JPH06247762A - セメント硬化体の製造方法 - Google Patents
セメント硬化体の製造方法Info
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- JPH06247762A JPH06247762A JP3299693A JP3299693A JPH06247762A JP H06247762 A JPH06247762 A JP H06247762A JP 3299693 A JP3299693 A JP 3299693A JP 3299693 A JP3299693 A JP 3299693A JP H06247762 A JPH06247762 A JP H06247762A
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- Japan
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- cement
- colored
- hardened
- mixed
- mixing
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- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 工程数を増さずに複数の色を混在させて着色
するようにする。仕上がり具合や耐久性に優れるように
する。 【構成】 セメント材料に着色材料を混入して着色セメ
ント材料1を調製する。複数色の着色セメント材料1を
それぞれの色が消滅しない程度に不均一に混合して多色
セメント材料2を調製する。多色セメント材料2を型枠
3内に注入して養生硬化させてセメント硬化体4を形成
する。セメント硬化体4を型枠3から脱型する。セメン
ト材料に着色材料を混入して着色した複数色の着色セメ
ント材料1で複数の色が混在するようにセメント硬化体
4を着色することができる。またセメント材料自体に着
色するので、着色材料が劣化しにくく、セメント硬化体
4から色が落ちないようにすることができる。
するようにする。仕上がり具合や耐久性に優れるように
する。 【構成】 セメント材料に着色材料を混入して着色セメ
ント材料1を調製する。複数色の着色セメント材料1を
それぞれの色が消滅しない程度に不均一に混合して多色
セメント材料2を調製する。多色セメント材料2を型枠
3内に注入して養生硬化させてセメント硬化体4を形成
する。セメント硬化体4を型枠3から脱型する。セメン
ト材料に着色材料を混入して着色した複数色の着色セメ
ント材料1で複数の色が混在するようにセメント硬化体
4を着色することができる。またセメント材料自体に着
色するので、着色材料が劣化しにくく、セメント硬化体
4から色が落ちないようにすることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セメント硬化体である
プレキャストコンクリート板(PC板)、コンクリート
二次製品(擁壁、礎石など)、現場打設コンクリート品
(擁壁、橋梁基礎など)等を製造する方法に関するもの
である。
プレキャストコンクリート板(PC板)、コンクリート
二次製品(擁壁、礎石など)、現場打設コンクリート品
(擁壁、橋梁基礎など)等を製造する方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より注型法によって単色のセメント
硬化体を形成することは、セメント材料に顔料を添加す
ることによって簡単に行われているが、複数の色がまだ
ら模様のように混在した多彩なセメント硬化体を形成す
るには、次のような二つの方法によって行われている。
硬化体を形成することは、セメント材料に顔料を添加す
ることによって簡単に行われているが、複数の色がまだ
ら模様のように混在した多彩なセメント硬化体を形成す
るには、次のような二つの方法によって行われている。
【0003】(1)着色されたセメントスラリーを色毎
にそれぞれ調製し、この各セメントスラリーを型枠の打
設面にモルタルガン等で吹き付けて養生硬化した後、裏
打ち材(芯材)としてセメント材料を注入し養生硬化し
