JPH10323909A - ハニカム・パネルの製造方法 - Google Patents
ハニカム・パネルの製造方法Info
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- JPH10323909A JPH10323909A JP13564997A JP13564997A JPH10323909A JP H10323909 A JPH10323909 A JP H10323909A JP 13564997 A JP13564997 A JP 13564997A JP 13564997 A JP13564997 A JP 13564997A JP H10323909 A JPH10323909 A JP H10323909A
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Abstract
下部金型12bとの間にシート4を挟んで加熱し、シー
ト4が両金型12a,12bに融着された状態で徐々に
両金型12a,12bを所定間隔まで開いてシート4を
引き伸ばした後、引き伸ばされたシート4を冷却して、
ハニカム・パネルとして取り出すハニカム・パネルの製
造方法において、ハニカム・パネルの成形時間を短縮
し、均一なハニカム構造を有するハニカム・パネルを効
率よく製造する。 【解決手段】 押し出し成形されたプラスチックのシー
ト4を、押し出し成形後、少なくともシート4の厚み方
向中心部の温度が軟化点以上の温度を保った状態でハニ
カム・パネル成形機9にセットして成形する。
Description
なハニカム構造を有するハニカム・パネルの製造方法に
関し、特にハニカム・パネルの製造における成形時間の
短縮に関する。
ては、多数の孔が形成された上部金型と下部金型との間
に熱可塑性重合材料のシートを挟んで加熱し、シートが
両金型に融着された状態で徐々に両金型を所定間隔まで
開いてシートを引き伸ばした後、引き伸ばされたシート
を冷却して、ハニカム・パネルとして取り出す方法が知
られている(アメリカ特許第3919445号、第39
19380号、第3919381号及び第391937
8号明細書、特公昭61−17650号公報)。このハ
ニカム・パネルの成形方法に用いられる上部金型と下部
金型の孔は、交互に規則的に配置されており、シート
は、両金型の各孔間の金型面に融着され、両金型の孔に
対応する部分は非接着状態で、両金型の隔離移動に伴っ
て引き伸ばされ、表裏交互に規則的に凹部が形成された
ハニカム・パネルとなる。このハニカム・パネルの各凹
部は、両金型に形成された各孔の位置に形成されるが、
シートの引き伸ばし時にこの各凹部内の空間が負圧にな
るため、通常、両金型の各孔に通じた金型の横穴から空
気が導入される。
来のハニカム・パネルの製造方法は、シートの押し出し
成形とハニカム・パネルの成形が別々に行われており、
ハニカム・パネル成形時間が非常に長い。量産時の平均
成形時間は、厚みが3mmのシートから厚みが30mm
のハニカム・パネルを成形する場合で約20分である。
厚みが5mm以上のシートの場合、更に成形時間が長く
なる。従って、従来の製造方法は非常に生産性が悪い問
題がある。
れたもので、ハニカム・パネルの成形時間を短縮し、均
一なハニカム構造を有するハニカム・パネルを効率よく
製造できるようにすることを目的とする。
し成形されたプラスチックのシートを、押し出し成形
後、少なくともシートの厚み方向中心部の温度が軟化点
以上の温度を保った状態でハニカム・パネル成形機にセ
ットし、直ちに加熱された金型でシートを圧縮・保持し
て、シートの表面温度が融点を超えるまで加熱した後、
金型を3〜15mm/分の速度で開き、金型が目的のハ
ニカム・パネルの厚みの70%以上開いた時点で冷却を
開始し、冷却後ハニカム・パネルを取り出すハニカム・
パネルの製造方法を提供するものである。
ては、熱可塑性樹脂、例えば、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリスチレン、ABS樹脂、MBS樹脂、PM
MA樹脂、PC樹脂等が用いられる。これらの中でも、
ゴム補強ポリスチレン、MBS樹脂、ABS樹脂が好適
に用いられる。
造工程の概要を図1に示す。この図1に従って本発明を
説明する。
