JP2003222670A - パルスレーダ装置 - Google Patents

パルスレーダ装置

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JP2003222670A
JP2003222670A JP2002024140A JP2002024140A JP2003222670A JP 2003222670 A JP2003222670 A JP 2003222670A JP 2002024140 A JP2002024140 A JP 2002024140A JP 2002024140 A JP2002024140 A JP 2002024140A JP 2003222670 A JP2003222670 A JP 2003222670A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信信号に漏れ込み信号が含まれていても、
近距離において正しく物体を検出し、距離を測定できる
パルスレーダ装置を得る。 【解決手段】 複数の物体からの反射波を所定レベルと
比較するコンパレータ手段404、その出力をサンプリ
ングし、その結果をサンプリングタイミング毎に所定回
数分積算する第1の積算手段405、各サンプリングタ
イミングにおける積算結果を所定時間毎に読み出してサ
ンプリング方向の微分を演算する微分演算手段406、
各サンプリングタイミング毎に微分演算出力から設定さ
れた基準値との差の絶対値を求める差分演算手段40
7、その絶対値を所定回数分だけサンプリングタイミン
グ毎に積算する第2の積算手段408、その積算出力か
らピークを検出するピーク検出手段409、その検出出
力からターゲットまでの距離を算出し、ターゲットの有
無を判断する測距・検出手段410を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電波を送信し、
その送信した電波が物体に反射した反射波を受信するこ
とによって物体の有無を検出し、検出された物体までの
距離を計測するパルスレーダ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のパルスレーダ装置としては、特開
平7−72237号公報にて提案されているものがあ
る。この装置は、図23に示すように、制御手段102
の制御の元にパルス信号送出手段101によってパルス
状の信号を周期的に出力する。そして、物標からの反射
パルスを反射パルス信号受信手段103によって連続的
に受信し、2値化手段によって2値化する。そしてサンプ
リング手段104が、パルス信号送出手段101の送出
タイミング後、一定の1つ又は複数のサンプリング点毎
に2値化信号をサンプリングして0又は1のサンプリン
グ値を得て、これをサンプリング点それぞれの点に対応
する加算・記憶手段105に与える。そこで、加算・記
憶手段105がパルス信号送出手段101による信号の
所定の送出回数分ずつ0又は1のサンプリング値を加算
する。所定回数分の加算処理が終了すると、判定手段1
06が加算・記憶手段105毎の加算値を加算回数で除
算して得られる正規化加算値を所定の閾値と比較し、そ
の大小に基づいて外部の物標からの反射信号が存在する
か否かを判定し、これに基づいて外部の物標の有無を判
定するものから構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のパルスレーダ装置は、送信・受信のアイソ
レーションが悪く、いわゆる漏れ波形が存在する場合、
あるいはレドームがある場合、次のような理由により、
上記の装置を用いて10m未満の距離に存在する物体の
検出、およびその物体までの距離の測定を行うことは困
難である。すなわち、提案されている装置では、その送
信パルス幅が距離にして10mに相当する66.7nsであるの
で、図2に示すように10mよりも近い距離に物体が存在
する場合、漏れ波形あるいは2次レドームによる反射波
と物体による反射波の波形が重なり合った波形が検出さ
れる。そのため、非送信中の受信レベル、いわゆるノイ
ズレベルをもとに閾値を設定したのでは、漏れ波形の立
ち上がりしか検出できず、本当に検出したい反射波の立
ち上がりを検出することができない。
【0004】こういった課題への対策として、W. Weidm
ann and D. Steinbuch, "High Resolution Radar for S
hort Range Automotive Applications", 28th European
Microwave Conference Amsterdam, 1998に記載のよう
にパルス幅を350psといった非常に短いものにする方法
や特開平10−62518号公報に記載のように送信波
形を利用して漏れ波形を打ち消してしまう方法が提案さ
れている。しかしながら、この文献に記載されているよ
うに送信パルス幅を350psまで短くすると、物体までの
距離が約5cm以下の場合しか漏れ波形と反射波の波形が
重ならないので上述の課題は解決されるものの、その占
有帯域幅が非常に広くなるので、現行の電波法の範囲で
は使用できないという問題点がある。また、上記の特開
平10−62518号公報のように送信波形を利用して
漏れ波形を打ち消す方法の場合、個体差あるいは使用条
件の違いによる送信と漏れ波形の受信までの時間間隔の
違い、漏れ波形の大きさの違いなどに対応することが難
しく状況に合わせて調整しなければならないという課題
がある。
【0005】この発明は、このような課題を解決すべく
考案されたものであり、送受間の漏れ信号あるいはレド
ームなどレーダに対して固定されたターゲットからの反
射信号と、移動しているターゲットからの反射信号との
位相差が変化すると受信信号が変化することを利用し
て、送受間の漏れ信号あるいはレドームなどレーダに対
して固定されたターゲットからの反射信号が存在して
も、現行の電波法の範囲内で正しく物体を検出できるパ
