JPH06242754A - 画像情報処理方法及び画像情報処理装置 - Google Patents

画像情報処理方法及び画像情報処理装置

Info

Publication number
JPH06242754A
JPH06242754A JP5028155A JP2815593A JPH06242754A JP H06242754 A JPH06242754 A JP H06242754A JP 5028155 A JP5028155 A JP 5028155A JP 2815593 A JP2815593 A JP 2815593A JP H06242754 A JPH06242754 A JP H06242754A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
pixel
image data
original image
bits
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5028155A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsugi Kobayashi
貢 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP5028155A priority Critical patent/JPH06242754A/ja
Priority to US08/128,476 priority patent/US5596349A/en
Publication of JPH06242754A publication Critical patent/JPH06242754A/ja
Priority to US08/597,119 priority patent/US5784040A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】LCDディスプレイのための画像処理において
擬似表現による多階調化によって原画像に近い画像表示
を図ること。 【構成】第〔N,n〕の画素の原画像データと、第〔N
−1,n〕の画素の原画像データの差分をとり、該差分
が一定値を超えた場合は、第〔N,n〕の画素の原画像
データの上位Lビットを第〔N,n〕の画素の画像表示
データとして残余の下位ビットのデータを第〔N,n〕
の画素の誤差成分データとして保持し、差分が一定値を
超えない場合は、第〔N,n〕の原画像データと、第
〔N−1,n〕の画素の誤差成分データとを加算処理し
て第〔N,n〕の画素の補正画像データを生成し、その
上位Lビットを第〔N,n〕の画素の画像表示データと
し、残余の下位ビットのデータを第〔N,n〕の画素の
誤差成分データとして保持し、かつ一定枚数のフレーム
毎に、誤差成分データを清算すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像情報処理方法及び画
像処理装置に関し、更に詳しく言えば、デジタルドライ
バによるLCDディスプレイの階調表示を多階調化する
ための画像処理方法及び画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例に係る画像処理方法、とりわけL
CDディスプレイの多階調化に関して、本発明の発明者
によって、フレーム間誤差拡散法という方法が提案され
ている。この方法は、あるフレームの画素に対応する原
画像データと画像表示データとの誤差分である誤差デー
タを、次のフレームの画素であって、かつあるフレーム
の画素と同一位置の画素の原画像データに加算し、それ
に基づいて画像表示データを作成することで、多階調化
を図る方法である。
【0003】以下に従来例に係るフレーム間誤差拡散法
を実現する画像情報処理装置について図8を参照しなが
ら説明する。従来例に係る画像情報処理装置は、不図示
の原画像データを出力する出力部と、LCDディスプレ
イを駆動するLCDドライバとの間に設けられており、
8ビットの原画像データを圧縮して、4ビットの画像表
示用のデータとして4ビット入力のLCDドライバに出
力する装置であって、その構成は図8に示すように、第
1のラッチ回路(1),原画像データフレームメモリ
(2),比較回路(3),加算回路(4),第1のマル
チプレクサ(5),第2のマルチプレクサ(6),誤差
データフレームメモリ(7)及び第2のラッチ回路
(8)からなる。なお、以下で、第N番目のフレームの
第n番目の画素を、「第〔N,n〕の画素」と称する。
【0004】当該装置の動作は、まず、第1番目のフレ
ームの第1の画素である第〔1,1〕の画素に対応する
8ビットの第〔1,1〕の原画像データ(SD)が第1
のラッチ回路(1)を介して原画像データフレームメモ
リ(2)に入力され、保持される。次に、第1のラッチ
回路(1)から第2のマルチプレクサ(6)に第〔1,
1〕の原画像データ(SD)が出力され、該第2のマル
チプレクサ(6)によって、8ビットの原画像データ
(SD)が上位4ビットと下位4ビットに分割される。
このうち、上位4ビットが第〔1,1〕の画像表示デー
タ(GD)として第2のラッチ回路(8)に出力され、
25MHzのドットクロック(DK)に同期して不図示
のLCDドライバに出力される。一方、下位4ビットは
第〔1,1〕のフレーム間誤差データ(EB)として誤
差データフレームメモリ(7)に出力され、保持され
る。
【0005】次いで、n=2なる初期条件の設定処理が
され、第〔1,n〕の原画像データ(SD)が第1のラ
ッチ回路(1)を介して原画像データフレームメモリ
(2)に入力され、保持される。次に、第1のラッチ回
路(1)から第2のマルチプレクサ(6)に第〔1,
n〕の原画像データ(SD)が出力され、該第2のマル
チプレクサ(6)によって、8ビットの原画像データ
(SD)が上位4ビットと下位4ビットに分割される。
このうち、上位4ビットが第〔1,n〕の画像表示デー
タ(GD)として第2のラッチ回路(8)に出力され、
ドットクロック(DK)に同期して不図示のLCDドラ
イバに出力される。一方、下位4ビットは第〔1,n〕
のフレーム間誤差データ(EB)として誤差データフレ
ームメモリ(7)に出力され、保持される。
【0006】なお、初期条件でn=2と設定されている
ので、最初は第〔1,2〕の画像表示データ(GD)
と、第〔1,2〕のフレーム間誤差データ(EB)が得
られることになる。次いで、第1フレームの処理が終了
したかどうかの判定処理が行われる。終了した場合は次
のフレームの処理に移行され、終了していない場合は、
nに1を加算処理して再度上記処理が繰り返される。
【0007】次に、N=2,n=1なる初期条件の設定
