JPH0624419A - キャリアテープの製造方法 - Google Patents

キャリアテープの製造方法

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Publication number
JPH0624419A
JPH0624419A JP19489392A JP19489392A JPH0624419A JP H0624419 A JPH0624419 A JP H0624419A JP 19489392 A JP19489392 A JP 19489392A JP 19489392 A JP19489392 A JP 19489392A JP H0624419 A JPH0624419 A JP H0624419A
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JP
Japan
Prior art keywords
sheet
carrier tape
annealing
crystallinity
molding
Prior art date
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Pending
Application number
JP19489392A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Aso
勉 麻生
Yusuke Morita
雄介 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Shin Etsu Polymer Co Ltd, Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Polymer Co Ltd
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Publication of JPH0624419A publication Critical patent/JPH0624419A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】本発明は、耐熱性を有するキャリアテープを高
速で成形することのできるキャリアテープの製造方法を
提供する。 【構成】このキャリアテープの製造方法は、ポリブチレ
ンテレフタレート系樹脂を結晶化度の低い状態のシート
に成膜した後、50〜 120℃でアニールを行い、ついで40
〜 100℃で予熱し、プレス成形するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キャリアテープの製造
方法、とくには各種電子部品、精密機器部品などの微細
な量産部品を多数収納し輸送するためのキャリアテープ
を高速で成形し、製造コストの低減と製造スペースの効
率化を達成したキャリアテープの製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、上記の目的に使用されるキャリア
テープとしては、図1に示されるように、キャリアテー
プ1の流れ方向に微細部品2‥を個別に収納するための
多数の凹状容器3‥を連設すると共に、各凹状容器3‥
の側方に誘導用の小孔4‥を1列に穿設した形状のもの
が知られていて、通常は各凹状容器3‥の開口縁に沿っ
て、これを被覆する可撓性の接着テープ5を貼り合わせ
た後、ロール状に巻回して、運搬、保管の用に供してい
る。
【0003】このキャリアテープは通常、熱可塑性プラ
スチックシートをプレス成形または真空成形することに
より製造されていた。例えば、加熱成形用としてポリス
チレンやポリ塩化ビニル等が、また一部常温での高速成
形(コールドフォーミング)用としてポリプロピレンが
使用されている。また、ロータリー成形法の成形速度は
プレス成形より遅いが金型を並列に多数配置することに
よって製造効率を上げることができる。
【0004】しかし、ポリスチレンやポリ塩化ビニルは
成形温度が高く、加熱および冷却に時間がかかるため、
その成形速度が遅く、またポリプロピレンを常温で成形
したものは耐熱性に乏しい欠点があった。さらに、ロー
タリー成形法は金型の交換がしにくかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、耐熱性を有するキャリアテープを高速で成形す
ることのできるキャリアテープの製造方法を提供しよう
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるキャリアテ
ープの製造方法は、ポリブチレンテレフタレート系樹脂
(以下PBT系樹脂とする)を結晶化度の低い状態のシ
ートに成膜した後、50〜 120℃でアニールを行い、つい
で40〜 100℃で予熱し、プレス成形することを特徴とす
るものである。
【0007】これを説明すると、結晶性の樹脂であるP
BT系樹脂は透明性に優れ、またそのガラス転移点が低
いことから、結晶化度の低い状態ならば低温成形に適し
ている。しかし、結晶化度の低い状態では耐熱性に欠
け、また結晶化が進み過ぎると成形性が失われるという
問題がある。したがって、PBT系樹脂を使用してキャ
リアテープを成形する場合、成形性と耐熱性のバランス
を考慮して結晶化をコントロールする必要がある。そこ
で、本発明者らは成形性を失わない程度に若干結晶化を