ルスレーダを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るパ
ルスレーダ装置は、パルス状の電波を送信する送信手段
と、該送信手段によって送信した電波が複数の物体に反
射した反射波を受信しその受信信号を出力する受信手段
と、該受信手段からの信号をあらかじめ設定した所定レ
ベルとの比較により2値化するコンパレータ手段と、送
信からの所定の時間間隔で上記コンパレータ手段の出力
をサンプリングし、そのサンプリング結果をサンプリン
グタイミング毎に所定回数分積算する第1の積算手段
と、各サンプリングタイミングにおける上記第1の積算
手段の積算結果を所定時間毎に読み出し、積算結果のサ
ンプリング方向の微分を演算する微分演算手段と、各サ
ンプリングタイミング毎に上記微分演算手段からの出力
をもとに設定された基準値との差の絶対値を求める差分
演算手段と、該差分演算手段の出力を所定回数分だけサ
ンプリングタイミング毎に積算する第2の積算手段と、
該第2の積算手段からの出力をもとにピークを検出する
ピーク検出手段と、該ピーク検出手段からの出力をもと
にターゲットまでの距離を算出し、ターゲットの有無を
判断する測距・検出手段と、上記電波の送信、受信、信
号処理のタイミング制御を行うタイミング制御手段とを
備えたものである。
【0007】請求項2の発明に係るパルスレーダ装置
は、上記微分演算手段からの出力をもとに設定される基
準値は、前回の該微分演算手段からの出力とするもので
ある。
【0008】請求項3の発明に係るパルスレーダ装置
は、上記微分演算手段からの出力をもとに設定される基
準値は、あらかじめ設定した回数分の該微分演算手段の
出力の平均値とするものである。
【0009】請求項4の発明に係るパルスレーダ装置
は、上記微分演算手段は、注目するサンプリングタイミ
ングにおける上記第1の積算手段の出力と、その隣のサ
ンプリングタイミングにおける該第1の積算手段の出力
との差を求めるものである。
【0010】請求項5の発明に係るパルスレーダ装置
は、上記微分演算手段は、注目するサンプリングタイミ
ングにおける上記第1の積算手段の出力と、その隣のサ
ンプリングタイミングおよびその隣々のサンプリングタ
イミングにおける該第1の積算手段の出力との差をそれ
ぞれ求め、それらの和を求めるものである。
【0011】請求項6の発明に係るパルスレーダ装置
は、上記ピーク検出手段は、各サンプリングタイミング
における上記第2の積算手段の積算結果において、極大
となるサンプリングタイミングのうち、あらかじめ設定
した値を超えるサンプリングタイミングを出力するもの
である。
【0012】請求項7の発明に係るパルスレーダ装置
は、検出しきい値を設定する検出しきい値設定手段を備
え、上記ピーク検出手段は、各サンプリングタイミング
における上記第2の積算手段の積算結果において、極大
となるサンプリングタイミングのうち、該第2の積算手
段の積算結果をもとに、上記検出しきい値設定手段が設
定した検出しきい値を超えるサンプリングタイミングを
出力するものである。
【0013】請求項8の発明に係るパルスレーダ装置
は、上記検出しきい値設定手段は、1つあるいは複数の
サンプリングタイミングにおける上記第2の積算手段に
よる積算結果の平均値を求め、その平均値をノイズレベ
ルとするノイズレベル設定手段と、該ノイズレベル設定
手段によるノイズレベルをもとに検出しきい値を算出す
る検出しきい値算出手段とを有するものである。
【0014】請求項9の発明に係るパルスレーダ装置
は、上記測距・検出手段は、上記ピーク検出手段が出力
するサンプリングタイミングでの上記第2の積算手段に
よる積算結果、およびその前後のサンプリングタイミン
グでの該第2の積算手段による積算結果をもとに距離を
算出する距離算出手段と、該距離算出手段の算出結果に
基づきターゲットが存在するか否かを判定する検出判定
手段とを有するものである。
【0015】請求項10の発明に係るパルスレーダ装置
は、上記第1の積算手段の積算結果に応じて、受信信号
のグランドレベルを変更するグランドレベル変更手段を
備えたものである。
【0016】請求項11の発明に係るパルスレーダ装置
は、上記第1の積算手段によるサンプリングタイミング
毎の積算結果の平均値を求め、該平均値が所定の範囲を
超えている場合、グランドレベルを変更する信号を上記
グランドレベル変更手段へ出力するグランドレベル制御
手段を備えたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を、
図に基づいて説明する。 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1による
パルスレーダ装置の構成を概略的に示すブロック図であ
る。図1において、401はパルス状の電波を送信する
送信手段、402は電波の送信、受信、信号処理のタイ
ミング制御を行うタイミング制御手段、403は送信手
段401によって送信した電波が複数の物体に反射した
反射波を受信しその受信信号を出力する受信手段、40
4は受信手段403からの信号をあらかじめ設定した所
定レベルとの比較により2値化するコンパレータ手段、
405は送信からの所定の時間間隔でコンパレータ手段
404の出力をサンプリングし、そのサンプリング結果
をサンプリングタイミング毎に所定回数分積算する第1
の積算手段、406各サンプリングタイミングにおける
第1の積算手段405の積算結果を所定時間毎に読み出
し、積算結果のサンプリング方向の微分を演算する微分
演算手段、407は各サンプリングタイミング毎に微分
演算手段406からの出力をもとに設定された基準値と
の差の絶対値を求める差分演算手段、408は差分演算
手段407の出力を所定回数分だけサンプリングタイミ
ング毎に積算する第2の積算手段、409は第2の積算
手段408からの出力をもとにピークを検出するピーク
検出手段、410はピーク検出手段409からの出力を
