JP2575308Y2 - 多心電力ケーブル端末接続用分岐管 - Google Patents

多心電力ケーブル端末接続用分岐管

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JP2575308Y2
JP2575308Y2 JP1992069111U JP6911192U JP2575308Y2 JP 2575308 Y2 JP2575308 Y2 JP 2575308Y2 JP 1992069111 U JP1992069111 U JP 1992069111U JP 6911192 U JP6911192 U JP 6911192U JP 2575308 Y2 JP2575308 Y2 JP 2575308Y2
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秀樹 斉藤
亨 金田
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朝日金属精工株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は例えば3心電力ケーブル
等の多心電力ケーブルの終端接続部の形成に用いる分岐
管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の3心電力ケーブルの終端接
続部の一例の要部の縦断面をあらわした正面図である。
図面において、11はケーブル導体、12はケーブル絶縁
体、13はケーブルの外部半導電層、14は金属遮蔽テープ
層、15は各絶縁線心を撚合せた外側に一括して施したポ
リエチレン、塩化ビニル等のケーブルシースである。20
は端末絶縁体部で、21は下部に半導電性のストレスコー
ン22を内蔵した中空状の絶縁ゴム体で、この絶縁ゴム体
21の上部にはケーブル導体接続用のスリーブ部24と端子
板25よりなるケーブル導体引出端子23が一体成形又は機
械的手段により気密に固着されている。30は三又分岐管
で、ケーブルの各絶縁線心をそれぞれ収納する三本の分
岐鞘管と、該分岐鞘管の端部に一括して形成した胴部32
及び該胴部32に続いて設けたケーブル挿入開口部33が一
体に形成されている。
【0003】終端接続部の形成は次の手順で行う。 (1)ケーブル端末部のケーブルシース15を剥ぎ取り、
ケーブルの各絶縁線心の金属遮蔽テープ層14を所定長さ
露出させる。 (2)接地線28入りの絶縁スペーサ29をケーブルシース
15の端末部に被せ、接地線28に接続された接地板26を各
金属遮蔽テープ14上に巻付け、コイルバネ27で締付け、
接触圧力を与える。 (3)このように処理したケーブル端末部を前記三又分
岐管のケーブル挿入開口部33より三又分岐管30内に挿入
し、各絶縁線心を三又状をなした分岐鞘管31内に挿入す
ると共に、胴部32は接地板26の取付部を覆い、ケーブル
挿入開口部33は絶縁スペーサ29に位置せしめ、外側から
締付バンド34で締付ける。この際、分岐鞘管31の上端部
は以後の作業がし易いようにあらかじめ外側に折返して
おく。
【0004】(4)分岐鞘管31に挿入された各絶縁線心
の金属遮蔽テープ層14、ケーブルの外部半導電層13、ケ
ーブル絶縁体12を段剥ぎし、ケーブル導体11、ケーブル
絶縁体12、外部半導電層13をそれぞれ所定長さ露出す
る。 (5)このように端末処理を行ったケーブル端末に、絶
縁ゴム体21とケーブル導体引出端子23を一体化した端末
絶縁体20を挿入し、半導電性のストレスコーン22をケー
ブルの外部半導電層13に位置せしめ、ケーブル導体11と
ケーブル導体引出端子23のスリーブ部24とを圧着又は圧
縮接続する。 (6)あらかじめ折返しておいた分岐鞘管31の上端部の
折返しを、端末絶縁体20の下部に戻し、その上から絶縁
テープ35及び保護テープ36を巻付けて防水保護する。な
お、図面において、38はブラケットで、例えば黄麻布等
の介在物37を介してケーブルシース15上に取付ける。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上述した従来の多心電
力ケーブルの終端接続部においては、三又分岐管のケー
ブル挿入開口部を接地線入り絶縁スペーサの上に位置せ
しめ、その上から締付けバンドでケーブルシース上に締
付けて気密を保持しているが、締付けバンドの締付け作
業が厄介で、かつ取付けが不安定で、コンパウンド洩れ
や気密機構に不安がある。このため、この上からさらに
絶縁テープ及び保護テープを巻いて問題を解消している
が、これらのテープ巻き作業に時間がかかる等の問題点
がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は上述の問題点を
解消し、装着が容易で、気密保持が安定な多心電力ケー
ブル端末接続用分岐管を提供するもので、その特徴は、
分岐管のケーブル挿入開口部の端部が薄肉に形成され
かつ広角状をなし、内周面には潤滑剤を保持する溝部を
有し、その端部の外周面に設けた長さ方向のリブに切欠
部を形成し、該切欠部にコイルバネを位置決め装着した
ことにある。
【0007】
【実施例】図1は本考案の多心電力ケーブル端末接続用
分岐管の具体例の要部の縦断面をあらわした正面図であ
る。図は3心電力ケーブル用の三又分岐管を示してお
り、図面に示すように、3心の各絶縁線心のそれぞれを
収納する3本の分岐鞘管1と、上記3本の分岐鞘管1の
端部において、これらを一括して形成した胴部2及びこ
れに続いて設けたケーブル挿入開口部3よりなってお
り、これらは一体に形成されている。そして、上記胴部
2内にはケーブルの金属遮蔽テープ層上に取付けた接地
板の取付部が内包される。
【0008】又上記ケーブル挿入開口部3は、その端部
が外側に開いた広角状3aをなしており、内周面の一部に
はシリコングリス等の潤滑剤を保持する溝部4が設けら
れており、外周部には長さ方向のリブ6が設けられてお
り、このリブ6に形成した切欠部7にはコイルバネ5が
位置決め装着されている。
【0009】
【作用】上述した本考案の多心電力ケーブル終端接続用
分岐管においては、電力ケーブル端末部を上記分岐管の
ケーブル挿入開口部より分岐管内に挿入し、ケーブル挿
入開口部を絶縁スペーサ上に位置せしめたとき、外周部
に設けたコイルバネによりスペーサを介してケーブルシ
ース上に押圧され十分な気密が保持される。この際、上
記コイルバネはリブに形成された切欠部に位置決め装着
されているので、コイルバネがずり落ちたりすることが
ない。
【0010】ケーブル端末部挿入に際し、ケーブル挿入
開口部に設けた溝部にシリコングリス等の潤滑剤を保持
させておくことにより、ケーブル端末部の挿入が容易に
なる。さらに、ケーブル挿入開口部の端部が外側に開い
た広角状をなしているため、例えば22〜38mm2 用のケー
ブルサイズに適用が可能となる。
【0012】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の多心電力
ケーブル端末接続用分岐管によれば、ケーブル挿入開口
部がコイルバネによりケーブルシース上に押圧されて気
密を保持するので、コンパウンド洩れ等を防ぐことがで
きる。又ケーブル挿入開口部の内周部には潤滑剤が保持
されているので、ケーブル端末部の挿入時に、径差があ
っても容易に挿入できる。さらに、ケーブル挿入開口部
の端部が広角状をなしているので、外径の異なる複数ケ
ーブルの挿入も可能となる等の利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の多心電力ケーブル端末接続用分岐管の
具体例の要部の縦断面をあらわした正面図である。
【図2】従来の3心電力ケーブルの終端接続部の一例の
要部の縦断面をあらわした正面図である。
【符号の説明】
1 分岐鞘管 2 胴部 3 ケーブル挿入開口部 4 潤滑剤保持溝 5 コイルバネ 6 リブ 7 切欠部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−60494(JP,A) 特開 昭59−25519(JP,A) 実開 昭57−135828(JP,U) 実開 昭51−93991(JP,U) 実開 昭52−40389(JP,U) 実公 昭52−19990(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 15/00 - 15/196

