JPH06247935A - 6,7−ジアルコキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−8−オール類、その製造法及び該化合物を用いた6,7−ジアルコキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−オール類の製造法 - Google Patents

6,7−ジアルコキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−8−オール類、その製造法及び該化合物を用いた6,7−ジアルコキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−オール類の製造法

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JPH06247935A
JPH06247935A JP5060846A JP6084693A JPH06247935A JP H06247935 A JPH06247935 A JP H06247935A JP 5060846 A JP5060846 A JP 5060846A JP 6084693 A JP6084693 A JP 6084693A JP H06247935 A JPH06247935 A JP H06247935A
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清文 石川
Takashi Hayama
俊 端山
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ビシュラー・ナピエルスキー反応(Bisc
hler−Napieralski reactio
n)による6,7−ジアルコキシ−3,4−ジヒドロイ
ソキノリン−8−オール類の位置選択的高収率な合成法
及び該化合物を用いる6,7−ジアルコキシ−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−オール類の合
成法を提供する。 【構成】 式Iの化合物又はその塩および式IIの化合物
を環化して式Iの化合物(但しRはR31となる)を合
成し、更に該化合物を還元して式IIIの6,7−ジアル
コキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−
8−オール類を得る合成法。 〔式中、R,Rは低級アレキル基、ベンジル基を示
すか、一緒になってメチレン基を示し;RあるいはR
31は水素原子、低級アルキル基、(置換)ベンジル基等
を示す〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬の分野において、
抗癌剤の抗腫瘍効果増強剤として有用な、イソキノリン
骨格の8位に水酸基又は低級アルコキシ基を有するイソ
キノリン類(PCT/JP89/00825,WO90
/02119参照)合成の中間原料として有用な6,7
−ジアルコキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−8−
オール類及び6,7−ジアルコキシ−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−8−オール類(例えばdl
−コーパバリン、アンハラミン等)の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】6,7−ジアルコキシ−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−8−オール類の製造法の
一例として、ビシュラー・ナピエルスキー反応(Bis
chler−Napieralski reactio
n)による合成法が知られている。この合成法を用い
て、例えばdl−コーパバリンの合成する場合には、以
下の反応式Aに示す様に環化反応後位置異性体の混合物
として得られる3,4−ジヒドロイソキノリンを、異性
体の分離を含む数工程を経て目的物を得る経路が報告さ
れている(ケミカル・アンド・ファーマシューティカル
・ブルチン(Chem.Pharm.Bull.,
,879,1967))。
【0003】
【化9】 また位置選択的な合成例としては、以下の反応式Bに示
す様にポメランツ・フリッシュ反応(Pomeranz
−Fritsch reaction)を用いる経路が
公知である(ジャーナル・オブ・ザ・ケミカル・ソサエ
ティー(J.Chem.Soc.,(C),715,1
966))。
【0004】
【化10】 更には、1位に置換基を有するテトラヒドロイソキノリ
ン−8−オールの製造法として、反応式Cに示す様に2
−メチル−3,4−ジヒドロイソキノリウムブロミドを
原料にグリニアール反応(Grignard reac
tion)を用いた経路も報告されている(Helv.
Chim.Acta,49,1757,1966)。
【0005】
【化11】 また、従来3位にフェノール性水酸基を有するフェネチ
ルアミド誘導体を原料にしてビシュラー・ナピエルスキ
ー反応(Bischler−Napieralski
reaction)を行い、フェノール性水酸基のオル
ト位選択的に環化させた例としては、反応式Dに示す様
に環化に関与するベンゼン環上にブロモ基を導入するこ
とで環化の方向を一方向に制御した例が報告されている
(ジャーナル・オブ・ザ・ケミカル・ソサエティー
(J.Chem.Soc,(C),1796,197
1))。
【0006】
【化12】 しかしながら、本発明の一般式[II]で表される3位
にフェノール性水酸基、4,5位にジアルコキシ基を有
するフェネチルアミド誘導体を用いてビシュラー・ナピ
エルスキー反応(Bischler−Napieral
ski reaction)を行なった反応は新規で、
文献に未記載であり、かつフェノール性水酸基のオルト
位選択的に環化して一般式[I]で表される6,7−ジ
アルコキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−8−オー
ル類が収率良く得られることは、開示も示唆もされてい
ない。
【0007】
【本発明が解決しようとする課題】6,7−ジアルコキ
シ−1,2,3,4−テトラヒドロキイソキノリン−8
−オールを公知方法で得ようとする場合、ビシュラー・
ナピエルスキー反応(Bischler−Napier
alski reaction)を用いて合成する経路
は反応式Aに示した様に環化方向が二方向ありかつその
環化方向が目的とする方向に選択的に制御できないた
め、不必要な位置異性体を与え、そのため低収率となる
ばかりでなく、異性体混合物の分離が困難であるため
に、この方法は、大量合成に適用することができない。
【0008】また反応式Bで示すポメランツ・フリッシ
ュ反応(Pomeranz−Fritsch reac
tion)を用いて合成する経路は、原料合成が容易で
なくかつ収率が低いという問題があり、これも大量合成
に適用することができない。
【0009】反応式Cで示す1位置換テトラヒドロイソ
キノリン−8−オールの製法も原料である2−メチル−
3,4−ジヒドロイソキノリウムブロミドの合成が容易
ではなく短工程で目的物を大量合成するのに適さない。
【0010】このように、従来の方法によれば、工業的
に大量に製造することは困難であり、6,7−ジアルコ
キシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8
−オール類の工業的に良好な製造法が求められている。
【0011】
【問題点を解決するための手段】本発明者らは、6,7
−ジアルコキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−8−
オール類が従来効率的製造法が知られていない新規化合
物である点に着目し、ビシュラー・ナピエルスキー反応
(Bischler−Napieralskireac
tion)を応用して、原料であるフェネチルアミド誘
