JPH06248027A - 塩基に対して高い耐性を有するフルオロエラストマー共重合体およびフルオロプラストマー共重合体 - Google Patents

塩基に対して高い耐性を有するフルオロエラストマー共重合体およびフルオロプラストマー共重合体

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JPH06248027A
JPH06248027A JP5144240A JP14424093A JPH06248027A JP H06248027 A JPH06248027 A JP H06248027A JP 5144240 A JP5144240 A JP 5144240A JP 14424093 A JP14424093 A JP 14424093A JP H06248027 A JPH06248027 A JP H06248027A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】塩基に対する耐性を有し、特にOリングの製造
に適した新規なフルオロエラストマー共重合体の提供。 【構成】 (I)VDF 47〜80モル% HFPおよび/またはPAVE 16〜30モル% 1〜4個の炭素原子を有する、水素化オレフィン 2〜25モル% または (II) VDF 42〜80モル% PAVE 16〜30モル% 1〜4個の炭素原子を有する、水素化オレフィン 2〜30モル% からなる共重合体に関する。本発明は、塩基に対する耐
性を有する新規なフルオロプラストマー共重合体であっ
て、 (III) VDF 70〜98モル% HFPおよび/またはPAVE 0〜16モル% 2〜4個の炭素原子を有する、水素化オレフィン 1〜30モル% からなる共重合体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、フッ化ビニリデン(VDF)、
ヘキサフルオロプロペン(HFP)および/またはペル
フルオロアルキルビニルエーテル(PAVE)、および
2〜4個の炭素原子を有する水素化オレフィン(Ol)
の単位からなり、該オレフィンがそれぞれ2〜25モル
%および1〜30モル%の量で存在し、テトラフルオロ
エチレンに由来するモノマー単位を含まない、新規なエ
ラストマー共重合体およびプラストマー共重合体に関す
る。本発明のもう一つの目的は、その様な共重合体の製
造方法である。
【0002】米国特許第4,368,308号は、大気
中の物質およびオイルに対する耐性ならびに低温に対す
る安定性を有するフルオロエラストマー重合体を開示し
ている。該共重合体は、フルオロビニルエーテル(F
V)単位およびエチレン(E)単位をE/FVモル比9
5/5〜30/70で含み、FV+Eの総含有量が少な
くとも70モル%であり、残りの30モル%はTFE、
VDF、HFP、クロロトリフルオロエチレン等に由来
する他のモノマー単位で表される。上記の重合体は、過
酸化物中間体を使用してのみ硬化させることができる
が、その様な種類の加硫に由来するすべての欠点を有
し、その上、Tg値が非常に低く、一般的に−25℃未
満である。
【0003】最後に、米国特許第4,694,045号
によっても確認される様に、その様な共重合体は、エチ
レンとフルオロビニルエーテルの組合わせの重合性が低
いために、分子量が十分に高くならない。事実、米国特
許第4,694,045号によれば、十分高い分子量を
有する共重合体を得るには、エチレンとフルオロビニル
エーテルの共重合をテトラフルオロエチレンの存在下で
行う必要がある。
【0004】伊国特許出願第2040/A91号には、
VDF、HFPおよびペルフルオロアルキルビニルエー
テルのモノマー単位からなり、イオン系により加硫させ
ることができ、低温において高いエラストマー特性(圧
縮永久ひずみ)を有し、Oリングの製造に特に適したフ
ルオロエラストマー共重合体が開示されている。しか
し、その様な共重合体は、塩基に対する、特にその様な
塩基を添加したオイルに対する耐性が低い。
【0005】本出願人による伊国特許出願第2041/
A91号には、VDF、HFP、PAVEおよびTFE
単位からなり、モーターオイルおよび/またはメタノー
ル含有ガソリンに対する良好な耐性および良好な成形特
性を有し、イオン系により加硫させることができ、シャ
フトシールおよび燃料ホースの製造に適したフルオロエ
ラストマー共重合体が開示されている。しかし、該共重
合体も塩基およびその様な塩基を添加したモーターオイ
ルに対する耐性は低い。これらの共重合体は、シャフト
シールおよび燃料ホースの製造に特に適している。
【0006】最後に、伊国特許出願第1339/A91
号には、VDF、HFP、TFEおよびオレフィンの単
