JPH10300844A - パルスレーダ距離測定装置及びパルスレーダ距離測定方 法 - Google Patents

パルスレーダ距離測定装置及びパルスレーダ距離測定方 法

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JPH10300844A
JPH10300844A JP9109428A JP10942897A JPH10300844A JP H10300844 A JPH10300844 A JP H10300844A JP 9109428 A JP9109428 A JP 9109428A JP 10942897 A JP10942897 A JP 10942897A JP H10300844 A JPH10300844 A JP H10300844A
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JP
Japan
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antenna
delay time
pulse
electromagnetic wave
target
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JP9109428A
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Inventor
Masao Kishimoto
雅夫 岸本
Kazumasa Yamamoto
和正 山本
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Tokimec Inc
Original Assignee
Tokimec Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラッタの影響を極力小さくすることができ
るパルスレーダ距離測定装置及び方法を提供する。 【解決手段】 インパルス発生回路12からのインパル
スに対応した電磁波パルスを送信アンテナ14から繰り
返し目標Tに向けて送信し、目標Tからの反射波を受信
アンテナ12で受信し、受信回路20のサンプルホール
ド回路18で前記電磁波パルス送信毎に、漸次変化する
遅延時間分該電磁波パルス送信から遅延されたタイミン
グで受信信号のサンプリングを行い、ローパスフィルタ
19で高周波成分をカットする。送信アンテナ14及び
受信アンテナ16のアンテナ軸回りのアンテナ角を、ア
ンテナ回転装置48によって前記遅延時間に応じて変化
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パルス幅の短い電
磁波パルスを目標に向けて送信し、目標からの反射波を
受信し、等価サンプリングの手法を用いて受信信号を低
周波信号に変換し、その信号を処理することによって目
標までの距離を測定するパルスレーダ距離測定装置及び
パルスレーダ距離測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電波法に抵触しない程度の小さな
電力で帯域の広い(送信パルス幅が狭く、受信器の帯域
幅が広い)レーダを用いて、各種の測定に応用すること
が提案されてきている(例えば、WO9604845A
1号)。このレーダを目標までの距離を測定する距離測
定装置に応用することも提案されており、電磁波パルス
を目標に向けて送信し、目標からの反射波を受信し、等
価サンプリングの手法を用いて受信信号を低周波信号に
変換し、その低周波信号から反射波の受信時間を求める
ことによって、目標までの距離を測定する装置が開発さ
れてきている。既に開発された装置において、受信時間
は、前回の受信波形を記憶し、前回の受信波形のピーク
の振幅に対して一定の割合の振幅となった時間を受信時
間として決めている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、受信信
号には、目標以外の物体からの反射(クラッタ)が含ま
れているため、クラッタが増加すると目標からの反射波
が判別できなくなるという問題がある。本願発明は、か
かる問題点に鑑みなされたもので、請求項1及び2記載
の発明は、このようなクラッタの影響を極力小さくする
ことができるパルスレーダ距離測定装置を提供すること
を目的とする。
【0004】また、請求項3及び4記載の発明の目的
は、同じ目的を達成するパルスレーダ距離測定方法を提
供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1記載の発明は、繰り返しパル
