JPH06241106A - エンジンの吸気絞り弁全閉状態検出方法 - Google Patents

エンジンの吸気絞り弁全閉状態検出方法

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JPH06241106A
JPH06241106A JP17153193A JP17153193A JPH06241106A JP H06241106 A JPH06241106 A JP H06241106A JP 17153193 A JP17153193 A JP 17153193A JP 17153193 A JP17153193 A JP 17153193A JP H06241106 A JPH06241106 A JP H06241106A
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JP
Japan
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fully closed
throttle valve
engine
intake throttle
valve
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JP17153193A
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English (en)
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Noriyasu Obaishi
徳康 小羽石
Toshiaki Mizuno
利昭 水野
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸気絞り弁全閉センサを用いることなく吸気
絞り弁の全閉状態を精度よく検出すること。 【構成】 エンジン回転数NEに対する吸気絞り弁全閉
時の吸気管圧力PMIDL0として、ナンバーが増加す
る程、回転数NEに対する吸気管圧力PMIDL0の値
が大きくなるような複数の特性TL1,TL2…TLN
を記憶しておき、この中からエンジン運転中の回転数に
対応する最小負荷に相当する特性を選択して、吸気絞り
弁全閉の検出に用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジンの吸気絞り弁全
閉状態をあらかじめ定めた回転数−エンジン負荷の特性
と比較して、吸気絞り弁全閉センサを用いることなく全
閉状態を検出する方法で、特性を複数もち、運転中の最
小負荷に対応する特性を使い、燃料カット,ISC制御
等のアイドル判定に用い、精度向上を計るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の方法を用いるものにおい
て、吸気弁全閉状態を回転数とエンジン負荷(例えば吸
気管圧力)で検出する場合、大気圧,エンジンアイドル
空気量調整値,エンジン暖機中の空気量増量等により、
全閉の圧力は異なる。従来は、特開昭59−18804
1号公報に示されるように、全閉近傍の状態を検出し、
燃料カットするための圧力を大気圧で補正している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法にお
いては、大気圧以外の誤差要因については、補正できな
いため、精度が低く燃料カットができなくなったり、復
帰が遅れる等の不具合があった。そのため本発明は、吸
気絞り弁全閉の状態を精度よく検出することにより、上
記問題を解決することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、吸気絞
り弁全閉状態に対応するエンジン回転数とエンジン負荷
の特性を複数記憶しておき、エンジン運転中の回転数に
対応する最小負荷に対応する特性を選択して、全閉の検
出に用いるエンジンの吸気絞り弁全閉状態制御方法を提
供するものである。
【0005】
【作用】これにより、エンジン運転中の回転数に対応す
