JP3272058B2 - 画像情報処理装置及び画像情報処理方法 - Google Patents

画像情報処理装置及び画像情報処理方法

Info

Publication number
JP3272058B2
JP3272058B2 JP30721092A JP30721092A JP3272058B2 JP 3272058 B2 JP3272058 B2 JP 3272058B2 JP 30721092 A JP30721092 A JP 30721092A JP 30721092 A JP30721092 A JP 30721092A JP 3272058 B2 JP3272058 B2 JP 3272058B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
data
processing
bits
bit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP30721092A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06161382A (ja
Inventor
貢 小林
誠 藤岡
篤善 谷岡
和彦 森脇
真 清水
久夫 上原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP30721092A priority Critical patent/JP3272058B2/ja
Priority to US08/128,476 priority patent/US5596349A/en
Publication of JPH06161382A publication Critical patent/JPH06161382A/ja
Priority to US08/597,119 priority patent/US5784040A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3272058B2 publication Critical patent/JP3272058B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Digital Computer Display Output (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像情報処理装置に関
し、更に詳しく言えば、ディジタルLCDドライバによ
るLCDディスプレイの階調表示を多階調化するための
画像処理装置及び画像情報処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例に係る画像処理装置、とりわけL
CDディスプレイの多階調化に関して、本発明の発明者
によって、フレーム内で画像処理をしたのちにフレーム
間で画像処理をすることで多階調化を図る装置が提案さ
れている。本発明の発明者によって提案された従来例に
係る画像情報処理装置は、原画像データを出力する出力
部と、LCDディスプレイを駆動するLCDドライバと
の間に設けられており、6ビットの原画像データを圧縮
して、3ビットの画像表示用のデータとして3ビット入
力のLCDドライバに出力する装置である。
【0003】従来例に係る画像情報処理装置は、図14
に示すように、フレーム内処理部(10A),フレーム
間処理部(10B)からなる。フレーム内処理部(10
A)は、第1のラッチ回路(1),第1の加算回路
(2),第1のマルチプレクサ(3),第2のラッチ回
路(4)及び第3のラッチ回路(5)からなり、6ビッ
トの原画像データ(SD)を4ビットの内部処理画像デ
ータ(ID)に圧縮してフレーム間処理部(10B)に
出力するものである。
【0004】また、フレーム間処理部(10B)は、第
2の加算回路(6),第2のマルチプレクサ(7),誤
差データフレームメモリ(8)及び第4のラッチ回路
(9)からなり、入力される4ビットの内部処理画像デ
ータ(ID)を3ビットの画像表示データ(GD)とし
て出力するものである。なお、以下で、第Nのフレーム
の第nの画素を、第〔N,n〕の画素と定義する。
【0005】当該装置の動作は、まず、第〔1,1〕の
原画像データが第1のラッチ回路(1)を介して第1の
加算回路(2)に入力され、そのまま第1のマルチプレ
クサ(3)に出力される。第1のマルチプレクサ(3)
によって第〔1,1〕の原画像データは上位4ビットと
下位2ビットに分割され、上位4ビットは第〔1,1〕
の内部画像処理データ(ID)とされて第3のラッチ回
路(5)に出力され、下位2ビットは第〔1,1〕のフ
レーム内誤差データ(EI)として第2のラッチ回路
(4)に出力され、保持される。
【0006】次に、第3のラッチ回路(5)から出力さ
れる4ビットの第〔1,1〕の内部画像処理データ(I
D)が、第2の加算回路(6)を介して第2のマルチプ
レクサ(7)に出力され、そのうち上位3ビットが第
〔1,1〕の画像表示データとして第4のラッチ回路
(9)を介して不図示のLCDドライバに出力され、下
位1ビットが第〔1,1〕のフレーム間誤差データ(E
B)として誤差データフレームメモリ(8)に出力さ
れ、保持される。
【0007】次いで、n=2という初期条件の設定処理
がされる。次に、第〔1,n〕の原画像データが第1の
ラッチ回路(1)を介して第1の加算回路(2)に入力
される。一方、第2のラッチ回路(4)から、第〔1,
n−1〕のフレーム間誤差データがドットクロック(D
K)に基づいて読み出される。第1の加算回路(2)に
よって、両者が加算処理され、6ビットのデータである
第〔1,n〕の補正画像データ(HD)が生成され、第
1のマルチプレクサ(3)に出力される。第1のマルチ
プレクサ(3)によって第〔1,n〕の補正画像データ
(HD)は上位4ビットと下位2ビットに分割され、上
位4ビットは第〔1,n〕の内部画像処理データ(I
D)とされて第3のラッチ回路(5)に出力され、下位
2ビットは第〔1,n〕のフレーム内誤差データとして
第2のラッチ回路(4)に出力され、保持される。
【0008】なお、第1の加算回路(2)の加算処理に
よる桁上げの結果、第1の加算回路(2)から出力され
るデータが“0000××”となると本来の値と異なる
値となるので、このような場合には、加算器(2)から
出力されるキャリ信号に基づいて、マルチプレクサ
(3)から6ビットの“111111”が出力される。
ここで、初期条件によりn=2なので、最初は第〔1,
2〕の画素に対応する原画像データが入力され、第
〔1,2〕の画素に対応する内部画像処理データ(I
D)及びフレーム内誤差データが生成されることにな
る。
【0009】次いで、第3のラッチ回路(5)から出力
された第〔1,n〕の内部画像処理データ(ID)が第
2の加算回路(6)を介して第2のマルチプレクサ
(7)に入力される。該第2のマルチプレクサ(7)に
よって第〔1,n〕の内部画像処理データ(ID)の上
位3ビットが第〔1,n〕の画像表示データとして第4
のラッチ回路(9)を介して不図示のLCDドライバに
出力され、下位1ビットが第〔1,n〕のフレーム間誤
差データとして誤差データフレームメモリ(8)に出力
され、保持される。
【0010】ここで、初期条件によりn=2なので、最
初は第〔1,2〕の画像表示データと、第〔1,2〕の
フレーム間誤差データ(EB)が生成されることにな
る。次に、nに1が加算処理される。次いで、第1フレ
ームの処理が終了したかどうかの判定処理がされる。第
1フレームの処理が終了した場合は、次のフレームの処
理に移行され、終了していない場合は、上記第1のフレ
ームの処理が繰り返される。
【0011】こうして上記処理が繰り返されることで、
第〔1,3〕の画素、第〔1,4〕の画素、…、第
〔1,n〕の画素…と処理することができ、第1フレー
ムの全画素の画像表示データ、フレーム内誤差データ及
びフレーム間誤差データが得られる。この間、フレーム
内処理部(10A)は所謂誤差拡散法をし、フレーム間
処理部(10B)は以降のフレーム間処理に用いるため
の各画素に対応するフレーム間誤差データの取得処理の
みを行っている。
【0012】次に、N=2,n=1という、フレーム及
び画素の初期条件設定処理がされる。次いで、第〔N,
n〕の原画像データ(SD)が第1のラッチ回路(1)
を介して第1の加算回路(2)に入力される。一方、第
2のラッチ回路(4)から、第〔N,n−1〕のフレー
ム内誤差データ(EI)がドットクロック(DK)に基
づいて読み出される。第1の加算回路(2)によって、
両者が加算処理され、6ビットの第〔N,n〕の補正画
像データが生成され、第1のマルチプレクサ(3)に出
力される。第1のマルチプレクサ(3)によって第
〔N,n〕の補正画像データは上位4ビットと下位2ビ
ットに分割され、上位4ビットは第〔N,n〕の内部画
像処理データ(ID)とされて第3のラッチ回路(5)
に出力され、下位2ビットは第〔N,n〕のフレーム内
誤差データ(EI)として第2のラッチ回路(4)に出
力され、保持される。
