JPH0624340U - 電力ケーブル端末接続用絶縁部材 - Google Patents

電力ケーブル端末接続用絶縁部材

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JPH0624340U
JPH0624340U JP6436092U JP6436092U JPH0624340U JP H0624340 U JPH0624340 U JP H0624340U JP 6436092 U JP6436092 U JP 6436092U JP 6436092 U JP6436092 U JP 6436092U JP H0624340 U JPH0624340 U JP H0624340U
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秀樹 斉藤
亨 金田
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朝日金属精工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 テープ巻き作業を必要とせず、ワンタッチで
装着可能な電力ケーブル端末接続用絶縁部材を提供す
る。 【構成】 側壁内にストレスコーン3を内蔵した中空状
の絶縁ゴム本体の上部にはケーブル導体引出端子6が一
体成形により設けられており、下部にはケーブルの金属
遮蔽テープ14上に設けた接地板を内包する胴部4及びこ
れに続くケーブル挿入開口部5が一体に形成されている
電力ケーブル端末接続用絶縁部材。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は例えば架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブル等のゴム、プラスチック絶 縁電力ケーブルの端末接続部の形成に用いる絶縁部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3は従来のゴム、プラスチック絶縁電力ケーブルの端末接続部の一例の左半 分縦断面をあらわした側面図である。 図面において、11はケーブル導体、12は例えば架橋ポリエチレン等のケーブル 絶縁体、13はケーブルの外部半導電層、14は銅テープ巻き等によるケーブルの金 属遮蔽層、15は塩化ビニル、ポリエチレン等のプラスチックシースである。 又31は外周に補強用のリブ32を具え、側壁内下端部に半導電性のストレスコー ン33を内蔵した中空状の絶縁ゴム本体で、この絶縁ゴム本体31の上部にはケーブ ル導体接続用のスリーブ34a 、と端子板34b よりなるケーブル導体接続用端子34 が一体成形により設けられている。
【0003】 端末接続部の形成は次の手順で行う。 (1) ケーブル端末部のプラスチックシース15を剥ぎ取り、金属遮蔽層14を所定 長さ露出させる。 (2) 接地線37入りの絶縁スペーサ38をプラスチックシース15の端末部に被せ、 接地線37に接続された接地板35を金属遮蔽層14上に巻き付け、コイルバネ 36で接触圧力を与える。 (3) 保護カバー39を挿入し、その下端部は接地線入り絶縁スペーサ38上に位置 せしめ、その上端は折り返しておく。 (4) 金属遮蔽層14、ケーブルの外部半導電層13及びケーブル絶縁体12を段剥ぎ し、ケーブル導体11を露出する。 (5) このように段剥ぎしたケーブル端末上に、前記絶縁ゴム本体31を被せ、ケ ーブル導体11とケーブル導体引出端子34のスリーブ34とを圧着又は圧縮接 続する。 (6) 絶縁ゴム本体31に内蔵されているストレスコーン33の下端部を半導電性テ ープを用いてケーブルの外部半導電層13に接続する。 (7) 保護カバー39の上端の折り返しを戻し、絶縁ゴム本体31の下部と保護カバ ー39を絶縁テープ及び保護テープ40を用いて防水保護する。又保護カバー 39 の下端部は絶縁スペーサ38上に締付けバンド41で締付ける。 なお、図面において、43はブラケットで、例えば黄麻布等の介在物42を介して ケーブルのプラスチックシース15に取付ける。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来の端末接続部においては、絶縁テープ、保護テープ、保護カバー 、締付けバンド等部品数が多く、しかもテープ類のテープ巻き作業や保護カバー 、締付けバンドの取付け作業が必要で、作業性が劣る。 又上記テープ類は絶縁ゴム本体や保護カバーの絶縁ゴムに比べ、耐トラッキン グ特性が悪いという欠点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は上述の問題点を解消し、テープ巻き作業等を必要とせず、ワンタッチ で装着可能な端末接続用絶縁部材を提供するもので、その特徴は、側壁内にスト レスコーンを内蔵した中空状の絶縁ゴム本体の上部にはケーブル導体引出端子が 一体成形により設けられており、絶縁ゴム本体の下部にはケーブルの金属遮蔽テ ープ上に設けた接地板を内包する胴部及びこれに続くケーブル挿入開口部が一体 に形成されていることにある。
【0006】
【実施例】
図1は本考案の電力ケーブル端末接続用絶縁部材の具体例の左半分縦断面をあ らわした側面図である。 絶縁ゴム本体1は、内部にケーブル絶縁体を挿入する中空部を有しており、外 周には補強用のリブ2を具えており、さらに、その側壁には半導電性のストレス コーン3を内蔵している。この際、この部分の肉厚を厚くしてストレスコーン座 1bを形成している。このような絶縁ゴム本体1の上部には、ケーブル導体接続用 のスリーブ6aと接続端子板6bを一体に形成したケーブル導体引出端子6が一体成 形により設けられている。
【0007】 又絶縁ゴム本体1の下部には、後述するケーブルの金属遮蔽テープ上に設ける 接地板を内包する胴部4、及びこれに続くケーブル挿入開口部5が一体成形によ り形成されている。そして、上記ケーブル挿入開口部5の端末は外側に開いた広 角状をなし、内周面にはシリコンオイル等を貯える溝部8が形成されており、そ の外周部には長さ方向のリブ9を切欠部9aを形成し、該切欠部9aには締付け用の スプリング7位置決め装着されている。
【0008】 次に、上述の絶縁部材を用いた電力ケーブルの端末接続部の形成の手順につい て説明する。図2(イ)及び(ロ)は上記手順の説明図である。 (1) 図2(イ)に示すように、ケーブル端末部のプラスチックシース15、金属 遮蔽テープ14、ケーブルの外部半導電層13及びケーブル絶縁体12を段剥ぎ し、ケーブル導体11、ケーブル絶縁体12、ケーブルの外部半導電層13及び 金属遮蔽テープ14を、それぞれ所定の長さ露出する。 (2) 接地線23入り絶縁スペーサ24をケーブルのプラスチックシース15の端末部 に被せ、接地線23に接続された接地板21をケーブルの金属遮蔽テープ14に 巻き付け、コイルバネ22で接触圧力を与える。 (3) このように端末処理を行ったケーブル端末に、図1に示す端末接続用絶縁 部材を一気に挿入する。この際、絶縁部材のケーブル挿入開口部5の内周 面の溝8にはシリコンオイルが貯えられているので、絶縁部材の挿入は容 易に実施できる。そして、従来同様、ケーブル導体11とケーブル導体引出 端子6のスリーブ6aとを圧着又は圧縮接続する。(図示せず) (4) 上記絶縁部材の挿入によって、図2(ロ)に示すように、絶縁部材の胴部 4は接地板21の取付部を覆い、ケーブル挿入開口部5は絶縁スペーサ24上 に位置し、コイルスプリング7で締付け、ケーブルシース外径あるいは接 地線入りスペーサ外径に順応して気密に把持する。なお、上記コイルスプ リング7はリブ9に形成された切欠部9aに位置決め保持されている。
【0009】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の電力ケーブル端末接続用絶縁部材によれば、絶 縁ゴム本体の下部に接地板取付部を覆う胴部及びこれに続いてケーブル挿入開口 部が一体成形により形成されているので、これをケーブル端末部に一気に挿入す ることにより、電力ケーブル端末接続部を形成することができる。 この際、ケーブル挿入開口部の内周面の溝部に潤滑剤を保持させておくことに よって、ケーブル外径に径差があっても容易に挿入出来る。又ケーブル挿入開口 部の外周面に位置するコイルバネにより、該開口部がケーブルシース上に押圧さ れ、十分な気密を保持し、コンパウンド等の洩れを防止する。さらに、ケーブル 挿入開口部の端部が広角状をなしていることにより例えば22〜38mm2のように2 サイズのケーブルにも適用可能となる。 従って、従来の端末部に比し、部品数が少なく、かつ、テープ巻き作業がない ので作業性が著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の電力ケーブル端末接続用絶縁部材の具
体例の左半分縦断面をあらわした側面図である。
【図2】(イ)及び(ロ)は図1の絶縁部材を用いた電
力ケーブル端末接続部の形成の手順の左半分縦断面をあ
らわした側面図である。
【図3】従来の電力ケーブル端末接続部の左半分縦断面
をあらわした側面図である。
【符号の説明】
1 絶縁ゴム本体 2 リブ 3 ストレスコーン 4 胴部 5 ケーブル挿入開口部 6 ケーブル導体引出端子 7 スプリング 8 溝部 11 ケーブル導体 12 ケーブル絶縁体 13 外部半導電層 14 金属遮蔽テープ 15 プラスチックシース 21 接地板 22 コイルバネ 23 接地線 24 絶縁スペーサ 25 スプリング