たのちに脱型してセメント硬化体を形成する。 (2)通常の注型法でセメント硬化体を形成し、その後
セメント硬化体の表面に塗料で着色する(マスチック仕
上げ)。
にそれぞれ調製し、この各セメントスラリーを型枠の打
設面にモルタルガン等で吹き付けて養生硬化した後、裏
打ち材(芯材)としてセメント材料を注入し養生硬化し
たのちに脱型してセメント硬化体を形成する。 (2)通常の注型法でセメント硬化体を形成し、その後
セメント硬化体の表面に塗料で着色する(マスチック仕
上げ)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記(1)の方
法では、注型法の工程以外にセメントスラリーを吹き付
ける工程を行わなければならず、工程数が増えるもので
あった。また一対の型枠を垂直に配設して形成される縦
型枠を使用して行われる縦型枠注型法においては、セメ
ント硬化体4の図6のAの部分である稜線部分(エッジ
の交差部分)の仕舞いをきれいにすることが困難であ
り、成形面がきれいに仕上がらなかった。
法では、注型法の工程以外にセメントスラリーを吹き付
ける工程を行わなければならず、工程数が増えるもので
あった。また一対の型枠を垂直に配設して形成される縦
型枠を使用して行われる縦型枠注型法においては、セメ
ント硬化体4の図6のAの部分である稜線部分(エッジ
の交差部分)の仕舞いをきれいにすることが困難であ
り、成形面がきれいに仕上がらなかった。
【0005】また上記(2)の方法では、塗料を塗布す
る工程が増えると共に工程が複雑化し、着色のパターン
も限定されるものであった。また塗料の耐久性にも問題
があり、長期使用で劣化等を引き起こす可能性があっ
た。本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、工
程数を増さずに複数の色を混在させた着色ができ、また
仕上がり具合や耐久性に優れるセメント硬化体の製造方
法を提供することを目的とするものである。
る工程が増えると共に工程が複雑化し、着色のパターン
も限定されるものであった。また塗料の耐久性にも問題
があり、長期使用で劣化等を引き起こす可能性があっ
た。本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、工
程数を増さずに複数の色を混在させた着色ができ、また
仕上がり具合や耐久性に優れるセメント硬化体の製造方
法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るセメント硬
化体の製造方法は、セメント材料に着色材料を混入して
着色セメント材料1を調製し、複数色の着色セメント材
料1をそれぞれの色が消滅しない程度に不均一に混合し
て多色セメント材料2を調製し、多色セメント材料2を
型枠3内に注入して養生硬化させてセメント硬化体4を
形成し、セメント硬化体4を型枠3から脱型することを
特徴をするものである。
化体の製造方法は、セメント材料に着色材料を混入して
着色セメント材料1を調製し、複数色の着色セメント材
料1をそれぞれの色が消滅しない程度に不均一に混合し
て多色セメント材料2を調製し、多色セメント材料2を
型枠3内に注入して養生硬化させてセメント硬化体4を
形成し、セメント硬化体4を型枠3から脱型することを
特徴をするものである。
【0007】また本発明は、セメント材料に複数色の着
色材料を混入し、セメント材料及び着色材料のそれぞれ
の色が消滅しない程度に不均一に混合して多色セメント
材料2を調製し、多色セメント材料2を型枠3内に注入
して養生硬化させてセメント硬化体4を形成し、セメン
ト硬化体4を型枠3から脱型することを特徴をするもの
である。
色材料を混入し、セメント材料及び着色材料のそれぞれ
の色が消滅しない程度に不均一に混合して多色セメント
材料2を調製し、多色セメント材料2を型枠3内に注入
して養生硬化させてセメント硬化体4を形成し、セメン
ト硬化体4を型枠3から脱型することを特徴をするもの
である。
【0008】
【作用】セメント材料に着色材料を混入して着色セメン
ト材料1を調製し、複数色の着色セメント材料1をそれ
ぞれの色が消滅しない程度に不均一に混合して多色セメ
ント材料2を調製し、多色セメント材料2を型枠3内に
