JPH06247874A - ほにゅう動物の熱帯けいれん性不全マヒおよびhtlv−1伝染患者の神経衝動および認識性挙動の治療方法 - Google Patents

ほにゅう動物の熱帯けいれん性不全マヒおよびhtlv−1伝染患者の神経衝動および認識性挙動の治療方法

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JPH06247874A
JPH06247874A JP5166067A JP16606793A JPH06247874A JP H06247874 A JPH06247874 A JP H06247874A JP 5166067 A JP5166067 A JP 5166067A JP 16606793 A JP16606793 A JP 16606793A JP H06247874 A JPH06247874 A JP H06247874A
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thr
peptide
cys
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Candace B Pert
ビー.パート キャンデイス
Michael R Ruff
アール.ラフ マイケル
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Advanced Peptides and Biotechnology Sciences
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 HIVまたはHIV外包プロテンに対する抗
体の存在を識別する診断的な手段を提供する。 【構成】 R*aがK端部残基Ala−,D−Alaま
たはCys−Ala−を示し、R*bがカルボキシル端
部残基−Thr、−Thrアミド、−Thr−Cysま
たはエステルまたはアミドであるその誘導体を示すとき
に、構造式R*a−Ser−Thr−Thr−Thr−
Asn−Tyr−R*bで示されるペプチドなどを有効
量だけ調整することを特徴とするほにゅう動物の熱帯け
いれん性不全マヒ治療方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はほにゅう動物の熱帯け
いれん性不全マヒおよびHTLV−1伝染患者の神経衝
動および認識性挙動の治療方法に関するものであり、さ
らに詳しくは合成施薬された短ペプチド連鎖を用いて内
鼻的に治療することにより人間のリンパ球などの細胞の
ウイルス性伝染を防止する方法に関するものであり、該
短ペプチド連鎖は細胞表面のレセプター座をブロックす
ることにより人間の細胞にHTLV−III/LAV
(以下HIVTP略記する)が結合することを禁止する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ペプチドは伝染を防止する働きがある一
方、適当なキャリアーと組み合わされたときには、HI
Vウイルスの外包プロテンに対する抗体先生を減少させ
る機能がある。したがってこれらのペプチドはワクチン
としても用いて、後天性免疫不全症候群(いわゆるエイ
ズ)の進行を防止することができる。ペプチドに対する
単クローン抗体もまた診断剤として用いて、HIVウイ
ルスを識別することができる。したがってペプチドおよ
びペプチドに対する抗体はHIVキャリアまたはエイズ
患者の識別用のテストキットを用意するのに使用できる
のである。
【0003】エイズ(HIV)ウイルスの完全に核化さ
れた連鎖についてはすでにいくつかの研究報告がある。
例えば1985年1月発行のネイチャー誌第313号の
第277頁に記載されたリーラトナー他の論文、198
5年2月発行ネイチャー誌第313号の第450頁に記
載されたムエジング他の論文、1985年発行セル誌第
40号の第9〜17頁に記載されたワインハブソン他の
論文などがそれである。外包遺伝子は特に抗原性と伝染
性がある。しかし外包プロテンもまた非常に拡散する領
域を有していることが知られている。HIVウイルス外
包グリコプロテンは人間、ネズミおよびサルなどのの脳
皮質および免疫システムの細胞に非共有的に(NON-COVA
LENTLY)に固着することが知られている。
【0004】ウイルスが細胞皮質レセプター上の特殊な
座に付着することにより細胞および筋肉属性を活性化さ
せるということを認識することにより、細胞皮質のウイ
ルス性レセプター座に結合してそれらの細胞に特殊なウ
イルスが結合するのを防止するような薬剤を求める研究
活動が盛んになった。特殊なレセプターにより仲介され
るワクチンウイルス伝染が合成ペプチドによりブロック
されるという事実はすでに立証されている。例えばネイ
チャー誌第318号の第663〜667頁に記載された
エプスタイン他の論文がその一例である。
【0005】HIVウイルスはCD4またはT4領域と
して知られている表面細胞に結合するもので、これらは
Tリンパ球および大食細胞などのHIV伝染に弱い種々
のM上に存在するものである(例えばサイエンス誌第2
26号の第1165〜1171頁に記載の「HTLV−
IIの属性についての議論」などの論文を参照)。
【0006】免疫不全からくる症状に加えてエイズ患者
は神経心理的な不全を呈するものである。中枢神経およ
び免疫システムは非常に多くの特殊な細胞表面認識分子
を有しており、これらが神経ペプチド仲介細胞間伝達の
レセプターとして機能する。これらの神経ペプチドおよ
びそのレセプターは非常に発展的な安定性を呈し、単細
胞組織においても高等動物においても不変な形態に保持
されるものである。加えて中枢神経および免疫システム
は通常のCD4(T4)細胞表面認識分子を呈し、これ
らはHIV外包グリコプロテン(gp20)の結合のた
めのレセプターとして機能する。
【0007】同様な高度に保持された神経ペプチド情報
的物質はHIVに非常に類縁なレセプターを通して免疫
および脳機能を調整するので、HIVグリコプロテンg
p20と短ペプチド(先にエプスタインバールウイルス
中に識別された)との間の非常に類縁なアミノ酸連鎖ウ
イルス性レセプター結合に必要な核ペプチドを示してい
るものと仮定される。そのようなペプチドは、レセプタ
ー細胞と結合してHIVgp20の結合を妨げることに
より、HIVによる細胞の伝染を防止するのに有用であ
るものと仮定される。またそのようなレセプター座への
ペプチド結合はペプチド連鎖に指向された抗体の生成を
促進し、かつこれらのペプチドはエイズの防止に関して
免疫学的な根拠を与えるのに使用できるものと仮定され
る。
【0008】最近の研究により、共通のレセプターおよ
びトランスミッター機構が中枢神経および細胞免疫シス
テム中に見出されることが、明らかになった。ある種の
ウイルスはこれらの共通の経路を利用して細胞および循
環白血球中に入り込むことができるかもしれない。ペプ
チドTはペルトその他により述べられた(1986年発
行PNAS誌第3卷第9254〜9258頁記載)バソ
活性(VASO ACTIVE)腸ペプチド(VIP)のサブユニ
ット連鎖と相同な変態オクタペプチドである。これは連
鎖化全てのHIV個体の120キロダルトン外包グリコ
プロテン中に相同形状で存在することが確認されてい
る。
【0009】分類gp120のオートラジオグラフィー
写像により、VIPレセプターに富んだ領域におけいて
より大なる結合が起きることが、確認された。さらにビ
トロ(VITRO)研究においては、VIPおよびペプチド
Tはともに、gp120の脳筋肉に対する結合および細
胞培養中におけるHIV複製を、禁止することが明らか
になった。ピコ分子濃度中におけるペプチドTは細胞培
養および動物中におけるgp120の神経毒性効果をブ
ロックすることが明らかになった。1日当り224mg
までの内鼻ペプチドTは毒性を呈さず、最近の研究に参
加したHIV伝染患者中の神経認識性機能を改善するこ
とが分かった。アデクション(インプレス)記載のロー
ゼンエムアイ他の論文、1788年発行ネーチャー誌第
335号の639〜642頁記載のブレンネマンデー他
の論文、1989年発行ランセット誌第II号の第22
6〜227頁記載のブリッジテーピー他の論文およびア
ブストラクト第6イントル第1卷の第330頁のヒルジ
ェーエム他のエイズに関する論文など)。
【0010】このような観察が妥当であることは、HI
V誘発神経毒性がgp120結合による細胞間自由カル
シウムの増加を伴なうという、最近の発見により裏付け
された。ニドジピンなどのカルシウムチャンネルブロッ
カーこの事実を相殺することが知られた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのような従来
技術にあっては、脳皮質および免疫システムのレセプタ
ー座に対するHIV(エイズウイルス)の結合を防止す
ることにより、エイズの症状を軽減するように作用する
ペプチドを提供することには、成功していないのであ
る。
【0012】またHIVに暴らされた人間中のエイズの
進行に対して抵抗するワクチンとして用いるペプチドを
提供することにも成功していないのである。
【0013】かかる従来技術の実情に鑑みて、この発明
の基本的目的は、脳皮質および免疫システムのレセプタ
