JPH06243660A - テープ残量表示装置 - Google Patents

テープ残量表示装置

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JPH06243660A
JPH06243660A JP5294493A JP5294493A JPH06243660A JP H06243660 A JPH06243660 A JP H06243660A JP 5294493 A JP5294493 A JP 5294493A JP 5294493 A JP5294493 A JP 5294493A JP H06243660 A JPH06243660 A JP H06243660A
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JP
Japan
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time
tape
rotation
edge
remaining
Prior art date
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Application number
JP5294493A
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English (en)
Inventor
Noriko Watanabe
のり子 渡邊
Hiroyuki Hiraide
弘之 平出
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 早送りや巻き戻しのような高速テープ送り速
度のときであっても正確に「分」単位で時間としてテー
プ残量表示を行なえる。 【構成】 供給リール1Sの回転速度に応じた周期の信
号FGを発生する信号発生手段の出力信号FGの立ち上
がり及び立ち下がりのエッジをエッジ検出手段21によ
り検出する。計時カウンタ23において、マイクロコン
ピュータ100のクロック周波数より高い周波数のクロ
ックをカウントすることにより時間を計数する。マイク
ロコンピュータ100において、エッジ検出手段21か
らのエッジ検出出力EPと、計時カウンタ23からの時
間情報とから、一方のリールの1回転の時間を計算す
る。そして、求めたリールの1回転の時間の情報からテ
ープ残量を時間として求める。そのテープ残量をディス
プレイ30に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばVTRにおい
て、カセットテープのテープ残量を時間として表示する
テープ残量表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、8mmVTRなどのVTRにお
いては、従来から、あとどのくらいの時間分、記録でき
るか、あるいは再生が行なわれるかなどを使用者に知ら
せるために、液晶ディスプレイなどの表示手段を用いて
テープ残量表示を行なうようにしている。
【0003】この場合に、テープ残量は、供給リール又
は巻取リールの1回転の時間から求めるのが一般的であ
る。すなわち、例えば、供給リールの1回転の時間は、
そのときのテープ巻径に応じたものであるので、供給リ
ールの1回転の時間が分かれば、テープ残量は演算によ
り求めることができるものである。
【0004】供給リールの1回転の時間は、供給リール
の回転速度に逆比例した周期の正弦波状信号FGを、磁
気的手段や光学的手段により発生する信号発生手段(周
波数発生機やパルスエンコーダ)からの前記正弦波状信
号FGから計測する。すなわち、前記正弦波状信号FG
は、供給リールの1回転当たりについて、定まった複数
周期分となるので、この複数周期分の時間を計測して供
給リールの1回転の時間を求めるものである。
【0005】従来、前記の供給リールの1回転当たりの
時間の計測は、正弦波状信号FGをマイクロコンピュー
タ(以下マイコンと略称する)のソフトウエアにより起
動されるA/D変換でサンプリングを行なって、リール
の1回転分の周期数の正弦波状信号FGが入力されたと
きまでの時間を計測して行なっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の場合、マ
イコンのソフトウエアにより正弦波状信号をサンプリン
グして時間計測を行なうので、時間計測の基本クロック
は、マイコンのクロックである。このマイコンのクロッ
クによると、ノーマルテープ送り速度の場合には、テー
プ残量は「分」単位の時間として求めることができる。
しかしながら、早送りや巻き戻しのような高速テープ送