【0013】なお、第1の加算回路(2)の加算処理に
よる桁上げの結果、第1の加算回路(2)から出力され
るデータが“0000××”となると本来の値と異なる
値となるので、このような場合には、第1の加算回路
(2)から出力されるキャリ信号に基づいて、第1のマ
ルチプレクサ(3)から6ビットの“111111”が
出力される。
【0014】最初は、初期条件によりN=2、n=1な
ので、第〔2,1〕の画素に対応する原画像データが入
力され、第〔2,1〕の画素に対応する内部画像処理デ
ータ(ID)及びフレーム内誤差データ(EI)が生成
されることになる。次いで、第3のラッチ回路(5)か
ら出力された4ビットの第〔N,n〕の内部画像処理デ
ータ(ID)が第2の加算回路(6)に入力され、同時
に誤差データフレームメモリ(8)から、1ビットの第
〔N−1,n〕のフレーム間誤差データ(EB)が読み
だされて第2の加算回路(6)に入力される。該第2の
加算回路(6)によって第〔N,n〕の内部画像処理デ
ータ(ID)と、第〔N−1,n〕のフレーム間誤差デ
ータ(EB)とが加算処理され、4ビットの第〔N,
n〕の補正データ(JD)が生成されて第2のマルチプ
レクサ(7)に出力される。
【0015】該第2のマルチプレクサ(7)によって4
ビットの第〔N,n〕の補正データ(JD)の上位3ビ
ットが第〔N,n〕の画像表示データとして第4のラッ
チ回路(9)を介して不図示のLCDドライバに出力さ
れ、下位1ビットが第〔N,n〕のフレーム間誤差デー
タとして誤差データフレームメモリ(8)に出力され、
保持される。
【0016】なお、第2の加算回路(6)の加算処理に
よる桁上げの結果、第2の加算回路(6)から出力され
るデータが“000×”となると本来の値と異なる値と
なるので、このような場合には、第2の加算回路(6)
から出力されるキャリ信号に基づいて、第2のマルチプ
レクサ(7)から4ビットの“1111”が出力され
る。
【0017】次に、nに1が加算処理される。次いで、
第Nフレームの処理が終了したかどうかの判定処理がな
され、第Nフレームの処理が終了した場合は、次のフレ
ームの処理に移行され、終了していない場合は、第Nフ
レームについての上記処理が繰り返される。こうして上
記処理を繰り返すことで、第〔2,1〕の画素、第
〔2,2〕の画素、…、第〔2,n〕の画素…、第
〔3,1〕の画素、第〔3,2〕の画素、第〔3,n〕
の画素…、第〔N,1〕の画素、第〔N,2〕の画素
…、第〔N,n〕の画素…、と順次各画素を処理するこ
とができ、2番目以降の全フレームについての画像情報
処理ができる。この間、フレーム内処理部(10A)は
所謂誤差拡散法を行っており、フレーム間処理部(10
B)は各画素に対応するフレーム間誤差データを、次に
フレームの画素であって、その画素と同一位置の画素の
内部画像処理データに加算処理している。
【0018】次に、終了確認処理がなされ、全ての処理
が終了した場合は終了し、まだ全ての処理が終了してい
ない場合は再度上記処理を繰り返す。以上説明したよう
な画像情報処理装置によって、ある画素の誤差成分を隣
接する画素と次のフレームの同一位置にある画素とに各
画素の誤差成分データを順次加算処理することにより、
随時各々の画像輝度を変化させ、多階調化を図ること
で、表示画像を原画像に近づけていた。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の本発明者が提唱する画像情報処理装置によると、L
CDドライバには、例えばSTN(Super Twisted Nema
tic )用、TFT(Thin Film Transistor)用というよ
うに各種のものがあるが、その各々について一々違う画
像情報処理装置を用意しなければならないので、汎用性
の面で不満があるという事情があった。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の事情
に鑑み成されたもので、図1に示すように、Pビットの
原画像情報に基づいて、Pビットよりも少ないLビット
の画像表示情報を生成する画像情報処理装置であって、
Pビットよりも小さくLビットよりも大きいQビットに
対して、フレーム内でPビットの原画像情報を処理して
Pビットよりも少ないQビットの内部処理画像情報を生
成するフレーム内処理手段と、フレーム内処理手段から
の前記内部処理画像情報を複数のフレーム間処理手段の
いずれかに選択出力する選択出力手段と、前記内部処理
画像情報のうち下位(P−L)ビットの情報を複数のフ
レーム間で処理して、Pビットよりも少ないLビットの
画像表示情報を生成する複数のフレーム間処理手段とを
具備する画像情報処理装置によって、複数のLCDドラ
イバに適応可能であって、汎用性のある画像情報処理装
置の提供を目的とする。
【0021】
【作 用】本発明に係る画像情報処理装置によれば、図
1に示すように、フレーム内処理手段と、選択出力手段
と、複数のフレーム間処理手段とを具備している。例え
ば、フレーム内処理手段によってPビットの原画像情報
がフレーム内で処理されてPビットよりも少ないQビッ
トの内部処理画像情報が生成され、選択出力手段によっ
て内部処理画像情報が複数のフレーム間処理手段のいず
れかに選択出力されている。
【0022】このため、複数の異なるLCDドライバに
適応可能な画像情報処理装置の提供が可能になる。ま
た、本発明に係る画像情報処理方法によれば、図2のス
テップP1でフレーム内でPビットの原画像情報を処理
してPビットよりも少ないQビットの内部処理画像情報
を生成し、ステップP2で内部処理画像情報を、複数の
フレーム間で処理してPビットよりも少ないLビットの
画像表示情報を生成する複数のフレーム間画像処理方法
の中から一つの方法を選択し、ステップP3で選択され
たフレーム間画像処理方法によってLビットの画像表示
情報を生成している。
【0023】このため、内部処理画像情報を、複数のフ
レーム間で処理してPビットよりも少ないLビットの画
像表示情報を生成する複数のフレーム間画像処理方法の
中から一つの方法を選択することで、複数の異なるフレ
ーム間画像処理方法に対応することが可能になる。
【0024】
【実施例】以下で、本発明の実施例に係る画像情報処理
装置及び画像情報処理方法を図3〜図13を参照しなが
ら詳細に説明する。 (1)画像情報処理装置 本発明の実施例に係る画像情報処理装置は、原画像デー
タ(SD)を出力する出力部と、LCDディスプレイを
駆動するLCDドライバとの間に設けられており、6ビ
ットの原画像データ(SD)を圧縮して、異種のLCD
ドライバに対応する3種類の画像表示データ(GD1〜
GD3)を出力する装置である。
【0025】本発明の実施例に係る画像情報処理装置
は、図3に示すように、フレーム内処理回路(11),
第1のセレクタ(12),フレーム間誤差拡散回路(1
3),STN用時系列演算処理回路(14),TFT用
時系列演算処理回路(15)及び第2のセレクタ(1
6)からなる。まず、フレーム内処理回路(11)につ
いて説明する。フレーム内処理回路(11)は、入力さ
れた6ビットの原画像データ(SD)をフレーム内での
誤差拡散法によって処理し、モード切替信号(SS)に
基づいて4ビットの第1の内部画像処理データ(ID
1)又は3ビットの第2の内部画像処理データ(ID
2)又は5ビットの第3の内部画像処理データ(ID
3)を生成するものである。
【0026】その詳細なる構成は、図4に示すように、
第1のラッチ回路(11A),加算回路(11B),セ
レクタ(11C),第1のマルチプレクサ(11D),
第2のマルチプレクサ(11E),第3のマルチプレク
サ(11F),第2のラッチ回路(11G)及び第3の
ラッチ回路(11H)からなる。第1のラッチ回路(1
1)は、自身に入力される6ビットの原画像データ(S
D)を、ドットクロック(DK)に同期して、加算回路
(11B)に出力するものである。
【0027】加算回路(11B)は、原画像データ(S
D)と、第2のラッチ回路(14)から読み出される第
1〜第3のフレーム内誤差データ(EI1〜EI3)と
を加算して6ビットの補正画像データ(HD)を作成
し、セレクタ(11C)に出力するものである。セレク
タ(11C)は、モード切替信号(SS)に基づいて補
正画像データ(HD)を第1のマルチプレクサ(11
D),第2のマルチプレクサ(11E),第3のマルチ
プレクサ(11F)のいずれかに選択出力するものであ
る。
【0028】第1のマルチプレクサ(11D)は、入力
される6ビットの補正画像データ(HD)を上位4ビッ
トと下位2ビットに分割し、その上位4ビットである第
1の内部処理画像データ(ID1)を第3のラッチ回路
(11H)に出力し、下位2ビットである第1のフレー
ム内誤差データ(EI1)を、第2のラッチ回路(11
G)に出力するものである。
【0029】第2のマルチプレクサ(11E)は、入力
される6ビットの補正画像データ(HD)を上位3ビッ
トと下位3ビットに分割し、その上位3ビットである第
2の内部処理画像データ(ID2)を第3のラッチ回路
(11H)に出力し、下位3ビットである第2のフレー
