JPH062410Y2 - 盤用枠組構造体 - Google Patents
盤用枠組構造体Info
- Publication number
- JPH062410Y2 JPH062410Y2 JP1988049433U JP4943388U JPH062410Y2 JP H062410 Y2 JPH062410 Y2 JP H062410Y2 JP 1988049433 U JP1988049433 U JP 1988049433U JP 4943388 U JP4943388 U JP 4943388U JP H062410 Y2 JPH062410 Y2 JP H062410Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frame
- plate
- lower frame
- horizontal
- busbar
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Description
本考案は盤用枠組構造体に係り、更に詳しくはコントロ
ールセンター等、多段積配電盤用の箱状の枠組に関する
ものである。
ールセンター等、多段積配電盤用の箱状の枠組に関する
ものである。
コントロールセンター等の多段積配電盤用の枠組は、内
部に制御ユニット等を多段に収容できるように、縦に長
い箱枠状に形成される。従来の一般的な盤用枠組構造体
の構造は、実開昭53-103134号公報,実開昭53-145136号
公報及び実開昭62-33603号公報に開示してあるように、
まず、四隅あるいはその他の所定の箇所に支柱を設け、
それらを連結して基枠とする。そして基枠を基準として
母線室枠や側板等の各種部品を組み付けて、母線室や配
線室等を形成する。 けれども従来の盤用枠組構造体には、次のような課題が
あった。 (a)部品点数やネジ止めの箇所が多いので、組み立て
に多くの工数が必要となり、製造に時間がかかりすぎ
る。 (b)構造上、ねじり荷重に弱い。そのため各部の角度
を正確に固定することは困難で、基枠の精度が出にく
く、各種部品を組み付けるときにボルト穴等が合わない
ことがある。従って精度を上げるために治具等を使用す
るが、手間がかかるうえに作業者の熟練度によって製品
の品質にバラツキが生じる。また固定を確実にするため
に溶接を併用すると熱による歪が生じ、更に精度が出に
くくなる。 特開昭62-262607号公報には、機器枠の下部及び上部に
ねじ止めされる床パネル及び天井パネルと、床パネル及
び天井パネルの各左右両側部にねじ止めされる左右の側
面板を備えた電器収納盤が開示してある。この電器収納
盤の機器枠は、断面L形状のアングルを直方体形状の枠
組みに組み合わせて構成されている(特にその第1、3
図参照)。このため、床パネル及び天井パネルと機器枠
は、それぞれ面接触の状態でねじ止めされる。このよう
に面接触の状態で組み合わせると、面の捻じれや歪みな
どの影響を受け床パネルと機器枠とを直角に接合するこ
とが困難である。特に床パネルに立設される機器枠は、
電器収納盤の骨組みとなるためにその垂直度は、電器収
納盤の垂直度に大きな影響を与える。
部に制御ユニット等を多段に収容できるように、縦に長
い箱枠状に形成される。従来の一般的な盤用枠組構造体
の構造は、実開昭53-103134号公報,実開昭53-145136号
公報及び実開昭62-33603号公報に開示してあるように、
まず、四隅あるいはその他の所定の箇所に支柱を設け、
それらを連結して基枠とする。そして基枠を基準として
母線室枠や側板等の各種部品を組み付けて、母線室や配
線室等を形成する。 けれども従来の盤用枠組構造体には、次のような課題が
あった。 (a)部品点数やネジ止めの箇所が多いので、組み立て
に多くの工数が必要となり、製造に時間がかかりすぎ
る。 (b)構造上、ねじり荷重に弱い。そのため各部の角度
を正確に固定することは困難で、基枠の精度が出にく
く、各種部品を組み付けるときにボルト穴等が合わない
ことがある。従って精度を上げるために治具等を使用す
るが、手間がかかるうえに作業者の熟練度によって製品
の品質にバラツキが生じる。また固定を確実にするため
に溶接を併用すると熱による歪が生じ、更に精度が出に
