JPH06242967A - バッファ操作方法及びバッファ管理装置 - Google Patents

バッファ操作方法及びバッファ管理装置

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Publication number
JPH06242967A
JPH06242967A JP2663393A JP2663393A JPH06242967A JP H06242967 A JPH06242967 A JP H06242967A JP 2663393 A JP2663393 A JP 2663393A JP 2663393 A JP2663393 A JP 2663393A JP H06242967 A JPH06242967 A JP H06242967A
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JP
Japan
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buffer
time
data processing
name
processing system
Prior art date
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Application number
JP2663393A
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English (en)
Inventor
Keiichi Shimizu
桂一 清水
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Publication of JPH06242967A publication Critical patent/JPH06242967A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のプロセスが共通にアクセス可能なバッ
ファを引き継いで処理を行うデータ処理システムにおい
て、プロセスのミスや障害によって、当該のプロセス内
部でバッファが停滞した場合に、ミスのあるプロセスを
特定し、さらに原因の解析を容易にするバッファ操作方
法およびバッファ操作装置を提供する。 【構成】 バッファの使用権を取得した際、使用を開始
するプロセスの名前、現時刻、他詳細情報のうち、少な
くとも使用を開始するプロセスの名前をスタンプする方
法と所定のスタンプ領域を有している。 【効果】 スタンプ領域からの情報により、バッファの
停滞原因の早期発見、解析が容易になり、プロセスのミ
スの早期低減が可能なバッファ操作方法およびバッファ
操作装置の提供を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータ等による
データ処理システムにおいて、特に、複数のプロセスが
共通にアクセス可能なバッファを引き継いで処理を行う
データ処理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、例えば、社団法人トロン協会が
出版している「原典CTRON大系通信制御インタフェ
ース 各層共通・基本通信制御編」1989年7月10
日頁20〜21に記載されている、プロセス間で共通に
アクセス可能なバッファを有する従来のバッファ操作方
式を説明する図である。
【0003】この図におけるバッファ操作方式において
は、一つのバッファを二つのプロセスが共通に使用する
ことが想定されている。バッファ管理プロセス1(以
下、単にバッファ管理1と言う)は、複数のプロセスに
よって共通にアクセス可能なバッファ2を一括して管理
している。次に図8に基づいて、動作を説明する。プロ
セスAは、バッファ管理1にバッファ2の一つの使用権
を取得(以下、単に取得と言う)するための要求をす
る。バッファ管理1は未使用のバッファがあれば、その
メモリ上の一つのアドレスをプロセスAに提示し、前記
バッファが使用中である旨記録する。使用中と記録され
た前記アドレスのバッファ2を取得したプロセスAが、
そのバッファを取得(GET)したことになる。その
後、バッファ2はプロセスAによる操作が行われる。こ
こでプロセスAによる操作とは、例えば、プロセスAに
よりバッファ2に情報Aが書き込まれる操作である。
【0004】次に、プロセスAからプロセスBに、メッ
セージ通信を行い、バッファ2の使用権がプロセスAか
らプロセスBへ移る。その後、バッファ2はプロセスB
による操作が行われる。ここでプロセスBによる操作と
は、例えば、プロセスBによりバッファ2に情報Bが書