位からなり、塩基、特にアミン含有オイルに対する耐性
が高く、高度の弾性および加工特性を有するフルオロエ
ラストマー共重合体が開示されている。その様な共重合
体は過酸化物またはイオン系を使用して加硫できるが、
後者の場合、特に反応性の高い促進剤を含む加硫系が一
般的に必要である。
【0007】ここで本発明者は、テトラフルオロエチレ
ンモノマー単位を含まず、イオン系を使用して加硫させ
ることができ、低温においても高いエラストマー特性を
有し、シャフトシール、燃料ホースおよび一般的な密封
装置の製造に加えて、Oリングの製造にも特に好適な、
新規なエラストマー性フッ素化共重合体を開発した。
【0008】本発明の目的の一つである、その様な共重
合体は、下記のモノマー単位のモル組成を示す。 (I)VDF 47〜80% HFP 16〜30% 2〜4個の炭素原子を有する、 少なくとも1種の水素化オレフィン(Ol) 2〜25% 好ましくは4〜15%
【0009】ここで使用する「水素化オレフィン」と
は、一般式 CH2 =CR' R'' (式中、R' =HまたはCH3 であるが、ただしR' =
Hである場合、R''はH、1〜5個の炭素原子を有する
アルキル、1〜5個の炭素原子を有するペルフルオロア
ルキル、または−CN、−COOH、フェニル、所望に
より過フッ素化されたエー のオレフィンを意味する。その様なオレフィンの例とし
ては、エチレン、プロピレン、ブテン、アクリロニトリ
ル、スチレン、アクリル酸およびメタクリル酸および対
応するメチルエステルがある。好ましくはオレフィンは
エチレンである。
【0010】上記の組成中、HFP単位は、全部または
一部、ペルフルオロアルキルビニルエーテル(PAV
E)により置き換えられていてもよい。HFPが完全に
PAVEにより置き換えられている場合、モル組成 (II) VDF 42〜80% PAVE 16〜30% 組成物(I)で定義した 少なくとも1種のオレフィン 2〜30% 好ましくは4〜15% も同様に有効であることが分かっている。組成物(II)に
ついても好ましいオレフィンはエチレンである。
【0011】すでに述べた様に、本発明の共重合体は、
イオン系、すなわち架橋剤および加硫促進剤からなる加
硫系を使用して加硫することができる。効果的な架橋剤
は、例えば米国特許第4,259,463号、第3,8
76,654号および第4,233,421号に記載さ
れており、芳香族および脂肪族ポリヒドロキシ化合物を
含む。
【0012】芳香族化合物の代表例は、ジ−、トリ−お
よびテトラヒドロキシ−ベンゼン、−ナフタレン、−ア
ントラセン、およびビスフェノール化合物である。
【0013】好ましい芳香族化合物は、米国特許第4,
233,241号に記載されている4,4' −チオジフ
ェノールイソプロピレン−ビス(4−ヒドロキシベンゼ
ン)(すなわちビスフェノールA)およびヘキサフルオ
ロイソプロピレン−ビス(4−ヒドロキシベンゼン)
(すなわちビスフェノールAF)である。
【0014】促進剤としては、米国特許第3,655,
727号、第3,712,877号、第3,857,8
07号、第3,686,143号、第3,933,73
2号、第3,876,654号、第4,233,421
号、第4,259,463号、およびヨーロッパ特許第
182,299号および第120,462号に記載され
ている化合物を使用することができる。好ましい化合物
は、米国特許第3,876,654号および第4,25
9,463号に記載されているホスホニウムおよびアミ
ノホスホニウム第四級塩の種類に属する化合物である。
【0015】PAVE単位が完全にHFP単位に置き換
わっている組成(II)の共重合体の場合、硬化はラジカル
系、例えば過酸化物により行われるが、過酸化物硬化箇
所として作用するヨウ素原子および/または臭素原子が
末端位置または重合体鎖に沿って存在することが条件で
ある。
【0016】その様な原子の重合体鎖中への導入は、少
量(一般的にモノマーの総重量に対して0.05〜2重
量%)の重合可能な臭素化モノマー、例えば臭素化オレ
フィンおよび/またはヨウ素化オレフィンまたは臭素お
よび/またはヨードビニルエーテルの存在下で、あるい
は臭素および/またはヨウ素を含む連鎖移動剤、例えば
式Rf (I)x (Br)y (式中、Rf =1〜8個の炭
素原子を有する過フッ化炭化水素基であり、x、y=0
〜2の数であり、少なくともxまたはy=1で、x+y
≦2である。)の化合物の存在下で共重合体の製造を行
うことにより達成できる。その様な目的には、ヨーロッ
パ特許出願第407,937号により、アルカリまたは
アルカリ土類金属のヨウ化物および/または臭化物も使
用できる。本発明のもう一つの目的は、下記のモノマー
