JPH09166038A - 内燃機関のアイドル回転速度学習制御装置 - Google Patents

内燃機関のアイドル回転速度学習制御装置

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JPH09166038A
JPH09166038A JP7327258A JP32725895A JPH09166038A JP H09166038 A JPH09166038 A JP H09166038A JP 7327258 A JP7327258 A JP 7327258A JP 32725895 A JP32725895 A JP 32725895A JP H09166038 A JPH09166038 A JP H09166038A
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JP
Japan
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control
flow rate
air flow
intake air
external load
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JP7327258A
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English (en)
Inventor
Akira Uchikawa
晶 内川
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Unisia Jecs Corp
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Publication date
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】内燃機関のアイドル回転速度制御性能を改善す
る。 【解決手段】水温Twを入力した後、自動変速機のDレ
ンジがセットされているとき、エアコン駆動時及びパワ
ーステアリング駆動時に夫々の使用時間を計測し、水温
Twと使用経過時間C1 ,C2 ,C3 とに基づいて夫々
の外部負荷使用に必要な吸入空気流量制御分ISCAT
ISCAC、ISCPSを算出し、それらを加算して外部負
荷使用に必要な吸入空気流量ISCK を算出する (S1
〜S14) 。そして、吸入空気流量の制御値から前記IS
K を差し引いた値を学習することにより、制御性能を
改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関のアイド
ル回転速度制御を行いつつ、目標回転速度が得られると
きの制御値を学習する技術に関し、特に、外部負荷量に
応じた学習ができるようにした技術に関する。
【0002】
【従来の技術】電子制御燃料噴射装置を備えた内燃機関
にあっては、吸気スロットル弁をバイパスする通路に介
装された電磁式のアイドル制御弁の開度を制御して吸入
空気流量を制御し、以てアイドル回転数を目標回転数と
なるようにフィードバック制御するようにしている (特
開昭64−35036号公報等参照) 。
【0003】例えば機関運転状態に応じて各運転状態の
パラメータ毎に要求吸入空気流量を設定し、これら要求
吸入空気流量の総和として求められる目標吸入空気流量
に対応するアイドル制御弁開度の制御値をマップから検
索して開度制御するようにしたものがある (特開昭64
−35036号公報等参照) 。ところで、このようにア
イドル制御弁によりアイドル回転速度を制御するもので
は、アイドル制御弁開度の制御値と目標吸入空気流量と
の相関が、機関のフリクションのばらつきや経時変化、
全閉時のスロットル弁と吸気通路壁との隙間やアイドル
制御弁を含む補助空気通路系の初期ばらつきや詰まり等
の原因によりずれるため、フィードバック制御を行う必
要がある。
【0004】しかし、制御値がずれていると、実吸入空
気流量が目標吸入空気流量からずれたときに、制御値と
目標吸入空気流量との相関のずれをフィードバック制御
により補正するまで時間がかかり、機関回転の安定性に
影響を与える。このため、目標回転速度が得られるとき
のアイドル制御弁開度の制御値を学習し、該学習値によ
り制御値を補正して目標吸入空気流量との相関をとるこ
とにより、制御値のずれを無くし、速やかなアイドル回
転速度の制御を可能にしてアイドル回転の安定度を向上
させることが考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来のアイドル回転速度の学習制御装置にあっては、機
関に自動変速機を接続した車両では、該変速機がDレン
ジ状態であるとき、エアコンやパワーステアリングを備
えた車両では、それらの駆動時は、機関に対して外部負
荷となるため、同一目標回転速度を得る場合でも該負荷
相当の吸入空気を余分に流して機関出力を増大する必要
がある。