ー座に対するHIV(エイズウイルス)の結合を防止す
ることにより、エイズの症状を軽減するように作用する
ペプチドを提供することにある。
【0014】この発明の他の目的は、HIVに暴らされ
た人間中のエイズの進行に対して抵抗するワクチンとし
て用いるペプチドを提供することにある。
【0015】この発明の他の目的は、HIVまたはHI
V外包プロテンに対する抗体の存在を識別する診断的な
手段を提供すること、およびHIVを禁止する短ペプチ
ド連鎖を活性治療学的成分として用いて内鼻治療を可能
とすること、およびHIV感染患者の治療に内鼻的施薬
によりペプチドTを使用すること、にある。
【0016】この発明のさらに他の目的は、HIVまた
はgp120の結合または人間の細胞に対する毒性を禁
止するオクタペプチドおよびペンタペプチドを治療学的
に利用すること、およびHIV伝染患者の内鼻的治療に
有効な短ペプチド連鎖を含んだ薬学的組成を提供するこ
と、および脳、身体または免疫システムに対するウイル
スの結合を防止することによりウイルス性疾患の症状を
軽減するペプチドを提供すること、にある。
【0017】この発明のさらに他の目的は、活性治療学
的成分として短ペプチド連鎖を用いて熱帯けいれん性不
全マヒ(TSP)を治療すること、およびTSPの治療
にペプチドTを利用すること、および内鼻的な施薬によ
りTSPの治療にペプチドTを利用すること、およびT
SPの治療にオクタまたはペンタペプチドを治療学的に
利用すること、にある。
【0018】
【課題を解決するための手段】このため第1の発明にお
いては、R*aがK端部残基Ala−,D−Alaまた
はCys−Ala−を示し、R*bがカルボキシル端部
残基−Thr、−Thrアミド、−Thr−Cysまた
はエステルまたはアミドであるその誘導体を示すとき
に、構造式
【化10】 で示されるペプチド、またはR*1がK端部残基R*6
XまたはR*6(R*6がThr−、Ser−、Asn
−、Leu−、Ile、−Arq−またはGlu−であ
り、XがCysである)を示し、R*2がThr、Se
rまたはAspを示し、R*3がThr、Ser、As
n、Arg、Gln、LysまたはTrpを示し、R*
4がTyrを示し、R*6がR*7XまたはR*7であ
るカルボキシル(R*7がいずれかのアミノ酸であり、
XがCysまたはエステルまたはアミドであるその誘導
体または生理学的に受容できるその塩である)を示すと
きに、構造式
【化11】 で示されるペプチド、を有効量だけ調整することを要旨
とする。
【0019】さらに第2の発明においては、R*aがK
端部残基Ala−、D−AlaまたはCys−Ala−
を示し、R*bがカルボキシル端部残基−Thr、−T
hr−アミド、−ThrCysまたは−Thr−Cys
アミドまたはエステルまたはアミドであるその誘導体を
示すときに、構造式
【化12】 で示されるペプチド、またはR*1がK端部残基Thr
−、Serまたは−Asnを示し、R*2がThr、S
erまたはAspを示し、R*3がThr、Ser、A
snまたはArgを示し、R*4がTyrを示し、R*
5がカルボキシル端部残基−Thr、−Thr−アミ
ド、−Thr−Cys、−Thr−Cys−アミド、−
Arq−Arq−アミド、−Arq−Cys、−Arq
−Cys−アミド、−Gly、−Gly−アミド−、−
Gly−Cysまたは−Gly−Cys−アミドまたは
エステルまたはアミドであるそれらの誘導体または生理
学的に受容できる塩を示すときに
【化13】 で示されるペプチド、を有効量だけ調整することを要旨
とする。
【0020】さらに第3の発明においては、R*aがア
ミノ端部残基Ala−、D−AlaまたはCys−Al
aを示し、R*bがカルボキシル端部残基−Thr、−
Thr−アミド、−Thr−Cysまたは−Thr−C
ys−アミドを示すときに、構造式
【化14】 で示されるペプチド,またはR*1がアミノ端部残基T
hr−、Cys−Thr−、Ser−、Cys−Ser
−Asn−、Cys−Asn−、Glu−、Cys−G
lu−、Arg−、Cys−Arq−、Ile−、Cy
s−Ile−、Leu−またはCys−Leu−を示
し、R*2がThr、SerまたはAspを示し、R*
3がThr、Ser、Asn、Arg、Gln、Lys
またはTrpを示し、R*4がカルボキシル端部残基T
yrまたは−Tyr−Cysまたはそれらのエステルま
たはアミド誘導体を示すときに、構造式
【化15】 で示されるペプチド、を有効量だけ調整することを要旨
とする。
【0021】さらに第4の発明においては、R*aがア
ミノ端部残基Ala−、D−AlaまたはCys−Al
a−を示し、R*bがカルボキシル端部残基−Thr、
−Thr−アミド−Thr−Cysまたは−Thr−C
ys−アミドまたはエステルまたはアミドであるその誘
導体であるときに構造式
【化16】 で示されるペプチド、またはR*1がアミノ端部残基R
*6XまたはR*6を示し(R*6がThr−、Ser
−、Asn−、Leu−、Ile−、Arg−またはG
lu−を示し、XがCysを示す)、R*2がThr、
SerまたはAspを示し、R*3がThr、Ser、
Asn、Arg、Gln、LysまたはTrpを示し、
R*4がTyrを示し、R*5がカルボキシル端部残基
R*7XまたはR*7を示す(R*7がいずれかのアミ
ノ酸であり、XがCysまたはエステルまたはアミドで
あるその誘導体である)とき構造式
【化17】 で示されるペプチド、を内鼻的に施薬することを要旨と
する。
【0022】さらに第5の発明においては、R*1がア
ミノ端部残基Thr−、Cys−Thr−、Ser−、
Cys−Ser−、Asn−、Cys−Asn−、Gl
u−、Cys−Glu−、Arg−、Cys−Arg
−、Ile−、Cys−Ile−、Leu−またはCy
s−Leu−を示し、R*2がThr、SerまたはA
spを示し、R*3がThr、Ser、Asn、Ar
g、Gln、LysまたはTrpを示し、R*4がカル
ボキシル端部残基−Tyr、−Tyr−Cys−または
エステルまたはアミドであるその誘導体を示すとき、構
造式
【化18】 で示される有効量のアミノを内鼻的に施薬することを要
旨とする。
【0023】
【作用】ペプチドTが核サイド類縁物から離れた場所で
活動し、核サイド類縁物と一緒にシネルジスチックに活
動して認識性、神経衝動性、抗ウイルスおよび症状領域
によい結果をもたらし、同時にそれ自身も効果を発現す
る。
【0024】
【実施例】HIV外包グリコプロテン中(GP120)
のオクタペプチドの存在はコンピューターの助けを借り
た分析により確認されている。このペプチド(トレオニ
含有量が多いのでペプチドTと呼ばれているが)は脳皮
質に対するGP120の結合を禁止することが知られて
いる。このペプチドは連鎖Ala−Ser−Thr−T
hr−Thr−Asn−Tyr−Thrを有している。
その後の研究により一群のペンタペプチドも同様な結合
性を具えていることが分かった。
【0025】第1の発明によれば構造式
【化19】 で示されるペプチドが得られるのである。ここでR*a
はアミノ端部残基Ala−またはD−Alaを示し、R
*bはカルボキシル端部残基−Thr、−Thr−アミ
ド、−Thr−Cysまたは−Thr−Cys−アミド
またはCys−Alaまたはエステルまたはアミドであ
るその誘導体を示す。または構造式
【化20】 で示されるペプチドが得られるのである。ここでR*1
はアミノ端部残基R*6R*6X(R*6はThr−、
Ser−、Asn−、Glu−、Arg−、Ile−ま
たはLeu−を示し、XはCysを示す)を示す。R*
2はThr、SerまたはArpを示す。R*3はTh
r、Ser、Asn、Arg、Gln、LysまたはT
rpを示す。R*4はTyrを示す。R*5はカルボキ
シル端部残基R*7XR*7(R*7はアミノ酸であ
り、XはCysである)を示すか、またはエステルまた
はアミドであるその誘導体を示す。R*5は好ましくは
カルボキシル端部残基−Thr、−Argまたは−Gl
yを示すか、または対応するD−アミノ酸がアミノ端部
残基であるその誘導体を示す。
【0026】R*5における好ましいアミノ酸を指定し
たが、この位置におけるアミノ酸は非常に広範である。
事実ペプチドの端部をカルボキシル端部アミノ酸として
R*4(トリシン)にすることもでき、この場合R*5
は存在しない。これらのペプチドはここで教示した群の
結合特性を保持している。ここで述べた生理学的特性の
目的からセリンおよびトレオニンは置換できるようであ
る。この発明の活性化合物はペプチドの生理学的に受容
できる塩として存在することができる。
【0027】このクラスのペプチドはT4のようなHI
Vウイルスに結合することが発見されている。上記のペ
プチドTと同様に最も好ましいペプチドは構造式
【化21】 で示されるオクタペプチドであり、さらに構造式
【化22】 で示されるペンタペプチドであり、さらにD−Thrを
アミノ端部残基とした相同体および/またはカルボキシ
ル端部において誘導されたアミドである。
【0028】この発明の化合物は血液脳バリアーを通っ
ての分子通過を高めるものとして知られている方法によ
り変態することができる。特にアセチル化によりペプチ
ドの結合活性を高め得ることが確認されている。端部ア