進めるためのアニール温度とキャリアテープ成形時の予
備加熱温度とを検討することにより本発明を完成させ
た。
【0008】以下、本発明によるキャリアテープの製造
方法を、その具体的態様を例示した図2および図3にし
たがって詳細に説明する。図2の(a)、(b)はそれ
ぞれ本発明のキャリアテープ製造方法における押出成形
からアニールまでの過程を異なる態様で例示するもの
で、図において21は押出機、22はその先端に装着された
Tダイ、23は冷却ロール、24は成膜されたシート、25は
アニールロール、26は巻取り機である。
【0009】図2(a)では、PBT系樹脂が押出機21
にペレット状で供給され、Tダイ22より溶融樹脂シート
として押出され、冷却ロール23で冷却固化されて結晶化
度の低い状態のシート24に成膜される。シート24は巻取
り機26に巻き取ってロール状にした後、結晶化度をさら
に若干進めるために、オーブン、保温室等(図示せず)
に入れて、50〜 120℃で1〜 100時間のアニールが施さ
れる。これが50℃より低いと耐熱性が不十分であり、 1
20℃より高いと成形性が失われるので適当でない。他
方、図2(b)では、前例と同様に溶融樹脂シートとし
て押出され、冷却ロール23で冷却固化されて結晶化度の
低い状態に成膜されたPBT系樹脂シート24は、そのま
ま所定の温度に加熱されたアニールロール25に導かれ、
ここでアニールが施された後、所定の寸法にスリットさ
れ(図示せず)て巻取り機26に巻き取られる。
【0010】溶融樹脂シートを冷却固化して結晶化度の
低い状態に成膜する方法には、上記冷却ロールによる方
法のほかに、冷却ベルトを使用する方法、密閉器中で冷
気と接触させる方法、冷却液中に浸漬、接触させる方法
などが挙げられる。また、アニールの方法には、上記の
ほか加熱ロールまたは加熱ベルトとの接触、乾燥炉内の
通過、温水などの媒体中への浸漬等によって行ってもよ
い。なお、PBT系樹脂として結晶化速度の遅い樹脂を
使用するときは、アニール時に透明性の失われることが
あるので注意を要する。この場合は30〜49℃の低温でア
ニールを行った後に、50〜 120℃の高温で再度アニール
を行うのがよい。この低温アニールも高温アニールと同
様の方法で行われる。
【0011】図3は本発明のキャリアテープの製造方法
における予熱からプレス成形までの過程を例示するもの
で、31は繰出し機、32は予熱ヒーター、33はプレス成形
機である。前工程でアニールの施されたシートは、繰出
し機31から繰出されて予熱ヒーター32に導かれる。この
予熱はシート温度40〜 100℃で通常予熱ヒーターにより
非接触で行われる。これが40℃より低いと成形性が不足
し、 100℃より高いと加熱および冷却に時間がかかり過
ぎて高速化が困難になる。予熱されたシートは次にキャ
リアテープ成形用の雄、雌一対の金型34、35が上下に取
り付けられた高速プレス成形機33に送られ、そこで連続
的に高速プレスされると同時に冷却されて、図1に示す
形状の成形品1となり、巻き取られる(図示せず)。な
お、この高速成形方法は上記プレス成形のほか、真空、
圧空または真空圧空成形にも応用できる。
【0012】本発明で用いられるPBT系樹脂は一般に
は単独重合体または共重合体であるが、必要に応じてポ
リエチレンテレフタレート系樹脂の単独重合体または共
重合体を混合使用してもよい。このPBT系樹脂には、
単独重合体としてジュラネックス 600FP(ポリプラスチ
ックス社製、商品名)、共重合体として同 600JP(同
前)、同 600LP(同前)、JO82A (同前)等が例示され
る。
【0013】
【作用】本発明の方法によれば、使用するPBT系樹脂
のガラス転移点が低く、またPBT系樹脂シートの成形
性とキャリアテープ成形品の耐熱性を考慮して、PBT
系樹脂のアニール条件とキャリアテープ成形時の予熱条
件を設定したので、キャリアテープ成形時の加熱・冷却
サイクルを短縮して高速化が達成できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の具体的態様を実施例および比
較例により説明する。 実施例1、比較例1〜3 PBT系共重合樹脂ジュラネックス 600LP(前出)のペ
レットを50mmφの単軸押出機に供給し、 650mm幅のTダ
イを取り付けて成膜し、表面温度10℃の冷却ロールに引
き取って急冷し、結晶化度の低い透明な厚さ0.25mmのシ
ートを得た。これを、そのままインラインで、表面温度
40℃に調節されたロールに巻付けて低温アニールを行っ
た後、表1に示す表面温度のロールに巻付けて高温アニ
ールを行って巻き取った。これを8mm幅にスリットし、
予熱ヒーターに通して表1に示すシート温度で予熱した
後、幅 1.6mm、長さ 3.2mm、高さ 1.0mmの角型チップ固
定抵抗機用のキャリアテープ成形用金型を取り付けた高
速プレス成形機 DP-10CS(山田ドビー社製、商品名)に
より、60mm送りの 150ショット/分でキャリアテープに
成形し、その際の成形性を観察して下記の方法で評価し
た。つぎに、この成形品を60℃のオーブンに24時間放置
して、その耐熱性を下記の方法で調べた。以上の結果を
表1に併記した。
【0015】・成形性: 問題なく成形できたもの‥‥‥○、 凹状容器に穴の開いたもの‥‥×と表示した。 ・耐熱性:図4に示した凹状容器3の10ヶ所について、
耐熱試験前後での底面の流れ方向の長さAと幅方向の長
さBとを光学顕微鏡により、深さをデプスゲージによ
