JPH0624113U - 屋根用下地材 - Google Patents

屋根用下地材

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JPH0624113U
JPH0624113U JP6112592U JP6112592U JPH0624113U JP H0624113 U JPH0624113 U JP H0624113U JP 6112592 U JP6112592 U JP 6112592U JP 6112592 U JP6112592 U JP 6112592U JP H0624113 U JPH0624113 U JP H0624113U
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foamed
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功造 西浦
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 断熱性や不透水性および防湿性を有する上
に、釘打ち施工によっても割れや破損が生じな強靭性を
持ち、施工作業が行ない易く、しかも耐熱性に優れ、繰
返し高温を受けても変形したりせず、また釘穴シール性
および耐薬品性にも優れ、耐久性のある屋根用下地材A
を提供する 【構成】 厚み0.5〜10mm、発泡倍率3〜30倍
に押出し発泡成形した熱可塑性ポリエステル系樹脂の発
泡シートにより下地材Aを形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、瓦やスレート等の上葺材の下に敷設する屋根用下地材に関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
屋根における瓦等の上葺材の下には、アスファルト紙等の防水シートおよび/ または合成樹脂発泡体や発泡シートよりなる下地材が敷設される。
【0003】 この屋根下地材としては、不透水性(防水性)、耐吸湿性、防湿性および断熱 性等のほかに、敷設施工時に容易に破断したり、ひび割れが生じたりしないこと (強靭性)、また高温時に溶出や変形が生じたり、繰返し高温を受けても熱劣化 を起さないこと(耐熱性)、釘やステープルを打った孔から漏水しないこと(釘 穴シール性)、また温度変化によって膨脹したり収縮しないこと(温度安定性) が求められている。さらに耐低温性、切断や曲げ加工性、防露性、耐傷破性、防 滑性、墨付け性等も望まれる。
【0004】 従来より、合成樹脂発泡体や発泡シートの下地材として、例えば発泡スチロー ルの成形品よりなるもの(例えば実公昭50−39925号公報)、またポリエ チレン等のポリオレフィン系樹脂発泡シートやポリ塩化ビニル樹脂発泡シートを アスフィルト紙等と組合せて使用するようにしたもの(例えば実開昭58−10 8033号公報)がある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、発泡ポリスチロールの成形品よりなる下地材は、瓦等の上葺材の形 が特定され、施工上の融通性に乏しい上、割れや破断が生じ易いといった欠点が ある。
【0006】 また柔軟性のあるポリオレフィン系樹脂発泡シートからなるものの場合、折曲 げが容易で割れは生じないものの、引張り強度に劣り、施工中に端部や釘打ち等 の個所から破れが生じるおそれがある。
【0007】 特に、前記いずれの場合も、耐熱性に乏しく、夏期の高温時には80℃あるい はそれ以上にもなるために、反りや変形、膨脹の収縮(熱やせ)が生じ易く、耐 熱性、耐久性に問題がある。さらにアスファルト紙等と組合せて使用した場合に は、アスファルトに侵されて変形が生じる等の欠点もある。
【0008】 本考案は、上記に鑑みてなしたもので、特に断熱性や不透水性および防湿性を 有する上に、釘打ち施工によっても割れや破損が生じず施工作業が行ない易く、 また釘穴シール性も良好で漏水のおそれがなく、しかも耐熱性に優れ、繰返し高 温を受けても変形したりせず寸法安定性に優れ、また耐薬品性にも優れる耐久性 良好な屋根用下地材を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために種々研究、検討を重ねた結果、ポリエチレンテレ フタレート樹脂等の熱可塑性ポリエステル系樹脂の発泡シートであれば、上記の 屋根用下地材として必要な条件をすべて満足できることを知見し、本考案をなす に至ったものである。