ミノとカルボキシル座は特に変態に適した座である。
【0029】この発明のペプチドはまた強制的形態にお
いて変態して安定性と経口適合性を改善することができ
る。なおこの明細書ではつぎのような略記表示を用いて
いるものである。
【表1】 なお特にこのような表示法によらない場合のアミノ酸は
L−ステレオイソマーの天然形態をとるものである。
【0030】12ペンタペプチドのアミノ酸連鎖の比較
を表1に示す。我々が行なった初期のコンピューター調
査によると、ペプチドT(ARV単離体に含まれる)が
関連ある部分であることが分かったが、さらなるウイル
ス性連鎖が入手可能になったので、関連あるバイオ活性
な連鎖としては名義上ペプチドT[4−8]または連鎖
TTNYTを含む短ペンタペプチドが有ることが明かに
なった。第1表において比較した単離体においてはこの
より短い領域においてのみ実質的な相同が識別された。
変化の全んどは2種の非常に関連のあるセリン(S)と
スレオニン(T)との相互変換である。
【0031】ペプチドTの位置7のチロシンはこれら全
ての構造の不変性質であって、バイオ活性に対して義務
的である。位置5において起きる置換としてはT、G、
RまたはSなどがある。位置4および6は最初一部の例
外を別としてS、TおよびNに制約されたもので、全て
のアミノ酸は非常に近いステアリンの性質を具えた不変
極性基を含んでいた。5種の異なるエイズウイルス単離
体の共通連鎖を調べた結果、ペプチドT連鎖の周りのま
たは含む領域は非常に変化し易い領域であることが分か
った。このような変化性は機能の強い選択的多様化を通
しての特殊化を示すものである。アヘン性ペプチドと同
様に、これらのペプチドT相同体は種々の形態(例えば
メトおよびルウ−エンケファリンを思い出させる)で存
在するもののようである。種々のエイズウイルス単離体
中に見られるこれらのペンタペプチド連鎖は生物学的に
活性でありCD4レセプターの対決体として相互干渉で
きるものである(以前はTヘルパー細胞の表面「マーカ
ー」として広く知られていた)。
【0032】
【表2】 この表においてARVの数字はARVenv連鎖(9)
中におけるアミノ酸の相対位置を示すものである。
【0033】7種のアミノ酸ペプチドCYS−THR−
THR−ASN−TYR−THR−CYSもまた活性で
ある。核にシステンを添加しても活性に悪影響を及ぼす
ことはなく、この核が循環誘導体またはペプチド鎖に含
まれるのに悪影響を及ぼすこともない。
【0034】このペプチドは発明者と製造者との秘密合
意の下にペニンシュラ研究所により合成されたものであ
る。固相ペプチド合成のメリフィールド法が用いられた
(アメリカ特許第3,531,258号参照)。この合
成されたペプチドは特に好ましいものである。ペプチド
Tおよびその一部であるペンタペプチドはウイルスから
隔離することができ、メリフィールド法により調整され
たペプチドはウイルスおよび細胞的な屑がない。したが
って合成ペプチドを用いたときには汚染物質に対する不
都合な反応は起きないのである。
【0035】この発明により内鼻的に施薬されるペプチ
ドは従来からあるペプチド合成法によっても製造できる
ものである。固相法および液相法その他のいずれの方法
(例えば酵素法)であっても使用することができる。し
かしメリフィールドの固相法が特に便利であることが分
かった。中間合成段階中ペプチドが固相を保つので、そ
の取扱いが便利なのである。この固相台はクロロメチル
化されたスチレン−ジビニルベンゼン重合体である。
【0036】カルボキシル端部アミノ酸のN−保護され
た形態のもの(例えばt−ブトオキシカルボニル保護さ
れた[Boc]アミノ酸)をクロロメチル化されたスチ
レンジビニルベンゼン重合体樹脂のクロロメチル残基と
反応させて樹脂の保護アミノアシル誘導体を製造する。
この場合アミノ酸は樹脂に対してベンジルエステルとし
て結合される。これが脱保護されて次の必要なアミノ酸
と反応して、樹脂に付着された保護ジペプチドを生成す
る。このアミノ酸は一般に活性化された形(例えばカル
ボジミドまたは活性エステル)で用いられる。連鎖は反
復され、必要とされるペプチドが樹脂上に集められるま
で、必要とされるN−保護されたアミノ酸を具えたアミ
ノ端部における濃縮によりP鎖は一度に1残基あて成長
する。
【0037】このペプチド樹脂はついで無水フッ化水素
酸により処理されて、集められたペプチドを樹脂にリン
クしているエステルが裂かれて、必要なペプチドが自由
化されるのである。合成反応中ブロックされなければな
らないアミノ酸の側鎖機能基は同時に除くことができ
る。アミノ基をカルボキシル端部に有したペプチドの合
成は、4−メチルベンジルハイドロオキシルアミン樹脂
を用いて、従来の方法で行なうことができる。
【0038】この発明の化合物は細胞のレセプター座を
効果的にブロックしてサル、ネズミおよび人間の脳皮質
の細胞および免疫システムの細胞などにおけるHIVに
よる細胞伝染を防止して、ウイルスgp120の毒性効
果をブロックするものであることが確認された。
【0039】したがってこの発明が提供する薬学的な組
成においては、この発明のペプチド化合物は人間および
動物用の薬剤に適した薬学的に受容できるキャリアーま
たは賦形剤と一緒になっている。このような組成は1種
以上の薬学的に受容できるキャリアーまたは賦形剤と従
来の方法により混合されるのである。さらにこのような
組成は1種以上の他の(必要なら異なる抗ウイルス剤で
ある)治療剤を含んでいてもよい。
【0040】かくしてこの発明のペプチドは経口、内
鼻、口内、直腸などの施薬に用いられるのである。
【0041】特にこの発明のペプチドは注射または注入
用として適しており、保存剤と共に単服用のアンプルま
たは複服用の容器の形で提供することができるのであ
る。またこの化合物は懸濁液、溶液、油性または水性媒
介物中ののエマルジョンなどの形態をとることができ、
沈澱防止剤や安定剤や分散剤などを含むこともできるの
である。活性成分は使用前には例えばステリル、ピロジ
ンフリー水などとの混合のために粉状であってもよい。
活性成分は内鼻的に施薬するのが特に好ましく、また毎
日1回を越える施薬が好ましい。
【0042】この発明の薬学的な組成はアンチマイクロ
ビアル剤(ANTIMICROBIAL AGENT)や保存剤などを含ん
でもよい。さらには0.001〜99%からの活性物質
を含んでもよい。
【0043】またこの発明の薬剤組成製造方法において
は、上記のようなペプチドを薬学的に受容できるキャリ
アなどと組み合わせるのである。
【0044】注射による施薬、内鼻スプレーまたは注入
のためには、約70キロの体重の成人の場合には1日当
り総量で0.2〜50mg、より細かくは0.2〜30
mg、さらに細かくは0.2〜10mg用いる。この1
日当り総量は1回に施薬してもよく数回に分けて施薬し
てもよい(例えば1〜4回くらいというように)。いず
れにしてもいかなるやり方で施薬するかとか患者の体調
により決まってくる。
【0045】親和性定数はモルヒネの場合と同様である
ものと仮定される。すなわち1日当り0.33〜K0.
003mg/kgの施薬量が有効適正であるものと考え
られる。血液濃度としては10-6〜10-11分子血液濃
度くらいがよい。サルに1日当り3mg/kg施薬する
と、血清濃度が150x10-9Mくらいとなる。この濃
度は血清濃度を10-8Mとするのに必要なそれの15倍
である。霊長類は人間の施薬量の10倍くらいを必要と
する。
【0046】またこの発明によるワクチン製造において
は、この発明のペプチドを用いてエイズウイルスによる
伝染に対しての予防を行なう。このワクチンは有効免疫
学量のペプチド(例えば1μ〜20mg/kg)を含む
もので、殺菌水、食塩水または緩衝食塩水などの媒介物
中において人間の血清アルブミンなどのプロテンに接合
されてもよい。アルミニウムハイドロキシゲルなどの補
助薬を用いてもよい。施薬は例えば内筋肉、内腹、皮下
または内静脈注射なおによってもよい。施薬は一度にや
ってもよく、例えば1〜4週間の間隔を置いて行なって
もよい。
【0047】カニから採った抗原連鎖や他の無脊椎動物
から採ったプロテンもこの発明のペプチドに添加して抗
原性を高めることができる。
【0048】またこの発明のエイズ検知のためのテスト
キットおよびこの発明のペプチドを含んだエイズウイル
スに対する抗体をテストキットにテスト剤として用いて
(酵素リンクされた免疫溶剤分析または酵素免疫分析に
おいて)、エイズの感染を検知したり、エイズや前エイ
ズ症状に対する抗性を付与したりすることができる。こ
れらのテストキットは非溶解多孔性表面または固体基層
を含んでいて、これらを抗原ペプチドまたは単クローン
抗体が予吸収または共有結合するのである。これらの表
面または基層は好ましくは、ミクロタイターの板または
壁、テスト血清、面または基層に吸収された抗原や抗体に
特に結合または飽和するへテロアンチ血清、種々の希釈
剤や緩衝剤、特に結合した抗体の検知ための接合剤や酵
素置換体、コファクターおよびクロモゲンなどの信号発
生性反応剤など、の形をとるものである。
【0049】この発明のペプチドはまた単クローン抗体
を引き出す免疫原として用いることができ、この単クロ
ーン抗体は通常の技術により特にエイズウイルスの外包
