JPH0756578Y2 - 電力ケーブルの耐塩害端末接続用碍子 - Google Patents

電力ケーブルの耐塩害端末接続用碍子

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JPH0756578Y2
JPH0756578Y2 JP7051492U JP7051492U JPH0756578Y2 JP H0756578 Y2 JPH0756578 Y2 JP H0756578Y2 JP 7051492 U JP7051492 U JP 7051492U JP 7051492 U JP7051492 U JP 7051492U JP H0756578 Y2 JPH0756578 Y2 JP H0756578Y2
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JP
Japan
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cable
insulator
lower cover
cap portion
stress cone
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JP7051492U
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Inventor
秀樹 斎藤
亨 金田
春夫 村上
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朝日金属精工株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば架橋ポリエチレ
ン絶縁電力ケーブル等のゴム、プラスチック電力ケーブ
ルの耐塩害端末接続用碍子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図は従来の電力ケーブルの耐塩害端末
接続部の一例の要部の縦断面をあらわした正面図であ
る。図面において、1はケーブル導体、2はケーブル絶
縁体、3は外部半導電層、4は銅テープ巻き等による遮
蔽金属テープ層、5は塩化ビニル、ポリエチレン等のケ
ーブルシースである。
【0003】端末接続部の形成は次の手順で行う。 (1)上方が開放されたキャップ部41と、これに続く
下方に延びるケーブル挿入口42を具えたゴム成形品の
下部カバー40をあらかじめケーブルシース5上に挿入
しておく。この下部カバー40には接地線9が取付けら
れており、その一端はキャップ部41の内部に延びてい
る。 (2)ケーブル端末部のケーブルシース5、遮蔽金属テ
ープ層4、外部半導電層3及びケーブル絶縁体2を段剥
ぎし、ケーブル導体1、ケーブル絶縁体2、外部半導電
層3及び遮蔽金属テープ層4をそれぞれ所定長さ露出す
る。
【0004】(3)遮蔽金属テープ層4上に接地板6を
巻付け、接地線9の端部と接続し、さらに上記接地板6
上にコイルバネ7を装着して接触圧力を与える。 (4)ケーブル絶縁体2上に、半導電性ゴム体38aと
絶縁ゴム体38bを一体成形したストレスコーン38を
挿入し、上記ストレスコーン38の半導電性ゴム体38
aと外部半導電層3とは、これらの上に半導電性ゴムテ
ープ39を巻付けて接続しておく。
【0005】(5)碍子本体31の上端にはケーブル導
体接続用のスリーブ部33と端子板34を一体形成した
ケーブル導体引出端子32が気密に固着されている。こ
の固着の手段は、上記スリーブ部33の下部にロー付け
等により一体化した金属キャップ35を、碍子本体31
の上部外周部にパッキング36を介してかしめ35aる
ことによって行う。又碍子本体31の下部付近にはブラ
ケット37が締着されており、さらにその下には下部カ
バー40のキャップ部41をはめ込むための凹部31a
が形成されている。
【0006】上記ケーブル導体引出端子32を一体に形
成した碍子本体31内に、前述のように端末処理したケ
ーブル端末部を挿入する。そして、あらかじめケ−ブル
シース5上に挿入しておいた下部カバー40を引戻し、
碍子本体31の下部外周部に形成した凹部31aに下部
カバー40のキャップ部41の内周に形成した凸部41
aを係合して位置決めし、その上からクランプ43で強
固に締付ける。
【0007】その後、下部カバー40のケーブル挿入口
42とケーブルシース5を、保護テープ巻き44を行っ
て気密に接続し、下部カバー40に設けたコンパウンド
注入孔46より碍子本体31内に絶縁コンパウンド45
を注入する。33aは上記絶縁コンパウンド45を碍子
本体31内に注入する際の空気抜き孔である。そして、
最終工程として、ケーブル導体引出端子32に設けた空
気抜き孔33aに鉛栓を当てがい、ケーブル導体1とケ
ーブル導体引出端子32のスリーブ部33とを圧縮又は