り速度の場合には、正弦波信号の周波数が高くなり、マ
イコンのクロックではサンプリングが粗すぎてしまい、
「分」単位の時間でテープ残量を表示することは困難で
あった。このため、従来、早送り巻き戻し時には、バー
表示などによりおおまかにテープ残量を表示していて、
正確なテープ残量が不明となっていた。
【0007】一方、より正確にテープ残量を知るため
に、マイコンのサンプリング周期を早くすると、CPU
の負荷が増加するため、実際上は、サンプリング周期
を、より高くすることは不可能である。
【0008】この発明は、早送りや巻き戻しのような高
速テープ送り速度のときであっても正確に「分」単位で
時間としてテープ残量表示を行なえるようにしたテープ
残量表示装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明によるテープ残量表示装置は、後述の実施
例の参照符号を対応させると、供給リール1Sと巻取リ
ール1Tの一方のリールの回転速度に応じた周期の信号
FGを発生する信号発生手段と、この信号発生手段の出
力信号の立ち上がり及び立ち下がりのエッジを検出する
エッジ検出手段21と、マイクロコンピュータ100の
クロック周波数より高い周波数のクロックをカウントす
ることにより時間を計数する計時カウンタ23と、テー
プ残量を表示するディスプレイ30と、テープ残量を時
間単位で演算して上記ディスプレイに表示するようにす
るマイクロコンピュータ100とを備え、上記マイクロ
コンピュータは、エッジ検出手段21からのエッジ検出
出力EPと、計時カウンタ23からの時間情報とから、
一方のリールの1回転の時間を計算する第1の演算機能
と、この第1の演算機能で求めたリールの1回転の時間
の情報からテープ残量を時間として求める第2の演算機
能とを備えることを特徴とする。
【0010】
【作用】マイコンの周辺機器として設けた計時カウンタ
からの時間情報を、リールの回転速度に応じた信号の立
ち上がり及び立ち下がりのエッジに関連させてマイコン
に取り込むことにより、リールの1回転の時間が計測さ
れ、この1回転時間からテープ残量が時間として算出さ
れる。
【0011】
【実施例】以下この発明によるテープ残量表示装置の、
一実施例を図を参照しながら説明する。図1は、この発
明を8mmVTRにおけるテープ残量表示に適応した場
合の、一実施例のブロック図である。
【0012】図1において、1はテープカセットで、1
Sは、その供給リール、1Tは、その巻取リールであ
る。供給リール1Sから繰り出されたテープ2は、VT
Rの回転ドラム3の所定角範囲にわたって巻き付けられ
た後、巻取リール1T側に順次巻き取られるものであ
る。
【0013】リール1S及び1Tは、それぞれ独立のモ
ータによって駆動することもできるが、一個のキャプス
タンモータにより、所定のギアを介してこれらリール1
S及び1Tを駆動することも可能である。この発明は、
いずれのモータ駆動方式に対しても適応可能であること
は言うまでもない。
【0014】テープ残量は、前述もしたように、供給リ
ールあるいは供給リールの1回転の時間を計測すること
により、求めることが可能である。この例では、供給リ
ール1S側の1回転の時間を計測して、これからテープ
残量を演算により求めて表示する。このため、この例に
おいては、供給リール1Sの1回転に対して3周期分の
正弦波信号FG(図2A参照)を発生する信号発生器が
設けられる。この例においては、この信号発生器は、磁
気的に正弦波信号を発生させるもので、リールの回転軸
と同軸的にN極とS極が1回転分、円周上に互いに60
゜角範囲ずつ着持されて、1回転について3周期の正弦
波信号がピックアップ11から得られるようにされてい
る。
【0015】このピックアップ11から得られた信号F
Gは、アンプ12により増幅された後、波形整形回路1
3に供給される。この波形整形回路は、電圧コンパレー
タにより構成され、これよりは矩形波信号SC(図2
B)が得られる。この波形整形回路13からの矩形波信
号SCは、エッジ検出回路21に供給されて、この矩形
波信号SCの立ち上がりのエッジ及び立ち下がりのエッ
ジにおいて発生するエッジ検出パルス列EP(図2C)
がこのエッジ検出回路21から得られる。
【0016】このエッジ検出回路21からのエッジ検出
パルスEPは、マイコン100の入力とされる。また、
23は時計タイマーであり、これは、周期が、例えば8
4.07nsecの時計クロックを計時カウンタが計数するこ
とにより構成されている。このタイマー23のカウント
値、すなわち、時刻情報は、時刻情報記憶手段、例えば
ラッチ回路22に供給される。
【0017】一方、このラッチ回路22には、ラッチパ
ルスとしてエッジ検出回路21からのエッジ検出パルス
