JPH06243157A - 自動取引装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、カードをうっかり忘れてしまった
顧客に対して、カードを使用しなくとも、顧客の電話番
号と暗証番号を入力するだけで簡単にキャッシングやク
レジットの返済が行えるようにできる。 【構成】この発明は、ホストコンピュータ４０からの確
認により返済を行うものにおいて、取引媒体なしによる
返済を指示し、この指示に応じて、電話番号と暗証番号
とを入力し、この入力された電話番号と暗証番号に対し
て、上記ホストコンピュータ４０による確認が行われた
際に、入金された現金によりキャッシングやクレジット
の返済処理を行うようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、外部装置からの確認
により返済を行う自動取引装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】現在、信販会社、及びクレジット会社等
から、キャッシング（融資を受ける）を行った場合、そ
のキャッシングの返済に自動取引装置にて、カードを使
用して返済したり、直接、足を運んで、信販会社、ある
いはクレジット会社へ返済にいったりしていた。しか
し、１人あたりのカード保有枚数の増大、および常時媒
体を携帯なければならない等のセキュリティ上の問題か
ら、改善策が望まれている。また、うっかり、カードを
忘れた顧客がキャッシングやクレジットの返済ができず
問題があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来、カードをうっか
り忘れてしまった顧客に対して、キャッシングやクレジ
ットの返済ができないという欠点があった。この発明
は、カードをうっかり忘れてしまった顧客に対して、キ
ャッシングやクレジットの返済ができる自動取引装置を
提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明の自動取引装置
は、外部装置からの確認により返済を行うものにおい
て、取引媒体なしによる返済を指示する指示手段、この
指示手段による指示に応じて、電話番号と暗証番号とを
入力する入力手段、返済貨幣を受入れる受入手段、およ
び上記入力手段による電話番号と暗証番号に対して、上
記外部装置による確認が行われた際に、上記受入手段に
より受入れられた貨幣により返済処理を行う処理手段か
ら構成されている。

【０００５】この発明の自動取引装置は、外部装置から
の確認により返済を行うものにおいて、取引媒体の有無
を指示する指示手段、この指示手段により取引媒体有り
が指示された際、上記取引媒体に対する借入処理あるい
は返済処理が行われる第１の処理手段、および上記指示
手段により取引媒体無しが指示された際、返済処理が行
われる第２の処理手段から構成されている。

【０００６】

【作用】この発明は、外部装置からの確認により返済を
行うものにおいて、取引媒体なしによる返済を指示し、
この指示に応じて、電話番号と暗証番号とを入力し、こ
の入力された電話番号と暗証番号に対して、上記外部装
置による確認が行われた際に、受入手段により受入れら
れた返済貨幣により返済処理を行うようにしたものであ
る。

【０００７】

【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。

【０００８】図１において、自動取引装置１とホストコ
ンピュータ（外部装置）４０とが、それぞれに設けられ
ているモデムＭ１とモデムＭ２とを介して接続されてい
る通信回線４１により、電文の送受が行われるように構
成されている。上記ホストコンピュータ４０には、顧客
ごとの口座情報が記憶されている顧客ファイル４２が設
けられている。この顧客ファイル４２口座情報は、顧客
の口座番号に対して、顧客の名前、住所、電話番号等の
顧客データ、暗証番号、当月のキャッシングやクレジッ
トの返済額、キャッシングやクレジットが返済済みか否
かを示すデータと取扱い日付が記憶されている。

【０００９】図２はこの発明に係わる自動取引装置１の
外観を示すものである。すなわち、自動取引装置１の筐
体１ａの前面には略Ｌ字形状の操作部２が形成されてい
る。この操作部２の水平面と垂直面の切替部には、紙幣
を多数枚一括して投入し得るとともに、紙幣の釣銭を受
取る紙幣挿入口３が設けられていて、この紙幣挿入口３
には開閉自在な扉４が設けられている。また、硬貨を多
数枚一括して投入し得るとともに、硬貨の釣銭を受取る
硬貨投入口５が設けられていて、この硬貨投入口５には
開閉自在な扉６が設けられている。

【００１０】また、操作部２の水平面には、タッチセン
サ内蔵のカラーＣＲＴ表示部７が設けられている。この
ＣＲＴ表示部７は操作手順、その他の情報をイラスト、
文字あるいは文言によってＣＲＴ画面に表示し、利用者
を誘導するとともに、その表示によって暗証番号、金
額、口座番号、取引の承認、確認あるいは取消などに応
じた表示部分を押圧することによりタッチセンサ（図示
しない）がそれを検知し、後述する主制御部２１への対
応する信号を出力するいわゆるキー操作が行われるもの
である。