圧着により接続する。この接続の際、上記空気抜き孔3
3aに当てがった鉛栓は同時に押し潰して封塞する。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】上述した従来の電力ケ
ーブルの耐塩害端末接続部においては、次に列記するよ
うな問題点がある。 (1)ケーブル導体とケーブル導体引出端子のスリーブ
部との圧縮又は圧着接続が最終工程となるので、それ以
前の作業が不安定となる。 (2)ケーブル導体引出端子のスリーブ部に設けた空気
抜き孔は、鉛栓を施し最終工程のケーブル導体の圧縮、
圧着接続時に同時に押し潰して封塞するが、この封塞が
不完全なことがあり、雨水等の侵入径路となる。 (3)ストレスコーンとケーブルの外部半導電層の接続
及びケーブルシースと下部カバーのケーブル挿入口の気
密保持のため、テープ巻き作業が必要で手数がかかる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は上述の問題点を
解消し、作業の安定性を確保し、テープ巻き作業をなく
し、さらに雨水等の侵入径路となる空気抜き孔をなくし
た電力ケーブルの耐塩害端末接続用碍子を提供するもの
で、その特徴は、碍子本体の上端にケーブル導体引出端
子を気密に固着し、碍子本体の下部外周部に、上方が開
放されたキャップ部とこれに続く胴部、ケーブル挿入口
部及びキャップ部内に位置するストレスコーンを一体成
形により形成した下部カバーの上記キャップ部の内周面
を位置せしめて締付け、上記ケーブル挿入口部の内周面
に溝を設け、この溝に潤滑剤を保有させておくとともに
外周には長さ方向に有する複数のリブに切欠部を形成
し、該切欠部にコイルバネを位置決め締着し、さらにス
トレスコーン内部に形成したケーブル絶縁体挿入孔の上
端に薄膜を設け、碍子本体内部に絶縁コンパウンドを封
入したことにある。
【0010】
【実施例】図1は本考案の電力ケーブルの耐塩害端末接
続用碍子の具体例の要部の縦断面をあらわした正面図で
ある。図面において、11は碍子本体で、上端にはケー
ブル導体接続用のスリーブ部13と接続用端子板14を
一体に成形したケーブル導体引出端子12が気密に固着
されており、下部付近にはブラケット17が装着されて
おり、さらにその下には後述する下部カバー18のキャ
ップ部22をはめ込むための凹部11aが形成されてい
る。上述の碍子本体11とケーブル導体引出端子12と
の固着の手段は、上記スリーブ13の下部にロー付け等
により一体に設けた金属キャップ15を、碍子本体11
の上部外周部にパッキング16を介してかしめる15a
ことにより行う。
【0011】図3は前述の下部カバーの説明図で、図3
(イ)は要部の縦断面をあらわした正面図、図3(ロ)
は図3(イ)のX−X断面図である。下部カバー18は
絶縁ゴム製で、碍子本体11の下端部に位置しており、
上方が開放されたキャップ部22とこれに続く胴部23
及びケーブル挿入口24を具え、上記キャップ部22の
内部にはストレスコーン19を有し、これらは一体成形
により一体に形成されている。上記キャップ22の内周
面には前述の碍子本体11の下部に形成した凹部11a
にはめ込むための凸部22aが形成されており、両者を
係合して碍子本体11の下部に下部カバー18を位置決
めし、図1のようにクランプ28で強固に締付きる。ケ
ーブル挿入口部24の内周面にはシリコングリス等の潤
滑剤を保有する溝部25を設けてあり、その外周部には
適当な間隔をおいて長さ方向の複数のリブ26を設けて
あり、このリブ26には切欠部26aを有し、この切欠
26aには図1のようにコイルばね27が位置決め装
着されている。ストレスコーン19は半導電性ゴム体1
9aと絶縁ゴム体19bを一体成形してなり、半導電性
ゴム体19aの外周部には補強のため長さ方向に適当間
隔をおいて複数のリブ20を設けてある。又上記ストレ
スコーン19の内部に形成されたケーブル絶縁体の挿通
孔19cの上端には、碍子本体11内に充填する絶縁コ
ンパウンド29(図1参照)が上記挿通孔19c内に入
るのを防ぐため、薄膜21を設けて挿通孔19cを閉ざ
している。
【0012】図2は上述した本考案の碍子を用いて形成
した電力ケーブルの耐塩害端末接続部の要部の縦断面を
あらわした正面図である。次に、図2を参照して端末接
続部の形成の手順を説明する。 (1)ケーブル端末部のケーブルシース5、遮蔽金属テ
ープ4、外部半導電層3及びケーブル絶縁体2を段剥ぎ
し、遮蔽金属テープ4、外部半導電層3、ケーブル絶縁
体2及びケーブル導体1を所定長さ露出する。 (2)ケーブルシース5端末上に接地線9入りの絶縁ス
ペーサ8を挿入する。そして、遮蔽金属テープ4上に接
地板6を巻付け、コイルバネ7で押圧して接触圧力を与
