JP3976280B1 - 折板屋根材の断熱構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】折板屋根材の内側にグラスウールを密着させて固定し断熱性及び施工性に優れた折板屋根材の断熱構造を提供する。
【解決手段】複数の山部2,3,4が長手方向に沿って形成され各山部の頂部に形成されたはぜ部2c,3c,4cが梁に立設されたタイトフレームに固定される折板屋根材1の内側に断熱性を有し折板屋根材1の形状に沿って変形可能なグラスウール11を設け、グラスウール11を合成樹脂部材からなるフィルム18で覆いかつこのフィルム18を係止部材17によりはぜ部2c,3c,4cに固定して、折板屋根材1の内側にグラスウール11を密着固定する構造としたものである。
【選択図】図8

Description

本発明は、折板屋根材の内側にグラスウールを密着固定して断熱する折板屋根材の断熱構造に関する。
折板(折版)屋根材は、低コストで大きな屋根面積を葺くことができるために郊外の大型店舗等の建造物に多く採用されている。この折板屋根材は、金属板により形成されているために内側裏面に結露防止、室内で発生する音の反射防止、更には夏の直射日光による室内の高温、冬の寒さによる室内の低温に対処するべく断熱効果を得るために断熱材を取り付ける必要がある。
折板屋根材の内側(裏面)に断熱材を取り付ける方法として、帯状の支持部材で折板の裏面に接着している断熱材を室内側から支持する構造(例えば、特許文献1参照)、両端にはぜ部を有する金属折板と金属折板の屋内側に裏張りした断熱材と金属折板のはぜ部を屋内側に露出させないガスケット部材とを備えて断熱折板屋根材を形成した構造(例えば、特許文献2参照)、或いは折版屋根板の裏面の凹凸形状に合致する凹凸表面を持つ形の断熱ボードを予め成形加工し、この固形状の成形品たる断熱ボードの凹凸表面側を折版屋根板の裏面に張設した構造(例えば、特許文献3参照)等種々のものが提案されている。
特開平6−294183号公報(3−4頁、図1) 特開2000−145043号公報(3−5頁、図1) 実用新案登録第2546578号公報(4頁、第1図)
しかしながら、折板屋根材の内側に断熱材を裏張り(接着)する構造においては熱や結露等による経年変化に起因して剥がれる可能性がある。また、帯状の支持部材で折板の裏面に接着している断熱材を室内側から支持する構造や、折版屋根板の裏面の凹凸形状に合致する凹凸表面を持つ形の断熱ボードを予め成形加工し、この断熱ボードの凹凸表面側を折版屋根板の裏面に張設する構造は、組付性が悪く手間が掛かると共にコストが高くなる等の問題がある。
本発明の目的は、折板屋根材の内側にグラスウールを密着させて固定し断熱性及び施工性に優れた折板屋根材の断熱構造を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明に係る折板屋根材の断熱構造は、
複数の山部が長手方向に沿って形成されかつ各山部の頂部にはぜ部が形成され、内側に断熱材が設けられ、前記はぜ部が梁に立設されたタイトフレームに固定される折板屋根材の断熱構造であって、
前記はぜ部は略円筒形状をなし、真下位置又は外側かつ下側略半分が切りかかれて開口する開口部が形成され、
前記断熱材は合成樹脂部フィルムで形成され少なくとも前記はぜ部と対応する両側部に前記はぜ部に固定される耳部が形成された収納袋にグラスウールが収納され前記折板屋根材の形状に沿って変形可能なグラスウールマットをなし、
前記はぜ部に前記開口部を通して挿入可能とされ、前記グラスウールマットの耳部と共に前記はぜ部に押し込まれて当該はぜ部の内側面に前記耳部を押し付けて固定すると共に前記はぜ部に逸脱不能に係止される係止部材により、前記折板屋根材の内側に前記グラスウールマットを密着させて固定することを特徴としている。
