JPH06248504A - 合成繊維の製造法 - Google Patents
合成繊維の製造法Info
- Publication number
- JPH06248504A JPH06248504A JP5784793A JP5784793A JPH06248504A JP H06248504 A JPH06248504 A JP H06248504A JP 5784793 A JP5784793 A JP 5784793A JP 5784793 A JP5784793 A JP 5784793A JP H06248504 A JPH06248504 A JP H06248504A
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- Japan
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- oil agent
- yarn
- spinning
- finishing
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- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 熱可塑性合成繊維を直接紡糸延伸法で製造す
るに際し、紡出糸条に紡糸油剤を付与し、流体加熱下に
延伸を行い、次いで糸条に流体噴射ノズルで3個/m以
上の交絡を付与し、仕上げ油剤を付与する。 【効果】 仕上げ油剤の付着効率を向上させ、余剰油剤
の落下による製品の格落ちを減少させることが可能とな
る。
るに際し、紡出糸条に紡糸油剤を付与し、流体加熱下に
延伸を行い、次いで糸条に流体噴射ノズルで3個/m以
上の交絡を付与し、仕上げ油剤を付与する。 【効果】 仕上げ油剤の付着効率を向上させ、余剰油剤
の落下による製品の格落ちを減少させることが可能とな
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性合成繊維の製
造法に関するものであり、さらに詳しくは、スチームジ
ェットのような流体加熱を用いる直接紡糸延伸工程にお
いて、仕上げ油剤の付着効率に優れた合成繊維の製造法
に関するものである。
造法に関するものであり、さらに詳しくは、スチームジ
ェットのような流体加熱を用いる直接紡糸延伸工程にお
いて、仕上げ油剤の付着効率に優れた合成繊維の製造法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】流体加熱を用いる直接紡糸延伸工程にお
いては、紡糸後冷却された糸条間に発生する静電気や糸
条のバラケによって、連続する延伸工程での操業性の悪
化を防ぐため、紡出された糸条に油剤を付与している。
特開昭55−158324号公報には、ポリエステルの連続紡糸
延伸法として、紡糸後、冷却した糸条に油剤を付与した
後、流体加熱延伸を行い、次いで糸条に交絡を付与して
巻き取る方法が記載されている。しかしながら、この方
法では、油剤は延伸前に付与されるだけなので、延伸時
に油剤は加熱流体によって吹き飛ばされ、延伸後の糸条
の油剤の付着量は低下する。
いては、紡糸後冷却された糸条間に発生する静電気や糸
条のバラケによって、連続する延伸工程での操業性の悪
化を防ぐため、紡出された糸条に油剤を付与している。
特開昭55−158324号公報には、ポリエステルの連続紡糸
延伸法として、紡糸後、冷却した糸条に油剤を付与した
後、流体加熱延伸を行い、次いで糸条に交絡を付与して
巻き取る方法が記載されている。しかしながら、この方
法では、油剤は延伸前に付与されるだけなので、延伸時
に油剤は加熱流体によって吹き飛ばされ、延伸後の糸条
の油剤の付着量は低下する。
【0003】延伸後の糸条の油剤の付着量が低下する
と、集束性や帯電防止性能がなくなり、後加工工程での
操業性が悪くなるという問題があった。また、油剤の付