連鎖の適当な座に結合するもので、これらの単クローン
抗体もこの発明の一部をなすものである。
【0050】この発明の好ましき実施例によれば、短ペ
プチド連鎖を内鼻的に施薬するものである。ペプチドの
施薬量は可変ではあるが、一般に1日当り0.2〜50
mgの範囲にあり、例えば毎日3回づつ等間隔(好まし
くは8時間置きに)で内鼻スプレーにより施薬する場合
には、1日当り約1.2、6または30mgである。ペ
プチドTを用いても血液細胞、EKG、血液化学および
尿分析には毒性がないのである。この発明の内鼻的ペプ
チドTは安全な治療剤であって、CD4カウントは安定
化しており、ウイルスgp120は減り、p24抗体に
はカット効果はなく、HIV感染の症状などが減るので
ある。
【0051】この発明のペプチドはまた熱帯けいれん性
不全マヒ(TSP)の治療に効果的であることが確認さ
れた。この病気は脚および足のマヒを特徴とするもの
で、ぼうこうおよび性的な障害、進行性劣化および記憶
注意力の欠陥などを伴なうものである。この病気は熱帯
および西日本の風土病であって、約200,00人ほど
がこれに犯されている。TSPは性的および人間の乳に
より感染するもので、HIV(エイズウイルス正式には
HTLVIII)に関連する人間レトロウイルスである
HTLV1により引き起こされるものである。TSP
は、以前全んど性的に感染する病気と考えられていたよ
り遥かに、アメリカ合衆国において益々盛んになってき
ているのである。この病気はニクロ神経学的な能力減退
性の病気なのである。
【0052】TSPまたはHTLVIウイルスはウイル
ス外包連鎖中にペプチドT反応性連鎖を有している。こ
れは、ペニシリンが同様の細胞壁(ウイルス外包に類縁
する)を具えたバクテリアの広範囲な抗バクテリアであ
るのと同様に、このようなペプチドが広範囲な抗レトロ
ウイルス活性を有しているからである。ペプチドTはT
SPにおいて毀損された機能を制御する仙骨脊髄中の神
経に作用することが確認された。
【0053】TSP治療に用いるこの発明のペプチド
は、注射または注入により施薬されるもので、単施薬用
のアンプル形状であってもよく、複施薬用の容器形状で
あってもよい。施薬は内鼻的に行なうのが好ましく、1
日当り数回施薬を行なうのがよい。その施薬量は一般に
1日当り0.2〜50mgである。、例えば毎日3回づ
つ等間隔(好ましくは8時間置きに)で内鼻スプレーに
より施薬する場合には、1日当り約1.2、6または3
0mgである。ペプチドTを用いても血液細胞、EK
G、血液化学および尿分析には毒性がないのである。こ
の発明の内鼻的ペプチドTはTSPに対する安全な治療
剤である。
【0054】ついでgp120のラジオ分類(RADIOLAB
ELLING),脳皮質の用意、gp120のレセプターに対
する結合と架橋およびT4抗原の免疫沈澱について説明
する。HIVのHTLV−IIIb単離体はH9細胞中
において増殖され、gp120は免疫親和性クロマトグ
ラフィーおよび準備NaDodSO4/PAGEにより
単離された。純化されたgp120はクロロアミンT法
により125と分類された。
【0055】新鮮な人間、サルおよびネズミの海馬を、
100volでPH7.4の氷冷50mMヘペ(HEPE)
中において、急速に均質化した(POLYTRON、ブ
リンクマン・インスツルメント製)。遠心分離(15,
000xg)により回収した皮質オリジナルの緩衝体積
中において洗浄し生または−70℃ で貯蔵して使用し
た。使用前に、脳皮質と高度に純化したT細胞をリン緩
衝食塩水(PBS)中で15〜30分予備加熱した。初
期重量2gの脳(α100μのプロテン)から得られた
皮質を28,000cpmの125−gpと共に最終体
積200μlのヘペ(0.1%のボビン血清アルブミン
および0.005%のペプチド禁止剤バシトラシン、
0.005%のアプロチニン、0.001%のレオペプ
チンおよび0.001%のチロモスタチンを含有)中で
37℃ で加熱した。加熱後は急速に真空フィルターし
レセプター結合物質を決定するためにカウントした。
【0056】免疫沈澱の用意に際しては、0.5%トリ
トン−X−100溶液化ラクトパーオキシダーゼ/グル
コーゼ/125I−ヨウ素化脳皮質または不活性T細胞を
表示されたmAbsと共に反応当り10μgで加熱した
(4℃ において終夜)。固相免疫吸収体(免疫ビー
ド、Bis−Rad)を用いて、NaDodSO4によ
る溶解前に、免疫複合体を沈澱させた。残りの加熱体は
原mAbまたはサブクラス残留mAb(OKT8)を含
んでいなかった。
【0057】つぎに神経解剖およびコンピューターによ
る濃度測定について説明する。生冷凍した人間、サルお
よびネズミの脳の低温切断25μmの小片をゼラチン被
覆スライド上に温置乾燥して、Cを記載のように可視化
した。T4、T4A,T8およびT11に対する抗体
(10μg/ml)と共にまたは抜きで、RPMI媒体
中で0℃ で終夜加熱を行ない、その抗原に対して架橋
し、かつ125I−分類ヤギ抗ネズミ抗体で可視化した。
125I−gp120で抗原レセプターを分類するスライ
ド載置筋肉小片の加熱は5−mgスライドキャリアー中
において、分類なしのgp120またはmAbOKT4
A(10μg/ml)と共に(1μM)または抜きで、
行なった(オルトチアゴノスチック)。
【0058】つぎにT−リンパ球サブセットの分離につ
いて説明する。T細胞のサブセットはペルコール(PERC
OLL)密度純化された周辺血液T細胞を特殊単クローン
抗体(T4またはT8)で処理することにより(10μ
g/ml)により得られるものである。処理した細胞は
ついでプラスチックペトリ(PETRI)皿上に載置され
る。この皿はヤギ[(F(ab’)2]抗ネズミ免疫グ
ロブリン(Lab,Eastbury,MA)で、4℃
で20分間、被覆したものである。接着しない細胞は除
外し、洗浄してからフローシトメトリー(FLOW CYTOME
TRY)により反応度を分析した。分離されたT4および
T8細胞集団の他のT細胞サブセットによる汚染は5%
を下回るものであった。細胞はその後フィトヘマグルチ
ニン(1μg/ml)により72時間養殖されてから、
下記のようにHIVに暴露された。感染した細胞につい
て細胞学毒性分析を行なったところ、現象学問的に特徴
あるものであった。
【0059】ついでウイルス感染について説明する。感
染に用いられたHTLV−IIIウイルスは新鮮なエイ
ズ患者材料から得られてハット78パーミッシブIL−
2−独立細胞ラインに推移されたインタールーキン2
(IL2)−独立養殖T細胞ラインから分離された。
【0060】図1は125I−gp120脳皮質およびT
細胞の架橋を示すもので、(a)は125I−gp120
のみの場合を、(b)はサルの場合を、(c)はネズミ
の場合をそして(d)は人間のT細胞の場合を示す。
【0061】図2と図3とは125I分類サルの脳皮質お
よび人間のT細胞の免疫沈澱を示すもので、(f、i)
は主抗体残量がない場合を、(g、j)はOKT4、M
abの場合を、(h、k)はOKT8、Mabの場合を
示す。
【0062】図4は特殊125I−gp120の新鮮なネ
ズミの海馬皮質への結合の変位を示す。各測定は3回行
なわれて、そのうちのひとつ(3回行なわれて同じ結果
であった)を示す。10μg/mlのOKT4およびT
4により変位できる特殊結合は(図5)は全結合の27
〜85%であり、実験においては2,201±74cp
mであった。図6にはペプチドTにより変位された特殊
gp120結合を示す。
【0063】図7はペプチドTおよびその合成類縁物に
よるウイルス感染性のブロックを示すものであって、各
測定は2回繰り返された。この結果は同じ結果で3回繰
り返された単一の実験を示すものである。
【0064】図8はCD4細胞の集団に対する施薬量の
時間関数としての効果を示す。
【0065】実施例1においては、125I−gp120
をリスサル、ネズミまたは人間のいずれかの脳皮質(人
間のT細胞とは区別できる)に対する特殊結合により、
薬180Kdのラジオ分類架橋生成物が得られた。この
結果から、ほぼ60Kdのプロテンにgp120が結合
し、反応しなかった125I−gp120は隣接する非皮
質残量物(レーンa)に走った、ということが分かる。
【0066】ラジオヨウ素化された人間の脳皮質のOK
T4およびOKT8(10μg/ml)による免疫沈澱
によると、脳皮質は約60KdのT4抗原(人間のTリ
ンパ球上に識別されるものとは区別できる、図3参照)
を含んでいることが分かる。これに比較して、OKT8
は脳皮質(図2参照)中には存在しないTリンパ球(図
3参照)から低分子量(約30Kd)のプロテンを免疫
沈澱する。これは脳T4は存在するリンパ球からは引き
出されないことが分かる。サルおよびネズミ(図示せ
ず)の海馬皮質についても同様な結果が得られた。これ
らの結果から、T4抗原がウイルス性レセプターとして
働き、免疫および中枢神経システムにより占められる高
度に保持された60Kdの分子であることが、分かる
【0067】エプスタイン−バールおよびHTLV−I
II/LAVが全んどの同じオクタペプチド連鎖を占め
ているということの認識から「ペプチドT」の合成と研
究とが始まったのである。図4〜6には新鮮に用意され
たネズミの脳皮質への125I−gp120の高い(0.
