JPH0624584B2 - 光学的人口器官及びその製造法 - Google Patents

光学的人口器官及びその製造法

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JPH0624584B2
JPH0624584B2 JP60285363A JP28536385A JPH0624584B2 JP H0624584 B2 JPH0624584 B2 JP H0624584B2 JP 60285363 A JP60285363 A JP 60285363A JP 28536385 A JP28536385 A JP 28536385A JP H0624584 B2 JPH0624584 B2 JP H0624584B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、一般的に高い平衡水含量にかかわらず改良
された機械特性を有するヒドロゲルが水和されて形成で
きる架橋ポリマーに関する。この発明のポリマーは、特
にしかし唯一ではないが、光学人工器官(すなわち、コ
ンタクトレンズや眼内移植片)ならびに逆浸透膜や特に
生理学的環境下での活性成分の調製放出用の放出調製デ
バイスで有用である。
(従来の技術) ソフトコンタクトレンズは、ヒドロゲル、親水和性モノ
マー単位含有の水和架橋ポリマーで作られる。その使用
時において、これらのレンズは、角膜、すなわち、それ
が機能するため空気から酸素の連続供給を必要とする無
血管組織体を覆うものである。適切な酸素供給がなされ
ないと、角膜が膨潤し、曇り、視力の危険な障害をまね
く。普通の目の角膜への酸素供給は、涙液を通しての拡
散によって行われ、従って、角膜がコンタクトレンズで
覆われた時の供給は、レンズを通しての拡散によってか
つレンズの下の面積への涙の循環によって行われる必要
がある。実際に、後者のルートは、単独では不適当で、
そのためコンタクトレンズは長時間つけておくとすれば
酸素透過性である必要がある。
ヒドロゲルの酸素透過性は、その材料の一つの性質であ
り、主に平衡水含量(equilibrium water content)に
より、高い水含量がレンズを高い酸素透過性にし、低い
水含量では酸素透過性が低い。この理由により、高平衡
水含量のヒドロゲルは長期の着用レンズとして用いら
れ、低水含量のヒドロゲルは毎日着用するレンズの使用
に限られる。
長期着用レンズはまた、毎日着用レンズよりかなり小さ
な厚みで作るのが普通である。これは、主に厚みが最終
レンズの実際の酸素透過性を決めることによる。しか
し、小さな厚みを用いる他の主要な理由は、目に少ない
容量のレンズ並びに涙の産生が減少することから由来す
る付加的により着用の心地よさであり、これは、レンズ
が充分光学的デバイスとして機能しかつ十分透明さが残
るよう連続的で恒久な涙のフィルムでレンズフィルム表
面が覆われる必要があることから理解されるであろう。
しかしながら、水含量を増加さすか、レンズ厚みを減少
さすかの何れの方法も重大な欠点がある。両方法共、レ
ンズの物理強度が低下し、その堅さを損うからである。
あまり柔らかいとまぶたと相互作用し、透明さを保つ能
力を損う。適当に目に集中するのに柔らかくなりすぎる
と視力の安定性を損う。また超薄形レンズは脆くなりこ
われ易くなる。また、レンズは眼球に付着する傾向があ
り、適切な涙の循環を防止することになる。縮れる傾向
もあり、これは取扱いを困難とする。従ってソフトコン
タクトレンズ、特に薄形及び超薄形レンズは当初の予期
した利点のほとんどが失われる傾向がある。
その主な理由は、これらのデバイスに用いられるヒドロ
ゲルの不適切なモジュラスがある。最近のヒドロゲルな
目の中で適当に機能させる低いモジュラスを有する。高
いモジュラスを有するヒドロゲルを作れば、上記したよ
うな最近のソフトコンタクトレンズの有する欠点のほと
んどが解消できる。しかし、ヒドロゲルのモジュラスを
上げることは、それらを脆くし、作ったレンズが脆くな
る。従ってヒドロゲルのモジュラスを改良するには、ヒ
ドロゲルの他の物理的性質を保持し、かつそれらの改良
が同一歩調をとってなされる必要がある。より高いモジ
ュラスが、長期の着用で角膜に十分に酸素を供給できる
のに十分な薄さ又は超薄さのレンズを形成するのに必要
とされる一方、レンズの寿命を延し、かつ毎日着用する
のにも適するのに必要とされる強度の改善が必要とされ
る。
物理的強度と高いモジュールとの組合せを有するヒドロ
ゲルが、毎日及び長期着用の双方用の望ましい薄形又は
超薄形レンズを作るのに適するであろう。
改良されたヒドロゲル形成ポリマーにはさらに機械加工
及び成形特性、改良されたヒドロゲル表面性及び無水晶
体症の場合に避けられない改良されたUV吸収特性を有
することが必要である。
ヒドロゲルの靭性を改善する試みが過去になされている
が、種々な理由で満足できるものではなかった。たとえ
ば、米国特許第 4,327,202号(フロレイ Foley)は、
ポリヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)のよ
うなポリヒドロキシアルキル化(メタ)アクリル酸エス
テル類は靭性を欠くとしている。この特許では、靭性を
付与するのにポリマー中にスチレン又はスチレン誘導体
を含め、HEMA−スチレンで代表される親水性−疎水
性系を作っている。HEMAは20℃で僅か38.5%の平衡
水含量を有し、これは、もちろんスチレンが長期着用に
必要な酸素透過性を与えるのに適当でないレベルに低下
させている。メタアクリル酸が、適切なレベルに水含量
を上げるのに含められるが、この酸性材料の使用は、局
所のpH状態により寸法と光学的な安定性を欠かすことに
なる。フロレイのレンズは、また超薄形でなく、彼はわ
ずかに厚みを0.5mmに低下させたと報告している。
フロレイと同様なアプローチが、米国特許第 3,080,348
号及び同第 3,983,083号に記載されている。後者の特許
では、関連したポリマーは、室温で柔軟であり低温で加
工することを必要とする。
眼内レンズ(IOL′s)は、天然の結晶性レンズが白
内障手術で外科的に除去された患者の目に外科的に移植
された生体移植物である。
この手術中目での切り口の大きさを減少さすことが第1
に重要である。この理由により、IOLは高平衡水含量
を有することが特に重要である。レンズの水含量が高け
れば高い程乾燥でより縮むであろう。
高水含量のIOLは、白内障手術の前に部分的に乾燥し
うる。従って、レンズを目に挿入するための切り口をか
なり小さくしうる。半乾燥のIOLを一旦所定位置にお
けば目の液体からの水含量を得、もとの寸法に膨潤す
る。
また眼内レンズは高引張強さとモジュラスのような良好
な機械的特性を有することが必要とされる。これは容易
に置換し得ない恒久的な人工器官として移植されるから
機械的な損傷に耐える必要があるからである。また眼内
レンズは、視力障害の原因となるレンズへのデポジット
が避けられるように表面特性が改良されている必要もあ
る。
天然の結晶性レンズの場合のように、IOLはヒトの視
力に傷害する光を濾過するように日光領域におけるUV
光( 290〜400nm )を吸収する必要がある。
改良されたモジュラスを有するヒドロゲル形成ポリマー
がヒドロゲルの物理的強度の劣化を減少さすように作り