注入して養生硬化させてセメント硬化体4を形成し、セ
メント硬化体4を型枠3から脱型したので、セメント材
料に着色材料を混入して着色した複数色の着色セメント
材料1で複数の色が混在するようにセメント硬化体4を
着色することができる。またセメント材料自体に着色す
るので、着色材料が劣化しにくく、セメント硬化体4か
ら色が落ちないようにすることができる。さらに着色セ
メント1のみでセメント硬化体4を形成することができ
るので、表面に欠けや傷が発生しても目立たなくするこ
とができる。
ト材料1を調製し、複数色の着色セメント材料1をそれ
ぞれの色が消滅しない程度に不均一に混合して多色セメ
ント材料2を調製し、多色セメント材料2を型枠3内に
注入して養生硬化させてセメント硬化体4を形成し、セ
メント硬化体4を型枠3から脱型したので、セメント材
料に着色材料を混入して着色した複数色の着色セメント
材料1で複数の色が混在するようにセメント硬化体4を
着色することができる。またセメント材料自体に着色す
るので、着色材料が劣化しにくく、セメント硬化体4か
ら色が落ちないようにすることができる。さらに着色セ
メント1のみでセメント硬化体4を形成することができ
るので、表面に欠けや傷が発生しても目立たなくするこ
とができる。
【0009】またセメント材料に複数色の着色材料を混
入し、セメント材料及び着色材料のそれぞれの色が消滅
しない程度に不均一に混合して多色セメント材料2を調
製し、多色セメント材料2を型枠3内に注入して養生硬
化させてセメント硬化体4を形成し、セメント硬化体4
を型枠3から脱型したので、着色材料で複数の色が混在
するセメント硬化体4を作成することができ、またセメ
ント材料自体の色もセメント硬化材料の表面に出すこと
ができる。
入し、セメント材料及び着色材料のそれぞれの色が消滅
しない程度に不均一に混合して多色セメント材料2を調
製し、多色セメント材料2を型枠3内に注入して養生硬
化させてセメント硬化体4を形成し、セメント硬化体4
を型枠3から脱型したので、着色材料で複数の色が混在
するセメント硬化体4を作成することができ、またセメ
ント材料自体の色もセメント硬化材料の表面に出すこと
ができる。
【0010】
【実施例】以下本発明を実施例によって詳述する。着色
セメント材料1は、ポルトランドセメント等に粗砂等の
骨材を配合して水で混合したセメント材料に着色材料を
混入して均一に混合し、着色したものを使用する。着色
材料としては顔料や染料の粉体、又は顔料や染料をセメ
ントに混ぜてペースト化したものを使用する。顔料は耐
久性を考慮して無機顔料が望ましく、このことでセメン
ト硬化体4の着色に対する信頼性が確保される。また配
合量はセメント材料に対して1〜4wt%程度が望まし
い。この着色セメント1は必要な色の数だけ用意し、そ
れぞれ別々の混合機5で調整される(マスターバッ
チ)。そして図2に示すように各色の着色セメント1を
必要量だけ取り出して混合機6で混合し、多色セメント
材料2を調製する。混合機6は低速回転のリボン型又は
特殊攪拌棒を用いた機種が望ましく、混合時間を短くす
るように混合機6をコントロールすることによって各色
の着色セメント1がそれぞれの色が消滅しない程度に不
均一に混合され、しかも各色の着色セメント1がランダ
ムに分散された状態に多色セメント材料2を調製する。
セメント材料1は、ポルトランドセメント等に粗砂等の
骨材を配合して水で混合したセメント材料に着色材料を
混入して均一に混合し、着色したものを使用する。着色
材料としては顔料や染料の粉体、又は顔料や染料をセメ
ントに混ぜてペースト化したものを使用する。顔料は耐
久性を考慮して無機顔料が望ましく、このことでセメン
ト硬化体4の着色に対する信頼性が確保される。また配
合量はセメント材料に対して1〜4wt%程度が望まし
い。この着色セメント1は必要な色の数だけ用意し、そ
れぞれ別々の混合機5で調整される(マスターバッ
チ)。そして図2に示すように各色の着色セメント1を
必要量だけ取り出して混合機6で混合し、多色セメント
材料2を調製する。混合機6は低速回転のリボン型又は
特殊攪拌棒を用いた機種が望ましく、混合時間を短くす
るように混合機6をコントロールすることによって各色