ム内誤差データ(EI2)を、第2のラッチ回路(11
G)に出力するものである。
【0030】第3のマルチプレクサ(11F)は、入力
される6ビットの補正画像データ(HD)を上位5ビッ
トと下位1ビットに分割し、その上位5ビットである第
3の内部処理画像データ(ID3)を第3のラッチ回路
(11H)に出力し、下位1ビットである第3のフレー
ム内誤差データ(EI3)を、第2のラッチ回路(11
G)に出力するものである。
【0031】第2のラッチ回路(11G)は、第1〜第
3のフレーム内誤差データ(EI1〜EI3)の書込み
/読出し処理をするものであって、ドットクロックDK
に同期して各画素ごとの第1〜第3のフレーム内誤差デ
ータ(EI1〜EI3)を1画素の間保持する。また第
2のラッチ回路(11G)は、水平同期信号(He)の
タイミングに同期してライン毎に誤差データを0に初期
化する。
【0032】第3のラッチ回路(11H)は、入力され
る4ビットの第1〜第3の内部処理画像データ(ID1
〜ID3)を第1のセレクタ(12)に出力するもので
ある。
【0033】次に、第1のセレクタ(12)について説
明する。第1のセレクタ(12)は、モード切替信号
(SS)に基づいて第1の内部画像処理データ(ID
1)又は第2の内部画像処理データ(ID2)又は第3
の内部画像処理データ(ID3)又は第1の内部画像処
理データ(ID1)を選択出力し、マルチプレクサー1
〜3の出力をセル(CEL)1〜3によって選択するも
のである。
【0034】次いで、フレーム間誤差拡散回路(13)
について説明する。図3に示すフレーム間誤差拡散回路
(13)は、入力される4ビットの第1の内部画像処理
データ(ID1)をフレーム間誤差拡散によって処理し
て3ビットの第1の画像表示データ(GD1)を第2の
セレクタ(16)に出力するものである。
【0035】その詳細なる構成は、図5に示すように、
加算回路(13A),マルチプレクサ(13B),誤差
データフレームメモリ(13C)及びラッチ回路(13
D)からなる。加算回路(13A)は、自身に入力され
る4ビットの第1の内部画像処理データ(ID1)と、
誤差データフレームメモリ(13C)から読みだされる
1ビットのフレーム間誤差データ(EB)とを加算処理
して、その結果である4ビットの補正データ(JD)を
マルチプレクサ(13B)に出力するものである。
【0036】マルチプレクサ(13B)は、加算回路
(13A)から入力される4ビットの補正データ(J
D)を上位3ビットと下位1ビットとに分割し、上位3
ビットを第1の画像表示データ(GD1)としてラッチ
回路(13D)に出力し、下位1ビットをフレーム間誤
差データ(EB)として誤差データフレームメモリ(1
3C)に出力するものである。
【0037】誤差データフレームメモリ(13C)は、
フレーム間誤差データ(EB)の書き込み/読出し処理
をするものであって、各フレームごとのフレーム間誤差
データ(EB)を1フレーム期間保持する。ラッチ回路
(13D)は、マルチプレクサ(13B)から入力され
る第1の画像表示データ(GD1)を一旦保持し、ドッ
トクロック(DK)に基づいて第2のセレクタ(16)
に出力するものである。
【0038】次に、STN用時系列演算処理回路(1
4)について説明する。図3に示すSTN用時系列演算
処理回路(14)は、STN用のLCDドライバに対応
する回路であって、入力される3ビットの第2の内部画
像処理データ(ID2)を時系列演算処理することによ
って1ビットの第2の画像表示データ(GD2)を第2
のセレクタ(16)に出力するものである。
【0039】その詳細なる構成は、図6に示すように、
階調制御回路(14A)及び7進フレームカウンタ(1
4B)とからなる。階調制御回路(14A)は、入力さ
れる3ビットの第2の内部画像処理データ(ID2)と
7進フレームカウンタ(14B)から出力される3ビッ
トのフレーム番号に基づいて、STN方式LCDドライ
バの駆動に係る1ビットの第2の画像表示データ(GD
2)を生成し、例えば表1に示すようなマトリックスに
従って第2のセレクタ(16)に出力するものである。
【0040】
【表1】
【0041】フレームカウンタ(14B)は、各フレー
ムに0〜7の8種類の番号をふって階調制御回路(14
A)に出力するものである。次いで、TFT用時系列演
算処理回路(15)について説明する。図3に示すTF
T用時系列演算処理回路(15)は、TFT用のLCD
ドライバに対応する回路であって、入力される5ビット
の第2の内部画像処理データ(ID2)を時系列演算処
理することによって5ビットの第3の画像表示データ
(GD3)を第2のセレクタ(16)に出力するもので
ある。
【0042】その詳細なる構成は、図7に示すように、
加算回路(15A)、階調制御回路(15B),セレク
タ(15C)及びフレームカウンタ(15D)からな
る。加算回路(15A)は、第1のセレクタ(12)か
ら出力される5ビットの第3の内部画像処理データ(I
D3)の上位3ビットのデータに、“1”を加算処理す
るものである。
【0043】フレームカウンタ(15D)は、各フレー
ムに0〜3の4種類の番号をふって、階調制御回路(1
5B)に出力するものである。階調制御回路(15B)
は、第1のセレクタ(12)から出力される5ビットの
第3の内部画像処理データ(ID3)の下位2ビットの
データと、フレームカウンタ(15D)から出力される
2ビットのフレーム番号に基づいて、例えば表2に示す
ようなマトリックスに従ってセレクタ(15C)の出力
を制御する制御信号(STR)を作成するものである。
【0044】
【表2】
【0045】セレクタ(15C)は、制御信号(ST
R)1か0の値に基づいて、第3の内部画像処理データ
(ID3)の上位3ビットのデータ若しくはそれに
“1”を加算したデータの何れかを選択出力するもので
ある。
【0046】第2のセレクタ(16)は、モード切替信
号(SS)に基づいて3ビットの第1の画像表示データ
(GD1)、1ビットの第2の画像表示データ(GD
2)、3ビットの第3の画像表示データ(GD3)又は
4ビットの第1の内部画像処理データ(ID1)のいず
れかを不図示のLCDドライバに選択出力するものであ
る。
【0047】本発明の実施例に係る上記の画像情報処理
装置の動作は、まずフレーム内処理回路(11)に6ビ
ットの原画像データ(SD)が入力され、フレーム内で
の誤差拡散法によって原画像データ(SD)が処理さ
れ、モード切替信号(SS)によって4ビットの第1の
内部画像処理データ(ID1)又は3ビットの第2の内
部画像処理データ(ID2)又は5ビットの第3の内部
画像処理データ(ID3)が生成され、第1のセレクタ
(12)に出力される。
【0048】次に、モード切替信号(SS)に基づいて
第1のセレクタ(12)から第1の内部画像処理データ
(ID1)又は第2の内部画像処理データ(ID2)又
は第3の内部画像処理データ(ID3)又は第1の内部
画像処理データ(ID1)が選択出力される。次いで、
選択された回路によってフレーム間での画像情報処理が
なされて画像表示データが第2のセレクタ(16)に出
力され、次に、第2のセレクタ(16)から第1〜第3
の画像表示データ(GD1〜GD3)又は第1の内部画
像処理データ(ID1)のいずれかが不図示のLCDド
ライバに選択出力される。
【0049】このようにして、本発明の実施例に係る画
像情報処理装置によれば、第1のセレクタ(12)によ
って、複数のフレーム間で画像情報処理をする3つの回
路〔フレーム間誤差拡散回路(13),STN用時系列
演算処理回路(14),TFT用時系列演算処理回路
(15)〕のいずれかが選択されることにより、当該装
置を、それぞれの方式に応じたLCDドライバに適用す
ることが可能になる。
【0050】以下で、それぞれのLCDドライバの方式
に応じた画像情報処理方法を選択した際の上記画像情報
処理装置の動作及びその画像情報処理方法について詳細
に説明する。 (2)フレーム間誤差拡散法を用いた画像情報処理方法 以下で、本発明の実施例に係る画像情報処理装置が、フ
レーム間誤差拡散法に対応するLCDドライバを選択し
た場合について説明する。
【0051】この場合、図3の画像情報処理装置におい
て、第1のセレクタ(12)は、フレーム間誤差拡散回
路(13)を選択し、第2のセレクタ(16)は、第1
の画像表示データ(GD1)を選択出力するので、用い
られる回路は、フレーム内処理回路(11),第1のセ
レクタ(12),フレーム間誤差拡散回路(13)及び
第2のセレクタ(16)のみである。
【0052】その構成、機能については以上で説明して
いるので、以下ではその画像情報処理方法について当該
装置の動作を補足しながら詳細に説明する。以下で、本
発明の実施例に係る画像情報処理方法について、当該装
置の動作を補足しながら説明する。図8,図9は、フレ
ーム間誤差拡散法を用いた画像情報処理方法を説明する
フローチャートである。
【0053】なお、以下で、第Nのフレームの第nの画
素を、第〔N,n〕の画素と定義する。まず、図8のフ