え、接地線9を接地板6に接続する。 (3)上記の処理を施したケーブルの端末部を、上述し
た本考案の碍子の下部カバー18のケーブル挿入口部2
4より挿入し、ストレスコーン19上端部に設けた薄膜
21を突破りながら、ケーブル導体1がケーブル導体引
出端子12のスリーブ部13に到達するまで挿入する。
この際、下部カバー18のケーブル挿入口部24の内周
面溝部25に保有された潤滑剤により、挿入作業はスム
ースに行われる。 (4)上記挿入によって、ケーブル外部半導電層3はス
トレスコーン19の半導電層ゴム体19aの内周面に接
触し、遮蔽金属テープ層4上に巻付けた接地板6は下部
カバー18の胴部23内に収納され、ケーブル挿入口部
24はケーブルシース5上に装着した接地線9入り絶縁
スペーサ8上に位置し、コイルバネ27により押圧さ
れ、密着される。 (5)ケーブル導体1とケーブル導体引出端子12のス
リーブ部13とを、圧縮又は圧着接続する。
【0013】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の電力ケー
ブルの耐塩害端末接続用碍子によれば、次に列記するよ
うな効果を奏する。 (1)下カバーとストレスコーンを一体に成形し、ス
トレスコーンの絶縁体挿通孔の上端に薄膜を設けて上記
挿通孔を閉ざしてあるので、碍子本体の下部に下部カバ
ーを気密に取付けた状態で、碍子本体内にあらかじめ絶
縁コンパウンドを封入して出荷が可能となり、現地にお
けるコンパウンドの注入作業がなくなる。このため、ケ
ーブル導体引出端子のスリーブ部に空気抜き孔を設ける
必要がなく、空気抜き孔の封塞不完全による雨水等の侵
入を防ぐことができる。 (2)端末処理の終ったケーブル端末部を碍子内に挿入
するのみで端末接続部が形成されるので、作業が容易で
安定している。この際、下部カバーのケーブル挿入口部
はコイルバネによりケーブルシースに押圧されて気密を
保持するので、従来のような気密保持のための保護テー
プ巻き作業がなくなり、簡易化される。 (3)下部カバーのケーブル挿入口部の外周部を長さ方
向のリブを設け、このリブに切欠部を形成して切欠部に
コイルバネを位置決め装着することにより、コイルバネ
が外れたり、ずり落ちたりすることがない。 (4)下部カバーのケーブル挿入口部の内周面に溝部を
設け、この溝にシリコングリス等の潤滑剤を保有させて
おくことにより、ケーブル端末部の挿入が、容易にスム
ースに実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の電力ケーブルの耐塩害端末接続用碍子
の具体例の要部の縦断面をあらわした正面図である。
【図2】図1の碍子を用いて形成した耐塩害端末接続部
の要部の縦断面をあらわした正面図である。
【図3】図3(イ)は下部カバーの要部の縦断面をあら
わした正面図、図3(ロ)は図3(イ)のX−X断面図
である。
【図4】従来の電力ケーブルの耐塩害端末接続部の一例
の要部の縦断面をあらわした正面図である。
【符号の説明】
11 碍子本体 12 ケーブル導体引出端子 13 スリーブ部 14 端子板 15 金属キャップ 16 パッキング 17 ブラケット 18 下部カバー 19 ストレスコーン 20 リブ 21 薄膜 22 キャップ 23 胴部 24 ケーブル挿入口部 25 溝部 26 リブ 27 コイル 28 クランプ 29 絶縁コンパウンド

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 碍子本体の上端にケーブル導体引出端子
    を気密に固着し、碍子本体の下部外周部に、上方が開放
    されたキャップ部とこれに続く胴部、ケーブル挿入口部
    及びキャップ部内に位置するストレスコーンを一体成形
    により形成した下部カバーの上記キャップ部の内周面を
    位置せしめて締付け、上記ケーブル挿入口部の内周面に
    溝を設け、この溝に潤滑剤を保有させておくとともに
    周には長さ方向に有する複数のリブに切欠部を形成し、
    該切欠部にコイルバネを位置決め装着し、さらにストレ
    スコーン内部に形成したケーブル絶縁体挿入孔の上端に
    薄膜を設け、碍子本体内部に絶縁コンパウンドを封入し
    たことを特徴とする電力ケーブルの耐塩害端末接続用碍
    子。
JP7051492U 1992-09-14 1992-09-14 電力ケーブルの耐塩害端末接続用碍子 Expired - Lifetime JPH0756578Y2 (ja)

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JPH0652334U JPH0652334U (ja) 1994-07-15
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