JPH06242225A - 移動無線局の移動速度検出装置 - Google Patents

移動無線局の移動速度検出装置

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Publication number
JPH06242225A
JPH06242225A JP5028724A JP2872493A JPH06242225A JP H06242225 A JPH06242225 A JP H06242225A JP 5028724 A JP5028724 A JP 5028724A JP 2872493 A JP2872493 A JP 2872493A JP H06242225 A JPH06242225 A JP H06242225A
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JP
Japan
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envelope
moving speed
mobile
mobile station
station
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Withdrawn
Application number
JP5028724A
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English (en)
Inventor
Hiroyasu Tobe
裕康 戸部
Tetsuyoshi Takenaka
哲喜 竹中
Takeshi Inoue
武志 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH06242225A publication Critical patent/JPH06242225A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基地局において移動局からの送信電波を受信
して最大ドップラ周波数を検出することにより移動局の
移動速度を検出する移動無線局の移動速度検出装置に関
し、基地局で移動局の移動速度を素早く検出することを
目的とする。 【構成】 包絡線算出手段1において移動局からの受信
電波の包絡線を算出する。交差回数算出手段2では、受
信電力の複数の所定レベルを設定し、包絡線算出手段1
によって算出された包絡線と、それらの受信電力の複数
の所定レベルとが交差する回数を、所定時間に亘って各
所定レベル毎に算出する。交差回数算出手段2で算出さ
れた各所定レベル毎の交差回数の中から、最大値検出手
段3は最大値を検出する。この検出された交差回数の最
大値が最大ドップラ周波数に近似した値であり、最大ド
ップラ周波数に移動局の送信波長を乗算した値が移動局
の移動速度となる。したがって、移動速度算出手段4で
は、最大値検出手段3で検出された交差回数の最大値を
用いて移動局の移動速度を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は基地局において移動局か
らの送信電波を受信して最大ドップラ周波数を検出する
ことにより移動局の移動速度を検出する移動無線局の移
動速度検出装置に関する。
【0002】移動通信システムにおいては、移動無線器
を人が携帯する場合と、自動車に搭載する場合がある。
ところで、基地局付近の受信電界強度の強い地域に位置
し、且つ移動量の少ない移動局、例えば、基地局付近の
人によって携帯された移動無線器、に対しては、隣接ゾ
ーンで使用されている周波数と同一の周波数を割当てて
も、送信電力さえ弱ければ隣接ゾーンとの混信の恐れが
ないことから、こうした周波数割当てを行い、限られた
無線周波数の有効利用を図ることが考えられる。なお、
車載の移動無線器の場合には、こうした周波数割当てを
行なっても、移動速度が速いため、通話中に基地局から
離れ過ぎて送信電波が届かなくなる可能性が大きく、こ
うした周波数割当てを行うには不適切である。
【0003】こうした周波数割当てを行うためには、基
地局で移動局の移動速度を知ることができることが前提
となる。
【0004】
【従来の技術】従来、基地局で移動局の移動速度を知る
方法としては、移動局が自らの移動速度を検出し、基地
局へ知らせる方法が考えられる。すなわち、例えば、車
両の速度計から速度データを入手したり、また移動速度
を感知し得るジャイロ機構等を移動局に設置してそれか
ら速度データを入手したりして、それを基地局へ送信す
ることが考えられる。しかし、前者の車両の速度計を利
用する方法では、車載ではない携帯無線器の場合には不
可能であり、結線上の煩わしさもあり、また、後者のジ