くくなる。 特開昭62-262607号公報には、機器枠の下部及び上部に
ねじ止めされる床パネル及び天井パネルと、床パネル及
び天井パネルの各左右両側部にねじ止めされる左右の側
面板を備えた電器収納盤が開示してある。この電器収納
盤の機器枠は、断面L形状のアングルを直方体形状の枠
組みに組み合わせて構成されている(特にその第1、3
図参照)。このため、床パネル及び天井パネルと機器枠
は、それぞれ面接触の状態でねじ止めされる。このよう
に面接触の状態で組み合わせると、面の捻じれや歪みな
どの影響を受け床パネルと機器枠とを直角に接合するこ
とが困難である。特に床パネルに立設される機器枠は、
電器収納盤の骨組みとなるためにその垂直度は、電器収
納盤の垂直度に大きな影響を与える。
そこで本考案の目的は、部品点数を減らして構造を簡単
にすると共に、ねじり等の荷重にも強い構造の盤用枠組
構造対を提供することにある。 また、本考案の他の目的は、下部枠に立設されている骨
組枠の垂直度を確保しやすい構造の盤用枠組構造体を提
供することにある。 更に本考案の他の目的は、水平母線室を含む全高をでき
るだけ低くできる盤用枠組構造体を提供することにあ
る。 更にまた本考案の他の目的は、コーナ補強部材の取付面
とこの取付面と当接する部材に係合手段を設けることに
よって各部材を正確に組み立てることができる盤用枠組
構造体を提供することにある。
にすると共に、ねじり等の荷重にも強い構造の盤用枠組
構造対を提供することにある。 また、本考案の他の目的は、下部枠に立設されている骨
組枠の垂直度を確保しやすい構造の盤用枠組構造体を提
供することにある。 更に本考案の他の目的は、水平母線室を含む全高をでき
るだけ低くできる盤用枠組構造体を提供することにあ
る。 更にまた本考案の他の目的は、コーナ補強部材の取付面
とこの取付面と当接する部材に係合手段を設けることに
よって各部材を正確に組み立てることができる盤用枠組
構造体を提供することにある。
上記課題点を解決し、目的を達成するために講じた本考
案の構成は次の通りである。 即ち本考案は、 四角形状に形成されている下部枠と、 板体で構成され、前記下部枠の略中央部に下端面を当接
して実質的に垂直に立設してあり、内部に収容空間を有
する四角筒状の骨組枠と、 上端部に水平母線が通る切欠部が設けてあり、前記骨組
枠の相対する両側部及び下部枠に取り付けてある側板
と、 前記骨組枠と前記下部枠及び側板の取付け部に使用して
あり、前記下部枠に前記骨組枠及び側板を垂直に立設す
べく直角をなす取付面が設けてあるコーナ補強部材と、 前記骨組枠の上部に設けてあり水平母線を収容する水平
母線室枠と、 を備え、 前記骨組枠内の収容空間を垂直母線区画とし、前記骨組
枠の前後面側には、前後のユニット区間と前後の引出配
線用のダクト区画が形成されており、 前記コーナ補強部材の取付面とこの取付面と当接する前
記部材のうち、一方には係合突起が、他方にはこの係合
突起と係合する係合穴が設けてあり、 前記水平母線室枠の上部であって母線支持板で挟まれて
いる中央部には天井中板が取り付けられており、前記母
線支持板から外側に位置する連結側の上部には天井横板
が取り付けてある、 盤用枠組構造体である。 垂直母線が収容される骨組枠は、四角筒状に形成されて
いる。これによって骨組枠の強度が向上し、特に精度を
要求される垂直母線の組み込み時の調整が容易である。
また側板、母線室枠も組み立て後は下部枠や骨組枠と共
に強度を分担し、枠組全体がねじり荷重等に強い構造と
なっている。
案の構成は次の通りである。 即ち本考案は、 四角形状に形成されている下部枠と、 板体で構成され、前記下部枠の略中央部に下端面を当接
して実質的に垂直に立設してあり、内部に収容空間を有
する四角筒状の骨組枠と、 上端部に水平母線が通る切欠部が設けてあり、前記骨組
枠の相対する両側部及び下部枠に取り付けてある側板
と、 前記骨組枠と前記下部枠及び側板の取付け部に使用して
あり、前記下部枠に前記骨組枠及び側板を垂直に立設す
べく直角をなす取付面が設けてあるコーナ補強部材と、 前記骨組枠の上部に設けてあり水平母線を収容する水平
母線室枠と、 を備え、 前記骨組枠内の収容空間を垂直母線区画とし、前記骨組