処理がされ、第〔N,n〕の原画像データ(SD)が第
1のラッチ回路(1)を介して原画像データフレームメ
モリ(2)に入力され、保持される。次いで、第1のラ
ッチ回路(1)から第〔N,n〕の原画像データ(S
D)が、原画像データフレームメモリ(2)から第〔N
−1,n〕の原画像データ(SD)が、それぞれ比較回
路(3)に入力され、該比較回路(3)によって両者の
差分がとられ、該比較回路(3)の内部に予め設定され
ている閾値と比較される。もし、該差分が閾値を超えた
場合は第2のマルチプレクサ(6)に駆動制御信号(D
S)が出力される。差分が閾値を超えない場合は駆動制
御信号(DS)は出力されない。なお、初期条件でN=
2,n=1としているので、最初は第〔2,1〕の原画
像データと第〔1,1〕の原画像データとの差分がとら
れることになる。
【0008】該差分が一定値を超えた場合は、駆動制御
信号(DS)が第2のマルチプレクサ(6)に入力され
ることにより、該第2のマルチプレクサ(6)によって
第〔N,n〕の原画像データ(SD)が選択され、該第
〔N,n〕の原画像データ(SD)の上位4ビットが第
〔N,n〕の画像表示データ(GD)として第2のラッ
チ回路(8)に出力され、ドットクロック(DK)に同
期して不図示のLCDドライバに出力される。一方、下
位4ビットは第〔N,n〕のフレーム間誤差データ(E
B)として誤差データフレームメモリ(7)に出力さ
れ、保持される。
【0009】一方、第〔N,n〕の原画像データ(S
D)と、第〔N−1,n〕の原画像データ(SD)との
差分が一定値を超えない場合は、第1のラッチ回路
(1)から8ビットの第〔N,n〕の原画像データ(S
D)が、誤差データフレームメモリ(7)から4ビット
の第〔N−1,n〕のフレーム間誤差データ(EB)
が、それぞれ加算回路(4)に入力され、両者が加算回
路(4)によって加算され、8ビットの第〔N,n〕の
補正画像データ(HD)が作成処理され、第2のマルチ
プレクサ(6)に出力される。
【0010】この際に、比較回路(3)から駆動制御信
号(DS)は出力されていないので、第2のマルチプレ
クサ(6)によって、8ビットの第〔N,n〕の補正画
像データ(HD)の上位4ビットが第2のラッチ回路
(8)に選択出力され、ドットクロック(DK)に同期
して不図示のLCDドライバに出力される。一方、下位
4ビットは第〔N,n〕のフレーム間誤差データ(E
B)として誤差データフレームメモリ(7)に選択出力
され、保持される。
【0011】次いで、nに1が加算処理され、第Nフレ
ームの処理が終了したかどうかの判定処理がなされる。
終了した場合は次のフレームの処理に移行し、終了して
いない場合は、再度第Nフレームの上記処理を繰り返
す。次に、全部の処理が終了したかどうかの判定処理を
行う。処理が終了した場合は終了し、終了していない場
合は、再度上記処理を繰り返す。
【0012】このようにして、上記の処理を順次繰り返
すことにより、全画素の情報処理をしていた。以上説明
したような画像情報処理装置により、第〔N,n〕の原
画像データ(SD)と、第〔N−1,n〕の原画像デー
タ(SD)との差分が一定値を超えた場合は、第〔N,
n〕の原画像データ(SD)と、第〔N−1,n〕のフ
レーム間誤差データ(EB)の加算処理を行わずに、第
〔N,n〕の原画像データ(SD)の上位4ビットをそ
のまま第〔N,n〕の画像表示データ(GD)として、
画像が急峻に変化する時点での2フレーム間では、隣接
するフレームの同一画素への誤差データの加算処理がな
されないようにすることで、画像が急峻に変化する時点
での2フレーム間の画素の輝度の差が少なくなることに
よって生じる残像の発生や、瞬間的な画像のぼけなどを
防止し、特に動画において、原画像により近い画像表示
を図っていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の本発明者が提唱する画像情報処理方法によると、動
画で画像が急峻に変化する際の画像のぼやけは防止でき
るが、静止画においては、誤差データは順次加算される
一方なので、処理するフレームを重ねるごとに加算すべ
き誤差データは蓄積され、漸次増大する。
【0014】このため、本来直後のフレームにのみ加算
することによって、多階調化を図るのが目的であるフレ
ーム間誤差拡散において、かなり前のフレームの誤差デ
ータの影響が残ることになる。これにより、画像が変化
したような場合は、かなり前のフレームの関連性のない
画像に係る誤差データが表示画像に悪影響を及ぼし、ひ
どいときにはフリッカが生じるなどといった事情があっ
た。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の事情
に鑑み成されたもので、図1のフローチャートのステッ
プP1でN番目のフレームのn番目の画素である第
〔N,n〕の画素の原画像データと、前記第〔N−1,
n〕の画素の原画像データの差分をとり(図1では当該
処理を誤差差分取得処理と称している)、ステップP2
で該差分が予め設定された一定値を超えた場合は、ステ
ップP3で前記第〔N,n〕の画素の原画像データの上
位Lビットを前記第〔N,n〕の画素の画像表示データ
とし、残余の下位ビットのデータのうち、少なくとも1
ビットを第〔N,n〕の画素の誤差成分データとして保
持し(図1では当該処理を画像表示データの第1の生成
処理と称している)、前記差分が前記一定値を超えない
場合は、ステップP4で前記第〔N,n〕の原画像デー
タと、前記第〔N−1,n〕の画素の誤差成分データと
を加算処理して第〔N,n〕の画素の補正画像データを
生成し、該第〔N,n〕の画素の補正画像データの上位
Lビットを前記第〔N,n〕の画素の画像表示データと
し、残余の下位ビットのデータのうち、少なくとも1ビ
ットを第〔N,n〕の画素の誤差成分データとして保持
し(図1では当該処理を画像表示データの第2の生成処
理と称している)、かつステップP5で一定枚数のフレ
ーム毎に、誤差成分データを清算する(図1では当該処
理を誤差成分データの清算処理と称している)ことで、
動画で画像が急峻に変化する際の画像のぼやけを防止し
つつ、静止画において生じがちな表示画像の悪影響,特
にフリッカを防止することが可能になる画像情報処理方
法及び画像情報処理装置を提供するものである。
【0016】
【作 用】本発明に係る画像情報処理方法によれば、図
1のフローチャートのステップP1で第〔N,n〕の画
素の原画像データと、第〔N−1,n〕の画素の原画像
データの差分をとり、ステップP2で該差分が一定値を
超えた場合は、ステップP3で第〔N,n〕の画素の原
画像データの上位LビットをN番目のフレームの画像表