ャイロ機構等を設置する方法では、移動局がコスト高や
大型化してしまうという問題がある。さらに、両方と
も、速度データを基地局へ送るために新たなチャネルを
用意しなければならないという問題がある。
【0005】そこで、基地局が移動局の移動速度を直接
検出することが考えられる。すなわち、一般に、移動局
からの送信電波はレーリーフェージングを受けており、
基地局でそれを受信すると、受信電波の包絡線は図8に
示すように変動している。この包絡線R(t)が、ある
受信電力レベルRsを上向きに交差する回数、即ちレベ
ル交差回数NRSは、レーリーフェージング下で次式
(1)のようになる。
【0006】
【数1】 NRS=(2π)1/2 D Rs/(2bo 1/2 ・exp(−Rs2 /2bo ) ・・・(1) ここで、fD は最大ドップラ周波数、bo は平均受信電
力である。
【0007】図9は上記式の計算結果を示したグラフで
ある。上記式において、レベル交差回数NRSが最大にな
るのは、Rs=bo 1/2 のときであり、このときレベル
交差回数NRSの最大値NRSmax は次式(2)のように表
される。
【0008】
【数2】 NRSmax =fD (π)1/2 -1/2=1.075fD ≒fD ・・・(2) 一方、移動局の移動速度vと最大ドップラ周波数fD
の間には次式(3)の関係がある。
【0009】
【数3】 v=fD λ ・・・(3) ここでλは移動局からの送信電波の波長である。
【0010】したがって、レベル交差回数NRSの最大値
RSmax を算出すれば、最大ドップラ周波数fD が推定
され、最大ドップラ周波数fD から移動局の移動速度v
が算出され得ることになる。
【0011】なお、レベル交差回数NRSの最大値N
RSmax を求めるには、まず受信電波の平均受信電力bo
を算出し、それを基に基準レベルRs=bo 1/2 を算出
し、包絡線R(t)が、その基準レベルRsを上向きに
交差する回数を求めれば、その求まった回数がレベル交
差回数NRSの最大値NRSmax となる。
【0012】以上のように、受信電波の平均受信電力b
o を基にレベル交差回数NRSの最大値NRSmax を求め、
これから移動局の移動速度vが検出できる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、受信電波の平
均受信電力bo を算出するには、ある時間に亘っての受
信電力のデータが必要であり、そのため、平均受信電力
o を得るまでに時間がかかり過ぎるという問題があ
り、短時間に得られた受信電力のデータによって平均受
信電力bo を求めた場合は、信頼性の高い平均受信電力
o を得ることができないという問題がある。したがっ
て、基地局では移動局の移動速度vの即時性のあるデー
タを得ることができず、平均受信電力bo を算出する方
法では適切な周波数割当てが不可能であった。
【0014】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、基地局で移動局の移動速度を素早く検出でき
る移動無線局の移動速度検出装置を提供することを目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明では上記目的を達
成するために、図1(A)に示すように、移動局からの
受信電波の包絡線を算出する包絡線算出手段1と、包絡
線算出手段1によって算出された包絡線と、受信電力の
複数の所定レベルとが交差する回数を、所定時間に亘っ
て各所定レベル毎に算出する交差回数算出手段2と、交
差回数算出手段2で算出された各所定レベル毎の交差回
数の中から最大値を検出する最大値検出手段3と、最大
値検出手段3で検出された交差回数の最大値を用いて移
動局の移動速度を算出する移動速度算出手段4とを有す
ることを特徴とする移動無線局の移動速度検出装置が、
提供される。
【0016】また、図1(B)に示すように、移動局か
らの受信電波の包絡線を算出する包絡線算出手段6と、
包絡線算出手段6によって算出された包絡線と、受信電
力の複数の所定レベルとが交差する時点間の時間間隔
を、各所定レベル毎に算出する時間間隔算出手段7と、
時間間隔算出手段7で算出された各所定レベル毎の時間
間隔の中から最小値を検出する最小値検出手段8と、最
小値検出手段8で検出された時間間隔の最小値を用いて
移動局の移動速度を算出する移動速度算出手段9とを有
することを特徴とする移動無線局の移動速度検出装置
が、提供される。
【0017】
【作用】本発明は、基地局で受信される受信電波の包絡
線に複数の受信電力レベルを交差させて、そのなかで、
単位時間当たりの交差回数が最大になるような受信電力
レベルにおける単位時間当たりの交差回数が最大ドップ