【0006】そこで、従来は前記外部負荷以外の要因に
よる吸入空気流量制御値のずれを学習するため、変速機
のDレンジ、エアコン、パワーステアリング等外部負荷
の種類別に必要な吸入空気流量に対応する固定制御値を
与えつつ、制御値のフィードバック補正量を学習するよ
うにしたものがある。しかしながら、前記のような外部
負荷の要求駆動力は、該負荷のフリクションの変化によ
って変化してくるため、使用に必要な吸入空気流量の制
御分も変化して設定されるべきであり、要求値と固定制
御値とのずれによって十分な学習精度が得られないこと
がある。
【0007】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
なされたもので、外部負荷の使用に必要な吸入空気流量
の制御分を精度よく推定して、該外部負荷以外の要因に
よる制御値の学習を精度良く行え、以てアイドル回転速
度制御の応答性を改善することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に係
る発明は図1に示すように、内燃機関のアイドル運転時
に機関回転速度を目標回転速度とするように吸入空気流
量をフィードバック制御するアイドル回転速度制御を行
いつつ、該目標回転速度が得られるときの制御値を学習
するようにした装置において、機関温度を検出する機関
温度検出手段と、機関に印加される外部負荷の使用経過
時間を計測する使用経過時間計測手段と、前記検出され
た機関温度と使用経過時間に基づいて、前記外部負荷の
使用に必要な吸入空気流量の制御分を推定する外部負荷
制御分推定手段と、前記目標回転速度が得られるときの
吸入空気流量の制御値から前記推定された外部負荷使用
相当の吸入空気流量制御分を差し引いた制御値を学習す
る学習手段と、を含んで構成したことを特徴とする。
【0009】該請求項1に係る発明は、次のように作用
する。既述したように外部負荷の要求駆動力はフリクシ
ョンにより変化するが、該フリクションの変化は温度と
使用経過時間とに依存する。そこで、機関の温度と外部
負荷の使用経過時間とに基づいて、該外部負荷のフリク
ションに対応する必要吸入空気流量の制御分を推定する
ことができ、目標回転速度が得られるときの吸入空気流
量の制御値から、前記外部負荷使用に必要な該制御分の
推定値を差し引いた制御値を学習することにより、外部
負荷以外の要因による制御値のずれを学習でき、以てア
イドル回転速度制御の応答性を良好に維持することがで
きる。
【0010】また、請求項2に係る発明は、前記アイド
ル回転速度制御が、機関の吸気系に介装されたスロット
ル弁をバイパスする通路に介装されたアイドル制御弁の
開度を制御することにより行うことを特徴とする。該請
求項2に係る発明は、次のように作用する。
【0011】アイドル制御弁の開度を制御することによ
ってアイドル時の吸入空気流量を制御してアイドル回転
速度を制御するものにおいて、外部負荷の使用に必要な
吸入空気流量の制御分をアイドル制御弁の開度制御値の
制御分として求めることができる。また、請求項3に係
る発明は、前記外部負荷制御分推定手段が、外部負荷の
種類別に吸入空気流量制御分を推定し、それらを加算し
て総制御分を算出することを特徴とする。
【0012】該請求項3に係る発明は、次のように作用
する。種類の異なる外部負荷に対して、夫々の吸入空気
流量制御分を温度と使用時間とで推定して、それらを加
算することにより外部負荷全体で必要な吸入空気流量制
御分を精度良く推定することができる。また、請求項4
に係る発明は、前記外部負荷制御分推定手段は、機関に
接続された自動変速機のDレンジセット時、エアコン駆
動時、パワーステアリング駆動時に必要な吸入空気流量
の制御分を推定することを特徴とする。
【0013】該請求項4に係る発明は、次のように作用
する。自動変速機のDレンジセット時、エアコン駆動
時、パワーステアリング駆動時はそれぞれ機関にとって
大きな外部負荷となるので、それらの時に必要な吸入空
気流量の制御分を推定して、吸入空気流量から差し引く
ことにより、外部負荷以外の要因による学習の精度を高
めることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る内燃機関
のアイドル回転速度学習制御装置のシステム構成を示
し、これに基づいて動作を説明する。内燃機関1には、
エアクリーナ2,吸気ダクト3,スロットルチャンバ4
及び吸気マニホールド5を介して空気が吸入される。
【0015】吸気ダクト3には、エアフローメータ6が
設けられていて、吸入空気流量Qを検出する。スロット
ルチャンバ4には図示しないアクセルペダルと連動する
スロットル弁7が設けられていて、吸入空気流量Qを制
御する。前記スロットル弁7には、その開度TVOをポ
テンショメータにより検出するスロットルセンサ8とス
ロットル弁7の所定開度以下のアイドル時にONとなる
アイドルスイッチ9が付設されている。
【0016】吸気マニホールド5には、各気筒毎に電磁
式の燃料噴射弁10が設けられていて、図示しない燃料ポ
