JPH06244727A - Ad変換器 - Google Patents

Ad変換器

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JPH06244727A
JPH06244727A JP3051393A JP3051393A JPH06244727A JP H06244727 A JPH06244727 A JP H06244727A JP 3051393 A JP3051393 A JP 3051393A JP 3051393 A JP3051393 A JP 3051393A JP H06244727 A JPH06244727 A JP H06244727A
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circuit
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JP3051393A
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Inventor
Masaaki Matsumoto
眞明 松本
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Fujifilm Holdings Corp
Fujifilm Microdevices Co Ltd
Original Assignee
Fujifilm Microdevices Co Ltd
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 用いるコンパレータの数を低減し、比較的高
速にかつ高精度にAD変換を行なう。 【構成】 大きな区切りの基準電圧を発生させるための
粗抵抗網2と、粗抵抗網2の発生する大きな区切りの基
準電圧とアナログ入力電圧とを比較するための第1のコ
ンパレータ群1と、コンパレータ群1の出力に基づき、
アナログ入力電圧の大きな区切りを表す第1デジタル出
力を発生するための第1のエンコーダ5と、エンコーダ
5の出力に基づき、大きな区切りでの電圧降下を発生さ
せるための電圧降下回路8と、アナログ入力電圧の小さ
な区切りを表す第2デジタル出力を発生するための細抵
抗網7と第2のコンパータ6と、第2のエンコーダ10
とを有する。好ましくは、前記電圧降下回路8が、電圧
領域に対応する電圧を細抵抗網7に発生するための、可
変電流源12を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はAD変換器に関し、特に
少ないコンパレータ数で高精度のAD変換を行なうこと
のできるAD変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】アナログ入力電圧をデジタル信号に変換
するAD変換器として、一般にフラッシュ型AD変換器
が広く用いられている。多数の抵抗を直列に基準電圧源
に接続して細分割した基準電圧を形成し、各基準電圧と
アナログ入力電圧とをコンパレータで比較することによ
ってアナログ入力電圧を検出し、対応するデジタル信号
を供給する。
【0003】変換精度を高くしようとすると、基準電圧
値を数多く用いなければならない。多くの基準電圧値と
アナログ入力電圧とを同時に比較しようとすれば、多数
のコンパレータが必要となる。
【0004】時分割によって1つのコンパレータで多数
の基準電圧値とアナログ入力電圧とを比較すれば、コン
パレータの数は低減することができるが、変換に時間が
かかる。
【0005】たとえば、アナログ電圧値を6ビットのデ
ジタル信号に変換しようとすれば、64(または65)
個の基準電圧値が必要であり、これらの基準電圧値とア
ナログ入力信号を同時に比較しようとすれば、同数のコ
ンパレータが必要となる。
【0006】ビット数を増大させようとすると、必要な
コンパレータの数もさらに増大する。たとえば、8ビッ
ト信号を得ようとすれば、256個のコンパレータが必
要であり、10ビット信号を得ようとすれば、1024
個のコンパレータが必要である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】高速でAD変換をしよ