導体を位置選択的環化反応に付し、短工程かつ高収率で
6,7−ジアルコキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ
イソキノリン−8−オール類を製造するための優れた前
駆体である6,7−ジアルコキシ−3,4−ジヒドロキ
シイソキノリン−8−オール類の製造方法を鋭意検討
し、ビシュラー・ナピエルスキー反応(Bischle
r−Napieralski reaction)にお
ける環化反応の方向性を制御するために原料として用い
るフェネチルアミド誘導体及び高選択的な環化の条件を
見出し本発明を完成した。
【0012】すなわち、本発明は、一般式
【0013】
【化13】 [式中、R1及びR2はそれぞれ独立して低級アルキル基
もしくはベンジル基を示すか、又は共に一緒になってメ
チレン基を示し、R3は水素原子もしくは低級アルキル
基を示すか、又は1ないし3個の低級アルコキシ基、ベ
ンジルオキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基及び低級アル
コキシカルボニルメチル基の群から選ばれる置換基でベ
ンゼン環上の水素原子が置換されていてもよいベンジル
基を示すか、低級アルコキシ基もしくはベンジルオキシ
基でベンゼン環上の水素原子が置換されていてもよいフ
ェネチル基を示すか、又はヘテロアリールメチル基もし
くはヘテロアリールエチル基を示す]で表される化合物
(但し、R3がメチル基の場合、R1及びR2が同時にメ
チル基である化合物を除く。)又はその塩、一般式
【0014】
【化14】 [式中、R1及びR2はそれぞれ独立して低級アルキル基
もしくはベンジル基を示すか、又は共に一緒になってメ
チレン基を示し、R31は水素原子もしくは低級アルキル
基を示すか、又は1ないし3個の低級アルコキシ基、ベ
ンジルオキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基及び低級アル
コキシカルボニルメチル基の群から選ばれる置換基でベ
ンゼン環上の水素原子が置換されていてもよいベンジル
基を示すか、低級アルコキシ基もしくはベンジルオキシ
基でベンゼン環上の水素原子が置換されていてもよいフ
ェネチル基を示すか、又はヘテロアリールメチル基もし
くはヘテロアリールエチル基を示す]で表される化合物
をリン酸のハロゲン化物の存在下、フェノール性水酸基
のオルト位選択的に環化させて、一般式
【0015】
【化15】 [式中、R1、R2及びR31は前記の意味を有する]で表
される化合物又はその塩とし、更に該化合物又はその塩
を還元することを特徴とする、一般式
【0016】
【化16】 [式中、R1、R2及びR31は前記の意味を有する]で表
される化合物又はその塩の製造法、一般式
【0017】
【化17】 [式中、R1及びR2はそれぞれ独立して低級アルキル基
もしくはベンジル基を示すか、又は共に一緒になってメ
チレン基を示し、R31は水素原子もしくは低級アルキル
基を示すか、又は1ないし3個の低級アルコキシ基、ベ
ンジルオキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基及び低級アル
コキシカルボニルメチル基の群から選ばれる置換基でベ
ンゼン環上の水素原子が置換されていてもよいベンジル
基を示すか、低級アルコキシ基もしくはベンジルオキシ
基でベンゼン環上の水素原子が置換されていてもよいフ
ェネチル基を示すか、又はヘテロアリールメチル基もし
くはヘテロアリールエチル基を示す]で表される化合物
をリン酸のハロゲン化物の存在下、フェノール性水酸基
のオルト位選択的に環化させることを特徴とする、一般
【0018】
【化18】 [式中、R1、R2及びR31は前記の意味を有する]で表
される化合物又はその塩の製造法及び一般式
【0019】
【化19】 [式中、R1及びR2はそれぞれ独立して低級アルキル基
もしくはベンジル基を示すか、又は共に一緒になってメ
チレン基を示し、R31は水素原子もしくは低級アルキル
基を示すか、又は1ないし3個の低級アルコキシ基、ベ
ンジルオキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基及び低級アル
コキシカルボニルメチル基の群から選ばれる置換基でベ
ンゼン環上の水素原子が置換されていてもよいベンジル
基を示すか、低級アルコキシ基もしくはベンジルオキシ
基でベンゼン環上の水素原子が置換されていてもよいフ
ェネチル基を示すか、又はヘテロアリールメチル基もし
くはヘテロアリールエチル基を示す]で表される化合物
又はその塩を還元することを特徴とする、一般式
【0020】
【化20】 [式中、R1、R2及びR31は前記の意味を有する]で表
される化合物又はその塩の製造法に関する。
【0021】次に、この明細書の記載において言及さ
れ、本発明の範囲内に包含される各種用語の定義の具体
例について説明する。
【0022】「低級」なる語は、特に断わらない限りこ
の語で修飾される基が炭素数6個以下であることを意味
する。従って、「低級アルキル基」とは、炭素数1ない
し6の直鎖又は分枝状のアルキル基を意味し、具体的に
は、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロ
ピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、
tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネ
オペンチル基、tert−ペンチル基、ヘキシル基等が
挙げられ、中でも炭素数1ないし4のアルキル基が好ま
しい。
【0023】「低級アルコキシ基」とは、前記の低級ア
ルキル基が水酸基に置換したアルキルオキシ基を意味
し、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イ
ソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec
−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基等
が挙げられ、中でも炭素数1ないし4のアルコキシ基が
好ましく、特にメトキシ基、エトキシ基、イソプロポキ
シ基等が好適である。
【0024】「低級アルコキシカルボニルメチル基」と
は、前記の低級アルキル基がヒドロキシカルボニルメチ
ル基の水酸基に置換したアルコキシカルボニルメチル基
を意味し、例えばメトキシカルボニルメチル基、エトキ
シカルボニルメチル基、プロポキシカルボニルメチル
基、イソプロポキシカルボニルメチル基、ブトキシカル
ボニルメチル基等が挙げられ、中でも炭素数2ないし6
のアルコキシカルボニルメチル基が好ましく、特にメト
キシカルボニルメチル基が好ましい。
【0025】「ハロゲン原子」としては、例えばフッ素
原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。
【0026】「ヘテロアリールメチル基」とは、ヘテロ
アリール基で置換されたメチル基を意味する。該ヘテロ
アリール基とは芳香族複素環基を意味し、例えば2−ピ
リジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、4−メチ
ル−2−ピリジル基、4−メトキシ−2−ピリジル基、
6−メチル−3−ピリジル基、4−メトキシ−3−ピリ
ジル基、3−メトキシ−4−ピリジル基、2−チエニル
基、3−チエニル基、2−ピロリル基、3−ピロリル
基、1−メチル−2−ピロリル基、1−メチル−3−ピ
ロリル基、2−チアゾリル基、4−チアゾリル基、5−
チアゾリル基、4−メチル−2−チアゾリル基、2−メ
チル−4−チアゾリル基、2−イミダゾリル基、4−イ
ミダゾリル基、1−メチル−2−イミダゾリル基、2−
オキサゾール基、4−オキサゾール基、5−オキサゾー
ル基、2−インドリル基、3−インドリル基、5−メチ
ル−3−インドリル基、2−メチル−3−インドリル