EPが供給され、信号FGの立ち上がり及び立ち下がり
のエッジの時点における時刻情報が、ラッチ回路22に
記憶される。このラッチ回路22の各エッジタイミング
での時刻情報は、マイコン100に供給される。さら
に、タイマー23の時々刻々の時刻情報がマイコン10
0に供給される。
【0018】この例においては、タイマー23と、エッ
ジ検出回路21と時刻情報記憶装置としてのラッチ回路
22は、信号変化時刻高速記憶装置20を構成する。
【0019】マイコン100は、CPU101と、プロ
グラムROM102と、ワークエリア用RAM103
と、データバス104とを備える。そして、エッジ検出
回路21からのエッジ検出パルスEPは、I/Oポート
105を介してデータバス104に供給される。また、
時刻情報記憶装置としてのラッチ回路22からの時刻情
報は、I/Oポート106を介してデータバス104に
供給される。さらに、タイマー23からの現時刻情報が
I/Oポート107を介してデータバス104に供給さ
れている。
【0020】そして、この例においては、テープ残量を
時間として計測するために、タイムカウンタ111が設
けられる。このタイムカウンタ111は、実際的にはソ
フトウエアカウンタであり、レジスタで構成される。し
たがって、これは別途に設けられてもよいが、ワークエ
リア用RAM103の一部のメモリエリアを用いること
もできる。
【0021】また、この例では、供給リール1Sの1回
転のタイミングを検出するために、エッジカウンタ11
2が設けられる。すなわち、前述したように、供給リー
ル1Sの1回転当たり、3周期の正弦波状信号FGが発
生するので、エッジを、その倍の数の6回カウントする
と、7回めのエッジは、丁度リールが1回転をしたタイ
ミングと同じになる。
【0022】そこで、このエッジカウンタ112で、信
号FGのエッジを7個カウントしたとき、供給リール1
Sが1回転したとして検知するものである。このエッジ
カウンタ112も、ソフトウエア的に構成されるもの
で、実際的にはエッジカウント数を記憶するレジスタで
構成することができ、これもワークエリア用RAM10
3の一部のメモリエリアを用いることができる。
【0023】また、113は1回転時間メモリである。
これは、供給リール1Sの1回転の時間を後述のように
して計測し、これを記憶しておくためのレジスタであ
る。これもワークエリアRAM103の一部のメモリエ
リアを使用することもできる。
【0024】さらに、114は残量時間メモリである。
これは、演算結果をためておくためのレジスタであり、
これもワークエリア用RAM103の一部のメモリエリ
アとすることもできる。そして、最終的に求められたテ
ープ残量時間は、このメモリ114から読み出され、デ
ィスプレイインターフェイス108を介して接続される
LCD(液晶ディスプレイ)30に表示される。
【0025】以上のような構成において、マイクロコン
ピュータ100でのソフトウエアにより、テープ残量時
間が演算計測されてディスプレイ30に表示されるもの
であるが、この例においては、テープスピードがノーマ
ル速度の時と、早送りや巻き戻しなどの高速テープ送り
速度の時とで、テープ残量を時間として求める計測方法
が異なっている。
【0026】まず、両方法の原理について、それぞれ説
明することとする。
【0027】[1.ノーマルテープ送り速度のとき]こ
の場合には、所定の時間ごと、例えば1.377msec ごとに
割り込みをかけて時刻計算をしながらI/Oポート10
5からのエッジ検出パルスを観視し、供給リール1Sの
1回転当たりの時間を計測するようにする。割り込みタ
イミングを図2Dに示す。
【0028】すなわち、1.377msec ごとの割り込みタイ
ミングで、タイマー23の時刻を順次取り込んでいく。
そして、割り込みタイミングのときに、供給リール1S
の1回転についての最初のエッジパルスが到来したこと
を検知したときに、その割り込み時点において、タイム
カウンタ111をリセットしておき、ここから1回転に
ついての時間の計測を開始する。
【0029】そして、1.377msec ごとの割り込みのとき
の時刻を、その前の割り込み時の時刻から差し引き、こ
れにより、時刻を順次タイムカウンタ111に積算して
ゆく。そして、7発目のエッジパルスEPが到来した直
後の割り込みタイミングにおいて、タイムカウンタ11
1に蓄積された時間を1回転の時間として取り出し、1
回転時間メモリ113に書き込み、これに基づいて、テ
ープ残量時間を演算し、メモリ114に書き込むように
するものである。
【0030】[2.高速テープ送り速度のとき]この場
合には、エッジ検出回路21のエッジ検出パルスEPで
ラッチ回路22にラッチされたタイマー23の時刻情報
