JPH06246292A - 水中水流発生装置 - Google Patents
水中水流発生装置Info
- Publication number
- JPH06246292A JPH06246292A JP3332793A JP3332793A JPH06246292A JP H06246292 A JPH06246292 A JP H06246292A JP 3332793 A JP3332793 A JP 3332793A JP 3332793 A JP3332793 A JP 3332793A JP H06246292 A JPH06246292 A JP H06246292A
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- JP
- Japan
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- water
- temperature
- jet
- stratification
- water surface
- Prior art date
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
Landscapes
- Aeration Devices For Treatment Of Activated Polluted Sludge (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 温度躍層を破壊することなく成層の厚さを増
して小さい運転動力費で植物プランクトンの増殖を抑止
する。 【構成】 水面Lに繋留した浮体1に、長さ調整可能な
吊下げ索条6で回転数可変水中電動機12、羽根車14
及び噴流形状可変なノズルアダプタ16を備えた噴流発
生装置10を吊設し、該装置10の下部に長さ調整可能
な吸水管20を設ける。
して小さい運転動力費で植物プランクトンの増殖を抑止
する。 【構成】 水面Lに繋留した浮体1に、長さ調整可能な
吊下げ索条6で回転数可変水中電動機12、羽根車14
及び噴流形状可変なノズルアダプタ16を備えた噴流発
生装置10を吊設し、該装置10の下部に長さ調整可能
な吸水管20を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダム湖等の水域におい
て温度成層の状態を人為的に操作することにより富栄養
化によって引き起こされる植物プランクトンの異常増殖
を抑制する水中水流発生装置に関する。
て温度成層の状態を人為的に操作することにより富栄養
化によって引き起こされる植物プランクトンの異常増殖
を抑制する水中水流発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】一般にダム湖等の水域にお
いては、比較的浅い部分は太陽熱ならびに外気温の影響
を受けて水温が比較的高くなるのが、ある水深(温度躍
層)以下になると温度変化の影響が及ばず比較的低温の
まま季節変化なく一定状態にある部分とに分けられる。
いては、比較的浅い部分は太陽熱ならびに外気温の影響
を受けて水温が比較的高くなるのが、ある水深(温度躍
層)以下になると温度変化の影響が及ばず比較的低温の
まま季節変化なく一定状態にある部分とに分けられる。
【0003】多くの植物プランクトンは、浅層の温度が
高い部分(温度成層)でしかも太陽光線が届くいわゆる
有光層において光合成活動が活発に行われ、水中の栄養
分を取り込み増殖する。この温度成層の状態を人為的に
操作することによって、富栄養化によって引き起こされ
る植物プランクトンの異常増殖を抑制しようとする技術
は噴水装置や間欠式空気揚水して知られている。
高い部分(温度成層)でしかも太陽光線が届くいわゆる
有光層において光合成活動が活発に行われ、水中の栄養
分を取り込み増殖する。この温度成層の状態を人為的に
操作することによって、富栄養化によって引き起こされ
る植物プランクトンの異常増殖を抑制しようとする技術
は噴水装置や間欠式空気揚水して知られている。
【0004】図5は公知の噴水装置を示し、図5におい
て、ポンプを内蔵している噴水船30は水面WLに浮遊
しており、下方に延びる吸込管31の下端にはストレー
ナ32が設けられている。噴水装置は成層循環装置とし
ての機能を有しており、低層の低温水を汲み上げ空中に
散水することにより熱交換が図られ、成層の水温調整と
温度躍層の下降を促す機能がある。また、ポンプの吸水
ポイントを浅く取ることで水中のプランクトンを吸込
み、ポンプにより加圧することでプランクトンにダメー
