JPH0624403U - 管理機の車軸装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 左右車軸に取付ける左右ロータを、簡単な手
段によって左右サイドクラッチ操作時にも常に同時打込
可能にさせる。 【構成】 左右車軸５ａ，５ｂに耕うん用ロータを取付
けて車軸作業を行うようにした管理機において、左右車
軸５ａ，５ｂに連動連結する左右サイドクラッチ１０
ａ，１０ｂのクラッチ噛合せ位置を１箇所に設けて、常
に左右車軸５ａ，５ｂの耕うん用ロータを圃場に同時打
込可能に構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は左右車軸に耕うん用ロータを取付けて、車軸によるロータの回転によ って耕うん作業を行いながら機体を走行させるようにした管理機の車軸装置に関 する。

【０００２】

【従来の技術】

この種車軸作業を行う管理機のサイドクラッチは、通常１回転中に６箇所のク ラッチ噛合せ位置を有している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このため旋回作業などサイドクラッチを一旦切ると、左右車軸のロータ爪を同 時打込とさせるためには、左右爪軸をその都度合わせる手間の煩わしさがあり、 またサイドクラッチを切らない場合、大まわりの旋回となってその分余計な労力 を必要とするなどの欠点があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

したがって本考案は、左右車軸に耕うん用ロータを取付けて車軸作業を行うよ うにした管理機において、左右車軸に連動連結する左右サイドクラッチのクラッ チ噛合せ位置を１箇所に設けて、常に左右車軸の耕うん用ロータを圃場に同時打 込可能とさせることによって、旋回作業などで左右サイドクラッチを切入操作す る都度に、左右爪軸位置を修正する必要のなく、常に左右のロータを同時打込と させた機体に左右のふらつきや振動のない安定良好な作業を行うと共に、小まわ りの利く作業を可能とさせて作業能率の向上化を図るものである。

【０００５】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳述する。図１はサイドクラッチの 説明図、図２は全体の側面図であり、図中（１）は管理機で、エンジン（２）を 搭載する機体フレーム（３）後端に伝動ケース（４）を一体連設させ、伝動ケー ス（４）の下部両側に車軸（５）を介してロータ爪（６）を有する耕うん用ロー タ（７）を設けると共に、伝動ケース（４）の上側にハンドルベース（８）を介 して操向ハンドル（９）の基端を水平回転つまり前後振替え可能に支持させる。

【０００６】 図３に示す如く、前記伝動ケース（４）内には左右サイドクラッチ（１０ａ） （１０ｂ）を設けて、左右車軸（５ａ）（５ｂ）の回転をそれぞれ単独に停止さ せるように設けたもので、伝動ケース（４）の入力軸側にチェン（１１）を介し 連動連結させる従動スプロケット（１２）を備え、該スプロケット（１２）の左 右両側に配設する固定クラッチ爪（１３）と、左右車軸（５ａ）（５ｂ）のスプ ライン軸（１４）に左右スライド自在に嵌合させる可動クラッチ爪（１５）とで 左右サイドクラッチ（１０ａ）（１０ｂ）を構成し、常時はクラッチバネ（６） によってこれら爪（１３）（１５）を噛合せ状態とさせてクラッチ（１０ａ）（ １０ｂ）を入とする一方、左右クラッチレバー（１７）に連結するクラッチ操作 アーム（１７ａ）（１７ｂ）によってクラッチバネ（１６）に抗しクラッチ爪（ １３）より可動クラッチ爪（１５）を後退させるときクラッチ（１０ａ）（１０ ｂ）を切とするように構成している。

【０００７】 そして図１及び図４に示す如く、前記クラッチ爪（１３）（１５）は常時１箇 所でしか噛合わないドッククラッチに形成して、左右車軸（５ａ）（５ｂ）に爪 軸（１８ａ）（１８ｂ）を介し取付ける左右ロータ爪（６ａ）（６ｂ）の圃場に 対する同時打込を行うように構成するもので、相互に噛合せるクラッチ（１３） （１５）の軸芯を中心とした略１８０°対向位置に突設する２つの係合山歯（１ ３ａ）（１３ｂ）・（１５ａ）（１５ｂ）の巾長さ（Ｌ１）（Ｌ２）・（Ｌ３） （Ｌ４）を異ならせて（Ｌ１＞Ｌ２、Ｌ３＞Ｌ４）、これら山歯（１３ａ）（１ ３ｂ）・（１５ａ）（１５ｂ）の相互噛合せ時スプロケット（１２）と左右車軸 （５ａ）（５ｂ）の相対位置を常に一定関係とさせた連結を行わしめるように構 成している。

【０００８】 なお、（１９）は管理機（１）後側に設けて耕深の調節などを行う抵抗棒であ る。

【０００９】 本実施例は上記の如く構成するものにして、旋回作業時などにあって左右サイ ドクラッチ（１０ａ）（１０ｂ）の何れか一方が切操作され、再びサイドクラッ チ（１０ａ）（１０ｂ）が入操作されるときには、クラッチ爪（１３）（１５） は常に１箇所で噛合って、左右車軸（５ａ）（５ｂ）に取付ける左右ロータ爪（ ６ａ）（６ｂ）の取付位置を左右で一致させることができて、作業時圃場に対し て左右ロータ爪（６ａ）（６ｂ）を同時打込とさせて機体に左右のふらつきや振 動の発生のない安定且つ良好な作業を行わしめることを可能にできる。

【００１０】 この結果サイドクラッチ（１０ａ）（１０ｂ）を有して機体の小まわりが行え 、しかもサイドクラッチ（１０ａ）（１０ｂ）を切として次回入状態とするとき 、その都度左右爪軸（１８ａ）（１８ｂ）を修正する必要などない能率良好な耕 うんや代かきなどの作業が行えるものである。

【００１１】

【考案の効果】

以上実施例からも明らかなように本考案は、左右車軸（５ａ）（５ｂ）に耕う ん用ロータ（７）を取付けて車軸作業を行うようにした管理機（１）において、 左右車軸（５ａ）（５ｂ）に連動連結する左右サイドクラッチ（１０ａ）（１０ ｂ）のクラッチ噛合せ位置を１箇所に設けて、常に左右車軸（５ａ）（５ｂ）の 耕うん用ロータ（７）を圃場に同時打込可能としたものであるから、旋回作業な どで左右サイドクラッチ（１０ａ）（１０ｂ）を切入操作する都度に、左右爪軸 （１８ａ）（１８ｂ）位置を修正する必要なく、常に左右のロータ（７）を同時 打込とさせて機体に左右のふらつきや振動のない安定良好な作業が行えると共に 、小まわりの利く作業が行えて作業能率の向上化が図れるなど顕著な効果を奏す る。

【図面の簡単な説明】

【図１】サイドクラッチの説明図である。

【図２】全体の側面図である。

【図３】伝動ケースの部分断面説明図である。

【図４】ロータ部の説明図である。

【符号の説明】

（１） 管理機 （５ａ）（５ｂ） 車軸 （７） ロータ （１０ａ）（１０ｂ） サイドクラッチ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 左右車軸に耕うん用ロータを取付けて車
   軸作業を行うようにした管理機において、左右車軸に連
   動連結する左右サイドクラッチのクラッチ噛合せ位置を
   １箇所に設けて、常に左右車軸の耕うん用ロータを圃場
   に同時打込可能に構成したことを特徴とする管理機の車
   軸装置。