うることをここに見出した。その上、この発明による方
法は、ヒドロゲルのモジュラス及び物理的強度を同時に
改良したものが作りうる。ポリマーの加工性、成形特
性、ヒドロゲルの表面特性及びUV吸収特性を改良する
こともできる。
(発明の要旨) この発明によれば、架橋ヒドロゲル形成ポリマーは1以
上の親水性モノマーからなり、1以上のポリ不飽和高分
子架橋剤を含めることにより強度と靭性を劣化さすこと
なく改良された引張モジュラスを与える。
この発明の好ましい具体例において、親水性モノマーは
窒素含有モノマー、好ましくは異項環系モノマーであ
る。
異項環系N−ビニルモノマーが特に好ましく、たとえば
N−ビニルラクタム類である。
好ましいN−ビニルラクタム類には、ピロリドン、ピペ
リドン及びカプロラクタム誘導体で、たとえばN−ビニ
ル− 2−ピペリドン、N−ビニル− 2−ピロリドン、N
−ビニルカプロラクタム又はこれらの誘導体である。
N−ビニルラクタム類に代るものとしての異項環系N−
ビニルモノマーには、N−ビニルイミダゾール、N−ビ
ニルコハク酸アミド又はN−ビニルグルタルイミドがあ
る。
上記の異項環系モノマーに対して別の窒素含有モノマー
には、(メタ)アクリル系化合物のアミド誘導体たとえ
ば、(メタ)アクリルアミド又はそのN−置換誘導体が
ある。アルキル、ヒドロキシアルキル又はアミノアルキ
ル置換分で置換されたようなモノ又はジ置換体が好まし
い。このような材料の例としては、N−メチルアクリル
アミド、N−イソプロピルアクリルアミド、N−ジアセ
トンアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミ
ド、N,N−ジメチルアミノメチルアクリルアミド、
N,N−ジメチルアミノエチルアクリルアミド、N−メ
チルアミノイソプロピルアクリルアミド、又はこれらの
何れかのメタアクリルアミド類似体が挙げられる。
代って、親水性モノマーは、他のビニル又はアリルモノ
マーでもよい。
その例としては、モノビニルエーテル、モノビニルポリ
エーテル、ヒドロキシ化ビニルエーテル、アミノアルキ
ル(メタ)アクリレート、ヒドロキシアルキル(メタ)
アクリレート、又はこれらのアルコキシ誘導体がある。
ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートには、例えば
アルキル分子、好ましくは 1〜 4の炭素原子(特にエチ
ル及びプロピル)の場合で、その分子が例えばモノ、ジ
又はトリ−ヒドロキシ化されていてもよい。特別なヒド
ロキシアルキル(メタ)アクリレートとしては、 2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルア
クリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、 2,3
−ジヒドロキシプロピルメタクリレート、及びこれらの
アルコキシ誘導体がある。
アミノアルキル(メタ)アクリレートとしては、そのア
ミノ基が非置換であるか、又はモノもしくはジアルキル
置換のものが簡便に用いることができ、その例として
は、アミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミ
ノエチルメタクリレート、メチルアミノエチルメタクリ
レートとジエチルアミノエチルメタクリレートが挙げら
れる。また他の(メタ)アクリル酸誘導体も考えられ
る。
親水性モノマーは、ポリマー重量に基き少なくとも35%
重量、好ましくは50%重量又はそれ以上存在するのが便
利である。この割合は、第一にヒドロゲルの所望な平衡
水含量によって変るが、上記した範囲内の割合が通常、
長期着用レンズの使用に適するヒドロゲルに体する高水
含量を与える。
この発明のポリマーは、低分子量の架橋剤(すなわち、
1分子当り少なくとも 2つのオレフィン結合を含有する
モノマー)を含んでもよいが、ヒドロゲル形成ポリマー
に、 1以上のポリ不飽和高分子架橋剤(すなわち、ポリ
マー主鎖に多不飽和を有するポリマー)を含めるのがこ
の発明に必須なことである。これらの高分子架橋剤を構
成する鎖は、強化に役立つもので、これは他の用途のポ
リマー組成物にたとえばガラスやカーボンセンイを導入
して、センイ強化するのといくらか類似している。かく
して、薄形及び超薄形レンズ並びにレンズ寿命の長いも
のを作るのに必要な靭性と剛性の改良がなされる。ヒド
ロゲル形成ポリマーのレジリエンスも改良され、それか
ら作ったレンズは、使用時(たとえば目の中で)弾性的
に変化された時高い回復スピードを有することになる。
ポリ不飽和高分子架橋剤は(好ましくは 0.5%重量以上
を存在さす)、平均分子量 2,000〜 8,000(たとえば、
約 3,500)のような 1,500〜10,000のポリ不飽和ポリエ
ステル樹脂であるのが便利である。ポリ不飽和ポリエス
テル樹脂は、脂肪族でも芳香族タイプでもよく、特にフ
ェニルテレフタレートもしくはフェニルイソフタレート
を含有するポリ不飽和ポリエステル樹脂のようなテレフ
タレートもしくはイソフタレートベースのポリ不飽和ポ
リエステル樹脂がある。テレフタレートベースの樹脂
は、得られるヒドロゲルの性質の点で好ましいが、イソ
フタレートベースの樹脂は、コストの点で好ましい。ポ
リ不飽和ポリエステル樹脂はそれのみ、又はポリ不飽和
ポリエステル樹脂が、ヒドロゲル形成ポリマーを作るた
めの重合に必要とされる 1以上のモノマーに溶解されて
いる混合物であってもよい。
ポリ不飽和ポリエステル樹脂に代るものとして、高分子
架橋剤は、その鎖上に多官能基を含有する天然もしくは
合成ホモポリマーあるいはコポリマーの不飽和誘導体で
あってもよい。この誘導体の代表的なものは、 25,000
〜 100,000(たとえば、約50,000)の平均分子量を有す
るものである。このような官能基には、たとえばヒドロ
キシ、アミノ、カルボキシ、スルホン酸及びクロロメチ
レン並びにこれらの活性化誘導体が含まれる。かくし
て、ここに言及した天然もしくは合成ポリマーは、たと
えばポリビニルアルコール、セルロース、又はセルロー
スアセテート、セルロースブチレートのようなセルロー
スエステルや、セルロースアセテートブチレートのよう
なセルロース混合エステル、PVA−ビニルアセテート
コポリマー又はポリメチルメタクリレート− 2−ヒドロ
キシエチルメタクリレートコポリマーがある。上記のホ
モ又はコポリマー中に作られた多ペンダンド不飽和は、
アリル又はビニル(たとえばアクリル系もしくはメタク
リル系)であってもよく、従って、多不飽和高分子架橋
剤の例としては、セルロースアセテートアクリレート及
びセルロースアセテートメタクリレート、セルロースの
他の(メタ)アクリル酸エステル、セルロースエステル
及びポリビニルアルコール(メタ)アクリル酸エステル
が挙げられる。
さらに他の不飽和高分子架橋剤には、ポリアミンの(メ
タ)アクリル系アミド誘導体がある。ここで(メタ)ア
クリル酸とは全てアクリル酸又はメタアクリル酸を意味
する。
高分子架橋剤はホモポリマーである必要はなく、 2以上
のモノマーのコポリマーでもよく、但し必要なことは、
必ず多不飽和を有することで、実際にはこの発明のヒド
ロゲル形成ポリマーを作るのに用いる反応混合物に溶解
することも必要である。セルロースエステルの場合の代
