JPH06247265A - 洗車装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗車装置におけるプリペイドカードの販売の
工数低減を図る。 【構成】 プリペイドカード自体での割引はせず、現金
洗車よりもカード洗車の方が安くなる様、洗車装置で割
引率を設定できる様にした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、自動車の車体洗浄を行
なう洗車装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、コインメックまたはカードリーダ
ーライターを備えて有料洗車を行なう洗車装置におい
て、カードにて使用する顧客には、割安感を持たせるた
め、洗車装置のオーナーもしくはオーナーから委託され
た機関がカードを直接販売している場合には、カードの
点数に応じた金額よりも何％かマイナスした金額で販売
したり、またカード販売機で販売する場合には、あらか
じめカードに何％かの点数をプラスしたものを販売した
りしていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このためカードを直接
販売する場合には、１枚のカード料金がこまかくなり、
集計時、非常に面倒である。またカード販売機で販売す
る場合には、洗車機のオーナーごとに割引率が異なるこ
とが多々あり、あらかじめカードにプラスしておく点数
が異なることになり、カードに初期点数を登録し洗車機
のオーナーに販売する業者では、各オーナーの要望に答
えるため、その都度、何種類ものカードを製作しなくて
はならなかった。

【０００４】本発明は前記の様な問題点を解消できる洗
車装置を提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、現金とプリペイドカードを受け付けて有料洗
車を行なう洗車装置において、使用する洗浄水や洗車時
間の長短等に応じて複数設定された洗車コースのうちい
ずれかを選択する洗車コース選択手段と、洗車コースに
応じた現金による洗車料金の設定を行なう手段と、前記
料金に対し任意の割引率を設定し、プリペイドカードに
よる洗車料金とする手段と、設定された洗車料金を受け
付けて洗車連動する制御手段とを備えたことを要旨とす
るものである。

【０００６】

【作用】本発明によれば、カード販売料金集計時の時間
と労力が削減でき、カードの点数を登録し販売する業者
では、割引無しの基本となる点数のカードを何種類か事
前に用意しておくだけでよくなる。

【０００７】

【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に
説明する。

【０００８】図１は本発明の実施例である洗車装置の全
体構成図で、スプレー銃より洗浄水を噴射させて洗車に
供するタイプの洗車装置であり、箱体１内には特に図示
しないが、温水タンク、洗剤タンク、弁、ポンプ等で構
成される洗車機能部、現金を受け付けるコインメック
２、プリペイドカードを受け付けるカードリーダーライ
ター３、従来周知のマイクロコンピューターなどを利用
した制御装置４を内蔵したコントロールボックス５を配
し、該コントロールボックス５前面には、図２に示す様
に、洗車条件、料金設定、本発明の内容であるカード使
用時の割引の設定等を行なうための管理スイッチ６、テ
ンキー７、設定内容を制御装置４に登録するための登録
スイッチ８、その他のスイッチ類及び前記スイッチ類を
操作した時の内容を表示する表示装置９を備えている。

【０００９】また箱体１外部には洗浄水を噴射するスプ
レー銃、使用する洗浄水や洗車時間の長短等に応じて複
数設定された洗車コースのうちいずれかを選択する洗車
コース選択スイッチ１０、選択されたコースの洗車動作
を開始させるスタートスイッチ１１、コインメック２に
投入された料金及びカードリーダーライター３に挿入さ
れたカードの点数を料金に換算して表示する表示装置１
２等を備えている。

【００１０】尚、図３は本装置の制御系を示すブロック
図で、各スイッチ類（６、８、１０、１１、他）、テン
キー７、コインメック２、カードリーダーライター３か
らの入力信号は制御装置４に導入され、制御信号とし
て、洗車機能部、カードリーダーライター３、表示装置
９、表示装置１２に出力される。