示データとし、残余の下位ビットのデータのうち、少な
くとも1ビットを第〔N,n〕の画素の誤差成分データ
として保持し、かつ一定枚数のフレーム毎に、該フレー
ムに係る誤差成分データを清算している。
【0017】このため、画像が急峻に変化する時点での
2フレーム間では、各フレームの二画素の原画像データ
の差が大きいので、隣接するフレームの同一画素への誤
差データの加算処理がなされない。これにより、特に動
画において、画像が急峻に変化する時点での2フレーム
間の画素の輝度の差が少なくなることによって生じる残
像の発生や、瞬間的な画像のぼけなどを防止することが
可能になり、かつ、静止画においても、一定枚数のフレ
ームごとに誤差成分データを加算することで、かなり前
のフレームの誤差データが、現在処理しているフレーム
の表示画像に悪影響を及ぼさないので、関連性のない画
像に係る誤差データの影響が表示画像に及ぼされること
なく、ひいてはフリッカなどを防止することが可能にな
る。
【0018】また、例えば誤差データがnビットの場合
には、a2n 枚のフレーム毎に誤差データを清算するこ
とにより、静止画像に正確に対応することが可能にな
る。さらに、本発明に係る画像情報処理装置によれば、
図2に示すように、記憶保持手段(11)と、加算手段
(12)と、比較手段(13)と、補助制御手段(1
4)と、情報生成手段(15)とを具備している。
【0019】例えば、記憶保持手段(11)によってN
番目のフレームのn番目の画素である第〔N,n〕の画
素の原画像データが1フレーム間保持されて比較手段
(13)に出力され、加算手段(12)によって第
〔N,n〕の画素の原画像データと、第〔N−1,n〕
の画素の誤差成分データとが加算処理されて第〔N,
n〕の画素の補正画像データが生成され、比較手段(1
3)によって第〔N,n〕の画素の原画像データと、第
〔N−1,n〕の画素の原画像データとの差分がとら
れ、該差分が一定値を超えた場合には、第1の駆動制御
信号(DS1)が補助制御手段(14)に出力され、補
助制御手段(14)によって一定枚数(例えばa2n
枚)のフレームごとに第2の駆動制御信号(DS2)が
情報生成手段(15)に出力され、又は第1の駆動制御
信号(DS1)が自身に入力されると第2の駆動制御信
号(DS2)が情報生成手段(15)に出力され、情報
生成手段(15)により、第2の駆動制御信号(DS
2)が入力されない場合には、第〔N,n〕の画素の補
正画像データの上位Lビットが第〔N,n〕の画素の画
像表示データとされ、かつ残余の下位ビットのデータの
うち、少なくとも1ビットが第〔N,n〕の画素の誤差
成分データとして加算手段(12)に出力され、また、
第2の駆動制御信号(DS2)が入力された場合には、
第〔N,n〕の画素の原画像データの上位Lビットが第
〔N,n〕の画素の画像表示データとされ、かつ残余の
下位ビットのデータのうち少なくとも1ビットが第
〔N,n〕の画素の誤差成分データとして加算手段(1
2)に出力される。
【0020】このため、動画処理などにおいて画像が急
峻に変化する時点での処理の際は、比較手段(13)か
ら第1の駆動制御信号(DS1)が補助制御手段(1
4)に出力され、それによって補助制御手段(14)か
ら情報生成手段(15)に第2の駆動制御信号(DS
2)が出力されると、情報生成手段(15)によって、
隣接する画素への誤差拡散がなされず、原画像データの
上位Lビットがそのまま画像表示データとされるように
することができる。
【0021】よって、一定値を適当に設定することで、
画像が急峻に変化する時点での処理の際に、隣接するフ
レームの同一画素への誤差成分データの加算処理がなさ
れないようにすることができる。さらに、補助制御手段
(14)から一定数のフレームごとに情報生成手段(1
5)に第2の駆動制御信号(DS2)が出力され、それ
に基づいて誤差成分データが清算される。
【0022】これにより、処理フレームを重ねるごとに
漸次増加していく誤差成分データが一定枚数のフレーム
毎に清算されるので、ある一定値以上は誤差データが蓄
積されず、増加しないので、一定枚数のフレームの範囲
内においてのみ、誤差データの影響を各フレームの表示
画像に及ぼすようにすることが可能になるので、本発明
に係る画像情報処理方法が実現できる。
【0023】
【実施例】以下に本発明に係る画像情報処理装置及び画
像情報処理方法の一実施例を図3〜図7を参照しながら
詳細に説明する。本発明の一実施例に係る画像情報処理
装置は、不図示の原画像データを出力する出力部と、L
CDディスプレイを駆動するLCDドライバとの間に設
けられており、6ビットの原画像データを圧縮して、3
ビットの画像表示用のデータとして3ビット入力のLC
Dドライバに出力する装置である。
【0024】このような場合、原画像データの6ビット
のうち下位3ビットは切り捨てられてしまい、上位3ビ
ットのみが画像表示用のデータとして用いられる。よっ
て、このままでは階調が23 =8階調しか得られないの
で、擬似表現によって原画像に近づける擬似階調化処理
をする必要がある。なお、ここでは、赤(R)一色のデ
ータに関してのみ説明する。青、緑の各色については、
同様の装置による同様の処理を並行して行っているた
め、省略する。
【0025】本発明の一実施例に係る画像情報処理装置
は、図3に示すように、第1のラッチ回路(21),原
画像データフレームメモリ(22),比較回路(2
3),加算回路(24),第1のマルチプレクサ(2
5),第2のマルチプレクサ(26),誤差データフレ
ームメモリ(27),第2のラッチ回路(28)及びリ
セットタイミング発生器(29)からなる。なお、以下
で、第N番目のフレームの第n番目の画素を、「第
〔N,n〕の画素」と称する。
【0026】第1のラッチ回路(21)は、入力される
6ビットの各画素の原画像データ(SD)を一旦保持
し、ドットクロック(DK)に基づいて原画像データフ
レームメモリ(22),比較回路(23)及び加算回路
(24)に出力するための回路である。原画像データフ
レームメモリ(22)は、例えば第〔N,n〕の画素を
処理するときに、第〔N,n〕の画素の原画像データ
(SD)と、第〔N−1,n〕の画素の原画像データ
(SD)とを比較するために、第〔N−1,n〕の画素
の原画像データ(SD)を保持し、比較回路(23)に
出力する回路である。
【0027】比較回路(23)は、第2のラッチ回路
(22)から出力される第〔N−1,n〕の画素の原画
像データ(SD)と、第〔N,n〕の画素の原画像デー
タ(SD)との差分をとり、該差分が、予め設定されて
いる閾値を超えた場合にはリセットタイミング発生器
(29)のORゲート(29C)に第1の駆動制御信号