表的な不飽和度は、繰り返しグルコース単位当り 1〜 3
つの不飽和( 2つのグルコースグルーピングは、代表的
セルロースアセテートメタクリレートの場合に分子量 5
34を有する)ないし 2つのグルコース単位当り 1つ(た
とえば 3〜 5のグルコース単位当りの 1つの不飽和)を
有する。ポリエステル樹脂の場合、不飽和は普通繰り返
し単位当り 1つで、 2又し 3の繰り返し単位当り 1つで
もよい。不飽和:分子量の比として表わすと、代表的な
不飽和度は 1:2000〜3000(たとえば 1:1000又は 1:
約 300または 350のように 1:2000〜 500か 1: 200)
である。
ここで挙げた高分子架橋剤の何れも特にポリエステル
は、弗素化されていてもよく(又は置換分で置換されて
いてもよい)、かつ弗素化の型で用いると、ポリマーの
加工性と、水和後のヒドロゲルの表面性質をより効果的
にしかつ改善することが見出された。
この発明において、ポリ不飽和高分子架橋剤に加えて用
いることができる低分子架橋剤には、 1分子当り 2以上
のオレフィン系不飽和を含有する何れのモノマーも含ま
れる。特定の例としては、エチレングリコールジメタク
リレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、ト
リ、テトラあるいはポリエチレングリコールジメタクリ
レート、及びまたジビニルベンゼン、ジビニルエチレン
尿素、ジビニルプロピレン尿素、アリルメタクリレー
ト、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ジア
リルフタレート、フマレートもしくはマレエート、ジエ
チレングリコールビス(アリルカーボネート)やエトキ
シ化ビスフェノールAジメタクリレート、又はジペンタ
エリスリトールモノヒドロキシペンタ(メタ)アクリレ
ートがある。
低分子架橋剤は分子当り 3以上のオレフィン系不飽和を
勿論含有できるが、その特定の例としては、トリメチロ
ールプロパントリメタクリレート、ジアリルフマレー
ト、ジアリルマレエート、ジペンタエリスリトールモノ
ヒドロキシペンタ(メタ)アクリレートがある。
親水性モノマーを存在させることに加えて、この発明に
よるポリマーは、普通ヒドロゲルの平衡水含量を所定レ
ベルに調製しうるため(かつ時に他の性質を得るため)
に 1以上の疎水性モノマーを含めてもよい。この発明に
使用する代表的疎水性モノマーとしては、(メタ)アク
リル系アルキルエステル(たとえばCアルキルエ
ステル)があり、特別な例としては、メチルアクリレー
ト、メチルメタクリレート、エチルアクリレートとエチ
ルメタクリレートがある。他のビニル又はアリル疎水性
モノマーも使用でき、たとえばビニルアセテート、ビニ
ルプロピオネート、スチレン、スチレン誘導体及びアル
キルマレアートがある。
この発明のポリマーは、便宜上弗素化芳香族カルボサイ
クリックモノマーを加えてもよい。これらのモノマー
が、特定の所望の強度と靭性を有するヒドロゲル形成ポ
リマーに必要とする高分子架橋剤の量を少なくしうるこ
とを見出した。同様に、これらのモノマーは、ポリマー
の加工性とヒドロゲルの表面特性を改善する。このよう
なカルボサイクリックモノマーの特に有用な群には一般
式: (式中Rは任意に弗素化された不飽和分子、Rは弗
素、R〜Rのそれぞれは同一又は異なる置換分、n
〜r は、それぞれ独立してゼロ又は 1、m は 0又は値 5
−(n +p +q +r )までの整数、但しm はRが弗素
化不飽和分子のときのみゼロである) のものがある。たとえば、モノマーは、芳香族にジ−、
トリ−、テトラもしくはペンタ−フルオル化されてもよ
い。
は、たとえば 2〜 6の炭素原子を有し、たとえば任
意にハロゲン化されたビニル、アリル、またはこれらの
類似体のようなエチレン性不飽和の任意にハロゲン化さ
れた炭化水素分子である。
〜Rは弗素以外の同一または異なった他の置換分
(たとえば、他のハロゲン置換分、又は 1〜 4の炭素原
子を有するようなアルキル基のごとき炭化水素置換分)
である。
この発明の一つの具体例によれば、炭素環式モノマー
は、Rが弗素化エチレン性不飽和炭化水素基でm 〜r
がゼロであるものである。
弗化炭素環式モノマーは、特に弗素化スチレン(少なく
ともパラフルオロ置換を含む)であってもよく、ペンタ
フルオロスチレンが好ましい。
上記のように、弗素化炭素環式モノマーは、高分子架橋
剤の含量を減じて、所望なレベルの強度と靭性を達しさ
せるものである。しかし、これは一般に引張モジュラス
又は回復スピードがある程度犠牲される。かくして、高
分子架橋剤と弗化モノマーの双方の量とタイプを変えれ
ばよいことは、注文通り機械的性質を持つポリマーが製
造できる手段となることが理解し得よう。機械的性質に
加えて、同様に光学的性質も変えることができ、その上
弗化モノマーはこの発明によるポリマーから作られるレ
ンズの表面性質を改善することを見出した。これは、明
らかにレンズの表面が汚れる傾向があることに対して影
響を及ぼすものであり、弗化モノマーの使用を決める他
の要因を提供するものである。弗化モノマーは、ポリマ
ーをレンズの形態への成形性(表面性質改善の観点)と
硬質ポリマー機械加工性を改善する。
弗化炭素環式モノマーは、ポリマーを形成するのに用い
られる全物質に対し、25%重量より多くない量用いるの
がよく、好ましい割合は15%またはそれ以下である。よ
り好ましい割合の範囲は、 0.5%〜10%(たとえば 3%
〜10%)である。
UV光は、ヒトの視力に危険なものと古くから認められ
ている。これは、白内障手術で太陽領域のUV光(波長
290〜400nm )を濾過する能力を有する天然結晶性レン
ズが除去された場合に特に問題である。
かくして、同領域でのUV光を吸収する目のレンズが一
般に望ましく、かつ同じくこの発明のポリマー材の場合
にも望ましい。浸出するのを防止するため、ポリマーは
その中に重合させた又は化学的に結合したUV吸収成分
を含むのが好ましい。たとえば、ポリマーに、UV吸収
分子を含有する少なくとも 1つのモノマーを含めること
ができ、これは最終のポリマーの網状結合中に、抽出し
得ないUV吸収剤を結合するようにポリマー骨格に結合
した側鎖として存在するであろう。UV吸収モノマー
は、ポリマーを形成するのに用いた材料の重量に当た
り、少量例えば 0.1〜10%(好ましくは 0.1〜 2%)用
いることができ、モノエチレン性不飽和モノマー、たと
えば 4−ベンゾイル− 3−ヒドロキシフェニル(メタ)
アクリレートである。別に、UV吸収分子は、架橋性モ
ノマーの一部であってもよい。オリゴマーである架橋剤
も、UV吸収成分をポリマー構造に導入するのに用いう
る。次のような発色団の残基が、UV吸収分子として使
用できる。すなわち、 2−ヒドロキシベンゾフェノン、
2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2′,4−トリヒ
ドロキシベンゾフェノン、2,2′,4,4′−テトラヒドロ
キシベンゾフェノン、 2−( 2H−ベンゾトリアゾール
− 2−イル)フェノールまたはその誘導体がある。別
に、発色団は、UV吸収置換ケイ皮酸またはその誘導体
がある。
また、発色団は、ポリマー中に結合される 2−ヒドロキ
シベンゾフェノン誘導体を形成する光フリース(photo-