スを発生するパルス発生手段と、パルス発生手段のパル
スに対応した電磁波パルスを目標に向けて送信する送信
アンテナ手段と、目標からの反射波を受信する受信アン
テナ手段と、タイミング信号発生手段と、タイミング信
号発生手段からの信号を受けて、漸次変化する遅延時間
に対応する信号を出力する遅延時間調整手段と、前記遅
延時間調整手段からの信号によって、前記電磁波パルス
送信からその遅延時間分遅延されたタイミングで前記受
信アンテナ手段からの受信信号のサンプリングを行うサ
ンプルホールド回路と、ローパスフィルタとを有する受
信回路と、受信回路からの出力値が所定の条件を満たす
ときに検出信号を発生する検出手段と、前記タイミング
信号発生手段からのタイミング信号と検出手段からの検
出信号との時間間隔を求め、該時間間隔から目標までの
距離を演算する演算手段と、を備えたパルスレーダ距離
測定装置において、前記送信アンテナ手段及び受信アン
テナ手段のアンテナ軸回りのアンテナ角を、前記遅延時
間調整手段の出力する遅延時間に応じて変化させるアン
テナ回転手段を設けることを特徴とする。
【0006】送信アンテナ手段及び受信アンテナ手段の
アンテナ軸回りのアンテナ角を制御する手段としては、
アンテナを回転させる機械的手段やアンテナをクロスダ
イポールにして電子スイッチで切り換える電気的手段を
含むものとする。パルス発生手段の発生するパルスは、
インパルス信号やバースト信号とすることができる。
【0007】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のものにおいて、前記アンテナ回転手段は、前記目標
が存在しない状態で、遅延時間調整手段の出力する遅延
時間に応じて、受信回路からの出力値の絶対値が最小に
なるアンテナ角を記憶する記憶手段と、前記目標が存在
する状態で、遅延時間に応じて記憶手段で記憶されたア
ンテナ角となるように、前記送信アンテナ手段及び受信
アンテナ手段のアンテナ軸回りのアンテナ角を制御する
制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】また、請求項3記載の発明は、繰り返し電
磁波パルスを目標に向けて送信し、目標から反射された
電磁波パルスを受信し、前記電磁波パルス送信毎に、漸
次変化する遅延時間分該電磁波パルス送信から遅延され
たタイミングで受信信号のサンプリングを行うと共に低
周波成分のフィルタリングを行い、その出力値が所定の
条件を満たすときの時間を検出し、この検出時間と前記
遅延時間を漸次変化させる開始時間との間の時間間隔を
求め、この時間間隔から目標までの距離に変換するイン
パルスレーダ距離測定方法において、前記送受信する電
磁波パルスの偏波面の角度を前記漸次変化する遅延時間
に応じて変化させることを特徴とする。
【0009】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載のものにおいて、前記目標が存在しない状態で、種々
の偏波面の角度で繰り返し電磁波パルスを送信し、反射
された電磁波パルスを受信し、前記電磁波パルス送信毎
に、漸次変化する遅延時間分該電磁波パルス送信から遅
延されたタイミングで受信信号のサンプリングを行うと
共に、低周波成分のフィルタリングを行い、前記遅延時
間に応じてその出力値の絶対値が最小になる電磁波パル
スの偏波面の角度を求めて、これらを予め記憶してお
き、前記目標が存在する状態で、前記遅延時間に応じて
電磁波パルスの偏波面の角度が前記記憶されたものにな
るように、電磁波パルスの偏波面の角度を変化させるこ
とを特徴とする。
【0010】クラッタは、電波の偏波面を変化させると
それに応じて変化する。例えば、立方形のタンクで壁面
にそって水平に補強材等の構造物が取り付けられている
場合には、これらの構造物に対して偏波面が45度の角
度になるようにアンテナの回転角度を設定すると、クラ
ッタが減少することが分かっている。したがって、本発
明では送信アンテナ手段及び受信アンテナ手段のアンテ
ナ軸回りのアンテナ角を、遅延時間調整手段の出力する
遅延時間に応じて変化させている。遅延時間が距離に対
応しているので、各距離毎に最もクラッタの影響の小さ
いアンテナ回転角度とすることで、クラッタの影響を小
さくするものである。
【0011】一般のレーダ装置においても同様にクラッ
タの影響を受けるが、パルスレーダでない従来のレーダ
装置では、送信から受信までが約1マイクロ秒の間に行
われるので、この短い間に、アンテナの回転角度を制御
することは、不可能である。従って、予めクラッタのデ