き込まれる操作である。また、この時バッファ管理1に
おけるバッファ2の状態は使用中のまま変化しない。
【0005】バッファ2のプロセスBによる操作後、プ
ロセスBはバッファ2をバッファ管理1へ返却(FRE
E)する。バッファ管理1は、解放されたバッファ2の
状態を未使用状態に設定する。
【0006】図9は任意の一個のバッファが、2個以上
のプロセスにより連鎖的に引き継がれる場合の、前記プ
ロセスの操作を説明するための図である。次に動作につ
いて説明する。プロセスAがバッファ2をバッファ管理
1より取得した後、バッファ2はプロセスB〜Eまで引
き継がれ、各プロセスでバッファ操作が行われる。最終
的にプロセスEがバッファを返却する。
【0007】図10に各プロセスにおけるバッファの操
作のフローチャートを示す。この図は、図9で示した共
通のバッファ2を使用する複数のプロセスのバッファ操
作のフローチャートである。プロセスAが、まずバッフ
ァ管理1よりバッファ2を取得する。プロセスAはバッ
ファ2に所定の操作をし、次のプロセスBへメッセージ
を送信し、バッファ2を渡す。その後プロセスAは、必
要ならば再びバッファ管理1よりバッファ2を取得す
る。プロセスAよりバッファ2を引き継いだプロセスB
は、バッファ2に所定の操作を加え、次のプロセスへバ
ッファ2を渡す。この後プロセスBは必要ならば、再び
プロセスAからのメッセージ受信待ちとなる。
【0008】当該のバッファ2を最後に使用するプロセ
スEは、メッセージ受信時にバッファを受取り、このバ
ッファへの操作終了後、バッファ2をバッファ管理1へ
返却する。この後プロセスEは必要ならば、再びメッセ
ージ受信待ちとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、同一の
バッファを複数のプロセスがアクセスし、アクセスが多
段におよぶようなデータ処理において、プロセスのミス
(バグ)等による障害により、当該のプロセス内部でバ
ッファが停滞、またはプロセスが解放されないまま浮い
てしまった場合、ミスや障害のあるプロセスを特定する
のが困難であるという問題点があった。以下にその具体
例を示す。
【0010】図11は、プロセスDのミスにより、バッ
ファ2a〜2eがプロセスD内部で停滞してしまった例
を示している。この時、バッファ2a〜2eはプロセス
Eに引き継がれないため、プロセスDは開放されず、浮
いた状態のままとなる。このように、図9で示めすよう
な正常なデータ処理情報は不可能となり、バッファが途
中で停滞したものとなる。
【0011】または、プロセスDの他のミス、例えばプ
ロセスDが必要個数以上のバッファ2の取得を要求する
ミスが生じ、未使用のバッファ2が無くなるまで、バッ
ファ2の取得を要求した場合、未使用のバッファ2が足
りなくなり、プロセスAがバッファ2を取得することが
できず、プロセスAは、処理を停滞させ浮いたままの状
態となり、目的とするデータ処理を実行することが不可
能である。この時バッファ管理1におけるバッファ2の
使用中のアドレスは特定できるが、そのアドレスのバッ
ファがどのプロセスで使用されているかは不明であり、
バッファを使用しているプロセス名は判別できない。ま
た、このようなバッファ操作方式では、最終的に未使用
のバッファが全く無くなるまで、ミスが検出されないと
いった問題点がある。
【0012】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたもので、プロセスのミスや障害によって、
バッファがプロセス内部に停滞してしまった場合、ミス
や障害を起こしたプロセス名を特定する手段を提供し、
停滞したことをオンタイムで検出するバッファ操作方
法、及びバッファ操作装置の実現を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数のプロセ
スが共通にアクセス可能なバッファを有するデ−タ処理
システムにおけるバッファ操作方法において、プロセス
がバッファの使用権を取得後、使用権を取得したプロセ
スの名前が前記データ処理システム内の所定のスタンプ
領域にスタンプする方法を有している。
【0014】または、複数のプロセスが共通にアクセス
可能なバッファを有するデ−タ処理システムにおけるバ
ッファ操作方法において、プロセスがバッファの使用権
を取得後、使用権を取得したプロセスの名前と現時刻と
が前記データ処理システム内の所定のスタンプ領域にス
タンプする方法を有している。
【0015】または、複数のプロセスが共通にアクセス
可能なバッファを有するデ−タ処理システムにおけるバ
ッファ操作装置において、プロセスが使用するバッファ