の着色セメント1がそれぞれの色が消滅しない程度に不
均一に混合され、しかも各色の着色セメント1がランダ
ムに分散された状態に多色セメント材料2を調製する。
【0011】また多色セメント材料2を調製する別の方
法としては、着色していないセメント材料又は着色セメ
ント材料1に上記着色材料を混入する方法がある。この
場合着色材料の色の種類は単一でも複数でもどちらでも
よく、また上記多色セメント材料2と同様にセメント材
料の色や着色材料の色が消滅しない程度に不均一に混合
し、しかも各色がランダムに分散された状態にする。
法としては、着色していないセメント材料又は着色セメ
ント材料1に上記着色材料を混入する方法がある。この
場合着色材料の色の種類は単一でも複数でもどちらでも
よく、また上記多色セメント材料2と同様にセメント材
料の色や着色材料の色が消滅しない程度に不均一に混合
し、しかも各色がランダムに分散された状態にする。
【0012】図1は製造工程を示す概略図であり、図1
(a)には型枠3が示してある。型枠3は金属板や木板
等で形成され、その打設面にはゴム板等で形成される模
様型7が取り付けてある。この模様型7を対向させて一
対の型枠3配設し、図1(b)に示すような縦型枠8を
形成し、縦型枠8の間には鉄筋等の配筋9を配設する。
次に図1(c)に示すように縦型枠8内に上記多色セメ
ント材料2を注入し、加震脱気後、図1(d)に示すよ
うに多色セメント材料2を養生硬化させてセメント硬化
体4を形成し、図1(e)に示すようにセメント硬化体
4を縦型枠8から脱型すると共にセメント硬化体4から
模様型7を除去する。こうして表面が複数の色が混在す
るように着色されたセメント硬化体4が形成されるもの
である。
(a)には型枠3が示してある。型枠3は金属板や木板
等で形成され、その打設面にはゴム板等で形成される模
様型7が取り付けてある。この模様型7を対向させて一
対の型枠3配設し、図1(b)に示すような縦型枠8を
形成し、縦型枠8の間には鉄筋等の配筋9を配設する。
次に図1(c)に示すように縦型枠8内に上記多色セメ
ント材料2を注入し、加震脱気後、図1(d)に示すよ
うに多色セメント材料2を養生硬化させてセメント硬化
体4を形成し、図1(e)に示すようにセメント硬化体
4を縦型枠8から脱型すると共にセメント硬化体4から
模様型7を除去する。こうして表面が複数の色が混在す
るように着色されたセメント硬化体4が形成されるもの
である。
【0013】上記方法によれば従来の注型法でセメント
硬化体4を形成する工程と同じ工程数で着色されたセメ
ント硬化体4を形成することができる。また縦型枠注型
法であっても表面に欠けや傷のないセメント硬化体4を
形成することができ、複雑な着色模様も作成することが
できる。さらにセメント材料自体が着色されているの
で、セメント硬化体4の表面が欠けたり傷ついたりして
も目立たなくすることができる。
硬化体4を形成する工程と同じ工程数で着色されたセメ
ント硬化体4を形成することができる。また縦型枠注型
法であっても表面に欠けや傷のないセメント硬化体4を
形成することができ、複雑な着色模様も作成することが
できる。さらにセメント材料自体が着色されているの
で、セメント硬化体4の表面が欠けたり傷ついたりして
も目立たなくすることができる。
【0014】なお、上記実施例では一対の型枠3を用い
て縦型枠8を形成して縦型枠注型法について説明した
が、一枚の型枠3を単体で使用する平打ち注型法を行っ
てもよい。以下本発明を具体例によって詳述する。 (具体例1)普通ポルトランドセメント(OPC)を3
3wt%、珪砂を67wt%の割合で混合し、この混合
材料に対して18wt%の水を混合してセメント材料を
調製し、、赤顔料(バイエルジャパン製BJ−RED−
S)を混合材料に対して2wt%の割合で均一に混合
し、着色セメント材料1を調製した。
て縦型枠8を形成して縦型枠注型法について説明した
が、一枚の型枠3を単体で使用する平打ち注型法を行っ
てもよい。以下本発明を具体例によって詳述する。 (具体例1)普通ポルトランドセメント(OPC)を3
3wt%、珪砂を67wt%の割合で混合し、この混合
材料に対して18wt%の水を混合してセメント材料を
