JP3033909B2 - スリップオン式気中終端箱 - Google Patents

スリップオン式気中終端箱

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JP3033909B2
JP3033909B2 JP2261560A JP26156090A JP3033909B2 JP 3033909 B2 JP3033909 B2 JP 3033909B2 JP 2261560 A JP2261560 A JP 2261560A JP 26156090 A JP26156090 A JP 26156090A JP 3033909 B2 JP3033909 B2 JP 3033909B2
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insulator
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tube
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英雄 吉川
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昭和電線電纜株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、電力ケーブルと高電圧機器等を接続するた
めのスリップオン式気中終端箱に関する。
(従来の技術) 電力ケーブルと高電圧機器とを接続する部分や電力ケ
ーブルの終端には、例えば、第2図(a)に示すような
終端箱が使用される。
第2図(a)において、ケーブル1は、保護ケース2
を経て、碍管3の内部に立ち上げられ終端されている。
碍管3は、本体固定フランジ4を介して、図示しない基
台や高電圧機器のケースに固定されている。
また、ケーブル1の図示しない導体には、導体引出し
棒5が接続され、碍管3の頂部に引出されている。この
碍管3の頂部は、シールドリング6により電気的に保護
されている。また、碍管3の内部には、絶縁油,その他
の絶縁混和物7が充填されている。ここで、この絶縁混
和物7は、外気温の変化や送電電流により膨張,伸縮す
る。従って、碍管3の内部を絶縁混和物7で完全に満た
し密閉すると、内圧が異常に高まり、碍管3の破損等の
恐れがある。このため、従来一般に、碍管3の頂部に
は、適当な容積の空気室8を設けている。この空気室の
作用によって、高温下でも碍管3の内部が一定圧力に保
たれるよう設計されている。
尚、この空気室8は、図のように、シールドリング6
の内側に位置するように設定されており、電気的な弱点
になることはない。
一方、高電圧機器の構造によっては、第2図(b)に
示すように、碍管3を逆さに取付ける場合がある。
図において、碍管3は、機器の壁面10等に、碍子9を
介して吊下げ固定されている。ケーブル1は、碍管3の
頂部近傍で、図示しない端子を介して導体引出し棒5に
電気接続されている。また、ケーブル1の絶縁体11に
は、ゴムモールドストレスコーン13が嵌込まれ、これ
は、押し金具14により、エポキシユニット16に押付けら
れるような構成とされている。
尚、押し金具14は、スプリング15により付勢されてお
り、このスプリング15には、ケーブル1の遮蔽体12がリ
ード線12aを介して電気接続されている。
このような構成の従来の気中終端箱においては、第2
図(a)に示すような空気室を、碍管3の基部に設ける
ことができない。
即ち、第2図(c)に示すように、碍管3の基部3aは
本体固定フランジ4と一体化され、その上面に、エポキ
シユニット16の下部電極16aのフランジが重なるように
固定されている。下部電極16aと本体固定フランジ4と
は、何れも導電性金属から成り、これらは、碍管3の基
部3a近傍の電界緩和の役割を果しているが、この近傍に
絶縁混和物の液面を設けると、この部分で電界が乱れ、
絶縁破壊の原因となる。
従って、従来の場合、この下部電極16aに貫通孔16bを
設け、チューブ19を介してリーザバタンク18を接続す
る。このリザーバタンク18内に、絶縁混和物7を充填す
る。リザーバタンク17には、適当な容積の空気室18が設
けられる。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上記の第2図(b)及び(c)に示したよ
うに、従来気中終端箱を逆さに取付ける場合、気中終端
箱の上方に、別途リザーバタンク17を設け、その内部に
空気室18を形成する必要があり、絶縁混和物7の充填作
業が容易でないこと、及びリザーバタンク18の据付位置
の選択等が必要になるという問題があった。
これを解決するため、碍管3の内部を真空引きした
後、絶縁混和物7を、チューブ19を介して充填する真空
油填法等が採用されるが、これらの作業は極めて煩雑と
なり、又、絶縁混和物7の圧力調整作業等も必要とな
り、作業性向上の妨げとなっていた。
本発明は以下の点に着目してなされたもので、リザー
バタンク等を使用せず、気中終端箱を逆さに取付けする
ことができるスリップオン式気中終端箱を提供すること
を目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明のスリップオン式気中終端箱は、碍管基部に挿
入されたスリップオンユニットと前記碍管基部との間
に、前記碍管中に充填された絶縁混和物の液面を保持し
つつ、前記碍管中の内部圧力調整用の空気を収容する空
気室を設け、前記液面は、前記スリップオンユニットの
ベルマウス部より接地側に保持されていることを特徴と
するものである。
(作用) 以上の終端箱には、スリップオンユニットと碍管基部
部の間に空気室を設けた。その絶縁混和物液面は、スリ