ラ周波数に近似する、ということに着目したものであ
る。
【0018】すなわち、図1(A)において、まず、包
絡線算出手段1において移動局からの受信電波の包絡線
を算出する。交差回数算出手段2では、受信電力の複数
の所定レベルを設定し、包絡線算出手段1によって算出
された包絡線と、それらの受信電力の複数の所定レベル
とが交差する回数を、所定時間に亘って各所定レベル毎
に算出する。交差回数算出手段2で算出された各所定レ
ベル毎の交差回数の中から、最大値検出手段3は最大値
を検出する。この検出された交差回数の最大値が最大ド
ップラ周波数に近似した値である。
【0019】移動速度算出手段4では、最大値検出手段
3で検出された交差回数の最大値を用いて移動局の移動
速度を算出する。また、最大ドップラ周波数は、基地局
で受信される受信電波の包絡線に複数の受信電力レベル
を交差させて、そのなかで、所定時間内における包絡線
とその受信電力レベルとの交差時点間の時間間隔が最小
になるような受信電力レベルにおける、包絡線とその受
信電力レベルとの交差時点間の時間間隔からも求め得
る、ということに着目し、なされた発明が、図1(B)
に示すものである。
【0020】すなわち、まず、包絡線算出手段6におい
て、移動局からの受信電波の包絡線を算出する。時間間
隔算出手段7では、受信電力の複数の所定レベルを設定
し、包絡線算出手段6によって算出された包絡線と、そ
れら受信電力の複数の所定レベルとが交差する時点間の
時間間隔を、各所定レベル毎に算出する。時間間隔算出
手段7で算出された各所定レベル毎の時間間隔の中か
ら、最小値検出手段8が最小値を検出する。こうして検
出された時間間隔の最小値は、最大ドップラ周波数の逆
数に近似した値となる。
【0021】移動速度算出手段9では、最小値検出手段
8で検出された時間間隔の最小値を用いて移動局の移動
速度を算出する。このようにして、平均受信電力を用い
ずに最大ドップラ周波数を得ることができ、基地局は移
動局の移動速度を素早く知ることが可能となる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2は本発明の移動無線局の移動速度検出装置の
第1実施例の全体構成を示すブロック図である。すなわ
ち、基地局における受信部110では移動局からの送信
電波を受信して検波し、次のA/D変換部120でそれ
をディジタル値に変換する。A/D変換部120の後に
順に、包絡線計算部130、包絡線比較部140、積分
部150、ピーク値検出部160、積分部170が接続
され、これらは所定の基本タイミングでそれぞれ作動
し、積分部170からは移動局の移動速度が出力され、
基地局の周波数割当て制御部(図示せず)へ送られる。
【0023】包絡線計算部130、包絡線比較部14
0、積分部150、ピーク値検出部160、および積分
部170の内部構成を図3に示し、これに従い、詳しく
説明する。
【0024】包絡線計算部130は、入力したIチャネ
ル信号およびQチャネル信号から受信電界強度(包絡
線)を計算する。また、予想される受信電力の最大値を
基に複数の受信電力レベルを設定する。以下では、予想
される受信電力の最大値をL1として25のレベルL1
〜L25を設定したものとして説明する。
【0025】包絡線比較部140は、レベルL1 〜L25
と包絡線の値との大小比較を行う比較器141と、レベ
ルL1 〜L25と包絡線との交差の判定をする比較器14
3と、レベル毎の上記大小関係を記憶するメモリ142
aと、レベル毎の交差回数を記憶するメモリ142b
と、所定時間(例えば1秒)を計時し、その初めと終わ
りにパルス信号を出力するタイマ144とから成る。タ
イマ144の所定時間の開始パルスでメモリ142bの
記憶内容はクリアされ、また所定時間の終了パルスで後
述のカウンタ151は加算を停止し、タイミング発生器
164はクロックパルスを出力する。
【0026】比較器141では、レベルL1 〜L25を、
入力した包絡線の値とそれぞれ比較し、各レベルL1
25の、包絡線の値に対する大小関係を判別し、メモリ
142aへ出力する。これを図4を参照して説明する。
【0027】図4はレベル交差の判定と交差回数につい
て説明する図であり、(A)は縦軸が受信電力、横軸が
時間を表し、包絡線の値と各レベルL1 〜L25との交差
を示しており、(B),(C)はメモリ142aの記憶
内容を示している。すなわち、例えば図4(A)に示す
ように、基本タイミングt1では、包絡線の値(黒丸で
表示)はレベルL13とレベルL14との間にあり、比較器
141での大小判別の結果は、まずメモリ142aに格
納され、図4(B)に示すようになる。
【0028】次の基本タイミングt2では、包絡線の値