基、5−メトキシ−3−インドリル基、5−ブロモ−3
−インドリル基、2−キノリル基、3−キノリル基、4
−キノリル基、3−メチル−4−キノリル基、1−イソ
キノリル基、3−イソキノリル基、1−メチル−4−イ
ソキノリル基、4−メトキシ−1−イソキノリル基等が
挙げられる。
【0027】「ヘテロアリールエチル基」とは、前記の
ヘテロアリール基で置換されたエチル基を意味する。
【0028】「リン酸のハロゲン化物」としては、例え
ばオキシ塩化リン、五塩化リン等が挙げられる。
【0029】R1、R2の好適な低級アルキル基とは、例
えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基
等が挙げられ、特にメチル基が好ましい。
【0030】R3の好適な低級アルキル基とは、例えば
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブ
チル基、ペンチル基、ヘキシル基等が挙げられる。
【0031】R3として好適である、1ないし3個の低
級アルコキシ基、ベンジルオキシ基、ハロゲン原子、ニ
トロ基及び低級アルコキシカルボニルメチル基の群から
選ばれる置換基でベンゼン環上の水素原子が置換されて
いてもよいベンジル基としては、例えば2−メトキシベ
ンジル基、3−メトキシベンジル基、4−メトキシベン
ジル基、2,3−ジメトキシベンジル基、3,4−ジメ
トキシベンジル基、2,5−ジメトキシベンジル基、
3,5−ジメトキシベンジル基、3,4,5−トリメト
キシベンジル基、2−ベンジルオキシベンジル基、3−
ベンジルオキシベンジル基、4−ベンジルオキシベンジ
ル基、3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジル基、
4−ベンジルオキシ−3−メトキシベンジル基、4−エ
トキシベンジル基、4−プロポキシベンジル基、2−ク
ロロベンジル基、3−クロロベンジル基、4−クロロベ
ンジル基、2−ブロモベンジル基、3−ブロモベンジル
基、4−ブロモベンジル基、2−フルオロベンジル基、
3−フルオロベンジル基、4−フルオロベンジル基、4
−ベンジルオキシ−3−ブロモベンジル基、3−ブロモ
−4−メトキシベンジル基、3−ベンジルオキシ−4−
ブロモベンジル基、4−ブロモ−3−メトキシベンジル
基、2−ニトロベンジル基、3−ニトロベンジル基、4
−ニトロベンジル基、2−メトキシカルボニルメチルベ
ンジル基、3−メトキシカルボニルメチルベンジル基、
4−メトキシカルボニルメチルベンジル基等が挙げられ
る。
【0032】R3として好適である低級アルコキシ基も
しくはベンジルオキシ基でベンゼン環上の水素原子が置
換されていてもよいフェネチル基としては、例えば2−
メトキシフェネチル基、3−メトキシフェネチル基、4
−メトキシフェネチル基、2−ベンジルオキシフェネチ
ル基、3−ベンジルオキシフェネチル基、4−ベンジル
オキシフェネチル基等が挙げられる。
【0033】次に、本発明の一般式[I]の化合物につ
いて具体的に示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【表3】
【0037】
【表4】 なお、上記の略号は、以下の意味を有する。
【0038】Me:メチル基 Et:エチル基 Pr:プロピル基 Bu:ブチル基 Bn:ベンジル基 Py:ピリジル基 4−MeOC64:4−メトキシフェニル基 次に、本発明の第2の発明である、一般式[III ]
の化合物の製造法について説明する。
【0039】一般式[III]の化合物は、以下の製造
法A及び製造法Bのいずれによっても製造することがで
きる。
【0040】
【化21】 本製造法は、一般式[II]で表される化合物をリン化
合物の存在下に、フェノール性水酸基のオルト位におい
て、選択的に環化させて、一般式[I−a]で表される
化合物又はその塩とし(第1工程)、更に一般式[I−
a]で表される化合物又はその塩を還元する(第2工
程)ことを特徴とする。
【0041】第一工程での反応は、例えばジクロロメタ
ン、クロロホルム、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化
水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素、アセトニトリル、プロピオニトリル、ジメチルスル
ホキシド等の非プロトン系極性溶媒中、一般式[II]
の化合物1モルに対して、リン酸のハロゲン化物を1な
いし100倍モル、好ましくは1ないし3倍モル使用
し、反応温度は、室温から溶媒の沸点、好ましくは、室
温ないし60℃であり、本反応は、1ないし36時間で
完結する。
【0042】リン酸のハロゲン化物としては、例えばオ
キシ塩化リン、五塩化リン等を挙げることができる。
【0043】反応終了後、減圧下に溶媒を留去すると、
粗製の一般式[I−a]の化合物の塩酸塩が得られる。
一般式[I−a]の化合物又はその塩は、そのまま次工
程に使用することもできるが、好適には、例えば、再結
晶、カラムクロマトによる通常の精製とすることが、収
率をあげるために有用である。
【0044】又、一般式[I−a]の化合物又はその塩
は、通常の方法により、各種の塩とすることができる。
【0045】当該塩としては、例えば塩酸塩、臭素酸塩
等が挙げられ、中でも、塩酸塩が好適である。
【0046】第二工程での反応は、例えばメタノール、
エタノール等のアルコール溶媒中、一般式[I−a]の
化合物又はその塩1モルに対して、還元剤を1ないし5
モル、好ましくは1ないし2モル使用し、反応温度は、
0℃ないし室温であり、本発明は、10分ないし1時間
で完結する。
【0047】使用する還元剤としては、例えば水素化ホ
ウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム等が挙
げられる。
【0048】反応終了後、減圧下に溶媒を留去して、得
られる残渣を再結晶等により製造することにより、一般
式[III ]の化合物又はその塩が挙げられる。
【0049】又、一般式[III ]の化合物又はその
塩は、通常の方法により、各種の塩とすることができ
る。
【0050】当該塩としては、例えば塩酸塩、臭素酸
塩、シュウ酸塩、酒石酸塩等が挙げられ、中でも、塩酸
塩が好適である。
【0051】この様にして得られた一般式[III ]
の化合物が8位にフェノール性水酸基を有することは、
実施例及び参考例に示した様に既知化合物(例えばdl
−コーパバリン、アンハラミン等)に誘くことで確認す
るとともに、 1 H−NMRにおいてHeteronu
clear Multi Bond Connecti
vity(HMBC)を測定し確認した。
【0052】
【化22】 本製造法は、一般式[I−a]で表される化合物又はそ
の塩を還元することにより、一般式[III ]の化合
物又はその塩とすることを特徴とする。
【0053】本工程は、製造法Aの第2工程と同様に行
うことができる。
【0054】次に本発明の第3の発明である、一般式
[I−a]の化合物の製造法について説明する。
【0055】一般式[I−a]の化合物は、以下の製造
法Cにより製造することができる。
【0056】
【化23】 本製造法は、一般式[II]で表される化合物をリン酸
のハロゲン化物の存在下に、フェノール性水酸基のオル
ト位において、選択的に環化させて、一般式[I−a]
で表される化合物又はその塩とすることを特徴とするも
のである。
【0057】本工程は、製造法Aの第1工程と同様に行
うことができる。
【0058】原料である一般式[II]で示されるフェ
ネチルアミド誘導体は、公知の方法[例えば、ケミカル
・アンド・ファーマシューティカル・ブルチン(Che
m.Pharm.Bull),15(6),879,1
967参照]に従い製造される。すなわち、一般式
【0059】
【化24】 [式中、R1及びR2は前記の意味を有する]で表される
フェネチルアミン誘導体と、一般式 R31CO2X [V] [式中、R31は前記の意味を有し、Xはハロゲン原子、