る最小負荷に対応する特性が選択されて、この選択され
た特性より吸気絞り弁が全閉か否かが検出される。
【0006】
【実施例】次に、本発明の好適な一実施例を図面に基づ
いて詳細に説明する。本発明の一実施例であるエンジン
の制御装置は、図1に示すようなシステム構成をなす。
図1に示すように、エンジン1はシリンダ2とピストン
3およびシリンダヘッド4により燃焼室5を形成し、該
燃焼室5には点火プラグ6が配設されている。
【0007】エンジン1の吸気系統は、上記燃焼室5に
吸気バルブ7を介して連通する吸気マニホールド8,該
吸気マニホールド8に燃料を噴射する燃料噴射弁9,上
記吸気マニホールド8に連通する吸気管10,吸入空気
の脈動を吸収するサージタンク11,吸気絞り弁12,
エアクリーナ13から構成されている。また、エンジン
1の排気系統は、上述した燃焼室5に排気バルブ14を
介して連通する排気マニホールド15を有している。さ
らに、エンジン1には、点火に必要な高電圧を出力する
イグナイタ16,図示しないクランク軸に連動して上記
イグナイタ16で発生した高電圧を各気筒の点火プラグ
6に分配供給するディストリビュータ17を有する。ま
た、吸気絞り弁12をバイパスするバイパス通路19が
設けられ、このバイパス通路19にはその通路断面積を
変化させてエンジンのアイドル回転数を制御する(IS
C)バイパス弁18が設けられている。
【0008】エンジン1は検出器として、エンジン1の
冷却系統に設けられて冷却水温度を検出する水温センサ
20,エアクリーナ13内に設けられてエンジン1に送
られる吸入空気温度を検出する吸気温センサ21,吸気
管10に連通して吸気管内圧力を測定する吸気管内圧力
センサ23,排気マニホールド15に備えられて排気中
の残存酸素濃度をアナログ信号として検出する酸素濃度
センサ24,上記ディストリビュータ17内に取り付け
られてディストリビュータ17のカムシャフトの1/2
4回転毎に、すなわちクランク角0°から30°の整数
倍毎に回転角信号を出力する回転速度センサを兼ねた回
転角センサ25、上記ディストリビュータ17のカムシ
ャフトの1回転毎に、すなわち図示しないクランク軸の
2回転毎に基準信号を1回出力する気筒判別センサ26
を各々備えている。
【0009】上記各センサにより検出された信号は電子
制御装置(以下単にECUとよぶ)30に入力され、E
CU30は各信号に基づいて既述した燃料噴射弁9およ
びイグナイタ16を駆動して、エンジン1の制御を行な
う。次に、上記ECU30の構成を図2に基づいて説明
する。ECU30は、上述した各センサにより検出され
た各信号を制御プログラムに従って入力および演算する
と共に、既述した各機器を制御するための処理を行なう
CPU30a,上記制御プログラムおよび初期データが
予め記憶されているROM30b,ECU30に入力さ
れる各種信号や演算制御に必要なデータが一時的に記憶
されるRAM30c,エンジン1のキースイッチが運転
者によりOFFされても以後のエンジン1の制御に必要
な各種データを記憶保持可能なようにバッテリによって
バックアップされたバックアップRAM30d等を中心
に論理演算回路として構成され、コモンバス30eを介
して入出力ポート30f,入力ポート30g,出力ポー
ト30hに接続されて外部機器との入出力を行なう。
【0010】ECU30には、既述した吸気管内圧力セ
ンサ23,水温センサ20,吸気温センサ21からの出
力信号のバッファ30i,30j,30kが設けられて
おり、上記各センサの出力信号をCPU30aに選択的
に出力するマルチプレクサ30n、およびアナログ信号
をディジタル信号に変換するA/D変換器30pも配設
されている。これらの各信号は入出力ポート30fを介
してCPU30aに入力される。また、ECU30は、
既述した酸素濃度センサ24の出力信号のバッファ30
q,該バッファ30qの出力電圧が所定電圧以上となっ
た場合に信号を出力するコンパレータ30r,既述した
気筒判別センサ26,回転角センサ25の出力信号の波