調製し、、赤顔料(バイエルジャパン製BJ−RED−
S)を混合材料に対して2wt%の割合で均一に混合
し、着色セメント材料1を調製した。
【0015】上記と同様のセメント材料に黄顔料(バイ
エルジャパン製バイフェロックス920)を混合材料に
対して2wt%の割合で均一に混合し、着色セメント材
料1を調製した。これら赤色の着色セメント材料1と黄
色の着色セメント材料1を同重量ずつリボン型の混合機
6で20rpmで30秒間混合し、多色セメント材料2
を調整した。
エルジャパン製バイフェロックス920)を混合材料に
対して2wt%の割合で均一に混合し、着色セメント材
料1を調製した。これら赤色の着色セメント材料1と黄
色の着色セメント材料1を同重量ずつリボン型の混合機
6で20rpmで30秒間混合し、多色セメント材料2
を調整した。
【0016】この多色セメント材料2を型枠3に平打ち
注型法にて注入し、加震脱気と面出しを行った後、裏打
ち材として比重1.4の軽量セメントを注入し、養生硬
化した後脱型を行ってセメント硬化体4を形成した。こ
のセメント硬化体4においては図3に示すように表面に
赤色10と黄色11が複雑に絡み合って混在した色模様
が形成される。
注型法にて注入し、加震脱気と面出しを行った後、裏打
ち材として比重1.4の軽量セメントを注入し、養生硬
化した後脱型を行ってセメント硬化体4を形成した。こ
のセメント硬化体4においては図3に示すように表面に
赤色10と黄色11が複雑に絡み合って混在した色模様
が形成される。
【0017】(具体例2)普通ポルトランドセメント
(OPC)を25wt%、細砂を25wt%、粗砂を5
0wt%の割合で混合し、この混合材料に対して12w
t%の水を混合してセメント材料を調製し、、赤顔料を
混合材料に対して3wt%の割合で均一に混合し、着色
セメント材料1を調製した。
(OPC)を25wt%、細砂を25wt%、粗砂を5
0wt%の割合で混合し、この混合材料に対して12w
t%の水を混合してセメント材料を調製し、、赤顔料を
混合材料に対して3wt%の割合で均一に混合し、着色
セメント材料1を調製した。
【0018】上記と同様のセメント材料に茶顔料(バイ
エルジャパン製バイフェロックス610)を混合材料に
対して3wt%の割合で均一に混合し、着色セメント材
料1を調製した。これら赤色の着色セメント材料1と茶
色の着色セメント材料1を同重量ずつ万能型の混合機6
で30秒間混合し、多色セメント材料2を調整した。
エルジャパン製バイフェロックス610)を混合材料に
対して3wt%の割合で均一に混合し、着色セメント材
料1を調製した。これら赤色の着色セメント材料1と茶
色の着色セメント材料1を同重量ずつ万能型の混合機6
で30秒間混合し、多色セメント材料2を調整した。
【0019】この多色セメント材料2を上記実施例と同
様に縦型枠注型法にて成形し、セメント硬化体4を形成
した。このセメント硬化体4においては図4に示すよう
に両表面に赤色10と茶色12が複雑に絡み合って混在
した色模様が形成され、且つ両表面に凹凸模様が形成さ
れていた。
様に縦型枠注型法にて成形し、セメント硬化体4を形成
した。このセメント硬化体4においては図4に示すよう
に両表面に赤色10と茶色12が複雑に絡み合って混在
した色模様が形成され、且つ両表面に凹凸模様が形成さ
れていた。
【0020】(具体例3)普通ポルトランドセメント
(OPC)を25wt%、細砂を45wt%、粗砂を3
0wt%の割合で混合し、この混合材料に対して10w
t%の水を混合してセメント材料を調製し、赤顔料を混
合材料に対して2wt%の割合で均一に混合し、着色セ
メント材料1を調製した。この着色セメント材料1に黄
顔料をセメントに混ぜてペースト化した着色材料を重量
比で2wt%の割合で混入し、パン型の混合機6で10
秒間混合し、多色セメント材料2を調整した。
(OPC)を25wt%、細砂を45wt%、粗砂を3
0wt%の割合で混合し、この混合材料に対して10w
t%の水を混合してセメント材料を調製し、赤顔料を混
合材料に対して2wt%の割合で均一に混合し、着色セ
メント材料1を調製した。この着色セメント材料1に黄
顔料をセメントに混ぜてペースト化した着色材料を重量