(DS1)を出力するものである。
【0028】加算回路(24)は、誤差データフレーム
メモリ(27)から読み出される3ビットのフレーム間
誤差データ(EB)と、第1のラッチ回路(21)から
出力される6ビットの原画像データ(SD)とを加算し
て、6ビットの補正画像データ(HD)を作成し、第1
のマルチプレクサ(25)に出力するものである。又、
第1のマルチプレクサ(25)は、6ビットの補正画像
データ(HD)を第2のマルチプレクサ(26)に出力
するものである。
【0029】第2のマルチプレクサ(26)は、ORゲ
ート(29C)から出力される第2の駆動制御信号(D
S2)に基づいて、第1のマルチプレクサ(25)から
入力される6ビットの補正画像データ(HD)と、第1
のラッチ回路(21)から入力される6ビットの原画像
データ(SD)とのいずれかに基づいて、3ビットのフ
レーム間誤差データ(EB)と3ビットの画像表示デー
タ(GD)とを生成して、誤差データフレームメモリ
(27)と第2のラッチ回路(28)とにそれぞれ出力
するものである。
【0030】誤差データフレームメモリ(27)は、フ
レーム間誤差データ(EB)を一フレーム期間保持して
加算回路(24)に出力するものである。第2のラッチ
回路(28)は、ドットクロック(DK)に基づいて画
像表示データ(GD)を不図示のLCDドライバに出力
するものである。リセットタイミング発生器(29)
は、3ビットカウンタ(29A),3入力ANDゲート
(29B)及びORゲート(29C)からなり、第2の
マルチプレクサ(26)の出力制御に係る第2の駆動制
御信号(DS2)を生成するものである。
【0031】3ビットカウンタ(29A)は、垂直同期
信号(Ve)を1/2,1/4,1/8にそれぞれ分周
した信号(V0,V1,V2)を生成して3入力AND
ゲート(29B)に出力するものである。3入力AND
ゲート(29B)は、信号(V0,V1,V2)の論理
積をとり、その出力結果である内部制御信号(IS)を
ORゲート(29C)の一方の入力側に出力するもので
ある。
【0032】ORゲート(29C)は、第1の駆動制御
信号(DS1)と内部制御信号(IS)との論理和をと
り、その結果である第2の駆動制御信号(DS2)を第
2のマルチプレクサ(26)に出力するものである。以
上説明したように、本発明の実施例に係る画像情報処理
装置によれば、図3に示すように、原画像データフレー
ムメモリ(22)と、加算回路(24)と、比較回路
(23)と、リセットタイミング発生器(29)と、第
2のマルチプレクサ(26)とを具備している。
【0033】例えば、原画像データフレームメモリ(2
2)によってN番目のフレームのn番目の画素である第
〔N,n〕の画素の原画像データ(SD)が1フレーム
間保持されて比較回路(23)に出力され、加算回路
(24)によって第〔N,n〕の画素の原画像データ
(SD)と、第〔N−1,n〕の画素の誤差データ(E
B)とが加算処理されて第〔N,n〕の画素の補正画像
データが生成され、比較回路(23)によって第〔N,
n〕の画素の原画像データ(SD)と、第〔N−1,
n〕の画素の原画像データ(SD)との差分がとられ、
該差分が一定値を超えた場合には、第1の駆動制御信号
(DS1)がリセットタイミング発生器(29)に出力
され、リセットタイミング発生器(29)によって一定
枚数(例えばa2n 枚)のフレームごとに第2の駆動制
御信号(DS2)が第2のマルチプレクサ(26)に出
力され、又は第1の駆動制御信号(DS1)が自身に入
力されると第2の駆動制御信号(DS2)が第2のマル
チプレクサ(26)に出力され、第2のマルチプレクサ
(26)により、第2の駆動制御信号(DS2)が入力
されない場合には、第〔N,n〕の画素の補正画像デー
タ(HD)の上位3ビットが第〔N,n〕の画素の画像
表示データ(GD)とされ、かつ残余の下位3ビットの
データが第〔N,n〕の画素のフレーム間誤差データ
(EB)として加算回路(24)に出力され、また、第
2の駆動制御信号(DS2)が入力された場合には、第
〔N,n〕の画素の原画像データ(SD)の上位3ビッ
トが第〔N,n〕の画素の画像表示データ(GD)とさ
れ、かつ残余の下位3ビットのデータが第〔N,n〕の
画素のフレーム間誤差データ(EB)として加算回路
(24)に出力される。
【0034】このため、動画処理などにおいて画像が急
峻に変化する時点での処理の際は、比較回路(23)か
ら第1の駆動制御信号(DS1)がリセットタイミング
発生器(29)に出力され、それによってリセットタイ
ミング発生器(29)から第2のマルチプレクサ(2
6)に第2の駆動制御信号(DS2)が出力されると、
第2のマルチプレクサ(26)によって、隣接する画素
への誤差拡散がなされず、原画像データの上位3ビット
がそのまま画像表示データとされる。
【0035】よって、一定値を適当に設定することで、
画像が急峻に変化する時点での処理の際に、隣接するフ
レームの同一画素へのフレーム間誤差データ(EB)の
加算処理がなされないようにすることができる。また、
リセットタイミング発生器(29)から一定数のフレー
ムごとに第2のマルチプレクサ(26)に第2の駆動制
御信号(DS2)が出力され、それに基づいてフレーム
間誤差データ(EB)が清算される。
【0036】これにより、処理フレームを重ねるごとに
漸次増加していくフレーム間誤差データ(EB)が一定
枚数のフレーム毎に清算されるので、ある一定値以上は
フレーム間誤差データ(EB)が蓄積されず、増加しな
いので、一定枚数のフレームの範囲内においてのみ、フ
レーム間誤差データ(EB)の影響を各フレームの表示
画像に及ぼすようにすることが可能になる。
【0037】以下で、本発明の実施例に係る画像情報処
理方法について当該装置の動作を補足しながら説明す
る。図4〜図6は、本実施例に係る画像情報処理方法を
説明するフローチャートである。まず、図4のステップ
P1で、第1番目のフレームの第1の画素である第
〔1,1〕の画素に対応する6ビットの第〔1,1〕の
原画像データ(SD)を保持する(以下当該処理を原画
像データの第1の保持処理と称する)。
【0038】このとき、第〔1,1〕の原画像データ
(SD)が第1のラッチ回路(21)を介して原画像デ
ータフレームメモリ(22)に入力され、保持される。
次に、ステップP2で、第〔1,1〕の原画像データ
(SD)の上位3ビットを第〔1,1〕の画素に対応す
る第〔1,1〕の画像表示データ(GD)とし、下位3
ビットを第〔1,1〕の画素に対応する第〔1,1〕の
フレーム間誤差データ(EB)として保持する(以下当
該処理を画像表示データの第1の生成処理と称する)。