うとすれば、数多くのコンパレータが必要となる。半導
体集積回路にAD変換器を形成する場合、数多くのコン
パレータを形成することは、チップ面積の増大と共に、
消費電力の増大を招く。
【0008】本発明の目的は、用いるコンパレータの数
を低減し、比較的高速にかつ高精度にAD変換を行なう
ことのできるAD変換器を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のAD変換器は、
大きな区切りの基準電圧を発生させるための粗抵抗網
と、前記粗抵抗網の発生する大きな区切りの基準電圧と
アナログ入力電圧とを比較するための第1のコンパレー
タ群と、前記第1のコンパレータ群の出力に基づき、ア
ナログ入力電圧の大きな区切りを表す第1デジタル出力
を発生するための第1のエンコーダと、前記第1のコン
パレータ群の出力に基づき、前記大きな区切りでの電圧
降下を発生させるための電圧降下回路と、前記電圧降下
回路に接続され、小さな区切りの基準電圧を発生させる
ための細抵抗網と、前記細抵抗網の発生する小さな区切
りの基準電圧と前記アナログ入力電圧とを比較するため
の第2のコンパレータ群と、前記第2のコンパレータ群
の出力に基づき、アナログ入力電圧の小さな区切りを表
す第2デジタル出力を発生するための第2のエンコーダ
とを有する。
【0010】好ましくは、前記電圧降下回路が、基準抵
抗とこの基準抵抗に接続され、前記第1のコンパレータ
群の出力に基づき、可変電流を供給するための可変電流
源とを含む。
【0011】
【作用】粗抵抗網とこれに組み合わせた第1のコンパレ
ータ群とによって、アナログ入力電圧の大きな区切りを
検出することができる。
【0012】第1のコンパレータ群の出力に基づき、大
きな区切りでの電圧降下を発生させるための電圧降下回
路を用いることにより、より詳細に検出すべき電圧領域
の基準電圧を発生させることができる。この基準電圧に
接続された細抵抗網と、第2のコンパレータ群とを用い
ることにより、小さな区切りでアナログ入力電圧を検出
することができる。
【0013】第1のコンパレータ群と第2のコンパレー
タ群との出力に基づき、デジタル出力を発生させれば、
高精度のAD変換が行なえる。
【0014】
【実施例】図1に、本発明の実施例によるAD変換器の
基本構成を示す。図1(A)において、2m (または2
m +1)個のコンパレータ群1は、粗抵抗網2が供給す
る2m (または2m +1)個の基準電圧と、サンプルア
ンドホールド(S/H)回路3が供給するアナログ入力
電圧とを比較し、アナログ入力電圧が各基準電圧よりも
大きいか小さいかの出力信号を与える。これらの出力信
号からアナログ入力電圧を2m ビットで表すデジタル信
号を得ることができる。
【0015】上位ビットエンコーダ5は、コンパレータ
群1の出力信号に基づき、mビットの上位ビットデジタ
ル信号DH を供給すると共に、検出した電圧値に対応す
る信号を電圧降下回路8に供給する。
【0016】なお、粗抵抗網2には、最大基準電圧VRT
と、最小基準電圧VRBが印加されている。アナログ入力
電圧は、これらの基準電圧値で画定される範囲内に存在
する。
【0017】2n 個のコンパレータ群6は、細抵抗網7
の供給する2n 個の基準電圧と、S/H回路3から供給
されるアナログ入力電圧とを比較し、アナログ入力電圧
が各基準電圧よりも大きいか小さいかを表す出力信号を
供給する。
【0018】細抵抗網7は、大きな区切りで測定したア
ナログ入力電圧を、さらに小さな区切りで測定するため
の基準電圧を供給している。2n 個のコンパレータ群
は、大きな区切り1個分の電圧領域内で、さらにnビッ
トに対応する電圧検出を行なう。
【0019】2n 個のコンパレータ群6の出力信号は、
下位ビットエンコーダ10に供給され、nビットの下位
ビットDL を発生する。なお、S/H回路3、コンパレ
ータ群1、6には、それぞれクロック信号CLKが供給
されている。
【0020】このようにして、2m 個の第1のコンパレ
ータ群によってmビットの検出を行ない、2n 個の第2
のコンパレータ群6によってnビットの検出を行なうこ
とにより、コンパレータの数を制限しつつ、(m+n)
ビットのデジタル信号を得ることができる。