ンプから圧送されプレッシャレギュレータにより所定の
圧力に制御される燃料を吸気マニホールド5に噴射供給
する。燃料噴射量の制御は、マイクロコンピュータ内蔵
のコントロールユニット11において、エアフローメータ
6により検出される吸入空気流量Qと、ディストリビュ
ータに内蔵されたクランク角センサ12からの信号に基づ
き算出される機関回転速度Nとから基本燃料噴射量TP
を演算し、この基本燃料噴射量TP を冷却水温度等によ
る補正を行うことにより最終的な燃料噴射量TI を演算
し、この燃料噴射量TI に相当するパルス幅の駆動パル
ス信号を機関回転に同期して燃料噴射弁10に出力するこ
とにより、機関1に対して要求量の燃料が噴射供給され
るようになっている。
【0017】また、スロットル弁7をバイパスして設け
られた補助空気通路13にアイドル制御弁14が介装され、
前記アイドルスイッチ9がONとなるアイドル時に機関
回転速度を目標回転速度となるようにアイドル制御弁14
の開度を増減して吸入空気流量を増減するようにフィー
ドバック制御 (以下ISCという) している。具体的に
は、機関冷却水温度等に基づいて設定された目標吸入空
気流量に対応するアイドル制御弁14の基本制御値ISC
B に、各種外部負荷を使用している場合は、それら負荷
の駆動に要求される吸入空気流量に相当する制御分を加
算してフィードフォワード分を演算する。
【0018】前記外部負荷としては、機関に自動変速機
が接続されている場合は、Dレンジにセットされたとき
の自動変速機、エアコンやパワーステアリングを備えて
いる場合は、それらが外部負荷となり、夫々使用時には
各負荷駆動相当の制御分ISCAT, ISCAC, ISCPS
を加算する。ここで、後述するように、これら外部負荷
用の制御分は機関温度 (代表値として水温Tw) 、負荷
の使用経過時間に基づいて設定される。
【0019】そして、実際の機関回転速度が目標回転速
度に対して大きい場合は所定量ずつ減少し、小さい場合
は所定量ずつ増大するように積分制御により増減設定さ
れるフィードバック補正量ISCIを前記フィードフォ
ワード分に加算してアイドル制御弁14開度の制御値IS
Cを得る。更に、機関1の冷却ジャケット内の冷却水温
度Twを検出する機関温度検出手段としての水温センサ
15が設けられると共に、排気通路16の排気中酸素濃度を
検出することによって吸入混合気の空燃比を検出する空
燃比センサ17が設けられる。
【0020】また、パワーステアリングをON,OFF
するパワステスイッチ18、エアコンスイッチ(車室温度
を設定温度に保つようにエアコンコンプレッサの駆動を
ON,OFFする)19、自動変速機のトランスミッショ
ンに装着されギヤ位置のニュートラル時にONそれ以外
でOFFとなるニュートラルスイッチ20、イグニッショ
ンスイッチ21からの各信号がコントロールユニット11に
出力される。
【0021】以下に、コントロールユニット11によるア
イドル制御弁の開度制御値の学習制御について説明す
る。図3は、外部負荷の使用に必要な吸入空気流量の制
御分を推定するルーチンを示すフローチャートである。
このルーチンが、外部負荷制御分推定手段に相当する。
【0022】ステップ1では、水温センサ15で検出され
た冷却水温度Twを読み込む。ステップ2では、自動変
速機がDレンジにセットされているか否かを前記ニュー
トラルスイッチ22のON, OFF (OFFでDレンジ)
に基づいて判定する。ステップ2でDレンジと判定され
たときはステップ3へ進み、該Dレンジの使用経過時間
を計測するカウンタの値C1 をインクリメントする。
尚、該カウンタの値C1 は機関1の始動時にリセットさ
れる。つまり、使用経過時間は、機関始動後にDレンジ
にセットされた時間の累積時間として計測される。後述
するエアコン、パワーステアリングの使用経過時間につ
いても同様である。したがって、前記カウンタC1 及び
後述するカウンタC2 、C3 が使用経過時間計測手段に
相当する。
【0023】ステップ4では、前記検出された水温Tw
と計測された使用経過時間C1 とに基づいて、マップか
らの検索等によりDレンジセット状態で必要な吸入空気
流量の制御分ISCATを求める。ここで、水温Twが高
いときほど、また、使用経過時間C1 が大きいときほ
ど、自動変速機のトルクコンバータ内の作動油温が増大
して作動油の粘性が低下する。したがって、前記制御分
ISCATの特性は、自動変速機のDレンジセット状態で
のフリクションが減少し要求駆動力が減少して必要な吸
入空気流量が減少するため、制御分ISCATが減少する
ような特性となっている。
【0024】一方、ステップ2でDレンジにセットされ
ていないと判定されたときは、ステップ5へ進み、前記
Dレンジ用制御分ISCATを0にセットし、制御分IS
ATの加算を停止する。ステップ4又はステップ5を経
た後ステップ6へ進む。ステップ6では、エアコンが駆
動中か否かを、エアコンスイッチ19のON, OFFに基
づいて判定する。
【0025】ステップ6でエアコン駆動中と判定された