形を整形する波形整形回路30sを有する。これらの各
信号は、入出力ポート30gを介してCPU30aに入
力される。さらに、ECU30は、既述した燃料噴射弁
9,イグナイタ16およびバイパス弁18に駆動電流を
通電する駆動回路30t,30u,30wを有し、CP
U30aは出力ポート30hを介して上記各駆動回路3
0t,30u,30wに制御信号を出力する。なお、E
CU30はCPU30aを始めROM30b,RAM3
0c等への所定の間隔で制御タイミングとなるクロック
信号を送るクロック回路30vも備えている。
【0011】次に、上記ECU30により実行される吸
気絞り弁全閉検出処理を、図3に示すフローチャートに
基づいて説明する。一定の周期(例えば点火演算)毎に
制御ルーチン100は起動され、まずステップ101,
102で吸気圧及びエンジン回転数(NE)を取込む。
次にステップ103で、回転数(NE)とエンジン負荷
(ここでは吸気圧PMIDLO)とで決まる吸気絞り弁
全閉特性(図4のTL1,TL2…TLNで示すごと
く、ナンバーが増加する程NEに対するPMIDLOの
値が大きくなるような複数の特性が予め、ROM30b
に記憶されている)のうち、前回までの運転条件により
記憶している全閉特性ナンバー(LNO)に対応する特
性(全閉特性テーブルTLN)から、その時のエンジン
回転数(NE)に対応するPMIDLOに固定値αを加
え、アイドル判定圧力(PMIDL)を求める。
【0012】次にステップ104で吸気圧PMとPMI
DLを比較し、PMが大きければステップ115へ進ん
でアイドル状態(吸気絞り弁12が全閉)を記憶するア
イドルフラグFIDLに“0”(非アイドル)をセット
し、本処理を終了する。また、ステップ104でPMが
小さければステップ105でFIDLから前回のアイド
ル判定状態を判別し、FIDL=0(非アイドル)であ
れば、ステップ106でFIDL=1(アイドル、すな
わち吸気絞り弁全閉)とし、ステップ107へ進む。
【0013】また、ステップ105でFIDL=1(ア
イドル)であれば、ステップ113へ進み、すでに記憶
されているLNO更新のための基準回転数(NEID)
からのNEの偏差(DELNE)を求める。ステップ1
14でこの値(DELNE)と判定値βとを比較し、小
さければアイドル状態での回転変化量が小と判断し、ス
テップ110へ進む。また、ステップ114で回転変化
が大きければステップ107へ進み、回転変化量判別の
ための全閉検出時回転数NEIDにNEをセットする。
また、ステップ106からステップ107へ進んだ時に
は、アイドル状態となった時の回転数をNEIDとして
記憶する。
【0014】次にステップ108ではLNOを1加算処
理して次回の図4の特性を選択するための新たなLNO
とすることにより、アイドル状態を回転変化があった時
の高負荷側への特性ずれに対応できる。次にステップ1
10でLNO−1の特性のPMIDLOとその時の吸気
圧PMと比較して、PMの方が大きければ本処理を終了
し、小さければステップ111へ進み、次回の図4の特
性を選択するためのLNOを1つ小さくし本処理を終了
する。これによりアイドル特性の軽負荷側へのずれを補
正できる。
【0015】以上の処理を行うことにより、エンジン,
運転条件のばらつきによらず、常にアイドル近傍の特性
をECU30内で記憶でき、より精度の高いアイドル状
態の検出が可能となる。そして、本制御により検出され
た信号を公知の減速時燃料カット及びアイドル時の空燃
比制御定数の切換え等に用いることにより、ドラビリ,
エミッションの向上が実現できる。
【0016】次に、ISC弁18の開度に応じて吸気絞
り弁12の全閉位置の判定値を補正するようにした本発
明の第2実施例を説明する。まず、図5はISC制御ル
ーチンを示すものである。ISC制御ルーチン200が
起動されると、ステップ201〜203で、暖機中の補
正量DCOLD,エアコン,電気負荷などのエンジン補
機類の作動に対応した補正量DUP、エンジン回転数を
目標回転数に制御するための補正量DFBを計算する。