ローチャートのステップP1で、第1のフレームの第1
の画素である第〔1,1〕の画素に対応する6ビットの
データである第〔1,1〕の原画像データ(SD)の上
位4ビットをとって第〔1,1〕の画素に対応する第
〔1,1〕の内部画像処理データ(ID)とし、第
〔1,1〕の原画像データ(SD)の下位2ビットは第
〔1,1〕の画素に対応する第〔1,1〕のフレーム内
誤差データとして保持する。
【0054】このとき、第〔1,1〕の原画像データは
図4の第1のラッチ回路(11A)を介して第1の加算
回路(11B)に入力され、モード切替信号(SS)に
基づき、セレクタ(11C)を介して第1のマルチプレ
クサ(11D)に出力される。第1のマルチプレクサ
(11D)によって第〔1,1〕の原画像データは上位
4ビットと下位2ビットに分割され、上位4ビットは第
〔1,1〕の画素に対応する第1の内部画像処理データ
(ID1)とされて第3のラッチ回路(11H)に出力
され、第1のセレクタ(12)に出力される。下位2ビ
ットは第〔1,1〕の画素に対応する第1のフレーム内
誤差データ(EI1)として第2のラッチ回路(11
G)に出力され、保持される。
【0055】次に、ステップP2で、第〔1,1〕の画
素に対応する第1の内部画像処理データ(ID1)の上
位3ビットを第〔1,1〕の画素に対応する第1の画像
表示データ(GD1)とし、下位1ビットを第〔1,
1〕の画素に対応する第〔1,1〕のフレーム間誤差デ
ータ(EB)とする。このとき、図3の第1のセレクタ
(12)からモード切替信号(SS)に基づいて出力さ
れる4ビットの第〔1,1〕の画素に対応する第1の内
部画像処理データ(ID1)が、図5の加算回路(13
A)を介してマルチプレクサ(13B)に出力され、そ
のうち上位3ビットが第〔1,1〕の画像表示データと
してラッチ回路(13D)を介して不図示のLCDドラ
イバに出力され、下位1ビットが第〔1,1〕のフレー
ム間誤差データ(EB)として誤差データフレームメモ
リ(13C)に出力され、保持される。
【0056】次いで、ステップP3で、n=2という初
期条件の設定処理をする。次に、ステップP4で、第1
のフレームの第nの画素である第〔1,n〕の画素に対
応する6ビットの第〔1,n〕の原画像データ(SD)
と、第〔1,n−1〕のフレームに対応する第〔1,n
−1〕のフレーム内誤差データとを加算処理して、第
〔1,n〕の画素に対応する第〔1,n〕の内部画像処
理データ(ID1)と、第〔1,n〕のフレーム内誤差
データ(EI1)とを生成する。
【0057】このとき、第〔1,n〕の原画像データは
第1のラッチ回路(11A)を介して加算回路(11
B)に入力される。一方、第2のラッチ回路(11G)
から、第〔1,n−1〕のフレーム間誤差データがドッ
トクロック(DK)に基づいて読み出される。加算回路
(11B)によって、両者が加算処理され、6ビットの
データである第〔1,n〕の補正画像データ(HD)が
生成され、セレクタ(11C)を介して第1のマルチプ
レクサ(11D)に出力される。第1のマルチプレクサ
(11D)によって第〔1,n〕の補正画像データ(H
D)は上位4ビットと下位2ビットに分割され、上位4
ビットは第〔1,n〕の内部画像処理データ(ID1)
とされて第3のラッチ回路(11H)を介して第1のセ
レクタ(12)に出力され、下位2ビットは第〔1,
n〕のフレーム内誤差データとして第2のラッチ回路
(11G)に出力され、保持される。
【0058】最初は、初期条件によりn=2なので、こ
のステップP4では、第〔1,2〕の画素に対応する原
画像データが入力され、第〔1,2〕の画素に対応する
第1の内部画像処理データ(ID1)及びフレーム内誤
差データが生成されることになる。次いで、ステップP
5で、第〔1,n〕の内部画像処理データ(ID)の上
位3ビットをとって、第〔1,n〕の画素に対応する第
〔1,n〕の画像表示データとし、下位1ビットをとっ
て第〔1,n〕の画素に対応する第〔1,n〕のフレー
ム間誤差データとする。
【0059】このとき、第1のセレクタ(12)から出
力された第〔1,n〕の内部画像処理データ(ID)が
図5の加算回路(13A)を介してマルチプレクサ(1
3B)に入力される。該マルチプレクサ(13B)によ
って第〔1,n〕の内部画像処理データ(ID1)の上
位3ビットが第〔1,n〕の画像表示データとしてラッ
チ回路(13D)を介して図3の第2のセレクタ(1
6)に出力され、第2のセレクタ(16)から不図示の
LCDドライバに出力される。同時に、下位1ビットが
第〔1,n〕のフレーム間誤差データとして誤差データ
フレームメモリ(13C)に出力され、保持される。
【0060】最初は、初期条件によりn=2なので、こ
のステップP5では、第〔1,2〕の画像表示データ
と、第〔1,2〕のフレーム間誤差データ(EB)が生
成されることになる。次に、ステップP6で、nに1を
加算処理する。次いで、ステップP7で、第1フレーム
の処理が終了したかどうかの判定処理を行う。第1フレ
ームの処理が終了した場合(Yes)は、ステップP6
に移行し、終了していない場合(No)は、ステップP
4に戻って再度ステップP4,P5の処理を繰り返す。
【0061】こうして上記処理を繰り返すことで、第
〔1,3〕の画素、第〔1,4〕の画素、…、第〔1,
n〕の画素…と処理することができ、第1フレームの全
画素の画像表示データ、フレーム内誤差データ及びフレ
ーム間誤差データが得られる。この間、フレーム内処理
回路(11)は所謂誤差拡散法を行っており、フレーム
間誤差拡散回路(13)は以降のフレーム間処理に用い
るための各画素に対応するフレーム間誤差データの取得
処理のみを行っている。
【0062】次に、図9のフローチャートのステップP
8で、N=2,n=1という、フレーム及び画素の初期
条件設定処理をする。よってこれ以降の処理は、2番目
のフレーム以降の処理である。次いで、ステップP9
で、第〔N,n〕の画素に対応する6ビットのデータで
ある第〔N,n〕の原画像データ(SD)と、第〔N,
n−1〕のフレーム内誤差データとを加算処理してのち
に、第〔N,n〕の内部画像処理データ(ID)と、第
〔N,n〕のフレーム内誤差データ(EI)を生成す
る。
【0063】このとき、第〔N,n〕の原画像データ
(SD)は図4に示す第1のラッチ回路(11A)を介
して加算回路(11B)に入力される。一方、第2のラ
ッチ回路(11G)から、第〔N,n−1〕のフレーム
内誤差データ(EI1)がドットクロック(DK)に基
づいて読み出される。加算回路(11B)によって両者
が加算処理され、6ビットの第〔N,n〕の補正画像デ
ータが生成され、モード切替信号(SS)に基づいてセ
レクタ(11C)を介して第1のマルチプレクサ(11
D)に出力される。第1のマルチプレクサ(11D)に
よって第〔N,n〕の補正画像データは上位4ビットと
下位2ビットに分割され、上位4ビットは第〔N,n〕
の内部画像処理データ(ID1)とされて第3のラッチ
回路(11H)に出力され、図3の第1のセレクタ(1
2)に出力される。一方、下位2ビットは第〔N,n〕
のフレーム内誤差データ(EI1)として第2のラッチ
回路(14)に出力され、保持される。
【0064】最初は、初期条件によりN=2、n=1な
ので、第〔2,1〕の画素に対応する原画像データが入
力され、第〔2,1〕の画素に対応する内部画像処理デ
ータ(ID)及びフレーム内誤差データ(EI)が生成
されることになる。次いで、ステップP10で、第
〔N,n〕の内部画像処理データ(ID)と、第〔N−
1,n〕のフレーム間誤差データ(EB)とを加算処理
し、第〔N,n〕の画素に対応する第〔N,n〕の画像
表示データと、第〔N,n〕のフレーム間誤差データ
(EB)を生成する。
【0065】このとき、モード切替信号(SS)に基づ
いて第1のセレクタ(12)から出力された4ビットの
第〔N,n〕の内部画像処理データ(ID)が加算回路
(13A)に入力され、同時に誤差データフレームメモ
リ(13C)から、1ビットの第〔N−1,n〕のフレ
ーム間誤差データ(EB)が読みだされて加算回路(1
3A)に入力される。該加算回路(13A)によって第
〔N,n〕の内部画像処理データ(ID1)と、第〔N
−1,n〕のフレーム間誤差データ(EB)とが加算処
理され、4ビットの第〔N,n〕の補正データ(JD)
が生成されてマルチプレクサ(13B)に出力される。
【0066】該マルチプレクサ(13B)によって4ビ
ットの第〔N,n〕の補正データ(JD)の上位3ビッ
トが第〔N,n〕の画像表示データとしてラッチ回路
(13D)を介して図3の第2のセレクタ(16)に出
力され、該第2のセレクタ(16)から不図示のLCD
ドライバに出力される。一方、第〔N,n〕の補正デー
タ(JD)の下位1ビットが第〔N,n〕のフレーム間
誤差データとして誤差データフレームメモリ(18)に
出力され、保持される。
【0067】次に、ステップP11で、nに1を加算処
理する。次いで、ステップP12で、第Nフレームの処
理が終了したかどうかの判定処理を行う。第Nフレーム
の処理が終了した場合(Yes)は、ステップP13に
