JP2521381Y2 - ケーブル気中終端部 - Google Patents

ケーブル気中終端部

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JP2521381Y2
JP2521381Y2 JP10769290U JP10769290U JP2521381Y2 JP 2521381 Y2 JP2521381 Y2 JP 2521381Y2 JP 10769290 U JP10769290 U JP 10769290U JP 10769290 U JP10769290 U JP 10769290U JP 2521381 Y2 JP2521381 Y2 JP 2521381Y2
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branch bushing
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英雄 ▲吉▼川
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昭和電線電纜株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、電気機器への課電試験用リード線の接続等
に採用されるケーブル気中終端部に関する。
(従来の技術) 高圧電気機器の電気特性試験等の際、ケーブルと高圧
電気機器の接続に、着脱自在なスリップオン式ケーブル
ヘッドが使用される。一般に、この種のケーブルヘッド
として、碍子タイプとエポキシタイプとが知られてい
る。
第4図に、碍子タイプのケーブルヘッドを用いた気中
終端部を示す。
図において、ケーブル端末1は、碍管40の内部におい
て立ち上げられ終端している。この碍管40は、機器の底
板41等の上に固定され、その頂部には、電気的保護のた
めにシールドリング42が取付けられている。また、ケー
ブル端末1の端末処理部を保護するために、保護金具43
が碍管40の底部を覆うよう取付けられている。尚、碍管
40は、機器内部に充填された、図示しない絶縁性ガス雰
囲気中に配置される。
しかし、このような構成のケーブル気中終端部は、第
4図に示すように、ケーブル端末1を床面44上で湾曲さ
せて立ち上げ、碍子40の内部に挿入するようにしている
ため、機器の底板41と床面44との間の高さHを、一定以
上低くすることができないというスペース上の問題があ
った。このような場合、第5図に示すようなT分岐気中
終端部を採用することが好ましい。
第5図の気中終端部は、エポキシタイプのケーブルヘ
ッドを用いたもので、本体部60とブッシング63の部分を
エポキシモールドにより一体に構成している。即ち、図
中、ケーブル50は、その端末において段剥され、絶縁体
51と導体52が露出されている。また、絶縁体51外周に
は、絶縁補強のためにモールドストレスコーン53が被せ
られ、押し金具54により一定の押圧力が加えられてい
る。また、ケーブル端末を覆って保護するために、保護
ケース55が設けられている。
一方、本体部60の左側は、この例では、盲線56により
気密に封止されている。また、ケーブルの導体52は、導
棒61の雌形基部61aに嵌込まれている。更に、ブッシン
グ部63の基部には、導棒61を巻取く部分の電界緩和のた
めにベルマウス62が設けられている。
このような構成の気中終端部は、ケーブル50の向きと
直角な方向にブッシング63を設け、これを機器等に取付
けることができるため、第4図により説明したスペース
上の問題点を解決することができる。
(考案が解決しようとする課題) ところが、第5図に示したようなT分岐気中終端部
は、エポキシ樹脂のモールドにより製造されるため、屋
外で使用したり、比較的高い電圧が印加される部分に使
用すると、絶縁特性上、問題がある。即ち、エポキシ樹
脂から成るブッシングは、碍子から成る碍管に比べ、耐
トラッキング性が劣るので、屋外に用いることが難し
い。
本考案は以上の点に着目してなされたもので、機器と
床面との間の距離を十分に小さくすることが可能であ
り、かつ、電気特性上も屋外の使用等に耐え得るケーブ
ル気中終端部を提供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本考案のケーブル気中終端部は、ケーブル端末を受入
れる樹脂モールド型の分岐ブッシングと、この分岐ブッ
シングの雄形基部を受入れるため受容部を有する気中終
端用磁器製碍管とから成り、前記分岐ブッシングの雄形
基部は、当該分岐ブッシング上で前記ケーブルの布設方
向に略垂直に立設され、前記分岐ブッシングは、当該分
岐ブッシングを取囲む支持金具により、前記磁気製碍管
の底部に固定されていることを特徴とするものである。
(作用) 以上のケーブル気中終端部は、樹脂モールド型の分岐
ブッシングにより、従来のエポキシタイプT分岐気中終
端部と同様の構成を実現する。一方、この分岐ブッシン
グの雄形基部を気中終端用磁器製碍管の受容部に嵌込む
ことによって、耐トラッキング性の良い気中終端部を形
成する。この両者の組合わせにより、床面との距離も比
較的小さく保持でき、電気特性の良いケーブル気中終端
部が形成される。また、サドル状支持金具等の採用によ
り、分岐ブッシングの碍管への固定構造も簡潔となる。
(実施例) 以下、本考案の図の実施例を用いて詳細に説明する。
第1図は、本考案のケーブル気中終端部実施例を示す
要部縦断面図である。
図において、このケーブル気中終端部は、ケーブル端
末1を受入れるエポキシ等の樹脂モールド型の分岐ブッ
シング2と、この分岐ブッシング2の雄形基部2aを受入
れる気中終端用磁器製碍管5を有している。
分岐ブッシング2の内部には、導棒4が埋込まれてお
り、その基部はT分岐構造とされ、柱状部は、分岐ブッ
シング2の雄形基部2aを貫通して、その先端を外部に露