次にステップ204でISC弁18の開度に対応するデ
ューティ比要求値DuTYを計算する。
【0017】ステップ205では前回の要求値とDuT
Yの差DDuTYBを計算する。次にステップ206
で、前回のデューティ比変化量DDuTYOLDを加算
し、ステップ207でISC弁18の開度変化量に対応
する全閉ライン番号補正量LCOMを計算する(図6の
テーブル使用)。この処理により、ISC弁18の開度
変化に対応して全閉判定ラインを修正できる。次にステ
ップ208でライン補正を要する開度変化の有無を判断
し、ライン補正のなかった時(LCOM=0)には、ス
テップ209へ進んで回転フィードバック等による微量
の開度変化量をDDuTYOLDとして記憶し、本処理
を終了する。
【0018】以上の処理によりライン補正量LCOM
は、図3のルーチンに対し図7に示すごとく、ステップ
111の後に追加されたステップ113でライン番号L
NOに反映する。以上の処理により、ISC制御を含む
エンジン制御システムにおいても、スロットル全閉スイ
ッチなしでアイドル判定が可能となる。次に、ISC弁
18の代わりにエアコン用アイドルアップバイパス弁
を、吸気絞り弁12をバイパスして設けた本発明の第3
実施例を図8により説明する。この図8は図3との相違
部分が主に示してある。
【0019】まずバイパス弁が開閉切り換わったか判定
後(ステップ109A)、バイパス弁の開閉状態を判定
する(ステップ109B)。バイパス弁開時は前回のバ
イパス弁開時最後のLNOである弁開時学習値GLN1
に所定量Aを図9の(b)の破線で示すごとく見込み加
算する(ステップ109C)。又、同様にバイパス弁閉
時は前回のバイパス弁閉時最後のLNOである弁閉時学
習値GLN2に所定量Bを図9の(b)の破線で示すご
とく見込み加算する(ステップ109D)。
【0020】そして、バイハス弁切り換り後所定時間経
過したか判定後(ステップ109E)、減算補正を実施
する(ステップ110〜111)。これは、バイパス弁
切り換わり直後の不安定期間の間は吸気圧力での減算補
正を禁止するものである。こうして更新されたLNOは
バイパス弁の開閉状態毎に最新値として、それぞれ弁開
時学習値GLN1又は弁閉時学習値GLN2として記憶
する(ステップ109F〜109H)。
【0021】以上の処理により、エアコン等の補機類の
オンオフに応じて開閉するバイパス弁を有するものにお
いても、バイパス弁の開閉により誤判定を生じることな
く、スロットル全閉スイッチなしでアイドル判定が可能
となる。次に、本発明の第4実施例を図10により説明
する。この図10も図3との相違部分が主に示してあ
る。
【0022】まず、エンジンの吸気圧力と回転数を取込
み(図3のステップ101〜102)、全閉判定圧力P
MIDLを求める(図3のステップ103)。次に吸気
圧力PMがPMIDLと燃料カット判定補正値PMCU
Tとの和未満か判定し(ステップ104A)、それ未満
であればアイドルフラグFIDL=1として燃料カット
を実施し(ステップ106)、それ以上の時はFIDL
=0とし燃料カットを禁止する(ステップ115)と共
に、判定補正値PMCUTに所定量Aをセットする(1
09J)。
【0023】次に、燃料カット開始から所定期間内か判
定し(ステップ109I)。所定期間内であれば全閉特
性ナンバーLNOに1の加算を繰り返し(ステップ10
8)、所定期間経過後はLNO−1の全閉特性から求ま
る圧力と吸気圧力PMとを比較し(ステップ110)、
吸気圧力PMの方が小さければLNOから1を減算する
(ステップ111)。その後、燃料カット判定補正値P
MCUTの値が0になるまで燃料カット禁止中(非アイ
ドル時)にセットした値A(ステップ109J)から所
定量B(B<A)ずつ減算する(ステップ109K〜1
09L)。これにより、吸気絞弁12が全閉状態に無い
時(非アイドル時)は全閉判定圧力が所定量A大きくな
り、全閉状態に移行したら所定量Aを所定量Bずつ除減
させることになる。
【0024】そして、最新のLNOと全閉特性ナンバー