折板屋根材の内側(裏側)に折板屋根材の形状に沿って断熱材としてのグラスウールマットを密接させて配置し、耳部を係止部材と共に前記はぜ部の開口部から押し込み、当該はぜ部の内側面に前記耳部を押し付けて固定すると共に前記係止部材を前記はぜ部に逸脱不能に係止して前記折板屋根材の内側に前記グラスウールマットを固定する。この場合、折板屋根材を天地逆に置いて内側を上に向け、山部となる部分に折板屋根材の形状に応じて変形するグラスウールマットを載置して耳部を係止部材により折板屋根材のはぜ部に固定することで作業性の向上が図られる。このようにして、折板屋根材の内側に断熱性に優れたグラスウールマットを密着させて取り付ける。断熱材として合成樹脂フィルムの収納袋に収納したグラスウールマットを使用してはぜ部に固定することで軽量化が図られる。また、グラスウールマットは、折板屋根材を成形した後取り付けることができるために搬送性が向上すると共に施工現場での作業性(施工性)が向上する。
グラスウールは、合成樹脂フィルムで形成された収納袋に収納されてマット状をなしていることで取り扱いが容易となり、かつ収納袋の両側部に形成された耳部を係止部材により折板屋根材のはぜ部に固定することで折板屋根材への取り付け作業が容易となる。
また、本発明の請求項に記載の折板屋根材の断熱構造は、請求項1に記載の折板屋根材の断熱構造において、前記係止部材はばね性を有する薄板からなり、側面から見て頂部が丸みを帯びた略V字形状をなし両側部に複数の係止爪が一体に形成され、前記頂部により前記グラスウールマットの耳部を前記はぜ部内に押し込んで固定しかつ前記係止爪により前記はぜ部内に逸脱不能に係止されることを特徴としている。
ばね性を有する薄板性の係止部材の丸みを帯びた頂部をグラスウールマットのはぜ部と対応する耳部に当て、ばね性に抗して窄めながらはぜ部内に押し込む。これにより、はぜ部に係止部材と耳部を容易に押し込むことができる。はぜ部に押し込まれた係止部材は、ばね性により拡開し係止爪によりはぜ部の内面に係止される。係止部材は頂部が丸みを帯びていることで、耳部を破損することなくはぜ部に押し込むことができる。これにより、グラスウールマットの側部をはぜ部に簡単にかつ逸脱不能に固定することができる。
本発明によると、断熱材としてグラスウールマットを使用しかつ折板屋根材の内側(裏側)にその形状に沿って密着させて取り付けることができるために小屋根(屋根裏)の断熱効果の大幅な向上が図られると共に折板屋根材の軽量化及び低コスト化が図られる。また、係止部材により折板屋根材の成形後内側にグラスウールマットを固定することができるために搬送性が向上すると共に施工現場での作業性(施工性)が向上する。また、折板屋根材の内側にグラスウールマットを密着させて取り付けることで見栄えが良い。
また、グラスウールは、合成樹脂フィルムで形成された収納袋に収納されてマット状をなしていることで取り扱いが容易となり、かつ収納袋の両側部に形成された耳部を係止部材により折板屋根材のはぜ部に固定することで折板屋根材への取り付け作業が容易となる。
また、頂部が丸みを帯びた略V字形状をなし両側部に複数の係止爪が一体に形成されたばね性を有する薄板からなる係止部材を使用し、グラスウールマットの耳部をはぜ部に押し込むことで、耳部を破損することなくグラスウールマットを折板屋根材の内側に逸脱不能にかつ容易に固定することができ、作業性の向上が図られる。
以下、本発明の実施形態に係る折板屋根材の断熱構造について図面に基づいて説明する。図1に示すように折板屋根材1は、正面(端面)から見て幅方向に複数例えば3つの山部2,3,4を有し、この山部が長手方向に沿って全長に亘り形成されている。中央の山部3は、左右両側に対称に傾斜する傾斜面3a,3bを有し、左右両側の山部2,4は、それぞれ外側半分が切り欠かれて内側半分の傾斜面2b,4aを有する形状とされ、各頂部には全長に亘りはぜ部2c,3c,4cが形成されている。
この折板屋根材1は、左側の山部2の中心から右側の山部4の中心まで所定の幅(例えば、60cm程度)を有し、所定の長さ(例えば、12m程度)を有する長尺ものとされている。尚、左右の山部2,4は、それぞれ一側半分が欠けた半山部の形状をなしているが山部として説明する。