1nMの範囲)親和性と飽和性(図4)とが示されてい
る。OKT4およびOKT4Aによる封鎖の特殊性は示
されているが(図5)、OKT3の場合にはこれがない
(0.1μg/ml)。ペプチドTとその2種の合成類
縁物(しかし関連のないオクタペプチド物質[1〜8]
ではない)は0.01nMの範囲の125gp−120の
結合を顕著に禁止した。位置8におけるD−スレオニン
−アミドを置換するとレセプター結合活性が少なくとも
100倍失われた。[L−Ala]ヘの従来法による置
換は、より高い効果、恐らくはより高いペプチダーゼ抵
抗性、ペプチド以上の類縁性をもたらした。C端部スレ
オニンをアミド化するとより高い効果が得られた(図6
参照)。
【0068】合成ペプチドを人間のT細胞のウイルス感
染封鎖能力についてテストしてみたが、結合分析に関し
ては満足すべき実験結果ではなかった。10-7において
結合分析において活性であった3種のペプチドは逆転写
能力(TRANSCRIPPTASE ABILITY)の検知レベルを9倍ほ
ど減少させることができた。これより低い活性の結合変
位剤[D−Thr]8−ペプチドTも同様にウイルス感
染封鎖能力の大きな減少を示し、顕著な禁止を呈するに
は100倍からの濃度を必要とした。かくして4種のペ
プチド(D−[Ala]1−ペプチドT−アミド>D−
[Ala]1−ペプチドT>ペプチドT>D−[Th
r]8−ペプチドT−アミド)の効果のランクのみなら
ず、これらのレセプター結合およびウイルス感染禁止に
おける絶対濃度も密接に関連しているのである(図6お
よび図7参照)。
【0069】実施例2においては、人間のT細胞抗原に
同一ではないにしても類似のほぼ60Kdのプロテンが
人間の脳から得られた皮質上に明らかに保持された分子
状で存在した。さらにラジオ分類されたHIV外包グリ
コプロテン(125I−gp120)は3通りのほにゅう
動物の脳(その寸法と免疫沈澱はT4抗原とは識別でき
なかった)に存在する分子に共有的に架橋できた。脳の
小片上の抗体結合レセプターを可視化する方法により、
脳T4の神経解剖的な分布が得られた。これは皮質神経
において最も濃厚で3種のほにゅう動物の脳の全てにお
いて類縁的に組織されている。またラジオ分類HIVウ
イルス外包が同様な形状で隣接する脳の部分に結合し
た。この場合にもT4が脳におけるHIVレセプターで
あることが示唆された。
【0070】実施例3においては化学的、神経解剖的か
つコンピューター的な密度測定が行なわれた。人間、サ
ルおよびネズミの脳の低温保持装置−カット(CRYOSTAT
-CUT)25μ小片をゲル被覆したスライド上に温置乾燥
して、ノイロッチ誌第2号第1129〜1149頁(1
9982年)に記載のヘルケハンおよびパート、ジェー
の方法により可視化された。T4、T4A、T8および
T11に対する抗体(10μg)と共にまたはなしに、
RPMI中において0℃ で終夜加熱を行なった。抗原
に対しての架橋が起こり、125I−ヤギ抗ネズミ抗体に
より可視化が行なわれた。125I−gp120による抗
原/レセプターの分類のためのスライド載置筋肉小片の
加熱は、分類されないgp120(10-6m)またはM
abOKT4A(10μg)と共にまたはなしで、5m
lスライドキャリアー中で行なわれた。
【0071】コンピューターによるオートラジオグラフ
ィックフィルム不透明度の量的なカラーイメージへの変
換が行なわれた。サルの脳についての既知の増加標準の
放射能による共暴露によりlogO.Dウイルスcpm
の線形プロット(4=>0.99)が形成された。これ
から放射能の相対濃度が有意外挿(EXTRAPOLATE)され
た。シオニンによる脳小片の細胞汚染は従来の方法およ
び汚染された筋肉上に存在するレセプターの可視化によ
り行なわれた。
【0072】実施例4においてはリスサル脳の端から端
までまたは頭頂部分上のT4抗原の分布を調べるための
実験が行なわれた。これらの実験の結果、脳幹部の細胞
構造的に有意義な領域(例えばサブスタンシアニグラ)
に検知できるレベルの単クローン抗体が結合している
が、皮質富化の衝動的パターンは脳軸のあらゆるレベル
において明らかであることが、分かった。OKT8、す
なわちOKT4と同じサブクラスからのTリンパ球指向
単クローン抗体は観察できるほどのパターンは呈さない
のである。一般に大脳の表層皮質になるほど高濃度のT
4抗原を含んでおり、アミグダラ(AMYGDALA)上方の前
部皮質など鳩苦に深部全体に亘ってレセプターに富んで
いる。
【0073】海馬生成はサル、ネズミおよび人間の脳中
において高濃度のレセプターを有している。写真エマル
ジョン中に浸漬したリスサルの小片の暗野顕微鏡観察に
よると、高濃度のレセプター分類のバンドが鋸歯状の回
(GYRUS)および海馬プロパー(全んど神経を含んでい
ない)の分子層中に位置していることが分かった。かく
してレセプターは神経ピル[デンドライと(DENDRITE)
および軸索突起(AXON)の神経的延長部]に正しく分布
されているか、または汚染されていない浮遊細胞の特殊
なサブセットに局部化されているようである。
【0074】化学的神経解剖の特殊性の証拠およびT4
およびウイルス外包認識分子が識別できないという結果
が測定された。ネズミの脳の頭頂部小片は、OKT4ま
たは125I−gp120が可視化に用いられたときに
は、レセプターの皮質/海馬富パターンに非常に近いこ
とが分かった。
【0075】さらに、非分類gp120(1μM)、O
KT4A(10μg/ml)またはOKT4(10μg
/ml)の存在可で加熱した場合には、このパターンは
明らかではなかった。他の人間T細胞表面抗原(OKT
8OKT11を含む)に対して指向されたその他のネズ
ミMabは、125ヤギ抗ネズミIgG第2抗体により可
視化したときには、再生産がないのと同じように、ネズ
ミの脳上に検知できるパターンを与えなかった。検知で
きる抗原/レセプター第2抗体のみ。
【0076】つぎに準備、薬物学および薬物運動学の観
点から内鼻的治療方法について説明する。GMPプラク
チスにより自動化固相ペプチド科学によりペプチドTを
製造し、高性能液クロマトグラフィーにより純化し、純
度を薄層クロマトグラフィーおよび分析的HPLC(ペ
ニンシュララブ、ベルモント、CA)により査定した。
ペプチドTは薬物的な形態において室温で3週間以上に
亘って安定しており、乾燥状態では1年以上安定してい
る。分析的なHPLCによるとペプチドTは>95%純
度であった。
【0077】この研究に使われたペプチドTは、0.1
5MのNaCl中性媒介物を保存剤としての0.9%の
ベンジルアルコールと共に用いて、国立衛生局のファー
マシューチカルデベロプメントサービスにより国立精神
衛生局との契約の下に、粉から新鮮に準備された。プラ
セボ(PLACEBO)ガラスびんにはペプチドT抜きの中性
媒介物が入れられた。内鼻薬は測定スプレーにより3研
究施薬量で引き出された。以前の研究により得られたデ
ータに基づいたt.i.d.基準により鼻孔当り各0.
1mlを2スプレーした。
【0078】後天性免疫不全症(エイズ)およびエイズ
関連複合症(ARC)の患者におけるフエーズ2診療試
験中にD−Ala1−ペプチドT−NH2(ペプチド
T)の薬物運動が測定された。この発明においては薬物
レベルは、調量スプレー施薬による内神経的(i.
v.)テスト施薬または内鼻的(i.n)施薬の後、特
殊RIAにより決定され、いくつかのケースにおいては
HPLC分析により決定された。
【0079】つぎに研究、測定および確認について説明
する。フエンウエーコンミュニテイー健康センターイン
ステチュートレビューボードの了解の下に、実験参加者
について最初の2週間とそれに続く2週間に亘って毎週
観察を行なった。この検査期間中に得られたルーチンテ
ストとしては、電解質、腎臓および肝臓機能の検査、完
全な血液カウント および微分および尿分析などがあ
る。これらより頻度は少ないが、胸のX線検査、電子カ
ーデイオグラムおよびアルコール、麻酔薬(OPIATES)
その他の神経活性化合物についてのランダム尿薬物スク
リーニングなどがある。
【0080】メリオウックスインステチュートパネルを
用いて、6週間毎に皮膚アネルギー(ANERGY)が査定さ
れた。血清p24抗原の場合のように、3、4および6
月後にペプチドTにTリンパ球サブ集団が見られた。参
加者達は、完全な神経心理的なテストと共に、症状と肉
体的なテストをルーチン検査された。HIV共通の組織
的な症状とされる10通りの症状が優勢さおよび厳しさ
について分析された(第1表)。症状は存在しない
(1)、温和(2)、中間(3)、厳しい(4)および
生命を脅かす(5)と分類された。
【0081】参加者達は開始時点とその後の訪問毎に検
査された。これらの重要な症状は変動の反復測定分析法
(ANOVA)およびこれらの変数間の相互反応テスト
により分析された。神経心理的テストの選択は従来から
のデータに基づいて行なわれた。コンピューター化され
たEEGテストが全ての参加者に対して開始時点に行な
われ、兆候と症状とが活発な神経障害または神経認識機
能の急速な変化を示唆した個人については、大脳髄液の
屑破壊(LUMBER PUNCTURE)実験も各個に行なわれた。
【0082】つぎに内鼻的治療についての研究計画を説
明する。単盲(SINGLE-BLIND)においては症状的なCH
IV感染を有した32人の患者をランダム化した。CD
4は2通りの連続測定において100〜500細胞/立
方mmをカウントした。これには内鼻的ペプチドT3種
の割り当てられた施薬レベルのうちの1種を、12〜1
6週(第1フェーズ)さらに2週間施薬なしで、受け
た。この間患者は媒介物液を含むがペプチドTを含まな
い内鼻的吸入を受け(第2フェーズ)、さらに8週間に
亘って患者は活性施薬の吸入を受けた(第3フェー
ズ)。
【0083】内鼻的吸入施薬のレベルは1.2、6およ
び30mg/日であり、8時間毎に等間隔で行なわれ
た。11人の患者は1.2mg/日であり(低施薬)、
12人は6mg/日であり(中間施薬)、9人は30m
g/日であった(高施薬)。
【0084】薬物運動学的な研究のために、全ての患者
は内鼻的施薬レベルとして0,033mg/kgのペプ
チドTを受けた。テスト施薬においては100ccのD