の使用時間を計測する手段と、この計測した使用時間が
一定時間を越えた場合、警告信号を発生する警告手段と
を有している。
【0016】あるいは、CTRON(Communication TR
ON)によるプロセス間メッセージ通信に係るバッファ操
作方法において、プロセスがバッファの使用権を取得
後、使用権を取得したプロセスの名前を所定のスタンプ
領域にスタンプする方法を有している。
【0017】
【作用】本発明において、所定のスタンプ領域に、バッ
ファを取得したプロセスの名前をスタンプすることによ
り、あるプロセスのミスによってバッファの空きがなく
なってしまった場合、スタンプ領域を解析することによ
り、ミスのあるプロセス名を一意に特定できる。
【0018】または、スタンプ領域にプロセスの名前の
他、現時刻もスタンプすることにより、スタンプされる
時刻は、バッファの使用開始時間であり、この使用開始
時間とデータ処理システムの現時刻との差をとり、この
差が一定以上となった時、バッファが停滞していると判
断させ、デ−タ処理システムに対して、バッファの停滞
の警告信号を発生させ、さらに、その警告により、デ−
タ処理を停止させる等が可能であり、バッファの停滞の
早期発見、原因解析が容易になり、プロセスのミスの早
期低減を容易にする。
【0019】または、プロセスが使用するバッファの使
用時間を計測する手段と、この使用時間が一定時間を越
えた場合、停滞の警告信号を発生させる警告発生手段を
備え、デ−タ処理システムに対して、プロセス内のバッ
ファの停滞の警告信号を発生させ、さらに、その警告に
より、デ−タ処理を停止させる等が可能であり、バッフ
ァ停滞の早期発見、原因解析が容易になり、プロセスの
ミスの早期低減を容易とする。
【0020】あるいは、CTRON(Communication TR
ON)によるプロセス間メッセージ通信に係るバッファ操
作方法において、プロセスがバッファの使用権を取得し
た後、使用権を取得したプロセスの名前を、所定のスタ
ンプ領域スタンプすることにより、スタンプ領域を解析
することにより、あるプロセスのミスによってバッファ
の空きがなくなってしまった場合、スタンプ領域を解析
することにより、ミスのあるプロセス名を一意に特定で
きる。
【0021】
【実施例】
実施例1.図1は本発明のー実施例を示すものであり、
1〜4は従来技術で説明したものと全く同ーのものであ
る。8はバッファ中に設けられたスタンプ領域を示して
おり、このスタンプ領域は、本実施例において特徴的で
あり、バッファを使用するプロセス名、バッファの使用
開始時刻である現時刻、プロセスのミスを解析するため
の他詳細情報からなる。
【0022】次に動作について説明する。図1において
プロセスAが、バッファ管理1にバッファ2を一つ要求
する。バッファ管理1は未使用のバッファ2があれば、
そのバッファ2をプロセスAに提示後、そのバッファ2
を使用中と認識する。以上より、プロセスAは、そのバ
ッファ2を取得(GET)する。
【0023】プロセスAはバッファ取得後、本実施例に
おいて特徴的であるスタンプ領域に、プロセス名、現時
刻、他詳細情報をスタンプする。ここで、詳細情報はプ
ロセスのミスが生じた際、できるかぎり容易にミスの箇
所を特定できるよう、プロセスが独自に定義したもの
で、例えばプロセスで用いる特定ファイルのデータ等で
ある。つぎに、プロセスAはバッファ2に対して操作を
行い、例えば情報Aを書き込んだとする。この後、プロ
セスAはプロセスBにメッセージ通信を行い、バッファ
2のアドレスがプロセスBに提示される。この時、バッ
ファ2は使用権をプロセスBに移行する。この後プロセ
スAは必要ならば、再びバッファの取得を繰り返す。
【0024】プロセスBはバッファ2をプロセスAから
取得すると、プロセスBは、本実施例において特徴的で
あるスタンプ領域に、プロセス名、現時刻、他詳細情報
をスタンプする。このとき、プロセスAが押したスタン
プ内容は消去され、プロセスBが押したスタンプ内容が
上書き(以下、単に上書きと言う)される。つぎに、プ
ロセスBは同一のバッファ2に対して操作を行い、例え
ば情報Bを書き込む。この後、プロセスBは、バッファ
2のデータ処理を必要とし無くなったとき、プロセスB
はバッファ2をバッファ管理1へ返却(FREE)す
る。ここで、バッファ管理1は、解放されたバッファ2
の状態を未使用状態に設定する。この後プロセスBは必
要ならば、再びバッファの取得を繰り返す。
【0025】以上プロセスがバッファ2を取得後、プロ
セスがバッファ2にスタンプする際の動作説明を行っ
た。さらに、図9にプロセスが2個以上となった場合を
示す。また、この場合の各プロセスのバッファ操作のフ
ローチャートを図2に示す。以下、図2、図9による動