中央の山部3のはぜ部3cは、真下に僅かな幅のスリット状の開口部3dを有する略C字形の円筒形状をなし、両側の山部2,4のはぜ部2c,4cは、それぞれ円筒の外側かつ下側部を切り取った略1/4程度開口する開口部2d,4dを有する形状とされている。そして、左側のはぜ部2cは、中央のはぜ部3cよりも僅かに小さくかつ幅狭に、右側のはぜ部4cは、中央のはぜ部3cよりも僅かに大きくかつ幅広に形成されている。これは、折板屋根材1を例えば図1の右側から順次葺く場合、先に葺いた折板屋根材1の左側の小さいはぜ部2cの外側に次に葺く折板屋根材1の右側の大きいはぜ部4cを重ねて包み込むためである。また、山部2,3,4の間の谷部5,6は、これらの山部の傾斜面2bと3a、3bと4aの下端部と僅かな段差5a,6aをなしかつ平坦な平面をなしている。
この折板屋根材1は、耐銹性に優れた例えばガルバリウム鋼板で形成されている。そして、折板屋根材1の内側面(裏面)にははぜ部2c,3c,4c及びこれらの近傍を除く略全面に亘り結露防止用の断熱材8が裏張りされている。この断熱材8としては例えばポリエチレンフォームがある。
図2に示すように断熱材としてのグラスウール11は、合成樹脂フィルム例えばポリエチレンフィルムで形成された収納袋12に収納されて略長方体をなすマット状に形成され、グラスウールマット15とされている。収納袋12は、下面を形成するポリエチレンフィルム13と前後左右の側面及び上面を形成するポリエチレンフィルム14とが張り合わされて袋状に形成されており、下面を形成するポリエチレンフィルム13は防湿性を有している。また、側面及び上面を形成するポリエチレンフィルム14の上面14aには通気用の小孔14bが多数形成されている。そして、下面を形成するポリエチレンフィルム13は、全周に亘り周縁部が側方に張り出して耳部とされている。
グラスウールマット15は、長さが図1に示す折板屋根材1の長さと略同じ長さとされ、横幅が折板屋根材1の幅の略1/2程度とされている。そして、下面を形成するポリエチレンフィルム13の長手方向に沿う左右両側に張り出した耳部15a,15bが折板屋根材1のはぜ部2c,3c,4cに固定されるようになっている。尚、グラスウールマット15は、仕様に応じて適宜の厚さ(例えば、50mm〜100mm程度)に設定すれば良い。
図3及び図4に示すように係止部材17は、折板屋根材1の内側にグラスウールマット15を取り付けて固定するためのもので、側面から見て略長方形状をなし、正面(端面)から見て頂部17aが丸みを帯びた略逆V字形状をなしており、両側部17bには係止爪17c,17dが交互に複数形成されている。係止部材17の高さは、図1に示すはぜ部2c,3c,4cの中も最も高い(深い)はぜ部、例えばはぜ部4c内に挿入かつ内側面に係止爪17c又は17dが係合可能な高さとされ、両側部17bの開口端部の幅Dは、図1に示すはぜ部2c,3c,4cの中も最も幅広いはぜ部、例えばはぜ部4cの幅dよりも僅かに広く設定されている。また、係止部材17は適宜の長さ(例えば、50mm程度)とされている。
これらの係止爪17c,17dは、側部17bを頂部17a近傍から下端に向けて切り欠いて形成されており、係止爪17cは、側部17bと同じ長さとされている。また、係止爪17dは、係止爪17cよりも短く略半分程度の長さとされており、かつ係止爪17cよりも外側に僅かに開いて形成されている。そして、係止部材17は、はぜ部2c,3c,4c内に挿入されたときに係止爪17b,17dの何れか一方又は両方がこれらのはぜ部2c,3c,4cの内側面に圧接して係止可能とされている。この係止部材17は、ばね性を有する薄板のばね鋼により形成されている。尚、係止部材17は、ばね鋼に限るものではなく、他の例えば弾力性に富む薄いプラスチック等の合成樹脂部材により形成しても良い。