Fries)転位がしうるフェニルまたは他のアリールエス
テルの誘導体でもよい。たとえば、レゾルシノールモノ
ベンゾエート、フェニルサリチレート、ジアリールテレ
フタレート、ジアリールイソフタレートまたはこれらの
誘導体である。
前に言及した高分子架橋剤のあるものは、日光領域での
UV吸収性を有することが見出された。かくして、たと
えば、テレフタレート及びイソフタレートベースのポリ
不飽和ポリエステル樹脂は、太陽領域でUV吸収極大を
有する。フェニルテレフタレート含有及びフェニルイソ
フタレート含有のポリ不飽和ポリエステル樹脂は、UV
照射でフリース転位を行い、ヒドロゲル形成ポリマーの
構造中に結合されるUV吸収分子として機能する。フリ
ース転位は次のように例示される。
上記したごときポリマー構造に結合されるUV吸収分子
は、UV吸収成分が光学的環境でポリマーから浸出しな
いので利点を有し、従ってUV吸収性質の損失がなく、
眼に材料が浸出することによる毒性の危険がない。
この発明のポリマーは、照射重合が、 1以上の化学開始
剤の存在下重合混合物を加熱することにより作ることが
できる。
照射重合の場合に、照射は、イオン化ガンマ線照射、た
とえばコバルト60ソースからが好ましい。照射の他の形
として、電子線や光子線のようなものが別に用いること
ができる。
化学開始剤の例としては、遊離ラジカルを発生するも
の、たとえば、過酸化物、ベンゾイルパーオキサイドの
ような有機過酸化物、ジイソプロピルパーカーボネート
やジシクロヘキシルパーカーボネートのような過炭酸化
物、レドッス系、アゾビスイソプチロニトリルのような
アゾ化合物がある。
混合物を重合さすのには、30〜95℃の範囲に加熱するの
が一般に適する。加熱はサイクルで行う、すなわち、一
連に温度を上昇させて行うのが望ましく、初期の段階
(30〜60℃)では水浴またはオーブン中で行うのが便利
で、後の段階ではオーブン中で行うのが好ましい。最終
段階は、ポストキュアー処理で、できるだけ減圧下で、
85〜95℃で行われる。
モノマー、架橋剤や他の必要な開始剤とは別に、モノマ
ー混合物は、ポリマーまたはモノマーの溶解を助け、ま
た最終製品の物理的及び機械的性質に繁栄さすため、 1
以上の溶媒を含んでもよい。
重合は、金型中で行うのが好ましい。金型は、所望な品
の最終の形がそれにできるだけ近い形を持つのが便宜で
あり、従って、次の加工が不用になるか減少さすことが
できる。金型は、簡便な形、たとえば形板を提供するの
に用いうるロット又はシートを用いることができる。形
板は、次いで所望の物品、たとえばコンタクトレンズや
眼内レンズを作るよう加工される。
この発明のヒドロゲル形成ポリマーは、生体に接触して
使用するのに適しており、これらは柔軟性と改良された
引張モジュラス及び適当な靭性とを具備しているので、
眼内レンズや各種の厚み(厚形、薄形または超薄形)の
コンタクトレンズのような生体内に移植しうるデバイス
を作るのに(成型又は機械加工による)適する。また、
所要の平衡水含量を有し、かつ太陽領域でUV光を吸収
するよう作りうるので眼内レンズを作るのに特に適す
る。染料を重合前のモノマー混合物に入れてもよく、ま
た後の段階でソフト製品を着色するのに用いることがで
きる。医薬的に有効な物質を、ポリマーのミクロポーラ
ス構造中に入れることができ、この場合調製された除放
性ベーズで人体内に放出される。たとえば、この発明の
ポリマーは、目の包帯レンズに作ることができ、抗生物
質のような医薬を目に徐々に拡散さすためレンズ中に入
れることができる。また、ポリマーは医薬のような活性
成分を生理環境へ投与するための他の除放性材料を作る
のに用いることができ、たとえばラッパ管クロジャーと
して用いることができる。これらは、有機ゲルを形成す
べく油もしくは有機溶剤で湿潤してもよい。
この発明は、その範囲に、弗化芳香族炭環モノマーから
なる架橋ハイドロゲル形成ポリマー、その水和で形成さ
れたハイドロゲンの本体が20℃で好ましくは50%以上の
平衡水含量を有するような強親水性コモノマーの製造並
びにそれから作られたコンタクトレンズ及びIOLも含
む。
長期着用し、このようなポリマーからなり、レンズがそ
の酸素透過性がファットスケールで、少なくとも35℃で
200×10-10(cm/sec,mlO/ml×mmHg )を有する
薄さと水含量を有する超薄形コンタクトレンズがこの発
明によって特に提供される。
次の実施例は、この発明を例証するもので、これによっ
て特に限定されるものではない。
実施例中、MWは近似重量平均分子量を意味する。不飽
和度は、分子量1000の区分当りの不飽和数を表わし、必
然的に概算である。
実施例1 新たに蒸留したペンタフルオロスチレン10g、新たに蒸
留したメチルメタクリレート17.6g、ジアリルフタレー
ト0.2g及び実施例16の精製したセルロースアセテート
アクリレート7g(分子量50,000、不飽和度=1/1000)
の混合物を十分に振盪し、次いで165gのN−ビニル−
2−ピロリドン中に溶解した。次いで、アゾビスイソブ
チロニトリル 0.4gを加え、溶液を十分に混合し、濾過
し、減圧下で脱ガスする。次いでその 1部を低密度ポリ
テンチューブ中に封入した。このチューブを40℃で40時
間、60℃で 6時間、90℃で16時間の加熱サイクルに対
し、次いでゆっくり室温に冷却させた。 1mm厚みのディ
スクを、上記方法で作った硬質ポリマーから機械加工
し、次いで、水和のため20℃で普通の食塩水中、平衡に
達するまで( 3〜 7日)浸した。平衡水含量は70.5%で
あり、水和ディスクは、澄明で、強靭で、高弾性を有す
る柔軟なものであった。
残りの重合混合物をガラス板間でフィルムに成形し、シ
リコンゴムガスケットでシールし、次いで、上記と同じ
熱サイクルに付した。次いでガラス板を開き、堅いフィ
ルムを上記のように水和した。同様に平衡水含量は70.5
%で、水和フィルムの機械時性を引張特性と初期引裂抵
抗用のASTM D 6 38-77aとD 1004-66を用いて測
定した。40%ストレーンにおける引張弾性率は19.5kg/c
m2で、引張強度が19kg/cm2で初期引裂抵抗は400g/mm
であった。
ディスク状の材料は、水和状態で0.1mmより薄いコンタ
クトレンズに加工でき、35℃で 360×10-10(cm/sec)
(mlO/ml×mmHg )より大きいファットスケール
(Fatt scale )で酸素透過性を有するものであった。
実施例2 新たに蒸留したペンタフルオロスチレン10g 、新に蒸留
したメチル メタクリレート13.6g 、ジアリルフタレー
ト 0.2g 、ジアリルマレエート 0.2g 、スコット−ベー
ダークリステイク 191LVとして市販のイソフタレート
ベースのポリ不飽和ポリエステル樹脂(36%のスチレン
含有、分子量 3,500、不飽和度= 1/ 363)2g、実施例
1で言及した精製セルロースアセテートアクリレート7g
の混合物を十分に振盪し、次いで167gのN−ビニル− 2
−ピロリドンに溶解した。次いで、アゾビスイソブチロ
ニトリル 0.4g を加え、溶液を十分に混合し、濾過し、
減圧下で脱ガス化する。その一部を低密度チューブに封
入する。チューブを40℃で40時間、60℃で 6時間、90℃
で16時間の加熱サイクルに付し、次いで徐々に室温に冷
却した。 1mm厚みのディスクを、上記の手法により得た