【００１１】次に図４、図５、図６を基に実施例の使用
法及び動作について説明する。

【００１２】まずカードに記憶されている点数と洗車装
置で処理される金額の関係であるが、一般的にコインメ
ックが受け付ける最低額が１０円であるので、カードの
最低点数を１点とし、それに対応する金額を１０円とし
ておく。

【００１３】ところで洗車装置のオーナーは洗車受付開
始前に様々な洗車条件の設定を済ませておく必要がある
が、ここでは現金使用時の料金を設定する作業と本発明
にかかわるカード使用時の料金割引率を設定する作業の
説明に留め、その他の設定作業は既に終了しているもの
とする。

【００１４】例えば洗車コースがＡ、Ｂ、Ｃの３コース
あり、それぞれに対応する料金を３００円、４００円、
５００円と設定するには、図４に示す様に、まず洗車装
置のオーナーが表示装置９に何も表示されていない状態
（ステップ１）で、管理スイッチ６を押す（ステップ
２）と表示装置９には設定できる内容が表示される（ス
テップ３）ので、テンキー７を操作し（ステップ４）、
ネダンという項目を選択する。するとＡコースの料金を
設定できる表示に切り替わる（ステップ５）ので、テン
キー７を操作して、３００円を入力し（ステップ６、
７）、登録スイッチ８を押す（ステップ８）。Ｂコー
ス、Ｃコースも同様にして料金の設定行なう（ステップ
９〜１６）。

【００１５】次に、カードを使用して洗車を行なう顧客
には前記料金の８％の割引を実施しようとする場合、図
５に示す様に、表示装置９に何も表示されていない状態
（ステップ１７）で、管理スイッチ６を押す（ステップ
１８）と表示装置９には設定できる内容が表示される
（ステップ１９）ので、テンキー７を操作し（ステップ
２０）、サービスという項目を選択する。すると割引率
を設定できる表示に切り替わる（ステップ２１）ので、
テンキー７で割引率８％を打ち込み（ステップ２２、２
３）、登録スイッチ８を押す（ステップ２４）。

【００１６】しかし、このままではカード使用時の各コ
ースの洗車料金がそれぞれ２７６円、３６８円、４６０
円となり、１円単位が発生してしまい、前述した様に、
最低単位が１０円なので不都合が生じる。

【００１７】このため登録スイッチ８を押した後は、表
示が１円単位の処理についての表示に切り替わる（ステ
ップ２５）ので、テンキー７で１円単位の処理を四捨五
入するか、切り捨てるのか、切り上げるのかを選択し
（ステップ２６）、登録スイッチ８を押し（ステップ２
７）、設定を終了する。ここでは切り捨てを選択し、各
コースの料金を２７０円、３６０円、４６０円、に設定
したものとする。

【００１８】次に顧客が洗車装置を利用して、洗車を行
なう場合について、図６を基に説明する。

【００１９】カードにて洗車する場合には、顧客が、書
き込まれた点数の違いにより何種類か容易されているカ
ードの中から必要と思われるカードを購入する分けであ
るが、ここでは便宜上３００点のカードを３０００円で
購入したとする。この時点では１点が１０円なので割引
はまだされていない。

【００２０】この後、このカードをカードリーダーライ
ター３に挿入する（ステップ２８）。するとカードに書
き込まれた内容（店コード、点数等）をカードリーダー
ライター３が読み取り（ステップ２９）、その内容を制
御装置４に送り、一旦記憶させ、カードが本洗車装置で
使用可能かどうか判断させて、可能であれば書き込まれ
ている点数を金額に換算し（ここでは３０００）、表示
装置１２に表示させる（ステップ３０）。

【００２１】顧客はコース選択スイッチ１０のいずれか
を押し（ステップ３１）、コースを選択する。ここでは
３００円のＡコースを選択したとする。するとスイッチ
１０からの入力信号を受けた制御装置４は、記憶してい
た点数３００点から、先に設定されていたカード使用時
の割引料金２７０円、つまり２７点を差し引いた金額２
７３０円を表示装置１２に表示させる（ステップ３
２）。これはＢコース、Ｃコースを選択した場合も同様
である。