【0039】このとき、第1のラッチ回路(21)から
第2のマルチプレクサ(26)に第〔1,1〕の原画像
データ(SD)が出力され、該第2のマルチプレクサ
(26)によって、6ビットの原画像データ(SD)が
上位3ビットと下位3ビットに分割される。このうち、
上位3ビットが第〔1,1〕の画像表示データ(GD)
として第4のラッチ回路(28)に出力され、25MH
zのドットクロック(DK)に同期して不図示のLCD
ドライバに出力される。一方、下位3ビットは第〔1,
1〕のフレーム間誤差データ(EB)として誤差データ
フレームメモリ(27)に出力され、保持される。
【0040】次いで、ステップP3で、n=2なる初期
条件の設定処理(以下当該処理を第1の初期条件設定処
理と称する)。次に、ステップP4で、第〔1,n〕の
画素の原画像データ(SD)を保持する(以下当該処理
を原画像データの第2の保持処理と称する)。このと
き、第〔1,n〕の原画像データ(SD)が第1のラッ
チ回路(21)を介して原画像データフレームメモリ
(22)に入力され、保持される。
【0041】次いで、ステップP5で、第〔1,n〕の
原画像データ(SD)の上位3ビットを第〔1,n〕の
画像表示データ(GD)とし、下位3ビットを第〔1,
n〕のフレーム間誤差データ(EB)とする(以下当該
処理を画像表示データの第2の生成処理と称する)。こ
のとき、第1のラッチ回路(21)から第2のマルチプ
レクサ(26)に第〔1,n〕の原画像データ(SD)
が出力され、該第2のマルチプレクサ(26)によっ
て、6ビットの原画像データ(SD)が上位3ビットと
下位3ビットに分割される。このうち、上位3ビットが
第〔1,n〕の画像表示データ(GD)として第4のラ
ッチ回路(28)に出力され、ドットクロック(DK)
に同期して不図示のLCDドライバに出力される。一
方、下位3ビットは第〔1,n〕のフレーム間誤差デー
タ(EB)として誤差データフレームメモリ(27)に
出力され、保持される。
【0042】なお、初期条件でn=2と設定しているの
で、最初は第〔1,2〕の画像表示データ(GD)と、
第〔1,2〕のフレーム間誤差データ(EB)が得られ
ることになる。次に、ステップP6で、nに1を加算処
理する(以下当該処理を第1の条件変化処理と称す
る)。
【0043】次いで、ステップP7で、第1フレームの
処理が終了したかどうかを判定する第1の判定処理を行
う。終了した場合(Yes)は、ステップP8に移行
し、終了していない場合(No)は、ステップP4に戻
って再度上記処理を繰り返す。次に、図5のフローチャ
ートのステップP8で、N=2,n=1なる初期条件の
設定処理(以下当該処理を第2の初期条件設定処理と称
する)。
【0044】次いで、ステップP9で、第〔N,n〕の
原画像データ(SD)を保持する(以下当該処理を原画
像データの第3の保持処理と称する)。このとき、第
〔N,n〕の原画像データ(SD)が第1のラッチ回路
(21)を介して原画像データフレームメモリ(22)
に入力され、保持される。次に、ステップP10で、現
在処理している第Nフレームは、誤差データをクリアす
べきフレームであるか否かの判定処理(以下当該処理を
第2の判定処理と称する)を行う。誤差データをクリア
すべきフレームである場合(Yes)はステップP12
に移行し、クリアすべきフレームでない場合(No)
は、ステップP11に移行する。
【0045】このとき、ステップP10での判定処理
は、リセットタイミング発生器(29)によってなされ
る。以下で、そのリセットタイミング発生器(29)の
動作について図7のタイミングチャートを参照しながら
説明する。図7のタイミングチャートで、(Ve)は垂
直同期信号であって、(V0),(V1),(V2)は
それぞれ(Ve)を1/2,1/4,1/8に分周した
信号である。この信号(V0),(V1),(V2)は
3ビットカウンタ(29A)によって生成される。
【0046】また、(IS)は、信号(V0),(V
1),(V2)が入力される3入力ANDゲート(29
B)の出力信号である内部制御信号である。この信号
(V0),(V1),(V2)が全て“H”のときに内
部制御信号(IS)は“H”であり、他のときには全て
“L”である。該内部制御信号(IS)が“H”である
と、ORゲート(29C)から第2のマルチプレクサ
(26)に第2の駆動制御信号(DS2)が出力され
る。
【0047】なお、図7に示すように、8フレームに1
回内部制御信号(IS)が“H”になるので、本実施例
においては、8フレームに1回第2のマルチプレクサ
(26)に第2の駆動制御信号(DS2)が出力される
ことになる。ここでは、3ビットカウンタ(29A)を
用いているので、23 =8フレームに1回、第2の駆動
制御信号(DS2)が出力されるが、2ビットのカウン
タを用いれば22 =4フレームに1回、4ビットのカウ
ンタを用いれば24 =16フレームに1回、第2の駆動
制御信号(DS2)がリセットされるようにすることも
可能である。
【0048】次いで、ステップP11で、第〔N,n〕
の原画像データ(SD)と、第〔N−1,n〕の原画像
データ(SD)との差分をとり、該差分が一定値を超え
たかどうかの判定処理(以下当該処理を第3の判定処理
と称する)を行う。該差分が一定値を超えた場合(Ye
s)は、ステップP12に移行し、一定値を超えない場
合(No)は、ステップP13に移行する。
【0049】なお、初期条件でN=2,n=1としてい
るので、最初は第〔2,1〕の原画像データと第〔1,
1〕の原画像データとの差分がとられることになる。こ
のとき、第1のラッチ回路(21)から第〔N,n〕の
原画像データ(SD)が、原画像データフレームメモリ
(22)から第〔N−1,n〕の原画像データ(SD)
がそれぞれ比較回路(23)に入力され、該比較回路
(23)によって両者の差分がとられ、該比較回路(2
3)の内部に予め設定されてある閾値と比較される。も
し、該差分が閾値を超えた場合は比較回路(23)から
ORゲート(29C)に第1の駆動制御信号(DS1)
が出力され、ORゲート(29C)から第2の駆動制御
信号(DS2)が出力される。差分が閾値を超えない場
合は第2の駆動制御信号(DS2)は出力されない。
【0050】次いで、ステップP12で、第〔N,n〕
の原画像データ(SD)の上位3ビットを第〔N,n〕
の画像表示データ(GD)とし、下位3ビットを第
〔N,n〕のフレーム間誤差データ(EB)として保持
する(以下当該処理を画像表示データの第3の生成処理
と称する)。このとき、第2の駆動制御信号(DS2)
が第2のマルチプレクサ(26)に入力されるので、該
第2のマルチプレクサ(26)によって第〔N,n〕の