ータをとっておいて、受信信号から差し引く手法が用い
られる。このためには、クラッタを含めてデータが飽和
しないようにA/D変換しなければならず、受信機とし
て不利になる。
【0012】これに対して、本発明のパルスレーダ距離
測定装置または方法では、等価サンプリングの手法によ
り受信信号を時間軸上で引き伸ばすことができるので、
十分にアンテナを制御する時間を稼いで、クラッタの影
響を小さくするよう制御することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。図1は、本発明に係るパルスレーダ
距離測定装置、及び本発明に係るパルスレーダ距離測定
方法が実行される装置の実施の形態を表すブロック図で
ある。図において、符号10はトリガ発生回路であり、
例えば、1MHz程度のトリガ信号を出力するものであ
る。このトリガ発生回路10にはインパルス発生回路
(パルス発生手段)12が接続されており、インパルス
発生回路12は、トリガ発生回路10からのトリガ信号
に同期して幅の狭いインパルス(例えば200ps〜2
0ps)を繰り返し発生する。このインパルス発生回路
12には、測定したい目標Tに対して対向して配置さ
れ、インパルス発生回路12からのインパルスに対応し
た電磁波パルスを目標Tに向けて送信する広帯域の送信
アンテナ14が接続されている。
【0014】目標Tに対して送信アンテナ14とほぼ同
じ位置に並んで広帯域の受信アンテナ16が配置され
る。受信アンテナ16には、受信回路20が接続されて
おり、受信回路20は、後述の遅延時間調整手段22か
らの信号によって、受信アンテナ16からの受信信号の
サンプリングを行うサンプルホールド回路18と、高周
波成分をカットするローパスフィルタ19とを有してい
る。具体的には、サンプルホールド回路18は、遅延時
間調整手段22によって駆動されるダイオードと、ダイ
オードによってサンプリングされる電圧レベルを保持す
るコンデンサとによって構成される。
【0015】遅延時間調整手段22は、トリガ発生回路
10からのパルスをカウントするカウンタ26と、カウ
ンタ26からの出力をD/A変換するD/A変換器28
と、トリガ発生回路10からのトリガ信号に対してD/
A変換器28からの出力に対応する時間遅延したインパ
ルス信号を出力する電圧−ディレイ変換回路30と、か
ら構成され、電圧−ディレイ変換回路30からのインパ
ルス信号が前記受信回路20のサンプルホールド回路1
8へと送られて、サンプルホールド回路18のサンプリ
ングのタイミングを制御している。
【0016】受信回路20には、電圧比較器32が接続
される。電圧比較器32は、受信回路20からの出力と
所定レベルの閾値電圧Vthとの比較を行うもので、受信
回路20からの出力が閾値電圧Vthより大きいときに、
ハイレベルの出力がなされる。また、受信回路20に
は、電圧比較器36と、フリップフロップ38、40と
からなる検出回路34が接続される。電圧比較器36
は、受信回路20からの出力と電圧0との比較を行うも
ので、受信回路20からの出力が電圧0より大きいとき
に、ハイレベルの出力がなされる。また、フリップフロ
ップ38は、電圧比較器32からの出力によってD端子
からの電圧Vccのハイレベルの信号がセットされ、その
Q端子からの出力がフリップフロップ40のD端子に入
力される。また、フリップフロップ40のクロック端子
には電圧比較器36からの信号が入力され、この信号に
同期して、フリップフロップ40がセットされる。
【0017】検出回路34には、演算回路42が接続さ
れる。演算回路42は、ゲート回路44と、乗算器46
とを備えており、ゲート回路44へは、カウンタ26か
らのカウンタ値が送られてきており、ゲート回路44は
フリップフロップ40がセットされる度にカウンタ26
からのカウンタ値を取り込んで保持するように構成され
る。また、乗算器46は、ゲート回路44からの出力に
ある係数を乗算して出力するものである。
【0018】送信アンテナ14及び受信アンテナ16
は、アンテナ回転装置48によってそれぞれアンテナ軸
の回りで回転駆動されてアンテナ角が回転駆動され、そ
の偏波面を可変ならしめている。さらに、各種の制御信
号を出力する制御回路60が備えられており、制御回路
1回の測定間隔を決める例えば100Hz程度のタイミ
ング信号をカウンタ26、フリップフロップ38、40
に送出すると共に、トリガ発生回路10のトリガ信号を
分周する分周回路50と、アンテナ角度についてのデー
タが格納されるメモリ58とからの入力を受けて、前記
アンテナ回転装置48へ回転指令信号を送出する。メモ
