JPH06246638A - 繊維成分を含む研磨材 - Google Patents

繊維成分を含む研磨材

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JPH06246638A
JPH06246638A JP5793793A JP5793793A JPH06246638A JP H06246638 A JPH06246638 A JP H06246638A JP 5793793 A JP5793793 A JP 5793793A JP 5793793 A JP5793793 A JP 5793793A JP H06246638 A JPH06246638 A JP H06246638A
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JP
Japan
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abrasive
polishing
abrasive material
fiber component
fiber
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JP5793793A
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English (en)
Inventor
Shigeo Yoda
茂雄 依田
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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】研磨性材料100重量部、結合剤1〜50重量
部および繊維性成分0.1〜500重量部からなる、固
形ないしペースト状の研磨材。 【効果】塊状研磨材は乾式バレル研磨のメディアとし
て、バリ、スケール、カエリを確実に短時間に除去す
る。ペースト状研磨材は時間が経過しても固化せず、ペ
ースト状を維持し、バフ研磨に好適である。整粒・成形
された研磨材は仕上げ用、光沢用として使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は繊維成分を含む研磨材に
関する。より詳しくは本発明は、乾式バレル研磨および
バフ研磨等をはじめとする各種研磨に好適に使用される
研磨材に関する。
【0002】
【従来の技術】メッキや塗装の下地研磨、ステンレス表
面研磨、スケール除去、バリ取り、面取り、研掃作業、
梨地仕上げ、目付等は研磨材による機械的研磨により一
般に行われている。機械的研磨には、a)バレル研磨、
b)バフ研磨に代表される回転工具による研磨、c)粉
体を噴射する乾式噴射、d)水と混合した研磨材を噴射
する湿式研磨、e)アブレッシブベルト研磨、f)水や
油等の高圧媒体による研磨、g)研磨材を含む粘性流体
の加圧による研磨等がある。スケール除去やバリ取り等
の荒仕上げ用研磨は、目的に応じた研磨材をメディアと
した湿式バレル研磨により通常行われるが、この方法は
大量の排水汚泥が発生し、この処理が必要であるばかり
でなく、研磨装置以外にも、洗浄機や乾燥機等の設備が
必要で、しかも処理部品に錆が生じやすく、さらに湿式
バレル研磨では使用される研磨装置および研磨材メディ
アの寿命が短いという問題がある。従来のバレル研磨の
メディアとしては、砥粒を結合剤で固めた研磨材や、研
磨性材料を溶融・製錬後、粉砕・整粒した研磨材が用い
られてきたが、これら従来の研磨材では、長時間研磨処
理を施しても、細かいバリや、複雑な形状に生じたバリ
等が残り、結局手作業で取り除かなければならない欠点
があった。時計の金属製ベルト、ブレスレット、指輪等
のアクセサリー部品の目付には、研磨材を接着剤でバフ
に付着させるか、研磨材と膠等からなるペーストをバフ
に塗布したバフ研磨が多く用いられている。しかし、接
着剤で研磨材を付着させる方法は研磨材を均一に付着で
きず、付着に時間と手間がかかるという問題があり、ま
た、ペースト状のものは手軽であるものの、通常一定量
が個別に密封されて販売されているが、空気との接触に
より徐々に硬化し、再利用できず、しかも容器に残った
未使用部分の保存ができず、非常に不経済であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような状況を考慮
し、本発明は上記問題点を解決するためになされたもの
であり、特に乾式バレル研磨およびバフ研磨等に好適に
使用され得る、繊維成分を含む研磨材の提供を課題とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の研磨
材は、研磨性材料100重量部、結合剤1ないし50重
量部および繊維性成分0.1ないし500重量部からな
ることを特徴とする。
【0005】本発明において使用される研磨性材料と
は、研削作用を有する硬質物質および加工面の仕上げや