を用いる。すなわち、I/Oポート105を通じて入力
されるエッジ検出パルスEPと、時刻情報記憶装置とし
てのラッチ回路22からの、その各エッジの時点におけ
る時刻情報をI/Oポート106から得て、いわば、エ
ッジ検出パルスEPの時点を割り込み時点としてエッジ
間の時刻を計測し、それをタイムカウンタ111に記憶
する。そして、そのエッジ間の時刻を6回蓄積して、供
給リールの1回転の時間としてメモリ113に格納する
ものである。
【0031】そして、この1回転の時間に基づいてテー
プ残量を時間として演算し、メモリ114に書き込む。
なお、エッジが6回到来し、7回目になったときに1回
転であることを検出することは、エッジカウンタ112
のカウント値情報から検知することができるのは、いず
れの方法の場合にも共通である。
【0032】次に、以上の原理に基づくマイコン100
での動作の一例を、フローチャートを参照しながら説明
する。
【0033】[1.ノーマルテープ送り速度のとき]図
3は、ノーマルテープ送り速度のときの供給リールの1
回転の時間を求めるためのマイコン100のプログラム
のフローチャートである。
【0034】すなわち、図2Dに示すように、1.377mse
c ごとに割り込みが発生すると、ステップ201に入
り、このルーチン200が実行される。そして、割り込
みが発生するとステップ201からステップ202に進
み、このステップ202において、再生モードが安定に
なっているかどうかが、チェックされる。例えば、プレ
イキーが押された瞬間から所定時間の間は、テープ速度
はモード遷移状態になり、このときはリールの回転の時
間は安定しておらず、テープ残量を求めるための基準と
することはできないからである。
【0035】そして、このステップ202において、モ
ード遷移が完了していないと判別されたときは、ステッ
プ203に進み、エッジ検出用フラグとしてI/Oポー
ト105の状態をコピーした後、ステップ204に進
み、エッジカウンタ112をクリアする。その後、ステ
ップ205に進み、このルーチン200を抜け、次の割
り込みを待つ。
【0036】ステップ202において、モード遷移が完
了し、ノーマルテープ送り速度が安定になったと判別さ
れたときは、このステップ202からステップ206に
進む。このステップ206では、時間のカウントアップ
を行なう。すなわち、一つ前の割り込み時点のタイマー
23の時刻を,d(n-1)(n は整数)とし、今回の割り
込み発生時点のタイマー23の時刻をdnとしたとき、
前回の割り込み時点から今回の割り込み時点までの時間
間隔をDとすると、Dn=dn−d(n-1)となる。そし
て、このDnの値を順次積算することにより、時間の計
測(カウントアップ)を行なうことができる。
【0037】なお、このようにI/Oポート107を設
けて、タイマー23の時刻情報を割り込み時点で見に行
くのではなく、割り込み時点が1.377msec ごとであるこ
とから、割り込み回数をカウントアップしてゆき、その
回数×1.377msec として時刻のカウントアップをするこ
ともできる。
【0038】ステップ206での時間のカウントアップ
が終了すると、ステップ207に進む。ステップ207
では、前回の割り込み時点から今回の割り込み時点まで
の間で、信号FG、したがって信号SCのエッジが検出
されたか否か、判別される。これは、エッジカウンタ1
12のカウント値が、前回と今回とで変わっているか否
かを判別することにより、行なうことができる。
【0039】ステップ207でエッジが検出されなかっ
たときは、ステップ205に進んで、このルーチンを抜
ける。一方、エッジが検出されたときは、このステップ
207からステップ208に進む。そして、ステップ2
08においてエッジカウンタ112のカウント値が一つ
だけ、カウントアップされる。
【0040】このステップ208の後は、ステップ20
9に進む。このステップ209では、検出されたエッジ
が、供給リール1Sの1回転の最初のエッジであるか否
か判別される。最初であれば、ステップ209からステ
ップ210に進み、タイムカウンタ111のカウント値
がクリアされ、ステップ211に進む。一方、最初の最
初のエッジではないと検出されたときは、ステップ21
0をパスして、ステップ211に進む。
【0041】ステップ211では、エッジカウンタ11
2のカウント値が7になったか否かにより、供給リール
1Sが1回転したか否か判別される。そして、このステ
ップ211において、供給リール1Sが1回転していな
いと判別されたときは、ステップ205に進み、このル
ーチンを抜ける。また、1回転したと判別されたとき
は、このステップ211からステップ212に進む。
【0042】そして、ステップ212では、現在のモー