リ58には、アンテナ14、16からの距離を所定距離
範囲R1,R2,R3,・・・に分けて、この距離範囲
ごとに予め求めた最もクラッタの小さくなる最適なアン
テナ回転角度の角度データが格納されている。
【0019】以上のように構成される本実施の形態の動
作を図3のタイミングチャートを用いて以下に説明す
る。まず、トリガ発生回路10からのトリガ信号(図3
(a))に同期して、インパルス発生回路12からイン
パルス(図3(b))が発生し、これにより送信アンテ
ナ14から電磁波パルスが繰り返し放射される。
【0020】各電磁波パルスが放射される毎に、目標T
からの信号を含む受信信号が受信アンテナ16にて受信
されて、受信回路20へと送られる。一方、制御回路6
0からのタイミング信号(図3(c))によってカウン
タ26がトリガ信号を1からカウントし始める(図3
(d))。トリガ発生回路10からのトリガ信号の発生
と同時にカウンタの値が1つずつ上昇し、これによっ
て、D/A変換器28の出力が漸次増加し(図3
(e))、この出力に応じて、電圧−ディレイ変換回路
30で発生されるインパルス信号のトリガ信号からの遅
延時間が漸次増加していき、受信回路20でのサンプリ
ングのタイミングが漸次連続的に遅延されていく。この
ように、遅延時間を漸次連続的に変化させていくことに
よって、受信信号の時間軸を等価的に変換することがで
き、図3(f)に示すように、受信回路20からの受信
信号が低周波の信号に変換される。
【0021】同時に、分周回路50はトリガ発生回路1
0からのトリガ信号を分周して、所定の間隔毎にパルス
(図3(i))を制御回路60へと送っており、制御回
路60はこのパルスを計数し、メモリ58からこの計数
値に応じたアドレスに格納された最適なアンテナ角度デ
ータを読み出して、これに基づいて回転指令信号を生成
してアンテナ回転装置48を駆動し、送信アンテナ14
と受信アンテナ16のアンテナ軸回りのアンテナ角がメ
モリ58から読み出された角度に一致するように制御す
る。こうして、分周回路50からのパルスが送出される
度に、即ち、所定距離範囲毎にアンテナ回転角度が調整
されて、受信回路20から得られる受信波形がクラッタ
の抑圧された波形となっている。
【0022】電圧比較器32は、受信回路20からの信
号が閾値電圧Vthよりも大きくなったところでハイレベ
ルの信号を出力して、フリップフロップ38をセットす
る(図3(g))。さらに、フリップフロップ38がセ
ットされた状態で、電圧比較器36は、受信回路20か
らの信号が0よりも大きくなるとハイレベルの信号を出
力して、フリップフロップ40をセットする(図3
(h))。本実施の形態では、ノイズレベルを越えると
考えられる閾値電圧Vthを越えて最初にゼロクロスする
時点を受信時間として定めており、このように受信波形
の前部分にある基準点(ゼロクロス点)をもって目標T
からの反射波の受信時間としている。但し、ゼロクロス
点以外に波形のピーク点や所定の基準電圧になった点、
または前回の測定の受信波形のピークの振幅に対して一
定の振幅になった点等を受信時間とすることも可能であ
る。
【0023】ゲート回路44は、フリップフロップ40
がセットされたときのカウンタ26のカウンタ値を取り
込んで保持出力する。このカウント値に対して、乗算器
46が、電波の伝搬速度、電圧−ディレイ変換回路30
の電圧と遅延時間の変換率、トリガ発生回路の周波数等
によって決められる係数を乗算して、距離に換算して出
力する。
【0024】図5に示すように、本実施の形態によれば
電波の伝搬方向に沿ってクラッタの原因となる複数の反
射源Cがあった場合、所定の距離範囲R1,R2,R
3,・・・毎に区切って、各距離範囲において最もクラ
ッタの影響を受けない偏波面となるようにアンテナ1
4、16のアンテナ回転角度を制御しているため、偏波
面の影響を受けない目標からの信号がS/C比の良い状
態で受信できる。
【0025】実際の電波の送受信時間にかかわりなく、
分周回路50からのパルスの周波数は、アンテナ角を制
御するに十分な低い周波数とすることができる。必要に
応じてトリガ発生回路10とカウンタ26との間に分周
器を設けることも可能であり、制御回路60からのタイ
ミング信号や分周回路50の分周比をアンテナ角の制御
に適したものになるよう調整することができる。
【0026】図1に示す例では、メモリ58に、予め距
離範囲毎に最もクラッタの影響を受けないアンテナ角度
データを格納しているが、このデータを求めるための構
成の一例を図2に示す。図2において、図1と同一の構
成手段は同一の符号を付している。受信回路20から