学習値GLNOとの差分が所定値C以下か否か判定し
(ステップ109M)、C以下であれば学習条件が成立
したとして、GLNOを記憶する(ステップ109
N)。この様にして学習されたGLNOはその後燃料カ
ットから復帰した時にLNOに反映させる(ステップ1
09P)。
【0025】なお、上述した第4実施例に第2実施例と
第3実施例との一方または双方を組み合わせて用いるよ
うにしてもよい。次に、ISCに故障が発生したときの
処理を設けた本発明の第5実施例を図11〜図13を用
いて説明する。まず、図11は第5実施例のECU30
の構成図である。これは、図2に示したECU30の構
成に故障検出回路30xを加えた構成となっている。こ
の故障検出回路30xはISC弁18の駆動回路30w
の信号からISCの故障を検出するものである。
【0026】次に、ISC故障検出時の吸気絞り弁12
の全閉検出処理を含んだフローチャートを図12に示
し、以下、これにしたがって説明する。この図12は図
3および図7との相違部分を主に示している。まず、エ
ンジンの吸気圧力と回転数とを取り込む(ステップ10
1,ステップ102)。その後、ISCが故障中か否か
を判定し(ステップ121)、正常であればスロットル
全閉判定圧力PMIDLを求め(ステップ103)、全
閉か否かを判定する(ステップ104)。一方、ISC
が故障中であればスロットル全閉特性ナンバーLNOを
ISC故障時に考えられる最大流量相当のスロットル全
閉特性ナンバーの所定値に固定し(ステップ122)、
その時のエンジン回転数からスロットル全閉判定圧力P
MIDLを求める(ステップ123)。次に、吸気圧力
PMと判定圧力PMIDLとを比較し(ステップ12
4)、吸気圧力PMが判定圧力以上のときはアイドルフ
ラグFIDLに「0」をセットし(ステップ115)、
吸気管圧力PMが判定圧力PMIDL未満のときはアイ
ドルフラグFIDLに「1」をセットし(ステップ12
5)、本処理を終了する。
【0027】以上の処理を実行することにより、図13
に示すように、ISC正常時はISC制御量によってス
ロットル全閉特性ナンバーLNOを可変とすることで正
確に吸気絞り弁12の全閉を判定でき(図13
(a))、ISC故障時はスロットル全閉特性ナンバー
LNOをISC最大流量相当に固定することで確実に吸
気絞り弁12の全閉を判定できる(図13(b))。こ
れにより、全閉時の燃料カットが確実に行われるため、
ISC故障時にも、エンジン回転数の吹き上がりおよび
車両の飛び出しを防止することができる。
【0028】次に、ISC流量ばらつきに対する補正処
理を含んだ本発明の第6実施例のフローチャートを図1
4に示し、以下、これにしたがって説明する。この図1
4は図3および図7との相違部分を主に示している。ま
ず、基準ISC制御量DIDLからのISC変化量DD
IDLを求め(ステップ131)、変化量が所定値A以
上か否か判定し(ステップ132)、所定値A未満の時
は本処理を終了する。所定値A以上の時は見込み加算補
正カウンタKIDLが所定値B以上か否か判定し(ステ
ップ133)、所定値B以上の時は本処理を終了する。
所定値B未満の時は全閉特性ナンバーLNOを1つ大き
くし(ステップ134)、カウンタ値KIDLを1つ大
きくする(ステップ135)。また、その時のISC制
御量を基準制御量としてDIDLに記憶する。そして、
前記カウンタ値KIDLは減算補正された時(ステップ
111)にクリアする(ステップ130)。
【0029】以上の処理を実行することにより、ISC
制御量が所定量変化毎に全閉特性ナンバーを大きい側へ
見込み補正でき、しかも見込み加算補正回数を制限する
ことにより必要以上に全閉特性ナンバーを大きい側へ過
補正することがない。図15に以上の補正の効果を示す
特性図を示す。ISC流量ばらつきは制御量によってそ
の傾向が変わる場合があり、例えば、図15のISC
の空気量は制御量10%の時には規格中央より少ないた
めに全閉吸気圧特性が低くなるものの、制御量50%の
時は規格中央より大木ため全閉吸気圧特性が高くなる。