【００１１】すなわち、たとえば「いらっしゃいませ」
という文言を表示するとともに、入金、出金、キャッシ
ング、キャッシング返済（クレジット返済）（カード有
り）、キャッシング返済（カード忘れ）等を選択するキ
ーの表示を行う。

【００１２】また、操作部２の垂直面には、暗証番号お
よび口座情報が記録されている取引媒体としての磁気カ
ードを挿入するカード挿入口８、通帳を挿入する通帳挿
入口９、および係員用の係員キー１０が設けられてい
る。

【００１３】また、筐体１ａには、紙幣口から紙幣以外
のものが挿入された場合に返却する異物返却口１１、お
よび顧客検知用の顧客センサ１２が設けられている。こ
の顧客センサ１２の検知により、一定時間来客がない場
合に、自動的にＣＲＴ表示部７のＣＲＴ画面の表示を消
し、来客があると自動的に表示するようにすることによ
り、電気節約、及びＣＲＴ画面の焼き付け防止を図って
いる。

【００１４】上記自動取引装置１は、図１に示すよう
に、全体を制御する主制御部２１、上記カード挿入口８
から挿入されたカードを受入れ、カード上の磁気ストラ
イプ部から暗証番号、口座番号などの口座情報を読取
り、また図示しないジャーナル用紙に取引内容等を記録
する磁気カードリード、ジャーナルプリント部２２、上
記通帳挿入口９から挿入された通帳の磁気ストライプ部
を読取るとともに通帳に取引内容等を記録する通帳プリ
ント部２３、上記紙幣挿入口３に挿入された紙幣を受入
れ、指定された金額の紙幣を上記紙幣挿入口３に払出す
紙幣入出金部２４、上記硬貨投入口５に投入された硬貨
を受入れ、指定された金額の硬貨を上記硬貨投入口５に
払出す硬貨入出金部２５、上記ＣＲＴ表示部７によって
構成される接客部２６、音声案内等を行うその他の制御
部２７、商用電源に接続する電源部２８、及び補助電源
部２９を具備している。

【００１５】上記主制御部２１は、制御用のＣＰＵ３
１、データが記憶されるメモリ３２、制御プログラムが
記憶されているハードディスク部（ＨＤＤ）３３、取引
に必要とするデータファイルが記憶されているフロッピ
ーディスク部（ＦＤＤ）３４、上記ＣＲＴ表示部７を制
御するＣＲＴ制御部３５、上記各部とＣＰＵ３１との信
号のやり取りをするインターフェース部３６、電文送受
信時の伝送制御をモデムＭ１を用いて行う伝送制御部３
７によって構成されている。図３は、この発明のシステ
ム構成を示す図である。

【００１６】図３において、自動取引装置１からホスト
コンピュータ４０へ対して、電話番号と暗証番号の情報
を顧客照会電文として送信する。それに対して、ホスト
コンピュータ４０側では顧客ファイル４１を検索し、本
当に取引した顧客が口座を持っているかどうか検索す
る。検索した結果、口座を持っていれば、次に、ホスト
コンピュータ４０へ登録してある暗証番号と入力した暗
証番号の一致チェックを行う。一致チェックした結果、
問題がなければ、ホストコンピュータ４０は顧客照会結
果ＯＫ電文を送信します。なお、この電文中には、顧客
データ、及び今回の返済（入金）金額データ情報が入っ
ています。

【００１７】問題がある場合（顧客ファイル検索ＮＧ又
は暗証番号一致ＮＧ）は、顧客照会結果ＮＧ電文を送信
し、処理を終了します。次に取引の情報（実際に入金さ
れた現金情報等）を取引要求電文としてホストコンピュ
ータ４０へ送信します。そして、ホストコンピュータ４
０側でその取引が成立すれば、取引応答電文（釣銭デー
タ）として自動取引装置へ送信します。

【００１８】次に、上記のような構成において、図３に
示す自動取引装置１とホストコンピュータ４０との電文
のやり取りを説明する図と、図４〜図８に示すフローチ
ャートを参照しつつ、カード忘れのキャッシング返済取
引動作を説明する。