硬質ポリマーから作り、次いで水和が平衡に達するまで
( 3〜 7日)20℃で普通食塩水中に浸した。平衡水含量
は70.2%であった。水和ディスクは、実施例1のものよ
り澄明で剛性であったが、なお靭性で柔軟性であった。
水和ディスクは 190と300nm の間にUV吸収帯を示し
た。
残りの重合混合物をガラス板間でフィルムに整形し、シ
リコンゴムガスケットに封入し、上記と同じ加熱サイク
ルに付した。次いでガラス板を開き、硬質フィルムを上
記のように水和して同じ平衡水含量とする。水和フィル
ムの機械的特性を実施例1のように測定した。40%スト
レインでの引張弾性は22kg/cm2で引張強度は15kg/cm2
で初期引裂抵抗は300g/mmであった。
ディスク材料は、水和状態で 0.1mmより薄いコンタクト
レンズに加工でき、35℃で 360×10-10(cm/sec )(m
lO/ml×mmHg )より大きいファットスケールで酸
素透過性を示すものであった。
実施例3 新たに蒸留したペンタフルオロスチレン 1.6g 、新たに
蒸留したメチルメタクリレート 3.3g 、ジアリルフタレ
ート 0.02g、ジアリルマレエート 0.02g、エトキシ化ビ
スフェニルAジメタクリレート 0.06g、実施例2のイソ
フタレートベースのポリ不飽和ポリエステル樹脂(36%
のスチレン含有) 0.8g 、実施例15の精製セルロース
アセテートメタクリレート(分子量50,000、不飽和度=
1/1000) 0.8g の混合物を十分に振盪し、次いで33.4
g のN−ビニル− 2−ピロリドンに溶解した。次いでア
ゾビスイソブチロニトリル 0.08gを加え、容器を十分に
混合し、濾過し、減圧下で脱ガスし、低密度ポリテンチ
ューブ中に封入した。
チューブを、43℃で40時間、60℃で6時間、90℃で16時
間の加熱サイクルに付し、次いで徐々に冷却する。1mm
厚みのディスクを、上記によって得た硬質ポリマーから
加工し、次いで、平衡に達する(3〜7日間)まで、20
℃で通常の食塩水中に浸し水和する。平衡水含量は74.2
%であり、水和ディスクは澄明で、型くかつ強靭で柔軟
であった。加えて、水和ディスクは太陽領域に強いUV
吸収帯( 190〜300nm の間)を示した。
材料のディスクは、水和の形で、 0.06 mmより薄いコン
タクトレンズに加工でき、ファットスケールの酸素透過
性が35℃で、 420×10-10(cm/sec )(mlO/ml×m
mHg )を示した。
実施例4 新たに蒸留したペンタフルオロスチレン1g、新たに蒸留
したメチルメタクリレート 3.5g 、ジアリルフタレート
0.1g 、実施例2のイソフタレートベースのポリ不飽和
ポリエステル樹脂(36%のスチレン含有) 0.75g、実施
例3の精製セルロースアセテートメタクリレート 1.5g
、 4−ベンゾイル− 3−ヒドロキシフェニルメタクリ
レート 0.05gの混合物を十分に振盪し、次にN−ビニル
− 2−ピロリドン43.1g に溶解した。 0.1g のアゾビス
イソブチロニトリルを加え、溶液を混合し、濾過し、減
圧下で脱ガスし、低密度ポリテンチューブ中に封入し
た。チューブを、40℃で40時間、60℃で 6時間、90℃で
16時間の加熱サイクルに付し、次いで徐々に室温に冷却
する。 1mm厚みのディスクを、上記によって得た硬質ポ
リマーから加工し、次いで、平衡に達する( 3〜 7日
間)まで、20℃で通常の食塩水中に浸し水和する。平衡
水含量は78%であり、水和ディスクは、澄明で、堅くか
つ強靭であり柔軟であった。水和ディスクは、エタノー
ル(3昼夜)での抽出と8時間蒸留中で煮沸した後で
も、ヒドロゲルのUV吸収帯の存在を示す太陽領域のU
V光を吸収した。
材料のディスクは、水和の形で、 0.2mmよい薄いコンタ
クトレンズに加工でき、ファットスケールの酸素透過性
が35℃で 250×10-10(cm/sec )(mlO/ml×mmHg
)を示した。
実施例5 新たに蒸留したメチルメタクリレート6g、ジアリルフタ
レート 0.1g 、実施例2のイソフタレートベースのポリ
不飽和ポリエステル樹脂(36%のスチレン含有) 0.75
g、実施例3の精製セルロースアセテートメタクリレー
ト 1.5g の混合物を十分に振盪し、次にN−ビニル− 2
−ピロリドン41.65gに溶解した。 0.1g のアゾビスイソ
ブチロニトリルを加え、溶液を混合し、濾過し、減圧下
で脱ガスし、低密度ポリテンチューブ中に封入した。チ
ューブを40℃で40時間、60℃で 6時間、90℃で16時間の
加熱サイクルに付し、次いで徐々に室温に冷却する。 1
mm厚みのディスクを、上記によって得た硬質ポリマーか
ら加工し、次いで、平衡に達する( 3〜 7日間)まで、
20℃で通常の食塩水中に浸し水和する。平衡水含量は78
%であり、水和ディスクは澄明で、型くかつ強靭で柔軟
であった。加えて、水和ディスクは太陽領域にUV吸収
帯( 190〜300nm の間)を示した。
材料のディスクは、水和の形で、 0.2mmより薄いコンタ
クトレンズに加工でき、ファットスケールの酸素透過性
が35℃で 250×10-10(cm/sec )(mlO/ml×mmHg
)を示した。
実施例6 実施例2の固形イソフタレートベースのポリ不飽和ポリ
エステル樹脂 1.12gが、新たに蒸留したメチルメタクリ
レート14g 、エトキシ化ビスフェノールAジメタクリレ
ート 0.15g、ジアリルマレエート 0.1gと 2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート 1.25gに溶解された液を、実施
例3のセルロースアセテートメタクリレート 0.75gとジ
アセトンアクリルアミド 0.12gの固形物の混合物に加
え、よく振盪し、N−ビニル− 2−ピロリドン32.51gに
溶解した。次いで 0.1g のアゾビスイソブチロニトリル
を加え、溶液を混合し濾過し、減圧下で脱ガスし、低密
度ポリテンチューブ中に封入した。チューブを40℃で40
時間、60℃で 6時間、90℃で16時間の加熱サイクルに付
し、次いで室温に徐々に冷却する。 1mm厚みのディスク
を上記によって得た硬質ポリマーから加工し、次いで平
衡に達する( 3〜 7日間)まで、20℃で通常の食塩水中
に浸し水和する。平衡水含量は60%であり、水和ディス
クは澄明で、型くかつ強靭で柔軟であった。加えて、水
和ディスクは太陽領域に強いUV吸収帯( 190〜300nm
の間)を示した。この性質は、沸騰水及び有機溶媒で吸
収剤の抽出を試みた後まで残存した。
材料のディスクは、水和の形で、0.1mmより薄いコンタ
クトレンズに加工でき、ファットスケールの酸素透過性
が35℃で 250×10-10(cm/sec )(mlO/ml×mmHg
)を示した。
実施例7 実施例6の固形イソフタレートベースのポリ不飽和ポリ
エステル樹脂 1.12gが、新たに蒸留したメチルメタクリ
レート13.96g、エトキシ化ビスフェノールAジタメクリ
レート 0.15g、ジアリルマレエート 0.1g と 2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート 1.25gに溶解された液を、実
施例3のセルロースアセテートメタクリレート 0.75g、
ジアセトンアクリルアミド 0.12g及び 4−ベンゾイル