枠の前後面側には、前後のユニット区間と前後の引出配
線用のダクト区画が形成されており、 前記コーナ補強部材の取付面とこの取付面と当接する前
記部材のうち、一方には係合突起が、他方にはこの係合
突起と係合する係合穴が設けてあり、 前記水平母線室枠の上部であって母線支持板で挟まれて
いる中央部には天井中板が取り付けられており、前記母
線支持板から外側に位置する連結側の上部には天井横板
が取り付けてある、 盤用枠組構造体である。 垂直母線が収容される骨組枠は、四角筒状に形成されて
いる。これによって骨組枠の強度が向上し、特に精度を
要求される垂直母線の組み込み時の調整が容易である。
また側板、母線室枠も組み立て後は下部枠や骨組枠と共
に強度を分担し、枠組全体がねじり荷重等に強い構造と
なっている。
本考案を図面に示した実施例に基づき更に詳細に説明す
る。 第1図は盤用枠組構造体の分解斜視図、第2図は正面
図、第3図はA−A′断面図、第4図は扉部を取り付け
た状態のB−B′拡大断面図、第5図はコーナ補強部材
の斜視図である。 符号10は盤用枠組構造体で下部枠1を備えている。下
部枠1は断面コ字状の四角形の枠体で、枠組の据付台と
なる基礎枠9に載置され取り付けてある。 下部枠1の上面の所定の箇所には二個の貫通したボルト
穴111と係合穴112からなる取着係合部11が設け
られている。下部枠1の前後方向の中央部には骨組枠2
が立設されている。 骨組枠2は板体を使用し、両端部を折曲し水平方向の断
面が実質的にコ形状の基枠21と、基枠21のコ字状開
放部を覆って取り付けられる閉鎖板22とからなり、こ
れら基枠21と閉鎖板22で囲まれる収容空間は垂直母
線区画101とし、基枠21と閉鎖板22の前後面側に
は前後のユニット区間102、102′、前後の引出配
線用のダクト区画103、103′が形成される。(第
4図参照) 基枠21と閉鎖板22のユニット区画102、102′
の各ユニットに対応する位置にユニットの電源接触子を
挿入する所要数の角窓部211、221が形成される。
骨組枠2の上部には上部補強体23が、底部には下部補
強板24が装着してある。基枠21底部の一方の側端部
前面及び他方の側端部後面には下部枠1の取着係合部1
1と同様に二個の貫通したボルト穴251と係合穴25
2からなる取着係合部25が設けられており、骨組枠2
の側部には所要数のリベット穴26が設けてある。そし
て、骨組枠2はコーナ補強部材3によって下部枠1に取
り付けられている。 コーナ補強部材3は第5図に示すように、L状板の縁部
を直角に折曲した構造で、互いに直角をなす取付面3
1、32に、上記した取着係合部11、25と適合する
二個のボルト穴331と係合突起332からなる取着係
合部33が設けられている。そして、骨組枠2は各取着
係合部を係合させてボルト止めされる二個のコーナ補強
部材3によって下部枠1に固定される。 下部枠1には、骨組枠2の両端部に接するようにして二
枚の側板4、4a(4aは第2図に図示、第1図では省
略)が取り付けられる。 側板4、4aは底部の両端部に二個のボルト穴411と
係合穴412からなる取着係合部41が設けられてお
り、中央部には上記した骨組枠2のリベット穴26と対
応する位置にリベット穴42が設けられている。そして
各取着係合部を係合させてボルト止めされる四個のコー
ナ補強部材3によって下部枠1に固定される。そして骨
組枠2と両側板4、4aはリベットによって固定され
る。 なお28は各ユニットに対応する端子台を取り付けるた
めの端子枠、29は多段のユニット空間を仕切る仕切枠
である。 骨組枠2と両側板4、4aの上部には水平母線室枠5が
取り付けられる。水平母線室枠5は母線支持板50、5
0aと基板51を備えている。母線支持板50、50a
は、母線下部支持板52、52aと母線上部支持板5
3、53aからなっている。基板51には横方向に所定
の間隔をおいて母線下部支持板52、52aが取り付け
られている。母線下部支持板52、52aにはそれぞれ
母線上部支持板53、53aが取り付けられている。5
4は吊枠取付金具、55は母線室前板、55′は母線室
後板である。 水平母線室枠5のうち、両母線支持板50、50aで挟
まれている中央部の上部には天井中板56が取り付けら