もとにターゲットまでの距離を算出し、ターゲットの有
無を判断する測距・検出手段である。
【0018】図2は、この発明の実施の形態1によるパ
ルスレーダ装置の構成の具体的な一例を示すブロック図
である。本実施の形態におけるパルスレーダ装置は、図
2に示すように、大きく5つの部分から構成される。す
なわち、所定幅(例えば96ns)のパルス状の電磁波
(中心周波数24.125GHz)を一定の周期(例え
ば1024ns)で送信する送信手段501、およびそ
の電磁波の周辺対象物による反射波を受信する受信手段
502から構成されるRFモジュール1、受信手段502
により受信した信号が飽和しないように、後述のCPU
5による指示に基づきグランドレベルを変更するための
グランドレベル変更手段513としての加算器回路2、
加算器回路2の出力を2値化するためのコンパレータ手
段503としてのコンパレータ回路3、タイミング制御
手段510および第1の積算手段504からなるフィー
ルド・プログラマブル・ゲートアレイ(以下、FPGA
と称する。)、微分演算手段505、差分演算手段50
6、第2の積算手段507、ピーク検出手段508、距
離算出手段511、検出判定手段512およびグランド
レベル制御手段514を実現するCPUから構成され
る。なお、距離算出手段511、検出判定手段512は
測距・検出手段509を構成する。
【0019】RFモジュール1のの具体的な構成を図3
に示す。受信側局部発振器(RxLO)22による10.8375G
Hzの信号は、Mixer11にて送信側局部発振器(TxLO)
12による1.225GHzの信号とミキシングされ、その後Mo
dulator13にて送信信号に基づいてパルス状の信号と
なる。次のDoubler14にて2逓倍され、続くFilter1
5にて24.125GHzの信号となり、Txアンテナ7より電波
として外部に放射される。外部の物体により反射された
電波は、Rxアンテナ6より受信され、RxRFAmp16によ
り増幅された後、Mixer17により、受信側局部発振器R
xLO22からの信号とミキシングされ中間周波数まで落
とされる。その後、RxIFAmp18、Filter19、RxIFAmp
20を経由し、Detector21にて包絡線検波され受信信
号となる。
【0020】タイミング制御手段510および第1の積
算手段504で構成されるFPGA4の内部構成を図4
に、その動作に関するタイミングチャートを図5に示
す。このFPGA4は、タイミング制御回路41、シフ
トレジスタ42、シフトレジスタ42の各ビットに対応
した加算器43〜46と積算用レジスタ47〜50によ
り構成している。タイミング制御回路41は、FPGA
4外部に接続した発振器(図示せず)によるクロック信
号(例えば125MHz=8ns周期)に基づき、送信
手段501が電磁波放射をOn/Offするための送信信号
(例えば、幅96ns、周期1024ns)、後述のシ
フトレジスタ42に対してビットシフトするタイミング
を伝えるシフト信号、加算器43〜46に対して加算タ
イミングを伝える加算信号、積算用レジスタ47〜50
に対して加算器43〜46の出力を保持するタイミング
を伝える積算信号および積算処理終了をCPU5に対し
て伝える積算処理終了信号を生成する。シフトレジスタ
42は、タイミング制御回路41のシフト信号に基づき
1ビットずつシフトしながら、コンパレータ回路3の出
力する2値化データを記憶していく。加算器43〜46
は、タイミング制御回路41からの加算信号に従って各
ビットの2値化データ(0又は1)と積算用レジスタ4
7〜50の内容をそれぞれ加算する。積算用レジスタ4
7〜50は、加算器43〜46による出力を積算データ
として保持し、CPU5からの要求があるときには、レ
ジスタの内容を出力する。
【0021】次に、このFPGAの動作を、図5を参照
して説明する。まず、外部クロック信号に基づき、送信
信号を立ち上げ10クロック後に立ち下げる。送信信号
の立ち上げと同時にクロック信号に同期したシフト信号
をシフトレジスタ42のビット数だけ出力する。このシ
フト信号に基づき、シフトレジスタ42はコンパレータ
回路3の出力する2値化データを各ビットに保持してい
く。続いて、シフトレジスタ42のビット数分のシフト
信号を出力した後、加算/積算信号を出力する。この信
号に基づいて、加算器43〜46、積算用レジスタ47
〜50はそれぞれ加算、積算データの保持を行う。そし
て、所定回数(例えば1000回)この動作を繰り返し
た後、CPU5に対して積算処理終了信号を出力する。
この積算処理終了信号を受信すると、CPU5は各積算
用レジスタ47〜50の内容を読み出す。
【0022】続いて、微分演算手段505、差分演算手
段506、第2の積算手段507、ピーク検出手段50
8、距離算出手段511、検出判定手段512およびグ
ランドレベル制御手段514を実現するCPU5におけ
る処理について説明する。CPU5では、図6に示すよ
うに、まずステップ801にてCPU5内部の初期化を
行う。続いてステップ802でデータの初期化を行った
後、ステップ803でFPGAからの積算処理終了信号
を待つ。FPGAからの積算処理終了信号を受信する
と、ステップ804で各サンプリングタイミングでの積
算結果をFPGA[i][j]という2次元配列に格納していく。
ここで、i(=0〜N;Nはシフトレジスタのビット
数)はサンプリングタイミングを、j(=0〜59;第
2の積算手段507での積算回数を60回とした場合)
は格納の順番を示す。
【0023】FPGA4からの積算処理終了信号の受信
回数が所定回数(ここでは、60回)に達すると、ステ
ップ805からステップ806以降の処理、すなわち、
グランドレベル制御処理(ステップ806)、微分演算
処理(ステップ807)、差分演算処理(ステップ80
8)、第2の積算処理(ステップ809)、ピーク検出
処理(ステップ810)、距離算出処理(ステップ81
1)、検出判定処理(ステップ812)を行う。その