ドが、早送りや巻き戻しなどの高速テープ送りモードか
否か判別され、高速テープ送りモードのときには、この
ステップ212からステップ213に進み、エッジカウ
ンタ112とタイムカウンタ111をクリアした後、ス
テップ205に進み、このルーチン200を抜ける。つ
まり、後述する高速テープ送りモードのときの演算が行
なわれるので、エッジカウンタ112とタイムカウンタ
111をクリアしておくものである。一方、高速送りモ
ードではない、したがってノーマル送りモードのとき
は、ステップ212からステップ214に進む。
【0043】ステップ214では、ステップ206でカ
ウントアップされ、タイムカウンタ111に記憶されて
いる時間を供給リール1Sの1回転の時間として、1回
転時間メモリ113に書き込み、残量計算フラグを立て
る。その後、ステップ205に進み、このルーチン20
0を抜ける。
【0044】ステップ214で残量計算フラグが立つ
と、後述する残量時間計測の演算のためのプログラムが
起動する。そして、そのプログラムによる演算により、
テープ残量が時間として求められ、LCD30に表示さ
れる。
【0045】[2.高速テープ送り速度の場合]図4
は、早送りや巻き戻しなどの高速テープ送りモードのと
きの供給リール1Sの1回転の時間を計測するためのフ
ローチャートである。
【0046】エッジ検出回路21において、信号FGの
エッジが検出されると、マイコン100に対して割り込
みが発生し、このルーチン300が起動する。すなわ
ち、ステップ301において、エッジ検出パルスEPを
検知し、割り込み発生を検知すると、このステップ30
1からステップ302に進む。
【0047】このステップ302では、モード遷移が完
了したか否か判別される。これは、ノーマル速度と同様
に、安定な高速テープ送り状態になったときにのみ、こ
の計測プログラムを実行させるためのものである。した
がって、モード遷移が完了していないときには、ステッ
プ302からステップ303に進み、エッジカウンタ1
12をクリアしてカウント値を0にする。その後、ステ
ップ304に進んで、このルーチン300を抜ける。
【0048】ステップ302でモード遷移が完了してい
ると判別されたときは、ステップ302からステップ3
05に進み、エッジカウンタ112のカウント値が1だ
けカウントアップされる。そして、ステップ306に進
む。
【0049】ステップ306では、I/Oポート106
から、このエッジパルスEPの時点の時刻情報をラッチ
回路22から取り込み、タイムカウンタ111に書き込
まれていた前のエッジのエッジ検出パルスEPの到来時
点のときの時刻情報との差が求められ、エッジ間隔の時
間が計算される。
【0050】そして、このステップ306からステップ
307に進み、今回求めたエッジ間隔の時間を前に求め
てあった時間に加え、これを1回転時間メモリ113に
蓄積していく。
【0051】すなわち、図2Bに示すように、供給リー
ルの1回転の最初のエッジパルスの時点からの各エッジ
間隔の時間をそれぞれT1,T2,T3,T4,T5,
T6としたとき、Ti(i=1〜6)は、 Ti=ti-t(i-1) となる。ただし、tiは、今回のエッジパルスEPの時
点でのラッチ回路22の時刻、t(i-1)は、前回のラッ
チ回路22の時刻である。そして、供給リール1Sの1
回転の時間T*は、 T*=T1+T2+T3+T4+T6 である。1回転時間メモリ113には、この1回転時間
T*が求められることになる。
【0052】ステップ307の後は、ステップ308に
進む。ステップ308では、エッジが、供給リール1S
の1回転の最初のエッジであるか否か検出される。この
ステップ308で、最初のエッジであると検出されたと
きは、ステップ309に進み、エッジカウンタ112お
よびタイムカウンタ111がクリアされ、次のエッジ到
来時からの積算の準備を行ない、ステップ304に進
み、このルーチン300を抜ける。
【0053】ステップ308で、最初のエッジではない
と検知されたとき、すなわち、2発目以降のエッジであ
ると検出されたときは、ステップ308からステップ3
10に進む。ステップ310では、エッジカウンタ11
2のカウント値から、供給リール1Sが1回転したか否
か判別する。そして、1回転していないと判別されたと
きは、ステップ304に飛び、このルーチン300を抜
ける。1回転したと判別したときは、ステップ310か
らステップ311に進む。
【0054】ステップ311では、テープ送りモードが
高速送りモードか否か判別する。高速送りモードでなけ
れば、ステップ304に飛び、このルーチン300を抜
ける。高速テープ送りモードであれば、ステップ311
からステップ312に進み、前述したT*の時間が1回