着効率が低くなるに従って、過剰な油剤の供給が必要と
なり、糸条に付着されなかった余剰油剤の回収が必要と
なったり、余剰油剤の落下による製品の格落ち等が発生
するという問題があった。
と、集束性や帯電防止性能がなくなり、後加工工程での
操業性が悪くなるという問題があった。また、油剤の付
着効率が低くなるに従って、過剰な油剤の供給が必要と
なり、糸条に付着されなかった余剰油剤の回収が必要と
なったり、余剰油剤の落下による製品の格落ち等が発生
するという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題点を解決し、流体加熱による高速の直接紡糸延伸方法
においても、油剤の付着効率に優れた合成繊維の製造法
を提供することを技術的な課題とするものである。
題点を解決し、流体加熱による高速の直接紡糸延伸方法
においても、油剤の付着効率に優れた合成繊維の製造法
を提供することを技術的な課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決するために鋭意研究した結果、流体加熱下に延伸
を行う場合、走行糸条が高速化されても、油剤の付着効
率が低下することのない合成繊維の製造法を見出し、本
発明に到達した。
を解決するために鋭意研究した結果、流体加熱下に延伸
を行う場合、走行糸条が高速化されても、油剤の付着効
率が低下することのない合成繊維の製造法を見出し、本
発明に到達した。
【0006】すなわち、本発明は、熱可塑性合成繊維を
直接紡糸延伸法で製造するに際し、紡出糸条に紡糸油剤
を付与し、流体加熱下に延伸を行い、次いで糸条に流体
噴射ノズルで3個/m以上の交絡を付与した後、仕上げ
油剤を付与することを特徴とする合成繊維の製造法を要
旨とするものである。なお、交絡数は、米国特許第 329
0932号明細書に記載のフックドロップ法により測定す
る。
直接紡糸延伸法で製造するに際し、紡出糸条に紡糸油剤
を付与し、流体加熱下に延伸を行い、次いで糸条に流体
噴射ノズルで3個/m以上の交絡を付与した後、仕上げ
油剤を付与することを特徴とする合成繊維の製造法を要
旨とするものである。なお、交絡数は、米国特許第 329
0932号明細書に記載のフックドロップ法により測定す
る。
【0007】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明では、まず、糸条を紡糸した後の連続延伸工程にお
いて、各ローラやガイドと糸条との摩擦による糸条の強
度低下や切断の防止、糸条間の静電気による糸条のバラ
ケによる延伸性の悪化を防ぐため、紡出された糸条に紡
糸油剤を付与する。本発明ではスチームジェットのよう
な流体加熱によって延伸を行うので、延伸前の糸条に付
着される紡糸油剤の付着量は、0.3 〜1.0 重量%とする
ことが好ましい。
発明では、まず、糸条を紡糸した後の連続延伸工程にお
いて、各ローラやガイドと糸条との摩擦による糸条の強
度低下や切断の防止、糸条間の静電気による糸条のバラ
ケによる延伸性の悪化を防ぐため、紡出された糸条に紡
糸油剤を付与する。本発明ではスチームジェットのよう
な流体加熱によって延伸を行うので、延伸前の糸条に付
着される紡糸油剤の付着量は、0.3 〜1.0 重量%とする
ことが好ましい。
【0008】紡糸油剤を付与した糸条は、巻き取ること
なく延伸機に供給し、流体加熱下で延伸を行い、次いで
糸条に流体噴射ノズルで3個/m以上の交絡を付与した
後、仕上げ油剤を付着させる。仕上げ油剤は、糸条の集
束性をよくし、後工程を操業性をよく行えるようにする
ために付与するもので、潤滑剤、帯電防止剤等を含んだ
ものとすることが好ましい。
なく延伸機に供給し、流体加熱下で延伸を行い、次いで
糸条に流体噴射ノズルで3個/m以上の交絡を付与した
後、仕上げ油剤を付着させる。仕上げ油剤は、糸条の集
束性をよくし、後工程を操業性をよく行えるようにする