− 3−ヒドロキシフェニルメタクリレート 0.05gの固形
物の混合物に加え、よく振盪し、N−ビニル− 2−ピロ
リドン32.5g に溶解した。次いで 0.1g のアゾビスイソ
ブチロニトリルを加え、溶液を混合し濾過し、減圧下で
脱水ガスし、低密度ポリテンチューブ中に封入した。チ
ューブを40℃で40時間、60℃nnで 6時間、90℃で16時
間の加熱サイクルに付し、次いで室温に徐々に冷却す
る。 1mm厚みのディスクを上記によって得た硬質ポリマ
ーから加工し、次いで平衡に達する( 3〜 7日間)まで
20℃で通常の食塩水中に浸し水和する。平衡水含量は59
%である。水和ディスクは澄明で、型くかつ強靭で柔軟
であった。水和ディクスは太陽領域に強いUV吸収帯を
示し、これはエタノール、エーテル及び沸騰水で抽出し
ても維持された。
材料のディスクは、実施例6と同様な寸法と性質をもつ
コンタクトレンズに加工できた。
実施例8 実施例3の精製セルロースアセテートメタクリレート
0.75gと結晶化ジアセトンアクリルアミド 0.5g を新た
に蒸留したメチルメタクリレート12.6g 、エトキシ化ビ
スフェノールAジメタクリレート 0.15g、ポリエチレン
グリコールジメタクリレート 0.13g、アリルマレエート
0.12gと 2−ヒドロキシエチルメタクリレート5gの溶液
に加え、よく振盪し、N−ビニル− 2−ピロリドン30.7
5gに溶解した。次いで濾過し、減圧下で脱ガスし、低密
度ポリテンチューブ中に封入した。チューブをコバルト
60源もとからのイオン照射を 2.5gメガラッドの量で行
った。 1mm厚みのディスクを上記によって得た硬質ポリ
マーから加工し、次いで平衡に達する( 3〜 7日間)ま
で20℃で通常の食塩水中に浸し水和する。平衡水含量は
63%であり、水和ディスクは型くかつ強靭で柔軟であっ
た。
実施例9 実施例2のイソフタレートベースのポリ不飽和ポリエス
テル樹脂 0.48gのスチレン 0.27gの溶液を、精製 2-ヒ
ドロキシエチルメタクリレート20g 、新たに蒸留したメ
チルメタクリレート 8.95g、エトキシ化ビスフェニルA
ジメタクリレート0.1g、ジアリルフタレート0.1g、ジ
アリルマレエート0.1g、精製ジアセトンアクリルアミ
ド1gとN−ビニル−2−ピロリドン19g の溶液に加え
た。混合物を十分に振盪し、次に 0.1g のアゾビスイソ
ブチロニトリルを加えた。溶液を十分に混合し、濾過
し、減圧下脱ガス化し、低密度ポリテンチュープに封入
した。チュープを実施例7と同じ加熱サイクルに付し、
徐々に室温に冷却した。 1mm厚みのディスクがかくして
得られた硬質ポリマーから加工され、平衡に達するまで
( 3〜 7日間)20℃で普通の食塩水中で水和した。平衡
水含量は42.7%で、水和ディスクは弾性で、型くかつ強
靭であった。また、ディスクは 190〜 300mmの間にUV
吸収帯を示した。
実施例10 新たに蒸留したペンタフルオロスチレン 2.5gを、 2−
ヒドロキシエチルメタクリレート47.25gとアリルメタク
リレート 0.25gの混合物に加え、よく振盪した。アゾビ
スイソブチロニトリル 0.1g を加え、溶液を混合し、脱
ガスし、実施例8のように低密度ポリテンチューブに封
入した。このチューブを同じように加熱サイクルに対
し、得られた硬質ポリマーからのディスクを前の実施例
と同様に平衡になるまで水和した。平衡水含量は28.9%
で、水和ディスクは堅く、白色であった。
実施例11 新たに蒸留したメチルメタクリレート12.6g 、エトキシ
化ビスフェニルAジメタクリレート 0.15g、ポリエチレ
ングリコールジメタクリレート 0.13g、アリルタメクリ
レート 0.12gと 2−ヒドロキシエチルメタクリレート
5.0g の溶液を、実施例3の精製セルロースアセテート
メタクリレート 0.75gとジアセトンアクリルアミド 0.5
g の混合物に加え、十分に振盪し、次いで30.75gのN−
ビニル− 2−ピロリドンに溶解した。次いで、アゾビス
イソブチロニトリル 0.1g を加え、溶液を十分に混合
し、濾過し、減圧下で脱ガスし、低密度ポリテンチュー
ブ中に封入した。チューブを、40℃で40時間、60℃で 6
時間、90℃で16時間の加熱サイクルの付し、次いで徐々
に室温に冷却する。 1mm厚みのディスクを、上記によっ
て得た硬質ポリマーから加工し、次いで、平衡に達する
( 3〜 7日間)まで、普通の食塩水中20℃で水和した。
平衡水含量は60.0%で、水和ディスクは、柔軟で堅く、
靭性で澄明であった。
実施例12 新たに蒸留したメチルメタクリレート15.375g 、エトキ
シ化ビスフェニルAジメタクリレート 0.15g、ポエチレ
ングリコールジメタクリレート 0.125g 、アリルメタク
リレート 0.125g 、 2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト 1.25gの溶液を実施例3の精製セルロースアセテート
メタクリレート 0.75gとジアセトンアクリルアミド 0.1
25g の混合物に加えた。全体の混合物を振盪し、次いで
N−ビニル− 2−ピロリドン32.1g に溶解した。アゾビ
スイソブチロニトリル 0.1g を加え、溶液を十分に混合
し、濾過し、減圧脱ガスし、低密度ポリエチレン、チュ
ーブに封入した。チューブを40℃で40時間、60℃で 6時
間、90℃で16時間の加熱サイクルに付し、徐々に室温に
冷却した。かくして得られた硬質ポリマーから 1mm厚み
のディスクを加工し、普通の食塩水中20℃で平衡に達す
る( 3〜 7日間)まで水和した。平衡水含量は60.5%で
あり、水和ディスクは、堅く強靭で澄明であった。この
ものは、ソフト眼内レンズを作るのに適することが分っ
た。
実施例13 実施例11のポリマーから、半径 9.0mm、直径14.5mm、
厚さ 0.2mmの水和パラメターの平レンズが作られた。こ
れを十分に洗浄し、殺菌し、保存剤がない 1%ピロカル
ピン塩酸塩点滴液中に 2時間浸す。次いでレンズを急性
挟角緑内障を患う患者の目の治療に用いた。この予め浸
したレンズは、 4時間で、ピロカルピンの90%以上を目
に放出し、内圧の減少が得られた。
実施例14 結晶化 4−ベンゾイル− 3−ヒドロキシフェニルメタク
リレートを 2−ヒドロキシエチルメタクリレート、架橋
剤(アリルメタクリレート)及び表に特定化した異なる
組成中の他のポリマー内に溶解した。
次いで、 0.2g のアゾビスイソブチロニトリルを各組成
に加え、異なる溶液を十分に混合し濾過し、減圧脱ガス
した。各組成を次いで低密度ポリテンチューブに封入し
た。チューブを50℃で40時間、60℃で 6時間、90℃で16
時間の加熱サイクルに付し、次いで徐々に室温に冷却す
る。かくして精製した硬質ポリマーから約 0.1mmの厚み
のディスクを加工し、次いで実施例1のように食塩水中
で水和した。異なる組成の平衡水含量は、表中に示した
ように34〜43%の範囲内であった。水和ディクスは透明
で、エタノール、エーテル、沸騰水での抽出の前後に 1
90〜400nm のUV光を吸収した。
実施例15 石油エーテル(沸点40〜60℃) 1.25 を、通風室中の
3の丸底フラスコに入れる。新たに蒸留したメタクリ
ルクロリド100gを加え、混合物を十分攪拌する。次いで
セルロースアセテート(イーストマン・コダックNo .