り、それぞれ測定して寸法変化率の平均値を求めた。 A、B両寸法および深さのすべてが1%以内のものを‥‥‥○、 〃 〃 一つでも1%を超えるものを‥‥×と表示した。
【0016】
【表1】
【0017】実施例2、比較例4〜6 PBT系共重合樹脂ジュラネックス J082A(前出)のペ
レットを40mmφの二軸押出機に供給し、 650mm幅のTダ
イを取り付けて成膜し、表面温度10℃の冷却ロールに引
き取って急冷し、結晶化度の低い透明な厚さ0.25mmのシ
ートを得た。これを、温度40℃で24時間低温アニールを
した後、さらに表1に示すオーブン温度で24時間高温ア
ニールを行って巻き取った。これを8mm幅にスリット
し、予熱ヒーターに通して表1に示すシート温度で予熱
した後、幅 1.6mm、長さ 3.2mm、高さ 1.7mmの角型チッ
プ固定抵抗機用のキャリアテープ成形用金型を取り付け
た高速プレス成形機 DP-10CS(前出)により、60mm送り
の 150ショット/分でキャリアテープに成形し、その際
の成形性を前例と同様に観察して評価した。つぎに、こ
の成形品を60℃のオーブンに24時間放置して、その耐熱
性を前例と同様に調べた。以上の結果を表2に併記し
た。
【0018】
【表2】
【0019】
【発明の効果】本発明はPBT系樹脂を使用することに
より、そのガラス転移点の低さから低温成形が可能とな
り、それによってキャリアテープ成形の加熱冷却サイク
ル短縮でき、キャリアテープ成形の高速化が達成でき
る。またPBT系樹脂の結晶化をコントロールすること
により60℃×24時間の耐熱性を持たせることもできる。
このことから、キャリアテープ製造コストの低減および
製造スペースの効率化が達成された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法によって得られるキャリアテープ
の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明のキャリアテープの製造方法における押
出成形からアニールまでの過程を例示する説明図で、
(a)、(b)はそれぞれその異なる態様を示す。
【図3】本発明のキャリアテープの製造方法における予
熱からプレス成形までの過程を例示する説明図である。
【図4】実施例における耐熱性の試験方法を示す説明図
である。
【符号の説明】
1…キャリアテープ、 24…(成膜された)シート、
25…アニールロール、32…予熱ヒーター、 33…プレ
ス成形機。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリブチレンテレフタレート系樹脂を結晶
    化度の低い状態のシートに成膜した後、50〜 120℃でア
    ニールを行い、ついで40〜 100℃で予熱し、プレス成形
    することを特徴とするキャリアテープの製造方法。
  2. 【請求項2】ポリブチレンテレフタレート系樹脂シート
    の成膜が、ポリブチレンテレフタレート系樹脂を押出成
    形し、得られた溶融樹脂シートを冷却ロール、冷却ベル
    トまたは冷媒との接触によって冷却、固化することによ
    って行われる請求項1記載のキャリアテープの製造方
    法。
JP19489392A 1992-06-29 1992-06-29 キャリアテープの製造方法 Pending JPH0624419A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19489392A JPH0624419A (ja) 1992-06-29 1992-06-29 キャリアテープの製造方法

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JP19489392A JPH0624419A (ja) 1992-06-29 1992-06-29 キャリアテープの製造方法

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JPH0624419A true JPH0624419A (ja) 1994-02-01

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ID=16332085

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JP (1) JPH0624419A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6153802A (en) * 1998-05-08 2000-11-28 Alliedsignal Inc. Liquid-fluorination system and method
JP2003095211A (ja) * 2001-09-18 2003-04-03 Shin Etsu Polymer Co Ltd エンボスキャリアテープ、その製造方法及び製造装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6153802A (en) * 1998-05-08 2000-11-28 Alliedsignal Inc. Liquid-fluorination system and method
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