移行し、終了していない場合(No)は、ステップP9
に戻って再度ステップP9〜P11の処理を繰り返す。
【0068】こうして上記処理を繰り返すことで、第
〔2,1〕の画素、第〔2,2〕の画素、…、第〔2,
n〕の画素…、第〔3,1〕の画素、第〔3,2〕の画
素、第〔3,n〕の画素…、第〔N,1〕の画素、第
〔N,2〕の画素…、第〔N,n〕の画素…、と順次各
画素を処理することができ、2番目以降の全フレームに
ついての画像情報処理ができる。この間、フレーム内処
理回路(11)は所謂誤差拡散法を行っており、フレー
ム間誤差拡散回路(13)は各画素に対応するフレーム
間誤差データを、次にフレームの画素であって、その画
素と同一位置の画素の内部画像処理データに加算処理し
ている。
【0069】次に、ステップP14で終了確認処理を行
い、全ての処理が終了した場合(Yes)は終了し、ま
だ全ての処理が終了していない場合(No)は、ステッ
プP9に戻って再度上記処理を繰り返す。以上のよう
に、フレーム内で誤差拡散法を行ったのちに、フレーム
間誤差拡散を行うことにより、多階調化が可能になるの
で、表示画像を原画像に近づけることが可能になる。
【0070】(3)STN用の時系列演算処理法を用い
る画像情報処理方法 以下で、本発明の実施例において、TFT用時系列演算
処理法を選択した場合の画像情報処理方法について当該
装置の動作を補足しながら詳細に説明する。この場合、
図3の画像情報処理装置において、第1のセレクタ(1
2)は、STN用時系列演算処理回路(14)を選択
し、第2のセレクタ(16)は、第2の画像表示データ
(GD2)を選択出力するので、用いられる回路は、フ
レーム内処理回路(11),第1のセレクタ(12),
STN用時系列演算処理回路(14)及び第2のセレク
タ(16)のみである。
【0071】その構成、機能については以上で説明して
いるので、以下ではその画像情報処理方法について当該
装置の動作を補足しながら詳細に説明する。まず、図1
0のフローチャートのステップP1で、第1のフレーム
の第1の画素である第〔1,1〕の画素に対応する6ビ
ットのデータである第〔1,1〕の原画像データ(S
D)の上位3ビットをとって第〔1,1〕の画素に対応
する第〔1,1〕の内部画像処理データ(ID2)と
し、第〔1,1〕の原画像データ(SD)の下位3ビッ
トは第〔1,1〕の画素に対応する第〔1,1〕のフレ
ーム内誤差データとして保持する。
【0072】このとき、第〔1,1〕の原画像データは
第1のラッチ回路(11A)を介して加算回路(11
B)に入力され、モード切替信号(SS)に基づいてセ
レクタ(11C)を介して第2のマルチプレクサ(11
E)に出力される。第2のマルチプレクサ(11E)に
よって第〔1,1〕の原画像データは上位3ビットと下
位3ビットに分割され、上位3ビットは第〔1,1〕の
内部画像処理データ(ID2)とされて第3のラッチ回
路(11H)を介して図3に示す第1のセレクタ(1
2)に出力され、下位3ビットは第〔1,1〕のフレー
ム内誤差データ(EI2)として第2のラッチ回路(1
1G)に出力され、保持される。
【0073】次に、ステップP2で、第〔1,1〕の内
部画像処理データ(ID2)に基づいて、STN用の時
系列演算処理を用いて第〔1,1〕の画像表示データ
(GD2)を作成する。このとき、図3の第1のセレク
タ(12)からモード切替信号(SS)に基づいて出力
される3ビットの第〔1,1〕の内部画像処理データ
(ID2)が、図6の階調制御回路(14A)に出力さ
れる。階調制御回路(14A)には同時に7進フレーム
カウンタ(14B)から0〜6のいずれかのフレーム番
号が出力され、内部画像処理データ(ID2)と、フレ
ーム番号とに基づいて、階調制御回路(14A)によっ
て1ビットの第〔1,1〕の画像表示データ(GD2)
が生成され、第2のセレクタ(16)を介して不図示の
LCDドライバに選択出力される。
【0074】次いで、ステップP3で、n=2という初
期条件の設定処理をする。次に、ステップP4で、第1
のフレームの第nの画素である第〔1,n〕の画素に対
応する6ビットの第〔1,n〕の原画像データ(SD)
と、第〔1,n−1〕のフレームに対応する第〔1,n
−1〕のフレーム内誤差データとを加算処理して、第
〔1,n〕の画素に対応する第〔1,n〕の内部画像処
理データ(ID)と、第〔1,n〕のフレーム内誤差デ
ータ(EI2)とを生成する。
【0075】このとき、第〔1,n〕の原画像データは
第1のラッチ回路(11A)を介して加算回路(11
B)に入力される。一方、第2のラッチ回路(11G)
から、第〔1,n−1〕のフレーム内誤差データがドッ
トクロック(DK)に基づいて読み出される。加算回路
(11B)によって、両者が加算処理され、6ビットの
データである第〔1,n〕の補正画像データ(HD)が
生成され、第2のマルチプレクサ(11E)に出力され
る。第2のマルチプレクサ(11E)によって第〔1,
n〕の補正画像データ(HD)は上位3ビットと下位3
ビットに分割され、上位3ビットは第〔1,n〕の内部
画像処理データ(ID2)とされて第3のラッチ回路
(11H)を介して図3の第1のセレクタ(12)に出
力され、下位3ビットは第〔1,n〕のフレーム内誤差
データとして第2のラッチ回路(11G)に出力され、
保持される。
【0076】最初は、初期条件によりn=2なので、こ
のステップP4では、第〔1,2〕の画素に対応する原
画像データが入力され、第〔1,2〕の画素に対応する
内部画像処理データ(ID2)及びフレーム内誤差デー
タが生成される。次に、ステップP5で、第〔1,n〕
の内部画像処理データ(ID2)に基づいて、時系列演
算処理を用いて第〔1,n〕の画像表示データ(GD
2)を作成する。
【0077】このとき、図3の第1のセレクタ(12)
からモード切替信号(SS)に基づいて出力される3ビ
ットの第〔1,n〕の内部画像処理データ(ID2)
が、図6の階調制御回路(14A)に出力される。階調
制御回路(14A)には同時にフレームカウンタ(14
B)からフレーム番号が出力され、内部画像処理データ
(ID2)と、フレーム番号とに基づいて、階調制御回
路(14A)によって1ビットの第〔1,n〕の画像表
示データ(GD2)が生成され、図3の第2のセレクタ
(16)を介して不図示のLCDドライバに選択出力さ
れる。
【0078】最初は、初期条件によりn=2なので、こ
のステップP5では、第〔1,2〕の画像表示データ
(GD)が生成されることになる。次に、ステップP6
で、nに1を加算処理する。次いで、ステップP7で、
第1フレームの処理が終了したかどうかの判定処理を行
う。第1フレームの処理が終了した場合(Yes)は、
ステップP6に移行し、終了していない場合(No)
は、ステップP4に戻って再度ステップP4,P5の処
理を繰り返す。
【0079】こうして上記処理を繰り返すことで、第
〔1,3〕の画素、第〔1,4〕の画素、…、第〔1,
n〕の画素…、と処理することができ、第1フレームの
全画素の画像表示データ及びフレーム内誤差データが得
られる。この間、フレーム内処理回路(11)は所謂誤
差拡散法を行っており、STN用時系列演算処理回路
(14)はSTN用LCDドライバに対応した時系列演
算処理を行っている。
【0080】次に、図11のフローチャートのステップ
P8で、N=2,n=1という、フレーム及び画素の初
期条件設定処理をする。よってこれ以降の処理は、2番
目のフレーム以降の処理である。次いで、ステップP9
で、第〔N,n〕の画素に対応する6ビットのデータで
ある第〔N,n〕の原画像データ(SD)と、第〔N,
n−1〕のフレーム内誤差データとを加算処理してのち
に、第〔N,n〕の内部画像処理データ(ID)と、第
〔N,n〕のフレーム内誤差データ(EI2)を生成す
る。
【0081】このとき、第〔N,n〕の原画像データ
(SD)は図4の第1のラッチ回路(11A)を介して
加算回路(11B)に入力される。一方、第2のラッチ
回路(11G)から、第〔N,n−1〕のフレーム内誤
差データ(EI2)がドットクロック(DK)に基づい
て読み出される。加算回路(11B)によって、両者が
加算処理され、6ビットの第〔N,n〕の補正画像デー
タが生成され、モード切替信号(SS)に基づいてセレ
クタ(11C)を介して第2のマルチプレクサ(11
E)に出力される。第2のマルチプレクサ(11E)に
よって第〔N,n〕の補正画像データは上位3ビットと
下位3ビットに分割され、上位3ビットは第〔N,n〕
の内部画像処理データ(ID2)とされて第3のラッチ
回路(11H)を介して図3の第1のセレクタ(12)
に出力され、下位3ビットは第〔N,n〕のフレーム内
誤差データ(EI2)として第2のラッチ回路(11
G)に出力され、保持される。
【0082】次に、ステップP10で、第〔N,n〕の
内部画像処理データ(ID)に基づいて、時系列演算処
理を用いて第〔N,n〕の画像表示データ(GD)を作
成する。このとき、図3の第1のセレクタ(12)から
出力される3ビットの第〔N,n〕の内部画像処理デー
タ(ID2)が図6の階調制御回路(14A)に出力さ