4650)500gをゆっくり加え、その間一定に攪拌する。次
いでフラスコをシールし、覆い、室温で一夜放置する。
次いで混合物を45℃で 8時間還流し、シールし、冷蔵庫
中で一夜冷却した。次いで、固体を通風室に予め設置し
た円筒瀘紙に移し、 3日間、 1日当り 8時間ソックスレ
ー中エーテルで抽出した。ソックスレーのフラスコに20
0gの粒状Na OHを入れ酸クロリドを分解し、形成した
有機酸を固形のナトリウム塩に返還した。すなわち R−CO−Cl+Na OH→RCOOH+Na Cl
↓ R−COOH+Na OH→RCOONa +HO 固形物を毎日エーテルと共に除去し、新しくNa OH
(200g)とジエチルエーテルを加えた。第 4日目に、セ
ルロースアセテートメタクリレートがエーテルを蒸発の
ため 5〜 6時間通風室にあった瀘紙の層間にたまった。
次いで生成する乾燥粉末を50メッシュのふるいに付し、
暗色ビンに入れ、冷蔵庫中で保存した。
実施例16 100gの新たに蒸留したアクリル酸クロリドと500gのセル
ロースアセテートを、 1つ 1つ、実施例15のように、
一定に攪拌しつつ、 1.25 の石油エーテル(沸点40〜
60℃)に加えた。フラスコをシールし、 1週間冷蔵庫に
入れた。次いで固形物を円筒瀘紙に入れ、実施例15の
ように、 3日間ソックスレー中エーテルで抽出した。第
4日目に、かくして生成したセルロースアセテートアク
リレートを、前と同様(実施例15)に瀘紙のシートの
間で乾燥し、ふるいに付し、ビンに入れた。
この発明は、その範囲に、光学的人工器具用の、中に結
合させたUV吸収成分、たとえばHEMAベースや 4−
ベンゾイル− 3−ヒドロキシフェニル(メタ)アクリレ
ートのようなモノマー含有の他のポリマー、又はその中
に重合させた対応するトリアゾール誘導体を含有する全
てのヒドロゲル形成ポリマーを含むものである。

Claims (49)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】架橋したポリマーの生体に受容な成形及び
    /又は機械加工した本体からなり、そのポリマーは水和
    でヒドロゲルを形成しかつ少なくとも1つの親水性モノ
    マーと架橋成分との共重合で作られるものであり、親水
    性モノマーがビニル若しくはアリルモノマー或は
    (メタ)アクリル化合物のアミド誘導体であり、モノマ
    ーがハイドロゲル形成ポリマーの重量を基準として少な
    くとも35重量%からなり、架橋成分が(a)水不溶性ポ
    リ不飽和のポリエステル或は多オレフィン性不飽和をそ
    の主鎖に有する天然又は合成ポリマーの水不溶性誘導体
    である少なくとも一つの高分子架橋剤と任意に(b)少
    なくとも1つの低分子架橋剤であることを特徴とする眼
    の光学的人工器官。
  2. 【請求項2】高分子架橋剤の不飽和が(メタ)アクリル
    性不飽和である請求項1に記載の人工器官。
  3. 【請求項3】水不溶性ポリ不飽和の高分子架橋剤がポリ
    不飽和ポリエステル樹脂である請求項1に記載の人工器
    官。
  4. 【請求項4】ポリ不飽和ポリエステル樹脂が脂肪族又は
    芳香族ポリ不飽和ポリエステル樹脂又はその混合物であ
    る請求項に記載の人工器官。
  5. 【請求項5】ポリ不飽和ポリエステル樹脂が、テレフタ
    レート又はイソフタレート含有のポリ不飽和ポリエステ
    ル樹脂である請求項に記載の人工器官。
  6. 【請求項6】ポリ不飽和ポリエステル樹脂が、フェニル
    イソフタレート又はフェニルテレフタレート含有のポリ
    不飽和ポリエステル樹脂である請求項に記載の人工器
    官。
  7. 【請求項7】天然ポリマー又は合成ポリマーが、ポリビ
    ニルアルコール(PVA)、セルロース、セルロースエ
    ステル、PVA−ビニルアセテートコポリマー又はポリ
    メチルメタクリレート−2−ヒドロキシエチルメタクリ
    レートコポリマーである請求項に記載の人工器官。
  8. 【請求項8】高分子架橋剤が、ボリビニルアルコールの
    (メタ)アクリル酸エステル又はセルロースもしくはセ
    ルロースエステルの(メタ)アクリル酸エステルである
    請求項に記載の人工器官。
  9. 【請求項9】セルロースもしくはセルロースエステルの
    (メタ)アクリル酸エステルが、セルロース(メタ)ア
    クリレート、セルロースアセテート(メタ)アクリレー
    ト、セルロースブチレート(メタ)アクリレート又はセ
    ルロースアセテートブチレート(メタ)アクリレートで
    ある請求項に記載の人工器官。
  10. 【請求項10】高分子架橋剤が、ポリアミンの(メタ)
    アクリルアミド誘導体である請求項に記載の人工器
    官。
  11. 【請求項11】ポリ不飽和高分子架橋剤が弗素を含有す
    る請求項1〜10の何れか1つに記載の人工器官。
  12. 【請求項12】高分子架橋剤がヒドロゲル形成ポリマー
    の重量に対して20%以下の量で存在する請求項1〜10
    何れか1つに記載の人工器官。
  13. 【請求項13】低分子架橋剤が1分子当たり3以上の不
    飽和を含有する請求項1〜10の何れか1つに記載の人工
    器官。
  14. 【請求項14】低分子架橋剤が、エチレングリコールジ
    メタクリレート、ジビニルベンゼン、ジビニルエチレン
    尿素、ジビニルプロピレン尿素、アリルメタクリレー
    ト、ジアリルフタレート、ジエチレングリコールビス
    (アリルカーボネート)、エトキシ化ビスフェノールA
    ジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタク
    リレート、ジアリルフマレート、ジアリルマレエート、
    ジペンタエリスリトールモノヒドロキシペンタアクリレ
    ートもしくはペンタメタクリレート、又はジ、トリ、テ
    トラもしくはポリエチレングリコールジタメクリレート
    である請求項1〜の何れか1つに記載の人工器官。
  15. 【請求項15】親水性モノマーが、環飽和又は環不飽和
    異項環ビニルモノマーである請求項1〜14の何れか1つ
    に記載の人工器官。
  16. 【請求項16】親水性モノマーが、異項環N−ビニルモ
    ノマーである請求項1〜14の何れか1つに記載の人工器
    官。
  17. 【請求項17】異項環N−ビニルモノマーがN−ビニル
    ラクタムである請求項16に記載の人工器官。
  18. 【請求項18】N−ビニルラクタムがピロリドン、ピペ
    リドン又はカプロラクタムの誘導体である請求項17に記
    載の人工器官。
  19. 【請求項19】N−ビニルラクタムが、N−ビニル−2
    −ピロリドン、N−ビニル−2−ピペリドン、N−ビニ
    ルカプロラクタム又はその誘導体である請求項17に記載
    の人工器官。
  20. 【請求項20】異項環N−ビニルモノマーが、N−ビニ
    ルイミダゾール、N−ビニルコハク酸アミド又はN−ビ
    ニルグルタミドである請求項16に記載の人工器官。
  21. 【請求項21】窒素含有モノマーが、(メタ)アクリル
    系化合物のアミド誘導体である請求項に記載の人工器