ジを与え、増殖能力を抑制する作用がある。
て、ポンプを内蔵している噴水船30は水面WLに浮遊
しており、下方に延びる吸込管31の下端にはストレー
ナ32が設けられている。噴水装置は成層循環装置とし
ての機能を有しており、低層の低温水を汲み上げ空中に
散水することにより熱交換が図られ、成層の水温調整と
温度躍層の下降を促す機能がある。また、ポンプの吸水
ポイントを浅く取ることで水中のプランクトンを吸込
み、ポンプにより加圧することでプランクトンにダメー
ジを与え、増殖能力を抑制する作用がある。
【0005】しかしながら、噴水装置の場合、加圧に必
要な圧力を必要とすることと、空中に噴水Jを高さH1
だけ上方に噴射して散水するために高圧を必要とするこ
とから、ポンプ動力は比較的大きなものになり、かつパ
イプによる吸水であることから、連行水量は期待できな
い。したがって成層内の循環に関しては効率が低い。
要な圧力を必要とすることと、空中に噴水Jを高さH1
だけ上方に噴射して散水するために高圧を必要とするこ
とから、ポンプ動力は比較的大きなものになり、かつパ
イプによる吸水であることから、連行水量は期待できな
い。したがって成層内の循環に関しては効率が低い。
【0006】間欠式空気揚水筒としては、一般的に使用
されている空気揚水筒が図6に示されている。図6にお
いて、水底GLにアンカー33に取付けられて垂直方向
上方に延びる揚水筒34はフロート35で垂直に立ち挙
げられており、その上端は水面WLから距離H2の所に
位置している。給気管36は揚水筒34の下部に設けた
空気室37に接続されている。したがって、水面WLの
位置が変化すると距離H2が変化するために、空気弾A
による成層内循環パターンは一様でなくなる。すなわ
ち、水面が低い場合は筒上端と水面までの距離が小さ
く、多量の水を連行することなく充分な循環流を発生さ
せることができない。また、間欠的に冷水が揚水される
ため密度流の挙動が把握しにくい。また、揚水の温度の
変化に対し循環流を制御する機能を持たない。水深の大
きなところから揚水しようとすると、深さに比例して給
気圧力を高くしなければならず、動力を多く消費する。
されている空気揚水筒が図6に示されている。図6にお
いて、水底GLにアンカー33に取付けられて垂直方向
上方に延びる揚水筒34はフロート35で垂直に立ち挙
げられており、その上端は水面WLから距離H2の所に
位置している。給気管36は揚水筒34の下部に設けた
空気室37に接続されている。したがって、水面WLの
位置が変化すると距離H2が変化するために、空気弾A
による成層内循環パターンは一様でなくなる。すなわ
ち、水面が低い場合は筒上端と水面までの距離が小さ
く、多量の水を連行することなく充分な循環流を発生さ
せることができない。また、間欠的に冷水が揚水される
ため密度流の挙動が把握しにくい。また、揚水の温度の
変化に対し循環流を制御する機能を持たない。水深の大
きなところから揚水しようとすると、深さに比例して給
気圧力を高くしなければならず、動力を多く消費する。
【0007】したがって、揚水筒は、水位の変動が少な
く、また利水面で冷水が問題にならないことから、温度
成層を維持する必要がない水道専用の貯水池に適してい
るが、ダム湖等では適さない。
く、また利水面で冷水が問題にならないことから、温度
成層を維持する必要がない水道専用の貯水池に適してい
るが、ダム湖等では適さない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、躍層を破壊することなく成層内循環流を発生さ
せ、もって植物プランクトンの増殖活動を抑制できる水
中水流発生装置を提供するにある。
目的は、躍層を破壊することなく成層内循環流を発生さ
せ、もって植物プランクトンの増殖活動を抑制できる水
中水流発生装置を提供するにある。
【0009】
【知見】本発明者は種々研究の結果、下記の事実を見出
だした。
だした。
【0010】(1) 噴流の水面に対する強さを調整で
きることが必要である。したがって、水量を一定にする
と、水面と噴流発生装置との距離が調整可能でなければ
ならない。逆に、距離を一定とすると、噴流装置の吐出
量が調整可能でなければならない。
きることが必要である。したがって、水量を一定にする
と、水面と噴流発生装置との距離が調整可能でなければ
ならない。逆に、距離を一定とすると、噴流装置の吐出
量が調整可能でなければならない。
【0011】(2) 水面に対する噴流発生装置の位置
と吐出量との関係において、噴流の方向、形状を変化さ
せる必要がある。
と吐出量との関係において、噴流の方向、形状を変化さ