比で2wt%の割合で混入し、パン型の混合機6で10
秒間混合し、多色セメント材料2を調整した。
【0021】この多色セメント材料2を型枠3に平打ち
注型法にて注入し、加震脱気と面出しを行った後、養生
硬化した後脱型し、セメント硬化体4を形成した。この
セメント硬化体4は具体例1と同様の色模様が多色セメ
ント材料2の単層で形成することができた。 (具体例4)普通ポルトランドセメント(OPC)を2
5wt%、細砂を45wt%、粗砂を30wt%の割合
で混合し、この混合材料に対して12wt%の水を混合
してセメント材料を調製した。このセメント材料に黄顔
料をセメントに混ぜてペースト化した着色材料を重量比
で3wt%の割合で混入すると共に茶顔料をセメントに
混ぜてペースト化した着色材料を重量比で3wt%の割
合で混入し、万能型の混合機6で30秒間混合し、多色
セメント材料2を調整した。
注型法にて注入し、加震脱気と面出しを行った後、養生
硬化した後脱型し、セメント硬化体4を形成した。この
セメント硬化体4は具体例1と同様の色模様が多色セメ
ント材料2の単層で形成することができた。 (具体例4)普通ポルトランドセメント(OPC)を2
5wt%、細砂を45wt%、粗砂を30wt%の割合
で混合し、この混合材料に対して12wt%の水を混合
してセメント材料を調製した。このセメント材料に黄顔
料をセメントに混ぜてペースト化した着色材料を重量比
で3wt%の割合で混入すると共に茶顔料をセメントに
混ぜてペースト化した着色材料を重量比で3wt%の割
合で混入し、万能型の混合機6で30秒間混合し、多色
セメント材料2を調整した。
【0022】この多色セメント材料2を上記実施例と同
様に縦型枠注型法にて成形し、セメント硬化体4を形成
した。このセメント硬化体4においては図5に示すよう
に両表面に黄色11と茶色12とセメント地13が複雑
に絡み合って混在した色模様が形成され、且つ両表面に
凹凸模様が形成されていた。
様に縦型枠注型法にて成形し、セメント硬化体4を形成
した。このセメント硬化体4においては図5に示すよう
に両表面に黄色11と茶色12とセメント地13が複雑
に絡み合って混在した色模様が形成され、且つ両表面に
凹凸模様が形成されていた。
【0023】(具体例5)具体例4と同様のセメント材
料に粉体の黄顔料と茶顔料を重量比で3wt%の割合で
混入し、混合機6で45秒間混合し、多色セメント材料
2を調整した。この多色セメント材料2を上記実施例と
同様に縦型枠注型法にて成形し、セメント硬化体4を形
成した。
料に粉体の黄顔料と茶顔料を重量比で3wt%の割合で
混入し、混合機6で45秒間混合し、多色セメント材料
2を調整した。この多色セメント材料2を上記実施例と
同様に縦型枠注型法にて成形し、セメント硬化体4を形
成した。
【0024】このセメント硬化体4は具体例4のセメン
ト硬化体4と同様な色模様であった。
ト硬化体4と同様な色模様であった。
【0025】
【発明の効果】上記のように本発明は、セメント材料に
着色材料を混入して着色セメント材料を調製し、複数色
の着色セメント材料をそれぞれの色が消滅しない程度に
不均一に混合して多色セメント材料を調製し、多色セメ
ント材料を型枠内に注入して養生硬化させてセメント硬
化体を形成し、セメント硬化体を型枠から脱型したの
で、セメント材料に着色材料を混入して着色した複数色
の着色セメント材料で複数の色が混在するようにセメン
ト硬化体を着色することができ、工程数を増さずに複数
の色を混在させた着色ができるものである。またセメン
ト材料自体に着色するので、着色材料が劣化しにくく、
セメント硬化体から色が落ちないようにすることがで
き、色の耐久性が優れるものである。さらに着色セメン
トのみでセメント硬化体を形成することができるので、
表面に欠けや傷が発生しても目立たなくすることがで
き、仕上がり具合に優れるものである。
着色材料を混入して着色セメント材料を調製し、複数色
の着色セメント材料をそれぞれの色が消滅しない程度に
不均一に混合して多色セメント材料を調製し、多色セメ
ント材料を型枠内に注入して養生硬化させてセメント硬
化体を形成し、セメント硬化体を型枠から脱型したの
で、セメント材料に着色材料を混入して着色した複数色