【0010】 すなわち本考案の屋根用下地材は、厚み0.5〜10mm、発泡倍率3〜30 倍の熱可塑性ポリエステル系樹脂の発泡シートからなることを特徴とする。
【0011】 前記のポリエステル系樹脂の発泡シートの厚みが0.5mm未満になると、断 熱性が低くかつ強度的にも弱くなり、また厚みが10mmを越えると、使用樹脂 量が多くなる上、施工上の取扱いも容易でなく、好ましくない。また発泡倍率が 3倍未満になると、使用樹脂量が多くなる上に弾力性や断熱性が低くなり、30 倍以上になると、弾力性が大きくなって強度も低下するために好ましくない。屋 根用下地材としての強度や断熱性および施工性や使用樹脂量の点からは、特に厚 み1〜5mm,発泡倍率5〜15倍の発泡シートが特に好適である。
【0012】 またこれに用いるポリエステル系樹脂は、芳香族ジカルボン酸に、二価アルコ ールを反応させて得られる高分子量の鎖状ポリエステルであり、中でも耐熱性、 経済性の点からポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートを主 成分とするものが好適に用いられる。
【0013】 前記のポリエステル系樹脂は結晶性樹脂で、この結晶度が高いものほど耐熱性 の点からは好適であり、そのため結晶度は15%以上とするのが好ましい。この ポリエステル系樹脂の発泡シートは、前記樹脂をシート状に押出し発泡成形する ことにより得られるが、この際に結晶化を進めるようにする。
【0014】 またこのポリエステル系樹脂の発泡シートは、比較的硬質なので、ガラス転移 点以下の温度、例えば常温で厚み方向に1/3程度圧縮し、あるいはロール加工 により屈曲を繰返すことにより、適度に柔軟な発泡シートにしておくと、屋根に 敷設する際の作業性に優れる。
【0015】 さらに、前記の発泡シートの表面を、波形や凹凸状に成形しておくことも、ま た瓦等の上葺材に対応した形状に成形しておくこともできる。
【0016】
【作用】
上記の屋根用下地材によれば、素材である熱可塑性ポリエステル系樹脂の発泡 シートは、弾力性、断熱性、不透水性、耐吸湿性等に優れる上、ポリオレフィン 系樹脂の発泡シートよりも剛性があってかつ引張りに対して強くて取扱い易く、 しかもポリスチレン系樹脂の発泡シートよりも強靭性に優れ、割れや破断が生じ 難く、曲げや切断加工も容易に可能で、特に釘打ち施工も可能であり、施工作業 を容易に行なえる。特に釘穴の個所からの裂損の心配もなく、釘穴シール性に優 れる。
【0017】 しかも、ポリオレフィン系樹脂やポリスチレン系樹脂の発泡シートに比して耐 熱性に優れており、夏期の高温時においても、溶出したり反りや膨脹等の変形が 生じるおそれがなく、温度安定性に優れ、また繰返し高温を受けても長期にわた り熱劣化を起さずに使用できる。
【0018】 また、前記の発泡シートは、耐薬品性に優れており、アスファルト紙等と組合 せ使用しても、アスファルト等に侵され変形するおそれがない。
【0019】
【実施例】
次に本考案の実施例を図面に基いて説明する。
【0020】 図1〜図3は本考案に係る屋根用下地材(A)を使用した屋根構造を例示し、 図4はポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等を主成分と する熱可塑性ポリエステル系樹脂の発泡シートよりなる本考案にかかる下地材( A)を示している。
【0021】 この下地材(A)は、前記ポリエステル系樹脂を所要幅の長尺状に押出し発泡 成形してなるもので、通常、50〜150mmの幅で、厚み0.5〜10mm、 発泡倍率3〜30倍とし、必要に応じて圧縮等による柔軟化処理を施して、例え ば図4のようにロール状に巻回しておき、使用の際に適当な寸法に裁断して使用 する。
【0022】 前記の下地材(A)を用いた屋根構造の施工は、例えば図1〜図3に示すよう に、まず屋根の野地板(1)上に、アスファルトを含浸した紙や不織布等の防水 シートその他の防水材層(2)を貼着手段やステープルによる止着手段により敷 設し、その上に本考案の屋根用下地材(A)を敷設する。下地材(A)は例えば その上に屋根横方向の横桟や屋根勾配方向の縦桟等の桟木(3)を配して、これ を釘打ちすることにより全体を押えるか、あるいは直接釘打ち等して固定する。 (4)は固定用の釘を示す。こうして瓦等の上葺材(5)を葺設する。