水酸基又は低級アルキルオキシ基を示す]で表される化
合物とを縮合させることで製造することができる。
【0060】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、もとより本発明はこれらの実施例のみに限
定されるものではない。 実施例11−1) 3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキン−1
−(4−メトキシベンジル)イソキノリン−8−オール
・塩酸塩 N−(4,5−ジメトキシ−3−ヒドロキシフェネチ
ル)−4−メトキシフェニルアセトアミド(6.71
g、19.4ミリモル)のクロロホルム溶液(100m
l)にオキシ塩化リン(5.42ml、58.1ミリモ
ル)を室温にて加え、窒素雰囲気下55℃にて16時間
撹拌した。減圧下溶媒及び過剰のオキシ塩化リンを除去
し、得られた残渣をメタノール−エーテルより再結晶し
て表題化合物を無色針状晶として6.05g(収率:8
6%)得た。
【0061】融点:214−216℃(dec) 高分解能FAB−MS(m/z,(C1921NO4
H)+として): 計算値 328.1549 測定値 328.15261 H−NMR(300MHz,CDCl3 ,δppm):
2.85(2H,t,J=7.4Hz),3.73(3
H,s),3.82(2H,t,J=7.4Hz),
3.91(3H,s),3.94(3H,s),4.7
8(2H,s),6.38(1H,s),6.76(2
H,d,J=8.8Hz),7.40(2H,d,J=
8.8Hz)1−2) 6,7−ジメトキシ−1−(4−メトキシベ
ンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
−8−オール 1−1で得られた化合物(2.10g、5.77ミリモ
ル)のメタノール溶液(40ml)に氷冷下水素化ホウ
素ナトリウム(292mg、7.72ミリモル)を加え
40分撹拌した。減圧下溶媒を留去して得られた残渣に
飽和食塩水(200ml)を加え、クロロホルム(10
0ml)で3回抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後減圧下溶媒を留去して表題化合物を無色固体
として1.82g(収率:96%)得た。
【0062】高分解能FAB−MS(m/z,(C19
23NO4+H)+として): 計算値 330.1706 測定値 330.17361 H−NMR(300MHz,CDCl3 ,δppm):
2.62(1H,ddd,J=3.0Hz,4.2H
z,15.9Hz),2.80−2.92(1H,
m),2.83(1H,dd,J=10.0Hz,1
3.9Hz),2.98(1H,ddd,J=3.0H
z,5.8Hz,12.1Hz),3.21(1H,d
dd,J=4.2Hz,10.8Hz,12.1H
z),3.25(1H,dd,J=2.9Hz,13.
9Hz),3.80(3H,s),3.84(3H,
s),3.87(3H,s),4.29(1H,dd,
J=2.9Hz,10.0Hz),6.23(1H,
s),6.87(2H,d,J=8.9Hz),7.2
0(2H,d,J=8.9Hz) 以下の実施例2〜14では実施例1と同様の操作を行な
い、各々表題化合物を得た。 実施例22−1) 3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシイソ
キノリン−8−オール・塩酸塩 原料としてN−(4,5−ジメトキシ−3−ヒドロキシ
フェネチル)ホルムアミド(2.40g、10.7ミリ
モル)を用い、表題化合物を無色針状晶として1.78
g(収率:69%)得た。
【0063】融点:226−228℃(dec)1 H−NMR(300MHz,CD3 OD,δppm):
3.09(2H,dt,J=1.1Hz,8.0H
z),3.78(3H,s),3.83(2H,dt,
J=1.1Hz,8.0Hz),4.00(3H,
s),6.67(1H,s),8.90(1H,s)2−2) 6,7−ジメトキシ−1,2,3,4−テト
ラヒドロイソキノリン−8−オール(アンハラミン) 原料として2−1)で得られた化合物(1.10g、
4.51ミリモル)を用い、表題化合物を無色固体とし
て0.94g(収率:99%)得た。
【0064】融点:186−188℃ 高分解能FAB−MS(m/z,(C1115NO3
H)+として): 計算値 210.1130 測定値 210.11191 H−NMR(300MHz,CDCl3 −CD30D,δ
ppm):2.7(2H,t,J=6.0Hz),3.
06(2H,t,J=6.0Hz),3.84(6H,
s),3.90(2H,s),6.22(1H,s) 実施例33−1) 3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−1
−(3−メトキシベンジル)イソキノリン−8−オール
・塩酸塩 原料としてN−(4,5−ジメトキシ−3−ヒドロキシ
フェネチル)−3−メトキシフェニルアセトアミド
(2.27g、6.57ミリモル)を用い、表題化合物
を無色針状晶として1.78g(収率:75%)得た。
【0065】融点:162−169℃ 高分解能FAB−MS(m/z,(C1921NO4
H)+として): 計算値 328.1549 測定値 328.15291 H−NMR(300MHz,CDCl3 ,δppm):
2.87(2H,t,J=7.3Hz),3.78(3
H,s),3.84(2H,t,J=7.3Hz),
3.91(3H,s),3.94(3H,s),4.8
3(2H,s),6.39(1H,s),6.74(1
H,dd,J=2.1Hz,7.9Hz)7.01(1
H,dd,J=2.1Hz,7.9Hz),7.08
(1H,t,J=2.1Hz),7.14(1H,t,
J=7.9Hz)3−2) 6,7−ジメトキシ−1−(3−メトキシベ
ンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
−8−オール 原料として3−1で得られた化合物1.70g(4.6
7ミリモル)を用い、表題化合物を無色固体として1.
53g(収率:99%)得た。 融点:153.5−155.5℃ FAB−MS(m/z,(C1923NO4+H)+とし
て:330)1 H−NMR(300MHz,CDCl3 ,δppm):
2.60(1H,tdlike,J=3.4Hz,1
9.5Hz)、2.77−2.87(2H,m),2.
94(1H,ddd,J=2.9Hz,5.9Hz,1
2.1Hz),3.18−3.29(2H,m),3.
81(3H,s),3.83(3H,s),3.87
(3H,s),4.29(1H,dd,J=2.7H
z,10.4Hz),6.23(1H,s),6.77
(1H,dd,J=2.4Hz,7.1Hz),6.8
4−6.87(1H,m),6.89(1H,d,J=
7.5Hz),7.24(1H,t,J=7.5Hz) 実施例44−1) 3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−1
−(2−メトキシベンジル)イソキノリン−8−オール
・塩酸塩) 原料としてN−(4,5−ジメトキシ−3−ヒドロキシ
フェネチル)−2−メトキシフェニルアセトアミド(6
01mg、1.74ミリモル)を用い、表題化合物を無
色針状晶として498mg(収率:79%)得た。
【0066】融点:147−150℃ FAB−MS(m/z,(C1921NO4+H)+とし
て):3281 H−NMR(300MHz,CDCl3 ,δppm):
2.92(2H,t,J=7.3Hz)、3.87(2
H,t,J=7.3Hz),3.81(3H,s),
3.83(3H,s),3.94(3H,s),4.7
0(2H,s),6.41(1H,s),6.77−
6.84(2H,m),7.13−7.21(2H,
m)4−2) 6,7−ジメトキシ−1−(2−メトキシベ
ンジル)−1,2,3,4,−テトラヒドロイソキノリ
ン−8−オール 原料として4−1で得られた化合物(300mg、0.