係止部材17を薄板のばね鋼で形成して変形可能とし、高さを図1に示すはぜ部2c,3c,4cの中も最も高い(深い)はぜ部4c内に挿入可能とし、両側部17bの開口端部の幅Dをはぜ部2c,3c,4cの中も最も幅広いはぜ部4cの幅よりも僅かに広く形成することで、グラスウールマット15の耳部15a,15bを他のはぜ部2c,3cに固定する場合に共用することが可能である。
以下に折板屋根材1の内側(裏面)にグラスウールマット15を取り付ける場合について説明する。
先ず、グラスウールマット15を折板屋根材1の内側に取り付け易くするために図1に示す折板屋根材1を裏返して内側を上に、外側を下に向けて天地を逆にする。次に、山をなしている左右2つの谷部5,6上に夫々グラスウールマット15,15を、上面を形成するポリエチレンフィルム14の上面14aが断熱材8に当接するようにして谷部5の左右両側の傾斜面3a,2b、谷部6の左右両側の傾斜面4a,3b上に載置する(図8参照)。グラスウール11は変形自在であり、従って、グラスウールマット15は折板屋根材1の形状に沿って変形して載置される。
そして、中央のはぜ部3cの位置において図5に示すように右側のグラスウールマット15の左側の耳部15aと左側のグラスウールマット15の右側の耳部15bを重ね、これらの耳部15a,15bの重なり部分に上方から係止部材17の頂部17aを押し付けて開口部3dからはぜ部3cに挿入する。このとき、係止部材17の両側部17bの開口端近傍を挟んで矢印で示すようにばね性に抗して内側に狭めることで、開口部3dから容易に挿入することが可能となる。また、係止部材17の頂部17aが丸みを帯びていることでフィルム状の耳部15a,15bを破損することなくはぜ部3cに挿入することができる。
係止部材17は、はぜ部3c内に挿入された後ばね性により拡開し、両側部17bの各係止爪17cがはぜ部3cの内側又は開口部3dの内側に係止されて逸脱不能とされる。そして、耳部15a,15bが係止爪17cによりはぜ部3cの開口部近傍に押し付けられて固定される。また、耳部15aと15bの重なり部分は、丸みを帯びた頂部17aによりはぜ部3cの内側面に押し付けられる。これにより、左右のグラスウールマット15,15の各一側がはぜ部3cに固定される。
次に、図6に示すように左側のグラスウールマット15を折板屋根材1に押付けながら左側の耳部15aをはぜ部4cの位置に合わせ、前述と同様にして係止部材17の両側部17bを矢印で示すように窄めながら頂部17aを耳部15aに当てて開口部4dからはぜ部4c内に挿入する。
係止部材17は、はぜ部4c内に挿入された後ばね性により拡開し、係止爪17c,17dの何れか一方又は両方がはぜ部4cの内側に圧接又は係止されて逸脱不能とされる。そして、耳部15aが係止爪17cによりはぜ部4cの開口部近傍に押し付けられて固定される。また、耳部15aは、丸みを帯びた頂部17aによりはぜ部4cの内側面に押し付けられて固定される。これにより、左側のグラスウールマット15が折板屋根材1の形状に応じて内側に密着固定される。このとき、耳部15aの端部がはぜ部4cの開口部4dよりも内側例えば係止部材の頂部17a近傍位置に位置するように耳部15aの端部を処理することにより、後述するように折板屋根材1を葺く際に隣の折板屋根材1のはぜ部2cの外側にはぜ部4cを重ねたときに当該はぜ部4cの下端部分から雨水が進入することを有効に防止することができると共に見栄えが良い。
同様にして図7に示すように右側のグラスウールマット15を折板屋根材1に押付けながら右側の耳部15bをはぜ部2cの位置に合わせ、前述と同様にして係止部材17の両側部17bを矢印で示すように窄めながら耳部15bに当てて開口部2dからはぜ部2c内に挿入する。はぜ部2cがはぜ部4cに比べて小さくかつ浅く形成されていても、係止部材17ははぜ部2cに挿入可能であり、係止爪17c,17dの何れか一方又は両方がはぜ部2cの内側面に圧接されて係止され、逸脱不能とされる。