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多心電力ケーブルの各絶縁線心をそれぞ
    れ収納する複数の分岐鞘管と、上記複数の分岐鞘管の端
    部に一括して形成したケーブルの金属遮蔽テープ上に取
    付けた接地板を内包する胴部、及びこれに続いて設けた
    ケーブル挿入開口部が一体に形成されており、上記ケー
    ブル挿入開口部はその端部が薄肉に形成され、かつ広角
    状をなし、内周面には潤滑剤を保持する溝部を有し、
    の端部の外周面に設けた長さ方向のリブに切欠部を形成
    し、該切欠部にコイルバネを位置決め装着したことを特
    徴とする多心電力ケーブル端末接続用分岐管。
JP1992069111U 1992-09-07 1992-09-07 多心電力ケーブル端末接続用分岐管 Expired - Fee Related JP2575308Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5193991U (ja) * 1975-01-26 1976-07-28
JPS5219990U (ja) * 1975-07-31 1977-02-12
JPS5240389U (ja) * 1975-09-13 1977-03-22
NL176013C (nl) * 1977-09-19 1985-02-01 Kabel Metallwerke Ghh Eindstuk voor verdeling en afsluiting van een uit gebundelde afzonderlijke leidingen bestaande kabel.
JPS57135828U (ja) * 1981-02-19 1982-08-24
DE3226124C2 (de) * 1982-07-13 1984-09-20 Minnesota Mining And Manufacturing Co., Saint Paul, Minn. Gummielastische Umhüllung für elektrische Kabel und dergleichen

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JPH0629339U (ja) 1994-04-15

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