824ミリモル)を用い、表題化合物を無色固体として
245mg(収率:90%)得た。
【0067】FAB−MS(m/z,(C1923NO4
+H)+として):3301 H−NMR(300MHz,CDCl3 ,δppm):
2.58−2.65(1H,m),2.80−3.00
(2H,m),2.98(1H,dd,J=10.5H
z,14.0Hz),3.18(1H,dd,J=2.
7Hz,13.7Hz),3.31(1H,m),3.
84(3H,s),3.87(3H,s),3.87
(3H,s),4.31(1H,dd,J=2.5H
z,10.4Hz),6.24(1H,s),6.90
−6.97(2H,m),7.20−7.23(2H,
m) 実施例55−1) 3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−1
−(3,4−ジメトキシベンジル)イソキノリン−8−
オール・塩酸塩 原料としてN−(4,5−ジメトキシ−3−ヒドロキシ
フェネチル)−3,4−ジメトキシフェニルアセトアミ
ド(771mg、2.05ミリモル)を用い、表題化合
物を無色針状晶として642mg(収率:79%)得
た。
【0068】融点:217−220℃ FAB−MS(m/z,(C2023NO5+H)+とし
て):3581 H−NMR(300MHz,CD3 OD,δppm):
2.97−3.01(2H,m),3.68−3.80
(2H,m),3.76(3H,s),3.80(3
H,s),3.80(3H,s),3.96(3H,
s),4.56(2H,s),6.67(1H,s),
6.82−6.94(3H,m)5−2) 6,7−ジメトキシ−1−(3,4−ジメト
キシベンジル)1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−8−オール 原料として5−1で得られた化合物(298mg、0.
756ミリモル)を用い、表題化合物を無色固体として
255mg(収率:94%)得た。
【0069】FAB−MS(m/z,(C2025NO5
+H)+として):3601 H−NMR(300MHz,CDCl3 ,δppm):
2.56−2.62(1H,m),2.74−2.85
(2H,m),2.82(1H,dd,J=10.0H
z,13.6Hz),2.89−2.97(1H,
m),3.17−3.26(1H,m),3.22(1
H,dd,J=2.9Hz,13.7Hz),3.84
(3H,s),3.87(3H,s),3.87(3
H,s),3.89(3H,s),4.27(1H,d
d,J=2.9Hz, Hz),6.33(1
H,s),6.79−6.84(3H,m) 実施例66−1) 3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−1
−(3,5−ジメトキシベンジル)イソキノリン−8−
オール・塩酸塩 原料としてN−(4,5−ジメトキシ−3−ヒドロキシ
フェネチル)−3,5−ジメトキシフェニルアセトアミ
ド(607mg、1.62ミリモル)を用い、表題化合
物を無色針状晶として443mg(収率:70%)得
た。
【0070】融点:192−194℃ FAB−MS(m/z,(C2023NO5+H)+とし
て):3581 H−NMR(300MHz,CDCl3 ,δppm):
2.87(2H,t,J=7.4Hz),3.76(6
H,s),3.77−3.88(2H,m),3.91
(3H,s),3.95(3H,s),4.79(2
H,s),6.30(1H,t,J=2.1Hz),
6.40(1H,s),6.68(2H,d,J=2.
1Hz)6−2) 6,7−ジメトキシ−1−(3,5−ジメト
キシベンジル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−8−オール 原料として6−1で得られた化合物(101mg、0.
256ミリモル)を用い、表題化合物を無色固体として
90mg(収率:98%)得た。
【0071】融点:139−142℃ FAB−MS(m/z,(C2025NO5+H)+とし
て):3601 H−NMR(300MHz,CDCl3 ,δppm):
2.58−2.65(1H,m),2.79(1H,d
d,J=10.3Hz,13.6Hz),2.76−
2.97(2H,m),3.17−3.23(1H,
m),3.23(1H,dd,J=2.7,13.6H
z),3.80(6H,s),3.84(3H,s),
3.89(3H,s),4.30(1H,dd,J=
2.7Hz,10.3Hz),6.23(1H,s),
6.35(1H,t,J=2.2Hz),6.40(2
H,d,J=2.2Hz) 実施例77−1) 3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−1
−(2,5−ジメトキシベンジル)イソキノリン−8−
オール・塩酸塩 原料としてN−(4,5−ジメトキシ−3−ヒロドキシ
フェネチル−2,5−ジメトキシフェニルアセトアミド
(659mg、1.75ミリモル)を用い、表題化合物
を無色針状晶として553mg(収率:80%)得た。
【0072】融点:205.0−207.5℃(de
c) 高分解能FAB−MS(m/z,(C2023NO5
H)+として 計算値 358.1655 測定値 358.16261 H−NMR(300MHz,CDCl3 ,δppm):
2.98(2H,t,J=7.3Hz),3.68(2
H,t,J=7.3Hz),3.74(3H,s),
3.75(3H,s),3.97(3H,s),4.5
1(2H,s),6.67(1H,s),6.83−
7.02(3H,m)7−2) 6,7−ジメトキシ−1−(2,5−ジメト
キシベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−8−オール 原料として7−1で得られた化合物(300mg、0.
726ミリモル)を用い、表題化合物を無色固体として
272mg(収率:99%)得た。
【0073】FAB−MS(m/z,(C2025NO5
+H)+として):3601 H−NMR(300MHz,CDCl3 ,δppm):
2.56−2.67(1H,m),2.77−3.02
(3H,m),3.14(1H,dd,J=2.7H
z,13.7Hz),3.29(1H,dt,J=4.
5Hz,11.9Hz),3.78(3H,s),3.
84(6H,s),3.88(3H,s),4.31
(1H,dd,J=2.7Hz,10.2Hz),6.