出する構成とされている。分岐ブッシング2の雄形基部
2aは、碍管5の受容部6に挿入されており、碍管5の頂
部には、シールドリング9が取付けられている。このシ
ールドリング9を貫通するように、導体引出し棒7が設
けられ、この導体引出し棒7が、導棒4の上端にその下
端を圧縮接続されている。
一方、ケーブル端末1は、シースが剥離され、遮蔽テ
ープ12及半導電層13が露出している。また、半導電層13
の端部から、ケーブル絶縁体15の外周に向けて、所定
長、半導電テープ14が巻回されている。このケーブル端
末1は、保護ケース16により覆われており、保護ケース
16の左側端部は、テーピング層17によりケーブル端末1
に対し気密に封止されている。また、保護ケース16の右
側端部は、分岐ブッシング2の側壁にボルト26を用いて
締付け固定されている。
一方、ケーブル絶縁体15の外周には、ゴムモールドス
トレスコーン21が装着され、これをラッパ状の押し金具
22が、図の左側から右側に押圧するよう配置されてい
る。この押し金具22は、保護ケース16の内壁段部に係合
したワッシャ24に一端を係止し、他端で押し金具22を押
圧するコイルスプリング25により付勢される。尚、コイ
ルスプリング25は、ボルト23によって位置決めされてい
る。
また、ケーブル導体20には、楔状のコンタクト18が被
せられ、分岐ブッシング2の基部に固定された雄螺子27
と雌螺子19によって締付けられ、把持,固定されてい
る。これにより、ケーブル導体20と導棒4との電気的機
械接続が達成される。
ここで、上記分岐ブッシング2と碍管5との間の固定
は、サドル状支持金具30により行なわれる。
第2図に、第1図の分岐ブッシング近傍のA−A線に
沿う断面図を示す。
図のサドル状支持金具30は、分岐ブッシング2を取囲
むように配置され、その両端が碍管5の底部にボルト31
を介して固定されている。
尚、碍管5の底部には、本体固定フランジ8が取付け
られている。この本体固定フランジ8は、碍子33を介し
て機器の壁面34に固定される。一方、第1図に示す雄形
基部2aの外周部分には、電気的ストレス緩和のために、
ベルマウス10の部分に導電塗料10aが塗布されている。
尚、この導電塗料10aは、サドル状支持金具30と電気接
続され接地されることになる 以上の構成を採用した場合、第1図に示すように、碍
管5の下側において、ケーブル端末1を湾曲する必要が
なく、床面との間の距離を保つ等のスペース上の問題が
なくなる。また、気中終端自身は、磁器製の碍管5を用
いるため、耐電圧特性が良好となる。
一方、第2図に示したようなサドル状支持金具30を使
用すれば、分岐ブッシング2自体の外形を簡素化し、モ
ールド加工を容易にすることもできる。即ち、分岐ブッ
シングを固定するために、特別の埋込み金具等を一体モ
ールドする必要がない。更に、上記サドル状支持金具の
他、同様の機能を持つベルトやワイヤ状の支持金具を用
いてもよい。
また、このような構成にした場合、碍子1本でケーブ
ルのπ型引込み、即ち気中分岐が可能であり、経済的に
なる。しかも、ケーブルを碍管内部で終端させる構造で
ないために、ケーブルの端末処理に必要な処理長が極め
て短くできる。
第3図に、その説明図を示す。
従来の終端部を採用した同図(a)では、ケーブル処
理長の図のようにl1となる。しかしながら、本考案の終
端部では、ケーブル処理長を、同図(b)のように、l1
より充分短いl2とすることが可能である。本考案は、T
型分岐のみならず、Y型、X型等の、複数の分岐につい
ても同様に適用可能である。
(考案の効果) 以上説明した本考案のケーブル気中終端部は、ケーブ
ル端末を受入れる樹脂モールド型の分岐ブッシングを設
け、この分岐ブッシングの雄型基部を、気中終端用磁器
製碍管の受容部に挿入するようにしたので、分岐ブッシ
ングの雄形基部が、ケーブルの布設方向に略垂直に立設
されていることから、ケーブルの湾曲部を必要としない
効果がある。また、気中終端部は碍管から構成され、耐
電圧特性も良好である。更に、分岐ブッシングの固定に
サドル状支持金具を用いたので、分岐ブッシングの形状
が簡単で注型が容易になり、組立作業等を簡略化するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のケーブル気中終端部実施例を示す縦断
面図、第2図はそのA−A線に沿う要部縦断面図、第3
図はケーブル処理長の従来との比較説明図、第4図は従
来一般の碍子タイプ気中終端箱一例を示す側面図、第5
図は従来のエポキシタイプT分岐気中終端部縦断面図で
ある。 1……ケーブル端末、2……分岐ブッシング、2a……雄
形基部、4……導棒、5……碍管、6……受容部、7…
…導体引出し棒、8……固定部材、9……シールドリン
グ、30……サドル状支持金具。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーブル端末を受入れる樹脂モールド型の
    分岐ブッシングと、この分岐ブッシングの雄形基部を受
    入れるための受容部を有する気中終端用磁器製碍管とか
    ら成り、前記分岐ブッシングの雄形基部は、当該分岐ブ
    ッシング上で前記ケーブルの布設方向に略垂直に立設さ
    れ、前記分岐ブッシングは、当該分岐ブッシングを取囲
    む支持金具により、前記磁気製碍管の底部に固定されて
    いることを特徴とするケーブル気中終端部。
JP10769290U 1990-10-15 1990-10-15 ケーブル気中終端部 Expired - Lifetime JP2521381Y2 (ja)

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JPH0464934U JPH0464934U (ja) 1992-06-04
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