【0021】電圧降下回路8は、たとえば図1(B)に
示すような構成で実現される。すなわち、基準抵抗R0
に可変電流源12が接続された構成を有する。可変電流
源12が基準抵抗R0 に電流を流すことにより、所定の
電圧降下が生じ、細抵抗網7の基準電圧として測定すべ
き電圧領域の境界に対応する電圧を発生させることがで
きる。
【0022】図2は、本発明の実施例によるAD変換器
の回路構成を示す。粗抵抗網2においては、同一の抵抗
値を有する抵抗Rが9個直列に接続され、その両端に最
大基準電圧VRTと最小基準電圧VRBが印加されている。
抵抗Rの相互接続点および最小基準電圧が9個のコンパ
レータCP0〜CP8の−入力端子に印加されており、
各コンパレータの+入力端子にはアナログ入力電圧が印
加される。
【0023】最小基準電圧VRBは、たとえば接地電圧で
あり、測定すべき電圧領域の最低値に対応する。本構成
においては、コンパレータCP0〜CP8で3ビットの
電圧検出を行なう。最小基準電圧VRBは、たとえば(0
00)で表すことができる。
【0024】以下、抵抗Rの相互接続点から順次(00
1)…(111)および、さらにその1つ上、すなわち
(1000)に対応する電圧が直列接続された基準抵抗
網から供給されている。
【0025】各コンパレータCPは、入力アナログ電圧
が基準電圧よりも大きければ“1”、小さければ“0”
に対応する出力信号を与える。各コンパレータCP0〜
CP8の出力信号は、それぞれ隣接するものが組になっ
て排他的オア回路EX0〜EX7に供給される。コンパ
レータ群CP0〜CP8の各々は、基準(参照)電圧が
入力アナログ電圧以下の領域では出力“1”を与え、基
準電圧が入力アナログ電圧以上の領域では出力“0”を
与える。
【0026】このため、排他的オア回路EXは、これら
の境界に対応するところで1個のみが“0”と“1”の
入力信号を受け、他の部分においては共に“0”か共に
“1”の入力信号を受ける。したがって、入力電圧に対
応した1つの排他的オア回路EXのみが“1”の出力信
号を発生し、組み合わせ論理回路11に供給する。
【0027】組み合わせ論理回路11は、供給された入
力信号に基づき、入力アナログ電圧を表す上位3ビット
のデジタル信号を発生すると共に、入力アナログ電圧と
最大基準電圧VRTとの差に対応する電流を供給するよう
に、可変電流源12を制御する。
【0028】可変電流源12は、選択された電流を抵抗
値Rの基準抵抗8に流し、基準抵抗8に所定の電圧降下
を発生させる。なお、基準抵抗8の抵抗値を粗抵抗網2
の単位抵抗値と同一としたが、異なる値とすることもで
きる。ただし、同一抵抗値とする方が制御、検査等の面
で便宜である。
【0029】基準抵抗8は、また、R/8の抵抗値rを
有する8個の抵抗の直列接続を有する細抵抗網7に接続
される。この直列接続された抵抗には定電流源13から
一定の電流I0 が供給される。
【0030】AD変換器の出力信号を2進数で得る場
合、抵抗網は基本的に2i (または2 i +1)個の基準
電圧を供給できるように構成される。3ビット信号なら
8(または9)、4ビット信号なら16(または17)
である。
【0031】すなわち、基準抵抗8には可変電流源12
が供給する電流と、定電流源13の供給する電流が流
れ、所定の電圧降下が生じる。したがって、小さな抵抗
値rの直列接続抵抗の上端の電圧VRTaは、最大基準電
圧VRTよりも基準抵抗8の電圧降下分低い電圧となる。
【0032】細抵抗網7の両端の電圧VRTaとVRBaと
の電圧差が、粗抵抗網2の1つの抵抗R両端に発生する
電圧差と等しくなるように設定する。本構成において
は、粗抵抗網2と細抵抗網7に同一電流値を電流を流
す。粗抵抗網2で3ビットの電圧検出を行ない、細抵抗
網7で3ビットの電圧検出を行なう。
【0033】なお、細抵抗網7を流れる電流IO は基準
抵抗8(R=8r)も流れ、粗抵抗網2の単位抵抗分の
電圧降下を発生させる。この電圧降下分に対応させて粗
抵抗網2には最上段に抵抗Rが余分に接続されている。
【0034】可変電流源12がIO の整数倍の電流を供
給すると、基準抵抗8の電圧降下は粗抵抗網2の単位基
準電圧の整数倍増加する。可変電流源12の供給する電
流を制御することにより、VRTaに粗抵抗網2のどの区