(黒丸で表示)は、例えばレベルL 11とレベルL12との
間にあり、比較器141での大小判別の結果はメモリ1
42aへ出力されるとともに、比較器143へ出力され
る。メモリ142aでは基本タイミングt1での大小判
別の結果を比較器143へ出力したあと、基本タイミン
グt2での大小判別の結果を格納する〔図4(C)〕。
【0029】比較器143では、基本タイミングt1で
の大小判別の結果〔図4(B)〕と基本タイミングt2
での大小判別の結果〔図4(C)〕とを比較し、前回と
大小判別が異なったレベル、この例ではL12,L13が、
基本タイミングt1〜t2間に包絡線と交差したと判断
する。そして、比較器143は積分部150のカウンタ
151に対し、図4(D)に示すような基本タイミング
t1〜t2間のレベル毎の交差1回を示す「1」信号を
出力する。
【0030】積分部150は、加算を行うカウンタ15
1から成り、メモリ142bから読み出された前回基本
タイミングまでのレベル毎の交差回数に今回、例えば基
本タイミングt2での交差「1」信号〔図4(D)〕を
レベル毎に加算し、例えば図4(E)に示す交差回数を
得る。この交差回数は再びメモリ142bに戻され記憶
更新されるとともに、ピーク値検出部160へ送られ
る。このピーク値検出部160へ送られる交差回数は、
タイマ144で所定時間を計時始めた時点以降の基本タ
イミング毎に累積された交差回数である。
【0031】ピーク値検出部160は、各レベルを越え
て交差回数を比較し、最大値を検出する比較器161
と、所定時間の終了時点でクロックパルスを発生するタ
イミング発生器164と、タイミング発生器164から
のクロックパルスの入力時に比較器161からの交差回
数の最大値をラッチするフリップフロップ162と、変
換テーブルを有し、フリップフロップ162の出力値を
移動局の移動速度に変換するROM163とから成る。
【0032】比較器161には、基本タイミング毎に累
積されたレベル毎の交差回数が入力する。比較器161
では、基本タイミング毎に各レベルを越えて交差回数を
比較し、その中から最大値を検出する。すなわち、例え
ば基本タイミングt2の時点ならば図4(E)に示す交
差回数が比較器161に入力するから、比較器161
で、レベルL1 の交差回数5とレベルL2 の交差回数3
とを比較し、レベルL1の交差回数5を出力する。つぎ
に、この出力されたレベルL1 の交差回数5とレベルL
3 の交差回数7とを比較し、レベルL3 の交差回数7を
出力する。こうして各レベルを越えて比較を行い、交差
回数の最大値を検出する。この結果がフリップフロップ
162に出力されるが、フリップフロップ162はクロ
ックパルスが入力するまではラッチを行わない。したが
って、フリップフロップ162にラッチされるのは、所
定時間の間に累積された各レベル毎の交差回数の中で最
大のものである。
【0033】こうして得られた交差回数の最大値は、受
信電力レベルを上向きだけでなく、下向きに交差するも
のも含んでいるため半分にする必要があり、またこれを
最大ドップラ周波数に近づけるには係数1/1.075
を乗算する必要があり、さらに、移動局の移動速度に変
換するには送信電波の波長λを乗算する必要がある。こ
うした要請を考慮した変換テーブルを予めROM163
に備えておき、ROM163から、交差回数の最大値に
応じた移動局の移動速度を読み出し、積分部170へ出
力する。なお、ROM163からの移動速度データを基
地局の周波数割当て制御部へ直接出力(矢印165参
照)してもよいが、本実施例では、さらに積分部170
を経由して基地局の周波数割当て制御部へ出力するよう
にする。
【0034】積分部170は、乗算器171、加算器1
72、および乗算器173から成り、乗算器171で、
今回入力した信号に重み付け係数1/αを乗算し、つぎ
の加算器172で、メモリ174から読み出された重み
付け前回値に乗算器171の出力を加算する。加算器1
72の出力は乗算器173へ入力されるとともに、周波
数割当て制御部へ出力される。乗算器173では加算器
172からの出力に重み付け係数(α−1)/αを乗算
して加算器172に出力する。したがって、加算器17
2の出力は、積分部170への今回入力値に対し、所定
の重み付けがされた平均値となっている。これにより、
移動速度データに本来あり得ないような急激な変動があ
っても、それに引きずられずにそれまでの平均的な移動
速度データを重要視することが可能となっている。
【0035】このようにして、基地局で、平均受信電力
の算出をしなくとも、所定時間(上記例では1秒)の間
に移動局の移動速度が算出できることなる。次ぎに、第
2の実施例を説明する。
【0036】図5は本発明の移動無線局の移動速度検出
装置の第2実施例の全体構成を示すブロック図である。