24(1H,s),6.74(1H,dd,J=2.9
Hz,8.7Hz),6.80−6.89(2H,m) 実施例88−1) 3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−1
−(3,4,5−トリメトキシベンジル)イソキノリン
−8−オール・塩酸塩 原料としてN−(4,5−ジメトキシ−3−ヒドロキシ
フェネチル)−3,4,5−トリメトキシフェニルアセ
トアミド(700mg、1.73ミリモル)を用い、表
題化合物を無色針状晶として450mg(収率:61
%)得た。
【0074】融点:206−212℃ FAB−MS(m/z,(C2125NO6+H)+とし
て):3881 H−NMR(300MHz,CDCl3 ,δppm):
2.80−2.91(2H,m),3.78(3H,
s),3.82(3H,s),3.83(3H,s),
3.93(3H,s),3.96(3H,s),3.7
5−3.88(2H,m),4.79(2H,s),
6.41(1H,s),6.86(2H,s)8−2) 6,7−ジメトキシ−1−(3,4,5−ト
リメトキシベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロ
イソキノリン−8−オール 原料として8−1で得られた化合物(47mg、0.1
1ミリモル)を用い、表題化合物を無色固体として43
mg(収率:100%)得た。
【0075】FAB−MS(m/z,(C2127NO6
+H)+として):3901 H−NMR(300MHz,CDCl3 ,δppm):
2.60(1H,td,J=3.8Hz,16.1H
z),2.74−2.88(1H,m),2.81(1
H,dd,J=10.0Hz,14.0Hz),2.9
0−3.00(1H,m),3.15−3.20(1
H,m),3.24(1H,dd,J=2.7Hz,1
0.0Hz),3.84(6H,s),3.86(6
H,s),3.89(3H,s),4.30(1H,d
d,J=2.7Hz,10.0Hz),6.24(1
H,s),6.49(2H,s) 実施例99−1) 3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−1
−(4−ニトロベンジル)イソキノリン−8−オール・
塩酸塩 原料としてN−(4,5−ジメトキシ−3−ヒドロキシ
フェネチル)−4−ニトロフェニルアセトアミド(49
5mg、1.37ミリモル)を用い、表題化合物を無色
針状晶として425mg(収率:82%)得た。
【0076】融点:129−131℃ FAB−MS(m/z,(C181825+H)
して):3431 H−NMR(300MHz,CD3 OD,δppm):
3.08(2H,td,J=7.7Hz),3.81
(2H,t,J=7.7Hz),3.97(3H,
s),4.70(2H,s),6.70(1H,s),
7.52−7.55(2H,m),8.19−8.22
(2H,m)9−2) 6,7−ジメトキシ−1−(4−ニトロベン
ジル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−
8−オール 原料として9−1で得られた化合物(61mg、0.1
6ミリモル)を用い、表題化合物を無色固体として49
mg(収率:89%)得た。
【0077】FAB−MS(m/z,(C182025
+H)+として):3451 H−NMR(300MHz,DMSO−d6 ,δpp
m):2.45−2.58(2H,m),2.80−
2.92(1H,m),3.06−3.14(1H,
m),3.26−3.45(2H,m),3.65(3
H,a),3.73(3H,s),3.76(1H,b
rs),4.00−4.08(1H,m),6.23
(1H,s),7.49−7.54(2H,m),8.
14−8.21(2H,m),8.95(1H,s) 実施例1010−1) 3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−
1−(3−ニトロベンジル)イソキノリン−8−オール
・塩酸塩 原料としてN−(4,5−ジメトキシ−3−ヒドロキシ
フェネチル)−3−ニトロフェニルアセトアミド(48
1mg、1.34ミリモル)を用い、表題化合物を無色
針状晶として431mg(収率:85%)得た。
【0078】融点:124−127.5℃ FAB−MS(m/z,(C181825+H)+とし
て):3431 H−NMR(300MHz,CD3 OD,δppm):
3.03−3.08(2H,m),3.72(3H,
s),3.77−3.82(2H,m),3.96(3
H,s),4.72(2H,s),7.59(1H,
t,J=7.7Hz),7.70(1H,dd,J=
2.2Hz,7.7Hz),8.16−8.19(1
H,m),8.23−8.24(1H,m)10−2) 6,7−ジメトキシ−1−(3−ニトロベ
ンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
−8−オール 原料として10−1で得られた化合物(61mg、0.
16ミリモル)を用い、表題化合物を無色固体として5
1mg(収率:92%)得た。
【0079】FAB−MS(m/z,(C182025
+H)として):3451 H−NMR(300MHz,CDCl3 −CD3OD,
δppm):2.63−2.95(4H,m),3.0
3(1H,dd,J=9.5Hz,13.8Hz),
3.13−3.26(1H,m),3.77(3H,
s),3.80(3H,s),4.31(1H,dd,
J=2.9Hz,9.5Hz),6.28(1H,
s),7.54(1H,t,J=7.9Hz),7.6
8−7.73(1H,m),8.06−8.12(1
H,m),8.16(1H,t,J=1.8Hz) 実施例1111−1) 2−{(3,4−ジヒドロ−6,7−ジメ
トキシ−8−ヒドロキシイソキノリル)メチル}フェニ
ル酢酸メチルエステル・塩酸塩 原料として2−[2−[{2−(3,4−ジメトキシ−
5−ヒドロキシフェニル)エチル}アミノ]−2−オキ
ソエチル]フェニル酢酸メチルエステル(1.09g、
2.82ミリモル)を用い、表題化合物を無色針状晶と
して731mg(収率:64%)得た。
【0080】融点:112−115℃ FAB−MS(m/z,(C2123NO5+H)+とし
て):3701 H−NMR(300MHz,CDCl3 ,δppm):
2.96−3.07(2H,m),3.74(3H,
s),3.81(3H,s),3.83(2H,s),
3.87−3.94(2H,m),3.96(3H,
s),4.81(2H,s),6.45(1H,s),
6.89(1H,d,J=7.3Hz),7.08(1
H,dt,J=1.7Hz,7.3Hz),7.15−
7.24(2H,m)11−2) 2−{(6,7−ジメトキシ−8−ヒドロ
キシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリル)メ
チル}フェニル酢酸メチルエステル 原料として11−1で得られた化合物(303mg、
0.745ミリモル)を用い、表題化合物を無色固体と
して253mg(収率:92%)得た。 融点:144−147℃ FAB−MS(m/z,(C2125NO5+H)+とし
て):3721 H−NMR(300MHz,CDCl3 ,δppm):
2.60−2.70(1H,m),2.84(1H,d
d,J=11.0Hz,14.2Hz),2.80−
2.90(1H,m),2.99(1H,ddd,J=
2.4Hz,5.8Hz,11.9Hz),3.26
(1H,dd,J=4.1Hz,11.0Hz),3.
34(1H,dd,J=2.6Hz,13.9Hz),
3.68(3H,s),3.85(3H,s),3.8
9(3H,s),3.86(1H,d,J=15.2H
z),4.03(1H,d,J=15.2Hz),4.
22(1H,dd,J=2.4Hz,11.0Hz),
6.25(1H,s),7.19−7.30(4H,
m) 実施例1212−1) 3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−
1−(3−ピリジルメチル)イソキノリン−8−オール
・2塩酸塩 原料としてN−(4,5−ジメトキシ−3−ヒドロキシ
フェネチル)−3−ピリジルアセトアミド(1.22
g、3.87ミリモル)を用い、表題化合物を無色針状
晶として1.17g(収率82%)得た。
【0081】高分解能FAB−MS(m/z,(C17
1823+H)+として): 計算値 299.1396 測定値 299.14011 H−NMR(300MHz,CD3 OD,δppm):
3.13(2H,t,J=7.6Hz),3.73(3
H,s),3.85(2H,t,J=7.6Hz),
3.99(3H,s),4.81(2H,s),6.7
5(1H,s),8.06(1H,dd,J=5.8H
z,8.3Hz),8.57(1H,d,J=8.3H
z),8.81(1H,d,J=5.8Hz),8.9
3(1H,s)12−2) 6,7−ジメトキシ−1−(3−ピリジル
メチル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
−8−オール 原料として12−1で得られた化合物(1.06g、
2,86ミリモル)を用い、表題化合物を無色固体とし
て716mg(収率:83%)得た。
【0082】融点190−191.5℃ 高分解能FAB−MS(m/z,(C172023
H)+として): 計算値 301.1552 測定値 301.15341 H−NMR(300MHz,CD3 OD,δppm):
2.68(1H,td,J=4.1Hz,17.0H
z),2.81(1H,ddd,J=5.9Hz,1
0.1Hz,17.0Hz),2.90−3.00(1
H,m),2.99(1H,dd,J=9.2Hz,1
4.5Hz),3.15−3.35(2H,m),3.