れ、両母線支持板50、50aから外側に位置する連結
側の上部には天井横板57が取り付けてある。なお58
は天井横枠、59は吊枠である。 (作用) 本実施例に係る盤用枠組構造体は上記構成を有してお
り、下部枠、骨組枠、側板、母線室枠の固定箇所の全て
がボルト、ネジ、リベット等により止められ、溶接箇所
がない。従って、熱による歪が発生せず寸法精度が向上
している。また垂直母線が収容される骨組枠2は、保安
上最も精度が要求される部分のひとつであるが、予め一
体に組み立てたものを使用するので精度は確保しやす
い。しかも骨組枠2は下部枠1に取り付けられて、両側
板4、4aと共に強度を分担する構造であるので、従来
の枠組におけるような基枠を必要とせずねじり等の荷重
に強い。また、基枠が不要な分だけ部品点数が少なくな
っており、しかも各枠体の組み立て時の位置決めはコー
ナ補強部材によって簡単且つ正確にできるので、短工数
で組み立てができる。 第6図は水平母線を組み込んだコントロールセンター等
の配電盤の連結状態説明図である。 母線下部支持板52、母線上部支持板53及び母線下部
支持板52a、母線上部支持板53aの間にはそれぞれ
絶縁支持部材501が取り付けてあり、各水平母線50
bは絶縁支持板501によって絶縁支持部材501を貫
通した状態で同じ高さに固定されている。 配電盤を連結する場合は、連結側の天井横板57を夫々
取外せば隣接する配電盤との間に作業空間ができる。こ
の作業空間部には縦桟等の邪魔なものがなく、上方から
両配電盤の水平母線50b間に連結母線(図示省略)を
配置し、水平母線50bと連結母線をボルト(図示省
略)で連結する作業が簡単にできる。 また定期点検時の水平母線50bの連結部の点検や増し
締めも同様に簡単である。 なお、連結作業の際に取外した天井横板57は、取り去
る必要がない天井中板56の上に置いておくことができ
るので便利である。また、コントロールセンタ等の連結
や点検等通常の場合は天井中板56をはずすことはない
ので、万一の事故や故障の場合、天井横板57で覆われ
た箇所は施工業者、天井中板56で覆われた閉鎖箇所は
メーカーというように責任の所在が明確になる利点もあ
る。 なお、本考案は図示の実施例に限定されるものではな
く、実用新案登録請求の範囲の記載内において種々の変
形が可能である。
る。 第1図は盤用枠組構造体の分解斜視図、第2図は正面
図、第3図はA−A′断面図、第4図は扉部を取り付け
た状態のB−B′拡大断面図、第5図はコーナ補強部材
の斜視図である。 符号10は盤用枠組構造体で下部枠1を備えている。下
部枠1は断面コ字状の四角形の枠体で、枠組の据付台と
なる基礎枠9に載置され取り付けてある。 下部枠1の上面の所定の箇所には二個の貫通したボルト
穴111と係合穴112からなる取着係合部11が設け
られている。下部枠1の前後方向の中央部には骨組枠2
が立設されている。 骨組枠2は板体を使用し、両端部を折曲し水平方向の断
面が実質的にコ形状の基枠21と、基枠21のコ字状開
放部を覆って取り付けられる閉鎖板22とからなり、こ
れら基枠21と閉鎖板22で囲まれる収容空間は垂直母
線区画101とし、基枠21と閉鎖板22の前後面側に
は前後のユニット区間102、102′、前後の引出配
線用のダクト区画103、103′が形成される。(第
4図参照) 基枠21と閉鎖板22のユニット区画102、102′
の各ユニットに対応する位置にユニットの電源接触子を
挿入する所要数の角窓部211、221が形成される。
骨組枠2の上部には上部補強体23が、底部には下部補
強板24が装着してある。基枠21底部の一方の側端部
前面及び他方の側端部後面には下部枠1の取着係合部1
1と同様に二個の貫通したボルト穴251と係合穴25
2からなる取着係合部25が設けられており、骨組枠2
の側部には所要数のリベット穴26が設けてある。そし
て、骨組枠2はコーナ補強部材3によって下部枠1に取
り付けられている。 コーナ補強部材3は第5図に示すように、L状板の縁部
を直角に折曲した構造で、互いに直角をなす取付面3
1、32に、上記した取着係合部11、25と適合する
二個のボルト穴331と係合突起332からなる取着係
合部33が設けられている。そして、骨組枠2は各取着