第2実施例の受信部210、A/D変換部220、およ
び包絡線計算部230は、第1実施例の受信部110、
A/D変換部120、および包絡線計算部130にそれ
ぞれ相当し、構成および作用は同一である。したがっ
て、これらの説明は省略し、包絡線計算部230に続く
包絡線比較部240、積分部250、積分部260、ピ
ーク値検出部270について、それらの内部構成を示す
図6を参照して説明する。
【0037】包絡線比較部240は、比較器241,2
43と、メモリ242a,242bとから成るが、比較
器241,243およびメモリ242aは、第1実施例
の比較器141,143及びメモリ142aと構成、作
用とも同一である。ただし、メモリ242bはレベル毎
の後述の交差時間間隔を記憶するメモリである。
【0038】積分部250は、基本タイミングのクロッ
クパルス(経路254aから入力)をレベル毎に加算す
るタイマ251と、比較器243からレベル毎に交差1
回を示す「1」信号が入力する時にインクレメントする
カウンタ252と、ROMからなり、後述の平均交差時
間間隔を読み出す変換テーブル253とから成る。カウ
ンタ252は、予め所定数が設定されており、各レベル
毎のカウント値がこの所定数になると、レベル毎に出力
信号をタイマ251へ出力するとともにカウント値をク
リアする。
【0039】比較器243は、第1実施例で説明したよ
うに、レベル毎に、交差が検出されると「1」信号を出
力する。タイマ251は、それを経路254bから受け
て、カウンタ252から出力信号が出力されている時
は、レベル毎に、メモリ242bから読み出されたタイ
マ値にクロックパルスを加算してタイマ値として変換テ
ーブル253へ出力すると同時に、タイマ値をクリアし
て、メモリ242bへ戻す。一方、カウンタ252から
出力信号が出力されていない時は、レベル毎に、メモリ
242bから読み出されたタイマ値にクロックパルスを
加算してタイマ値を得、メモリ242bへ戻す。したが
って、変換テーブル253へ入力されるデータは、各レ
ベルにおいて、初めの交差が発生した時点から、所定数
の交差が発生した時点までの時間間隔に相当する。
【0040】これを包絡線R(t)と、ある受信電力レ
ベルRsとの交差を示す図7を用いて説明する。レベル
Rsに対する比較器243の「1」信号出力は、タイミ
ングt11,t12,t13,t14,t15において
出力される。カウンタ252は、例えば所定数4を設定
されるとともに、タイミングt11のときクリアされた
とする。したがって、タイマ251はタイミングt11
から加算を開始し、メモリ242bと協働して経路25
4aから入力するクロックパルス(各部が作動する基本
タイミングクロックであり図4のt1,t2に相当)を
加算する。その結果、時間T1を計時してタイミングt
12に至るが、カウンタ252からはタイマ251に出
力信号が入力されないから、さらに時間T2の計時を
し、時間T1に加算していく。そうしてタイミングt1
5に至って初めて、カウンタ252からタイマ251へ
出力信号が入力され、その結果、タイマ251は変換テ
ーブル253へ時間間隔(T1+T2+T3+T4)を
出力する。
【0041】変換テーブル253は、タイマ251で計
時された時間間隔をカウンタ252の所定数(図7の例
では4)で割った値の変換テーブルを予め備えており、
これにより、タイマ251で計時された時間間隔を用い
て、隣接する2つの交差時点間の平均時間間隔をレベル
毎に求める。すなわち、図7の例では、変換テーブル2
53は平均時間間隔(T1+T2+T3+T4)/4を
出力する。
【0042】積分部260は、第1実施例の積分部17
0と同じ構成であるが、積分部260ではレベル毎に重
み付け平均化が行われる。ピーク値検出部270は、各
レベルを越えて平均時間間隔を比較して最小値を検出す
る比較器271と、比較器271からの平均時間間隔の
最小値を保持するフリップフロップ272と、変換テー
ブルからなり、フリップフロップ272の出力値を移動
局の移動速度に変換するROM273とから成る。
【0043】比較器271にはレベル毎の平均時間間隔
が入力し、比較器271では、各レベルを越えて複数の
平均時間間隔の中から最小値が検出される。この平均時
間間隔の最小値は、最大ドップラ周波数の逆数に相当す
る。
【0044】フリップフロップ272は、この平均時間
間隔の最小値を保持し、ROM273において、予め格
納された変換テーブルに基づき、平均時間間隔の最小値
を移動局の移動速度に変換する。
【0045】以上のように、この実施例においても、基
地局で、平均受信電力の算出をしなくとも、所定数の交
差回数(上記例では4)が検出される間に移動局の移動
