において、 スロットル弁を迂回してエンジンに吸入される補助空気
    流量を一定とすることが可能、或いは所定量以下に設定
    可能な運転条件を検出する運転条件検出手段と、 前記運転条件検出手段により検出された運転条件時に、
    補助空気流量を一定に、或いは所定量以下に制御する補
    助空気流量制御手段と、 を設け、 前記標準高度吸入空気質量流量演算手段が前記補助空気
    流量を一定に、或いは所定量以下に維持した状態におけ
    る標準高度吸入空気質量流量を演算するようにしたこと
    を特徴とするエンジンの高度環境認識装置。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01159447A (ja) * 1987-12-14 1989-06-22 Mitsubishi Electric Corp 内燃機関の電子制御装置

Patent Citations (1)

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JPH01159447A (ja) * 1987-12-14 1989-06-22 Mitsubishi Electric Corp 内燃機関の電子制御装置

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