単位のモル組成 (III) VDF 70〜98% HFPおよび/またはPAVE 0〜16% 組成物(I)で定義した 少なくとも1種のオレフィン 1〜30% を有するプラストマー性フッ素化共重合体である。
【0017】最後に、本発明の別の目的は、上記の組成
(I)、(II)および(III) で定義したエラストマー共重
合体およびプラストマー共重合体の製造方法である。該
方法では、エマルション中でモノマー混合物を、好まし
くはラジカル反応開始剤の存在下で、所望により還元剤
と組み合わせて、 a)重合反応器中で液相と接触する気相中のオレフィン
モノマーのモル濃度が、0〜重合が開始した時に決定さ
れるオレフィンの平衡濃度であるか、あるいは重合速度
が、少なくとも5、好ましくは少なくとも20に等しい
ムーニー粘度(1+10、121℃)値に対応する分子
量を有する共重合体を製造する様な速度である場合、該
平衡値よりも高く、 b)少なくとも、得られる共重合体のオレフィンモノマ
ー含有量が5モル%を超える重合条件下で、重合媒体中
にペルフルオロポリオキシアルキレンおよび水からなる
マイクロエマルションが存在する条件下で従来技法によ
り重合させる。
【0018】ペルフルオロポリオキシアルキレンおよび
水からなるマイクロエマルションは、この分野では公知
であり、例えばヨーロッパ特許出願第250,766
号、第280,312号および第315,078号に記
載されている。その様なマイクロエマルションの存在下
でフッ素化モノマーを共重合させる方法は、例えばヨー
ロッパ特許出願第250,767号に記載されている。
【0019】実施にあたっては、水およびマイクロエマ
ルションを反応器中に導入し、オレフィンモノマーを含
んでいてもいなくてもよいモノマー混合物に圧力をかけ
る。先に述べた様に、この反応器に導入する工程でオレ
フィンモノマーが存在する場合、そのオレフィンモノマ
ーは、上記の(a)項に示す条件を満たす様な濃度にな
ければならない。反応器に入れた後、モノマーを重合条
件下に置き、反応が開始したら直ちに反応器に、所望の
組成を有する共重合体を得るのに適した比率でオレフィ
ンモノマーを含むモノマー混合物を導入する。反応が開
始する瞬間は、反応器中の圧力が低下することから分か
る。
【0020】オレフィンモノマー平衡濃度の値は、公知
の様に、反応媒体中のモノマーの溶解度およびそれらの
反応性により異なるが、当業者ならその様な値を決定す
ることができる。その上、当業者は、上記の(a)項に
記載する条件に注意しながら、共重合体に望ましい反応
速度と分子量の最適な組合わせを得るのに適したオレフ
ィン濃度値を決定することができる。
【0021】一例として、5〜10モル%の共重合した
エチレンを含む本発明の共重合体に関しては、最初に反
応器中に、存在する他のすべてのモノマーに対して1モ
ル%までの、好ましくは0〜0.5モル%の濃度で気相
中にエチレンを含む状態で反応を開始することができ
る。10モル%を超えるエチレンを有する共重合体で
は、エチレン濃度は他のモノマーに対して0〜4モル
%、好ましくは0〜2モル%にすることができるが、高
濃度値は、反応時間の増加および共重合体の分子量低下
につながるので、有利ではない。
【0022】本発明の方法による共重合反応は、25°
〜150℃の温度および10Mpa までの圧力で行う。反
応媒体は、例えばペルフルオロオクタン酸アンモニウム
の様な界面活性剤、ならびにフッ素化エラストマー共重
合体およびフッ素化プラストマー共重合体の製造に適し
ていることが分かっている他の添加剤を含むことができ
る。モノマー混合物と共に、すでに説明した様に、少量
の臭素化および/またはヨウ素化したモノマー、および
/またはヨウ素化および/または臭素化した連鎖移動
剤、および/またはアルカリまたはアルカリ土類金属の
ヨウ化物および/または臭化物を供給することができ
る。
【0023】ラジカル重合開始剤としては、有機過酸化
物の他に、アルカリまたはアンモニウムの過硫酸塩、過
リン酸塩、過ホウ酸塩、および過単酸塩を、所望により
アルカリまたはアンモニウムの亜硫酸塩、重硫酸塩、次
亜硫酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩、の様な還元剤、
または第一鉄塩、第一銅塩、銀塩または他の容易に酸化
し得る金属の塩と組み合わせて使用することができる。
以下に実施例により本発明を説明する。
【0024】ペルフルオロポリオキシアルキレンおよび
水からなるマイクロエマルションの製造 攪拌機を備えたガラス容器中で、穏やかに攪拌しなが
ら、式 (式中、n/m=10)の、平均分子量が600である
化合物14.5mlを、30容量%のNH4 OH14.5