せる必要がある。
【0012】(3) 底層Cの任意の水温の水を汲上げ
ることができるように、吸水管長は調整可能でなければ
ならない。
ることができるように、吸水管長は調整可能でなければ
ならない。
【0013】(4) 上記のためには、水面を基準に操
作できる装置でなければならない。
作できる装置でなければならない。
【0014】本発明は、上記の知見に基づいてなされた
ものである。
ものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明による水中水流発
生装置は、水面上において装置全体を支持する浮体と、
浮体より調整可能な索条により懸垂された噴流発生装置
と、噴流発生装置の下部に取付けた調整可能な吸水管
と、運転状態を調整させるための水温センサとから構成
されている。
生装置は、水面上において装置全体を支持する浮体と、
浮体より調整可能な索条により懸垂された噴流発生装置
と、噴流発生装置の下部に取付けた調整可能な吸水管
と、運転状態を調整させるための水温センサとから構成
されている。
【0016】
【作用効果の説明】したがって、温度躍層以下の低温水
を吸水管で吸い上げ、噴流発生装置で上昇流を起こし、
水面まで到達せしめ、水面に到達した水を水面に沿わせ
て水平方向同心円状に拡散させる。水表面は強く太陽輻
射熱を受けており、比較的高温状態にあるため、拡散し
ながら混合されることによって水温は上昇し、成層にお
ける平均温度になったところで二次流れとなり、対流を
開始する。
を吸水管で吸い上げ、噴流発生装置で上昇流を起こし、
水面まで到達せしめ、水面に到達した水を水面に沿わせ
て水平方向同心円状に拡散させる。水表面は強く太陽輻
射熱を受けており、比較的高温状態にあるため、拡散し
ながら混合されることによって水温は上昇し、成層にお
ける平均温度になったところで二次流れとなり、対流を
開始する。
【0017】その結果、温度躍層以下から供給された水
量の分だけ、大きな温度変化を伴わず成層の水量が増加
し、温度躍層が低下する。
量の分だけ、大きな温度変化を伴わず成層の水量が増加
し、温度躍層が低下する。
【0018】温度躍層を低下させて成層の厚みが増加し
た状況下で、植物プランクトンは、引き起こされた対流
によって成層内を下方に循環する。一方、有光層は水質
の状況が大きく変化しない限り一定であるから、成層の
厚みが増した分だけ成層内における無光層の部分が大き
くなり、植物プランクトンは対流によって流動状態にな
るだけでなく、有光層に留まることが困難になり光合成
が充分に行えない状態になる。その結果、植物プランク
トンの増殖は大いに抑制される。
た状況下で、植物プランクトンは、引き起こされた対流
によって成層内を下方に循環する。一方、有光層は水質
の状況が大きく変化しない限り一定であるから、成層の
厚みが増した分だけ成層内における無光層の部分が大き
くなり、植物プランクトンは対流によって流動状態にな
るだけでなく、有光層に留まることが困難になり光合成
が充分に行えない状態になる。その結果、植物プランク
トンの増殖は大いに抑制される。
【0019】すなわち本発明によれば躍層を破壊せずに
成層の厚みで増加でき、もって好適に植物プランクトン
の増殖を抑制することができ、かつ成層の水温の低下も
避けることができる。
成層の厚みで増加でき、もって好適に植物プランクトン
の増殖を抑制することができ、かつ成層の水温の低下も
避けることができる。
【0020】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。
る。
【0021】図1において、全体を符号1で示す浮体
は、架台2と架台2の下面に設けられた2個のフロート
3とを備え、水面L上に係留用索条4により係留されて
いる。
は、架台2と架台2の下面に設けられた2個のフロート
3とを備え、水面L上に係留用索条4により係留されて
いる。
【0022】その架台2の上面には、例えば電動ウイン
チで構成される噴流発生装置位置調整装置5と、吸水管
長さ調整装置7とが設けられている。この位置調整装置
5には、複数(例えば4本)の噴流発生装置吊下げ索条
6により全体を符号10で示す噴流発生装置がフランジ
17を介して吊設されている。また、例えば電動ウイン
チで構成される吸水管長さ調整装置7には、複数(例え
ば4本)の吸水管長さ調整索条8により、噴流発生装置
10の下部フランジ21に取付けられた蛇腹管状の吸水
管20が下部フランジ21を介して吊設されている。
チで構成される噴流発生装置位置調整装置5と、吸水管
長さ調整装置7とが設けられている。この位置調整装置