ップオンユニット外周面に形成されたベルマウス部より
接地側に保持される。これによって、空気室は、スリッ
プオンユニットの下部電極とベルマウスの間において電
気的に保護され、リザーバタンク等無しに絶縁混和物の
圧力調整が可能となる。
(実施例) 以下、本発明を図の実施例を用いて詳細に説明する。
第1図は、本発明のスリップオン式気中終端箱実施例
を示し、(a)はその縦断面図,(b)はその要部拡大
縦断面図である。
図において、碍管3は、その基部に固定された本体固
定フランジ4及び碍子9を介して、図示しない機器の側
壁10に吊下げ固定されている。電力ケーブル1は、碍管
3の上方から挿入され、その導体先端に圧着された接続
端子22が、チューリップコンタクト23を介して導体引出
し棒6の一端に電気接続されている。
このケーブル1の絶縁体11外周には、ゴムモールドス
トレスコーン13が嵌込まれている。そして、このゴムモ
ールドストレスコーン13及びケーブル1の先端が、スリ
ップオンユニット20に挿入されている。
スリップオンユニット20は、エポキシモールド部25
と、接続端子22や導体引出し棒6の一端を取囲む半導電
部24、及び、図の上端に設けられた下部金具26から構成
される。
スリップオンユニット20の内面には、上記ゴムモール
ドストレスコーン13が、押し金具14及びスプリング15に
より所定圧力で押付けられている。スプリング15とケー
ブル1の遮蔽層12とは、リード線12aを介して電気接続
されている。そして、このスプリング15等を取巻くよう
に、保護ケース2が設けられている。また、碍管3の内
部には、絶縁混和物7が充填されている。
ここで、本発明のスリップオン式気中終端箱において
は、第1図(b)に示すように、絶縁混和物7の液面7a
が、碍管3の基部3aとスリップオンユニット20との間に
設けられた空気室30中に保持されるよう構成されてい
る。この空気室30は、スリップオンユニット20の下部金
具26と、導体リング状のアダプタ31と、スリップオンユ
ニット20のエポキシモールド部25、及び、碍管の基部3a
により取囲まれるよう形成されている。
また、エポキシモールド部25の外周面には、ベルマウ
ス部25aが形成されている。下部金具26からベルマウス
部25aに至るエポキシモールド部25の外壁面には、遮蔽
層32が形成され、電気的保護が図られている。
本発明の終端箱の場合、この空気室30内であって、ベ
ルマウス部25aよりも接地側、即ち下部金具26に近い側
に絶縁混和物7のの液面7aが保持されるように設定され
ている。
尚、第1図(b)において、下部金具26には保護ケー
ス2がボルト33により固定されており、下部金具26はア
ダプタ31に対しボルト32により固定され、アダプタ31は
本体固定フランジ4に対しボルト34により固定されてい
る。
以上の構成の本発明のスリップオン式気中終端箱にお
いては、空気室30を、碍管基部3aとスリップオンユニッ
ト20との間に設けたので、従来のような圧力補償用のリ
ザーバタンクを外部に設ける必要がない。
尚、この空気室の容積を、予め圧力調整に充分な値に
設定し、その液面を考慮した絶縁混和物の量を計量した
後、絶縁混和物を碍管3中に充填する作業を必要とす
る。このような場合、比較的低粘度の絶縁混和物を使用
すれば、予め第2図(a)に示したような状態で終端の
組立を行ない、上部から絶縁混和物を流し込んだ後、終
端箱を倒立させるようにして容易に施工を完了する。勿
論、この場合、空気室は、碍管3の頂部から基部へ移行
し、第1図(b)に示したような状態となる。
本発明は、以上の実施例に限らず、直接接続箱,L型接
続箱,T型接続箱等、全てのスリップオン式気中終端箱に
適用が可能である。
また、上記実施例では、スリップオンユニットとアダ
プタや保護ケースを、それぞれ別々のものとして説明し
たが、これらが一体になっている構成のものであっても
良い。
(発明の効果) 以上説明した本発明のスリップオン式気中終端箱によ
れば、特別なリザーバタンク等を外部に設ける必要がな
くなり、接地用のスペースが不要になる他、絶縁混和物
の充填作業等が容易になり、作業性の改善と低コスト化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のスリップオン式気中終端箱実施例を示
すもので、同図(a)はその縦断面図,(b)はその要
部拡大縦断面図、第2図は従来の気中終端箱を示し、
(a)は正立状態の終端箱部分縦断面図,(b)は倒立
状態の部分縦断面図,(c)は要部拡大縦断面図であ
る。 1……ケーブル、 2……保護ケース、 3……碍管、 3a……碍管の基部、 4……本体固定フランジ、 5……シールドリング、 6……導体引出し棒、 7……絶縁混和物、 20……スリップオンユニット、 25a……ベルマウス部、 30……空気室。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】碍管基部に挿入されたエポキシモールド部
    とこのエポキシモールド部を前記碍管に接続する下部金
    具とを備えるスリップオンユニットと前記碍管基部との
    間に、前記碍管中に充填された絶縁混和物の液面を保持
    しつつ、前記碍管中の内部圧力調整用の空気を収容する
    空気室を設け、前記液面は、前記エポキシモールド部に
    設けられたベルマウス部より接地側に保持されているこ
    とを特徴とするスリップオン式気中終端箱。
JP2261560A 1990-09-28 1990-09-28 スリップオン式気中終端箱 Expired - Lifetime JP3033909B2 (ja)

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