切りの電圧でも発生させることができる。
【0035】細抵抗網7が形成する基準電圧は、8個の
コンパレータCP1〜CP8の−入力端子に供給され、
これらのコンパレータの+入力端子には入力アナログ電
圧が印加される。
【0036】各コンパレータCP1〜CP8は、それぞ
れ入力アナログ電圧が基準電圧よりも大きいか小さいか
を表す出力信号を発生する。これらの出力信号は、前述
の構成同様、隣接するコンパレータの出力が組になって
排他的オア回路ex1、ex7にそれぞれ供給される。
【0037】したがって、入力アナログ電圧に対応する
1つの排他的オア回路exのみが出力“1”を与え、他
の排他的オア回路exは出力“0”を与える。この排他
的オア回路exの出力信号に基づき、組み合わせ論理回
路14は、下位ビットに対応するデジタル信号を発生す
る。
【0038】図3は、図2に示すAD変換器の組み合わ
せ論理回路11、可変電流源12、組み合わせ論理回路
14のより詳細な構成例を示す。図3(A)において
は、排他的オア回路EX0〜EX7と、組み合わせ論理
回路11と、可変電流源12の接続が示されている。
(000)に対応する出力を発生する排他的オア回路E
X0は、7I0 の電流源をオン/オフするスイッチSW
0を制御する。(001)に対応する排他的オア回路E
X1は、ビット線D4に接続されると共に、6I0 の電
流源をオン/オフするスイッチSW1を制御する。
【0039】同様、(010)に対応する排他的オア回
路EX2の出力信号は、ビット線D5に接続されると共
に、5I0 の電流源をオン/オフするスイッチSW2を
制御する。
【0040】排他的オア回路EX3〜EX6の出力は、
3ビットデジタル信号線D4、D5、D6のそれぞれ対
応するビット線に接続されると共に、4I0 〜I0 の電
流源をオン/オフするスイッチSW3〜SW6を制御す
る。(111)に対応する排他的オア回路EX7の出力
信号は、上位3ビットのビット線D4〜D6に接続され
る。
【0041】たとえば、排他的オア回路EX7が出力
“1”を発生する時は、入力アナログ信号は(1110
00)よりも大きい電圧であり、可変電流源12は、電
流を供給しない。この時、図2に示す細抵抗網7に接続
された電流源13がI0 の電流を基準抵抗8に供給し、
その両端にI0 ・Rの電圧降下を発生させる。この電圧
降下により、細抵抗網の基準電圧VRTaは、コンパレー
タCP8に供給される基準電圧と等しい値となる。
【0042】また、r=R/8に選択されているため、
細抵抗網の最低基準電圧VRBaは、コンパレータCP7
に供給される基準電圧と等しい値となる。すなわち、粗
抵抗網2の1区分が、細抵抗網においては8区分に分割
されていることになる。
【0043】次の排他的オア回路EX6が出力“1”を
供給する時は、組み合わせ論理回路11が(110)の
デジタル信号を発生すると共に、可変電流源12のスイ
ッチSW6が閉じ、電流I0 が基準抵抗8に流れる。
【0044】したがって、基準抵抗8はR・(2I0
の電圧降下を発生させる。したがって、細抵抗網7の上
端の基準電圧VRTaは、粗抵抗網2の1区分低い電圧と
なる。同様、細抵抗網7の最低基準電圧VRBaも粗抵抗
網の1区分下の電圧となる。
【0045】排他的オア回路EXの出力により、このよ
うに可変電流源12が所定の電流を基準抵抗8に供給
し、細抵抗網7の両端に発生する電圧を変化させる。図
3(B)は、組み合わせ論理回路14の構成を示す。こ
の組み合わせ論理回路14は、基本的に組み合わせ論理
回路11と同様の構成を有する。すなわち、排他的オア
回路ex1〜ex7の出力が、下位ビット線D1、D
2、D3の対応するものに接続されている。
【0046】上位3ビットD4、D5、D6は、上位ビ
ット用の出力バッファ15に供給され、下位3ビットD
1、D2、D3は、下位ビット用出力バッファ16に供
給される。これら6ビットのデジタル信号D1〜D6を
まとめると、入力アナログ電圧を表す6ビット信号が得
られる。
【0047】なお、図2の構成において、排他的オア回
路EXおよび組み合わせ論理回路11はデジタル回路で
構成でき、同様、排他的オア回路exと組み合わせ論理
回路14はデジタル回路で構成できる。これらのデジタ