は、受信回路20からの出力の検波を行う絶対値回路5
2、絶対値回路52の出力と基準電圧との差を求める演
算増幅器53、演算増幅器53からの出力を積分する積
分回路54、積分回路54の出力をA/D変換するA/
D変換器56が、順次接続されている。また、分周回路
50の出力が積分回路54に送られて、積分回路54の
リセット信号となっている。
【0027】以上の構成における動作を図4のタイミン
グチャートを用いて以下に説明する。まず、目標Tがな
い状態で、且つ送信アンテナ14及び受信アンテナ16
をあるアンテナ回転角度に設定した状態で、図1の実施
の形態と同じように、トリガ発生回路10からのトリガ
信号(図4(a))に基づいて、受信回路20から低周
波の信号に変換された受信信号を得る(図4(c))。
受信回路20からの受信信号は絶対値回路52でまず検
波され(図4(d))、次いで、演算増幅器53で絶対
値回路52からの出力と閾値電圧Vth,cとの減算が行わ
れる(図4(e))。閾値電圧Vth,cは、クラッタが検
出できる程度の低い電圧としておく。積分回路54は、
分周回路50からの信号(図4(b))によってリセッ
トされて積分を開始していく(図4(f))。この積分
回路54の出力は、分周回路50によって区切られた距
離範囲のクラッタの量を反映したものになるので、これ
をA/D変換器56でA/D変換した後、制御回路60
へと送る。制御回路60には、同じく分周回路50の信
号が入力されており、分周回路50からの出力タイミン
グによってA/D変換器56からのディジタルデータを
読出してメモリ58に書き込む。これによって、距離範
囲R1,R2,R3,・・・毎の積分値がメモリ58に
格納される。
【0028】次に、送信アンテナ14及び受信アンテナ
16のアンテナ角をアンテナ回転装置48によって少し
ずつ変化させて、以上の処理を繰り返す。こうして、各
アンテナ角に対する各距離範囲毎の積分値が収集される
ので、各距離範囲において最も積分値が低い値となった
アンテナ角を求めて、これをメモリ58に格納する。目
標Tが存在する状態では、このメモリ58に格納された
各距離範囲における最適なアンテナ回転角度になるよう
に、アンテナ回転装置48が駆動される。こうして、目
標がどの距離範囲に属していても、その距離範囲で最も
クラッタの影響が小さくなるように制御されるので、S
/C比の良い状態で測定を行うことができる。
【0029】尚、アンテナの回転角度の制御は、アンテ
ナ回転装置48によって機械的にアンテナを回転させる
ことによって行うこともできるが、アンテナにクロスダ
イポールを用いて電子スイッチによって切り換えて電気
的に回転させることもできる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1及び請求
項2記載の発明によれば、送信アンテナ手段及び受信ア
ンテナ手段のアンテナ軸回りのアンテナ角を、遅延時間
調整手段の出力する遅延時間に応じて変化させるアンテ
ナ回転手段を設けることにより、遅延時間に対応する各
距離毎に最もクラッタの影響の小さいアンテナ回転角度
とすることで、クラッタの影響を小さくすることができ
る。
【0031】請求項3及び請求項4記載の発明によれ
ば、送受信する電磁波パルスの偏波面の角度を漸次変化
する遅延時間に応じて変化させることによって、遅延時
間に対応する各距離毎に最もクラッタの影響の小さいア
ンテナ回転角度とすることで、クラッタの影響を小さく
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパルスレーダ距離測定装置、及び
本発明に係るパルスレーダ距離測定方法が実行される装
置の実施の形態を表すブロック図である。
【図2】距離毎に最適なアンテナ回転角度を求める構成
の一例を示すブロック図である。
【図3】図1の動作を表すタイミングチャートである。
【図4】図2の動作を表すタイミングチャートである。
【図5】本発明の作用を表す説明図である。
【符号の説明】
12 インパルス発生回路(パルス発生手段) 14 送信アンテナ(送信アンテナ手段) 16 受信アンテナ(受信アンテナ手段) 18 サンプルホールド回路 19 ローパスフィルタ 20 受信回路 22 遅延時間調整手段 34 検出回路(検出手段) 42 演算回路(演算手段) 48 アンテナ回転装置(アンテナ回転手段) 58 メモリ(記憶手段) 60 制御回路(制御手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繰り返しパルスを発生するパルス発生手
    段と、 パルス発生手段のパルスに対応した電磁波パルスを目標