    官。
  22. 【請求項22】アミド誘導体が、(メタ)アクリルアミ
    ド化合物又はそのN−置換誘導体である請求項21に記
    載の人工器官。
  23. 【請求項23】アミド誘導体が、N−メチルアクリルア
    ミド、N−イソプロピルアクリルアミド、N−ジアセト
    ンアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、
    N,N−ジメチルアミノメチルアクリルアミド、N,N
    −ジメチルアミノエチルアクリルアミド、N−メチルア
    ミノイソプロピルアクリルアミド又は前記の何れか1つ
    に対応する(メタ)アクリルアミドである請求項21に記
    載の人工器官。
  24. 【請求項24】親水性モノマーが、ハイドロゲル形成ポ
    リマーの重量に対して少なくとも50%を構成する請求項
    23に記載の人工器官。
  25. 【請求項25】1以上の疎水性コモノマーを含有する請
    求項1〜24の何れか1つに記載の人工器官。
  26. 【請求項26】疎水性コモノマーが、スチレン、ビニル
    エステル、マレエートエステル又はアルキル(メタ)ア
    クリレートである請求項25に記載の人工器官。
  27. 【請求項27】UV吸収剤を含有する請求項1〜26の何
    れか1つに記載の人工器官。
  28. 【請求項28】UV吸収剤がポリマー構造中に共重合さ
    れるUV吸収モノマーである請求項27に記載の人工器
    官。
  29. 【請求項29】UV吸収モノマーが、次の発色団、2−
    ヒドロキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベン
    ゾフェノン、2,2′,4−トリヒドロキシベンゾフェ
    ノン、2,2′,4,4′−ジアリールテレフタレート
    もしくはジアリールイソフタレートまたはそれらの誘導
    体、UV−吸収置換桂皮酸又はその誘導体の残基の1つ
    を含有するモノマーである請求項28記載の人工器官。
  30. 【請求項30】UV吸収モノマーが、低分子架橋剤であ
    る請求項28又は29に記載の人工器官。
  31. 【請求項31】弗素化芳香族炭素環モノマーを含有する
    請求項1〜30の何れか1つに記載の人工器官。
  32. 【請求項32】弗素化芳香族炭素環モノマーが、一般
    式: (式中R1は任意に弗素化された不飽和分子、R2は弗
    素、R3〜R6のそれぞれは同一又は異なる置換文、n〜
    rは、それぞれ独立してゼロ又は1mは0又は価5−
    (n+p+q+r)までの整数、但しmはR1が弗素化
    不飽和分子のときのみゼロである)を有するものである
    請求項31に記載の人工器官。
  33. 【請求項33】R1が弗素化エチレン不飽和炭化水素分
    でm〜rが0である請求項32に記載の人工器官。
  34. 【請求項34】弗素化モノマーが、弗素化スチレンであ
    る請求項32又は33に記載の人工器官。
  35. 【請求項35】弗素化モノマーが、ジ−、トリ−、テト
    ラ又はペンター弗素化されたスチレンである請求項34
    記載の人工器官。
  36. 【請求項36】弗素化モノマーが、ペンタフルオロスチ
    レンである請求項34又は35に記載の人工器官。
  37. 【請求項37】弗素化モノマーが、ポリマーの重量に対
    し25%以下の量で存在する請求項3236の何れか1つに
    記載の人工器官。
  38. 【請求項38】弗素化モノマーが、ポリマーの重量に対
    し0.5%〜10%の量存在する請求項37に記載の人工器
    官。
  39. 【請求項39】メチルメタクリート、エトキシ化ビスフ
    ェノールAジメタクリレート、ポリエチレングリコール
    ジメタクリレート、アリルメタクリレート、2−ヒドロ
    キシエチルメタクリレート、セルロースアセテートメタ
    クリレート、ジアセトンアクリルアミド及びN−ビニル
    ピロリドンからなる請求項に記載の人工器官。
  40. 【請求項40】N−ビニル−2−ピロリドンがポリマー
    の重量ベースで約60%重量存在する請求項39に記載の人
    工器官。
  41. 【請求項41】次の組成物(重量)、メチルメタクリレ
    ート30部、エトキシ化ビフェニルAジメタクリレート
    0.3部、ポリエチレングリコールジメタクリレート0.25
    部、アリルメタクリレート0.25部、2−ヒドロキシエチ
    ルメタクリレート2.5部、精製セルロースアセテートメ
    タクリレート1.5部とN−ビニル−2−ピロリドン65部
    を有する混合物を重合して作られた請求項39に記載の人
    工器官。
  42. 【請求項42】セルロースアセテートメタクリレートが
    約50000の平均分子量を有し、平均分子量1000のポリマ
    ーセグメント当りの不飽和数として約1/1000の不飽和
    度を有する高分子ポリ不飽和架橋剤である請求項3941
    の何れか1つに記載の人工器官。
  43. 【請求項43】弗素化芳香族炭素環モノマーで、このよ
    うな強親水性コモノマーが水和で形成されるハイドロゲ
    ルの本体で20℃に於いて50%以上の平衡水含量を有する
    ような割合からなる請求項1〜42の何れか1つに記載の
    人工器官。
  44. 【請求項44】ハイドロゲルが、60%以上の平衡水含量
    を有する請求項43に記載の人工器官。
  45. 【請求項45】水不溶性高分子ポリ不飽和架橋剤が、 i)平均分子量25,000〜100,000を有し、繰り返しグル
    コース単位当たり1〜3の不飽和を有するポリ不飽和セ
    ルロースエステル誘導体及び ii)平均分子量2000〜8000を有し、繰り返し重合単位当
    たり0.5〜1の不飽和を有するポリ不飽和ポリエステル
    誘導体から選ばれる請求項に記載の人工器官。
  46. 【請求項46】水和性コンタクトレンズの形である請求
    項1〜45の何れか1つに記載の人工器官。
  47. 【請求項47】水和性眼内レンズの形である請求項1〜
    45の何れか1つに記載の人工器官。
  48. 【請求項48】コンタクトレンズ又は眼内レンズに成形
    されるが加工前の形である請求項46又は47に記載の人工
    器官。
  49. 【請求項49】少なくとも1つの水不溶性ポリ不飽和の
    ポリエステル或は多オレフィン性不飽和をその主鎖に有
    する天然又は合成ポリマーの水不溶性誘導体である少な
    くとも一つの高分子架橋剤と任意に少なくとも1つの低
    分子架橋剤とからなる架橋成分と少なくとも1つのビ
    ニル若しくはアリルモノマー或は(メタ)アクリル化
    合物のアミド誘導体であり、ハイドロゲル形成ポリマー
    の重量を基準として少なくとも35重量%からなる親水
    性モノマーとの混合物を重合開始剤の存在下に加熱する
    か又は照射して共重合させ、得られる架橋ポリマーを成
    形及び/又は機械加工することからなる光学人工器官の
    製造法。
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