5Wを1時間行ない、その後6時間観察を行なった。そ
の他にもテスト施薬の後に24〜48時間サンプリング
が行なわれた。患者達はIV施薬の72時間後に最初の
内鼻的施薬を受け、血液見本は施薬後同じ時間に採取さ
れた。実検者達は薬物の施薬およびタイミングについて
はブラインドにされた。参加者達はいかなる他の抗ウイ
ルスまたは免疫調整剤をフェーズ1の研究の間摂取しな
いことに同意した。
【0085】内鼻的研究の結果について逆実験を説明す
る。血液学的、肝腎的および心臓的な毒性はいずれもペ
プチドTには寄与しなかった。診断上有意なエレクトロ
カルジオグラフィック変化は認められなかった。2名の
実験参加者は実験中斑状丘疹を呈した。しかしいずれも
抗生物質(アモキシリン−クラバラニック酸:トリメト
プリム−スルファメトクサゾール)を中断したら解消し
た。21名の参加者はおきに紅斑粘液を伴なう内鼻充血
が増加した。3名の参加者は鼻出血または不快感を訴
え、48時間以内の薬物中断を必要とした。2名は静脈
とう炎を起こして、抗生物質に急速に反応した。11名
の参加者は内鼻デコジェスタント(DECOOGESTANT)スプ
レーにより症状が軽微となったか、一時中断により自然
と回復した。薬物運動学的な検討により、内鼻充血によ
り薬物吸収は阻害されないことが確認された。
【0086】診断結果によると、32名の実験参加者中
8名が実験途中で降りた。4名の参加者は研究中偽薬フ
ェーズにおいて偶発感染(OI)を起こしたが(第2表
参照)、薬剤には前モニター症状が存在した。MAを伴
なった各人は多分、活性ではあるが診断的には証拠のな
い病気を、ペプチドTを始める前に持ったものと考えら
れる。多分抗生物質疹のために1名の参加者がテストか
ら降りたが、同じ症状の他の参加者はペプチドTに再び
挑戦して実験を完結した。その他にもスラッシュの発生
(=2)、ヘルプスのの再発(n=2)および口内ロイ
コプラキアの初期症状(n=1)などの症状が観察され
た。3名の参加者がテストから降りてヌクレオシドアナ
ログ抗レトロウイルス治療を受けた。
【0087】
【表3】
【0088】プラズマ運動は2相的であり、第1のコン
パートメントにおいては30〜60分の半生であり、第
2のプラズマクリアランスは4〜6時間であるLPTP
が、4通りの施薬について観察された(第3表参照)。
6名の各人の2mg施薬について確認された生物学的有
効度は9.3±6.9nmol/Lであった。さらに1
0mg後のピークプラズマレベルは41±30nmol
/Lであり、2mg後のそれは2.8±5.9nmol
/Lであり、0.4mg後のそれは0.13±0.07
nmol/Lであった。i.v.施薬後の対応するプラ
ズマレベルの20%のレベルにおいてCSF中にペプチ
ドTが検知された。ペプチドTは尿においては検知され
なかった。
【0089】
【表4】
【0090】ついで重要な症状について説明する。各訪
問毎に組織的に査定された8通りの症状が、進行性HI
V感染の潜在的指標として統計的な比較のために識別さ
れた(第4表)。これらの症状は全ての参加者について
出発点において不変に存在した訳ではないので、分析は
複雑を極めた。ひそかに食事療法にジドブジンを加えた
参加者1名はこの分析には含まれていない。実験の間い
つでも参加者はいずれかひとつ(または全て)の症状を
種々の厳しさのレベルで呈したり呈しなかったりした。
かくして出発点において症状を呈した参加者のパーセン
トが連続処理フェーズ中に症状を呈した参加者のパーセ
ントと比較された。
【0091】
【表5】
【0092】ANOVテストにより、症状に対する独立
の施薬量および時間効果が観察されるか否かが、調べら
れた。症状の厳しさがあるか否かにより参加者は施薬に
ついて階層化された。参加者達は研究の最初において活
性薬剤を始めたことを知っていたが、偽薬のタイミング
と長さについては知らなかった。全ての参加者が活性薬
剤を始めたことを知ることによる影響を最少とするべ
く、分析は各規定状態期間について別個に行なわれた。
第4表には主たる症状変化の組合せが施薬量の関数とし
て要約されており、独立におよび相関的にタイミングが
とられている。
【0093】第4表に見られるように、施薬量とは関係
なく実験を通して多くの症状について時間の影響が認め
られた。一般に施薬量効果(の影響)または施薬量/時
間相関関係は最初の施薬期間中は現われなかった。1回
の施薬量が顕著な症状変化をもたらした場合に、施薬量
効果が現われた。偽薬期間中、実験計画に適合した場合
(例えば症状の悪化が特殊な施薬について起きた場合)
または連続した改善が特殊な施薬量により起きた場合な
どに、施薬量効果が認められた。偽薬期間中、最低施薬
量については疲労の値が悪化し、最高施薬量については
熱の値が悪化した。
【0094】第2の施薬期間中、施薬量とは独立に時間
の影響が認められ、集中能力の改善および疲労の減少が
観察された。熱、夜汗および混乱に関しては、施薬量効
果および時間/施薬量相関関係が認められた。これらの
施薬効果は全て最低施薬量(1.2mg/日)について
は認められた。全んどの施薬効果が顕著というよりも有
傾向(トレンド:p<0.05)を示したので、これら
の症状における相違を検知する確率的な力が計算され
た。
【0095】これらの計算の結果、同様な効果サイズを
得るには50個の主体からなるサンプルが必要であるこ
とが、分かった。出発点における優勢が最大であった症
状(例えば疲労)についての平均数量変化および、した
がって、改善の最大の機会は研究中より大なる平均変化
を呈した。同様に出発点における症状が最低であった症
状(例えば混乱、夜汗、発熱および意気喪失など)は研
究中最低の全平均変化を呈した。
【0096】客観的な神経心理学的なテストの結果、認
知および駆動機能の改善はここで観察された施薬量効果
と一致するものであった。1名の患者は研究のオン−オ
フパターンと一致する苦痛神経病の減少を示した。
【0097】つぎにコンピューターによる脳増影図につ
いて説明する。21名の患者についてEEGおよびCE
EGにおいて正常なものからの偏位を評価した。加えて
異常逆転に対する内鼻的なペプチドT施薬の効果も研究
された。ペプチドTによる患者達の処置においては、1
2週間に亙って1日当り1.2mgs(n=10)、6
mgs(n=8)および30mgs(n=5)の施薬量
であった。従来のEEGテストによると9名が正常なE
EGを、しかし12名が異常な結果を示した。CEEG
の結果遅延(SLOWING)および卒中状の潜在の顕著なパタ
ーンが示唆された。同様に脳マッピング研究により、も
っと進行した患者におけるもっと大きな遅化が、特に前
およびテンポラル(TEMPPORAL)脳領域において優勢に、
示された。ペプチドTの後全んどの患者はアルファー活
性の軽微から中位にいたる増加とともに遅デルタ活性の
減少を示した。他の神経および抗痴呆薬剤においても見
られた。ある患者においてはペプチドTがスパイクおよ
びピークウエーブを減少させた。
【0098】全研究を通して体重は大多数の参加者にお
いて安定に保たれた。偶然感染または当人の要請で中断
した6名のうち1名を除くほかは体重の減少を示した。
【0099】Tリンパ球サブ集団の研究においては、1
回以上のTリンパ球サブセット測定を持った21名参加
者によってT4およびT8細胞の変化の分析が行なわれ
た。各測定当りのTヘルパー細胞のの数に変動があった
ので、薬剤収受前の2回の訪問のCD4およびCD8カ
ウントの平均を種々の特殊T細胞のための出発点として
用いた。
【0100】データのスプリット−プロット分析により
T4細胞/eneの安定性が示された(図8参照)。平
均初期値は284細胞/立方mmであり(範囲第項に記
載の108−476)、6ヶ月では294であった(範
囲第項に記載の60−625)。図8に示すようにT4
データは施薬グループにより分析された。低施薬グルー
プのオン−オフプロトコールに一致する変動は若干あっ
たものの、これらの値は他のグループから統計的に異な
るものではなかった。
【0101】オンオフペプチドTの平均変化は一般にバ
セリンCD4カウント25%より低かったが、これによ
り処置を受けなかったHIV感染主体における報告され
たCD4カウントの変動が与えられたとき理解が難しく
なった。このグループ中のある個人はT4細胞がかなり
増加した。その病気がこの団位に進行した処置を受けな
かったHIV患者は出発点に比べて6ヶ月までにT4細
胞の典型的な減少を示した。
【0102】CD4についてと同様に、施薬量1.2ま
たは6mg/日のペプチドTによる連続処置により安定
した数のCD8細胞が得られた。30mg/日を受けた
参加者の間には軽微ではあるが顕著ではないCD8レベ
ルの減少が見られた。
【0103】CD4、CD8カウントとHIV症の進行
との間の関係はこの研究では不明であった。CD4細胞
数の大きな減少(>100CD4細胞/立方mm)を呈
した6名の参加者は、偶然感染や他の新たな診断上顕著
な症状を発生することなしに、実験を完結した。他方3
ヶ月のペプチドTの後に偶然感染を起こした参加者のC
D4リンパ球数の測定の結果、1名は細胞数が増加し、
第2の人のT4ヘルパー数は変わらず、第3の人は最後
の訪問時にCD4カウントが減少したことが、分かっ
た。
【0104】ついで血清について説明する。出発点にお
いては9名の参加者にp24抗原(≧10pcg/m
l)が存在し、そのうち3名はp24陰性となり1名は
実験を通してレベルを下げた(30pcg/mlより低
い)。24週間後においても抗原性であった6名の平均
タイターは58pg/mlであった。p24Agチター
が当初は検知できなかった参加者の3名はペプチドT処
置により抗原性となった。また24週間後には4名の参
加者においてタイターが増加した。p24Agの存在の
変化およびレベルの大きさは重度または軽度の偶然感染
の進行または他の診断的状態とは相関しなかった。
【0105】つぎにペプチドTによるTSPの処置につ
いて説明する。予備的な非ブラインドテストにおいて、
TSPを持った3名の患者に10週間に亘ってペプチド
Tが投与された。HTLV−1(HIV抗体ではない)
が全ての患者の血清およびCSF中に認められた。患者
1は63歳の女性で、低血圧を伴なう歩行失調を9年間
も持っていた。患者2と3は共に59歳の女性で、進行