ために付与するもので、潤滑剤、帯電防止剤等を含んだ
ものとすることが好ましい。
【0009】糸条を構成する単糸間への仕上げ油剤の拡
散や浸透は、単糸間が隙間なく整然と整えられている糸
条より、単糸間に多くの空隙が形成されている糸条のほ
うが容易であるため、本発明においては、流体噴射ノズ
ルで糸条を絡ませ、単糸間により多くの空隙を形成させ
た後に仕上げ油剤を付着させることが必要である。
散や浸透は、単糸間が隙間なく整然と整えられている糸
条より、単糸間に多くの空隙が形成されている糸条のほ
うが容易であるため、本発明においては、流体噴射ノズ
ルで糸条を絡ませ、単糸間により多くの空隙を形成させ
た後に仕上げ油剤を付着させることが必要である。
【0010】糸条に付与する交絡の数は、3個/m以上
が必要であり、より好ましくは8〜50個/mである。交
絡数が3個/m未満になると、単糸間に形成される空隙
が不十分であるため、油剤付着効率を向上させることが
できない。また、交絡数が50個/mを超えても糸条への
油剤の付着効率は変わらず、流体噴射ノズルへ供給され
る流体が増大するのでコスト的に不利である。
が必要であり、より好ましくは8〜50個/mである。交
絡数が3個/m未満になると、単糸間に形成される空隙
が不十分であるため、油剤付着効率を向上させることが
できない。また、交絡数が50個/mを超えても糸条への
油剤の付着効率は変わらず、流体噴射ノズルへ供給され
る流体が増大するのでコスト的に不利である。
【0011】また、仕上げ油剤は延伸後の糸条に0.2 〜
1.2 重量%付着させることが好ましく、仕上げ油剤の付
着効率は、余剰油剤の落下による製品の格落ち等を防ぐ
ために、50%以上とすることが好ましい。
1.2 重量%付着させることが好ましく、仕上げ油剤の付
着効率は、余剰油剤の落下による製品の格落ち等を防ぐ
ために、50%以上とすることが好ましい。
【0012】本発明によると、紡糸後冷却した糸条に紡
糸油剤を付与することによって、糸条のバラケ等もなく
操業性よく延伸することができ、加熱流体によって油剤
の付着量が低下した延伸後の糸条に、まず、交絡を付与
して単糸間に空隙を形成し、次いで仕上げ油剤を付与す
ることによって、単糸間への仕上げ油剤の拡散や浸透が
よくなり、仕上げ油剤の付着効率に優れた合成繊維を製
造することができる。
糸油剤を付与することによって、糸条のバラケ等もなく
操業性よく延伸することができ、加熱流体によって油剤
の付着量が低下した延伸後の糸条に、まず、交絡を付与
して単糸間に空隙を形成し、次いで仕上げ油剤を付与す
ることによって、単糸間への仕上げ油剤の拡散や浸透が
よくなり、仕上げ油剤の付着効率に優れた合成繊維を製
造することができる。
【0013】本発明でいう熱可塑性合成繊維は特に限定
されるものではなく、ポリエステル、ポリアミド等の溶
融紡糸可能な繊維であればよい。
されるものではなく、ポリエステル、ポリアミド等の溶
融紡糸可能な繊維であればよい。
【0014】次に、本発明を図面を用いて説明する。図
1は、本発明の一実施態様を示す概略工程図である。紡
糸口金12から紡出された糸条1は、紡糸油剤付与装置2
によって紡糸油剤を付与された後、第1ローラ3により
引き取られ、第1ローラ3と第2ローラ4との間でプリ
テンションが付与された後、スチームジェット5により
加熱されながら第2ローラ4と第3ローラ6A、6B間で延
伸される。延伸された糸条1は、第3ローラ6A、6Bと最
終ローラ7A、7B間で弛緩され、ガイドローラ10を通り、
流体噴射ノズル8によって交絡を付与された後、仕上げ
油剤付与装置9によって仕上げ油剤を付与され、パッケ
ージ11に巻き取られる。
1は、本発明の一実施態様を示す概略工程図である。紡
糸口金12から紡出された糸条1は、紡糸油剤付与装置2
によって紡糸油剤を付与された後、第1ローラ3により
引き取られ、第1ローラ3と第2ローラ4との間でプリ
テンションが付与された後、スチームジェット5により