5には、複数(例えば4本)の噴流発生装置吊下げ索条
6により全体を符号10で示す噴流発生装置がフランジ
17を介して吊設されている。また、例えば電動ウイン
チで構成される吸水管長さ調整装置7には、複数(例え
ば4本)の吸水管長さ調整索条8により、噴流発生装置
10の下部フランジ21に取付けられた蛇腹管状の吸水
管20が下部フランジ21を介して吊設されている。
【0023】前記噴流発生装置10の本体11の底部に
は、周波数変換により回転数調整可能な水中電動機12
が出力軸13を垂直に設けられている。その出力軸13
の上端には、羽根車14が設けられ、この羽根車14の
上方には、吐出口15が設けられている。そして、この
吐出口15には噴流の方向、形状を、例えば円錐状に形
成するノズルアダプタ16、又は円柱状に形成する図示
しないノズルアダプタが選択的に装着されるようになっ
ている。図中S1、S2、S3およびS4はそれぞれ水
温センサを示し、水面および所定の水面下の各位置の温
度を測定するようになっている。
は、周波数変換により回転数調整可能な水中電動機12
が出力軸13を垂直に設けられている。その出力軸13
の上端には、羽根車14が設けられ、この羽根車14の
上方には、吐出口15が設けられている。そして、この
吐出口15には噴流の方向、形状を、例えば円錐状に形
成するノズルアダプタ16、又は円柱状に形成する図示
しないノズルアダプタが選択的に装着されるようになっ
ている。図中S1、S2、S3およびS4はそれぞれ水
温センサを示し、水面および所定の水面下の各位置の温
度を測定するようになっている。
【0024】次に作用について説明する。
【0025】したがって、浮体1の上部はフロート3に
よって水面WL上に位置しており、噴流発生装置10お
よび吸水管20を水中に保持している。そして位置調整
装置5および吸水管長さ調整装置7を作動してノズルア
ダプタ16の位置および下部フランジ21すなわち吸水
管20の下端位置を調整する。その調整作業は水温セン
サS1〜S4に基づいて行うことができる。すなわち、
水温の状況は数箇所に取付けられた水温センサS1〜S
4により、温度躍層の位置、取水点の位置での水温、水
表面の水温との関係を検知し、人為的にもしくは演算に
より、ノズルの位置、吸水点の位置、噴流量を決定し、
望ましい対流が発生するよう各調整機構により位置、量
を調整するものである。
よって水面WL上に位置しており、噴流発生装置10お
よび吸水管20を水中に保持している。そして位置調整
装置5および吸水管長さ調整装置7を作動してノズルア
ダプタ16の位置および下部フランジ21すなわち吸水
管20の下端位置を調整する。その調整作業は水温セン
サS1〜S4に基づいて行うことができる。すなわち、
水温の状況は数箇所に取付けられた水温センサS1〜S
4により、温度躍層の位置、取水点の位置での水温、水
表面の水温との関係を検知し、人為的にもしくは演算に
より、ノズルの位置、吸水点の位置、噴流量を決定し、
望ましい対流が発生するよう各調整機構により位置、量
を調整するものである。
【0026】装置の係留は、係留用の索条4を用いて湖
岸もしくは固定に締結するが、架台に対して係留してあ
るので、水位の変動に対して装置全体は水面WLを基準
に位置が調整され運転される。
岸もしくは固定に締結するが、架台に対して係留してあ
るので、水位の変動に対して装置全体は水面WLを基準
に位置が調整され運転される。
【0027】このように吸水管長さ調整装置7により吸
水管長さ調整索条8を介して吸水管20の長さを調整
し、さらに噴出位置を調整し、温度躍層B以下の底層C
の低温水を吸い上げ、噴流発生装置10の羽根車14で
上昇流を発生させて水面WLまで到達させ、水面WLに
到達した水を水面WLに沿わせて水平方向同心円状の水
平流Sとして拡散させる。その水面WLは、太陽輻射熱
を受けていて比較的高温状態にあるため、拡散された低
温水は、拡散しながら比較的高温の表面の水と混合さ
れ、水温が上昇し、成層における平均温度になったとこ
ろで二次流れとなり対流S1を形成する。その結果、温
度躍層B以下から吸い上げられた水量の分だけ、大きな
温度変化を伴わないで成層Aの水量が増加し、温度躍層
Bが温度躍層B1に低下する。
水管長さ調整索条8を介して吸水管20の長さを調整
し、さらに噴出位置を調整し、温度躍層B以下の底層C
の低温水を吸い上げ、噴流発生装置10の羽根車14で
上昇流を発生させて水面WLまで到達させ、水面WLに
到達した水を水面WLに沿わせて水平方向同心円状の水
平流Sとして拡散させる。その水面WLは、太陽輻射熱