このためISC制御量が10%から50%へ増加したと
き、本実施例にて行われる補正なしの場合は全開特性ナ
ンバーLNOは規格中央より小さいISCに近い特性
までしか大きくならないため、全閉判定が不可能となっ
ていた。しかし、本実施例ではISC制御量増加にとも
なう全閉特性ナンバーLNOの加算補正とは別に、IS
C制御量が所定量変化毎に見込み加算補正されるため、
ISC制御量が10%から50%へ増加したとき、全閉
特性ナンバーLNOは規格中央より大きいISCに近
い特性まで大きくなるため全閉判定が可能となる。
【0030】また、ISCについては、制御量が50
%から10%へ減少したときでも全閉特性ナンバーLN
Oは見込み加算補正されることで、規格中央より大きい
ISCに近い特性までしか小さくならないため全閉判
定可能となる。また、全閉特性ナンバーLNOが実吸気
圧力との比較により減算補正されないときでも、本実施
例の見込み加算補正回数を制限しているため、必要以上
に全開特性ナンバーLNOが大きくなることはない。以
上のことから、ISCの流量ばらつきによらず全閉判定
精度を向上することができる。
【0031】次に、エンジンの暖機状態に応じて見込み
補正を実行する本発明の第7実施例のフローチャートを
図16に示し、以下、これにしたがって説明する。この
図16は図3および図7との相違部分を主に示してい
る。まず、始動後所定時間Aを経過したか否かを判定し
(ステップ140)、経過後であればそのまま終了し、
経過していないときは見込み加算後の点火カウンタ値K
STAが所定回数B以上か否か判定する(ステップ14
1)。所定回数B未満の時はカウンタ値を大きくし(ス
テップ144)、所定回数B以上のときは全閉特性ナン
バー(LNO)を1つ大きくし(ステップ142)、カ
ウンタ値をクリアする(ステップ143)。以上の処理
を実行することにより始動後所定時間以内は所定回数点
火毎に、全閉特性ナンバーを大きい側に見込み補正でき
る。
【0032】図17に以上の補正の効果を示す特性図を
示す。エンジン充填効率は冷始動直後の方が完全暖機後
に比べて高いため、スロットル全閉吸気圧特性が低くな
る。このため、本実施例の補正を行わない場合は、全閉
特性ナンバーが冷始動直後の低い特性に近づいたままな
ので、暖機して充填効率が低下し、スロットル全閉吸気
圧特性が上昇すると、全閉判定が不可能となる。しか
し、本実施例では暖機中に全閉特性ナンバーLNOを見
込み加算補正するため充填効率が低下してスロットル全
閉吸気圧特性が上昇しても、全閉特性ナンバーLNOが
その特性を下回ることなく確実に全閉判定できる。以上
のことからエンジンの暖機状態にかかわらず全閉検出で
きるので、全閉判定精度を向上できる。
【0033】また、本実施例の他にも、始動後経過時間
の比較値Aや見込み加算の点火カウンタ値KSTAの比
較値Bを始動時の水温で切り換えるようにしてもよい。
また、始動後経過時間を始動後点火回数に、点火カウン
タ値を経過時間に変更してもよく、その組み合わせは自
由に設定することができる。また、上述した各実施例で
は、エンジン負荷として吸気圧を用いたが、噴射量信
号,空気量信号を用いても良い。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように本発明においては、エ
ンジン運転中の回転数に対応する最小負荷に対応する特
性が選択されて、この選択された特性を用いて吸気絞り
弁が全閉か否かが検出されるから、常に全閉近傍の特性
を用いて吸気絞り弁の全閉状態を精度よく検出すること
ができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体構成図である。
【図2】上記実施例における電子制御装置の構成を示す
ブロック図である。
【図3】上記実施例の作動説明に供するフローチャート
である。
【図4】上記実施例における全閉特性図である。
【図5】本発明の第2実施例の作動説明に供するフロー
チャートである。
【図6】本発明の第2実施例におけるISC開度変化量