加熱されながら第2ローラ4と第3ローラ6A、6B間で延
伸される。延伸された糸条1は、第3ローラ6A、6Bと最
終ローラ7A、7B間で弛緩され、ガイドローラ10を通り、
流体噴射ノズル8によって交絡を付与された後、仕上げ
油剤付与装置9によって仕上げ油剤を付与され、パッケ
ージ11に巻き取られる。
【0015】図1において、糸条1の走行位置の安定を
図るために、流体噴射ノズル8、仕上げ油剤付与装置9
の前後にはそれぞれ位置決めガイド13A 、13B 、14A 、
14Bが取り付けられている。流体噴射ノズル8の後の位
置決めガイド13B 、仕上げ油剤付与装置9の前の位置決
めガイド14A は、流体噴射ノズル8から出る噴出流体が
仕上げ油剤付与装置9に接触しないよう、遮蔽効果をも
つガイドであることが好ましい。
図るために、流体噴射ノズル8、仕上げ油剤付与装置9
の前後にはそれぞれ位置決めガイド13A 、13B 、14A 、
14Bが取り付けられている。流体噴射ノズル8の後の位
置決めガイド13B 、仕上げ油剤付与装置9の前の位置決
めガイド14A は、流体噴射ノズル8から出る噴出流体が
仕上げ油剤付与装置9に接触しないよう、遮蔽効果をも
つガイドであることが好ましい。
【0016】
【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
する。なお、仕上げ油剤の付着効率(%)は、下記の方
法で算出した。まず、紡糸油剤のみを付与した延伸前と
延伸後の糸条を取り出し、それぞれの紡糸油剤の付着量
(%)を算出する。また、得られた糸条の紡糸油剤と仕
上げ油剤をあわせた全油剤の付着量(%)を算出し、こ
れらの全油剤の付着量(%)と延伸後の紡糸油剤の付着
量(%)との差を仕上げ油剤の付着量(%)とした。次
に、仕上げ油剤の実質付着量(g/分)と仕上げ油剤の実
質供給量(g/分)を次式(2) 、(3) で算出し、これらの
値を用いて次式(1) により仕上げ油剤の付着効率(%)
を算出した。
する。なお、仕上げ油剤の付着効率(%)は、下記の方
法で算出した。まず、紡糸油剤のみを付与した延伸前と
延伸後の糸条を取り出し、それぞれの紡糸油剤の付着量
(%)を算出する。また、得られた糸条の紡糸油剤と仕
上げ油剤をあわせた全油剤の付着量(%)を算出し、こ
れらの全油剤の付着量(%)と延伸後の紡糸油剤の付着
量(%)との差を仕上げ油剤の付着量(%)とした。次
に、仕上げ油剤の実質付着量(g/分)と仕上げ油剤の実
質供給量(g/分)を次式(2) 、(3) で算出し、これらの
値を用いて次式(1) により仕上げ油剤の付着効率(%)
を算出した。
【0017】 仕上げ油剤の付着効率(%)=〔仕上げ油剤の実質付着量(g/分)/仕上げ油 剤の実質供給量(g/分)〕×100 −(1) 仕上げ油剤の実質付着量(g/分)=ポリマー吐出量(g/分)×付着量(%)/ 100 −(2) 仕上げ油剤の実質供給量(g/分)=濃度(%)×供給量(cm3/分)×密度(g/ cm3)/100 −(3)
【0018】なお、紡糸油剤と全油剤の付着量(%)の
算出は以下の方法で行った。乾燥した糸条2gを計量し
た後、ビーカーに入れ、100cm3の四塩化炭素を 加え、
十分抽出した後、乾燥して再度計量し、次式で算出し
た。 油剤の付着量(%)=〔(W0 −W)/W〕×100 W0 :抽出前の試料の重量 W :抽出後の試料の重量
算出は以下の方法で行った。乾燥した糸条2gを計量し
た後、ビーカーに入れ、100cm3の四塩化炭素を 加え、
十分抽出した後、乾燥して再度計量し、次式で算出し
た。 油剤の付着量(%)=〔(W0 −W)/W〕×100 W0 :抽出前の試料の重量 W :抽出後の試料の重量
【0019】実施例1 図1の装置を用いて、極限粘度[η](フェノールと四
塩化エタンとの等重量混合物を溶媒とし,20℃で測定し
た。)1.12のポリエチレンテレフタレートを口金孔径0.
55mm、孔数192 個、吐出量 330g/分、紡糸温度290 ℃
で溶融紡糸し、冷却固化後、ローラ方式の紡糸油剤付与
装置で紡糸油剤を0.6 重量%付着させた後、545 m/分
の第1ローラで引き取り、スチームジェットで加熱しな
がら5.6倍に延伸した。次いで、最終ローラにより弛緩
された糸条に、デュポン社製交絡装置に5kg/cm2 圧力
の空気を供給して8個/mの交絡を付与し、濃度23%、
密度1.0g/cm3の仕上げ油剤をガイド方式の仕上げ油剤付
与装置に13cm3/分の割合で供給して仕上げ油剤を付与
し、パッケージに巻き取った。
塩化エタンとの等重量混合物を溶媒とし,20℃で測定し
た。)1.12のポリエチレンテレフタレートを口金孔径0.
55mm、孔数192 個、吐出量 330g/分、紡糸温度290 ℃
で溶融紡糸し、冷却固化後、ローラ方式の紡糸油剤付与
装置で紡糸油剤を0.6 重量%付着させた後、545 m/分
の第1ローラで引き取り、スチームジェットで加熱しな
がら5.6倍に延伸した。次いで、最終ローラにより弛緩
された糸条に、デュポン社製交絡装置に5kg/cm2 圧力
の空気を供給して8個/mの交絡を付与し、濃度23%、
密度1.0g/cm3の仕上げ油剤をガイド方式の仕上げ油剤付
与装置に13cm3/分の割合で供給して仕上げ油剤を付与
し、パッケージに巻き取った。
【0020】実施例2〜4 流体噴射ノズルに供給する空気の圧力及び交絡数を表1
に示すように変更した以外は、実施例1と同じ方法で実
施した。
に示すように変更した以外は、実施例1と同じ方法で実
施した。
【0021】実施例5 紡糸速度、ポリマー吐出量、流体噴射ノズルに供給する
空気の圧力、交絡数及び仕上げ油剤の供給量を表1に示
すように変更した以外は、実施例1と同じ方法で実施し
た。
空気の圧力、交絡数及び仕上げ油剤の供給量を表1に示
すように変更した以外は、実施例1と同じ方法で実施し
た。
【0022】実施例1〜5により得られた糸条の紡糸条
件、紡糸油剤の付着量、流体噴射ノズルに供給する空気
の圧力、交絡数及び仕上げ油剤の付着量等を表1に示
す。
件、紡糸油剤の付着量、流体噴射ノズルに供給する空気
の圧力、交絡数及び仕上げ油剤の付着量等を表1に示
す。
【0023】
【表1】
【0024】表1に示すように、実施例1〜5により得
られた糸条は、仕上げ油剤の付着効率が高く、余剰油剤
の落下による製品の汚れはなかった。
られた糸条は、仕上げ油剤の付着効率が高く、余剰油剤
の落下による製品の汚れはなかった。
【0025】比較例1 仕上げ油剤を付与する前に交絡を施さなかった以外は、
実施例1と同じ方法で実施した。
実施例1と同じ方法で実施した。
【0026】比較例2 仕上げ油剤を付与する前に交絡を施さず、仕上げ油剤の
供給量を表2に示すように変更した以外は、実施例1と
同じ方法で実施した。
供給量を表2に示すように変更した以外は、実施例1と
同じ方法で実施した。
【0027】比較例3 仕上げ油剤を付与する前に交絡を施さず、仕上げ油剤の
供給量を表2に示すように変更した以外は、実施例4と
同じ方法で実施した。
供給量を表2に示すように変更した以外は、実施例4と
同じ方法で実施した。
【0028】比較例4 紡糸油剤を付与しなかった以外は、実施例1と同じ方法
で実施した。
で実施した。
【0029】比較例1〜4により得られた糸条の紡糸条
件、紡糸油剤の付着量、流体噴射ノズルに供給する空気
の圧力、交絡数及び仕上げ油剤の付着量等を表2に示
す。
件、紡糸油剤の付着量、流体噴射ノズルに供給する空気
の圧力、交絡数及び仕上げ油剤の付着量等を表2に示
す。
【0030】
【表2】
【0031】表2に示すように、比較例1〜3で得られ
た糸条は、仕上げ油剤を付与する前に交絡を施さなかっ
たため仕上げ油剤の付着効率が低く、余剰油剤の落下に
よる製品の汚れがあった。また、比較例4は、紡糸油剤
を付与しなかったため延伸時に糸切れによるローラ巻き
付きが多発し、延伸することができなかった。
た糸条は、仕上げ油剤を付与する前に交絡を施さなかっ
たため仕上げ油剤の付着効率が低く、余剰油剤の落下に
よる製品の汚れがあった。また、比較例4は、紡糸油剤
を付与しなかったため延伸時に糸切れによるローラ巻き
付きが多発し、延伸することができなかった。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、延伸後の糸条に仕上げ
油剤を付与するので油剤付着量のコントロールが容易で
あり、仕上げ油剤を付与する前に流体噴射ノズルで糸条
に交絡を付与するので、仕上げ油剤の付着効率が向上
し、さらに、油剤の過剰供給を大幅に低減できることに
より、余剰油剤の落下による製品の格落ちを減少させる
ことが可能となる。
油剤を付与するので油剤付着量のコントロールが容易で
あり、仕上げ油剤を付与する前に流体噴射ノズルで糸条
に交絡を付与するので、仕上げ油剤の付着効率が向上
し、さらに、油剤の過剰供給を大幅に低減できることに
より、余剰油剤の落下による製品の格落ちを減少させる
ことが可能となる。
【図1】本発明の一実施態様を示す概略工程図である。
1 糸条 2 紡糸油剤付与装置 3 第1ローラ 4 第2ローラ 5 スチームジェット 6A 6B 第3ローラ 7A 7B 第4ローラ(最終ローラ) 8 流体噴射ノズル 9 仕上げ油剤付与装置 10 ガイドローラ 11 パッケージ 12 紡糸口金 13A 13B 14A 14B 位置決めガイド
Claims (1)
- 【請求項1】 熱可塑性合成繊維を直接紡糸延伸法で製
造するに際し、紡出糸条に紡糸油剤を付与し、流体加熱
下に延伸を行い、次いで糸条に流体噴射ノズルで3個/
m以上の交絡を付与した後、仕上げ油剤を付与すること
を特徴とする合成繊維の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5784793A JPH06248504A (ja) | 1993-02-22 | 1993-02-22 | 合成繊維の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5784793A JPH06248504A (ja) | 1993-02-22 | 1993-02-22 | 合成繊維の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06248504A true JPH06248504A (ja) | 1994-09-06 |
Family
ID=13067375
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5784793A Pending JPH06248504A (ja) | 1993-02-22 | 1993-02-22 | 合成繊維の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06248504A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002201528A (ja) * | 2000-12-26 | 2002-07-19 | Nippon Ester Co Ltd | ポリエステルマルチフィラメントの紡糸直接延伸方法 |
JP2011521120A (ja) * | 2008-05-23 | 2011-07-21 | エーリコン テクスティル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト | マルチフィラメント糸を溶融紡糸し、延伸しかつ巻き上げる方法並びにこの方法を実施する装置 |
-
1993
- 1993-02-22 JP JP5784793A patent/JPH06248504A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002201528A (ja) * | 2000-12-26 | 2002-07-19 | Nippon Ester Co Ltd | ポリエステルマルチフィラメントの紡糸直接延伸方法 |
JP4596503B2 (ja) * | 2000-12-26 | 2010-12-08 | 日本エステル株式会社 | ポリエステルマルチフィラメントの紡糸直接延伸方法 |
JP2011521120A (ja) * | 2008-05-23 | 2011-07-21 | エーリコン テクスティル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト | マルチフィラメント糸を溶融紡糸し、延伸しかつ巻き上げる方法並びにこの方法を実施する装置 |
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