後、ステップ813にて処理周期である50msが経過した
か否かを確認し、もし経過していれば、ステップ802
に戻って同じ動作を繰り返す。
【0024】ステップ806のグランドレベル制御処理
について、より詳細に説明する。図7に示すように、図
中Aの位置にしきい値を設定して2値化した場合、周辺
物体の有無に関わらず常時1となり物体を検出できな
い。グランドレベル制御処理は、受信信号のグランドレ
ベルを調整することで、受信信号全体を上下させ、しき
い値が図中Bの位置に来るようにするための処理であ
る。
【0025】図8にグランドレベル制御処理のフローチ
ャートを示す。ステップ1001から1009の処理に
て、各サンプリングタイミングにおける60回分の積算
値の和Sum[i]を求める。次のステップ1010で各サン
プリングタイミングにおける積算値の和Sum[i]の平均値
SumMeanを算出する。ステップ1010にてSumMeanとあ
らかじめ設定した値SUMMEAN1を比較し、SUMMEAN1のほう
が小さい場合、ステップ1012でグランドレベル変更
手段513である加算器回路2への指示値を減らす。
【0026】一方、SUMMEAN1より大きい場合、ステップ
1011にてSumMeanとSUMMEAN2(ただしSUMMEAN1>SUMME
AN2)とを比較し、SUMMEAN2のほうが大きい場合、ステッ
プ1014でグランドレベル変更手段513である加算
器回路2への指示値を増やす。また、SUMMEAN2のほう
が小さい場合は、ステップ1013にて前回の指示値を
そのまま保持する。そして、ステップ1015にて指示
値をD/A変換してCPUから出力し、加算器回路2に
て受信信号と加算することで、受信信号のグランドレベ
ルを調整する。なお、本実施の形態では、受信信号のグ
ランドレベルを変更することで、しきい値の位置を調整
しているが、しきい値自体を制御してもかまわない。
【0027】次に、微分演算処理(ステップ807)、
差分演算処理(ステップ808)、第2の積算処理(ス
テップ809)について詳細に説明する。周辺物体とレ
ーダとの相対的な距離が変化している場合、図9に示す
ように、漏れ込み信号成分と周辺物体からの反射信号成
分が重畳されている部分に相当するサンプリングタイミ
ングでは、信号の大きさが変化する。よって、FPGA
からの積算データ(第1の積算処理)に対して、サンプ
リング方向に微分をとる。つまり、注目するサンプリン
グタイミングにおける積算データとその隣のサンプリン
グタイミングにおける積算データとの差を求めると、漏
れ込み信号成分と周辺物体からの反射信号成分が強めあ
う場合には、図10(a)のようになる。一方、漏れ込
み信号成分と周辺物体からの反射信号成分が弱めあう場
合には、図10(b)のようになる。よって、周辺物体
とレーダとの相対的な距離が変化している場合には、微
分値はプラスからマイナス、マイナスからプラスへ変化
することになる。
【0028】したがって、微分演算手段からの出力をも
とに設定される基準値を、前回の微分値とする時、今回
の微分値との差を求め、その絶対値を積算していけば、
図11のようになるので、これからピークを求め、あら
かじめ設定したしきい値と比較することで周辺物体を検
出する。
【0029】上記を実現するために、まずステップ80
7の微分演算処理では、図12のフローチャートに示す
ように処理を行い、各サンプリングタイミングにおける
微分値を算出する。次のステップ808の差分演算処理
では、図13のフローチャートに示すような処理を行
い、各サンプリングタイミングにおける送信タイミング
毎の微分値の差分を算出する。ステップ809第2の積
算処理では、図14のフローチャートに示すような処理
を行い、各サンプリングタイミングにおける微分値の差
分を積算する。
【0030】ステップ810ピーク検出処理では、図1
5のフローチャートに示すような処理を行い、第2の積
算処理の出力を用い、極大となるサンプリングタイミン
グを求め、そのうち、あらかじめ設定した検出しきい値
ThSumを超えるサンプリングタイミングPeak[PeakNo]を
出力する。
【0031】続くステップ811距離算出処理では、図
16のフローチャートに示すような処理を行い、距離を
算出する。すなわち、まずステップ1701で、ステッ
プ810で演算したPeakNoが0か否かを判定する。Peak
Noが0の場合は、あらかじめ設定した値を超えるピーク
が存在しなかったということなので、検出距離DetDist
[0]、DetDist[1]を最大距離DETDIST_MAXとする(ステッ
プ1712)。一方、PeakNoが0より大きい場合は、ス
テップ1702にて、1つ目のピークPeak[0]の両隣の
サンプリングタイミングにおける第2積算値を比較し、
左隣のサンプリングタイミングにおける第2積算値が、
右隣の第2積算値よりも大きい場合には、ステップ17
03へ進む。
【0032】ステップ1703では、Peak[0]の他、Pea
k[0]-2、Peak[0]-1、Peak[0]+1のサンプリングタイミン
グにおける第2積算値を使用し、加重平均をとる。ま
た、左隣のサンプリングタイミングにおける第2積算値
が、右隣の第2積算値よりも小さい場合には、ステップ
1704へ進み、Peak[0]の他、Peak[0]-1、Peak[0]+
1、Peak[0]+2のサンプリングタイミングにおける第2積
算値を使用し、加重平均をとる。ステップ1705で
は、1サンプリングに相当する距離DIST_UNITを乗じ、
単位を[m/256]とするために、256を乗ずる。ステップ1
706では、もう1つピークが存在するかを否かを判定
し、存在する場合には、ステップ1707へ進み、上記
同様の処理を行う。2つ目のピークが存在しない場合に
は、DetDist[1]を最大距離DETDIST_MAXとする(ステッ
プ1711)。なお、ここでは、2つまでのピークを求
める場合について示したが、それ以上を求める場合でも
処理は同様である。また、ここでは、ピーク前後の第2