を受けていて比較的高温状態にあるため、拡散された低
温水は、拡散しながら比較的高温の表面の水と混合さ
れ、水温が上昇し、成層における平均温度になったとこ
ろで二次流れとなり対流S1を形成する。その結果、温
度躍層B以下から吸い上げられた水量の分だけ、大きな
温度変化を伴わないで成層Aの水量が増加し、温度躍層
Bが温度躍層B1に低下する。
【0028】このように、温度躍層Bが低下して成層A
の厚さが増加した状況下で、プランクトンは、本装置で
起こされた対流S1により成層A内を上下に循環する。
の厚さが増加した状況下で、プランクトンは、本装置で
起こされた対流S1により成層A内を上下に循環する。
【0029】他方、有光層A1は、水質の状況が大きく
変化しない限り一定であるので、成層Aの厚さが増した
分だけ成層A内における無光層A2の厚さが厚くなり、
植物プランクトンは対流により流動状態になるだけでな
く、有光層A1に留まることが困難になって光合成が充
分に行えない状態になり、その結果、植物プランクトン
の増殖が大巾に抑制されるのである。
変化しない限り一定であるので、成層Aの厚さが増した
分だけ成層A内における無光層A2の厚さが厚くなり、
植物プランクトンは対流により流動状態になるだけでな
く、有光層A1に留まることが困難になって光合成が充
分に行えない状態になり、その結果、植物プランクトン
の増殖が大巾に抑制されるのである。
【0030】次に図2ないし図4を参照して水を噴出す
るノズルNの水面下の位置と噴流の強さとの関係を説明
する。噴流Sが弱い場合、或いはノズルNの水面下の距
離が長い場合は、図2に示すように噴流Sは水面WLま
で達せずにショートサーキットを描き、拡散効果が不充
分である。また噴流Sが強過ぎる場合、或いはノズルN
の水面下の距離が短い場合、或いはノズルNの水面下の
距離が短い場合は図4に示すように水面WLに盛り上り
部Pが生じ、噴流Sは水平方向に拡散せずに垂直方向下
方に流れ不都合である。
るノズルNの水面下の位置と噴流の強さとの関係を説明
する。噴流Sが弱い場合、或いはノズルNの水面下の距
離が長い場合は、図2に示すように噴流Sは水面WLま
で達せずにショートサーキットを描き、拡散効果が不充
分である。また噴流Sが強過ぎる場合、或いはノズルN
の水面下の距離が短い場合、或いはノズルNの水面下の
距離が短い場合は図4に示すように水面WLに盛り上り
部Pが生じ、噴流Sは水平方向に拡散せずに垂直方向下
方に流れ不都合である。
【0031】しかるに本発明では噴流発生装置位置調整
装置5によって、図3に示すように水面WLで反転し水
平方向に拡がる噴流Sを得ることができる。
装置5によって、図3に示すように水面WLで反転し水
平方向に拡がる噴流Sを得ることができる。
【0032】また、極端に強いものであってはならな
い。強い噴流は水面にあたった後、水平に拡散すること
なく反射して降下し装置の周囲から温度躍層を破壊し、
成層内に対流を発生することなく、成層の平均温度を下
げる結果を招く。
い。強い噴流は水面にあたった後、水平に拡散すること
なく反射して降下し装置の周囲から温度躍層を破壊し、
成層内に対流を発生することなく、成層の平均温度を下
げる結果を招く。
【0033】弱い噴流では水面まで到達せず、成層の既
存の水と混合して対流が発生しない。また噴流の強さが
適切であっても、下部フランジ21の位置が低くすぎる
と、温度差の大きい冷水を噴出することにより温度差に
よる密度の違いから、強い噴流のケースと同様、水面に
到達した後下方へ向って強い密度流となって直下に流下
し、広範囲の対流が得られない。
存の水と混合して対流が発生しない。また噴流の強さが
適切であっても、下部フランジ21の位置が低くすぎる
と、温度差の大きい冷水を噴出することにより温度差に
よる密度の違いから、強い噴流のケースと同様、水面に
到達した後下方へ向って強い密度流となって直下に流下
し、広範囲の対流が得られない。
【0034】こうして流下した冷水は、その温度と流量
によって温度躍層に留まらず深層に逆戻りし、成層を厚
くする目的が達せられないばかりか、躍層を破壊してし
まう恐れもある。
によって温度躍層に留まらず深層に逆戻りし、成層を厚
くする目的が達せられないばかりか、躍層を破壊してし
まう恐れもある。
【0035】また、大量に冷水が躍層上部に留まった場
合、成層全体の温度が低下し、利水面で冷水障害の原因
となる。
合、成層全体の温度が低下し、利水面で冷水障害の原因
となる。
【0036】したがって、噴流の強さと取水の水温と
は、水域の状態に応じて常に適切なバランスをとってお
く必要がある。
は、水域の状態に応じて常に適切なバランスをとってお
