JPH034085Y2

JPH034085Y2 -

Info

Publication number: JPH034085Y2
Application number: JP1985125304U
Authority: JP
Priority date: 1985-08-15
Filing date: 1985-08-15
Publication date: 1991-02-01
Also published as: JPS6233603U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は、例えば各種フレームを組み合わせて
構成されるコントロールセンタ用箱体の構造に関
する。

〔従来技術〕

一般に、コントロールセンタは前後面に制御ユ
ニツトを多段積に収納してなり、箱体横断面の中
心に対して対称に位置するユニツト区画と、この
ユニツト区画に隣接して配置される縦配線区画
と、箱体横断面の中央部に位置する垂直母線区画
とを備えている。そして、前記箱体は通常多数列
盤して設置される。この場合、列盤間の側板遮蔽
は前記制御ユニツトのケースの側板で行われる
が、ユニツトケースを使用せずに機器が収納され
たり、密閉度の高い側板遮蔽を要求されたりする
時は側面遮蔽板が必要とされる。

〔考案が解決しようとする問題点〕

ところで、この種コントロールセンタ用箱体の
構造は、箱枠体の前後方向のコーナ支柱を連結す
る複数個の横枠によつて支持され前記制御ユニツ
トや機器を支持するための縦取付部材が箱体両側
面に配設されている。

このため、従来のコントロールセンタ用箱体の
構造においては、遮蔽板を箱体に取付ける場合、
横枠や縦取付部材が邪魔になり、遮蔽板が複雑な
形状となつてその取付作業を容易に行うことがで
きなかつた。また、側面遮蔽板は箱体の外側から
取付ける構造であるため、箱枠体同士の列盤組立
が終了した後には側面遮蔽板の取付け、取外しが
できなかつた。

本考案はこのような事情に鑑みなされたもの
で、遮蔽板を箱枠体に取付ける場合その取付作業
を容易に行うことができ、また遮蔽板の取付け、
取外しを箱枠体同士の列盤組立が終了した後でも
行うことができるコントロールセンタ用箱体の構
造を提供するものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案に係るコントロールセンタ用箱体の構造
は、断面コ字状の第１支持部材および断面コ字状
の第２支持部材によつて連結され各々が互いに対
向する上下１対の４辺形枠体を備え、第１支持部
材の前後方向に位置する第２支持部材の開口を互
いに対向させると共に、第１支持部材の基部外側
面と第２支持部材の箱枠体内側の側部内側面とを
同一面位置に位置付け、これら側部内側面および
基部外側面に遮蔽板をねじ固定したものである。

〔作用〕

本考案においては、箱枠体前後方向のコーナ支
柱を連結する複数個の横枠を不要とし、また遮蔽
板の取付け、取外しを箱体の内側から行うことが
できる。

〔実施例〕

第１図および第２図は本考案に係るコントロー
ルセンタ用箱体の構造を示す断面図と斜視図、第
３図はコントロールセンタを示す斜視図である。
同図において、符号１００で示すコントロールセ
ンタは通常多数列盤して配置される。１０１は制
御ユニツト１０２が多段積に収納されたユニツト
区画、１０３は縦配線区画、１０５は水平母線区
画、１０６はケーブル処理区画、１１１は前記コ
ントロールセンタ１００の箱枠体である。１は断
面コ字状に形成された１対の第１支持部材で、
各々の開口部が互いに対向するように配設されて
いる。２は前記箱枠体１１１のコーナ支柱となる
断面コ字状の第２支持部材で、前記両第１支持部
材１の前後方向に各々配設されており、このうち
第１支持部材１の前後方向に位置する両第２支持
部材２の開口が互いに対向している。そして、こ
れら第２支持部材２の箱枠体内側の側部内側面２
ａと前記第１支持部材１の基部外側面１ａとが同
一面位置に位置付けられている。３は各々が互い
に対向する上下１対の４辺形枠体で、幅方向水平
部材３ａおよび奥行方向水平部材３ｂからなり、
前記第１支持部材１および前記第２支持部材２に
より連結されている。４は断面コ字状の中間支柱
で、前記ユニツト区画１０１と前記縦配線区画１
０３との境に配設されている。５は前記第１支持
部材１の上部に位置する上支持部材で、左右端部
が前記４辺形枠体３の奥行方向水平部材３ｂに固
定されている。６は前記上支持部材５に対向する
下支持部材で、左右端部が前記第１支持部材１に
固定されている。７は各々が互いに対向する１対
の副支柱で、上下端が各々前記上支持部材５、前
記下支持部材６に支持されている。前記ユニツト
区画１０１には第２図に鎖線で示すように制御ユ
ニツトケース１０２ａが収納されている。これら
区画１０１および１０３には各々扉８，９が備え
られている。また、前記両副支柱７間には垂直母
線区画１０４が形成されており、３相の垂直母線
１０が前後１対の絶縁サポータ１１を介して支持
金具１２によつて支持されている。１３は断面Ｌ
字状に形成された１対の遮蔽板で、各々が前記箱
枠体１１１の両側対角線位置に位置し、前記縦配
線区画１０３に沿つて前記第２支持部材２の箱枠
体内側の側部内側面２ａおよび前記第１支持部材
１の基部外側面１ａにねじ１４，１５によつて固
定されている。これら両遮蔽板１３は前記ユニツ
ト区画１０１の高さ寸法と略同一の高さ寸法を有
し、その奥行寸法が前記箱枠体１１１の奥行寸法
の略半分の寸法に設定されている。