れる。階調制御回路(14A)には同時にフレームカウ
ンタ(14B)からフレーム番号が出力され、内部画像
処理データ(ID2)の下位2ビットと、0〜7のフレ
ーム番号とに基づいて、階調制御回路(14A)によっ
て1ビットの第〔N,n〕の画像表示データ(GD2)
が生成され、図3の第2のセレクタ(16)を介して不
図示のLCDドライバに選択出力される。
【0083】次に、ステップP11で、nに1を加算処
理する。次いで、ステップP12で、第Nフレームの処
理が終了したかどうかの判定処理を行う。第Nフレーム
の処理が終了した場合(Yes)は、ステップP13に
移行し、終了していない場合(No)は、ステップP9
に戻って再度ステップP9〜P11の処理を繰り返す。
【0084】こうして上記処理を繰り返すことで、第
〔2,1〕の画素、第〔2,2〕の画素、…、第〔2,
n〕の画素…、第〔3,1〕の画素、第〔3,2〕の画
素、第〔3,n〕の画素…、第〔N,1〕の画素、第
〔N,2〕の画素…、第〔N,n〕の画素…、と順次各
画素を処理することができ、2番目以降の全フレームに
ついての画像情報処理ができる。この間、フレーム内処
理回路(12)は所謂誤差拡散法を行っており、STN
用時系列演算処理回路(14)は、随時各画素に対応し
て1ビットの画像表示データを生成するSTN方式のL
CDドライバに対応する時系列演算処理をしている。
【0085】次に、ステップP14で終了確認処理を行
い、全ての処理が終了した場合(Yes)は終了し、ま
だ全ての処理が終了していない場合(No)は、ステッ
プP9に戻って再度上記処理を繰り返す。以上のよう
に、フレーム内で誤差拡散法を行ったのちに、STN方
式のLCDドライバに対応する時系列演算処理をフレー
ム間で行うことにより、多階調化が可能になるので、表
示画像を原画像に近づけることが可能になる。
【0086】(4)TFT用時系列演算処理法を用いる
画像情報処理方法 以下で、本発明の実施例において、TFT用時系列演算
処理法を選択した場合の画像情報処理方法について当該
装置の動作を補足しながら詳細に説明する。この場合、
図3の画像情報処理装置において、第1のセレクタ(1
2)は、TFT用時系列演算処理回路(15)を選択
し、第2のセレクタ(16)は、第3の画像表示データ
(GD3)を選択出力するので、用いられる回路は、フ
レーム内処理回路(11),第1のセレクタ(12),
TFT用時系列演算処理回路(15)及び第2のセレク
タ(16)のみである。
【0087】その構成、機能については以上で説明して
いるので、以下ではその画像情報処理方法について当該
装置の動作を補足しながら詳細に説明する。まず、図1
2のフローチャートのステップP1で、第1のフレーム
の第1の画素である第〔1,1〕の画素に対応する6ビ
ットのデータである第〔1,1〕の原画像データ(S
D)の上位5ビットをとって第〔1,1〕の画素に対応
する第〔1,1〕の内部画像処理データ(ID3)と
し、第〔1,1〕の原画像データ(SD)の下位1ビッ
トは第〔1,1〕の画素に対応する第〔1,1〕のフレ
ーム内誤差データとして保持する。
【0088】このとき、第〔1,1〕の原画像データは
図4の第1のラッチ回路(11A)を介して加算回路
(11B)に入力され、モード切替信号(SS)に基づ
いてセレクタ(11C)を介して第3のマルチプレクサ
(11F)に出力される。第3のマルチプレクサ(11
F)によって第〔1,1〕の原画像データは上位5ビッ
トと下位1ビットに分割され、上位5ビットは第〔1,
1〕の内部画像処理データ(ID3)とされて第3のラ
ッチ回路(11H)を介して図3の第1のセレクタ(1
2)に出力され、下位1ビットは第〔1,1〕のフレー
ム内誤差データ(EI3)として第2のラッチ回路(1
1G)に出力され、保持される。
【0089】次に、ステップP2で、第〔1,1〕の内
部画像処理データ(ID3)に基づいて、時系列演算処
理を用いて第〔1,1〕の画像表示データ(GD3)を
作成する。このとき、図3の第1のセレクタ(12)か
らモード切替信号(SS)に基づいて出力される5ビッ
トの第〔1,1〕の内部画像処理データ(ID3)が、
3ビットと2ビットに分割され、下位2ビットは図7の
階調制御回路(15B)に出力される。階調制御回路
(15B)には同時にフレームカウンタ(15D)から
0〜3のいずれかのフレーム番号が出力され、内部画像
処理データ(ID3)の下位2ビットと、フレーム番号
とに基づいて、階調制御回路(15B)によって制御信
号(STR)が作成される。
【0090】同時に、内部画像処理データ(ID3)の
上位3ビット(以下a値データと称する)はセレクタ
(15C)と、加算回路(15A)に出力され、加算回
路(15A)によって内部画像処理データ(ID3)の
上位3ビットに1が加算処理され(以下これをb値デー
タと称する)、セレクタ(15C)に出力される。そし
て、制御信号(STR)に基づいて、a値データとb値
データとのいずれかが第〔1,1〕の画像表示データ
(GD3)として第2のセレクタ(16)を介して不図
示のLCDドライバに選択出力される。
【0091】次いで、ステップP3で、n=2という初
期条件の設定処理をする。次に、ステップP4で、第1
のフレームの第nの画素である第〔1,n〕の画素に対
応する6ビットの第〔1,n〕の原画像データ(SD)
と、第〔1,n−1〕のフレームに対応する第〔1,n
−1〕のフレーム内誤差データとを加算処理して、第
〔1,n〕の画素に対応する第〔1,n〕の内部画像処
理データ(ID)と、第〔1,n〕のフレーム内誤差デ
ータ(EI)とを生成する。
【0092】このとき、第〔1,n〕の原画像データは
第1のラッチ回路(11A)を介して加算回路(11
B)に入力される。一方、第2のラッチ回路(11G)
から、第〔1,n−1〕のフレーム間誤差データがドッ
トクロック(DK)に基づいて読み出される。加算回路
(11B)によって、両者が加算処理され、6ビットの
データである第〔1,n〕の補正画像データ(HD)が
生成され、第3のマルチプレクサ(11F)に出力され
る。第1のマルチプレクサ(11F)によって第〔1,
n〕の補正画像データ(HD)は上位5ビットと下位1
ビットに分割され、上位5ビットは第〔1,n〕の内部
画像処理データ(ID3)とされて第3のラッチ回路
(11H)を介して図3の第1のセレクタ(12)に出
力され、下位1ビットは第〔1,n〕のフレーム内誤差
データとして図4の第2のラッチ回路(11G)に出力
され、保持される。
【0093】最初は、初期条件によりn=2なので、こ
のステップP4では、第〔1,2〕の画素に対応する原
画像データが入力され、第〔1,2〕の画素に対応する
内部画像処理データ(ID)及びフレーム内誤差データ
が生成されることになる。次に、ステップP5で、第
〔1,n〕の内部画像処理データ(ID)に基づいて、
時系列演算処理を用いて第〔1,n〕の画像表示データ
(GD)を作成する。
【0094】このとき、図3の第1のセレクタ(12)
から出力される5ビットの第〔1,n〕の内部画像処理
データ(ID3)が、3ビットと2ビットに分割され、
下位2ビットは階調制御回路(15B)に出力される。
階調制御回路(15B)には同時にフレームカウンタ
(15D)から0〜3までのフレーム番号が出力され、
内部画像処理データ(ID)の下位2ビットと、フレー
ム番号とに基づいて、階調制御回路(15B)によって
制御信号(STR)が作成される。
【0095】同時に、内部画像処理データ(ID3)の
上位3ビットのa値データがセレクタ(15C)と、加
算回路(15A)に出力され、加算回路(15A)によ
ってa値データに1が加算処理されてb値データが作成
され、セレクタ(15C)に出力される。そして、制御
信号(STR)に基づいて、a値データとb値データと
のいずれかが第〔1,n〕の画像表示データ(GD3)
として図3の第2のセレクタ(16)を介して不図示の
LCDドライバに選択出力される。
【0096】最初は、初期条件によりn=2なので、こ
のステップP5では、第〔1,2〕の画像表示データ
(GD)が生成されることになる。次に、ステップP6
で、nに1を加算処理する。次いで、ステップP7で、
第1フレームの処理が終了したかどうかの判定処理を行
う。第1フレームの処理が終了した場合(Yes)は、
ステップP6に移行し、終了していない場合(No)
は、ステップP4に戻って再度ステップP4,P5の処
理を繰り返す。
【0097】こうして上記処理を繰り返すことで、第
〔1,3〕の画素、第〔1,4〕の画素、…、第〔1,
n〕の画素…、と処理することができ、第1フレームの
全画素の画像表示データ及びフレーム内誤差データが得
られる。この間、フレーム内処理回路(11)は所謂誤
差拡散法を行っており、TFT用時系列演算処理回路
(15)は時系列演算処理を行っている。
【0098】次に、図13のフローチャートのステップ
P8で、N=2,n=1という、フレーム及び画素の初
期条件設定処理をする。よってこれ以降の処理は、2番
目のフレーム以降の処理である。次いで、ステップP9