転の時間としてメモリ113に書き込まれていることに
なり、残量計算フラグが立てられる。
【0055】その後、このステップ312からステップ
309に進み、タイムカウンタ111およびエッジカウ
ンタ112がクリアされる。1回転の時間は、後述する
計算のための基礎とされる。その後、ステップ304に
進み、このルーチン300を抜ける。
【0056】以上のようにして、ノーマルテープ送り速
度、および、高速テープ送り状態において、リールの1
回転の時間が計算され、残量計算フラグが立つと、次に
示すような計算式にしたがって、テープ残量時間の計算
が行なわれる。そして、その計算結果が、残量時間メモ
リ114に取り込まれ、それがLCD30にインターフ
ェース108を通じて送られ、表示される。
【0057】この場合、 t :テープ厚[mm] l :残りテープの長さ[mm] dh :リールのハブ径[mm] d :供給リールの直径[mm] とすると、供給リールの残りのテープの巻径分の面積t
lは、 tl=π(d/2)2 −π(dh/2)2 ……(1) となる。
【0058】そして、テープの供給リールから、そのテ
ープ残量のときに送り出されるテープ速度をv[mm/se
c]、テープ残量時間をzとすると、 l=z・v ……(2) v=ω・d/2=π・d/T(なぜなら、ω=2π/T) ……(3) T=T・ΔT ……(4) ここで、 T :リール1回転の時間[sec] T*:サンプリングされ、量子化された時間 ΔT :サンプリング時間[sec] VSPLP:求めたい残量時間に応じたテープスピード[mm/
sec] 上記(1)式,(2)式,(3)式及び(4)式を連立
させると以下のような式が得られる。
【0059】
【数1】
【0060】
【数2】 なお、この例では、時間誤差をより小さくするため、次
のような処理も行なわれる。すなわち、供給リールの1
回転の時間を、3回分加算し、それを3で割った平均値
を表示のテープ残量時間とするようにする。すなわち、
今、表示を行なうテープ残量値をLnとすると、今回の
リール1回転から求められたテープ残量値をZn,前回
の1回転のときに求められたテープ残量時間をZ(n-
1),2回転前のテープ残量時間をZ(n-2)としたとき、
表示すべきテープ残量時間Lnは、 Ln={Z(n-2)+Z(n-1)+Zn}/3 として求めるものである。これは、いわば、時間計測結
果にローパスフィルタを施した計算結果になるものであ
る。これにより、誤差はより少なくなるものである。
【0061】因みに、早送り時及び巻き戻し時に、テー
プ残量を以上のように計算した結果と、実測値との比較
を、図5及び図6に掲げた。これらの図から明らかなよ
うに、計算結果と実測値がよく照合されていることが判
り、この発明によれば、早送りや巻き戻し時においても
正確なテープ残量の表示が行なえることが分かる。
【0062】以上のようにして、この発明によれば、早
送りや巻き戻しのときには、信号変化時刻高速記憶装置
20で、リールの回転速度に応じて発生する正弦波信号
の立ち上がりおよび立ち下がりのエッジの時刻情報を記
憶し、これをソフトウエアにエッジのタイミングで取り
込んで時間計測し、リールの1回転の時間を計測するよ
うにしたので、テープ残量を高速テープ送りモードのと
きにも、正確に測定することが可能となり、この結果、
テープ残量を時間表示の「分」単位で行なうことが可能
になる。
【0063】なお、以上の実施例においては、テープ残
量の計測中にエラーが発生したとき、誤動作をするのを
防止する処理を施している。すなわち、テープ残量が一
定方向に減少している場合の計算結果が、1回前の計算
結果より大きくなった場合は、現実としては、それは有
り得ないことなので、1回前の計算結果を、そのまま計
算結果として出力し、これを表示するようにし、表示誤
動作を防止するようにしている。そして、計算結果が、
小さな値となったときに、その小さな値を新たなテープ
残量として出力し、計算結果に基づくテープ残量表示が
連続的な値をとるようにしている。
【0064】また、VTRが強く振られたり、ノイズに
よって表示が誤動作した場合の対策として、この例にお
いては、表示と計算結果との誤差がテープのノーマル速
度であって、より低速のモード(LPモード)に換算し
た値で20分以上、3回認められた場合は、テープ残量
表示を変更するエラー処理を行なうようにする。
【0065】なお、イニシャル時の処理として、供給リ
ールの初めの1回転目と、2回転目は、それぞれの回転
時に得られた1回転時間を計算結果として、前述したよ
うな平均値を求める計算は行なっていない。そして、3
回転目以降において、前記のローパスフィルタを通した
ような計算結果を出力し始めるようにしている。