係合部を係合させてボルト止めされる二個のコーナ補強
部材3によって下部枠1に固定される。 下部枠1には、骨組枠2の両端部に接するようにして二
枚の側板4、4a(4aは第2図に図示、第1図では省
略)が取り付けられる。 側板4、4aは底部の両端部に二個のボルト穴411と
係合穴412からなる取着係合部41が設けられてお
り、中央部には上記した骨組枠2のリベット穴26と対
応する位置にリベット穴42が設けられている。そして
各取着係合部を係合させてボルト止めされる四個のコー
ナ補強部材3によって下部枠1に固定される。そして骨
組枠2と両側板4、4aはリベットによって固定され
る。 なお28は各ユニットに対応する端子台を取り付けるた
めの端子枠、29は多段のユニット空間を仕切る仕切枠
である。 骨組枠2と両側板4、4aの上部には水平母線室枠5が
取り付けられる。水平母線室枠5は母線支持板50、5
0aと基板51を備えている。母線支持板50、50a
は、母線下部支持板52、52aと母線上部支持板5
3、53aからなっている。基板51には横方向に所定
の間隔をおいて母線下部支持板52、52aが取り付け
られている。母線下部支持板52、52aにはそれぞれ
母線上部支持板53、53aが取り付けられている。5
4は吊枠取付金具、55は母線室前板、55′は母線室
後板である。 水平母線室枠5のうち、両母線支持板50、50aで挟
まれている中央部の上部には天井中板56が取り付けら
れ、両母線支持板50、50aから外側に位置する連結
側の上部には天井横板57が取り付けてある。なお58
は天井横枠、59は吊枠である。 (作用) 本実施例に係る盤用枠組構造体は上記構成を有してお
り、下部枠、骨組枠、側板、母線室枠の固定箇所の全て
がボルト、ネジ、リベット等により止められ、溶接箇所
がない。従って、熱による歪が発生せず寸法精度が向上
している。また垂直母線が収容される骨組枠2は、保安
上最も精度が要求される部分のひとつであるが、予め一
体に組み立てたものを使用するので精度は確保しやす
い。しかも骨組枠2は下部枠1に取り付けられて、両側
板4、4aと共に強度を分担する構造であるので、従来
の枠組におけるような基枠を必要とせずねじり等の荷重
に強い。また、基枠が不要な分だけ部品点数が少なくな
っており、しかも各枠体の組み立て時の位置決めはコー
ナ補強部材によって簡単且つ正確にできるので、短工数
で組み立てができる。 第6図は水平母線を組み込んだコントロールセンター等
の配電盤の連結状態説明図である。 母線下部支持板52、母線上部支持板53及び母線下部
支持板52a、母線上部支持板53aの間にはそれぞれ
絶縁支持部材501が取り付けてあり、各水平母線50
bは絶縁支持板501によって絶縁支持部材501を貫
通した状態で同じ高さに固定されている。 配電盤を連結する場合は、連結側の天井横板57を夫々
取外せば隣接する配電盤との間に作業空間ができる。こ
の作業空間部には縦桟等の邪魔なものがなく、上方から
両配電盤の水平母線50b間に連結母線(図示省略)を
配置し、水平母線50bと連結母線をボルト(図示省
略)で連結する作業が簡単にできる。 また定期点検時の水平母線50bの連結部の点検や増し
締めも同様に簡単である。 なお、連結作業の際に取外した天井横板57は、取り去
る必要がない天井中板56の上に置いておくことができ
るので便利である。また、コントロールセンタ等の連結
や点検等通常の場合は天井中板56をはずすことはない
ので、万一の事故や故障の場合、天井横板57で覆われ
た箇所は施工業者、天井中板56で覆われた閉鎖箇所は
メーカーというように責任の所在が明確になる利点もあ
る。 なお、本考案は図示の実施例に限定されるものではな
く、実用新案登録請求の範囲の記載内において種々の変
形が可能である。
本考案は上記構成を有し、次の効果を奏する。 (1)垂直母線が収容される骨組枠は、保安上最も精度
が要求される部分のひとつであるが、本案では予め一体
に組み立てた四角筒状であるので精度が確保しやすい。 (2)骨組枠は板体で構成され、下部枠の略中央部に下
端面を当接して立設してある。 つまり骨組枠と下部枠は端面で接する線接触の状態とな