艶出し等の琢磨作用を有する硬質物質であり、一般に研
削材、琢磨材と呼ばれるものを意味し、天然品であって
も、人工品であってもよい。天然品として例えば砂石、
コランダム、エメリー、ザクロ石、フリント、金剛砂、
粘土類、滑石、微晶質ケイ酸、スピネル、ケイ砂等が挙
げられ、人工品として合成ダイヤ、立方晶窒化ホウ素、
アルミナ、炭化ケイ素、炭化ホウ素、酸化クロム、酸化
セリウム、酸化鉄、ケイ酸コロイド、人工エメリー、融
解ジルコニア等を例示できる。この研磨性材料の種類や
粒径・粒度等は被研磨物や研磨法に応じて適宜選択され
るものである。また、上記研磨性材料は1種のみ、また
は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0006】次に、本発明において使用される繊維性成
分は、天然繊維および化学繊維を意味し、前者の例とし
て植物繊維(木材繊維、綿繊維、麻繊維等)、動物繊維
(羊毛、絹等)および鉱物繊維(アスベスト等)があ
り、後者の例として無機繊維(ガラス繊維等)、再生繊
維(レーヨン等)、半合成繊維(アセテート等)、合成
繊維(ナイロン等)がある。また、繊維性成分として、
紙(例えば新聞紙、包装紙、薄葉紙、雑種紙等)を煮詰
めることにより生成する植物繊維のような、既製の繊維
製品から再生された繊維を用いることもでき、上記のよ
うな紙からの植物繊維は入手しやすさやコストの点で好
ましいものである。この繊維性成分の種類や太さ・長さ
等は研磨性材料との組合せで適宜選択される。繊維性成
分もまた、1種または2種以上を組み合わせて用い得
る。
【0007】本発明において結合剤とは、上記研磨性材
料と繊維性成分とを結合するものであり、接着剤と総称
される、膠、糊、ラバーセメント等の中から、使用され
る研磨性材料と繊維性成分の種類に応じて適宜選択され
得る。例を挙げると、天然物系としてデンプン、デキス
トリン、植物ガム、動植物タンパク質、アスファルト、
セラック、天然ゴム、ケイ酸ナトリウム等があり、合成
品系として熱可塑性樹脂のセルロース系、アルキド、ア
クリルエステル、ポリアミド、ポリスチレン、合成ゴ
ム、ポリビニルアルコール等、熱硬化性樹脂の尿素樹
脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、レゾルシノール樹
脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル等
がある。
【0008】上記研磨材の各成分の配合量は、上記した
ように研磨性材料100重量部に対して結合剤が1ない
し50重量部であり、そして繊維性成分が0.1ないし
500重量部である。結合剤の配合量が1重量部未満で
あると、研磨性材料と繊維性成分との十分な接着力が得
られず、また50重量部を越えても接着力は平衡に達し
不経済であるだけでなく、研磨性材料の研磨力を低下さ
せ好ましくない。繊維性成分の配合量が0.1重量部未
満であると、繊維の効力が発揮されず、また、500重
量部を越えると、固形ないし練状の研磨材の形状を保持
できず、しかも研磨性材料の研磨力を低下させ好ましく
ない。
【0009】本発明の研磨材は、適当量の上記各成分
を、順次または同時に混合し、使用された結合剤の性質
に応じた処理(乾燥,加熱,加圧等)を施して、研磨性
材料と繊維性成分とを結合させることにより行われる。
その場合、必要に応じて、その他の成分を添加して加工
性を改善することもできる。
【0010】
【実施例】次に本発明を実施例に基づいて説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 細かく裁断した紙10gおよび膠300gに水200m
lを加え、これらを煮つめ(この段階で紙はほぐれ植物
繊維の状態となる)、これに砂石(商品名トリエメリー
エキストラ♯220,宇治電化学工業株式会社製)20
00gを加えて混合し、さらに蒸発により水を除去し、
型に注入し、冷却・固化させた後、型から出し、1個約
10gの小塊に砕いて、乾式バレル用研磨材とする。こ
の研磨材を乾式バレル装置のメディアとして用い、亜鉛
ダイカストからなるシェーバー本体(約5cm×7cm
×2cmの略直方体の器状)のバリ取りを行った。上記
シェーバー本体50個に対して研磨材4000gをバレ
ル装置に充填し、40分間処理した。その結果、全ての
シェーバー本体にバリは残っておらず、バリ取りの必要
なものは全くなく、そのまま次の工程に送ることができ
るものだった。
【0011】比較例1 従来のバリ取り用メディア(商品名トサリット,宇治電
化学工業株式会社製)を研磨材として用いて、実施例1
と同様の実験を行った。しかし、40分の処理時間後で
も、ほとんどのシェーバー本体にバリは残っており、さ
らにバリ取りの工程が必要だった。
【0012】実施例2 細かく裁断した紙150g、膠5gおよび実施例1と同
様の砂石50gに水150mlを加え、混合した後、こ
れらを煮つめ(この段階で紙はほぐれ植物繊維の状態と
なる)、さらに蒸発により水を除去し、冷却した後、容