【0023】 しかして、本考案の下地材(A)は、熱可塑性ポリエステル系樹脂の発泡シー トよりなるものであって、弾力性、断熱性、不透水性、耐吸湿性や防露性等に優 れる上、ポリオレフィン系樹脂の発泡シートよりも剛性があってかつ引張り対し て強くて取扱い易く、しかもポリスチレン系樹脂の発泡シートよりも柔軟性があ って強靭性に優れるとともに、耐低温性にも優れている。そのため割れや破断が 生じ難く、曲げや切断加工も容易に可能であり、前記釘打ちによる施工も問題な く可能になる。もちろん施工上必要な墨付け性も良好である。
【0024】 しかも、ポリオレフィン系樹脂やポリスチレン系樹脂の発泡シートに比して耐 熱性に優れており、夏期の高温時に80℃あるいはそれ以上に加熱されることが あっても、溶出したり反りや膨脹等の熱変形が生じるおそれがない。また繰返し 高温を受けても熱劣化を起さない。
【0025】 また温度変化に伴う伸びや収縮等の変化が少なく温度安定性に優れているため 、釘打ちした場合において、その釘穴の個所から裂損したり、破損したりするこ とがなく、釘(4)周面に弾力的に密着した状態を保持でき、釘穴シール性に優 れたものとなる。
【0026】 すなわち、温度変化に対する安定性が充分でないと、温度変化による伸びや収 縮変形が大きくなり、釘打ち個所の水密性に支障をきたすことになるが、本願考 案のポリエステル系樹脂の発泡シートによる下地材(A)は、そのような問題が 生じず、上葺材(5)の下に雨水が入り込んでも、そのまま下地材(A)上を伝 い流れて戸外に排出され、漏水のおそれがない。
【0027】 また、前記の発泡シートは、ポリスチレン系樹脂やポリオレフィン系樹脂の発 泡シートに比して耐薬品性に優れており、アスファルト紙等と組合せ使用しても 、アスファルト等に侵され変形する等のおそれがない。そのため、防水材層(2 )を直接発泡シートに積層して一体化した下地材(A)として実施することも可 能である。
【0028】 さらに、前記ポリエステル系樹脂の発泡シートよりなる下地材(A)の表面に エンボス加工による凹凸を形成することにより、防滑性も良好になる。
【0029】
【考案の効果】
上記したように本考案の屋根用下地材によれば、この種の下地材として求めら れる性能、例えば断熱性や不透水性、耐吸湿性、防湿性、防露性等のほか、耐熱 性、耐低温性、強靭性、曲げや切断加工性、耐薬品性や釘穴シール性等に優れ、 きわめて好適に使用することができ、耐久性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る屋根用下地材の使用状態を例示す
る一部の欠截斜視図である。
【図2】同上の縦方向の断面図である。
【図3】同上の横方向の断面図である。
【図4】本考案に係る屋根用下地材を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
(A) 下地材 (1) 野地板 (2) 防水材層 (3) 桟木 (4) 釘 (5) 上葺材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚み0.5〜10mm、発泡倍率3〜3
    0倍の熱可塑性ポリエステル系樹脂の発泡シートからな
    ることを特徴とする屋根用下地材。
JP1992061125U 1992-08-31 1992-08-31 屋根用下地材 Expired - Fee Related JP2586423Y2 (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5354347A (en) * 1976-10-27 1978-05-17 Hitachi Chem Co Ltd Heat-insulating waterproof construction
JPS6414825U (ja) * 1987-07-16 1989-01-25
JPS6441518U (ja) * 1987-09-04 1989-03-13

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