り骨組枠の垂直度を確保しやすい。 しかも、骨組枠と下部枠及び側板の取付け部には、下部
枠に骨組枠及び側板を垂直に立設すべく直角をなる取付
面が設けてあるコーナ補強部材が使用してあるために、
垂直度とともに強度も確保できる。 (3)骨組枠は下部枠に取り付けられて、両側板と共に
強度を分担する構造である。このため従来の箱枠体のよ
うに直方体状に組み立てられた基枠を必要とせず、しか
もねじり等の荷重に強い。 (4)直方体状に組み立てられた基枠が不要な分だけ部
品点数が少なくなっており、製造時において少ない工程
数で組み立てることができる。 (5)側板の上端部には水平母線が通る切欠部が設けて
あり、切欠部の分水平母線を低く配置できるため水平母
線室を含む全高をできるだけ低くできる。 (6)骨組枠内の収容空間を垂直母線区画とし、骨組枠
の前後面側には、前後のユニット区画と前後の引出配線
用のダクト区画が形成されているので、コントロールセ
ンター等、多段積配電盤に好適な盤用枠組構造体が提供
できる。 (7)コーナ補強部材の取付面とこの取付面と当接する
部材のうち、一方には係合突起が、他方にはこの係合突
起と係合する係合穴が設けてあるので、係合突起と係合
穴を係合させることにより各部材を正確に組み立てるこ
とができる。 (8)本考案に係る盤用枠組構造体を使用した配電盤を
連結する場合は、連結側の天井横板を夫々取外せば隣接
する配電盤との間に作業空間ができる。この作業空間部
には縦桟等の邪魔なものがなく、上方から両配電盤の水
平母線間に連結母線を配置し、水平母線と連結母線をボ
ルトで連結する作業が簡単にできる。 また定期点検時の水平母線の連結部の点検や増し締めも
同様に簡単である。 なお、連結作業の際に取外した天井横板は、取り去る必
要がない天井中板の上に置いておくことができるので便
利である。また、コントロールセンタの連結や点検等通
常の場合は天井中板をはずすことはないので、万一の事
故や故障の場合、天井横板で覆われた箇所は施工業者、
天井中板で覆われた閉鎖箇所はメーカーというように責
任の所在が明確になる利点もある。
が要求される部分のひとつであるが、本案では予め一体
に組み立てた四角筒状であるので精度が確保しやすい。 (2)骨組枠は板体で構成され、下部枠の略中央部に下
端面を当接して立設してある。 つまり骨組枠と下部枠は端面で接する線接触の状態とな
り骨組枠の垂直度を確保しやすい。 しかも、骨組枠と下部枠及び側板の取付け部には、下部
枠に骨組枠及び側板を垂直に立設すべく直角をなる取付
面が設けてあるコーナ補強部材が使用してあるために、
垂直度とともに強度も確保できる。 (3)骨組枠は下部枠に取り付けられて、両側板と共に
強度を分担する構造である。このため従来の箱枠体のよ
うに直方体状に組み立てられた基枠を必要とせず、しか
もねじり等の荷重に強い。 (4)直方体状に組み立てられた基枠が不要な分だけ部
品点数が少なくなっており、製造時において少ない工程
数で組み立てることができる。 (5)側板の上端部には水平母線が通る切欠部が設けて
あり、切欠部の分水平母線を低く配置できるため水平母
線室を含む全高をできるだけ低くできる。 (6)骨組枠内の収容空間を垂直母線区画とし、骨組枠
の前後面側には、前後のユニット区画と前後の引出配線
用のダクト区画が形成されているので、コントロールセ
ンター等、多段積配電盤に好適な盤用枠組構造体が提供
できる。 (7)コーナ補強部材の取付面とこの取付面と当接する
部材のうち、一方には係合突起が、他方にはこの係合突
起と係合する係合穴が設けてあるので、係合突起と係合
穴を係合させることにより各部材を正確に組み立てるこ
とができる。 (8)本考案に係る盤用枠組構造体を使用した配電盤を
連結する場合は、連結側の天井横板を夫々取外せば隣接
する配電盤との間に作業空間ができる。この作業空間部
には縦桟等の邪魔なものがなく、上方から両配電盤の水
平母線間に連結母線を配置し、水平母線と連結母線をボ
ルトで連結する作業が簡単にできる。 また定期点検時の水平母線の連結部の点検や増し締めも
同様に簡単である。 なお、連結作業の際に取外した天井横板は、取り去る必
要がない天井中板の上に置いておくことができるので便
利である。また、コントロールセンタの連結や点検等通