原画像データ(SD)の上位3ビットが第〔N,n〕の
画像表示データ(GD)として第2のラッチ回路(2
8)に出力され、ドットクロック(DK)に同期して不
図示のLCDドライバに出力される。一方、下位3ビッ
トは第〔N,n〕のフレーム間誤差データ(EB)とし
て誤差データフレームメモリ(27)に出力され、保持
される。
【0051】次に、ステップP13で、第〔N,n〕の
原画像データ(SD)と、第〔N−1,n〕のフレーム
間誤差データ(EB)とを加算して、第〔N,n〕の補
正画像データ(HD)を作成し、第〔N,n〕の補正画
像データ(HD)の上位3ビットを第〔N,n〕の画像
表示データ(GD)とし、下位3ビットを第〔N,n〕
のフレーム間誤差データ(EB)として保持する(以下
当該処理を画像表示データの第4の生成処理と称す
る)。
【0052】このとき、第1のラッチ回路(21)から
6ビットの第〔N,n〕の原画像データ(SD)が、誤
差データフレームメモリ(27)から3ビットの第〔N
−1,n〕のフレーム間誤差データ(EB)が、それぞ
れ加算回路(24)によって加算され、その加算結果で
ある6ビットの第〔N,n〕の補正画像データ(HD)
が、第2のマルチプレクサ(26)に出力される。
【0053】この際に、比較回路(23)から駆動制御
信号(DS)は出力されていないので、第2のマルチプ
レクサ(26)によって、6ビットの第〔N,n〕の補
正画像データ(HD)の上位3ビットが第4のラッチ回
路(28)に選択出力され、ドットクロック(DK)に
同期して不図示のLCDドライバに出力される。一方、
下位3ビットは第〔N,n〕のフレーム間誤差データ
(EB)として誤差データフレームメモリ(27)に選
択出力され、保持される。
【0054】なお、加算回路(24)の加算処理による
桁上げの結果、加算回路(24)から出力されるデータ
が“000×××”となると本来の値と異なる値となる
ので、このような場合には、加算回路(24)から出力
されるキャリ信号に基づいて、第1のマルチプレクサ
(25)から6ビットの“111111”が出力され
る。
【0055】次いで、図6のフローチャートのステップ
P14で、nに1を加算処理する(以下当該処理を第2
の条件変化処理と称する)。次いで、ステップP15
で、第Nフレームの処理が終了したかどうかを判定する
第4の判定処理を行う。終了した場合(Yes)は、ス
テップP16に移行し、終了していない場合(No)
は、ステップP9に戻って再度上記処理を繰り返す。
【0056】次に、ステップP16でNに1を加算処理
する(以下当該処理を第3の条件変化処理と称する)。
次いで、ステップP17で全部の処理が終了したかどう
かを判定する第5の判定処理を行う。全部の処理が終了
した場合(Yes)は、終了し、終了していない場合
(No)は、ステップP18でn=1なる第3の初期条
件設定処理をしたのちに、ステップP9に戻って再度上
記処理を繰り返す。
【0057】このようにして、上記の処理を繰り返すこ
とにより、第〔1,1〕の画素、第〔1,2〕の画素、
第〔1,3〕の画素…、第〔1,n〕の画素、第〔2,
1〕の画素、第〔2,2〕の画素…、第〔2,n〕の画
素、第〔3,1〕の画素、第〔3,2〕の画素、……、
第〔N,1〕の画素、第〔N,2〕の画素、…、第
〔N,n〕の画素、…と順次画素ごとの情報処理をする
ことができる。
【0058】以上説明したように、本発明の実施例に係
る画像情報処理方法によれば、図5のフローチャートの
ステップP11で第〔N,n〕の画素の原画像データ
と、第〔N−1,n〕の画素の原画像データの差分をと
り、該差分が一定値を超えた場合は、ステップP12で
第〔N,n〕の画素の原画像データの上位3ビットをN
番目のフレームの画像表示データとし、残余の下位3ビ
ットを第〔N,n〕の画素の誤差データとして保持し、
かつ8枚のフレーム毎に、該フレームに係る誤差データ
を清算している。
【0059】このため、画像が急峻に変化する時点での
2フレーム間では、各フレームの二画素の原画像データ
の差が大きいので、隣接するフレームの同一画素への誤
差データの加算処理がなされない。これにより、特に動
画において、画像が急峻に変化する時点での2フレーム
間の画素の輝度の差が少なくなることによって生じる残
像の発生や、瞬間的な画像のぼけなどを防止することが
可能になり、かつ、静止画においても、一定枚数のフレ
ームごとに誤差データを加算することで、かなり前のフ
レームの誤差データが、現在処理しているフレームの表
示画像に悪影響を及ぼさないので、関連性のない画像に
係る誤差データの影響が表示画像に及ぼされることな
く、ひいてはフリッカなどを防止することが可能にな
る。
【0060】また、8フレームごとに誤差データ(E
D)を“000”とリセットすることで、静止画像に正
確に対応することが可能になる。すなわち、静止画像の
際には、原画像データ(SD)は不変なので、例えば
“××0001”なる原画像データ(SD)の場合、誤
差データ(ED)は常に“001”となるので、これが
順次加算されることにより、各フレームでの補正画像デ
ータ(HD)、画像表示データ(GD)は、以下の表1
に示されるとおりである。
【0061】
【表1】
【0062】以上のように、誤差データ(ED)が“0
01”である場合は8フレームに1回誤差データ(E
D)の影響による画像表示データ(GD)の最下位ビッ
トに桁上げが生じ、フレーム間誤差拡散の効果が現れて
いる。なお、誤差データ(ED)が“001”よりも大
きい場合は、これよりも少ない枚数のフレームごとに画
像表示データ(GD)の桁上げが生じる。
【0063】もし8フレーム未満のフレームで誤差デー
タ(ED)を“001”とリセットすると、上記のよう
な場合には、誤差データ(ED)の影響による画像表示
データ(GD)の桁上げが生じる前に誤差データ(E
D)が“001”にリセットされてしまうので、フレー
ム間誤差拡散の効果が現れない。従って、静止画像の場
合であって、誤差データが3ビットの場合には、誤差デ
ータ(ED)を“000”にリセットする間隔は最低限
23 =8フレームにする必要がある。
【0064】同様にして、誤差データ(ED)をリセッ
トする間隔は、誤差データが2ビットの場合には、22
=4フレーム、誤差データが4ビットの場合には、24
=16フレーム、… 、誤差データがnビットの場合に
は2n フレームが最低限必要であるという条件があるこ
とがわかる。本実施例においては、誤差データが3ビッ
トであって、8フレームに1回誤差データ(ED)を
“000”にリセットしているが、これは上記条件を満
たしている。
【0065】よって、誤差データ(ED)がnビットの