    に向けて送信する送信アンテナ手段と、 目標からの反射波を受信する受信アンテナ手段と、 タイミング信号発生手段と、 タイミング信号発生手段からの信号を受けて、漸次変化
    する遅延時間に対応する信号を出力する遅延時間調整手
    段と、 前記遅延時間調整手段からの信号によって、前記電磁波
    パルス送信からその遅延時間分遅延されたタイミングで
    前記受信アンテナ手段からの受信信号のサンプリングを
    行うサンプルホールド回路と、ローパスフィルタとを有
    する受信回路と、 受信回路からの出力値が所定の条件を満たすときに検出
    信号を発生する検出手段と、 前記タイミング信号発生手段からのタイミング信号と検
    出手段からの検出信号との時間間隔を求め、該時間間隔
    から目標までの距離を演算する演算手段と、を備えたパ
    ルスレーダ距離測定装置において、 前記送信アンテナ手段及び受信アンテナ手段のアンテナ
    軸回りのアンテナ角を、前記遅延時間調整手段の出力す
    る遅延時間に応じて変化させるアンテナ回転手段を設け
    ることを特徴とするパルスレーダ距離測定装置。
  2. 【請求項2】 前記アンテナ回転手段は、前記目標が存
    在しない状態で、遅延時間調整手段の出力する遅延時間
    に応じて、受信回路からの出力値の絶対値が最小になる
    アンテナ角を記憶する記憶手段と、前記目標が存在する
    状態で、遅延時間に応じて記憶手段で記憶されたアンテ
    ナ角となるように、前記送信アンテナ手段及び受信アン
    テナ手段のアンテナ軸回りのアンテナ角を制御する制御
    手段と、を備えることを特徴とする請求項1記載のパル
    スレーダ距離測定装置。
  3. 【請求項3】 繰り返し電磁波パルスを目標に向けて送
    信し、目標から反射された電磁波パルスを受信し、前記
    電磁波パルス送信毎に、漸次変化する遅延時間分該電磁
    波パルス送信から遅延されたタイミングで受信信号のサ
    ンプリングを行うと共に低周波成分のフィルタリングを
    行い、その出力値が所定の条件を満たすときの時間を検
    出し、この検出時間と前記遅延時間を漸次変化させる開
    始時間との間の時間間隔を求め、この時間間隔から目標
    までの距離に変換するインパルスレーダ距離測定方法に
    おいて、 前記送受信する電磁波パルスの偏波面の角度を前記漸次
    変化する遅延時間に応じて変化させることを特徴とする
    パルスレーダ距離測定方法。
  4. 【請求項4】 前記目標が存在しない状態で、種々の偏
    波面の角度で繰り返し電磁波パルスを送信し、反射され
    た電磁波パルスを受信し、前記電磁波パルス送信毎に、
    漸次変化する遅延時間分該電磁波パルス送信から遅延さ
    れたタイミングで受信信号のサンプリングを行うと共
    に、低周波成分のフィルタリングを行い、前記遅延時間
    に応じてその出力値の絶対値が最小になる電磁波パルス
    の偏波面の角度を求めて、これらを予め記憶しておき、
    前記目標が存在する状態で、前記遅延時間に応じて電磁
    波パルスの偏波面の角度が前記記憶されたものになるよ
    うに、電磁波パルスの偏波面の角度を変化させることを
    特徴とする請求項3記載のパルスレーダ距離測定方法。
JP9109428A 1997-04-25 1997-04-25 パルスレーダ距離測定装置及びパルスレーダ距離測定方 法 Pending JPH10300844A (ja)

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JP9109428A Pending JPH10300844A (ja) 1997-04-25 1997-04-25 パルスレーダ距離測定装置及びパルスレーダ距離測定方 法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101806885A (zh) * 2010-03-24 2010-08-18 浙江大学 一种多通道阵列信号发生方法和装置
KR20180092216A (ko) * 2017-02-08 2018-08-17 주식회사 에스원 펄스 레이더 및 그의 신호 처리 방법
CN111344590A (zh) * 2018-01-30 2020-06-26 古野电气株式会社 雷达天线装置以及方位测定方法

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