常の場合は天井中板をはずすことはないので、万一の事
故や故障の場合、天井横板で覆われた箇所は施工業者、
天井中板で覆われた閉鎖箇所はメーカーというように責
任の所在が明確になる利点もある。
第1図は盤用枠組構造体の分解斜視図、 第2図は正面図、 第3図はA−A′断面図、 第4図は扉部を取り付けた状態のB−B′拡大断面図、 第5図はコーナ補強部材の斜視図、 第6図は水平母線を組み込んだコントロールセンター等
の配電盤の連結状態説明図である。 1:下部枠、2:骨組枠 4、4a:側板、5:母線室枠
の配電盤の連結状態説明図である。 1:下部枠、2:骨組枠 4、4a:側板、5:母線室枠
Claims (1)
- 【請求項1】四角形状に形成されている下部枠と、 板体で構成され、前記下部枠の略中央部に下端面を当接
して実質的に垂直に立設してあり、内部に収容空間を有
する四角筒状の骨組枠と、 上端部に水平母線が通る切欠部が設けてあり、前記骨組
枠の相対する両側部及び下部枠に取り付けてある側板
と、 前記骨組枠と前記下部枠及び側板の取付け部に使用して
あり、前記下部枠に前記骨組枠及び側板を垂直に立設す
べく直角をなす取付面が設けてあるコーナ補強部材と、 前記骨組枠の上部に設けてあり水平母線を収容する水平
母線室枠と、 を備え、 前記骨組枠内の収容空間を垂直母線区画とし、前記骨組
枠の前後面側には、前後のユニット区画と前後の引出配
線用のダクト区画が形成されており、 前記コーナ補強部材の取付面とこの取付面と当接する前
記部材のうち、一方には係合突起が、他方にはこの係合
突起と係合する係合穴が設けてあり、 前記水平母線室枠の上部であって母線支持板で挟まれて
いる中央部には天井中板が取り付けられており、前記母
線支持板から外側に位置する連結側の上部には天井横板
が取り付けてある、 盤用枠組構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988049433U JPH062410Y2 (ja) | 1988-04-12 | 1988-04-12 | 盤用枠組構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988049433U JPH062410Y2 (ja) | 1988-04-12 | 1988-04-12 | 盤用枠組構造体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01157503U JPH01157503U (ja) | 1989-10-31 |
JPH062410Y2 true JPH062410Y2 (ja) | 1994-01-19 |
Family
ID=31275530
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988049433U Expired - Lifetime JPH062410Y2 (ja) | 1988-04-12 | 1988-04-12 | 盤用枠組構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH062410Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3664845B2 (ja) * | 1997-05-19 | 2005-06-29 | 株式会社東芝 | 金属閉鎖形スイッチギヤ |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4423297Y1 (ja) * | 1965-06-22 | 1969-10-01 | ||
JPH0667061B2 (ja) * | 1986-05-09 | 1994-08-24 | 株式会社東芝 | 電器収納盤 |
-
1988
- 1988-04-12 JP JP1988049433U patent/JPH062410Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01157503U (ja) | 1989-10-31 |
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