【００２２】そしてカードがカードリーダーライター３
から排出され（ステップ３３）、表示装置１２は０に戻
る（ステップ３４）ので、カードを受け取った後、スタ
ートスイッチ１１を押す（ステップ３５）。するとその
入力信号は制御装置４に入り、洗車機能部を作動させる
出力信号を出し、洗車を実行させる（ステップ３６）。

【００２３】次に、現金にて洗車する場合であるが、現
金をコインメック２に３００円投入したとする（ステッ
プ３７）。するとコインメックで現金がカウントされ
（ステップ３８）、そのカウント数が制御装置４に送ら
れ、変換された信号が表示装置１２に３００円を表示さ
せる（ステップ３９）。

【００２４】顧客はコース選択スイッチ１０の３００円
のＡコースを押し（ステップ４０）、コースを選択す
る。スイッチ１０からの入力信号を受けた制御装置４
は、表示装置１２の表示を０に戻す（ステップ３４）信
号を出力する。これはＢコース、Ｃコースを選択した場
合も同様である。

【００２５】そしてスタートスイッチ１１を押す（ステ
ップ３５）。するとその入力信号は制御装置４に入り、
洗車機能部を作動させる出力信号を出し、洗車を実行さ
せる（ステップ３６）。

【００２６】以上により、カード使用時には３００円コ
ースを２７０円で実施でき、３０円の割引となるが、現
金使用時には割引はされない。

【００２７】尚、本実施例ではスプレー銃より洗浄水を
噴射させて洗車に供する単独のタイプの洗車装置の場合
を述べているが、顧客が操作する複数の端末部と、１個
の洗車機能部を持つタイプの洗車装置の場合や、門型洗
車装置の場合であっても同様に実施でき、同等の効果を
あげられることは明らかである。

【００２８】

【発明の効果】以上のように、本発明は、現金とプリペ
イドカードを受け付けて有料洗車を行なう洗車装置にお
いて、使用する洗浄水や洗車時間の長短等に応じて複数
設定された洗車コースのうちいずれかを選択する洗車コ
ース選択手段と、洗車コースに応じた現金による洗車料
金の設定を行なう手段と、前記料金に対し任意の割引率
を設定し、プリペイドカードによる洗車料金とする手段
と、設定された洗車料金を受け付けて洗車連動する制御
手段とを備えたため、カード販売料金集計時の時間と労
力が削減でき、利益率のアップを図れる。またカードの
点数を登録し販売する業者では、割引無しの基本となる
点数のカードを事前に何種類か用意しておくだけでよく
なり、やはり時間と労力が削減でき、カードの管理も容
易になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例である洗車装置の全体構成図で
ある。

【図２】同装置のコントロールボックス前面の構成図で
ある。

【図３】同装置の制御系を示すブロック図である。

【図４】同装置の料金設定動作を示す説明図である。

【図５】同装置の割引設定動作を示す説明図である。

【図６】同装置の洗車工程動作を示すフローチャートで
ある。

【符号の説明】

２ コインメック ３ カードリーダーライター ４ 制御装置 ６ 管理スイッチ ７ テンキー ８ 登録スイッチ ９ 表示装置 １０ コース選択スイッチ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 現金とプリペイドカードを受け付けて有
   料洗車を行なう洗車装置において、使用する洗浄水や洗
   車時間の長短等に応じて複数設定された洗車コースのう
   ちいずれかを選択する洗車コース選択手段と、洗車コー
   スに応じた現金による洗車料金の設定を行なう手段と、
   前記料金に対し任意の割引率を設定し、プリペイドカー
   ドによる洗車料金とする手段と、設定された洗車料金を
   受け付けて洗車連動する制御手段とを備えたことを特徴
   とする洗車装置。