器に詰め、密封する。これにより、ペースト状のバフ研
磨用研磨材が製造される。この研磨材をバフに塗布し、
金属部品の目付を行った。従来のバフ研磨と同様の操作
で目付を行うことができ、さらに従来のペースト状バフ
研磨用研磨材と異なり、時間が経過しても固化すること
がなく、ペースト状を保つものだった。また、必要量の
みを容器から出して使用できるので、従来のように容器
中の残部が固化して無駄になることはなかった。
【0013】実施例3 エメリー粉末2000gおよび2〜3cm程度に切断し
たナイロン繊維20gに酢酸ビニルエマルション500
gを添加し、十分に混合した後、型に充填して風乾す
る。乾燥後、型から取り出し、1個約10gの小塊に砕
き、バレル用研磨材とし、実施例1と同様に実際の研磨
を行ったところ、被研磨物にバリ等が残存していなかっ
た。
【0014】実施例4 実施例1または3で製造した小塊状の研磨材をさらに細
かく粉砕後、整粒した研磨材を、紙類または布類の基材
にフェノール系接着剤で付着させることにより、研磨布
紙とした。この研磨布紙を各種ベルト研磨機に適用する
ことにより、各種金属部品のみならず、プラスチック部
品、ガラス部品、セラミック部品の研磨が可能だった。
【0015】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の研
磨材は、特定の配合比を有する、研磨性材料、繊維成分
および結合剤からなるものである。本発明の研磨材を用
いると、従来の研磨材では長時間処理しても除去できな
かった金属部品等のバリ、スケール、カエリ等を確実
に、しかも短時間で取り除くことができる。また、本発
明の研磨材は乾式バレルに適用でき、排水汚泥や処理部
品への錆発生がなく、さらに洗浄器や乾燥機等の高価な
設備が不要である。また、本発明のペースト状研磨材
は、空気と接触しても固まり難いため、従来のペースト
状研磨材のように、開封後すみやかに使いきる必要がな
く、バフ研磨の低廉化を図ることができる。さらに、本
発明の研磨材は上記のようなバリ取り等の研削用だけで
なく、整粒・成形を行うことにより、仕上げ用および光
沢用の研磨材とすることができ、広範囲に利用可能であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研磨性材料100重量部、結合剤1ない
    し50重量部および繊維性成分0.1ないし500重量
    部からなることを特徴とする研磨材。
JP5793793A 1993-02-23 1993-02-23 繊維成分を含む研磨材 Pending JPH06246638A (ja)

Priority Applications (1)

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JP5793793A JPH06246638A (ja) 1993-02-23 1993-02-23 繊維成分を含む研磨材

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JP5793793A JPH06246638A (ja) 1993-02-23 1993-02-23 繊維成分を含む研磨材

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Publication Number Publication Date
JPH06246638A true JPH06246638A (ja) 1994-09-06

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ID=13069943

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JP5793793A Pending JPH06246638A (ja) 1993-02-23 1993-02-23 繊維成分を含む研磨材

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107344337A (zh) * 2017-08-11 2017-11-14 南平市亿泽磨料磨具科技有限公司 一种深粘度混合涂层刚玉磨料

Citations (1)

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US3102011A (en) * 1959-12-21 1963-08-27 Conversion Chem Corp Tumbling chips

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CN107344337B (zh) * 2017-08-11 2019-09-03 南平市亿泽磨料磨具科技有限公司 一种深粘度混合涂层刚玉磨料

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