積算値について加重平均を用いたが、それ以外の方法を
用いて、距離の補間を行ってもよい。
【0033】ステップ812検出判定処理では、図17
のフローチャートに示すようなカウンタ処理を行うこと
で、ある程度安定して検出距離が算出された場合のみ、
検出フラグを設定することで、何らかのノイズによる誤
検出を防止している。
【0034】以上より、本実施の形態によれば、漏れ込
み信号成分と反射信号成分の位相差によって発生する、
各サンプリングタイミングにおける信号の大きさの変化
開始点を微分をとることにより検出し、さらにその前回
の微分値との差分をとり、積算し検出することで周辺物
体までの距離を算出するので、送受間の漏れ信号あるい
はレドームなどレーダに対して固定されたターゲットか
らの反射信号といった、いわゆる漏れ込み信号成分が存
在しても、正しく物体を検出できる。つまり、送受間の
漏れ信号あるいはレドームなどレーダに対して固定され
たターゲットからの反射信号と、移動しているターゲッ
トからの反射信号との位相差が変化すると受信信号が変
化することを利用して、物体検出と測距を行うので、近
距離において受信信号に漏れ込み信号が含まれていて
も、正しく物体を検出し、距離を測定することができ
る。
【0035】また、ピークとなるサンプリングタイミン
グにおける第2の積算値およびその前後のサンプリング
タイミングにおける第2の積算値を用いて補間し、距離
を算出するので、粗いサンプリング間隔でも、距離計測
の分解能を向上させることができる。
【0036】さらに、全体としての受信信号の大きさに
応じてそのグランドレベルを調整することで2値化する
際のしきい値が自動的に適正なところに設定されるの
で、取付け状態が異なり漏れ込み信号成分が異なる場合
でも、レーダに対して特別な調整あるいは変更をするこ
となく使用することができる。
【0037】実施の形態2.次に、この発明の実施の形
態2について説明する。本実施の形態は、上記実施の形
態1におけるCPU内の処理を変更したものであり、そ
の他の部分、すなわちRFモジュール、加算器回路、コ
ンパレータ回路、FPGAの内容は上記実施の形態1と
同様のものである。その処理の概要を図18に示す。
【0038】本実施の形態におけるCPUの処理につい
て説明する。図18に示すように、まずステップ190
1にてCPU内部の初期化を行う。続いてステップ19
02でデータの初期化を行った後、ステップ1903で
FPGA4からの積算処理終了信号を待つ。FPGA4
からの積算処理終了信号を受信すると、ステップ190
4で各サンプリングタイミングでの積算結果をFPGA[i]
[j]という2次元配列に格納していく。ここで、i(=
0〜N;Nはシフトレジスタのビット数)はサンプリン
グタイミングを、j(=0〜59;第2の積算手段50
7での積算回数を60回とした場合)は格納の順番を示
す。
【0039】FPGA4からの積算処理終了信号の受信
回数が所定回数(ここでは、60回)に達すると、ステ
ップ1905からステップ1906以降の処理、すなわ
ち、グランドレベル制御処理(ステップ1906)、微
分演算処理(ステップ1907)、平均値算出処理(ス
テップ1908)、差分演算処理(ステップ190
9)、第2の積算処理(ステップ1910)、ピーク検
出処理(ステップ1911)、距離算出処理(ステップ
1912)、検出判定処理(ステップ1913)を行
う。その後、ステップ1914にて処理周期である50ms
が経過したか否かを確認し、もし経過していれば、ステ
ップ1902に戻って同じ動作を繰り返す。
【0040】以降、上記実施の形態1と異なる処理であ
る、微分演算処理(ステップ1907)、平均値算出処
理(ステップ1908)、差分演算処理(ステップ19
09)、ピーク検出処理(ステップ1911)について
説明する。
【0041】微分演算処理(ステップ1907)では、
FPGA4からの積算データ(第1の積算処理)に対し
て、サンプリング方向に微分をとる。つまり、注目する
サンプリングタイミングにおける積算データとその隣の
サンプリングタイミングにおける積算データとの差、お
よび注目するサンプリングタイミングにおける積算デー
タとその隣々のサンプリングタイミングにおける積算デ
ータとの差を求め、それぞれの和を算出する。このよう
にすることで、ノイズレベルに対する信号レベル、すな
わちS/Nを向上できる。上記を実現するために、ステ
ップ1907の微分演算処理では、図19のフローチャ
ートに示すように処理を行い、各サンプリングタイミン
グにおける微分値を算出する。
【0042】次に平均値算出処理(ステップ1908)
および差分演算処理(ステップ1909)について説明
する。上記実施の形態1では、各サンプリングタイミン
グでの微分値の前回値を基準値とし、今回の微分値との
差分を求めたが、本実施の形態では、特定回数分の微分
値の平均値を基準値とし、各サンプリングタイミングに
おける各時間での微分値の差分を求める。こうすること
で、相対速度が小さく時間的な変化が少ない場合でも微
分値の差分が得られるようになり、相対速度が小さい物
体であっても検出しやすくなる。
【0043】上記を実現するために、ステップ1908
の平均値算出処理では、図20のフローチャートに示す
ように処理を行う。すなわち、ステップ2102〜21
05で、特定のサンプリングタイミングiにおける60回
分の微分値Diff[i][0]〜Diff[i][59]の平均値AveDiff
[i]を算出する。以下、他のサンプリングタイミングに
ついても同様に平均値を算出する。
【0044】ステップ1909の差分演算処理では、図
21のフローチャートに示すように処理を行う。すなわ
ち、ステップ2202〜2204にて特定のサンプリン
グタイミングiにおける60回分の微分値の平均値AveDif
f[i]と微分値Diff[i][j] (j=0〜59)の差分DiffSub[i]
[j]を求める。以下、他のサンプリングタイミングにつ