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側壁内にストレスコーンを内蔵した中空
    状の絶縁ゴム本体の上部にはケーブル導体引出端子が一
    体成形により設けられており、絶縁ゴム本体の下部には
    ケーブルの金属遮蔽テープ上に設けた接地板を内包する
    胴部及びこれに続いてケーブル挿入開口部が一体に形成
    されていることを特徴とする電力ケーブル端末接続用絶
    縁部材。
  2. 【請求項2】 ケーブル挿入開口部の端部が外側に開い
    た広角状をなしていることを特徴とする請求項1記載の
    電力ケーブル端末接続用絶縁部材。
  3. 【請求項3】 ケーブル挿入開口部の内周面に潤滑剤を
    保持する溝部を有することを特徴とする請求項1記載の
    電力ケーブル端末接続用絶縁部材。
  4. 【請求項4】 ケーブル挿入開口部の外周面に設けた長
    さ方向のリブに切欠部を設け、該切欠部にコイルバネを
    位置決め装着したことを特徴とする請求項1記載の電力
    ケーブル端末接続用絶縁部材。
JP1992064360U 1992-08-21 1992-08-21 電力ケーブル端末接続用絶縁部材 Expired - Fee Related JP2577169Y2 (ja)

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Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011083144A (ja) * 2009-10-08 2011-04-21 Tokyo Electric Power Co Inc:The 電力ケーブル用終端接続部
JP2016015880A (ja) * 2010-11-26 2016-01-28 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 端末部材

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JPS57135828U (ja) * 1981-02-19 1982-08-24

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