ル回路は、たとえば3Vの電源で駆動することができ
る。
【0048】他のアナログ回路部分を5Vの電源で駆動
した場合も、デジタル回路部分を3Vで駆動することに
より、電力消費を低減することができる。また、アナロ
グ部分とデジタル部分とを別電源で駆動することによ
り、デジタル回路の発生するノイズがアナログ回路にお
よぼす影響を低減することができる。
【0049】なお、上位3ビットと下位3ビットを分割
して変換する場合を説明したが、上位ビットと下位ビッ
トの分割はこの例に限らず、任意に選択することができ
る。たとえば、8ビットのデジタル信号を得る場合、上
位4ビットと下位4ビットで検出することも、上位3ビ
ット、下位5ビット等、他の組み合わせで検出すること
もできる。また、入力アナログ電圧を2段階で検出する
構成を説明したが、3段階以上の構成とすることも可能
である。
【0050】図4は、図2、図3に示すAD変換器の入
力信号と出力信号の関係を示すグラフである。入力アナ
ログ信号は6ビットの出力信号に変換されることが示さ
れている。
【0051】図5は、図2に示すAD変換器の組み合わ
せ論理回路11と可変電流源12の他の構成を示す。本
実施例においては、可変電流源12が電流I0 を供給す
ることのできる7個の同等な定電流源で構成されてい
る。排他的オア回路EXと、その出力によって上位ビッ
トの出力信号線D4、D5、D6に信号を供給する構成
は、図3の場合と同様である。
【0052】本構成においては、これら3本のビット線
D4、D5、D6の信号から、7個の電流源を駆動する
ためのデコーダ回路17が設けられている。デコーダ回
路の出力は、7個のフリップフロップ回路を介して7個
の同等な定電流源に接続されている。
【0053】D4、D5、D6が全て“0”の時は、全
ての定電流源が活性化され、7I0の電流が供給され
る。D4、D5、D6が全て“1”の時は、可変電流源
12から電流は供給されない。同様、上位ビット出力に
応じて可変電流源12の供給する電流が制御される。
【0054】このようにして、デコーダ回路17を設け
ることにより、図3に示すよりも簡単な可変電流源構成
によって同等の機能を果たすことができる。また、本構
成においては、デコーダ回路17を用いたことにより、
最下段の排他的オア回路EX0は省略することができ
る。
【0055】図6は、本発明の他の実施例によるAD変
換器の電圧降下回路を示す。図1の構成の電圧降下回路
8として用いる。他の部分は、図2、図3に示す構成と
同様にすればよい。
【0056】最大基準電圧VRTと細抵抗網の上端VRTa
との間に、抵抗とスイッチの直列接続が7組並列に接続
されている。抵抗はR、2R、3R、…、7Rの値を有
し、各々にスイッチsw6、sw5、sw4、…、sw
0が接続されている。これらのスイッチは、図3(A)
の回路同様、排他的オア回路EXの出力によって制御さ
れる。
【0057】図3(A)では、1つの抵抗Rに可変電流
を流すことによって異なる電圧降下を生じさせたが、本
構成では異なる抵抗に同一電流を流すことによって異な
る電圧降下を生じさせる。
【0058】全体の機能として、RI0 、2RI0
…、7RI0 (I0 は電流値)のうち1つの電圧降下を
選択的に発生させることは、図3(A)の電圧降下回路
8と同様である。
【0059】本構成によれば、電流源の数を大幅に減少
させることができ、消費電力低減、回路構成の簡易化が
行なえる。このように、基準電圧の形成を大きな区分の
電圧分割網と、小さな区分の電圧分割網とで行ない、小
さな区分の電圧分割網に供給する基準電圧を大きな区分
の電圧分割網で検出した測定結果により制御することに
より、少ないコンパレータを用いて高精度のAD変換を
行なうことができる。コンパレータの数が大幅に減少す
るので、消費電力を低減し、かつ半導体チップ上の占有
面積を低減することができる。
【0060】また、アナログ回路部とデジタル回路部を
分割し、デジタル回路部を3Vで駆動させれば、消費電
力をさらに低減し、かつデジタル回路部がアナログ回路
部に与える雑音の影響を低減することができる。
【0061】以上、MOSトランジスタを構成素子とし
て用いる場合を説明したが、MOSトランジスタの代わ