そして、耳部15bが係止爪17cによりはぜ部2cの開口部2d近傍に押し付けられて固定される。また、耳部15bは、丸みを帯びた頂部17aによりはぜ部2cの内側面に押し付けられて固定される。これにより、右側のグラスウールマット15が折板屋根材1の形状に応じて変形して内側に密着固定される。はぜ部2cは、後述するように隣に葺く折板屋根材1のはぜ部4cの内側に包み込まれるため耳部15bがはぜ部2cの開口部2dから多少延出していても特に問題ない。
このようにして、図8に示すように折板屋根材1の内側にグラスウールマット15を密着させて固定する。これにより、折板屋根材1を成形加工した後グラスウールマット15を容易に取り付けることができる。従って、施工現場における断熱材の取り付け作業を無くすことができ作業性の向上が図られる。
また、グラスウールマット15は、折板屋根材1を重ねたときにその重みで通気用の多数の小孔14aから内部の空気が押し出されて薄く潰されて容積が小さくなり、保管や搬送が容易である。そして、重みが外されると通気用の小孔14aから空気が入り込んで膨らみ断熱効果が得られる。更にグラスウールマット15は、グラスウール11をポリエチレンフィルム13で形成された収納袋12に収納して形成されていることで折板屋根材1の軽量化が図られる。
上述したように内側にグラスウールマット15が取り付けられた折板屋根材1は、図9に示すように梁31のはぜ部2c,3c,4cと対応した位置に固定された各タイトフレーム32にはぜ部2c,3c,4cが固定される。そして、例えば折板屋根材1の右側のはぜ部4cを先に葺いた折板屋根材1の左側のはぜ部2cの上に重ねて包み込む。このようにして順次折板屋根材1を葺く。そして、最後にはぜ部2c,3c,4cを全長に亘りカシメてタイトフレーム32に固定すると共に重ね合わせたはぜ部2cと4cを固定する。
このように折板屋根材1の内側(裏面)にグラスウールマット15を密着させて取り付けることにより、大型店舗等において天井との間の空間部(小屋根)を極めて良好に断熱することが可能となり、室内の冷・暖房効果を向上させることができる。また、倉庫等の天井を取り付けない場合でも冷暖房効果を向上させることができる。
図10は、本発明に係る折板屋根材の断熱構造の変形例を示し、図5に示した場合と同様に裏返した折板屋根材1の山をなしている左右2つの谷部5,6上に夫々グラスウール11,11を載置する。次に、折板屋根材1と略同じ長さで当該折板屋根材1よりも幅広の防湿性を有するポリエチレンフィルム18で左右のグラスウール11,11を一体に覆い、対向する左右のグラスウール11,11の中央部の上方から前述と同様にして係止部材17の頂部17aを押し当ててポリエチレンフィルム18の中央部18aを開口部3dからはぜ部3cに挿入して固定する。
次に、グラスウール11,11を折板屋根材に押付けながらポリエチレンフィルム18の図示しない左右の端部(耳部)を夫々係止部材17によりはぜ部4c,2cに固定する。このようにして、折板屋根材1の内側にグラスウール11を密着させて固定する。
図11は、本発明に係る折板屋根材の断熱構造の変形例を示し、折板屋根材21は、左右両側の2つの山部22,23とこれらの山部22と山部23とで挟まれた1つの谷部24からなる。左右両側の山部22,23は、それぞれ外側半分が切り欠かれて内側半分の傾斜面22b,23aを有する形状とされ、各頂部には全長に亘りはぜ部22c,23cが形成されている。そして、折板屋根材21の内側(裏側)に結露防止用の断熱材8が裏張りされている。
そして、この折板屋根材21に上述した場合と同様にして図2に示すグラスウールマット15を取り付け、左右の耳部15a,15bを左右のはぜ部22c,23cに係止部材17により固定したものである。尚、この場合も図9に示したように折板屋根材21にグラスウール11を直接載置してポリエチレンフィルム18で覆い、当該ポリエチレンフィルム18の図示しない両側部(耳部)を係止部材17によりはぜ部22c,23cに固定するようにしても良い。