【0066】なお、以上は、この発明を8mmVTRに
適応した場合であるが、この発明は、テープ残量を時間
として計測して表示するようにする、記録ないし再生装
置の全てに適応できることは言うまでもない。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、マイコンの周辺装置として、リールの回転に応じた
周期の信号のエッジのタイミングで、そのエッジのタイ
ミングの時刻間を記憶するようにする手段を設け、その
手段の出力をマイコンの入力としてテープ残量の計測の
基準とするようにしたので、マイコンのクロックの周波
数を上げることなく、高速テープ送りモードにおいて
も、正確にテープ残量を求めることができる。したがっ
て、早送りや、巻き戻し時などの高速テープ送りのとき
においても、「分」単位で、テープ残量を表示すること
が可能になり、非常に便利になる。
【0068】しかも、この発明によれば、マイコンの外
部に、信号変化高速記憶装置を設けて、この記憶装置か
らの時間情報をマイコンのソフトウエア入力とするよう
にしているので、マイコン自身は、クロック周波数を上
げる必要もなく、ソフトウエアの負担が大幅に増えるわ
けでもないので、構成が非常に簡単であり、コスト的に
も有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるテープ残量表示装置の一実施例
のブロック図である。
【図2】この発明によるテープ残量表示装置の一実施例
の動作の説明のためのタイミングチャートである。
【図3】この発明によるテープ残量表示装置におけるノ
ーマルテープ送り速度のときの供給リールの1回転の時
間を計測する方法を説明するためのフローチャートであ
る。
【図4】この発明によるテープ残量表示装置の一実施例
において高速テープ送りモードのときに供給リールの1
回転の時間を計測するためのフローチャートを示す図で
ある。
【図5】この発明によるテープ残量表示装置の効果の確
認のための図である。
【図6】この発明によるテープ残量表示装置の効果の確
認のための図である。
【符号の説明】
1 テープカセット 1S 供給リール 1T 巻取リール 2 テープ 3 ドラム 11 ピックアップ 13 波形整形用コンパレータ 20 信号変化時刻高速記憶装置 21 エッジ検出回路 22 時刻情報記憶手段としてのラッチ回路 23 タイマー 30 LCD 100 マイクロコンピュータ 111 タイムカウンタ 112 エッジカウンタ 113 1回転時間メモリ 114 残量時間メモリ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給リールと巻取リールの一方のリール
    の回転速度に応じた周期の信号を発生する信号発生手段
    と、 この信号発生手段の出力信号の立ち上がり及び立ち下が
    りのエッジを検出するエッジ検出手段と、 マイクロコンピュータのクロック周波数より高い周波数
    のクロックをカウントすることにより時間を計数する計
    時カウンタと、 テープ残量を表示するディスプレイと、 テープ残量を時間単位で演算して上記ディスプレイに表
    示するようにするマイクロコンピュータとを備え、 上記マイクロコンピュータは、 上記エッジ検出手段からのエッジ検出出力と、上記計時
    カウンタからの時間情報とから、上記一方のリールの1
    回転の時間を計算する第1の演算機能と、 この第1の演算機能で求めた上記リールの1回転の時間
    の情報からテープ残量を時間として求める第2の演算機
    能とを備えるテープ残量表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のテープ残量表示装置に
    おいて、上記信号発生手段は、上記供給リールの回転速
    度に応じた信号を発生するものであるテープ残量表示装
    置。
  3. 【請求項3】 高速テープ送り速度のときには、上記エ
    ッジ検出出力により、各エッジの時点の上記計時カウン
    タの時間情報を記憶手段に記憶し、この記憶手段の時刻
    情報を上記マイクロコンピュータの入力とするようにし
    た請求項1または請求項2に記載のテープ残量表示装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載のテープ残量表示
    装置において、第2の演算機能により求めた時間結果の
    連続する複数回のものを平均したものをテープ残量結果
    として表示するようにしたテープ残量表示装置。
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