【００１９】まず、顧客センサ１２のオンにより主制御
部２１は自動取引装置１に顧客が来客したと判断し（Ｓ
Ｔ１）、ＣＲＴ表示部７で「いらっしやいませ」という
顧客待画面を表示する（ＳＴ２）。この際、入金、出
金、キャッシング返済等の選択キーも表示されている。
この表示に応じて、顧客がキャッシング返済（カード忘
れ）キーを入力する。

【００２０】この入力に応じて、主制御部２１はキャッ
シング返済（カード忘れ）を判断し（ＳＴ３）、ＣＲＴ
表示部７で「電話番号を入力して下さい」という案内を
行う（ＳＴ４）。この案内に応じて、顧客が電話番号を
入力する（ＳＴ５）。この入力に応じて、主制御部２１
はＣＲＴ表示部７で「暗証番号を入力して下さい」とい
う案内を行う（ＳＴ６）。この案内に応じて、顧客が暗
証番号を入力する（ＳＴ７）。この入力に応じて、主制
御部２１は入力された電話番号と暗証番号を含むカード
忘れによるキャッシング返済の電文をホストコンピュー
タ４０に送信する（ＳＴ８）。この後、主制御部２１は
ＣＲＴ表示部７でホストコンピュータとの交信中を案内
表示する（ＳＴ９）。

【００２１】ホストコンピュータ４０は、カード忘れに
よるキャッシング返済の電文を受信した場合（ＳＴ３
１）、電話番号に対応する顧客ファイル４２内の口座を
検索する（ＳＴ３２）。ホストコンピュータ４０は電話
番号に対応する口座がなかった場合（ＳＴ３３）、口座
なしによる顧客照会結果のＮＧを自動取引装置１の主制
御部２１へ送信する（ＳＴ３４）。

【００２２】また、ステップ３３で、電話番号に対応す
る口座が有った場合、ホストコンピュータ４０は口座内
の暗証番号と受信電文内の暗証番号とを照合する（ＳＴ
３５）。この照合の結果、不一致の場合（ＳＴ３６）、
ホストコンピュータ４０は暗証不一致による顧客照会結
果のＮＧを自動取引装置１の主制御部２１へ送信する
（ＳＴ３７）。

【００２３】また、ステップ３６で、暗証が一致してい
た場合、ホストコンピュータ４０は顧客ファイル４２の
対応する口座から顧客の名前、住所等の顧客データおよ
びクレジット返済額を読出し、顧客照会結果がＯＫ、お
よび顧客データ、キャッシング返済額を自動取引装置１
の主制御部２１へ送信する（ＳＴ３８）。

【００２４】そして、ホストコンピュータ４０からの顧
客照会結果を受信した際に（ＳＴ１０）、顧客照会結果
がＮＧの場合（ＳＴ１１）、主制御部２１は、ＣＲＴ表
示部７でエラーつまり取引ができない旨を案内表示し
（ＳＴ１２）、ステップ１の顧客待画面に戻る。

【００２５】また、ステップ１１で、ホストコンピュー
タ４０から顧客照会結果がＯＫの場合、主制御部２１
は、ＣＲＴ表示部７で「顧客データおよびキャッシング
返済額を確認し、現金の入金方法を選択して下さい」と
いう案内が行われるとともに、顧客データおよびキャッ
シング返済額を表示し、しかも「紙幣と硬貨、「紙幣の
み」、「硬貨のみ」の選択キーも案内表示する（ＳＴ１
３）。この案内に応じて、現金の入金方法を選択し（Ｓ
Ｔ１４）、この選択した現金の入金方法にそって紙幣や
硬貨を対応する挿入口に挿入する（ＳＴ１５）。

【００２６】この挿入された現金は紙幣入出金部２４、
硬貨入出金部２５により計数処理され、その計数結果が
主制御部２１へ出力される（ＳＴ１６）。主制御部２１
はその計数結果としての受入れ金額をＣＲＴ表示部７で
表示し、確認の案内を行う（ＳＴ１７）。この案内に応
じて取消しが指示された際に（ＳＴ１８）、主制御部２
１は現金の返却処理を実行し（ＳＴ１９）、ステップ１
３に戻る。また、ステップ１６で、受入れ金額がキャッ
シング返済額に満たなかった場合、主制御部２１は、入
金金額不足を案内し、ステップ１３に戻る。