性けいれん性対不全マヒを9年間に亘って持っていた。
【0106】患者は全て移行性であった。5mg/ml
のペプチドTを含んだプラスチックのエアゾルシステム
が用いられ、毎日3回の4個の内鼻的スプレーにより毎
日6mgの施薬がなされた。患者は月毎に検査されてビ
デオが撮られた。副作用は認められなかった。患者1と
2は症状に実質的な変化はなく、10メーターについて
計時されて当初は166および19.5であり、週10
の最後においては227および16.5秒であった。患
者3は週2において実質的な改善が認められ、週10の
終わりまで続いた。彼女は、当初は65秒だったのに、
このときには10メーター歩くのにただの15秒だけ必
要とした。4週間後に処置は停止された。彼女の脚の強
さは回復した。上記の限られたテストから分かるよう
に、ペプチドTは容易に施薬することのできる非毒性の
治療もモダリテイ(MODALITY)であり、TSPを持った
患者にとっては効果的な働きをするものである。
【0107】他に長期の症状を持った女性の患者4が上
記と同様に処置を受けた。ペプチドT治療の結果ぼうこ
う制御および歩行登坂能力の回復は12週間以内に達成
された。
【0108】ペプチドTを用いた内鼻的治療について論
じる。核的な類縁物がCD4カウント<500の個人に
おけるHIVを伴なった免疫折衷を遅らせるのに効果の
あることが確認されたが、毒性および診療的な欠陥につ
いて検討する。初期の研究の多くにおいては、CD4な
どのような代用物メーカーは抗レトロウイルス治療を受
ける最初の1〜2ヶ月の期間は初期的な改善をもたらし
ている。しかし6ヶ月までには、CD4カウントはその
出発点のレベルまでまたはそれ以下に戻ってしまうので
ある。この研究においては、抗ウイルス結合または抗ウ
イルスプラス免疫モジュレーターが効果を増加させるが
毒性を低下させるか否かを、解明しようとするものであ
る。
【0109】ペプチドTによる予備的な研究の結果HI
V感染患者における神経認識性の改善および/または体
質的症状の改善が示めされた。いくつかの施薬グループ
においてTヘルパーリンパ球カウントは6ヶ月間に亘り
安定を維持した。一部の個人には増加が認められた。軽
微ではあるが顕著ではないTヘルパーリンパ球の増加が
中級グループにおいて3ヶ月目に認められた。CD4
(HIV進行の主たるメーカ)の組織的な増加が認めら
れなかったということは抗ウイルス効果がないことを示
しているものと理解される。これらは進行HIV感染者
(CDC IV)でCD4カウントは<500であっ
た。この時間枠における処置を受けない病気の進行はこ
のサンプルにおけるCD4カウントの減少を伴ない易
い。さらに、抗ウイルスが類似のCD4結果を6ヶ月の
時間枠でもたらすので、施薬研究のデータは有効である
ことが分かった。
【0110】検査された全ての症状において研究期間中
に報告された症状の低下が有った。参加者達は活性施薬
を始めたということを気づいていたし、したがってホー
ソン効果が症状の自己申告に影響した可能性があったの
で、この効果の解釈は混乱したものであった。事実その
ような現象は、プロトコールの最初のフェーズにおいて
施薬効果(後の研究で見られた)が現われた可能性に悪
く影響したかもしれないのである。
【0111】参加者達は偽薬期間および順序に気づいて
いなかったので、自己申告症状を調べるには第2の施薬
期間の法が多分もっと信用できるであろう。この最後の
8週間期間中、10中4の検査された症状について施薬
効果が認められる。興味あることに、気分的な症状(意
気喪失、頭痛、集中不能および不眠症など)よりも体質
的な症状(発熱、夜汗および湿疹など)においてこれが
より多く見られたのである。あったときには施薬効果は
この研究における最低の施薬量(1.2mg/日)の場
合に認められた。
【0112】ペプチドTは認識性の改善や伴HIV症状
の減少などを起こすものである。ペプチドTの潜在的か
つ特異な効果は中心的にも周辺的にも種々の理由による
ものであって、1)VIPまたは中心および周辺におけ
るペプチドTの異なる効果、 2)ペプチドTの中心および周辺効果の時間的な経路の
相違、3)ペプチドTの中心的および周辺的な対決性の
濃度の相違、4)周辺的な抗HIV効果なしの神経衝動
性改善を伴なう中心システムのペプチドTによる調整、
などが挙げられる。
【0113】p24抗原性の発現は一般にHIV感染の
後期段階における現象であるが、p24抗原性の予後利
用は疑問視されてきた。ペプチドTがp24抗原性に対
して効果があるのかは明らかではない。ペプチドTがC
D4安定化に周辺的に至るアゴニスト活性を働かせりも
のならば、そのような効果がすでに感染された細胞の間
におけるウイルス核プロテン生産を必ず減少させる可能
性がある。ペプチドTはまたレセプターレベルにおいて
栄養的な利益をもたらすことができるがウイルスJ核プ
ロテン生産には効果を及ぼすことはない。ペプチドTを
受けた患者の中には死者はなく感染も数が低かった。
【0114】かくしてこの発明のデータによれば、ペプ
チドTが核サイド類縁物から離れた場所で活動すること
が、示唆される。したがって、ペプチドTが核サイド類
縁物とシネルジスチックに活動して認識性、神経衝動
性、抗ウイルスおよび症状領域によい結果をもたらし、
同時にそれ自身効果的であるのである。以下この可能性
およびHIV感染におけるペプチドTの役割りを検討し
たい。
【0115】この発明のデータによれば、ペプチドTに
明白に関連した毒性は認められなかった。一部の参加者
においては体質的な症状、エネルギー、不快感および対
象物神経認識性機能などにおいての改善が認められた。
ペプチドTの連続施薬と続けた団のうち半分は、新たな
毒性を知覚することなしに、ほぼ2年間ペプチドTにつ
いての安定性を示した。識別できる程度の悪い影響なし
に、ジドブジンなどの他の抗HIV薬剤を添加すること
もできた。
【0116】ペプチドTの低度施薬(1.2mg)の場
合には、CEEG/ダイナミック脳マッピング結果によ
れば、施薬量の関数としてつぎのような効果が観察され
た。10名の主体からなるこのグループにおうては優勢
なアルファー活性が認められ、前部において高率のアル
ファーがあり、ペプチドTによる処置後もこれが残っ
た。1.2mgの施薬では優勢な活性においては顕著な
効果は認められなかった。しかし第2の活性は僅かなが
ら確実に変わった。例えば脳の後および頂部におけるシ
ータの減少が認められ、ベータ活性が代わりに存在し
た。ペプチドTによる処置の後には前部におけるシター
の大きな広がりは減少した。
【0117】ペプチドTによる中度施薬(6.0mg)
の場合には、処置前に後頭部分において高率で優勢なア
ルファー活性が認められた。外頂部において優勢な亜嗚
呼活性はシータ活性であった。ペプチドT処置の後で
は、シータは顕著に減少してベータ活性がこれにとって
代わった。高率のアルファー活性の広がりは顕著に増加
し、特に右および頭頂部において顕著であった。このグ
ループの全ての脳部分いおける第2の活性としては、左
頭頂部を別として、シータが認められた。ペプチドT処
置の後にはシータ活性の顕著な減少が認められた。前部
および後部においてはベータ活性がシータにとって代わ
った。頭頂部においてはアルファー活性の顕著な減少が
認められた。
【0118】ペプチドTの高度施薬(30.0mg)の
場合には、EEGにおいてはアルファーの優勢が、後部
においては高率のアルファーが認められた。ペプチドT
処置の後、左頭頂部において僅かな率増加が認められ、
高い率のアルファーが僅かな減少を示した。このグルー
プの第2の活性としては優勢なシータEEGが認めら
れ、左後部においてはベータが僅かであった。ペプチド
T処置の後、特に頭頂部においてはベータによってとっ
て代わられたシータが減少した。左頭頂部は活性を示し
た。
【0119】CEEG/脳マッピングによれば、エイズ
感染の3グループの全てにおいて、処置前にはEEGに
おけるアルファーおよび第2シータ活性の優勢が認めら
れた。ペプチドT処置後には、施薬量に関係なく、シー
タ活性が減少し、ベータおよびアルファー活性が増加し
た。これらの変化は頭頂部や後頭部分に多く認められ
た。
【0120】検査されたペプチドT組成のの最も効果的
なものは6.0mgのようであった。30mgもまたシ
ター減少効果は有するものの、アルファー活性は増加し
なかった。1.2mgでは6.0mgより効果が低いよ
うであった。しかし30mgは6.0mgよりは比率的
にも、量的にもかつ質的にもより効果的ではなかった。
しかし30mgの場合にはサンプルサイズはただのn=
5であったことを考慮に入れなければならない)。
【0121】
【発明の効果】一部においては体質的な症状、エネルギ
ー、不快感および対象物神経認識性機能などにおいての
改善が認められた。ペプチドTの連続施薬と続けた実験
参加グループのうち半分は、新たな毒性を知覚すること
なしに、ほぼ2年間ペプチドTについての安定性を示し
た。識別できる程度の悪い影響なしに、ジドブジンなど
の他の抗HIV薬剤を添加することもできた。
【0122】ペプチドTは痴呆症患者に有効な薬剤(神
経けいれん性および/または認識性アクチベーター)と
同じような組織的なC.N.S効果を有するものであ
る。
【0123】またこの発明のデータによると、ペプチド
TはTSPの症状を減少または除去する働きがある。6
mg/日の内鼻的Z施薬により脚および足マヒが改善さ
れ、ぼうこうおよび性的能力が改善され、記憶および注
意力不全も良くなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】人間の脳細胞膜への125Igp120の結合状
態を示す図である。
【図2】人間の脳細胞膜へのOKT4およびOKT8の
結合状態を示す図である。
【図3】人間の脳細胞膜におけるTリンパ球の状態を示
す図である。
【図4】ウイルス外包量と特殊125Igp120結合禁
止%との関係を示すグラフである。
【図5】抗体量と特殊125Igp120結合禁止%との
関係を示すグラフである。
【図6】ペプチドD類縁物物質P量と特殊125Igp1
20結合禁止%との関係を示すグラフである。
【図7】合成ペプチド量とウイルス感染禁止%との関係
を示すグラフである。