このように構成されたコントロールセンタ用箱
体の構造においては、箱枠体前後方向のコーナ支
柱すなわち第２支持部材２を連結する複数個の横
枠を不要とし、また遮蔽板１３の取付け、取外し
を箱枠体１１１の内側すなわち縦配線区画１０３
の開口部から行うことができる。

なお、本実施例においては遮蔽板１３が断面Ｌ
字状に形成されているため、箱枠体１１１同士を
列盤した時に各々が互いに隣接する両遮蔽板１３
の立ち上がり脚部１３ａが当接することになり、
両盤間は良好に遮蔽される。

また、遮蔽板１３の奥行寸法が箱枠体１１１の
奥行寸法の略半分の寸法に設定されているため、
それだけ材料費を低減することができる。

〔考案の効果〕

以上説明したように本考案によれば、断面コ字
状の第１支持部材および第２支持部材によつて連
結され各々が互いに対向する上下１対の４辺形枠
体を備え、第１支持部材の前後方向に位置する第
２支持部材の開口を互いに対向させると共に、第
１支持部材の基部外側面と第２支持部材の箱枠体
内側の側部内側面とを同一面位置に位置付け、こ
れら側部内側面および基部外側面に遮蔽板をねじ
固定したので、従来必要とした箱枠体前後方向の
コーナ支柱を連結する横枠が不要となり、遮蔽板
を箱枠体に取付ける場合その取付作業を容易に行
うことができる。また、遮蔽板の取付け、取外し
を箱枠体の内側から行うことができるから、その
取付け、取外しを箱枠体同士の列盤組立が終了し
た後でも簡単に行うことができ、組立途中で適宜
仕様変更することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本考案に係るコントロー
ルセンタ用箱体の構造を示す断面図と斜視図、第
３図はコントロールセンタを示す斜視図である。１……第１支持部材、１ａ……基部外側面、２
……第２支持部材、２ａ……側部内側面、３……
４辺形枠体、１３……遮蔽板、１１１……箱枠
体。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 (1) 各々の開口部が互いに対向するように配設さ
れ断面コ字状に形成された１対の第１支持部材
と、これら両第１支持部材の前後方向に各々配
設され箱枠体のコーナ支柱となる断面コ字状の
第２支持部材と、これら第２支持部材および前
記第１支持部材によつて連結され各々が互いに
対向する上下１対の４辺形枠体とを備え、前記
第１支持部材の前後方向に位置する前記両第２
支持部材の開口を互いに対向させると共に、前
記第１支持部材の基部外側面と前記第２支持部
材の箱枠体内側の側部内側面とを同一面位置に
位置付け、これら側部内側面および基部外側面
に遮蔽板をねじ固定したことを特徴とするコン
トロールセンタ用箱体の構造。 (2) 遮蔽板は断面Ｌ字状に形成されている実用新
案登録請求の範囲第１項記載のコントロールセ
ンタ用箱体の構造。