パー1から押出機2に供給される。この時、必要に応じ
て、着色剤、その他添加剤を原料樹脂と混合し、供給す
ることもできる。押出機2としては、使用する原料樹脂
のシート成形に多用されているものが使用できる。単軸
押出機、二軸押出機いずれも使用でき、ベントロを有す
るものも使用できる。特に、ABS樹脂、PMMA樹脂
等、吸湿しやすい樹脂のシート成形はベント付押出機で
行うことが好ましい。
から押し出される。Tダイ3の開度は目的のシート厚み
とほぼ同じ程度に設定する。Tダイ3から押し出された
シート4は冷却ロール5に通され、冷却される。通常の
シート成形の場合、表面つや出しのためにポリッシング
ロール方式が多用されているが、ハニカム・パネル用の
シートの場合、表面光沢は全く必要ない。ここでは、表
面を固化させ、後工程でシート4を取り扱える程度に冷
却するだけに留めることが必要である。そのために、通
常の3本ロールでも、2本ロールでもよい。
ング装置6で必要な幅にトリミングされる。引取速度
は、目的のシート厚みが得られるように調整される。ト
リミングされたシート4は切断機7で目的の長さに切断
される。引取トリミング装置6及び切断機7は、厚物シ
ート成形で多用されている装置が使用できる。
機8でハニカム・パネル成形機9に搬送される。搬送機
8としては、コンベア式、真空パット式等、シート搬送
に多用されている装置が使用できる。原料樹脂の押し出
しから、目的の大きさに切断されたシート4をハニカム
・パネル成形機9にセットする迄の時間は、少なくとも
シート4の断面方向中心部が軟化点以上の温度を維持し
ている時間以内である。具体的には、シート4の厚みや
周囲の環境等によっても相違するが、通常は10分以
内、好ましくは5分以内である。シート4の断面方向中
心部の温度が軟化点未満にまで降下してしまうと、この
シート4を成形温度まで再び加熱するのに時間を要し、
ハニカム・パネルの成形時間が長くなる。シート4にこ
のような温度を維持させつつ効率的にハニカム・パネル
成形機9による成形を行うためには、押出機2によるシ
ート4の押し出し成形とハニカム・パネル成形機9のサ
イクルを同調させることができるよう、押出機2の生産
能力、ハニカム・パネル成形機9の成形サイクル、成形
機数を調整しておくことが好ましい。
2〜図4に示す。本発明でいうハニカム構造とは、一つ
の面に規則正しく配列された開口部10を有し、開口部
から錘状に形成された凹部11を有し、そして、この面
とは反対の面も同一の構造を有し、両面の錘状の凹部1
1が交互に規則的に配置されたものであって、凹部11
の空間が樹脂部との体積比で3〜30倍、好ましくは3
〜25倍、より好ましくは5〜20倍のものをいう。開
口部10の形状は、円が好ましいが、多角形、例えば三
角形、四角形、五角形、そして不定形でもよい。
は通常の圧縮成形機と同じ構造を有している。但し、上
部金型12aと下部金型12bには、交互に規則的に配
置された同形の孔13が形成されている。
ットした後、金型12a,12bを閉じてシート4を挟
み込み、シート4の表面温度が融点を超えるまで(例え
ばゴム補強ポリスチレンのシート4の場合200℃を超
えるまで)加熱し、その後、金型12a,12bを3〜
15mm/分の速度で、好ましくは4〜10mm/分の
速度で開く。ハニカム・パネル成形機9の両金型12
a,12b間に挟まれたシート4は、両金型12a,1
2bの各孔13間の金型面に融着され、両金型12a,
12bの孔13に対応する部分は非接着状態で、両金型
12a,12bの隔離移動に伴って部分的に引き伸ばさ
れ、表裏交互に規則的に凹部11(図2〜図4参照)が
形成されたハニカム・パネルとなる。金型12a,12
bを開く速度が3mm/分未満の時は、シート4中央部
が横穴14からの空気で冷却・固化されて、均一なハニ
カム・パネル構造が得られない。また、15mm/分を
超える速度では、凹部11の空間を形成する壁の厚みが
不均一になり、ハニカム・パネルの強度低下を招く。
〜図4参照)は、両金型12a,12bに形成された各
孔13の位置に形成されるが、シート4の引き伸ばし時
にこの各凹部11内の空間が負圧になる。その結果、凹
部11の空間を形成する壁が破れることがある。このた
め、両金型12a,12bの各孔13は、金型12a、
12bの側面に開けられた横穴14と連通しており、こ