77(3H,s),3.81(3H,s),4.36
(1H,dd,J=2.9Hz,9.2Hz),6.3
0(1H,s),7.39(1H,dd,J=4.9H
z,7.8Hz),7.78(1H,d,J=7.8H
z),8.40(1H,dd,J=1.8Hz,4.9
Hz),8.46(1H,d,J=1.8Hz) 実施例1313−1) 3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−
1−プロピルイソキノリン−8−オール・塩酸塩 原料としてN−(4,5−ジメトキシ−3−ヒドロキシ
フェネチル)ブタンアミド(430mg、1.61ミリ
モル)を用い、表題化合物を無色針状晶として332m
g(収率:72%)得た。
【0083】融点187−191℃ FAB−MS(m/z,(C1419NO3+H)
して):2501 H−NMR(300MHz,CD3 OD,δppm):
0.96(3H,t,J=7.4Hz),1.67(2
H,sex,J=7.4Hz),2.92(2H,t,
J=7.0Hz),3.09(2H,t,J=7.4H
z),3.55−3.67(2H,m),3.71(3
H,s),3.90(3H,s),6.61(1H,
s)13−2) 6,7−ジメトキシ−1−プロピル−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−オール 原料として13−1で得られた化合物(220mg、
0.770ミリモル)を用い、表題化合物を無色固体と
して191mg(収率:99%)得た。
【0084】FAB−MS(m/z,(C1421NO3
+H)+として):252 実施例1414−1) 3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−
1−(4−メトキシフェネチル)イソキノリン−8−オ
ール・塩酸塩 原料化合物として、N−(4,5−ジメトキシ−3−ヒ
ドロキシフェネチル)−2−(4−メトキシフェニル)
プロパンアミド(640mg、1.78ミリモル)を用
い、表題化合物を無色針状晶として478mg(収率:
71%)得た。
【0085】融点:191.5−193.0℃ 高分解能FAB−MS(m/z,(C2023NO4
H)として): 計算値 342.1706 測定値 342.17101 H−NMR(300MHz,CD3 OD,δppm):
2.85(2H,t,J=7.5Hz),2.98(2
H,t,J=7.7Hz),3.45(2H,t,J=
7.7Hz),3.58(2H,t,J=7.5H
z),3.75(3H,s),3.83(3H,s),
4.00(3H,s),6.70(1H,s),6.8
3(2H,d,J=8.5Hz),7.02(2H,
d,J=8.5Hz)14−2) 6,7−ジメトキシ−1−(4−メトキシ
フェネチル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−8−オール 原料として14−1で得られた化合物(300mg、
0.794ミリモル)を用い、表題化合物を無色固体と
して280mg(収率100%)を得た。
【0086】FAB−MS(m/z,(C2025NO4
+H)+として):3441 H−NMR(300MHz,CDCl3 ,δppm):
1.85−2.00(1H,m),2.10−2.22
(1H,m),2.54−2.89(4H,m),2.
94−3.04(1H,m),3.08−3.21(1
H,m),3.78(3H,s),3.82(3H,
s),3.85(3H,s),4.07(1H,dd,
J=2.4Hz,10.0Hz),6.19(1H,
s),6.81(2H,d,J=8.4Hz),7.1
7(2H,d,J=8.4Hz) 実施例156,7−ジメトキシ−1−(4−フルオロベンジル)−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−オー
N−(4,5−ジメトキシ−3−ヒドロキシフェネチ
ル)−4−フルオロフェニルアセトアミド(437m
g、1.31ミリモル)のクロロホルム溶液(6ml)
にオキシ塩化リン(370μl、3.97ミリモル)を
室温にて加え、窒素雰囲気下55℃にて8時間撹拌し
た。減圧下溶媒及び過剰のオキシ塩化リンを除去し得ら
れた残渣をメタノール(25ml)に溶解した。このメ
タノール溶液に氷冷下水素化ホウ素ナトリウム(65m
g、1.72ミリモル)を加え1時間撹拌した。減圧下
溶媒を留去して得られた残渣に飽和食塩水(50ml)
を加え、クロロホルム(30ml)で3回抽出した。有
機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を減圧留去し
て得られた残渣を酢酸エチル−ヘキサンより再結して表
題化合物を無色固体として199mg(収率:48%)
得た。
【0087】融点:195−200℃ FAB−MS(m/z,(C1820NO3F+H)+とし
て):3181 H−NMR(300MHz,CD3 OD,δppm):
2.97−3.08(3H,m),3.22−3.34
(1H,m),3.46−3.55(2H,m),3.
78(3H,s),3.83(3H,s),4.78
(1H,dd,J=3.4Hz,10.0Hz),6.