mlと混合した。次いで、脱イオン水29mlを加えた。得
られた溶液に、式 (式中、n/m=20)の、平均分子量が450である
化合物8.9mlを加えた。85℃に加熱することによ
り、透明で、熱力学的に安定した溶液の外観を有するマ
イクロエマルションが得られた。
【0025】実施例1 545 rpmで回転する攪拌機を備えた10リットル反応
器を使用した。真空にした後、水6,500gを供給
し、モル組成 VDF 51.5% HFP 48.0% ET(エチレン) 0.5% を有するモノマー混合物により加圧した。運転温度は8
5℃で、圧力は30相対バールであった。次いで、85
℃に加熱した上記のマイクロエマルション全量を加え、
続いて水に溶解させた過硫酸アンモニウム(APS)1
9.5gを重合開始剤として加えた。重合中、下記の組
成でモノマーを供給することにより、圧力を一定に維持
した。 VDF 75.0% HFP 20.0% ET 5.0% 62分後、重合体3,100gが得られた。反応器を室
温に冷却し、エマルションを排出し、硫酸アルミニウム
水溶液を加えて凝固させた。重合体を分離し、水洗し、
空気循環炉中、60℃で24時間乾燥させた。重合体の
定性および定量組成に関するデータ、Tg値、およびム
ーニー粘度値を表1に示す。加硫組成物の特性を表2に
示し、加硫物の特性を表3に示し、塩基(ベンジルアミ
ン)を含むオイルに対する加硫物の耐性を表4に示す。
【0026】実施例2 実施例1と同様の反応器を使用した。反応器中にモル組
成 VDF 46.5% HFP 53.0% ET 0.5% を有するモノマー混合物を供給して加圧した。運転温度
は85℃で、圧力は30相対バールであった。マイクロ
エマルションおよびAPSを実施例1と同様に加えた。
重合中、下記の組成でモノマーを供給することにより、
圧力を一定に維持した。 VDF 70.0% HFP 20.0% ET 10.0% 246分後、重合体3,180gが得られた。得られた
重合体の特性に関するデータを表1〜4に示す。
【0027】実施例3 下記のモル組成を有するモノマー混合物により反応器を
加圧した以外は、実施例1と同様に操作した。 VDF 40.0% HFP 58.0% ET 2.0% 最初にAPS19.5gを供給し、次いでその化合物
9.75gをそれぞれ1時間、2時間、3時間および4
時間の反応時間の後で供給した。重合中、下記の組成の
モノマーを供給することにより、圧力を一定に維持し
た。 VDF 60.0% HFP 20.0% ET 20.0% 262分の重合時間の後、重合体1,870gが得られ
た。得られた重合体の特性を表1〜3に示す。
【0028】 表1 実施例 1 2 3 重合体組成(モル%) VDF 75.0 70.0 60.0 HFP 20.0 20.0 20.0 ET 5.0 10.0 20.0 [η]メチルエチルケトン 121 84 25 (ml/g) 30℃ ムーニー粘度 ML121 ℃(1+10) 36 31 5 Tg(DSC) 開始(℃) −24.6 −22.0 −19.3Tg中間点(℃) −21 −18.5 −15.2
【0029】 表2 実施例 1 2 3 加硫すべき混合物の組成 重合体 g 100 100 100 ビスフェノールAF phr 1.5 1.5 1.5 GM102E(促進剤) 〃 0.65 0.65 1 Ca(OH)2 〃 6 6 6 MgO DE 〃 3 3 3カーボンブラックMT990 30 30 30 混合物の特性 ムーニー粘度ML(1+10)、121 ℃ 98 56 − (ムーニー度) ムーニースコーチ、135° Δt15(分) 14' 30'' 28' 15'' −最小粘度値(ムーニー度) 48 26 − ODR 177 ℃、3°Arc(ASTM D2084-81) ML (pound.foot.inch.) 22 9 1 MH 〃 120 98 50 ts2 秒 90 156 66 ts10 秒 111 189 90 ts50 秒 135 222 − t' 90 秒 243 318 486Vmax (pound.foot.inch./sec) 2.25 1.67 0.4
【0030】 表3 実施例 1 2 3 加圧下170℃で10分間加硫 した後の加硫特性 100%モジュラス MPa 4.3 3.8 − 引っ張り強度 MPa 11.6 9.9 4.8 破断点伸び % 274 264 96ショア硬度A ポイント 70 69 67 炉中、230℃で8+16時間 後加硫した後の加硫特性 100%モジュラス MPa 7 6.2 − 引っ張り強度 MPa 17.2 15.4 − 破断点伸び % 201 189 −ショア硬度A ポイント 72 72 − 圧縮永久ひずみ(200℃で70時間) (ASTM D1414−78) Oリング214(方法ASTM B)% 22 27 −ディスク(12.5X29mm) % 21 22 − 試験TR Tr 10% −15.5 −12.0 − Tr 30% −11.7 −8.3 −Tr 50% −9.6 −6.0 −