いても同様に平均値との差分を算出する。
【0045】次に検出しきい値設定処理(ステップ19
11)およびピーク検出処理(ステップ1912)につ
いて説明する。検出しきい値設定処理およびピーク検出
処理は、実施の形態1におけるピーク検出処理に相当す
るものであり、レーダの使用環境が変化してノイズレベ
ルが変化しても自動的にそれを学習し、特別な変更なく
使用できるようにするためのものである。
【0046】検出しきい値設定処理について説明する。
本処理では、図22に示すように、まずステップ230
1にて、微分変化積算値(第2の積算処理出力)Sum[i]
(ただし、i = M1〜M2)の平均値AveSumを求める。M1、
M2については、通常物体が存在しない範囲を選択する。
また、M1=M2としてどれか1つのサンプリングタイミン
グにおける変化積算値をそのままAveSumとしても良い。
次にステップ2302にて、AveSumに所定値を加え、検
出しきい値ThSumValとする。この加算する量は、ノイズ
レベルのばらつきからあらかじめ設定しておいても良い
し、AveSumとSum[i]とのばらつきの最大値を算出しその
値を用いて設定しても良い。
【0047】ステップ1912のピーク検出処理は、図
15のステップ1608においてThSumをThSumValに変
更した処理を行う。
【0048】以上より、本実施の形態によれば、漏れ込
み信号成分と反射信号成分の位相差によって発生する、
各サンプリングタイミングにおける信号の大きさの変化
開始点を微分をとることにより検出し、さらにその時間
的な平均値との差分をとり、積算し検出することで周辺
物体までの距離を算出するので、送受間の漏れ信号ある
いはレドームなどレーダに対して固定されたターゲット
からの反射信号といった、いわゆる漏れ込み信号成分が
存在しても、正しく物体を検出でき、さらに相対速度が
小さく時間的な変化が少ない場合でも微分値の差分が得
られるようになり、相対速度が小さい物体であっても検
出しやすくなる。
【0049】また、注目するサンプリングタイミングの
隣および隣々のサンプリングタイミングでの積算値との
差をとり、その和を微分値とすることにより、ノイズレ
ベルに対する信号レベル、すなわちS/Nを向上でき
る。
【0050】また、ノイズレベルの変動に応じて微分変
化積算値に対するしきい値を変更するので、同一レーダ
であっても使用場所の移動などにより使用条件が異なっ
てノイズレベルが増減した場合でも、レーダに対して特
別な調整あるいは変更をすることなく使用することがで
きる。
【0051】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、パルス状の電波を送信する送信手段と、該送信手段
によって送信した電波が複数の物体に反射した反射波を
受信しその受信信号を出力する受信手段と、該受信手段
からの信号をあらかじめ設定した所定レベルとの比較に
より2値化するコンパレータ手段と、送信からの所定の
時間間隔で上記コンパレータ手段の出力をサンプリング
し、そのサンプリング結果をサンプリングタイミング毎
に所定回数分積算する第1の積算手段と、各サンプリン
グタイミングにおける上記第1の積算手段の積算結果を
所定時間毎に読み出し、積算結果のサンプリング方向の
微分を演算する微分演算手段と、各サンプリングタイミ
ング毎に上記微分演算手段からの出力をもとに設定され
た基準値との差の絶対値を求める差分演算手段と、該差
分演算手段の出力を所定回数分だけサンプリングタイミ
ング毎に積算する第2の積算手段と、該第2の積算手段
からの出力をもとにピークを検出するピーク検出手段
と、該ピーク検出手段からの出力をもとにターゲットま
での距離を算出し、ターゲットの有無を判断する測距・
検出手段と、上記電波の送信、受信、信号処理のタイミ
ング制御を行うタイミング制御手段とを備えたので、送
受間の漏れ信号あるいはレドームなどレーダに対して固
定されたターゲットからの反射信号といった、いわゆる
漏れ込み信号成分が存在しても、正しく物体を検出で
き、正確な距離の測定が可能になるという効果がある。
【0052】また、請求項2の発明によれば、上記微分
演算手段からの出力をもとに設定される基準値は、前回
の該微分演算手段からの出力とするので、漏れ込み信号
成分が存在しても、正しく物体を検出するのに寄与でき
るとい効果がある。
【0053】また、請求項3の発明によれば、上記微分
演算手段からの出力をもとに設定される基準値は、あら
かじめ設定した回数分の該微分演算手段の出力の平均値
とするので、送受間の漏れ信号あるいはレドームなどレ
ーダに対して固定されたターゲットからの反射信号とい
った、いわゆる漏れ込み信号成分が存在しても、正しく
物体を検出でき、さらに相対速度が小さく時間的な変化
が少ない場合でも微分値の差分が得られるようになり、
相対速度が小さい物体であっても検出しやすくなるとい
う効果がある。
【0054】また、請求項4の発明によれば、上記微分
演算手段は、注目するサンプリングタイミングにおける
上記第1の積算手段の出力と、その隣のサンプリングタ
イミングにおける該第1の積算手段の出力との差を求め
るので、漏れ込み信号成分が存在しても、正しく物体を
検出するのに寄与できるとい効果がある。
【0055】また、請求項5の発明によれば、上記微分
演算手段は、注目するサンプリングタイミングにおける
上記第1の積算手段の出力と、その隣のサンプリングタ
イミングおよびその隣々のサンプリングタイミングにお
ける該第1の積算手段の出力との差をそれぞれ求め、そ
れらの和を求めるので、S/Nを向上できるという効果
がある。
【0056】また、請求項6の発明によれば、上記ピー
ク検出手段は、各サンプリングタイミングにおける上記
第2の積算手段の積算結果において、極大となるサンプ
リングタイミングのうち、あらかじめ設定した値を超え
るサンプリングタイミングを出力するので、漏れ込み信
号成分が存在しても、正しく物体を検出するのに寄与で
きるという効果がある。