41(1H,s),7.07−7.13(2H,m),
7.34−7.38(2H,m) 以下の実施例16〜17では実施例15と同様の操作を
行ない,各々表題化合物を得た。 実施例166,7−ジイソプロポキシ−1−(4−メトキシベンジ
ル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8
−オール 原料としてN−(4,5−ジイソプロポキシ−3−ヒド
ロキシフェネチル)−4−メトキシフェニルアセトアミ
ド(1.56g、3.89ミリモル)を用い、表題化合
物を無色固体として1.00g(収率:67%)得た。
【0088】融点:115−120℃ 高分解能FAB−MS(m/z,(C2331NO4
H)+として): 計算値 386.2332 測定値 386.23321 H−NMR(300MHz,CDCl3 ,δppm):
1.28−1.35(12H,m),2.58(1H,
td,J=3.4Hz,15.9Hz),2.77−
3.00(3H,m),3.20(1H,dd,J=
2.8Hz,13.5Hz),3.80(3H,s),
4.24(1H,dd,J=2.8Hz,10.1H
z),4.50(1H,sep,J=6.1Hz),
4.56(1H,sep,J=6.1Hz),6.21
(1H,s),6.86(2H,d,J=8.5H
z),7.20(2H,d,J=8.5Hz) 実施例171−(3−メトキシベンジル)−6,7−メチレンジオ
キシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8
−オール 原料としてN−(4,5−メチレンジオキシ−3−ヒド
ロキシフェネチル)−3−メトキシフェニルアセトアミ
ド(730mg、2.22ミリモル)を用い、表題化合
物を無色固体として306mg(収率:44%)得た。
【0089】FAB−MS(m/z,(C1819NO4
+H)+として):3141 H−NMR(300MHz,CDCl3 −CD3OD,
δppm):2.60−2.72(1H,m),2.8
0−3.06(3H,m),3.16−3.27(1
H,m),3.31(1H,dd,J=3.2Hz,1
3.9Hz),4.43(1H,dd,J=2.9H
z,10.3Hz),5.81−5.88(2H,
m),6.23(1H,s),6.77−6.92(3
H,m),7.26(1H,t,J=7.7Hz) 参考例16,7−ジメトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−
2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン−8−オール(dl−コ−パバリン)の合成 実施例1−2で得られた6,7−ジメトキシ−1−(4
−メトキシベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロ
イソキノリン−8−オール(2.55g、7.74ミリ
モル)をクロロホルム−メタノール(1:1)100m
lに溶解し、35%ホルマリン(3.6ml、45.3
ミリモル)を加え室温にて2時間撹拌した。氷冷下水素
化ホウ素ナトリウム(3.40g、89.8ミリモル)
を加え室温にて2時間撹拌した。溶媒を減圧留去して得
られた残渣に水200mlを加え、1N塩酸で中和後ク
ロロホルム(100ml×3)で抽出した。有機層を硫
酸マグネシウムで乾燥後減圧濃縮し、残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノー
ル)で精製し、表題化合物を淡黄色粉末として2.09
g(収率:79%)得た。
【0090】融点:112−114℃ FAB−MS(m/z,(C2025NO4+H)+とし
て):3441 H−NMR(300MHz,CDCl3 ,δppm):
2.35(3H,s),2.35−2.45(1H,
m),2.73−2.87(2H,m),2.98(1
H,dd,J=3.2Hz,14.2Hz),3.20
−3.32(1H,m),3.78(3H,s),3.
83(3H,s),3.88(3H,s),3.95
(1H,d,J=3.2Hz,8.8Hz),6.20
(1H,s),6.80(1H,d,J=8.8H
z),7.18(1H,d,J=8.8Hz)
【0091】
【発明の効果】本発明方法によれば従来合成が困難であ
った6,7−ジアルコキシ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−8−オール類を6,7−ジアルコキ
シ−3,4−ジヒドロイソキノリン−8−オール類を経
由して高収率で得ることができる。
【0092】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C07D 491/056 221:00 317:00) (54)【発明の名称】 6,7−ジアルコキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−8−オール類、その製造法及び該化合 物を用いた6,7−ジアルコキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−オール類 の製造法

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 [式中、R1及びR2はそれぞれ独立して低級アルキル基
    もしくはベンジル基を示すか、又は共に一緒になってメ
    チレン基を示し、R3は水素原子もしくは低級アルキル
    基を示すか、又は1ないし3個の低級アルコキシ基、ベ
    ンジルオキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基及び低級アル
    コキシカルボニルメチル基の群から選ばれる置換基でベ
    ンゼン環上の水素原子が置換されていてもよいベンジル
    基を示すか、低級アルコキシ基もしくはベンジルオキシ
    基でベンゼン環上の水素原子が置換されていてもよいフ
    ェネチル基を示すか、又はヘテロアリールメチル基もし
    くはヘテロアリールエチル基を示す]で表される化合物
    (但し、R3がメチル基の場合、R1及びR2が同時にメ
    チル基である化合物を除く。)又はその塩。
  2. 【請求項2】 一般式 【化2】 [式中、R1及びR2はそれぞれ独立して低級アルキル基
    もしくはベンジル基を示すか、又は共に一緒になってメ
    チレン基を示し、R31は水素原子もしくは低級アルキル
    基を示すか、又は1ないし3個の低級アルコキシ基、ベ
    ンジルオキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基及び低級アル
    コキシカルボニルメチル基の群から選ばれる置換基でベ
    ンゼン環上の水素原子が置換されていてもよいベンジル
    基を示すか、低級アルコキシ基もしくはベンジルオキシ
    基でベンゼン環上の水素原子が置換されていてもよいフ
    ェネチル基を示すか、又はヘテロアリールメチル基もし
    くはヘテロアリールエチル基を示す]で表される化合物
    をリン酸のハロゲン化物の存在下、フェノール性水酸基
    のオルト位選択的に環化させて、一般式 【化3】 [式中、R1、R2及びR31は前記の意味を有する]で表
    される化合物又はその塩とし、更に該化合物又はその塩
    を還元することを特徴とする、一般式 【化4】 [式中、R1、R2及びR31は前記の意味を有する]で表
    される化合物又はその塩の製造法。
  3. 【請求項3】 一般式 【化5】 [式中、R1及びR2はそれぞれ独立して低級アルキル基
    もしくはベンジル基を示すか、又は共に一緒になってメ
    チレン基を示し、R31は水素原子もしくは低級アルキル
    基を示すか、又は1ないし3個の低級アルコキシ基、ベ
    ンジルオキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基及び低級アル
    コキシカルボニルメチル基の群から選ばれる置換基でベ
    ンゼン環上の水素原子が置換されていてもよいベンジル
    基を示すか、低級アルコキシ基もしくはベンジルオキシ
    基でベンゼン環上の水素原子が置換されていてもよいフ
    ェネチル基を示すか、又はヘテロアリールメチル基もし
    くはヘテロアリールエチル基を示す]で表される化合物
    をリン酸のハロゲン化物の存在下、フェノール性水酸基
    のオルト位選択的に環化させることを特徴とする、一般
    式 【化6】 [式中、R1、R2及びR31は前記の意味を有する]で表
    される化合物又はその塩の製造法。
  4. 【請求項4】 一般式 【化7】 [式中、R1及びR2はそれぞれ独立して低級アルキル基
    もしくはベンジル基を示すか、又は共に一緒になってメ
    チレン基を示し、R31は水素原子もしくは低級アルキル
    基を示すか、又は1ないし3個の低級アルコキシ基、ベ
    ンジルオキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基及び低級アル
    コキシカルボニルメチル基の群から選ばれる置換基でベ
    ンゼン環上の水素原子が置換されていてもよいベンジル
    基を示すか、低級アルコキシ基もしくはベンジルオキシ
    基でベンゼン環上の水素原子が置換されていてもよいフ
    ェネチル基を示すか、又はヘテロアリールメチル基もし
    くはヘテロアリールエチル基を示す]で表される化合物
    又はその塩を還元することを特徴とする、一般式 【化8】 [式中、R1、R2及びR31は前記の意味を有する]で表
    される化合物又はその塩の製造法。
JP5060846A 1993-02-25 1993-02-25 6,7−ジアルコキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−8−オール類、その製造法及び該化合物を用いた6,7−ジアルコキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−オール類の製造法 Pending JPH06247935A (ja)

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