こから空気が取り入れられるようになっている。この空
気は冷却用も兼ねている。
パネルの厚さの70%以上開いた時、金型12a,12
bに流している高温の熱媒体を常温、あるいはそれ以下
の温度の熱媒体に替えて金型14a,14bを冷却す
る。この低温の熱媒体の供給は、金型12a,12bを
完全に開いてから開始してもよい。目的のハニカム・パ
ネルの厚さの70%未満の時点で低温の熱媒体を流す
と、目的の厚さに達する前にシート4が冷却・固化して
しまい、均一なハニカム構造が得られない。
金型12a,12bを開き、冷却が完了した後(例えば
ゴム補強ポリスチレンのシート4の場合、成形品表面の
温度が70℃以下になった時点で)金型12a,12b
を開放し、ハニカム・パネルを取り出す。
いが、取り扱い上、及び、装置製作の観点から3m×
1.5m、好ましくは2m×1mである。
れらの実施例によって何ら限定されるものではない。
ポリスチレン「スタイロン492」を、50mm単軸押
出機に供給し、1.1m幅×3mm開度のTダイから1
00〜120kg/Hの速度でシートを押し出し、10
0℃に制御した3本ロールの冷却ロールに通し、引取ト
リミング装置でシート厚み3mmになるように引取速度
を制御し、幅1mになるようにシート両端をトリミング
した。その後、切断機で2mの長さに切断し、切断した
シートを真空パットで吸着して、2台のハニカム・パネ
ル成形機に搬送してセットした。この時、シートの断面
方向中心部は185℃であり、軟化点以上の温度を維持
していた。またハニカム・パネル成形機の金型は200
℃に加熱しておき、直ちにシートを2kg/cm2の圧
力で押さえ、シート表面温度が200℃になった時点で
金型を表1に記載した速度で開いた。
みが5mmである以外、実施例1と同様に操作した。結
果を表2に示す。
作した。結果を表3に示す。
成形した。良品が得られる最短生産時間を検討した結果
を表4に示す。
の製造方法では、従来の生産時間の約半分の時間で成形
でき、生産性向上が顕著である。
略を示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 押し出し成形されたプラスチックのシー
トを、押し出し成形後、少なくともシートの厚み方向中
心部の温度が軟化点以上の温度を保った状態でハニカム
・パネル成形機にセットし、直ちに加熱された金型でシ
ートを圧縮・保持して、シートの表面温度が融点を超え
るまで加熱した後、金型を3〜15mm/分の速度で開
き、金型が目的のハニカム・パネルの厚みの70%以上
開いた時点で冷却を開始し、冷却後ハニカム・パネルを
取り出すことを特徴とするハニカム・パネルの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13564997A JPH10323909A (ja) | 1997-05-27 | 1997-05-27 | ハニカム・パネルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13564997A JPH10323909A (ja) | 1997-05-27 | 1997-05-27 | ハニカム・パネルの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10323909A true JPH10323909A (ja) | 1998-12-08 |
Family
ID=15156741
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13564997A Pending JPH10323909A (ja) | 1997-05-27 | 1997-05-27 | ハニカム・パネルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10323909A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1997
- 1997-05-27 JP JP13564997A patent/JPH10323909A/ja active Pending
Cited By (10)
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