また、グラスウール11やグラスウールマット15は、使用する折板屋根材の長さ、幅、山数等に応じたものを使用すれば良く、従って、どのような寸法形状の折板屋根材にも容易に適用することができる。
また、上記実施形態では図1に示す折板屋根材1の左右両側のはぜ部2c,4cにグラスウールマット15の耳部15a,15bを固定する場合、図10に示すポリエチレンフィルム18の両側部を左右両側のはぜ部2c,4cに固定する場合、図11に示す折板屋根材21の左右のはぜ部22c,23cにグラスウールマット15の耳部15a,15bを固定する場合に係止部材17を使用したが、これに限るものではなく他の部材、例えば両面テープ等により固定するようにしても良い。
本発明に係る折板屋根材の正面図である。 図1に示した折板屋根材の内側に取り付ける断熱材としてのグラスウールマットの一例を示す断面図である。 図1に示した折板屋根材の内側に図2に示したグラスウールマットを固定するための係止部材の側面図である。 図3に示した係止部材の正面図である。 図1に示した折板屋根材を内側を上にして中央のはぜ部に図2に示したグラスウールマットの耳部を図3に示した係止部材で固定する場合の説明図である。 図1に示した折板屋根材を内側を上にして左側のはぜ部に図2に示したグラスウールマットの耳部を図3に示した係止部材で固定する場合の説明図である。 図1に示した折板屋根材を内側を上にして右側のはぜ部に図2に示したグラスウールマットの耳部を図3に示した係止部材で固定する場合の説明図である。 図1に示した折板屋根材に図2に示したグラスウールマットを固定してグラスウールを上側にした状態の正面図である。 図8に示した折板屋根材の使用例の説明図である。 本発明の折板屋根材の変形例を示す説明図である。 本発明の折板屋根材の変形例を示す説明図である。
符号の説明
1 折板屋根材
2,3,4 山部
2b,3a,3b,4a 傾斜面
2c,3c,4c はぜ部
2d,3d,4d 開口部
5,6 谷部
5a,6a 段差
8 断熱材
11 グラスウール
12 収納袋
13,14 ポリエチレンフィルム
14a 上面
14b 小孔
15 グラスウールマット
15a,15b 耳部
17 係止部材
17a 頂部
17b 側部
17c,17d 係止爪
18 ポリエチレンフィルム
18a 中央部
21 折板屋根材
22,23 山部
22c,23c はぜ部
22b,23a 傾斜面
24 谷部
31 梁
32 タイトフレーム
D 係止部材の開口端部の幅
d はぜ部4cの開口部の幅

Claims (2)

  1. 複数の山部が長手方向に沿って形成されかつ各山部の頂部にはぜ部が形成され、内側に断熱材が設けられ、前記はぜ部が梁に立設されたタイトフレームに固定される折板屋根材の断熱構造であって、
    前記はぜ部は略円筒形状をなし、真下位置又は外側かつ下側略半分が切りかかれて開口する開口部が形成され、
    前記断熱材は合成樹脂部フィルムで形成され少なくとも前記はぜ部と対応する両側部に前記はぜ部に固定される耳部が形成された収納袋にグラスウールが収納され前記折板屋根材の形状に沿って変形可能なグラスウールマットをなし、
    前記はぜ部に前記開口部を通して挿入可能とされ、前記グラスウールマットの耳部と共に前記はぜ部に押し込まれて当該はぜ部の内側面に前記耳部を押し付けて固定すると共に前記はぜ部に逸脱不能に係止される係止部材により、前記折板屋根材の内側に前記グラスウールマットを密着させて固定することを特徴とする折板屋根材の断熱構造。
  2. 前記係止部材はばね性を有する薄板からなり、側面から見て頂部が丸みを帯びた略V字形状をなし両側部に複数の係止爪が一体に形成され、前記頂部により前記グラスウールマットの耳部を前記はぜ部内に押し込んで固定しかつ前記係止爪により前記はぜ部内に逸脱不能に係止されることを特徴とする、請求項に記載の折板屋根材の断熱構造。
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