で、第〔N,n〕の画素に対応する6ビットのデータで
ある第〔N,n〕の原画像データ(SD)と、第〔N,
n−1〕のフレーム内誤差データとを加算処理してのち
に、第〔N,n〕の内部画像処理データ(ID)と、第
〔N,n〕のフレーム内誤差データ(EI3)を生成す
る。
【0099】このとき、第〔N,n〕の原画像データ
(SD)は図4の第1のラッチ回路(11A)を介して
加算回路(11B)に入力される。一方、第2のラッチ
回路(11G)から、第〔N,n−1〕のフレーム内誤
差データ(EI3)がドットクロック(DK)に基づい
て読み出される。加算回路(11B)によって、両者が
加算処理され、6ビットの第〔N,n〕の補正画像デー
タが生成され、モード切替信号(SS)に基づいてセレ
クタ(11C)を介して第3のマルチプレクサ(11
F)に出力される。第3のマルチプレクサ(11F)に
よって第〔N,n〕の補正画像データは上位5ビットと
下位1ビットに分割され、上位5ビットは第〔N,n〕
の内部画像処理データ(ID3)とされて第3のラッチ
回路(11H)を介して第1のセレクタ(12)に出力
され、下位1ビットは第〔N,n〕のフレーム内誤差デ
ータ(EI3)として第2のラッチ回路(11G)に出
力され、保持される。
【0100】次に、ステップP10で、第〔N,n〕の
内部画像処理データ(ID)に基づいて、時系列演算処
理を用いて第〔N,n〕の画像表示データ(GD)を作
成する。このとき、図3の第1のセレクタ(12)から
モード切替信号(SS)に基づいて出力される5ビット
の第〔N,n〕の内部画像処理データ(ID)が、図7
に示すように信号線によって3ビットと2ビットに分割
され、下位2ビットは階調制御回路(15B)に出力さ
れる。階調制御回路(15B)には同時にフレームカウ
ンタ(15D)からフレーム番号が出力され、内部画像
処理データ(ID3)の下位2ビットと、0〜3のフレ
ーム番号とに基づいて、階調制御回路(15B)によっ
て制御信号(STR)が作成される。
【0101】同時に、内部画像処理データ(ID3)の
上位3ビットのa値データがセレクタ(15C)と、加
算回路(15A)に出力され、加算回路(15A)によ
ってa値データに1が加算処理されてb値データが作成
され、セレクタ(15C)に出力される。そして、制御
信号(STR)に基づいて、a値データとb値データと
のいずれかが第〔N,n〕の画像表示データ(GD3)
として図 の第2のセレクタ(16)を介して不図示の
LCDドライバに選択出力される。
【0102】次に、ステップP11で、nに1を加算処
理する。次いで、ステップP12で、第Nフレームの処
理が終了したかどうかの判定処理を行う。第Nフレーム
の処理が終了した場合(Yes)は、ステップP13に
移行し、終了していない場合(No)は、ステップP9
に戻って再度ステップP9〜P11の処理を繰り返す。
【0103】こうして上記処理を繰り返すことで、第
〔2,1〕の画素、第〔2,2〕の画素、…、第〔2,
n〕の画素…、第〔3,1〕の画素、第〔3,2〕の画
素、第〔3,n〕の画素…、第〔N,1〕の画素、第
〔N,2〕の画素…、第〔N,n〕の画素…、と順次各
画素を処理することができ、2番目以降の全フレームに
ついての画像情報処理ができる。この間、図3のフレー
ム内処理回路(12)は所謂誤差拡散法を行っており、
TFT用時系列演算処理回路(15)は、随時各画素に
対応するa値データとb値データのいずれかを画像表示
データとして選択出力する時系列演算処理をしている。
【0104】次に、ステップP14で終了確認処理を行
い、全ての処理が終了した場合(Yes)は終了し、ま
だ全ての処理が終了していない場合(No)は、ステッ
プP9に戻って再度上記処理を繰り返す。以上のよう
に、フレーム内で誤差拡散法によって画像情報処理をし
たのちに、TFT方式のLCDドライバに対応する時系
列演算処理をフレーム間で行うことにより、多階調化が
可能になるので、表示画像を原画像に近づけることが可
能になる。
【0105】(5)総括 以上説明したように、本発明の実施例に係る画像情報処
理装置によれば、複数のフレーム間画像処理装置〔フレ
ーム間誤差拡散回路(12),STN用時系列演算処理
回路(13)及びTFT用時系列演算処理回路(1
4)〕と、そのうちのいずれかを選択する第1のセレク
タ(12)を具備しているので、フレーム間誤差拡散
法、STN方式の時系列演算処理法、TFT方式の時系
列演算処理法のそれぞれに対応する3種類のLCDドラ
イバに対応する画像情報処理方法を実施することができ
る。
【0106】これら3種類の方法は、いずれもフレーム
内で画像情報処理をしたのちに、複数のフレーム間で画
像情報処理をするので、本来の目的であるディジタルL
CDドライバに対応する多階調化においては、いずれも
有効な方法であるが、本実施例の装置によれば、これら
の有効な3種類の方法のいずれかを、モード切替信号
(SS)に基づいて選択することができるので、フレー
ム内処理をしたのちにフレーム間誤差拡散法で画像情報
処理だけをしていた従来例に比して、適用できるLCD
ドライバの種類が増え、汎用化が可能になる。
【0107】なお、本実施例の装置においては、フレー
ム内で処理した第1の内部画像処理データ(ID1)を
そのまま第2のセレクタ(16)に出力して、画像表示
データとして用いることも可能である。また、本実施例
の装置においては、図3に示すように、フレーム間で画
像情報処理する回路としてフレーム間誤差拡散回路(1
3),STN用時系列演算処理回路(14)及びTFT
用時系列演算処理回路(15)の3種類を用いている
が、本発明はこれに限らず、更にフレーム間で画像情報
処理する回路を増やすことも可能であるし、また、各デ
ータのビット数もここに挙げたビット数でなくても実施
可能である。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る画像
情報処理装置によれば、フレーム内処理手段と、選択出
力手段と、複数のフレーム間処理手段とを具備してい
る。このため、複数の異なるLCDドライバに適応可能
な画像情報処理装置の提供が可能になる。
【0109】また、本発明に係る画像情報処理方法によ
れば、複数のフレーム間画像処理方法の中から一つの方
法を選択し、選択されたフレーム間画像処理方法によっ
てLビットの画像表示情報を生成している。このため、
複数のフレーム間画像処理方法の中から一つの方法を選
択することで、複数の異なるフレーム間画像処理方法に
対応することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像情報処理装置の原理図であ
る。
【図2】本発明に係る画像情報処理方法の原理を説明す
るフローチャートである。
【図3】本発明の実施例に係る画像情報処理装置の構成
図である。
【図4】本発明の実施例に係るフレーム内処理回路の構
成図である。
【図5】本発明の実施例に係るフレーム間誤差拡散回路
の構成図である。
【図6】本発明の実施例に係るSTN用時系列演算処理
回路の構成図である。
【図7】本発明の実施例に係るTFT用時系列演算処理
回路の構成図である。
【図8】本発明の実施例に係る、フレーム間誤差拡散法
を用いた画像情報処理方法を説明する第1のフローチャ
ートである。
【図9】本発明の実施例に係る、フレーム間誤差拡散法
を用いた画像情報処理方法を説明する第2のフローチャ
ートである。
【図10】本発明の実施例に係る、STN用の時系列演
算処理法を用いる画像情報処理方法を説明する第1のフ
ローチャートである。
【図11】本発明の実施例に係る、STN用の時系列演
算処理法を用いる画像情報処理方法を説明する第2のフ
ローチャートである。
【図12】本発明の実施例に係る、TFT用の時系列演
算処理法を用いる画像情報処理方法を説明する第1のフ
ローチャートである。
【図13】本発明の実施例に係る、TFT用の時系列演
算処理法を用いる画像情報処理方法を説明する第2のフ
ローチャートである。
【図14】従来例に係る画像情報処理装置の構成図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森脇 和彦 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 清水 真 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 上原 久夫 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−118596(JP,A) 特開 平4−125588(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/00 - 5/42 G02F 1/133

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Pビットの原画像情報に基づいて、Pビ
    ットよりも少ないLビットの画像表示情報を生成する画
    像情報処理装置であって、 前記Pビットよりも小さく、Lビットよりも大きいQビ