に対する全閉ライン番号補正量特性図である。
【図7】本発明の第2実施例の作動説明に供する要部の
フローチャートである。
【図8】本発明の第3実施例の作動説明に供する要部の
フローチャートである。
【図9】本発明の第3実施例の作動説明に供するタイム
チャートである。
【図10】本発明の第4実施例の作動説明に供する要部
のフローチャートである。
【図11】本発明の第5実施例の電子制御装置の構成を
示すブロック図である。
【図12】本発明の第5実施例の作動説明に供するフロ
ーチャートである。
【図13】(a),(b)は本発明の第5実施例におけ
るISC正常時と故障時とのISC開度変化量に対する
全閉ライン番号補正量特性図である。
【図14】本発明の第6実施例の作動説明に供するフロ
ーチャートである。
【図15】本発明の第6実施例におけるISC開度制御
量の変化に対する全閉ライン番号補正特性図である。
【図16】本発明の第7実施例の作動説明に供するフロ
ーチャートである。
【図17】本発明の第7実施例におけるエンジンの暖機
状態の変化に対する全閉ライン番号補正量特性図であ
る。
【符号の説明】
1 エンジン 12 吸気絞り弁 18 バイパス弁(ISC弁) 19 バイパス通路 23 吸気管内圧力センサ 25 回転角センサ 30 電子制御装置(ECU)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気絞り弁全閉状態に対応するエンジン
    回転数とエンジン負荷の特性を、複数記憶しておき、エ
    ンジン運転中の回転数に対応する最小負荷に対応する特
    性を選択して、前記吸気絞り弁の全閉検出に用いるエン
    ジンの吸気絞り弁全閉状態検出方法。
  2. 【請求項2】 吸気絞り弁をバイパスするバイパス通路
    の断面積を変化させてエンジンのアイドル回転数を制御
    するバイパス弁が設けられ、このバイパス弁の開度に応
    じて前記吸気絞り弁の全閉判定圧力を補正する請求項1
    記載のエンジンの吸気絞り弁全閉状態検出方法。
  3. 【請求項3】 吸気絞り弁をバイパスするバイパス通路
    を開閉してエンジンのアイドル回転数を制御するバイパ
    ス弁が設けられ、このバイパス弁の開閉時に前回の前記
    バイパス弁の開、又は閉時の判定圧力に対して所定の見
    込み量を加算することにより前記吸気絞り弁の全閉位置
    を検出する請求項1記載のエンジンの吸気絞り弁全閉状
    態検出方法。
  4. 【請求項4】 燃料カット開始から所定期間内に判定圧
    力を見込み加算すると共に、前記吸気絞り弁の全閉判定
    圧力と判定学習値との偏差が所定値以下の時に判定圧力
    を学習する請求項1記載のエンジンの吸気絞り弁全閉状
    態検出方法。
  5. 【請求項5】 吸気絞り弁が全閉状態に無い時は、吸気
    絞り弁の全閉判定圧力を所定量大きくし、全閉状態に移
    行したら所定量を除減させる請求項1記載のエンジンの
    吸気絞り弁全閉状態検出方法。
  6. 【請求項6】 吸気絞り弁をバイパスするバイパス通路
    の断面積を変化させてエンジンのアイドル回転数を制御
    するバイパス弁が設けられ、このバイパス弁を制御する
    制御装置または前記バイパス弁に故障が生じたときに
    は、前記バイパス弁の弁開度が全開のときの前記吸気絞
    り弁の全閉判定圧力を用いて前記吸気絞り弁の全閉状態
    を検出する請求項1記載のエンジンの吸気絞り弁全閉状
    態検出方法。
  7. 【請求項7】 エンジンの暖機状態に応じて前記吸気絞
    り弁の全閉判定圧力を見込み補正する請求項1記載のエ
    ンジンの吸気絞り弁全閉状態検出方法。
JP17153193A 1992-07-16 1993-07-12 エンジンの吸気絞り弁全閉状態検出方法 Withdrawn JPH06241106A (ja)

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