作説明を行う。
【0026】バッファ2がプロセスAからプロセスBに
引き継がれる場合の動作については、上記において説明
を行った。さらに、同様の動作がプロセスBからプロセ
スC、プロセスCからプロセスD,プロセスDからプロ
セスEと順次行われる。この時、バッファ2を最後に使
用するプロセスEは、メッセージ受信時にバッファ2を
受け取り、まずバッファ2にスタンプを上書きする。バ
ッファ操作終了後、バッファ2をバッファ管理1へ返却
する。この後プロセスEは必要ならば、再びメッセージ
受信待ちとなる。
【0027】ここで、あるプロセスのミスによって、一
定時間を越えて一つのプロセス内にバッファ2が停滞
し、使用可能なバッファがなくなってしまった場合、バ
ッファ管理1はバッファ2の取得要求に応じられなくな
り、何らかのミスが発覚する。このとき、バッファ管理
1が管理する使用中のバッファ2を解析することによ
り、停滞したプロセス名を確定できる。この確定は、ス
タンプ領域にプロセスの名前をスタンプすることにより
可能である。
【0028】本実施例においては、プロセス中でのバッ
ファの使用状態の詳細情報をバッファの属性として、ス
タンプしているので、プロセスのミスの解析がより容易
になる。さらに、バッファの使用開始時間である現時刻
をスタンプしている。この使用開始時間とデータ処理シ
ステムの現時刻との差をとり、この差が一定以上となっ
た時、バッファが停滞していると判断し、デ−タ処理シ
ステムに対して、バッファの停滞警告信号をオンタイム
で発生させる。さらに、その警告信号により、デ−タ処
理を停止させる等が可能であり、バッファの停滞の早期
発見、原因解析が容易になり、プロセスのミスの早期低
減を容易にする。
【0029】実施例2.上記実施例1ではプロセス領域
でスタンプ操作を管理していたが、本実施例では、プロ
セス領域以外のバッファ管理領域でスタンプ操作を管理
する。このバッファ管理領域は、スタンプ操作に係るス
タンプ領域を有し、このスタンプ領域は各バッファ毎に
対応するアドレスが各々に割り付けられている。
【0030】図3は本実施例における、スタンプ方法の
フローチャートを示し、ある任意のプロセスにバッファ
を引き継ぎ、引継ぎ後、前記任意のプロセスが、前記バ
ッファをプロセスBに渡すまでのフローチャートを示
す。次に動作説明を行う。初めに、ある任意のプロセス
が、他のプロセスよりバッファを引き継ぐ時、前記任意
のプロセスは、引き継ぎのメッセージを受ける。前記バ
ッファを引き継ぐようメッセージを受けた前記任意プロ
セスは、バッファ管理にスタンプを要求する。前記任意
プロセスより、スタンプの要求を受信したバッファ管理
は、まずデータ処理システムより現時刻を取得し、前記
プロセスから提示されたプロセス名、プロセスのミスを
解析するための他詳細情報とともに前記バッファのスタ
ンプ領域へ、その内容を上書きする。
【0031】図4は本実施例における、バッファ管理領
域の一例を図示したものである。バッファ管理領域は、
バッファの使用状況を表すフラグの他に、上記実施例1
にて定義したスタンプ情報、およびバッファの使用時間
をカウントするタイムカウント値が含まれている。この
ように、プロセス領域以外のバッファ管理領域でスタン
プ操作を管理することにより、スタンプの管理が容易と
なるだけでなく、バッファを操作するプロセス群の処理
が軽減される。
【0032】実施例3.図5は本実施例を説明するため
のものであり、実施例1で示したスタンプ領域をCTR
ONの通信制御インタフェースで使用するバッファに適
用したものである。CTRON通信によるバッファはイ
ンフォメーションブロックと呼ばれ、このインフォーメ
ーションブロック9は、バッファ2のアドレスを設定す
るdatalocationと、プロセスによるバッ
ファ2へのデータ書き込み開始位置を設定するstar
bytepositionと、複数のバッファ内
の全データ長を設定するdatalengthと、ユ
−ザプロセス情報の書き込み開始位置を設定するsta
rtbytepositionを有する。本実施例
では、バッファ2のbufferblockdat
lengthの後からstartbytepo
sitionで示されるアドレスまでの間の空き領域に
スタンプ情報を設定する。
【0033】このような設定は、スタンプ領域を実施例
2で説明したように、バッファ管理領域内に設けること
も可能である。
【0034】実施例4.図4は本実施例を示すものであ
り、特に、バッファ管理領域内に、バッファの使用時間
を計測するためのタイムカウント値を有することを特徴
とする。このタイムカウント値は、バッファ毎に一対一
に対応しており、バッファ使用開始とともに、バッファ