場合には2n の整数倍の枚数のフレームに1回誤差デー
タ(ED)をリセットすることで、静止画像において
も、フレーム間誤差拡散の作用効果を損なうことなく、
対応することが可能になる。なお、本実施例において、
記憶保持手段(11)の一例として原画像データフレー
ムメモリ(22)及び誤差データフレームメモリ(2
7)を、加算手段(12)の一例として加算回路(2
4)を、比較手段(13)の一例として比較回路(2
3)を、補助制御手段(14)の一例としてリセットタ
イミング発生器(29)を、情報生成手段(15)の一
例として第2のマルチプレクサ(26)をそれぞれ用い
ているが、本発明の構成はそれに限らない。
【0066】また、本実施例では、6ビット入力−3ビ
ット出力の装置について説明しているが、それに限ら
ず、例えば8ビット入力−3ビット出力の装置や、従来
例で示したような8ビット入力−4ビット出力の装置な
どにも適用可能である。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る画像
情報処理方法によれば、第〔N,n〕の画素の原画像デ
ータと、第〔N−1,n〕の画素の原画像データの差分
をとり、該差分が一定値を超えた場合は、第〔N,n〕
の画素の原画像データの上位LビットをN番目のフレー
ムの画像表示データとし、残余の下位ビットのデータの
うち、少なくとも1ビットを第〔N,n〕の画素の誤差
成分データとして保持し、かつ一定枚数のフレーム毎
に、該フレームに係る誤差成分データを清算している。
【0068】このため、画像が急峻に変化する時点での
2フレーム間の画素の輝度の差が少なくなることによっ
て生じる残像の発生や、瞬間的な画像のぼけなどを防止
しつつ、静止画においても、関連性のない画像に係る誤
差データの影響が表示画像に及ぼされることなく、ひい
てはフリッカなどを防止することが可能になる。また、
例えば誤差データがnビットの場合には、a2n 枚のフ
レーム毎に誤差データを清算することにより、静止画像
に正確に対応することが可能になる。
【0069】さらに、本発明に係る画像情報処理装置に
よれば、図2に示すように、記憶保持手段(11)と、
加算手段(12)と、比較手段(13)と、補助制御手
段(14)と、情報生成手段(15)とを具備してい
る。このため、画像が急峻に変化する時点での処理の際
に、隣接するフレームの同一画素への誤差成分データの
加算処理がなされないようにすることができ、かつ、一
定枚数のフレームの範囲内においてのみ、誤差データの
影響を各フレームの表示画像に及ぼすようにすることが
可能になるので、本発明に係る画像情報処理方法が実現
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像情報処理方法の原理を説明す
るフローチャートである。
【図2】本発明に係る画像情報処理装置の原理図であ
る。
【図3】本発明の実施例に係る画像情報処理装置の構成
図である。
【図4】本発明の実施例に係る画像情報処理方法を説明
する第1のフローチャートである。
【図5】本発明の実施例に係る画像情報処理方法を説明
する第2のフローチャートである。
【図6】本発明の実施例に係る画像情報処理方法を説明
する第3のフローチャートである。
【図7】本発明の実施例に係るリセットタイミング発生
器の動作を説明するタイミングチャートである。
【図8】従来例に係る画像情報処理装置の構成図であ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Pビットの原画像データに基づいて、P
    ビットよりも少ないビット数であるLビットの画像表示
    データを生成する画像情報処理方法であって、 N番目のフレームのn番目の画素である第〔N,n〕の
    画素の原画像データと、前記第〔N−1,n〕の画素の
    原画像データの差分をとり、該差分が予め設定された一
    定値を超えた場合は、前記第〔N,n〕の画素の原画像
    データの上位Lビットを前記第〔N,n〕の画素の画像
    表示データとし、残余の下位ビットのデータのうち、少
    なくとも1ビットを第〔N,n〕の画素の誤差成分デー
    タとして保持し、 前記差分が前記一定値を超えない場合は、前記第〔N,
    n〕の原画像データと、前記第〔N−1,n〕の画素の
    誤差成分データとを加算処理して第〔N,n〕の画素の
    補正画像データを生成し、該第〔N,n〕の画素の補正
    画像データの上位Lビットを前記第〔N,n〕の画素の
    画像表示データとし、残余の下位ビットのデータのう
    ち、少なくとも1ビットを第〔N,n〕の画素の誤差成
    分データとして保持し、 かつ一定枚数のフレーム毎に、誤差成分データを清算す
    ることを特徴とする画像情報処理方法。
  2. 【請求項2】 前記誤差成分データがnビットの場合に
    は、a2n 枚(aは自然数)のフレーム毎に前記誤差成
    分データを清算することを特徴とする請求項1記載の画
    像情報処理方法。
  3. 【請求項3】 N番目のフレームのn番目の画素である
    第〔N,n〕の画素の原画像データを1フレーム間保持
    して比較手段(13)に出力する記憶保持手段(11)
    と、 前記第〔N,n〕の画素の原画像データと、第〔N−
    1,n〕の画素の誤差成分データとを加算処理して第
    〔N,n〕の画素の補正画像データを生成して情報生成
    手段(15)に出力する加算手段(12)と、 前記第〔N,n〕の画素の原画像データと、前記第〔N
    −1,n〕の画素の原画像データとの差分をとり、該差
    分が一定値を超えた場合には、第1の駆動制御信号(D
    S1)を補助制御手段(14)に出力する比較手段(1
    3)と、 一定枚数のフレームごとに第2の駆動制御信号(DS
    2)を情報生成手段(15)に出力し、又は前記第1の
    駆動制御信号(DS1)が入力されると前記第2の駆動
    制御信号(DS2)を情報生成手段(15)に出力する
    補助制御手段(14)と、 前記第2の駆動制御信号(DS2)が入力されない場合
    には、前記第〔N,n〕の画素の補正画像データの上位
    Lビットを前記第〔N,n〕の画素の画像表示データと
    し、かつ残余の下位ビットのデータのうち、少なくとも
    1ビットを第〔N,n〕の画素の誤差成分データとして
    前記加算手段(12)に出力し、また、第2の駆動制御
    信号(DS2)が入力された場合には、第〔N,n〕の
    画素の原画像データの上位Lビットを前記第〔N,n〕
    の画素の画像表示データとし、かつ残余の下位ビットの