ときは、ステップ7へ進み、該エアコンの使用経過時間
を計測するカウンタの値C2 をインクリメントする。ス
テップ8では、前記検出された水温Twと計測された使
用経過時間C2 とに基づいて、マップからの検索等によ
りエアコン駆動に必要な吸入空気流量の制御分ISCAC
を求める。ここで、水温Twが高いときほど、エアコン
の熱負荷が小さくて済み、また、使用経過時間C2 が大
きいときほど、エアコンのフリクションが低下すること
により、それぞれエアコンの要求駆動力が減少して必要
な吸入空気流量が減少するため、制御分ISCACが減少
するような特性となっている。
【0026】一方、ステップ6でエアコン駆動中でない
と判定されたときは、ステップ9へ進み、前記エアコン
用制御分ISCACを0にセットし、制御分ISCACの加
算を停止する。ステップ8又はステップ9を経た後ステ
ップ10へ進む。ステップ10では、パワーステアリングが
駆動中か否かを、パワステスイッチ18のON, OFFに
基づいて判定する。
【0027】ステップ10でパワーステアリング駆動中と
判定されたときは、ステップ11へ進み、該パワーステア
リングの使用経過時間を計測するカウンタの値C3 をイ
ンクリメントする。ステップ12では、前記検出された水
温Twと計測された使用経過時間C3 とに基づいて、マ
ップからの検索等によりパワーステアリング駆動に必要
な吸入空気流量の制御分ISCPSを求める。ここで、水
温Twが高いときほど、ここで、水温Twが高いときほ
ど、また、使用経過時間C3 が大きいときほど、パワー
ステアリングの作動油温が増大して作動油の粘性が低下
する。したがって、前記制御分ISCPSの特性は、パワ
ーステアリング駆動時でのフリクションが減少し要求駆
動力が減少して必要な吸入空気流量が減少するため、制
御分ISCPSが減少するような特性となっている。
【0028】一方、ステップ10でパワーステアリング駆
動中でないと判定されたときは、ステップ13へ進み、前
記パワーステアリング用制御分ISCPSを0にセット
し、制御分ISCPSの加算を停止する。このようにし
て、各外部負荷用の制御分ISCAT、ISCAC、ISC
PSを算出した後、ステップ14へ進み、それらを加算して
総合した外部負荷用の制御分ISCK =ISCAT+IS
AC+ISCPSを算出する。
【0029】次に、前記外部負荷用の吸入空気流量制御
分ISCK を用いて行われるアイドル回転速度制御及び
制御値の学習を、図4のフローチャートに従って説明す
る。ステップ21では、現在アイドル運転状態か否かを判
定する。そして、アイドル運転中と判定されたときは、
ステップ22へ進み、アイドル回転速度制御中か否かを判
定する。
【0030】そして、アイドル回転速度制御中と判定さ
れたときは、ステップ23へ進み、クランク角センサ12か
らの信号に基づいて算出された現在の機関回転速度N
と、水温センサ15で検出された冷却水温度Twと、を読
み込む。ステップ24では、前記冷却水温度Twに応じて
機関自身を目標回転速度NSETと、機関自身を該目標回
転速度NSET に回転駆動するのに必要な吸入空気流量の
制御分ISCB を設定する。
【0031】ステップ25では、前記図3で設定された外
部負荷の使用に必要な吸入空気流量の制御分ISCK
読み込む。ステップ26では、目標回転速度NSET と検出
された現在の機関回転速度Nとの大小を比較する。そし
て、目標回転速度NSET ≦機関回転速度Nと判定された
ときは、ステップ27へ進んで吸入空気流量制御値のフィ
ードバック補正分 (積分値) ΣISCIを、現在の値Σ
ISCIO から所定分ISCIだけ減算した値で更新設
定する。
【0032】また、ステップ26で目標回転速度NSET
機関回転速度Nと判定されたときは、ステップ28へ進ん
でΣISCIを、現在の値ΣISCIO に所定分ISC
Iを加算した値で更新設定する。次に、ステップ29へ進
み、制御値 (フィードバック補正分) の学習を次のよう
にして行う。まず、前記フィードバック補正分ΣISC
Iの加重平均値ISCM(=ΣISCI/n;n=積分回
数) と目標吸入空気流量を基準として設定される目標値
ISCA との偏差ΔISCを算出し、次式のように、該
偏差ΔISCに更新時定数WISCLRを乗じた値を、
現在の学習値ISCLRCO に加算することにより、新
たな学習値ISCLRCを更新して設定する。このステ
ップ29の機能が、学習手段に相当する。
【0033】 ISCLRC=ISCLRCO +ΔISC×WISCLR ステップ30では、以上算出した各制御分に基づいて、最
終的に吸入空気流量の制御値ISCを次式により設定す
る。 ISC=ISCB +ISCK +ISCLRC+ΣISCI ステップ31では、前記制御値ISCを出力する。これに
より、アイドル制御弁の開度が前記制御値ISCに対応
する開度に制御されてアイドル回転速度制御が行われ
る。
【0034】このようにすれば、冷却水温度Twと外部
負荷の使用時間とに基づいて外部負荷の吸入空気流量の