【００２７】また、上記ステップ１８で、確認が指示さ
れた際に、主制御部２１は、入金金額を含む取引要求電
文をホストコンピュータ４０へ送信する（ＳＴ２０）。
この後、主制御部２１はＣＲＴ表示部７でホストコンピ
ュータとの交信中を案内表示する（ＳＴ２１）。

【００２８】ホストコンピュータ４０は入金金額を含む
取引要求電文を受信した場合（ＳＴ４１）、受信した電
文内の入金金額と上記キャッシング返済額とを比較する
（ＳＴ４２）。この比較の結果、入金金額とキャッシン
グ返済額とが同じ場合（ＳＴ４３）、ホストコンピュー
タ４０は、顧客ファイル４２の顧客データに対応してキ
ャッシング返済済みのデータを取扱い日付とともに記憶
し（ＳＴ４４）、また釣り銭なし情報を含む応答電文を
主制御部２１へ送信する（ＳＴ４５）。

【００２９】また、上記ステップ４３で、入金金額がキ
ャッシング返済額よりも大きい場合、ホストコンピュー
タ４０は、顧客ファイル４２の顧客データに対応する口
座にキャッシング返済済みのデータを取扱い日付ととも
に記憶し（ＳＴ４６）、また釣り銭金額情報を含む応答
電文を主制御部２１へ送信する（ＳＴ４７）。

【００３０】そして、ホストコンピュータ４０から応答
電文を受信した際に（ＳＴ２２）、主制御部２１は、磁
気カートリ−ダ、ジャーナルプリンタ部２２により印刷
されたレシートを図示しない発行口から発行し、釣り銭
がある場合、その釣り銭を紙幣入出金部２４、硬貨入出
金部２５により紙幣挿入口３や硬貨投入口５から払出
し、取引を終了する（ＳＴ２３）。

【００３１】上記したように、ホストコンピュータから
の確認により返済を行うものにおいて、取引媒体なしに
よる返済を指示し、この指示に応じて、電話番号と暗証
番号とを入力し、この入力された電話番号と暗証番号に
対して、上記ホストコンピュータによる確認が行われた
際に、入金された現金によりキャッシングやクレジット
の返済処理を行うようにしたものである。

【００３２】これにより、カードをうっかり忘れてしま
った顧客に対して、カードを使用しなくとも、顧客の電
話番号と暗証番号を入力するだけで簡単にキャッシング
やクレジットの返済が行えるようにできる。

【００３３】すなわち、従来の、カードを所持していな
ければ、キャッシングやクレジットの返済が不可能な問
題を解決し、カードを所持していなくても（手ぶらで）
キャッシングやクレジットの返済ができる。

【００３４】

【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
カードをうっかり忘れてしまった顧客に対して、キャッ
シングやクレジットの返済ができる自動取引装置を提供
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例における自動取引装置の電
気回路を示すブロック図。

【図２】図１の自動取引装置の全体の外観を示す斜視
図。

【図３】自動取引装置とホストコンピュータとの電文の
やり取りを説明する図

【図４】カード忘れのキャッシング返済取引動作を説明
するためのフローチャート。

【図５】カード忘れのキャッシング返済取引動作を説明
するためのフローチャート。

【図６】カード忘れのキャッシング返済取引動作を説明
するためのフローチャート。

【図７】カード忘れのキャッシング返済取引動作を説明
するためのフローチャート。

【図８】カード忘れのキャッシング返済取引動作を説明
するためのフローチャート。

【符号の説明】

１…自動取引装置、２１…主制御部、４０…ホストコン
ピュータ（外部装置）。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外部装置からの確認により返済を行う自
   動取引装置において、 取引媒体なしによる返済を指示する指示手段と、 この指示手段による指示に応じて、電話番号と暗証番号
   とを入力する入力手段と、 返済貨幣を受入れる受入手段と、 上記入力手段による電話番号と暗証番号に対して、上記
   外部装置による確認が行われた際に、上記受入手段によ
   り受入れられた貨幣により返済処理を行う処理手段と、 を具備したことを特徴とする自動取引装置。
2. 【請求項２】 外部装置からの確認により返済を行う自
   動取引装置において、 取引媒体の有無を指示する指示手段と、 この指示手段により取引媒体有りが指示された際、上記
   取引媒体に対する借入処理あるいは返済処理が行われる
   第１の処理手段と、 上記指示手段により取引媒体無しが指示された際、返済
   処理が行われる第２の処理手段と、 を具備したことを特徴とする自動取引装置。