    ットに対して、 フレーム内で前記Pビットの下位ビット(P−Q)ビッ
    トの原画像情報を処理してQビットの内部処理画像情報
    を生成するフレーム内処理手段と、 該フレーム内処理手段からの前記内部処理画像情報を複
    数のフレーム間処理手段のいずれかに選択出力する選択
    出力手段と、 前記内部処理画像情報のうち下位(P−L)ビットの情
    報を複数のフレーム間で処理して、Pビットよりも少な
    いLビットの画像表示情報を生成する複数のフレーム間
    処理手段とを具備することを特徴とする画像情報処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記複数のフレーム間処理手段のうち、
    少なくとも一つは、N番目(Nは2以上の自然数)のフ
    レームの画素のQビットの内部処理画像情報と、(N−
    1)番目のフレームの画素であって、前記N番目のフレ
    ームの画素と同一位置の画素に対応する誤差成分情報と
    を加算処理し、前記加算処理の結果であるQビットの情
    報のうち、上位Lビットを画像表示情報とし、残余の下
    位ビットの情報のうち、少なくとも1ビットをN番目の
    フレームの誤差成分情報として保持する装置であること
    を特徴とする請求項第1項記載の画像情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記複数のフレーム間処理手段のうち、
    少なくとも一つは複数のフレームを一画面単位として前
    記内部処理画像情報を処理する時系列演算処理装置であ
    ることを特徴とする請求項第1項記載の画像情報処理装
    置。
  4. 【請求項4】 Pビットの原画像情報に基づいて、Pビ
    ットよりも少ないLビットの画像表示情報を生成する画
    像情報処理方法であって、 前記Pビットよりも小さく、Lビットよりも大きいQビ
    ットに対して、 フレーム内で前記Pビットの下位ビット(P−Q)ビッ
    トの原画像情報を処理してPビットよりも少ないQビッ
    トの内部処理画像情報を生成し、 前記内部処理画像情報のうち下位(P−L)ビットの情
    報を、複数のフレーム間で処理してPビットよりも少な
    いLビットの画像表示情報を生成する複数のフレーム間
    画像処理方法の中から一つの方法を選択し、 前記選択されたフレーム間画像処理方法によって前記L
    ビットの画像表示情報を生成することを特徴とする画像
    情報処理方法。
  5. 【請求項5】 前記複数のフレーム間処理方法のうち、
    少なくとも一つの方法は、N番目(Nは2以上の自然
    数)のフレームの画素のQビットの内部処理画像情報
    と、(N−1)番目のフレームの画素であって、前記N
    番目のフレームの画素と同一位置の画素に対応する誤差
    成分情報とを加算処理し、 前記加算処理の結果であるQビットの情報のうち、上位
    Lビットを画像表示情報とし、残余の下位ビットの情報
    のうち、少なくとも1ビットをN番目のフレームの誤差
    成分情報として保持するフレーム間誤差拡散法であるこ
    とを特徴とする請求項第4項記載の画像情報処理方法。
  6. 【請求項6】 前記複数のフレーム間処理方法のうち、
    少なくとも一つは複数のフレームを一画面単位として前
    記内部処理画像情報を処理する時系列演算処理法である
    ことを特徴とする請求項第4項記載の画像情報処理方
    法。
JP30721092A 1992-09-30 1992-11-17 画像情報処理装置及び画像情報処理方法 Expired - Fee Related JP3272058B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30721092A JP3272058B2 (ja) 1992-11-17 1992-11-17 画像情報処理装置及び画像情報処理方法
US08/128,476 US5596349A (en) 1992-09-30 1993-09-28 Image information processor
US08/597,119 US5784040A (en) 1992-09-30 1996-02-06 Image information processor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30721092A JP3272058B2 (ja) 1992-11-17 1992-11-17 画像情報処理装置及び画像情報処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06161382A JPH06161382A (ja) 1994-06-07
JP3272058B2 true JP3272058B2 (ja) 2002-04-08

Family

ID=17966371

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30721092A Expired - Fee Related JP3272058B2 (ja) 1992-09-30 1992-11-17 画像情報処理装置及び画像情報処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3272058B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4504651B2 (ja) * 2003-09-29 2010-07-14 パナソニック株式会社 誤差拡散装置、誤差拡散方法および表示装置
US8063994B2 (en) 2006-05-23 2011-11-22 Panasonic Corporation Image processing device, image processing method, program, recording medium and integrated circuit

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06161382A (ja) 1994-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6094227A (en) Digital image rate converting method and device
JPH09231375A (ja) 動きの検出装置、その方法、表示制御装置、その方法、およびソフトウエアシステム
JP5355024B2 (ja) 液晶表示装置および立体画像表示装置
US5023603A (en) Display control device
US7268790B1 (en) Display system with framestore and stochastic dithering
JP2003050566A (ja) 液晶表示装置
JP2003519396A (ja) グレイスケール・イメージ表示のための複数デジタル・ビットプレーンの高速読出し
JP3169763B2 (ja) 液晶表示パネルの階調駆動装置
JP2804686B2 (ja) 画像情報処理方法及び画像情報処理装置
JP3272058B2 (ja) 画像情報処理装置及び画像情報処理方法
CN102142238A (zh) 图像显示系统
JP2760714B2 (ja) 画像情報処理方法及び画像情報処理装置
JPH0553530A (ja) マトリクス・スクリーン像表示方法
JP2004279563A (ja) 画像処理装置制御プログラム
JP2846780B2 (ja) 画像情報処理方法及び画像情報処理装置
US5959618A (en) Image display apparatus
JP2902877B2 (ja) 画像情報処理方法及び画像情報処理装置
JP2846777B2 (ja) 画像情報処理方法及び画像情報処理装置
JPH06180569A (ja) 画像処理装置
JP3244420B2 (ja) 画像処理装置
JPH0411281A (ja) 単純マトリックス方式の液晶表示装置
JP2846781B2 (ja) 画像情報処理装置及び画像情報処理方法
JP3172450B2 (ja) 画像情報処理装置
JP2000020014A (ja) 画像表示装置
JPH06165089A (ja) 画像情報処理装置及び画像情報処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090125

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090125

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100125

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees