JPH06247675A - エレベータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、昇降路を昇降する乗りかごを備え
たエレベータにおける乗りかごの遮音装置に係り、上記
各間隙を遮音してかご室へ騒音が入り込むのを防止し、
乗客に不快感や不安感を与えるないようにすると共に、
失火の際に昇降路内の煙りが乗りかご内へ侵入しない遮
煙効果を備えて安全性や信頼性の向上を図るものであ
る。 【構成】 本発明は、昇降路を昇降する乗りかご１を備
えたエレベータにおいて、この乗りかご１の出入口５の
両側に各塞ぎ受け部材１４を設け、上記乗りかご１の各
開閉扉８の外端部に各塞ぎ部材１６を閉扉時に上記各塞
ぎ受け部材１４へ当接して遮音するように設けたもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、昇降路を昇降する乗り
かごを備えたエレベータに係り、特に、このエレベータ
における乗りかごの遮音装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のエレベータにおける乗り
かごは、図９乃至図１４に示されるように構成されてい
る。

【０００３】図９乃至図１４において、エレベータにお
ける昇降路を昇降する乗りかご１はかご枠２とかご室３
を形成したかご体４とから構成されており、このかご体
４の正面には、乗りかご１の出入口５が形成されてい
る。又、上記かご体４の正面上部には、ガイドレール６
が水平に架装されており、上記かご体４の正面下部に
は、断面がＵ字状の敷居７が敷設されている。さらに、
上記ガイドレール６及び上記敷居７には、両開きする一
対の開閉扉８が上記出入口５を開閉するように摺動自在
に設けられている。

【０００４】すなわち、上記両開閉扉８のそれぞれの上
部には、一対のガイドローラ８ａが上記ガイドレール６
上を転動するように付設されており、上記両開閉扉８の
それぞれの下部には、一対のガイドシュー８ｂが上記敷
居７上を摺動するように付設されている。又、図１１に
示されるように、上記かご体４の正面上部には、化粧板
９が上記かご室３の一部を目隠しするように設けられて
おり、この化粧板９は囲い枠体１０で保持されている。

【０００５】従って、上述したエレベータにおける乗り
かご１は、扛上機の吊りロープによって昇降路をガイド
レール（図示されず）に沿って昇降すると共に、各階床
に到着すると、上記開閉扉８が開閉して乗客を乗降して
いる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たエレベータにおける乗りかごは、図１１に示されるよ
うに、上記両開閉扉８の内面と上記化粧板９との間には
間隙Ｃ1 が形成されており、上記乗りかご１の出入口５
と上記両開閉扉８との間には間隙Ｃ2 が形成されており
（図１０参照）、さらに、上記ガイドシュー８ｂとガイ
ドシュー８ｂとの間の敷居７にも間隙Ｃ3 （図１２参
照）が形成されている関係上、上記開閉扉８の閉扉して
乗りかご１が昇降路を昇降中、上記各間隙Ｃ1 、Ｃ2 、
Ｃ3 からかご室３へ騒音が入り込み、乗客に不快感や不
安感を与えると共に、失火の際に昇降路内の煙りも乗り
かご１内へ侵入するおそれがある。

【０００７】本発明は、上述した問題を解決するため
に、乗りかごが昇降路を昇降中、上記各間隙を遮音して
かご室へ騒音が入り込むのを防止し、乗客に不快感や不
安感を与えるないようにすると共に、失火の際に昇降路
内の煙りが乗りかご内へ侵入しないように遮煙して安全
性や信頼性の向上を図るようにしたエレベータを提供す
ることを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、昇降路を昇降
する乗りかごを備えたエレベータにおいて、この乗りか
ごの出入口の両側に塞ぎ受け部材をそれぞれ設け、上記
乗りかごの各開閉扉の外端部に塞ぎ部材をそれぞれ設
け、閉扉時に塞ぎ部材が上記各塞ぎ受け部材へ当接して
遮音するようにしたものである。

【０００９】

【作用】本発明は、上記乗りかごの開閉扉を閉扉する
と、上記各塞ぎ部材の各遮音シール材で上記各塞ぎ受け
部材の各遮音シール材へ当接して遮音すると同時に、上
記各遮音部材で上記各遮音シール受台の各遮音シール材
へ当接して遮音すると共に、各遮音ガイドシューで上記
敷居の間隙を塞いで騒音の侵入を遮断し、上記各間隙を
遮音してかご室へ騒音が入り込むのを防止し、乗客に不
快感や不安感を与えるないようにすると共に、失火の際
に昇降路内の煙りが乗りかご内へ侵入しないように遮煙
したものである。

【００１０】

【実施例】以下、本発明を図示のー実施例について説明
する。

【００１１】なお、本発明は、上述した具体例と同一構
成部材には、同じ符号を付して説明する。

【００１２】図１乃至図８において、符号１は、エレベ
ータにおける昇降路を昇降する乗りかごであって、この
乗りかご１はかご枠２とかご室３を形成したかご体４と
から構成されており、このかご体４の正面には、乗りか
ご１の出入口５が形成されている。又、上記かご体４の
正面上部には、ガイドレール６が水平に架装されてお
り、上記かご体４の正面下部には、断面がＵ字状の敷居
７が敷設されている。さらに、上記ガイドレール６及び
上記敷居７には、両開きする一対の開閉扉８が上記出入
口５を開閉するように摺動自在に設けられている。

【００１３】すなわち、上記両開閉扉８の上部には、各
一対のガイドローラ８ａが上記ガイドレール６上を転動
するように付設されており、上記両開閉扉８の下部に
は、細長い各一対の遮音ガイドシュー１１が両開閉扉８
の幅に相当する長さに形成して上記敷居７上を摺動する
ように設けられており、この各遮音ガイドシュー１１は
閉扉時上記敷居７の間隙を塞いで騒音の侵入を遮断して
いる。

【００１４】他方、図４及び５に示されるように、上記
かご体４の正面上部には、化粧板９が上記かご室３の一
部を目隠しするように設けられており、この化粧板９は
囲い枠体１０で保持されている。又、上記乗りかご１の
の化粧板９の前面には、断面がＬ字状の各遮音シール受
体１２が外方へ下傾斜して設けられており、この各遮音
シール受体１２には、例えば、シリコンパッキングのよ
うな各遮音シール材１２ａが長手方向に沿って設けられ
ている。さらに、上記開閉扉１の内側には、各遮音部材
１３が外方へ下傾斜して設けられており、この各遮音部
材１３は閉扉時に上記各遮音シール受体１２の各遮音シ
ール材１２ａへ当接して遮音している。

【００１５】又一方、図２及び３に示されるように、上
記乗りかご１の出入口５の両側には、各塞ぎ受け部材１
４が垂直方向へ折り曲げられて設けられており、各塞ぎ
受け部材１４の各折り曲部１４ａには、例えば、シリコ
ンパッキングのような各遮音シール材１５が長手方向に
沿って設けられている。又、上記各開閉扉８の各外端部
には、各塞ぎ部材１６が垂直方向へ折り曲げられて設け
られており、各塞ぎ部材１６の各折り曲部１６ａには、
例えば、シリコンパッキングのような各遮音シール材１
７が長手方向に沿って設けられており、この各塞ぎ部材
１６の各遮音シール材１７は閉扉時に上記各塞ぎ受け部
材１４の各遮音シール材１５へ当接して遮音している。

【００１６】なお、図８に示されるように、上記開閉扉
８内には、発泡樹脂材による吸音材１８が振動や騒音を
吸音するように充填されており、これにより上記乗りか
ご１のかご室３内を静粛にしている。

【００１７】以下、本発明の作用について説明する。

【００１８】従って、上記乗りかご１は扛上機の吊りロ
ープによって昇降路をガイドレール（図示されず）に沿
って昇降すると共に、各階床に到着すると、上記開閉扉
８が開閉して乗客を乗降している。

【００１９】他方、上記乗りかご１の開閉扉８が閉扉す
ると、上記各塞ぎ部材１６の各遮音シール材１７は上記
各塞ぎ受け部材１４の各遮音シール材１５へ当接して遮
音すると同時に、上記各遮音部材１３は上記各遮音シー
ル受体１２の各遮音シール材１２ａへ当接して遮音する
と共に、各遮音ガイドシュー１１は上記敷居７の間隙を
塞いで騒音の侵入を遮断する。

【００２０】このようにして本発明は，乗りかご１が昇
降路を昇降中、上記各間隙を遮音してかご室へ騒音が入
り込むのを防止すると共に失火の際に昇降路内の煙りが
乗りかご１内へ侵入しないように遮煙している。

【００２１】

【発明の効果】以上述べたように本発明は、乗りかごの
出入口の両側に各塞ぎ受け部材を設け、上記乗りかごの
各開閉扉の外端部に各塞ぎ部材を閉扉時に上記各塞ぎ受
け部材へ当接して遮音するように設けてあるので、上記
各間隙を遮音してかご室へ騒音が入り込むのを防止でき
るばかりでなく、乗客に不快感や不安感を与えるないよ
うにすると共に、失火の際に昇降路内の煙りが乗りかご
内へ侵入しない遮煙効果を備えており、安全性や信頼性
の向上を図ることができる等の優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のエレベータの要部を示す正面図。

【図２】図１の一部を省略して示す横断面図。

【図３】図２の鎖円Ｂ部を拡大して示す断面図。

【図４】図１の鎖線Ａ−Ａに沿う拡大断面図。

【図５】図４の鎖円Ｃ部を拡大して示す断面図。

【図６】図１の開閉扉の一部を省略して示す正面図。

【図７】図６の鎖線Ｄ−Ｄに沿う断面図。

【図８】図１の開閉扉の一部を破截して示す斜視図。

【図９】従来のエレベータにおける乗りかごの正面図。

【図１０】図９の一部を省略して示す横断面図。

【図１１】図９の鎖線Ｅ−Ｅに沿う拡大断面図。

【図１２】図９の開閉扉の一部を省略して示す正面図。

【図１３】図１２の鎖線Ｆ−Ｆに沿う断面図。

【図１４】図１０の鎖円Ｇ部を拡大して示す断面図。

【符号の説明】

１ 乗りかご ５ 出入口 ８ 開閉扉 １４ 塞ぎ受け部材 １６ 塞ぎ部材

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】昇降路を昇降する乗りかごを備えたエレベ
   ータにおいて、この乗りかごの出入口の両側にそれぞれ
   設けられた塞ぎ受け部材と、上記乗りかごの各開閉扉の
   外端部に設けられた塞ぎ部材とを備え、閉扉時に上記塞
   ぎ部材が上記各塞ぎ受け部材へ当接して遮音するように
   したことを特徴とするエレベータ。
2. 【請求項２】乗りかごの出入口の上部に外方へ下傾斜し
   て遮音するように設けられた各シール受体と、開閉扉の
   内面に閉扉時に上記各シール受体へ当接して遮音するよ
   うに設けられた各遮音部材とを具備したことを特徴とす
   る請求項１記載のエレベータ。
3. 【請求項３】乗りかごの出入口の敷居に摺動自在に嵌装
   された開閉扉の遮音ガイドシューを具備したことを特徴
   とする請求項２記載のエレベータ。