速度が算出できることなる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、基地局
で受信される受信電波の包絡線に複数の受信電力レベル
を交差させて、そのなかで、単位時間当たりの交差回数
が最大になるような受信電力レベルにおける単位時間当
たりの交差回数を求め、あるいはまた、基地局で受信さ
れる受信電波の包絡線に複数の受信電力レベルを交差さ
せて、そのなかで、所定時間内における包絡線とその受
信電力レベルとの交差時点間の時間間隔が最小になるよ
うな受信電力レベルにおける、包絡線とその受信電力レ
ベルとの交差時点間の時間間隔を求め、これらを基に最
大ドップラ周波数を求めて、移動局の移動速度を算出す
るようにしている。このため、基地局で、平均受信電力
の算出をしなくとも、最大ドップラ周波数を検出でき、
したがって、移動局の移動速度が素早く検出できること
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の第1実施例の全体構成を示すブロック
図である。
【図3】第1実施例の各部の詳細構成を示すブロック図
である。
【図4】レベル交差の判定と交差回数を説明する図であ
る。
【図5】本発明の第2実施例の全体構成を示すブロック
図である。
【図6】第2実施例の各部の詳細構成を示すブロック図
である。
【図7】交差時点間の時間間隔を説明する図である。
【図8】包絡線の変動を示す図である。
【図9】レベル交差回数特性図である。
【符号の説明】
1 包絡線算出手段 2 交差回数算出手段 3 最大値検出手段 4 移動速度算出手段 5 平均化手段 6 包絡線算出手段 7 時間間隔算出手段 8 最小値検出手段 9 移動速度算出手段 10 平均化手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局において移動局からの送信電波を
    受信して最大ドップラ周波数を検出することにより前記
    移動局の移動速度を検出する移動無線局の移動速度検出
    装置において、 移動局からの受信電波の包絡線を算出する包絡線算出手
    段(1)と、 前記包絡線算出手段(1)によって算出された包絡線
    と、受信電力の複数の所定レベルとが交差する回数を、
    所定時間に亘って前記各所定レベル毎に算出する交差回
    数算出手段(2)と、 前記交差回数算出手段(2)で算出された前記各所定レ
    ベル毎の交差回数の中から最大値を検出する最大値検出
    手段(3)と、 前記最大値検出手段(3)で検出された交差回数の最大
    値を用いて前記移動局の移動速度を算出する移動速度算
    出手段(4)と、 を有することを特徴とする移動無線局の移動速度検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記最大値検出手段(3)で検出された
    交差回数の最大値に対し重み付け平均化を行う平均化手
    段(5)を、更に有し、前記移動速度算出手段(4)
    は、前記平均化手段(5)で平均化された交差回数の最
    大値を用いて前記移動局の移動速度を算出するように構
    成されることを特徴とする請求項1記載の移動無線局の
    移動速度検出装置。
  3. 【請求項3】 基地局において移動局からの送信電波を
    受信して最大ドップラ周波数を検出することにより前記
    移動局の移動速度を検出する移動無線局の移動速度検出
    装置において、 移動局からの受信電波の包絡線を算出する包絡線算出手
    段(6)と、 前記包絡線算出手段(6)によって算出された包絡線
    と、受信電力の複数の所定レベルとが交差する時点間の
    時間間隔を、前記各所定レベル毎に算出する時間間隔算
    出手段(7)と、 前記時間間隔算出手段(7)で算出された前記各所定レ
    ベル毎の時間間隔の中から最小値を検出する最小値検出
    手段(8)と、 前記最小値検出手段(8)で検出された時間間隔の最小
    値を用いて前記移動局の移動速度を算出する移動速度算
    出手段(9)と、 を有することを特徴とする移動無線局の移動速度検出装
    置。
  4. 【請求項4】 前記時間間隔算出手段(7)で算出され
    た時間間隔に対し前記各所定レベル毎に平均化を行う平
    均化手段(10)を、更に有し、前記最小値検出手段
    (8)は、前記平均化手段(10)で平均化された前記
    各所定レベル毎の時間間隔のうちの、最小値を検出する
    ように構成されることを特徴とする請求項3記載の移動
    無線局の移動速度検出装置。
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