【0057】また、請求項7の発明によれば、検出しき
い値を設定する検出しきい値設定手段を備え、上記ピー
ク検出手段は、各サンプリングタイミングにおける上記
第2の積算手段の積算結果において、極大となるサンプ
リングタイミングのうち、該第2の積算手段の積算結果
をもとに、上記検出しきい値設定手段が設定した検出し
きい値を超えるサンプリングタイミングを出力するの
で、同一レーダであっても使用場所の移動などにより使
用条件が異なってノイズレベルが増減した場合でも、レ
ーダに対して特別な調整あるいは変更をすることなく使
用することができるという効果がある。
【0058】また、請求項8の発明によれば、上記検出
しきい値設定手段は、1つあるいは複数のサンプリング
タイミングにおける上記第2の積算手段による積算結果
の平均値を求め、その平均値をノイズレベルとするノイ
ズレベル設定手段と、該ノイズレベル設定手段によるノ
イズレベルをもとに検出しきい値を算出する検出しきい
値算出手段とを有するので、同一レーダであっても使用
場所の移動などにより使用条件が異なってノイズレベル
が増減した場合でも、レーダに対して特別な調整あるい
は変更をすることなく使用することができるという効果
がある。
【0059】また、請求項9の発明によれば、上記測距
・検出手段は、上記ピーク検出手段が出力するサンプリ
ングタイミングでの上記第2の積算手段による積算結
果、およびその前後のサンプリングタイミングでの該第
2の積算手段による積算結果をもとに距離を算出する距
離算出手段と、該距離算出手段の算出結果に基づきター
ゲットが存在するか否かを判定する検出判定手段とを有
するので、粗いサンプリング間隔でも、距離計測の分解
能を向上させることができるという効果がある。
【0060】また、請求項10の発明によれば、上記第
1の積算手段の積算結果に応じて、受信信号のグランド
レベルを変更するグランドレベル変更手段を備えたの
で、取付け状態が異なり漏れ込み信号成分が異なる場合
でも、レーダに対して特別な調整あるいは変更をするこ
となく使用することができるという効果がある。
【0061】さらに、請求項11の発明によれば、上記
第1の積算手段によるサンプリングタイミング毎の積算
結果の平均値を求め、該平均値が所定の範囲を超えてい
る場合、グランドレベルを変更する信号を上記グランド
レベル変更手段へ出力するグランドレベル制御手段を備
えたので、取付け状態が異なり漏れ込み信号成分が異な
る場合でも、レーダに対して特別な調整あるいは変更を
することなく使用することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるパルスレーダ
装置の構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1によるパルスレーダ
装置の構成の具体例を示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態1におけるRFモジュ
ールの構成を示すブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態1におけるFPGAA
内の構成を示すブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態1におけるFPGA内
の動作を説明するための図である。
【図6】 この発明の実施の形態1におけるCPU内の
処理の概略を説明するためのフローチャートである。
【図7】 この発明の実施の形態1におけるグランドレ
ベル制御について説明するための図である。
【図8】 この発明の実施の形態1におけるグランドレ
ベル制御処理を説明するためのフローチャートである。
【図9】 位相差の変化により受信信号が変化すること
を説明するための図である。
【図10】 この発明の実施の形態1における微分演算
処理を説明するための図である。
【図11】 この発明の実施の形態1における第2の積
算処理を説明するための図である。
【図12】 この発明の実施の形態1における微分演算
処理を説明するためのフローチャートである。
【図13】 この発明の実施の形態1における差分演算
処理を説明するためのフローチャートである。
【図14】 この発明の実施の形態1における第2の積
算処理を説明するためのフローチャートである。
【図15】 この発明の実施の形態1におけるピーク検
出処理を説明するためのフローチャートである。
【図16】 この発明の実施の形態1における距離算出
処理を説明するためのフローチャートである。
【図17】 この発明の実施の形態1における検出判定
処理を説明するためのフローチャートである。
【図18】 この発明の実施の形態2におけるCPU内
の処理の概略を説明するためのフローチャートである。
【図19】 この発明の実施の形態2における微分演算
処理を説明するためのフローチャートである。
【図20】 この発明の実施の形態2における平均値算
出処理を説明するためのフローチャートである。
【図21】 この発明の実施の形態2における差分演算
処理を説明するためのフローチャートである。
【図22】 この発明の実施の形態2における検出しき
い値設定処理を説明するためのフローチャートである。
【図23】 従来のパルスレーダ装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図24】 従来のパルスレーダ装置における漏れ波と
反射波について説明するための図である。
【符号の説明】
1 RFモジュール、2 加算器回路、3 コンパレー
タ回路、4 フィールド・プログラマブル・ゲートアレ
イ(FPGA)、5 CPU、501 送信手段、50
2 受信手段、503 コンパレータ手段、504 第
1の積算手段、505 微分演算手段、506 差分演
算手段、507 第2の積算手段、508 ピーク検出
手段、509 測距・検出手段、510 タイミング制
御手段、511 距離算出手段、512 検出判定手
