JPH06248245A - 粘着剤の塗工方法および粘着テープもしくはシートの製造方法 - Google Patents

粘着剤の塗工方法および粘着テープもしくはシートの製造方法

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JPH06248245A
JPH06248245A JP3312193A JP3312193A JPH06248245A JP H06248245 A JPH06248245 A JP H06248245A JP 3312193 A JP3312193 A JP 3312193A JP 3312193 A JP3312193 A JP 3312193A JP H06248245 A JPH06248245 A JP H06248245A
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JP
Japan
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sheet
adhesive
roll
layer
pressure
Prior art date
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Pending
Application number
JP3312193A
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English (en)
Inventor
Hirofumi Amano
裕文 天野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粘着剤の塗布工程において、粘着剤とシート
表面との界面に存在する空気層が原因となる粘着剤層中
の気泡の巻き込みをなくし粘着剤の発泡現象をなくす塗
工方法を提供することを目的とする。 【構成】 搬送ロールに接触させながら剥離シートを繰
り出し、バックアップロールからなるロールコーターに
より、該シート上に粘着剤を塗布する工程において、上
記シートの塗布面側に接触している搬送ロール表面に薄
膜状の水層を形成させることにより該シート塗布面側に
薄膜状の水層を形成させることを特徴とする粘着剤の塗
工方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘着剤の発泡を防止す
るための塗工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、粘着テープの製造等における粘着
剤の塗布工程には、乾燥された状態での基材又は剥離シ
ート上にロールコーター等を使用して粘着剤を塗布する
ことが一般的に行われている(「粘着ハンドブック、第
179〜188項」:日本粘着テープ工業会編、昭和6
0年3月2日初版発行)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法による粘着剤の塗布方法においては、基材又は剥離シ
ート表面上に微細な凹凸があること、および、粘着剤と
基材又は剥離シート表面との間に親和性が乏しいため、
粘着剤の塗工時において両者間に薄い空気層が形成され
る現象が生じてしまい、上記空気層が気泡として粘着剤
中に巻き込むんでしまう。
【0004】このような粘着剤中に巻き込んだ気泡は、
その後の乾燥工程において発泡現象を生じさせ、粘着テ
ープの粘着物性および粘着剤層の外観品質に悪影響を与
えてしまうと言った問題点があった。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑みて行われたも
ので、その目的とするところは粘着テープもしくはシー
トの製造における粘着剤の塗布工程において、粘着剤と
シート面との界面に存在する空気層が原因となる粘着剤
層中の気泡の巻き込みをなくし、その結果、粘着剤層中
の発泡現象を抑える粘着剤の塗工方法を提供することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明における粘着剤の
塗布方法は、粘着剤を塗布する直前にシートの塗布面側
に薄膜状の液層を付着させることにより、上記空気層の
形成を防止することを特徴としている。さらには、その
付着させる手段として、搬送ロール表面に上記薄膜状の
液層を形成させることを特徴としている。
【0007】すなわち、本発明の請求項1はシートを繰
り出し、バックアップロールからなるコーターにより、
該シート上に粘着剤を塗布する工程において、塗布前に
上記シートの塗布面側に薄膜状の液層を形成させること
を特徴とする粘着剤の塗工方法である。
【0008】および、請求項2は搬送ロールに接触させ
ながらシートを繰り出し、バックアップロールからなる
コーターにより、該シート上に粘着剤を塗布する工程に
おいて、上記シートの塗布面側に接触している搬送ロー
ル表面に薄膜状の液層を形成させることにより該シート
塗布面側に薄膜状の液層を形成させることを特徴とする
粘着剤の塗工方法である。
【0009】さらに、本発明の請求項3は請求項1又は
2記載の塗工方法により粘着剤層を形成することを工程
として有する粘着テープもしくはシートの製造方法であ
る。本発明に使用されるバックアップロールからなるコ
ーターとは、粘着剤を塗布する時点において、該粘着剤
を塗布しようとするシートを支持するためのバックアッ
プロールに沿わせながら、上記シートの塗布面に各種方
法により粘着剤を一定厚みに塗布するような塗工機のこ
とを言う。
【0010】このような塗工としては、例えばコンマコ
ーター、ナイフコーター、ロールコーター、リバースロ
ールコーター、キスコーター、グラビアコーター、カー
テンコーター、押出し式、エアナイフコーター等を挙げ
ることが出来るが、本発明には特にコンマコーター、ナ
イフコーター、ロールコーター、リバースロールコータ
ー等のブレード式のコーターにおいて、より、その効果
を発揮し得るものである。
【0011】本発明に使用されるシートとは、直接塗布
方式による粘着テープの製造の場合には粘着テープの基
材であり、一旦、剥離シートに粘着剤を塗布して基材に
転写する転写塗布方式の場合には、剥離シートであり得
る。
【0012】基材としては、例えば合成樹脂シート、
紙、織布、不織布、布、織物等を挙げることが出来る。
又、剥離シートとしては、例えば合成樹脂シート、上質
紙にポリエチレン樹脂をラミネートしたもの等の一面又
は両面に剥離層を施したもの等を挙げることが出来る。
【0013】本発明に使用される粘着剤とは、溶液型粘
着剤、エマルジョン型粘着剤等、溶剤又は水によって希
釈された粘着剤のことを言う。又、それら組成の種類と
してはアクリル系、ゴム系、ウレタン系、シリコン系、
スチレン系およびそれらの混合系等を挙げることが出来
る。
【0014】又、本発明で言うシート上に形成させる薄
膜状の液層とは、有機溶剤又は水のことを意味し、例え
ば塗布する粘着剤が溶剤系でればその粘着剤を希釈する
のに用いられた有機溶剤と同様のものを使用するのが好
ましいし、水性粘着剤の場合であれば、水を使用するの
が好ましい。
【0015】又、上記薄膜状液層の厚みとしては、5〜
100μmが好ましくは挙げられる。5μm以下の場合
には薄過ぎるために、シート表面上の凹凸を埋める効果
を発揮しにくくなる。又、100μm以上になると、厚
過ぎるため液層厚みの均一性を確保しにくくなったり、
さらには液滴になって垂れる原因にもなる。
【0016】上記薄膜状液層を形成させる手段として
は、例えば粘着剤の塗布直前にスプレーで上記シートの
粘着剤塗布面側に噴霧する方法および一旦、ロール表面
に薄膜状液層を形成させておき、該シート塗布面側に転
写させて薄膜状の液層を形成させる方法等を挙げること
が出来るが、請求項2記載の本発明は上記ロールがコー
ター部に搬送されて来るまでに、シートの塗布面側に接
触する搬送ロール表面に薄膜状液層を形成させることに
より、該シート塗布面側に薄膜状液層を形成させること
を特徴とするものである。
【0017】上記粘着剤の塗工方法はその後、乾燥工程
を経ることにより粘着テープもしくはシートの製造方法
に利用出来るものである。
【0018】
【作用】本発明の粘着剤塗工方法によれば、シート上に
粘着剤を塗布する前に該シートの塗布面側に薄膜状の液
層を形成させることにより、該液層がシート表面の凹凸
形状を埋め、表面を平滑にすることが出来る。
【0019】さらに、シート塗布面側に薄膜状の液層を
形成させることにより、該シート塗布面と粘着剤との親
和性を増すことが出来る。又、上記シート塗布面側に接
触している搬送ロール表面に薄膜状の液層を形成させる
ことにより、該液層をシート上に転写形成させることが
出来る。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 (実施例)本発明の粘着剤の塗工方法を図1に示す。1
はバックアップロール、2はロールコーター、3はシー
ト、4は粘着剤、5は搬送ロールおよび6は薄膜の液層
である。
【0021】粘着剤として水性エマルジョン型のアクリ
ル系粘着剤(綜研化学社製、E−3303S)を使用
し、上質紙にポリエチレン樹脂をラミネートしたものの
表面にシリコン離型剤層を設けたシート3(サンエー化
学社製、WHT80)を搬送ロール5により接触させな
がら、バックアップロールに抱かせ、ロールコータ2と
の間隙に通過させることにより上記粘着剤を塗布し、約
130℃で乾燥させることにより55μm厚みの粘着剤
層をシート上に形成させた。
【0022】この時の塗工機および周囲の雰囲気条件と
して温度25℃、相対湿度70%の高湿度条件および搬
送ロール5の温度を14℃に冷却設定し、結露現象を利
用することにより、搬送ロール5表面に約20μm厚み
の水の薄膜層を形成させた。
【0023】(比較例)比較例として、塗工機および周
囲の雰囲気条件として、温度25℃、相対湿度55%お
よび搬送ロール5の温度を特に冷却させず、25℃に設
定した以外は実施例と同様の方法により、55μm厚み
の粘着剤層をシート上に形成させた。
【0024】(粘着剤中の気泡巻き込み度合いの評価方
法)以上のようにして作成した実施例及び比較例の各粘
着剤層中の気泡巻き込み度合い(R)を以下の式を使用
して評価尺度とした。
【0025】 R(粘着剤層中の気泡巻き込み度合)=A/B A:実施例又は比較例の単位面積当たりの糊の重量 B:粘着剤の比重×糊厚み(55μm)×単位面積の糊
の重量 上記のR値が大きいほど気泡の巻き込みが大きいことを
示す。
【0026】以上の実施例、比較例の作成条件およびそ
の粘着剤層中の気泡巻き込み度合いの結果を表1に示
す。
【0027】
【表1】
【0028】表1の実施例の結果から明らかなように、
搬送ロール表面に水の薄膜層を形成させた場合には該ロ
ールに接触するシート表面に水の薄膜層が付着転写する
ことにより、塗布された粘着剤層中には気泡の巻き込み
がなくなることにより、粘着剤層中の発泡現象がなく、
その結果、粘着剤層の密度が高くなっているのが分か
る。
【0029】一方、比較例における条件のように、シー
ト表面に水の薄膜層を形成させずに、粘着剤を塗布する
場合においては気泡の巻き込みが多くなり、発泡現象が
発生して、その結果、粘着剤層の密度が小さくなってい
るのが分かる。
【0030】以上、詳述の本発明の粘着剤の塗工方法
は、種々の粘着テープの製造における粘着剤塗布工程に
おいて利用出来るものである。
【0031】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明の粘着剤の
塗工方法によれば、シート上に粘着剤を塗布する前に該
シートの塗布面側に薄膜状の液層を形成させることによ
り、該液層がシート表面の凹凸形状を埋め、表面を平滑
にすることが出来る。
【0032】その結果、粘着剤がシート上に塗布される
時に該シート表面に存在する凹凸部の窪み部分に空気層
が形成されることがなくなり。さらに、粘着剤中の水又
は溶剤と同じ液層をシート上に形成させることにより、
粘着剤とシート表面との親和性が高まりシート表面全体
に対しても空気層の形成を無くすことが出来る。
【0033】以上の結果から、その後、乾燥させた場合
に形成される粘着剤層に発泡現象が生じることがなくな
り、粘着物性および外観品質の優れた粘着剤層および該
粘着剤層を有する粘着テープもしくはシートを得ること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粘着剤の塗工方法を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 バックアップロール 2 ロールコーター 3 シート 4 粘着剤 5 搬送ロール 6 薄膜の液層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートを繰り出し、バックアップロールか
    らなるコーターにより、該シート上に粘着剤を塗布する
    工程において、塗布前に上記シートの塗布面側に薄膜状
    の液層を形成させることを特徴とする粘着剤の塗工方
    法。
  2. 【請求項2】搬送ロールに接触させながらシートを繰り
    出し、バックアップロールからなるコーターにより、該
    シート上に粘着剤を塗布する工程において、上記シート
    の塗布面側に接触している搬送ロール表面に薄膜状の液
    層を形成させることにより該シート塗布面側に薄膜状の
    液層を形成させることを特徴とする粘着剤の塗工方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の塗工方法により、粘
    着剤層を形成することを工程として有する粘着テープも
    しくはシートの製造方法。
JP3312193A 1993-02-23 1993-02-23 粘着剤の塗工方法および粘着テープもしくはシートの製造方法 Pending JPH06248245A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005240016A (ja) * 2004-01-29 2005-09-08 Nitto Denko Corp 粘着テープの製造方法及びその装置並びに粘着テープ
WO2008059791A1 (en) 2006-11-14 2008-05-22 Kabushiki Kaisha Riken Chromium nitride coating film by ion plating, process for producing the same, and piston ring for internal combustion engine

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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