【0031】オイルに対する耐薬品性 オイルに対する耐薬品性は、1容量%のベンジルアミン
を溶解させたASTM3オイルを使用し、試料/オイル
体積比1/10で、重合体標準試料(プレス中、170
℃で10分間加硫し、炉中、230℃で8+16時間後
処理した)の試験片タイプDIN S2をそのオイル中
に160℃で3日間浸漬して測定した。その様な処理後
の重合体の特性を表4に示す。メタノールに対する耐性
【0032】 表4 実施例 1 2 1%ベンジルアミンを加えたオイルASTM3 に対する耐性(160℃で3日後に得た結果) 100%モジュラス MPa 6.8 6.6 引っ張り強度 MPa 11.5 11 破断点伸び % 160 165 体積 ΔV% +6 +5 ショア硬度A ポイント +73 −71亀裂 なし なし
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アンナ、ミヌチッロ イタリー国ミラノ、ビア、エチオピア、8 (72)発明者 グラツィエラ、キオディニ イタリー国サロンノ、ビア、パストレ、30

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モノマー単位のモル組成が −VDF 47〜80% −HFPおよび/またはPAVE 16〜30% −2〜4個の炭素原子を有する、 少なくとも1種の水素化オレフィン 2〜25% であることを特徴とするフルオロエラストマー共重合
    体。
  2. 【請求項2】水素化オレフィンが4〜15モル%の量で
    存在することを特徴とする、請求項1に記載の共重合
    体。
  3. 【請求項3】モノマー単位のモル組成が −VDF 42〜80% −PAVE 16〜30% −2〜4個の炭素原子を有する、 少なくとも1種の水素化オレフィン 2〜30% であることを特徴とするフルオロエラストマー共重合
    体。
  4. 【請求項4】水素化オレフィンが4〜15モル%の量で
    存在することを特徴とする、請求項3に記載の共重合
    体。
  5. 【請求項5】モノマー単位のモル組成が −VDF 70〜98% −HFPおよび/またはPAVE 0〜16% −2〜4個の炭素原子を有する、 少なくとも1種の水素化オレフィン 1〜30% であることを特徴とするフルオロプラストマー共重合
    体。
  6. 【請求項6】請求項1〜4のいずれか1項に記載のフル
    オロエラストマー共重合体から製造されたOリング。
  7. 【請求項7】請求項1〜5のいずれか1項に記載の共重
    合体の製造方法であって、VDF、2〜4個の炭素原子
    を有する水素化オレフィン、HFPおよび/またはPA
    VEのモノマー混合物を、 a)重合反応器中で液相と接触する気相中のオレフィン
    モノマーのモル濃度が0〜重合が開始した時に決定され
    る該オレフィンモノマーの平衡濃度であり、 b)少なくとも得られる共重合体のオレフィンモノマー
    含有量が5モル%を超える重合条件下で、重合媒体中に
    ペルフルオロポリオキシアルキレンおよび水からなるマ
    イクロエマルションが存在する条件下で、エマルション
    中で共重合させることを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】重合速度が、ムーニー粘度(1+10、1
    21℃)が少なくとも5に等しい共重合体を与える様な
    速度である場合、反応器中で液相と接触する気相中のオ
    レフィンモノマーのモル濃度が、重合が開始した時に決
    定される平衡値よりも高いことを特徴とする、請求項7
    に記載の方法。
  9. 【請求項9】オレフィンモノマーがエチレンであり、反
    応器中の気相中のエチレン濃度が、存在する他のすべて
    のモノマーに対して1モル%以下であることを特徴とす
    る、請求項7に記載の方法。
  10. 【請求項10】気相中のエチレン濃度が、他のモノマー
    に対して0〜0.5モル%であることを特徴とする、請
    求項8に記載の方法。
  11. 【請求項11】気相中のエチレン濃度が、他のモノマー
    に対して0〜4モル%であることを特徴とする、請求項
    7に記載の方法。
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