く必要がある。
【0037】多くのダム湖は水利用の状況、流域の降水
量、治水上の放流量との関係で大きく水位が変動するの
が一般的である。これに対し、有光層、温度躍層とも絶
対標高ではなく、あくまで水面からの水深として一定で
あることから、本装置は水面を基準として可調整である
必要がある。
量、治水上の放流量との関係で大きく水位が変動するの
が一般的である。これに対し、有光層、温度躍層とも絶
対標高ではなく、あくまで水面からの水深として一定で
あることから、本装置は水面を基準として可調整である
必要がある。
【0038】また、長時間運転すると温度躍層が低下す
る。その変化に応じて装置の運転位置も水面に対する相
違相対位置も適正な位置に随時調整する必要がある。
る。その変化に応じて装置の運転位置も水面に対する相
違相対位置も適正な位置に随時調整する必要がある。
【0039】このような場合に本発明は極めて好適であ
る。
る。
【0040】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、温度躍層を破壊することなく成層の厚さを
増加し、対流により植物プランクトンを循環させて増殖
を抑止することができる。
ているので、温度躍層を破壊することなく成層の厚さを
増加し、対流により植物プランクトンを循環させて増殖
を抑止することができる。
【0041】また、対流を形成するだけなので、運転動
力費を低減することができる。
力費を低減することができる。
【図1】本発明の一実施例を示す側面図。
【図2】噴流が弱い場合の説明図。
【図3】噴流が適切な場合の説明図。
【図4】噴流が強い場合の説明図。
【図5】従来の噴水装置の一例の説明図。
【図6】従来の空気揚水筒の一例の説明図。
A・・・温度成層 A1・・・有光層 A2・・・無光層 B・・・温度躍層 C・・・底層 WL・・・水面 S・・・水平流 S1・・・対流 1・・・浮体 2・・・架台 3・・・フロート 4・・・係留用索条 5・・・噴流発生装置位置調整装置 6・・・噴流発生装置吊下げ索条 7・・・吸水管長さ調整装置 8・・・吸水管長さ調整索条 10・・・噴流発生装置 11・・・本体 12・・・水中電動機 13・・・出力軸 14・・・羽根車 15・・・吐出口 16・・・ノズルアダプタ 17・・・下部フランジ 20・・・吸水管 21・・・下部フランジ
Claims (1)
- 【請求項1】 水面上において装置全体を支持する浮体
と、浮体より調整可能な索条により懸垂された噴流発生
装置と、噴流発生装置の下部に取付けた調整可能な吸水
管と、運転状態を調整させるための水温センサとから構
成される水中水流発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3332793A JPH0734915B2 (ja) | 1993-02-23 | 1993-02-23 | 水中水流発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3332793A JPH0734915B2 (ja) | 1993-02-23 | 1993-02-23 | 水中水流発生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
JP2007196108A (ja) * | 2006-01-25 | 2007-08-09 | Penta Ocean Constr Co Ltd | 水質改善方法およびその装置 |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63315199A (ja) * | 1988-03-04 | 1988-12-22 | Hisao Makino | 多段浄化装置 |
JPS6490095A (en) * | 1987-10-01 | 1989-04-05 | Shinko Pfaudler | Two-layer aerator for water reservoir and so forth |
JPH01224097A (ja) * | 1988-03-04 | 1989-09-07 | Teraru Kyokuto:Kk | 水質活性化撹拌装置 |
-
1993
- 1993-02-23 JP JP3332793A patent/JPH0734915B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
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