制御分ISCK を精度良く推定することができ、制御値
の学習は、制御値ISCから前記外部負荷の吸入空気流
量の制御分ISCK を差し引いた値について行われるた
め、変動する外部負荷の影響を極力小さくした精度の良
い学習を行うことができ、アイドル回転速度制御性能を
可及的に向上することができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明してきたように請求項1に係る
発明によれば、機関の温度と外部負荷の使用経過時間と
に基づいて、該外部負荷のフリクションに対応する必要
吸入空気流量の制御分を推定して、外部負荷以外の要因
による制御値のずれを精度良く学習することができ、以
てアイドル回転速度制御の応答性を良好に維持すること
ができる。
【0036】また、請求項2に係る発明によれば、外部
負荷の使用に必要な吸入空気流量の制御分をアイドル制
御弁の開度制御値の制御分として求めることができる。
また、請求項3に係る発明によれば、種類の異なる外部
負荷に対して、夫々の吸入空気流量制御分を推定して加
算することにより外部負荷全体で必要な吸入空気流量制
御分を精度良く推定することができる。
【0037】また、請求項4に係る発明によれば、大き
な外部負荷となる自動変速機のDレンジセット時、エア
コン駆動時、パワーステアリング駆動時に必要な吸入空
気流量の制御分を推定することにより、外部負荷以外の
要因による学習の精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成・機能を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施形態のシステム構成を示す図
【図3】同上実施形態の外部負荷使用に必要な吸入空気
流量制御分を推定するルーチンを示すフローチャート。
【図4】同じく、吸入空気流量制御値の学習ルーチンを
示すフローチャート。
【符号の説明】
1 内燃機関 9 アイドルスイッチ 11 コントロールユニット 12 クランク角センサ 13 補助空気通路 14 アイドル制御弁 15 水温センサ 18 パワステスイッチ 19 エアコンスイッチ 21 ニュートラルスイッチ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 45/00 366 F02D 45/00 366Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関のアイドル運転時に機関回転速度
    を目標回転速度とするように吸入空気流量をフィードバ
    ック制御するアイドル回転速度制御を行いつつ、該目標
    回転速度が得られるときの制御値を学習するようにした
    装置において、 機関温度を検出する機関温度検出手段と、 機関に印加される外部負荷の使用経過時間を計測する使
    用経過時間計測手段と、 前記検出された機関温度と使用経過時間に基づいて、前
    記外部負荷の使用に必要な吸入空気流量の制御分を推定
    する外部負荷制御分推定手段と、 前記目標回転速度が得られるときの吸入空気流量の制御
    値から前記推定された外部負荷使用相当の吸入空気流量
    制御分を差し引いた制御値を学習する学習手段と、 を含んで構成したことを特徴とする内燃機関のアイドル
    回転速度学習制御装置。
  2. 【請求項2】前記アイドル回転速度制御は、機関の吸気
    系に介装されたスロットル弁をバイパスする通路に介装
    されたアイドル制御弁の開度を制御することにより行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のアイドル
    回転速度学習制御装置。
  3. 【請求項3】前記外部負荷制御分推定手段は、外部負荷
    の種類別に吸入空気流量制御分を推定し、それらを加算
    して総制御分を算出することを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載の内燃機関のアイドル回転速度学習制御
    装置。
  4. 【請求項4】前記外部負荷制御分推定手段は、機関に接
    続された自動変速機のDレンジセット時、エアコン駆動
    時、パワーステアリング駆動時に必要な吸入空気流量の
    制御分を推定することを特徴とする請求項1〜請求項3
    のいずれか1つに記載の内燃機関のアイドル回転速度学
    習制御装置。
JP7327258A 1995-12-15 1995-12-15 内燃機関のアイドル回転速度学習制御装置 Pending JPH09166038A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020063738A (ja) * 2018-10-12 2020-04-23 トヨタ自動車株式会社 エンジン制御装置

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