管理により一定周期でインクリメントされる。
【0035】次にバッファ管理の動作を記述する。図
6,図7はバッファ停滞を自動的に検出する際のバッフ
ァ管理のフローチャートを示したものである。図6はユ
ーザからの要求によって動作する機能部を示しており、
図7は周期的に動作する機能部を示している。
【0036】次にその動作を説明する。周期時間をカウ
ントする周期タイマの起動は、デ−タ処理システム内の
バッファ管理の起動と同時に行う。バッファ管理は、バ
ッファ取得の要求を受信すると、使用するバッファを決
定し、そのバッファのスタンプ領域にスタンプを押す。
このとき、タイムカウント値は初期値に設定後、インク
リメントを開始する。このタイムカウント値が、一定時
間(この一定時間はデータ処理システムに依存する)を
越えた場合、データ処理システムに警告信号を発生させ
る。さらにこの警告信号により、プロセスのミスや障害
によってバッファが停滞してしまったと判断し、データ
処理システムを停止させる等が可能である。
【0037】また、プロセスにミスが無い場合は、プロ
セスによるバッファの操作を正常に終了した後、バッフ
ァ管理が、バッファの開放を受信すると、バッファ管理
は、タイムカウント値を初期値に設定し、スタンプ情報
をクリアする。
【0038】以上のように、プロセスが使用するバッフ
ァの使用時間を計測する手段を備えることにより、一定
時間を越えて一つのプロセス内にバッファが停滞してい
ることを検出し、システムに対してオンタイムで警告信
号を発生することが可能である。
【0039】上記実施例1〜4においては、バッファを
使用するユーザがプロセスであったが、ユーザはタスク
であっても一つのサブルーチンであってもかまわない。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において、
スタンプ領域にプロセスの名前だけがスタンプされるバ
ッファ操作方法とした場合、プロセスのミスでバッファ
が停滞し、最終的に未使用のバッファがなくなった時、
初めてミスが検出されるが、停滞の原因となったプロセ
スの名前は、停滞したバッファのスタンプ領域に記載さ
れおり、バッファの解析によりプロセスの名前の特定が
行われ、バッファの停滞原因の発見、解析が容易とな
り、プロセスのミスの低減を容易とするバッファ操作方
法を可能とする。
【0041】または、スタンプ領域にプロセスの名前、
バッファの使用開始時刻である現時刻をスタンプした場
合、このバッファの使用開始時刻とデ−タ情報システム
の現時刻との時間差をとり、この時間差が一定時間を越
えて一つのプロセス内で継続して使用されているかどう
かを判断することが可能である。さらにこのバッファ
が、ある一定時間を越えて継続して使用されていること
を検出した場合、デ−タ処理システムに対して、バッフ
ァの停滞の警告信号をオンタイムで発生させたり、デ−
タ処理を停止させる等が可能であり、バッファの停滞原
因の早期発見、解析が容易になり、プロセスのミスの早
期低減を可能とするバッファ操作方法を可能とする。
【0042】または、プロセスが使用するバッファの使
用時間を計測する手段と、この使用時間が一定時間を越
えた場合、システムに対してバッファ停滞の警告信号を
オンタイムで発生させる警告手段を備えることが可能で
あり、この警告によりプロセスのミスの早期発見、解析
が容易になり、プロセスのミスの早期低減を可能とする
バッファ管理装置を可能とする。
【0043】あるいは、CTRON(Communication TR
ON)によるプロセス間メッセージ通信に係るバッファ操
作方法において、プロセスがバッファの使用権を取得し
た後、使用権を取得したプロセスの名前を所定のスタン
プ領域にスタンプするためのスタンプ領域を有すること
により、あるプロセスにミスが生じた場合、スタンプ領
域を解析することによりどのプロセスのミスかを一意に
特定でき、バッファの停滞原因の発見、解析が容易とな
り、プロセスのミスの低減を容易とするバッファ操作方
法を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバッファ操作方法の、好適な実施
例を説明する図である。特にスタンプ領域を設定したバ
ッファ操作方法を説明する図である。
【図2】本発明の実施例1に係る、バッファを使用する
各プロセスの、バッファ操作を説明するフローチャート
である。
【図3】本発明の実施例2に係る、バッファを使用する
各プロセスおよびバッファ管理の、バッファ操作を説明
するフローチャートである。
【図4】本発明の実施例2及び、実施例4に係る、バッ
ファ管理領域内部の情報配置を説明する図である。