りに、バイポーラ接合トランジスタ、ジョセフソン素子
等、他の素子を用いることも可能である。もちろん、C
MOS構成や、GaAsFET構造を用いることも可能
である。また、6ビット以外のAD変換器も同様の構成
で実現できることは当業者に自明てあろう。
【0062】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。たとえば、
種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者
に自明であろう。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コンパレータの数を低減し、かつ比較的高速度で高精度
のAD変換を行なうことのできるAD変換器が提供され
る。
【0064】コンパレータの数を低減したことに伴い、
消費電力の低減、チップ占有面積の低減も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるAD変換器の基本構成を
示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例によるAD変換器の回路図であ
る。
【図3】図2のAD変換器に用いる組み合わせ論理回路
と可変電流源の構成例を示す回路図である。
【図4】図2、図3に示すAD変換器の入力信号と出力
信号の関係を示すグラフである。
【図5】図2に示すAD変換器に用いる他の組み合わせ
論理回路と可変電流源の構成例を示す回路図である。
【図6】本発明の他の実施例によるAD変換器の電圧降
下回路を示す回路図である。
【符号の説明】
1、6 コンパレータ群 2 粗抵抗網 3 サンプルアンドホールド回路 5 上位ビットエンコーダ 7 細抵抗網 8 電圧降下回路 10 下位ビットエンコーダ 11、14 組み合わせ論理回路 12 可変電流源 15、16 出力バッファ 17 デコーダ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大きな区切りの基準電圧を発生させるた
    めの粗抵抗網と、 前記粗抵抗網の発生する大きな区切りの基準電圧とアナ
    ログ入力電圧とを比較するための第1のコンパレータ群
    と、 前記第1のコンパレータ群の出力に基づき、アナログ入
    力電圧の大きな区切りを表す第1デジタル出力を発生す
    るための第1のエンコーダと、 前記第1のコンパレータ群の出力に基づき、前記大きな
    区切りでの電圧降下を発生させるための電圧降下回路
    と、 前記電圧降下回路に接続され、小さな区切りの基準電圧
    を発生させるための細抵抗網と、 前記細抵抗網の発生する小さな区切りの基準電圧と前記
    アナログ入力電圧とを比較するための第2のコンパレー
    タ群と、 前記第2のコンパレータ群の出力に基づき、アナログ入
    力電圧の小さな区切りを表す第2デジタル出力を発生す
    るための第2のエンコーダとを有するAD変換器。
  2. 【請求項2】 前記電圧降下回路が、基準抵抗とこの基
    準抵抗に接続され、前記第1のコンパレータ群の出力に
    基づき、可変電流を供給するための可変電流源とを含む
    請求項1記載のAD変換器。
  3. 【請求項3】 前記基準抵抗が前記細抵抗網を構成する
    抵抗の2n の抵抗値を有する請求項2記載のAD変換
    器。
  4. 【請求項4】 前記粗抵抗網、前記第1のコンパレータ
    群、前記電圧降下回路、前記細抵抗網、前記第2のコン
    パレータ群が、前記第1のエンコーダ、第2のエンコー
    ダとは別の電源で駆動される請求項1〜3のいずれかに
    記載のAD変換器。
JP3051393A 1993-02-19 1993-02-19 Ad変換器 Withdrawn JPH06244727A (ja)

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JP3051393A JPH06244727A (ja) 1993-02-19 1993-02-19 Ad変換器

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