    データのうち少なくとも1ビットを第〔N,n〕の画素
    の誤差成分データとして前記加算手段(12)に出力す
    る情報生成手段(15)とを具備することを特徴とする
    画像情報処理装置。
  4. 【請求項4】 前記補助制御手段(14)は、誤差成分
    データがnビットの場合には、a2n 枚(aは自然数)
    のフレーム毎に第2の駆動制御信号(DS2)を前記情
    報生成手段(15)に出力することを特徴とする請求項
    3記載の画像情報処理装置。
JP5028155A 1992-09-30 1993-02-17 画像情報処理方法及び画像情報処理装置 Pending JPH06242754A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5028155A JPH06242754A (ja) 1993-02-17 1993-02-17 画像情報処理方法及び画像情報処理装置
US08/128,476 US5596349A (en) 1992-09-30 1993-09-28 Image information processor
US08/597,119 US5784040A (en) 1992-09-30 1996-02-06 Image information processor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5028155A JPH06242754A (ja) 1993-02-17 1993-02-17 画像情報処理方法及び画像情報処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06242754A true JPH06242754A (ja) 1994-09-02

Family

ID=12240871

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5028155A Pending JPH06242754A (ja) 1992-09-30 1993-02-17 画像情報処理方法及び画像情報処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06242754A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005106888A (ja) * 2003-09-29 2005-04-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 誤差拡散装置、誤差拡散方法および表示装置
JP2007148247A (ja) * 2005-11-30 2007-06-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 誤差拡散処理方法
JP2008129605A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Magnachip Semiconductor Ltd 表示パネルの駆動装置及びその駆動方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005106888A (ja) * 2003-09-29 2005-04-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 誤差拡散装置、誤差拡散方法および表示装置
JP4504651B2 (ja) * 2003-09-29 2010-07-14 パナソニック株式会社 誤差拡散装置、誤差拡散方法および表示装置
JP2007148247A (ja) * 2005-11-30 2007-06-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 誤差拡散処理方法
JP2008129605A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Magnachip Semiconductor Ltd 表示パネルの駆動装置及びその駆動方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5784040A (en) Image information processor
JP2001343949A (ja) プロジェクタによる映像表示装置
JP3188135B2 (ja) 映像信号処理回路
KR20090127690A (ko) 디스플레이장치 및 그 제어방법
US20080158431A1 (en) System and Method for Improving Video Image Sharpness
JP3267560B2 (ja) インパルスノイズの低減装置及びその方法
JP5249166B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法
JP2804686B2 (ja) 画像情報処理方法及び画像情報処理装置
JPH06242754A (ja) 画像情報処理方法及び画像情報処理装置
JP2846780B2 (ja) 画像情報処理方法及び画像情報処理装置
JP2902877B2 (ja) 画像情報処理方法及び画像情報処理装置
JP2846781B2 (ja) 画像情報処理装置及び画像情報処理方法
JP4910254B2 (ja) 画像処理装置及び方法
JP2846777B2 (ja) 画像情報処理方法及び画像情報処理装置
JP3048771B2 (ja) 画像情報処理装置及び画像情報処理方法
JP2760714B2 (ja) 画像情報処理方法及び画像情報処理装置
EP1258859B1 (en) Method for a segmented inverse gamma correction for a plasma display panel
JP2004343560A (ja) 画像処理方法、画像処理装置及びそれらを用いた液晶表示装置
US11676525B1 (en) Display pixel design and control for lower power and higher bit depth
JP3272058B2 (ja) 画像情報処理装置及び画像情報処理方法
JP3172450B2 (ja) 画像情報処理装置
JP2975823B2 (ja) 疑似階調処理装置
JP2837969B2 (ja) 画像処理方法
KR102423637B1 (ko) 표시장치 및 이의 구동방법
AU673556B2 (en) Colour display system