【図5】本発明の実施例3に係る、CTRON通信制御
インタフェースの、インフォメーションブロックおよび
バッファの構成を説明する図である。
【図6】本発明の実施例4に係る、停滞を自動的に検出
する機構を備えたバッファ操作を説明するフローチャー
トである。
【図7】本発明の実施例4に係る、停滞を自動的に検出
する機構を備えたバッファ操作を説明するフローチャー
トである。
【図8】従来のバッファ操作方式を説明する図である。
【図9】バッファが複数のプロセスに引き継がれて処理
される、データ処理システムを説明する図である。
【図10】従来のバッファ操作方式による、バッファ操
作を説明するフローチャートである。
【図11】従来のバッファ操作方式による問題点を説明
する図である。
【符号の説明】
1 バッファ管理プロセス 2、2a〜2e バッファ 8 スタンプ 9 インフォメーションブロック
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】実施例3.図5は本実施例を説明するため
のものであり、実施例1で示したスタンプ領域をCTR
ONの通信制御インタフェースで使用するバッファに適
用したものである。CTRON通信によるバッファはイ
ンフォメーションブロックと呼ばれ、このインフォーメ
ーションブロック9は、バッファ2のアドレスを設定す
るdatalocationと、プロセスによるバッ
ファ2へのデータ書き込み開始位置を設定するstar
bytepositionと、複数のバッファ内
の全データ長を設定するdatalengthを有す
る。本実施例では、バッファ2のbufferblo
ckdatalengthの後からstart
ytepositionで示されるアドレスまでの間
の空き領域にスタンプ情報を設定する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のプロセスが共通にアクセス可能な
    バッファを有するデ−タ処理システムにおけるバッファ
    操作方法において、プロセスがバッファの使用権を取得
    後、使用権を取得したプロセスの名前が前記データ処理
    システム内の所定のスタンプ領域にスタンプされること
    を特徴とするバッファ操作方法。
  2. 【請求項2】 複数のプロセスが共通にアクセス可能な
    バッファを有するデ−タ処理システムにおけるバッファ
    操作方法において、プロセスがバッファの使用権を取得
    後、使用権を取得したプロセスの名前と現時刻とが前記
    データ処理システム内の所定のスタンプ領域にスタンプ
    されることを特徴とするバッファ操作方法。
  3. 【請求項3】 複数のプロセスが共通にアクセス可能な
    バッファを有するデ−タ処理システムにおけるバッファ
    操作装置において、プロセスが使用するバッファの使用
    時間を計測する手段と、この計測した使用時間が一定時
    間を越えた場合、警告信号を発生する警告手段とを有す
    ることを特徴とするバッファ管理装置。
  4. 【請求項4】 CTRON(Communication TRON)によ
    るプロセス間メッセージ通信に係るバッファ操作方法に
    おいて、プロセスがバッファの使用権を取得後、使用権
    を取得したプロセスの名前を所定のスタンプ領域にスタ
    ンプすることを特徴とするバッファ操作方法。
JP2663393A 1993-02-16 1993-02-16 バッファ操作方法及びバッファ管理装置 Pending JPH06242967A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8495651B2 (en) 2003-07-22 2013-07-23 Kabushiki Kaisha Toshiba Method and system for performing real-time operation including plural chained tasks using plural processors

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8495651B2 (en) 2003-07-22 2013-07-23 Kabushiki Kaisha Toshiba Method and system for performing real-time operation including plural chained tasks using plural processors

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