の着色セメント材料で複数の色が混在するようにセメン
ト硬化体を着色することができ、工程数を増さずに複数
の色を混在させた着色ができるものである。またセメン
ト材料自体に着色するので、着色材料が劣化しにくく、
セメント硬化体から色が落ちないようにすることがで
き、色の耐久性が優れるものである。さらに着色セメン
トのみでセメント硬化体を形成することができるので、
表面に欠けや傷が発生しても目立たなくすることがで
き、仕上がり具合に優れるものである。
【0026】またセメント材料に複数色の着色材料を混
入し、セメント材料及び着色材料のそれぞれの色が消滅
しない程度に不均一に混合して多色セメント材料を調製
し、多色セメント材料を型枠内に注入して養生硬化させ
てセメント硬化体を形成し、セメント硬化体を型枠から
脱型したので、着色材料で複数の色が混在するセメント
硬化体を作成することができ、またセメント材料自体の
色もセメント硬化材料の表面に出すことができるもので
ある。
入し、セメント材料及び着色材料のそれぞれの色が消滅
しない程度に不均一に混合して多色セメント材料を調製
し、多色セメント材料を型枠内に注入して養生硬化させ
てセメント硬化体を形成し、セメント硬化体を型枠から
脱型したので、着色材料で複数の色が混在するセメント
硬化体を作成することができ、またセメント材料自体の
色もセメント硬化材料の表面に出すことができるもので
ある。
【図1】本発明の一実施例の(a)乃至(e)は概略図
である。
である。
【図2】同上の概略図である。
【図3】同上のセメント硬化体の(a)は側面図、
(b)は平面図である。
(b)は平面図である。
【図4】同上のセメント硬化体の(a)は側面図、
(b)は平面図である。
(b)は平面図である。
【図5】同上のセメント硬化体の(a)は側面図、
(b)は平面図である。
(b)は平面図である。
【図6】従来例のセメント硬化体の斜視図である。
1 着色セメント材料 2 多色セメント材料 3 型枠 4 セメント硬化体
Claims (2)
- 【請求項1】 セメント材料に着色材料を混入して着色
セメント材料を調製し、複数色の着色セメント材料をそ
れぞれの色が消滅しない程度に不均一に混合して多色セ
メント材料を調製し、多色セメント材料を型枠内に注入
して養生硬化させてセメント硬化体を形成し、セメント
硬化体を型枠から脱型することを特徴をするセメント硬
化体の製造方法。 - 【請求項2】 セメント材料に複数色の着色材料を混入
し、セメント材料及び着色材料のそれぞれの色が消滅し
ない程度に不均一に混合して多色セメント材料を調製
し、多色セメント材料を型枠内に注入して養生硬化させ
てセメント硬化体を形成し、セメント硬化体を型枠から
脱型することを特徴をするセメント硬化体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3299693A JPH06247762A (ja) | 1993-02-23 | 1993-02-23 | セメント硬化体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3299693A JPH06247762A (ja) | 1993-02-23 | 1993-02-23 | セメント硬化体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06247762A true JPH06247762A (ja) | 1994-09-06 |
Family
ID=12374469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3299693A Pending JPH06247762A (ja) | 1993-02-23 | 1993-02-23 | セメント硬化体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06247762A (ja) |
-
1993
- 1993-02-23 JP JP3299693A patent/JPH06247762A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010529 |