【図8】施薬量の影響を示す経時グラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マイケル アール.ラフ アメリカ合衆国、メリーランド 20854、 ポトマック、グレンロード 10319

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】R*aがK端部残基Ala−,D−Ala
    またはCys−Ala−を示し、R*bがカルボキシル
    端部残基−Thr、−Thrアミド、−Thr−Cys
    またはエステルまたはアミドであるその誘導体を示すと
    きに、構造式 【化1】 で示されるペプチド、またはR*1がK端部残基R*6
    XまたはR*6(R*6がThr−、Ser−、Asn
    −、Leu−、Ile、−Arq−またはGlu−であ
    り、XがCysである)を示し、R*2がThr、Se
    rまたはAspを示し、R*3がThr、Ser、As
    n、Arg、Gln、LysまたはTrpを示し、R*
    4がTyrを示し、R*6がR*7XまたはR*7であ
    るカルボキシル(R*7がいずれかのアミノ酸であり、
    XがCysまたはエステルまたはアミドであるその誘導
    体または生理学的に受容できるその塩である)を示すと
    きに、構造式 【化2】 で示されるペプチド、を有効量だけ調整することを特徴
    とするほにゅう動物の熱帯けいれん性不全マヒ治療方
    法。
  2. 【請求項2】R*aがK端部残基Ala−、D−Ala
    またはCys−Ala−を示し、R*bがカルボキシル
    端部残基−Thr、−Thr−アミド、−ThrCys
    または−Thr−Cysアミドまたはエステルまたはア
    ミドであるその誘導体を示すときに、構造式 【化3】 で示されるペプチド、またはR*1がK端部残基Thr
    −、Serまたは−Asnを示し、R*2がThr、S
    erまたはAspを示し、R*3がThr、Ser、A
    snまたはArgを示し、R*4がTyrを示し、R*
    5がカルボキシル端部残基−Thr、−Thr−アミ
    ド、−Thr−Cys、−Thr−Cys−アミド、−
    Arq−Arq−アミド、−Arq−Cys、−Arq
    −Cys−アミド、−Gly、−Gly−アミド−、−
    Gly−Cysまたは−Gly−Cys−アミドまたは
    エステルまたはアミドであるそれらの誘導体または生理
    学的に受容できる塩を示すときに 【化4】 で示されるペプチド、を有効量だけ調整することを特徴
    とするほにゅう動物の熱帯けいれん性不全マヒ治療方
    法。
  3. 【請求項3】R*aがアミノ端部残基Ala−、D−A
    laまたはCys−Alaを示し、R*bがカルボキシ
    ル端部残基−Thr、−Thr−アミド、−Thr−C
    ysまたは−Thr−Cys−アミドを示すときに、構
    造式 【化5】 で示されるペプチド,またはR*1がアミノ端部残基T
    hr−、Cys−Thr−、Ser−、Cys−Ser
    −Asn−、Cys−Asn−、Glu−、Cys−G
    lu−、Arg−、Cys−Arq−、Ile−、Cy
    s−Ile−、Leu−またはCys−Leu−を示
    し、R*2がThr、SerまたはAspを示し、R*
    3がThr、Ser、Asn、Arg、Gln、Lys
    またはTrpを示し、R*4がカルボキシル端部残基T
    yrまたは−Tyr−Cysまたはそれらのエステルま
    たはアミド誘導体を示すときに、構造式 【化6】 で示されるペプチド、を有効量だけ調整することを特徴
    とするほにゅう動物の熱帯けいれん性不全マヒ治療方
    法。
  4. 【請求項4】R*1がR*6Xを示し、R*5がR*7
    Xを示すとき、構造式(II)で示されるペプチドが用い
    られることを特徴とする請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】病気がHTLV−1ウイルスに起因するこ
    とを特徴とする請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】前記のペプチドが内鼻的に施薬されること
    を特徴とする請求項4記載の方法。
  7. 【請求項7】R*aがアミノ端部残基Ala−、D−A
    laまたはCys−Ala−を示し、R*bがカルボキ
    シル端部残基−Thr、−Thr−アミド−Thr−C
    ysまたは−Thr−Cys−アミドまたはエステルま
    たはアミドであるその誘導体であるときに構造式 【化7】 で示されるペプチド、またはR*1がアミノ端部残基R
    *6XまたはR*6を示し(R*6がThr−、Ser
    −、Asn−、Leu−、Ile−、Arg−またはG
    lu−を示し、XがCysを示す)、R*2がThr、
    SerまたはAspを示し、R*3がThr、Ser、
    Asn、Arg、Gln、LysまたはTrpを示し、
    R*4がTyrを示し、R*5がカルボキシル端部残基
    R*7XまたはR*7を示す(R*7がいずれかのアミ
    ノ酸であり、XがCysまたはエステルまたはアミドで
    あるその誘導体である)ときに構造式 【化8】 で示されるペプチド、を内鼻的に施薬することを特徴と
    するHTLV−1伝染患者の神経衝動および認識性挙動
    の治療方法。
  8. 【請求項8】R*1がアミノ端部残基Thr−、Cys
    −Thr−、Ser−、Cys−Ser−、Asn−、
    Cys−Asn−、Glu−、Cys−Glu−、Ar
    g−、Cys−Arg−、Ile−、Cys−Ile
    −、Leu−またはCys−Leu−を示し、R*2が
    Thr、SerまたはAspを示し、R*3がThr、
    Ser、Asn、Arg、Gln、LysまたはTrp
    を示し、R*4がカルボキシル端部残基−Tyr、−T
    yr−Cys− またはエステルまたはアミドであるそ
    の誘導体を示すときに構造式 【化9】 で示される有効量のアミノを内鼻的に施薬することを特
    徴とするHTLV−1伝染患者の神経衝動および認識性
    挙動の治療方法。
  9. 【請求項9】前記のペプチドの施薬が連続3回の等間隔
    の施薬において内鼻的にかつ毎日行なわれ、全施薬にお
    けるペプチドの総量が約1.2mgであることを特徴と
    する請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】前記のペプチドの施薬が連続3回の等間
    隔の施薬において内鼻的にかつ毎日行なわれ、全施薬に
    おけるペプチドの総量が約1.2mgであることを特徴
    とする請求項2記載の方法。
  11. 【請求項11】前記のペプチドの施薬が連続3回の等間
    隔の施薬において内鼻的にかつ毎日行なわれ、全施薬に
    おけるペプチドの総量が約1.2mgであることを特徴
    とする請求項3記載の方法。
  12. 【請求項12】前記のペプチドの施薬が連続3回の等間
    隔の施薬において内鼻的にかつ毎日行なわれ、全施薬に
    おけるペプチドの総量が約1.2mgであることを特徴
    とする請求項7記載の方法。
  13. 【請求項13】前記のペプチドの施薬が連続3回の等間
    隔の施薬において内鼻的にかつ毎日行なわれ、全施薬に
    おけるペプチドの総量が約1.2mgであることを特徴
    とする請求項8記載の方法。
  14. 【請求項14】前記のペプチドの施薬が連続3回の等間
    隔の施薬において内鼻的にかつ毎日行なわれ、全施薬に
    おけるペプチドの総量が約6.0mgであることを特徴
    とする請求項1記載の方法。
  15. 【請求項15】前記のペプチドの施薬が連続3回の等間
    隔の施薬において内鼻的にかつ毎日行なわれ、全施薬に
    おけるペプチドの総量が約6.0mgであることを特徴
    とする請求項2記載の方法。
  16. 【請求項16】前記のペプチドの施薬が連続3回の等間
    隔の施薬において内鼻的にかつ毎日行なわれ、全施薬に
    おけるペプチドの総量が約6.0mgであることを特徴
    とする請求項3記載の方法。
  17. 【請求項17】前記のペプチドの施薬が連続3回の等間
    隔の施薬において内鼻的にかつ毎日行なわれ、全施薬に
    おけるペプチドの総量が約6.0mgであることを特徴
    とする請求項7記載の方法。
  18. 【請求項18】前記のペプチドの施薬が連続3回の等間
    隔の施薬において内鼻的にかつ毎日行なわれ、全施薬に
    おけるペプチドの総量が約6.0mgであることを特徴
    とする請求項8記載の方法。
  19. 【請求項19】前記のペプチドの施薬が連続3回の等間
    隔の施薬において内鼻的にかつ毎日行なわれ、全施薬に
    おけるペプチドの総量が約30.0mgであることを特
    徴とする請求項1記載の方法。
  20. 【請求項20】前記のペプチドの施薬が連続3回の等間
    隔の施薬において内鼻的にかつ毎日行なわれ、全施薬に
    おけるペプチドの総量が約30.0mgであることを特
    徴とする請求項2記載の方法。
  21. 【請求項21】前記のペプチドの施薬が連続3回の等間
    隔の施薬において内鼻的にかつ毎日行なわれ、全施薬に
    おけるペプチドの総量が約30.0mgであることを特
    徴とする請求項3記載の方法。
  22. 【請求項22】前記のペプチドの施薬が連続3回の等間
    隔の施薬において内鼻的にかつ毎日行なわれ、全施薬に
    おけるペプチドの総量が約30.0mgであることを特
    徴とする請求項7記載の方法。
  23. 【請求項23】前記のペプチドの施薬が連続3回の等間
    隔の施薬において内鼻的にかつ毎日行なわれ、全施薬に
    おけるペプチドの総量が約30.0mgであることを特
    徴とする請求項8記載の方法。
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