段、513 グランドレベル変更手段、514 グラン
ドレベル制御手段、401 送信手段、402 タイミ
ング制御手段、403 受信手段、404 コンパレー
タ手段、405 第1の積算手段、406 微分演算手
段、407 差分演算手段、408 第2の積算手段、
409 ピーク検出手段、410 測距・検出手段。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス状の電波を送信する送信手段と、 該送信手段によって送信した電波が複数の物体に反射し
    た反射波を受信しその受信信号を出力する受信手段と、 該受信手段からの信号をあらかじめ設定した所定レベル
    との比較により2値化するコンパレータ手段と、 送信からの所定の時間間隔で上記コンパレータ手段の出
    力をサンプリングし、そのサンプリング結果をサンプリ
    ングタイミング毎に所定回数分積算する第1の積算手段
    と、 各サンプリングタイミングにおける上記第1の積算手段
    の積算結果を所定時間毎に読み出し、積算結果のサンプ
    リング方向の微分を演算する微分演算手段と、 各サンプリングタイミング毎に上記微分演算手段からの
    出力をもとに設定された基準値との差の絶対値を求める
    差分演算手段と、 該差分演算手段の出力を所定回数分だけサンプリングタ
    イミング毎に積算する第2の積算手段と、 該第2の積算手段からの出力をもとにピークを検出する
    ピーク検出手段と、 該ピーク検出手段からの出力をもとにターゲットまでの
    距離を算出し、ターゲットの有無を判断する測距・検出
    手段と、 上記電波の送信、受信、信号処理のタイミング制御を行
    うタイミング制御手段とを備えたことを特徴とするパル
    スレーダ装置。
  2. 【請求項2】 上記微分演算手段からの出力をもとに設
    定される基準値は、前回の該微分演算手段からの出力と
    することを特徴とする請求項1記載のパルスレーダ装
    置。
  3. 【請求項3】 上記微分演算手段からの出力をもとに設
    定される基準値は、あらかじめ設定した回数分の該微分
    演算手段の出力の平均値とすることを特徴とする請求項
    1記載のパルスレーダ装置。
  4. 【請求項4】 上記微分演算手段は、注目するサンプリ
    ングタイミングにおける上記第1の積算手段の出力と、
    その隣のサンプリングタイミングにおける該第1の積算
    手段の出力との差を求めることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載のパルスレーダ装置。
  5. 【請求項5】 上記微分演算手段は、注目するサンプリ
    ングタイミングにおける上記第1の積算手段の出力と、
    その隣のサンプリングタイミングおよびその隣々のサン
    プリングタイミングにおける該第1の積算手段の出力と
    の差をそれぞれ求め、それらの和を求めることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載のパルスレーダ装
    置。
  6. 【請求項6】 上記ピーク検出手段は、各サンプリング
    タイミングにおける上記第2の積算手段の積算結果にお
    いて、極大となるサンプリングタイミングのうち、あら
    かじめ設定した値を超えるサンプリングタイミングを出
    力することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載
    のパルスレーダ装置。
  7. 【請求項7】 検出しきい値を設定する検出しきい値設
    定手段を備え、上記ピーク検出手段は、各サンプリング
    タイミングにおける上記第2の積算手段の積算結果にお
    いて、極大となるサンプリングタイミングのうち、該第
    2の積算手段の積算結果をもとに、上記検出しきい値設
    定手段が設定した検出しきい値を超えるサンプリングタ
    イミングを出力することを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれかに記載のパルスレーダ装置。
  8. 【請求項8】 上記検出しきい値設定手段は、1つある
    いは複数のサンプリングタイミングにおける上記第2の
    積算手段による積算結果の平均値を求め、その平均値を
    ノイズレベルとするノイズレベル設定手段と、該ノイズ
    レベル設定手段によるノイズレベルをもとに検出しきい
    値を算出する検出しきい値算出手段とを有することを特
    徴とする請求項7記載のパルスレーダ装置。
  9. 【請求項9】 上記測距・検出手段は、上記ピーク検出
    手段が出力するサンプリングタイミングでの上記第2の
    積算手段による積算結果、およびその前後のサンプリン
    グタイミングでの該第2の積算手段による積算結果をも
    とに距離を算出する距離算出手段と、該距離算出手段の
    算出結果に基づきターゲットが存在するか否かを判定す
    る検出判定手段とを有することを特徴とする請求項6〜
    8のいずれかに記載のパルスレーダ装置。
  10. 【請求項10】 上記第1の積算手段の積算結果に応じ
    て、受信信号のグランドレベルを変更するグランドレベ
    ル変更手段を備えたことを特徴とする請求項1〜9のい
    ずれかに記載のパルスレーダ装置。
  11. 【請求項11】 上記第1の積算手段によるサンプリン
    グタイミング毎の積算結果の平均値を求め、該平均値が
    所定の範囲を超えている場合、グランドレベルを変更す
    る信号を上記グランドレベル変更手段へ出力するグラン
    ドレベル制御手段を備えたことを特徴とする請求項10
    記載のパルスレーダ装置。
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